JP2000167765A - ポリッシングヘッドおよびポリッシング装置 - Google Patents

ポリッシングヘッドおよびポリッシング装置

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JP2000167765A
JP2000167765A JP34315098A JP34315098A JP2000167765A JP 2000167765 A JP2000167765 A JP 2000167765A JP 34315098 A JP34315098 A JP 34315098A JP 34315098 A JP34315098 A JP 34315098A JP 2000167765 A JP2000167765 A JP 2000167765A
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JP
Japan
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polishing
slurry
workpiece
pressure
polishing head
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JP34315098A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tazawa
澤 進 一 田
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切かつ十分な量のスラリーを被加工物の表
面とポリッシングヘッドの間に供給できるようにして平
滑度を高めることができるとともに、平坦度を高められ
るように圧力分布を適切にする。 【解決手段】 スラリーを導入する通路41が形成され
た回転軸13と、回転軸13の先端部に設けられ、通路
41から導入されたスラリーが溜まる溜り部51が形成
されたヘッド本体部50と、溜り部51内に被加工物1
1の表面に対して垂直な方向に移動可能に収容され、被
加工物11の表面と接触する加工面55と、溜り部のス
ラリーの圧力を受ける受圧面56a、56bとを有する
複数のポリッシングツール52と、溜り部51からスラ
リーを被加工物11に導くとともに、そのスラリーの流
量を絞る絞り通路部57を備えるポリッシングヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリッシング装置
に係り、特に、ウェハなどのポリッシング加工に用いら
れるポリッシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のポリッシング装置は、被
加工物にポリッシングヘッドを押し付け、砥粒と研磨液
の混合液からなるスラリーを供給しながら被加工物の表
面を平滑にかつ高精度に仕上げる。
【0003】ウェハの製造工程で用いられるポリッシン
グ装置には、ウェハと同径またはそれより小径のポリッ
シングヘッドをウェハに押し付けて表面を研磨するもの
がある。研磨対象のウェハは定盤上に固定される。ポリ
ッシングヘッドには研磨布が取り付けられ、この研磨布
が回転する定盤上のウェハの表面に押し付けられる。ま
た、従来のポリッシング装置では、スラリーや純水は、
スラリー供給装置から定盤上のウェハに注がれるように
供給されるようになっている。
【0004】スラリーには、砥粒粒子を供給する働きの
ほか、潤滑作用や冷却作用や切屑除去といった重要な働
きがあり、定盤上のウェハとポリッシングヘッドとの間
には適切な量のスラリーが供給されることが高精度に仕
上げるためには必要不可欠である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スラリ
ーを回転している定盤上に注ぐようにしている従来のポ
リッシング装置では、遠心力の影響を受けて、スラリー
がポリッシングヘッドとウェハの間に十分入り込めない
場合がある。このスラリーが十分供給されない状態でポ
リッシングを行うと、スクラッチ等の発生等により、ウ
ェハの表面を損傷する虞がある。
【0006】一方、ウェハの表面の高度な平坦度を得る
ためには、ポリッシング加工の過程でウェハに加わる圧
力分布が関係しており、実際にはその平坦度と圧力分布
の関係は単純なものではない。従来のポリッシング装置
におけるポリッシングヘッドは、ウェハに加わる圧力が
均一になるように、加圧面が一体物の構造となってい
る。ところが現実のポリッシングにおいては、ポリッシ
ングヘッドの加圧力を均一に分布させるのが困難であっ
たり、ポリッシング前のウェハの平坦度の影響を受けた
りして、均一な平坦度を得るのが困難なことが多い。
【0007】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、適切かつ十分な量のスラリーを
