JP2000168724A - 結束用具 - Google Patents

結束用具

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JP2000168724A
JP2000168724A JP10375154A JP37515498A JP2000168724A JP 2000168724 A JP2000168724 A JP 2000168724A JP 10375154 A JP10375154 A JP 10375154A JP 37515498 A JP37515498 A JP 37515498A JP 2000168724 A JP2000168724 A JP 2000168724A
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Japan
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binding
tie
lever
tension
pin
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JP10375154A
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English (en)
Inventor
Shoichi Fukami
正一 深海
Tetsuro Wada
哲朗 和田
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JE KK
Original Assignee
JE KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作業能率をアップさせ、締結力を均一とし、
また、結束に必要となる結束用タイの長さも従来に比べ
てはるかに短くできる結束用具とする。 【解決手段】 グリップ部62に基端を枢支されたトリ
ガーレバー64と、ケーシング60の前方に備えられた
結束用タイの設置部84を形成し、被結束物Aの受用テ
ーブル85を備えたアーム部材83と、トリガーレバー
64と連動する駆動部材67と、その駆動部材の作動に
続いて枢動される起動フック部材81と、起動フック部
材と連動する結束用タイの押し上げ部材と、調整摘みを
備えたテンション調整スプリング71と、そのテンショ
ン調整スプリングと一端を連接されたテンションバー7
5と、そのテンションバーの他端に連接された摺動部6
9と、その摺動部の前方に備えられた結束用タイの余剰
部のクランプ部89と、後端を引張附勢され、駆動部材
36と連動して枢動される梃板92と、その梃板の先端
に備えられたカッター95とより成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結束用具、特にケー
ブル等の長尺物あるいは棒状物等を複数本まとめ、プラ
スチック製の結束用タイを用いて結束するための結束用
具に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した結束作業を行なうための結束用
タイは図8乃至図9に示すものとなっている。この図
8、図9にあって図中1は強靭なプラスチックによって
成形された結束用タイ本体を示しており、この結束用タ
イ本体1は一端に直線状もしくは鈍角に曲成された挿込
部2が一体に形成され、他端にはこの挿込部2が挿通さ
れる貫通孔3を形成した受部4がやはり一体に形成され
ている。
【0003】また、結束用タイ本体1の内周面にはラッ
ク5が連続して、必要に応じて挿込部2まで構成されて
おり、前記した受部4の貫通孔3内にはこのラック5と
係合する係合爪が形成されているもので、ラック5がこ
の係合爪と係合することで引き抜きは不可とされる。
【0004】係る構成とされた結束用タイ本体1の使用
方法は、例えば卓上等に置かれた被結束物に対し、挿込
部2の屈成を利用して掬うように被結束物の下側に結束
用タイ本体1を通し、次いで挿込部2を貫通孔3に通し
て引き絞り、余剰部をカッター等の道具で切り落とす作
業となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た作業は大半が手作業でなされるため時間がかかり、作
業者によって締結力に差異があるため締結位置や結束物
において締め付けの差が生じてしまい、作業者に腱鞘炎
等の労災をもたらすこともあった。また、引き絞る過程
が必要なため、どうしても結束用タイ自体の長さを結束
に実際必要な分よりもかなり長めにする必要性があり、
