JP2000167987A - 金属箔張積層板 - Google Patents

金属箔張積層板

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JP2000167987A
JP2000167987A JP10342781A JP34278198A JP2000167987A JP 2000167987 A JP2000167987 A JP 2000167987A JP 10342781 A JP10342781 A JP 10342781A JP 34278198 A JP34278198 A JP 34278198A JP 2000167987 A JP2000167987 A JP 2000167987A
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JP
Japan
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metal foil
metal
prepreg
withstand voltage
voltage test
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JP10342781A
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English (en)
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Hidenori Eriguchi
秀紀 江里口
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型又は大型であっても、裁断機等を用いる
ことなく、確実に耐電圧試験を行うことが可能な金属箔
張積層板を提供する。 【解決手段】 少なくとも1枚以上のプリプレグ6の両
面に金属箔1、2を重ね合わせ加熱加圧成形する金属箔
張積層板において、前記金属箔1、2の大きさをプリプ
レグ6の大きさよりも縦横共に大きくし、前記プリプレ
グ6と金属箔1、2との間であり、且つ、前記プリプレ
グ6の4辺近傍に金属線7を埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的信頼性試験
を適用可能な金属箔張積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板等に使用される金
属箔張積層板は、表面の金属箔と裏面の金属箔との間で
絶縁性を確保していることを確認する為に、耐電圧試験
を実施している。該耐電圧試験は、図5に示すように、
プリプレグ6表面の金属箔1と裏面の金属箔2の両方に
電極3を接触させ、試験装置4にて測定を行うというも
のである。
【0003】ところで、金属箔張積層板の製造において
は、基材に対して熱硬化性樹脂を含浸させ、加熱乾燥し
て得たプリプレグ6を1枚又は複数枚重ねて構成品5
(図4参照)となし、プリプレグ6又は構成品5の両面
に金属箔1、2を載置して加熱加圧するものであるが、
前記加熱加圧時に、プリプレグ6又は構成品5の樹脂が
溶融して流出するので、前記金属箔1、2の大きさをプ
リプレグ6又は構成品5の大きさよりも、縦横共に大き
くして、溶融した樹脂が製造設備に付着しないようにし
ている。
【0004】従って、加熱加圧後の金属箔張積層板は、
図4に示すように、構成品5の外周部にて、表面の金属
箔1と裏面の金属箔2とが接触(導通)してしまい、こ
のままでは、前述した耐電圧試験を行えなくなってしま
う。そこで、耐電圧試験を行う際には、金属箔張積層板
の4辺を裁断(点線部分にて裁断)して、表面の金属箔
1と裏面の金属箔2との接触(導通)部分を排除し、耐
電圧試験を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年製
造される金属箔張積層板は、薄型化(30μm〜100
μm)又は大型化(縦1m、横1m)が進んでおり、前
述したような4辺を裁断しての耐電圧試験を行いにくい
との課題を有している。即ち、薄型の金属箔張積層板
は、4辺の裁断時に発生する金属箔の切屑が僅かにでも
切断面に付着すると、板厚が薄いために表面の金属箔1
と裏面の金属箔2とが導通してしまう。また、大型の金
属箔張積層板は、板厚が厚い為に切屑による導通はない
ものの、裁断作業が行いにくく、専用の大型裁断機を準
備する必要がある。
【0006】本発明は、前述した課題に鑑みてなされた
ものであり、薄型又は大型であっても、裁断機等を用い
ることなく、確実に耐電圧試験を行うことが可能な金属
箔張積層板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、図
1に示すように、少なくとも1枚以上のプリプレグ6の
両面に金属箔1、2を重ね合わせ加熱加圧成形する金属
箔張積層板において、前記金属箔1、2の大きさをプリ
プレグ6の大きさよりも縦横共に大きくし、前記プリプ
レグ6と金属箔1、2との間であり、且つ、前記プリプ
レグ6の4辺近傍に金属線7を埋設することを特徴とす
る。
【0008】本発明の請求項2は、金属箔1、2と金属
線7とが、同一の材質であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いる金属箔1、2は、
電気の導通があるものであれば、特に限定されるもので
はなく、適宜材料を選択することが可能であるが、電気
抵抗及び信頼性から銅箔を用いることが好ましい。
【0010】本発明に用いるプリプレグ6は、従来公知
のものが適宜使用可能であり、具体的には、基材とし
て、紙、ガラス織布、ガラス不織布等を使用可能であ
り、前記基材に含浸させる樹脂として、エポキシ樹脂
系、ポリイミド樹脂系、トリアジン樹脂系、フェノール
樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、メラミン樹脂系及
びこれら樹脂の変性系樹脂を好適に用いることができ、
前記各種樹脂を2種類以上併用しても、必要に応じて従
来公知である各種硬化剤、硬化促進剤を併用しても良
い。また、プリプレグ6は、1枚のみで使用しても、複
数枚を重ね合わせた構成品として使用しても良い。
【0011】本発明に用いる金属線7は、金属箔張積層
板を製造する際の加熱加圧によって、劣化又は溶融のな