被加工物の表面とポリッシングヘッドの間に供給できる
ようにして平滑度を高めることができるとともに、平坦
度を高められるように圧力分布を適切にすることができ
るようにしたポリッシングヘッドおよびポリッシング装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明によるポリッシングヘッドは、研磨用のス
ラリーを供給しながら被加工物の表面をポリッシングす
るポリッシング装置のヘッドにおいて、スラリーを導入
する通路が形成された回転軸と、前記回転軸の先端部に
設けられ、前記通路から導入されたスラリーが溜まる溜
り部が形成されたヘッド本体部と、前記溜り部内に被加
工物の表面に対して垂直な方向に移動可能に収容され、
前記被加工物の表面と接触する加工面と、前記溜り部の
スラリーの圧力を受ける受圧面とを有する複数のポリッ
シングツールと、前記溜り部からスラリーを被加工物に
導くとともに、そのスラリーの流量を絞る絞り通路部
と、を備えることを特徴とするものである。
【0009】本発明の好適な実施形態によれば、前記絞
り通路部は、各ポリッシングツールにおいて受圧面から
加工面まで貫通する細孔からなる。また、前記絞り通路
部を前記溜り部のスラリーを被加工物まで導く通路と、
この被加工物の表面と前記溜り部を形成するヘッド本体
の周壁部端面との間の隙間とから構成することもでき
る。
【0010】また、本発明のポリッシングヘッドでは、
前記ポリッシングツールの加工面または受圧面の面積
は、各個で同じ面積であることが好ましく、さらに、前
記ポリッシングツールは、加工面または受圧面の面積が
異なる複数種類のものからなり、これらを一定のパター
ンで配置し、被加工物に対して加圧力の所望の圧力分布
を得られるようにすることができる。なお、前記ポリッ
シングツールの加工面は、砥石面または研磨パット面と
なっているものである。
【0011】また、他の本発明は、研磨用のスラリーを
供給しながら被加工物の表面をポリッシングするポリッ
シング装置において、被加工物を上面に固定して回転す
る定盤と、前記被加工物の表面と接触する加工端面と、
前記溜り部のスラリーの圧力を受ける受圧面とを有し、
前記受圧面から加工面まで貫通する細孔を有する複数の
ポリッシングツールをスラリーが溜まる溜り部に被加工
物の表面に垂直な方向に移動可能に内蔵するポリッシン
グヘッドと、前記ポリッシングヘッドを定盤上の被加工
物の表面に垂直な方向に移動する昇降装置と、前記ポリ
ッシングヘッドを定盤上の被加工物の表面と水平な面上
で揺動させる揺動装置と、前記ポリッシングヘッドにス
ラリーを供給するスラリー供給装置と、前記溜り部に供
給されるスラリーの圧力を検出し、その検出圧力と設定
値とを比較し、スラリーの圧力が設定値になるようにス
ラリーの供給流量を制御する制御手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0012】さらに他の本発明は、研磨用のスラリーを
供給しながら被加工物の表面をポリッシングするポリッ
シング装置において、被加工物を上面に固定して回転す
る定盤と、前記被加工物の表面と接触する加工面と、前
記溜り部のスラリーの圧力を受ける受圧面とを有する複
数のポリッシングツールを、スラリーが溜まる溜り部に
被加工物の表面に垂直な方向に移動可能に内蔵し、さら
に前記溜り部のスラリーを被加工物の表面まで導く通路
を有するポリッシングヘッドと、前記ポリッシングヘッ
ドを定盤上の被加工物の表面に垂直な方向に移動する昇
降装置と、前記ポリッシングヘッドを定盤上の被加工物
の表面と水平な面上で揺動させる揺動装置と、前記ポリ
ッシングヘッドにスラリーを供給するスラリー供給装置
と、前記溜り部に供給されるスラリーの圧力を検出し、
その検出圧力と設定値とを比較し、スラリーの圧力が設
定値になるように、ポリッシングヘッドを昇降させ被加
工物の表面とポリッシングベッドの端面との間の隙間の
距離を制御する制御手段と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるポリッシング
ヘッドおよびポリッシング装置の一実施形態について、
添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に
よるポリッシングヘッドを備えているポリッシング装置
の全体構成図である。10は、ポリッシングヘッドを示
し、12は、被加工物であるウェハ11が吸着される定
盤を示している。
【0014】ポリッシングヘッド10は、後述するポリ
ッシングツールが複数内蔵されているもので、定盤12
上のウェハーに対向するように回転軸13の先端部に設
けられている。この回転軸13には、回転継ぎ手14が
回転自在に嵌挿されている。モータ15は、回転軸13
と連結されている。
【0015】20は、ポリッシング装置のフレームを示
す。このフレーム20には、ポリッシングヘッド10を