素材の無駄を生じていた。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明は上記した従来の実情、
問題点に着目してなされたもので、かかる問題点を解消
して、作業能率をアップさせ、締結力を均一とし、ま
た、結束に必要となる結束用タイの長さも従来に比べて
はるかに短くて済むものとすることができる結束用具を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る結束用具はグリップ部を形成したケー
シングと、前記グリップ部に基端を枢支され常時前方へ
附勢され、上面に扇形ギアを形成したトリガーレバー
と、前記ケーシングの前方にスライド自在に備えられ結
束用タイの設置部を形成し、被結束物の受用テーブル部
を備えたアーム部材と、そのアーム部材の前記受用テー
ブル部の下方に位置される可動ラックと、その可動ラッ
クと噛合され、前記扇形ギアで稼動される伝動ギアと、
前記可動ラックの終端移動で端部を作動される梃板と、
その梃板の先端に備えられたカッターとより成ることを
特徴とし、前記したアーム部材の結束用タイの設置部の
先端には結束用タイの先端の方向性を調整する調整駒が
角度変更自在に備えられていることを特徴とし、結束用
タイの余剰部をクランプし、引張することで絞りをかけ
る機構を備えていることを特徴とし、スプリングを介在
させたテンション調整機構を備えていることを特徴と
し、前記したテンション調整機構には目盛りが付加され
ていることを特徴としている。
【0008】また、本発明に係る結束用具はグリップ部
を形成したケーシングと、前記グリップ部に基端を枢支
されたトリガーレバーと、前記ケーシングの前方にスラ
イド自在に備えられた結束用タイの設置部を形成し、被
結束物の受用テーブルを備えたアーム部材と、前記トリ
ガーレバーと連動する駆動部材と、その駆動部材の作動
に続いて枢動される起動フック部材と、その起動フック
部材と連動する結束用タイの押し上げ部材と、前記グリ
ップ部に内蔵され外部に調整摘みを備えたテンション調
整スプリングと、そのテンション調整スプリングと一端
を連接されたテンションバーと、そのテンションバーの
他端に連接された摺動部と、その摺動部の前方に備えら
れた結束用タイの余剰部のクランプ部と、後端を引張附
勢され、前記駆動部材と連動して枢動される梃板と、そ
の梃板の先端に備えられたカッターとより成ることを特
徴としている。
【0009】
【作用】かかる構成としたことにより、結束用タイの被
結束物へのセット、そして挿込部2の貫通孔3への挿
通、引き絞り、余剰部分のカットまでがトリガーレバー
を握り込むワンタッチ操作でなし得、作業能率が著しく
アップし、その引き絞りもテンションを調整することで
誰が行なっても均一の締結力となり、余剰部分は少々存
在することでクランプして引き絞ることが可能となるの
で必要以上に結束用タイを長く成形する無駄も省けるこ
ととなるのである。そして、余剰部としてのクランプ部
分を短くできることとなり、従来と同様の結束用バンド
の長さで、従来は不可能とされた直径の大きな被結束物
まで対応することが可能となるのである。
【00010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
乃至図7及び図10乃至図12を参照して説明する。図
1は本発明を実施した結束用具の機構を示す側面図、図
2は同じく外観平面図、図3は同じく外観背面図、図4
は同じく結束用タイセット状態の機構側面図、図5は同
じく結束用タイインサート状態の機構側面図、図6は同
じく結束用タイプレス状態の機構側面図、図7は同じく
結束用タイカット状態の機構側面図、また、図10は第
二の実施例の機構を示す側面図、図11は同じく作動状
態の要部を示す側面図、図12は同じくクランプ部の拡
大側面図である。
【0011】これらの図にあって10はケーシングを示
し、このケーシング10にはサイドカバー11がビス1
2、12…で取り付けられることにより機構を内蔵させ
るものとしている。このケーシング10、サイドカバー
11にはグリップ部13が一体に形成されている。
【0012】前記したグリップ部13の下端前方位置に
はピン14によってトリガーレバー15の下端が枢支さ
れており、このトリガーレバー15は前記ピン14に取
り付けられた弦巻バネ16によって常時前方へ附勢され
ている。なお、17a、17bは弦巻バネ16の一端を
位置決めする支持片である。
【0013】このグリップ部13の頂面は弧状に形成さ
れ、そこに扇形ギア18が設けられている。この扇形ギ
ア18はケーシング10に固定された小径ギア19と噛
合されている。
【0014】この小径ギア19は同軸で大径ギア20と