いものであれば適宜使用可能であり、銅線、アルミニウ
ム線、鉄線等を用いることができる。また、金属線7の
形状は、特に限定されるものではなく、断面が円形、正
方形、長方形のもの等を使用できる。金属線7の太さに
関しては、耐電圧試験を行う際の引き剥がしやすさ、及
び、確実に絶縁させる為に、水平方向側が150μm以
上であることが好ましい。更に、金属線7の埋設は、プ
リプレグ6と金属箔1、2の間に行うものであるが、必
ずしもプリプレグ6の両面に埋設する必要はなく、少な
くとも金属箔1又は金属箔2の片面に埋設すれば良い。
これは、片面のみでも、金属線7を引き剥がすことによ
り金属箔1と金属箔2との絶縁を行うことができるため
である。
【0012】金属線7の材質は、前述した金属箔1、2
と同様の材質であることが好ましい。これは、金属線7
と金属箔1、2とを同じ材質にすると、プリプレグ6か
らの引き剥がし強さを、金属線7と金属箔1、2とで同
じにすることができ、無用な応力を発生させることがな
く、プリプレグ6から引き剥がすべき箇所のみを、耐電
圧試験を行う際に的確に引き剥がすことができる為であ
る。
【0013】本発明で述べるプリプレグ6の4辺近傍と
は、図1に示すように、プリプレグ6の4辺に近い部分
を意味するものであり、より具体的には、金属箔張積層
板として使用することのない周辺(耳)部分を意味し、
4辺端部から5〜150mm程度の場所が好ましい。
【0014】本発明の金属箔張積層板の耐電圧試験を行
う際には、図2に示すように、プリプレグ6と金属箔
(銅箔)1との間に埋設した金属線(銅線)7を前記金
属箔(銅箔)1と共に引き剥がし、図3に示すようにす
ることによって絶縁部8を形成する。その後、金属箔
(銅箔)1、2に電極3を各々取付けて、試験装置4に
て耐電圧試験を行う。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例 エポキシ当量480のブロム化エポキシ樹脂(東都化成
株式会社製、YDB−400(品番)を使用)100重
量部と、ジシアンジアミド3重量部と、2−エチル−4
−メチルイミダゾール0.17重量部とを、エチレング
リコールモノメチルエーテル25重量部とN,Nジメチ
ルホルムアミド25重量部からなる溶剤に溶解し、エポ
キシ樹脂ワニスを得た。
【0016】前記エポキシ樹脂ワニスを、厚さ50μ
m、坪量48g/m2のガラス織布(日東紡績株式会社
製、IPC#1080(商品名)を使用)に含浸して加
熱乾燥させ、樹脂の付着量が58重量%(厚み70μ
m)となるプリプレグ6を得た。
【0017】前記1枚のプリプレグ6を縦0.3m、横
0.3mに裁断し、図1に示すように片面の4辺に、断
面形状円形で直径150μmの銅線(金属線7)を張り
付け、その後プリプレグ6の両面に厚さ18μmの銅箔
(金属箔1、2)を載置して、摂氏175度、圧力3M
Paにて1時間加熱加圧し、両面銅張積層板を得た。
【0018】比較例 銅線を貼り付けない以外は、実施例と同様にして両面銅
張積層板を得た。
【0019】前述した実施例及び比較例にて得られた両
面銅張積層板の耐電圧試験(直流1000V)を、実施
例で得たものは図3に示すように(金属線7を引き剥が
して絶縁部8を設ける)、比較例で得たものは図5に示
すように(端部を切断する)、各々200枚について行
ったところ、実施例で製造した200枚の両面銅張積層
板は、183枚について合格し、17枚が不合格となっ
た。但し、不合格品について調べたところ、17枚全て
についてその原因が、ガラス織布に導電性の異物が混入
したことによるものであり、本発明の効果としては10
0%であった。一方、比較例で製造した200枚の両面
銅張積層板は、その全てが切屑により導通しており、耐
電圧試験が行えなかった。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、プリプ
レグと金属箔との間であり、且つ、前記プリプレグの4
辺近傍に金属線を埋設し、耐電圧試験の際には、前記金
属線を金属箔と共に引き剥がすことによって、容易に絶
縁帯を形成することが可能であり、薄型又は大型の金属
箔張積層板であっても、裁断機等を用いることなく、確
実に耐電圧試験を行うことができる。また、金属線の材
質を金属箔の材質と同じにした場合には、金属線の引き
剥がし作業を無理なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である、両面銅張積層板の構成
図。
【図2】図1に示す両面銅張積層板の加熱加圧後の断面
図。
【図3】図1に示す両面銅張積層板から金属線を剥がし
た状態の断面図。
【図4】従来の金属箔張積層板を示す断面図。
【図5】従来の金属箔張積層板の耐電圧試験を示す断面
図。
【符号の説明】
1.金属箔 2.金属箔 3.電極 4.試験装置 5.構成品 6.プリプレグ 7.金属線 8.絶縁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚以上のプリプレグの両面
    に金属箔を重ね合わせ加熱加圧成形する金属箔張積層板
    において、前記金属箔の大きさをプリプレグの大きさよ
    りも縦横共に大きくし、前記プリプレグと金属箔との間
    であり、且つ、前記プリプレグの4辺近傍に金属線を埋
    設することを特徴とする金属箔張積層板。
  2. 【請求項2】 金属箔と金属線とが、同一の材質である
    ことを特徴とする請求項1に記載の金属箔張積層板。
JP10342781A 1998-12-02 1998-12-02 金属箔張積層板 Pending JP2000167987A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100643044B1 (ko) 2005-11-04 2006-11-10 주식회사 파코라인 인서트 몰딩용 라미네이트 필름 및 그의 제조 방법

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KR100643044B1 (ko) 2005-11-04 2006-11-10 주식회사 파코라인 인서트 몰딩용 라미네이트 필름 및 그의 제조 방법

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