水平面上で揺動されるための揺動装置21と、ポリッシ
ングヘッド10を上下動させるための昇降装置22が配
置されている。揺動装置21は、水平に延びるアーム2
3と、このアーム23を駆動する揺動モータ24とを含
み、アーム23からはポリッシングヘッド10の取り付
けられた回転軸13が鉛直に支持されている。
【0016】ポリッシングヘッド10および揺動装置2
1の全体は、ブラケット25を介して昇降装置22と連
結されている。この昇降装置22は、ボールネジ機構を
利用したもので、ポリッシングヘッド10を定盤12上
のウェハ11に対して精密な位置決めができるようにな
っている。ナット26はブラケット25に固定され、ボ
ールネジ27は、フレーム20において軸受け28を介
して鉛直に支持されている。昇降用モータ29は、ベル
ト伝動の伝達装置30によってボールネジ27と連結さ
れている。なお、31は、昇降運動を案内するガイドを
示す。
【0017】定盤12は、回転軸32と連結されるとと
もに水平な姿勢で支持されている。回転軸32の下端部
は、軸受け33によって支持されている。ベルト伝動の
伝達装置34は、定盤モータ35の回転を回転軸32に
伝達する。定盤12は、その上面がウェハ11の吸着面
になっており、ウェハ11は真空吸着によって固定でき
るようになっている。36は、定盤12の外側を取り囲
むように設けられたカバーで、スラリーや純水の飛散を
防止するカバーである。
【0018】次に、ポリッシングヘッド10を詳細に説
明する。
【0019】ポリッシングヘッド10の回転軸13に
は、スラリー〔研磨剤、各種薬液、水等の混合液〕や純
水をスラリー供給装置40から導入するための通路41
が形成されている。スラリー供給装置40は、タンク4
2、可変容量のスラリー供給ポンプ43、リリーフ弁4
4、圧力検出器45を備えている。スラリー供給管46
は、回転継ぎ手14のスラリーの導入口47に接続さ
れ、スラリーは回転継ぎ手14を介して回転軸13の通
路41に導入される。
【0020】図2は、ポリッシングヘッド10の断面を
示す図である。ポリッシングヘッド10の本体部50
は、加工対象のウェハ11よりも小さな直径をもつもの
で、その内部には、通路41を通して導入されたスラリ
ーや純水が溜まる溜り部51が形成されている。この溜
り部51の下側は、複数のポリッシングツール52を収
容するための収容部になっている。
【0021】この収容部は円形の穴54にポリッシング
ツール52を上下軸方向に移動自在に挿着したものであ
る。図3に示すように、ポリッシングツール52は円柱
状の砥石からなり、直径が小さくなっている先端部の端
面が被加工物と接する加工面55で、反対側の端面は溜
り部51のスラリーの圧力が作用する受圧面56になっ
ている。また、受圧面56から加工面55まで径の小さ
な細孔57が2本貫通していて、この細孔57はスラリ
ーの流れを絞る絞り通路部として機能するようになって
いる。この実施形態では、ポリッシングツール52全体
が砥石から構成されているが、ポリッシングツール52
の本体を砥石ではなく、金属材料として、その加工面に
ポリッシング用の研磨パッドを張り付けるようにしても
よい。
【0022】図2において、ポリッシングツール52は
軸方向の移動が許容されるように、穴54の長さをポリ
ッシングツール52の大径部よりも長くすることによ
り、あそびを設けている。他方、ポリッシングツール5
2の外径は穴54の直径と同じであって、ポリッシング
ツール52は穴54の内周面を摺動するが、スラリーは
漏洩しないようになっている。
【0023】図4は、ポリッシングヘッド10における
ポリッシングツール52の配置の一例を示す図である。
この実施形態では、ポリッシングツール52は、大きな
面積の受圧面56aをもったものと、小さな面積の受圧
面56bをもつものとの2種類からなり、これらが所定
のパターンで配列されている。この場合、ポリッシング
ヘッド10の中心に関して90度対称にポリッシングツ
ール52は配列され、そのうち受圧面56aをもったポ
リッシングツール52は中心に近い内側の位置に配置さ
れるようにし、受圧面56bのものが外側の位置に配置
されるようになっている。なお各ポリッシングツール5
2の加工面55は、どれも同じ面積である。
【0024】次に、ポリッシング工程について説明す
る。図1において、昇降装置22の昇降用モータ29が
回転し、ボールネジ27とナット26からなるボールネ
ジ機構はアーム23の全体を下降させる。ポリッシング
ヘッド10が定盤12上のウェハ11に近づき、内蔵の
ポリッシングツール52がウェハ11の表面に接したと
ころで昇降用モータ29が停止する。
【0025】スラリー供給装置40のポンプ43は、ス
ラリーを回転軸13内部の通路41を通してポリッシン
グヘッド10に供給する。スラリーは、ポリッシングヘ
ッド10の内部の溜り部51から各々ポリッシングツー