重合されており、この大径ギア20はラックバー21の
上面に設けられたラックギア22と噛合され、ラックバ
ー21を前後方向に可動としている。
【0015】一方、図中23は前記したラックバー21
によって前後方向へ可動とされたアーム部材であり、こ
のアーム部材23は側面から見て略上向きコ字状とさ
れ、略U字状とされた結束用タイ1の設置部24が形成
されている。この設置部24には結束用タイ1の挿込部
2は前方に、受部4は後方に形成された段部24aにセ
ットされ位置決めされる。
【0016】また、この結束用タイ1の設置部24に隣
接して被結束物Aの受用テーブル部25が備えられてい
る。
【0017】さらに、結束用タイ1の設置部24の前方
上端には結束用タイ1の挿込部2の曲成角度や、受部4
の貫通孔3への方向性を調整する調整駒26が例えばビ
ス27によって角度調整自在に備えられている。
【0018】また、前記したラックバー21の後部に
は、ラックバー21と同期して前後動する可動プレート
28が設けられており、この可動プレート28の上方前
部には突片29が形成され、その突片29の上縁はL字
状に屈曲されて結束用タイ1の余剰部の受板30とされ
ている。なお、前記したサイドカバー11には、この受
板30に沿った余剰部の通り溝31が形成され、その余
剰部が長い場合、外部へ逃がす逃がし孔32が上面に形
成されている。
【0019】さらに、突片29の先端には後方上端をコ
イルスプリング33で引張され、前記受板30との間で
余剰部をクランプするクランプ部材34がピン35を軸
として回動可能に備えられている。
【0020】そして、可動プレート28には後述する梃
板の駆動部材36がピン37を軸として回動可能に備え
られている。この駆動部材36は全体を略クランク状と
し、上縁はL字状に屈曲した押圧部38と、下端は後方
へ延設され、後述するリンク、カムの力を受ける力点部
39となっている。
【0021】また、前記した駆動部材36の支点軸とな
るピン37は直下に位置するピン40との間でプレート
41で連結されており、そのピン40と重合する小径ピ
ン40aを共通として二枚のリンク板42a、42bが
ピン43a、43bとの間で連結されており、前記した
小径ピン40aは弧状カム溝44と係合されたものとな
っている。
【0022】一方、図中45はテンション調整用のコイ
ルスプリングであり、ケーシング10の上面に設けられ
た挿入用孔46から内部に収納され、このコイルスプリ
ング45の附勢力を特に図示しない目盛りに従って調整
することで駆動部材36の駆動に必要な外力を調整する
ことができ、強いては後述する余剰部のカット力を調整
することができるものとしている。
【0023】さらに、図中47はピン48で軸支されて
いる梃板であり、この梃板47の遊端とされている後部
は駆動部材36の押圧部38との間にスペースを生じる
よう段部47aを形成して、尻上がりに延設されてい
る。
【0024】また、この梃板47の作業部49の先端に
は結束用タイ1の余剰部をカットするカッター50が上
下方向にガイド51に沿って可動するように取り付けら
れている。
【0025】本実施の形態にかかる第一実施例の結束用
具は上記のように構成されている。ここで、この結束用
具の動作を説明すると、図1、あるいは図4として示す
状態が初期状態で、この状態で設置部24に結束用タイ
1を受部4を段部24aに位置決めしてセットする。そ
して、アーム部材23の前方で被結束物Aを例えば卓上
等から掬うように拾い、受用テーブル部25上へ設置す
る。
【0026】この状態から、トリガーレバー15を弦巻
バネ16の附勢力に抗して引くと、トリガーレバー15
の頂面に形成されている扇形ギア18が噛合している小
径ギア19を回転させる。この小径ギア19の回転力は
同軸に設けられている大径ギア20を同一方向へ回転さ
せ、出力を増加させて、大径ギア20と噛合しているラ
ックギア22を作用させ、ラックバー21を後方(ケー
シング10の内部方向)へ移行させる。このラックバー
21の移行に伴ってアーム部材23も後方へ移行する。
【0027】このアーム部材23の移行によって設置部
24にセットされている結束用タイ1は拡開された状態
が〇められ、挿込部2が受部4の貫通孔3へ挿入され、
その余剰部が受板30とクランプ部材34間、即ち、通
り溝31へと送られる。
【0028】アーム部材23の後方への移行は被結束物
Aのサイズによってストップされるが、上記した状態か
ら、さらにトリガーレバー15を引くと、ラックバー2
1と連動して可動プレート28はさらに後方へ移行し、
ここでスプリング33の作用でクランプ部材34が回動
し、受板30との間で結束用タイ1の余剰部をクランプ