ル52の細孔57を通ってウェハ11の表面へ流れ出
る。溜り部51に送り込まれたスラリーは、ポリッシン
グツール52の細孔57で急に絞られるので、その抵抗
によって圧力を発生する。この溜り部51内の圧力は、
各々ポリッシングツール52の受圧面56に作用し、ポ
リッシングツール52を定盤12上のウェハ11の表面
に押し付けることになる。ウェハ11を加圧した状態
で、ポリッシングヘッド10および定盤12が回転する
とともに、揺動モータ24が始動してポリッシングヘッ
ド10を揺動させる。
【0026】こうしてウェハ11のポリッシング加工が
行われる間、以下のようにして、ポリッシングヘッド1
0には予め設定された圧力のスラリーが供給される。圧
力検出器45により検出されるスラリーの圧力は、図示
しない制御装置にフィードバックされ、制御装置は、圧
力の設定値と検出値を比較する。検出値が設定値よりも
低ければ、制御装置はスラリー供給ポンプ43の回転数
を高めて吐出流量を増加させる。逆に、検出値が設定値
よりも高ければ、スラリー供給ポンプ43の回転数を低
くして吐出流量を減少させる。このようなフィードバッ
ク制御を行うことにより、ポリッシングヘッド10の溜
り部51のスラリーの圧力は、常に設定した値に制御さ
れる。したがって、各々ポリッシングツール52の受圧
面56a、56bには一定の圧力が作用する。
【0027】しかるに、各ポリッシングツール52の加
工面55は同じ面積となっているが、大きな面積の受圧
面56aを有しているポリッシングツール52には、そ
れだけ小さな方の受圧面56を有しているポリッシング
ツール52に比べて大きな力が働き、ウェハ11に対す
る押し付け力が増大する。このため、ウェハ11には、
その中心に近い方が周辺よりも大きな加圧力でポリッシ
ングツール62が押し付けられるというような圧力分布
の下でポリッシングが行われる。一般にポリッシング加
工では、回転するウェハ11の外周部の周速の方が中心
部の周速よりも大きいために、ウェハ11の外周部の方
がより多く研磨されていわゆる中高の形状になる傾向が
ある。しかし、上記のように、ポリッシングツール52
によってウェハ11に作用される圧力分布を中心部の方
が大きくなるようにすることができるので、周速の不均
等を補って、ウェハ11の表面の平坦度を高めることが
可能となる。また、各ポリッシングツール52の受圧面
56a、56bには、常に制御されたスラリーの圧力が
作用するので、加圧力を所望の値に保つとともに、その
圧力分布も一定とすることができる。
【0028】しかも、スラリーはその圧力を利用して上
記のようにウェハ11の平坦度を高めるのみならず、各
ポリッシングツール52の内部の細孔57を通って、各
ポリッシングツール52の加工面55とウェハ11の表
面との間の部分に十分な量が供給されるので、従来のよ
うにポリッシングヘッド10の外部からスラリーを供給
する場合と異なり、スクラッチの発生等の損傷を防止
し、より平滑度を高めることができる。
【0029】以上のようにして、予め決められたポリッ
シング時間が経過した時点で、ポリッシングヘッド10
の回転および揺動を停止させ、定盤12の回転をとめ
る。また、スラリーの供給も停止する。そして、ポリッ
シングヘッド10は上昇してから、アーム23が旋回し
て待機位置まで移動する。定盤12上のウェハ11は図
示しない搬送装置によって次工程に送られる。なお、供
給装置40からはスラリーの替わりに純水をポリッシン
グヘッド10に供給してウェハ11をポリッシングする
ウォータポリッシングの工程も同様に行うことができ
る。
【0030】次に、本発明の他の実施形態について、図
5を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態によ
るポリッシングヘッド60の断面を示す図である。この
図5において、第1実施形態の図2のポリッシングヘッ
ド10と同一の構成要素には同一の参照符号が付してあ
る。
【0031】この第2実施形態によるポリッシングヘッ
ド60では、その本体部50の内部には、通路41を通
して導入されたスラリーや純水が溜まる溜り部51が形
成され、この溜り部51の下側が複数のポリッシングツ
ール52を収容するため収容部になっている。ポリッシ
ングツール52は、細孔57がないことを除いて、第1
実施形態と同様であり、その配置も図4と同様である。
【0032】この第2実施形態では、ポリッシングツー
ル52の収容部の回りに円周方向に複数の通路62が形
成されている。溜り部51に送り込まれたスラリーは、
この複数の通路62を通って定盤12上のウェハ11に
導かれるようになっている。そして、ポリッシングヘッ
ド本体部50の端面と、ウェハ11の表面との間の隙間
Sから定盤12の外へ流れ出る。この隙間は、スラリー
の流量を絞る絞り部としても機能するもので、第2実施
形態では、この隙間Sを調整することで溜り部51のス
ラリーの圧力を制御するようになっている。