する。このクランプ状態のまま、トリガーレバー15を
引き続けると、結束用タイ1は被結束物Aの周面に巻装
され、引き絞りがなされることとなる。
【0029】ここで、さらにトリガーレバー15を引く
と、トリガーレーバー15の上部後端はグリップ部13
の上端に当接しストップされる。この状態で扇形ギア1
8と小径ギア19の噛合は最終部分まで達している。ま
たラックバー21も最終位置まで移行されており、ピン
40はカム溝44に沿ってその位置を上昇させる。その
ピン40の位置上昇に伴いリンク板42a、42bも対
称的に斜方向へ位置が変わり、同時にプレート41が上
昇されること及びピン40による力点部39への加力で
駆動部材36はピン37を軸として回動する。
【0030】この駆動部材36の回動により押圧部38
が梃板47の後部を押すこととなり、梃板47はピン4
8を支点として回動し、作用部49の先端を持ち上げ
る。そして、この作用部49に取り付けられたカッター
50が結束用タイ1の余剰部をカットすることとなる。
【0031】この一連の作業が終了して、トリガーレバ
ー15を開放すると、機構は逆作動して初期状態に復帰
する。
【0032】次いで、図10乃至図12によって本発明
の第二の実施例を説明する。これらの図にあって60は
ケーシングを示し、特に図示しないサイドカバーがビス
61、61…によって取り付けられ、機構が内蔵される
ものとなっており、このケーシング60及びサイドカバ
ーによってグリップ部62が一体に形成されている。
【0033】このグリップ部62の下端前方位置にはピ
ン63によってトリガーレバー64の下端が枢支されて
おり、このトリガーレバー64は前記ピン63に取り付
けられたスプリング65によって常時前方へ附勢されて
いる。このトリガーレバー64の内面には立壁板66が
一体形成され、この立壁板には後述する駆動部材である
駆動バー67の枢支点となるピン68を逃げる切り欠き
66aが形成されている。
【0034】駆動バー67はグリップ部62の前端略中
央でその下端をピン68で枢支されており、中央部位に
形成された長孔67aを立壁板66の上方位置に突設さ
れたピン68と係合させ、上端に形成された長孔67b
を摺動部69の後プレートに突設されたピン70と係合
させてある。
【0035】一方、図中71はグリップ部62内に設け
られた容器72内に内蔵されたテンション調整スプリン
グであり、このテンション調整スプリング71はグリッ
プ部62の下端外方に露出して設けられた目盛り付きの
ダイヤル73によってその強度を調整できるようになっ
ている。また、前記した容器72の上端にはピン74が
設けられ、そのピン74にテンションバー75の下端が
枢着されており、上端は摺動部69に設けられたピン7
6に係合されている。
【0036】また、図中77は起動部材を示し、軸ピン
78に略直角方向に突設した作動アーム77aと作用ア
ーム77bを備えたリング体が嵌装されたものとなって
いる。この作動アーム77aはケーシング60に固定さ
れたピンに一端を接続されたコイルスプリング79によ
って常時前方へ引張附勢され、作用アーム77bの位置
決めをなしている。
【0037】作用アーム77bにはカム溝80が形成さ
れ、そのカム溝80に起動フック部材81の後端がピン
係合され、この起動フック部材81はケーシング60に
ピン82によって枢支されている。
【0038】さらに、図中83は前後方向へ可動とされ
たアーム部材であり、このアーム部材83には結束用タ
イ1の設置部84が形成されており、結束用タイ1の挿
込部2は前方に、受部4は後方の段部84aにセットさ
れて位置決めされる。そして、この設置部84に隣接し
て被結束物Aの受用テーブル85が備えられている。
【0039】前記したアーム部材83の先端内側には結
束用タイ1の、特に挿込部2の形態、腰の強さ等と対応
してこれを調整するための二つの調整部材86a、86
bが設けられており、このうち86aは挿込部2の角度
を、86bは高さ位置を回動及び上下摺動により調整す
るものとしている。
【0040】このアーム部材83の後端には、このアー
ム部材83をアタッチメントとして被結束物Aの径や使
用する結束用タイ1の形態に応じて交換着脱を可能とす
る支持部87が設けられており、この支持部87の上端
に摺動部69の前プレートに形成された係合部88が当
接係合されている。
【0041】また、図中89は結束用タイ1の受部4に
目通しされた挿込部2をクランプするクランプ部材であ
り、このクランプ部材89は摺動部69をダブルプレー
トとした前面にピンで枢支され、後端をコイルスプリン
グ90で引張附勢して、常時、クランプバー89aを持
ち上げた状態としている。このクランプ部材89はさら
にピン91によって常時は係合バー89bを受けてコイ
ルスプリング90の附勢力をストップさせている。
【0042】さらに、図中92は起動部材77のピン7
8を同軸として備えられた梃板であり、この梃板92は
後端をコイルスプリング93で引張附勢され、その先端
に結束用タイ1をガイド94に沿って切断するカッター
95が備えられている。
【0043】前記したテンションバー25の上端を支持
したピン76はピン96を共通としたリンク板97に付
設されており、ピン76には弧状としたカム溝98に臨
まされたものとなっている。
【0044】ここで、この第二実施例に係る結束用具の
動作を説明すると、まず被結束物Aを結束するための結
束用タイ1をアーム部材83の設置部84にセットし、
ダイヤル73を操作してテンション調整スプリング71
の強度を調整し、設定する。次いで、アーム部材83の
先端で掬うように被結束物Aを受用テーブル85上にセ
ットする。
【0045】この状態からトリガーレバー64をスプリ
ング65の附勢力に抗して握り操作すると、ピン68を
枢点として駆動バー67が枢動し始め、ピン70の位置
を作動させる。この枢動に伴って摺動部69の前プレー
トが動き、係合部88が支持部87を押し、アーム部材
83が後方へ移動を始める。
【0046】このアーム部材83の移動はガイドプレー
ト100に沿ってなされ、アーム部材83の上面に形成
されている切り欠き段部99が起動部材77の作用アー
ム77aの先端をコイルスプリング79の附勢力に抗し
て押すこととなる。その押圧力で起動部材77は軸ピン
78を枢点として回動し、作動アーム77bの先端が下
げられることとなる。
【0047】この起動部材77の作動アーム77bが下
げ作動することによって、そこに後端を連結した起動フ
ック部材81がピン82を枢点として枢動し、セットさ
れている結束用タイ1を被結束物Aに当接させるように
持ち上げる。
【0048】さらに、トリガーレバー64を握り込むと
アーム部材83はガイドプレート100から支持部87
が外れるまでの所定ピッチを移動し、この際に結束用タ
イ1の挿込部2は段部84aにセットされている受部4
に目通しされる。
【0049】この目通し後、アーム部材83は支持部8
7と係合部88との係合が外れることで停止されるが、
起動部材77の作用アーム77aはアーム部材87上に
乗り上げた状態となっており、結束用タイ1の持ち上げ
状態を保持している。
【0050】ここでテンションバー75はピン74を枢
点として枢動し、摺動部69を移動させるが、まずダブ
ルプレートの前面が先立って移動し、ピン91がクラン
プ部材89の係合バー89bを押し、コイルスプリング
90の附勢力に抗してこのクランプ部材89を回動さ
せ、クランプバー89aを下げることで受板との間で目
通しされた結束用タイ1の挿込部2をクランプすること
となる。
【0051】このクランプ状態で、さらにトリガーレバ
ー64を握り込むと、テンションバー75の回動によっ
て摺動部69が後方へ移動して、結束用タイ1の絞り込
み、被結束物Aをその結束用タイ1の引き絞り力によっ
て持ち上げる如く引き寄せることとなる。
【0052】ここで、設定されたテンション調整スプリ
ング71の力に応じて、ピン76は弧状のクランク溝9
8へ落とし込まれ、その際にピン76は梃板92の後端
寄りを押し下げるので、梃板92はコイルスプリング9
3の附勢力に抗して、軸ピン78を枢点として回動し、
先端が持ち上げられ、そこに設けられたカッター95が
結束用タイ1の余剰部をカットすることとなる。後はト
リガーレバー64を離し、初期状態に戻し、被結束物A
を取り外せばよい。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る結束用具は上述のように構
成され、作用する。そのために作業能率が著しくアップ
し、また、被結束物を結束するのに必要な結束用タイの
長さも従来に比べ大幅に短くて済むものとなり、さら
に、例え線材一本でもその周囲に結束用タイを巻装させ
ることが可能となる。そして、誰が作業しても均一の締
め付け力となりバラ付きが生じてしまうこともないもの
となっている。そして、第二の実施例によれば、結束用
バンドのクランプする部分を短くでき、従来の長さ寸法
の結束用バンドを使用しても有効結束寸法の径を大きく
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した結束用具の機構を示す側面図
である。
【図2】外観平面図である。
【図3】外観背面図である。
【図4】結束用タイセット状態の機構側面図である。
【図5】結束用タイインサート状態の機構側面図であ
る。
【図6】結束用タイプレス状態の機構側面図である。
【図7】結束用タイカット状態の機構側面図である。
【図8】結束用タイの斜視図である。
【図9】結束用タイの使用状態を示す斜視図である。
【図10】第二の実施例の機構を示す側面図である。
【図11】作動状態の要部を示す側面図である。
【図12】クランプ部の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 結束用タイ 2 挿込部 3 貫通孔 4 受部 5 ラック 10 ケーシング 11 サイドカバー 12 ビス 13 グリップ部 14 ピン 15 トリガーレバー 16 弦巻バネ 17a 支持片 17b 支持片 18 扇形ギア 19 小径ギア 20 大径ギア 21 ラックバー 22 ラックギア 23 アーム部材 24 設置部 25 受用テーブル部 26 調整駒 27 ビス 28 可動プレート 29 突片 30 受板 31 通り溝 32 逃がし孔 33 コイルスプリング 34 クランプ部材 35 ピン 36 駆動部材 37 ピン 38 押圧部 39 力点部 40 ピン 41 プレート 42a リンク板 42b リンク板 43a ピン 43b ピン 44 カム溝 45 コイルスプリング 46 挿入用孔 47 梃板 48 ピン 49 作用部 50 カッター 51 ガイド 60 ケーシング 64 トリガーレバー 67 駆動バー 69 摺動部 70 ピン 71 テンション調整スプリング 72 容器 73 ダイヤル 75 テンションバー 77 起動部材 78 軸ピン 79 コイルスプリング 81 起動フック部材 83 アーム部材 84 設置部 85 受用テーブル 87 支持部 88 係合部 89 クランプ部材 90 コイルスプリング 92 梃板 95 カッター 98 カム溝 A 被結束物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部を形成したケーシングと、前
    記グリップ部に基端を枢支され常時前方へ附勢され、上
    面に扇形ギアを形成したトリガーレバーと、前記ケーシ
    ングの前方にスライド自在に備えられ結束用タイの設置
    部を形成し、被結束物の受用テーブル部を備えたアーム
    部材と、そのアーム部材の前記受用テーブル部の下方に
    位置される可動ラックと、その可動ラックと噛合され、
    前記扇形ギアで稼動される伝動ギアと、前記可動ラック
    の終端移動で端部を作動される梃板と、その梃板の先端
    に備えられたカッターとより成ることを特徴とする結束
    用具。
  2. 【請求項2】 前記したアーム部材の結束用タイの設置
    部の先端には結束用タイの先端の方向性を調整する調整
    駒が角度変更自在に備えられていることを特徴とする請
    求項1に記載の結束用具。
  3. 【請求項3】 結束用タイの余剰部をクランプし、引張
    することで絞りをかける機構を備えていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の結束用具。
  4. 【請求項4】 スプリングを介在させたテンション調整
    機構を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2
    または請求項3に記載の結束用具。
  5. 【請求項5】 前記したテンション調整機構には目盛り
    が付加されていることを特徴とする請求項4に記載の結
    束用具。
  6. 【請求項6】 グリップ部を形成したケーシングと、前
    記グリップ部に基端を枢支されたトリガーレバーと、前
    記ケーシングの前方にスライド自在に備えられた結束用
    タイの設置部を形成し、被結束物の受用テーブルを備え
    たアーム部材と、前記トリガーレバーと連動する駆動部
    材と、その駆動部材の作動に続いて枢動される起動フッ
    ク部材と、その起動フック部材と連動する結束用タイの
    押し上げ部材と、前記グリップ部に内蔵され外部に調整
    摘みを備えたテンション調整スプリングと、そのテンシ
    ョン調整スプリングと一端を連接されたテンションバー
    と、そのテンションバーの他端に連接された摺動部と、
    その摺動部の前方に備えられた結束用タイの余剰部のク
    ランプ部と、後端を引張附勢され、前記駆動部材と連動
    して枢動される梃板と、その梃板の先端に備えられたカ
    ッターとより成ることを特徴とする結束用具。
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