【0033】ウェハ11のポリッシング加工中の動作
は、基本的に第1実施形態と同様であるが、以下のよう
にして隙間Sが調整され、ポリッシングヘッド10には
予め設定された圧力のスラリーが供給される。
【0034】図1および図5において、圧力検出器45
により検出されるスラリーの圧力は、図示しない制御装
置にフィードバックされ、制御装置は、圧力の設定値と
検出値を比較する。検出値が設定値よりも低ければ、制
御装置は昇降装置22のモータ29を回転させて、ポリ
ッシングヘッド10の位置をわずかに下降させることに
より隙間Sを小さく絞る。そして、検出値が設定値と一
致する位置まで下降させ、そこでポリッシングヘッドを
位置決めする。逆に、検出値が設定値よりも高ければ、
ポリッシングヘッドの位置をわずかに上昇させることに
より、隙間Sを大きくしてこの隙間Sから流れ出るスラ
リーの流量を増やし圧力を下げ、その検出値が設定値に
一致するまで上昇させる。このようなフィードバック制
御を行うことにより、ポリッシングヘッド10の溜り部
51のスラリーの圧力は、常に設定した値に制御され
る。したがって、各々ポリッシングツール52の受圧面
56a、56bには一定の圧力が作用する。
【0035】そして、図4に示すようにポリッシングツ
ール52の受圧面56a、56bを配置することによっ
て、ウェハ11に作用する圧力分布を中心部の方が大き
くなるようにすることができるので、第1実施形態同様
に周速の不均等を補って、ウェハ11の表面の平坦度を
高めることが可能となる。また、各ポリッシングツール
52の受圧面56a、56bには、常に制御されたスラ
リーの圧力が作用するので、加圧力を所望の値に保つと
ともに、その圧力分布も一定とすることができる。
【0036】また、各ポリッシングツール52の加工面
55とウェハ11の表面との間の部分には、通路62を
通って十分な量のスラリーが供給されるので、従来のよ
うにポリッシングヘッド10の外部からスラリーを供給
する場合と異なり、スクラッチの発生等の損傷を防止
し、より平滑度を高めることができる。
【0037】以上説明した2つの実施形態では、ポリッ
シングツール52の受圧面56a、56bの面積を大小
異なるものとし、加工面55の面積は同じとしている
が、ポリッシングツール受圧面56を同一の面積として
加工面55の面積を異なるようにしてもよい。この場
合、中央部の方の圧力分布を大きくするには、図4とは
異なり、大きな加圧面を有するポリッシングツール52
を外側に、小さな加圧面を有するポリッシングツール5
2を内側に配置するようにすれば、上述した実施形態と
同等の効果が得られる。
【0038】また、本発明では、図4の示すポリッシン
グツール52の配置は一例であって、任意の配置が可能
である。異なる面積をもった受圧面または加工面を任意
の配置にすることで、加工精度を上げるために必要な所
望の圧力分布を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、適切かつ十分な量のスラリーを被加工物の表
面とポリッシングヘッドの間に供給できるようにして平
滑度を高めることができる。また、内蔵するポリッシン
グツールの受圧面積または加工面積を変えて組み合わせ
ることにより、平坦度を高められるように圧力分布を適
切にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポリッシング装置の一実施形態を
示す全体構成図。
【図2】本発明のよるポリッシングヘッドの一実施形態
の断面図。
【図3】ポリッシングヘッドに内蔵のポリッシングツー
ルの断面および端面を示す図。
【図4】図2におけるIV−IV線矢視図。
【図5】本発明の他の実施形態によるポリッシングヘッ
ドの断面図。
【符号の説明】
10 ポリッシングヘッド 11 ウェハ 12 定盤 13 回転軸 21 揺動装置 22 昇降装置 24 アーム 50 ヘッド本体部 51 溜り部 52 ポリッシングツール 55 加工面 56 受圧面 57 細孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨用のスラリーを供給しながら被加工物
    の表面をポリッシングするポリッシング装置のヘッドに
    おいて、 スラリーを導入する通路が形成された回転軸と、 前記回転軸の先端部に設けられ、前記通路から導入され
    たスラリーが溜まる溜り部が形成されたヘッド本体部
    と、 前記溜り部内に被加工物の表面に対して垂直な方向に移
    動可能に収容され、前記被加工物の表面と接触する加工
    面と、前記溜り部のスラリーの圧力を受ける受圧面とを
    有する複数のポリッシングツールと、 前記溜り部からスラリーを被加工物に導くとともに、そ
    のスラリーの流量を絞る絞り通路部と、を備えることを
    特徴とするポリッシングヘッド。
  2. 【請求項2】前記絞り通路部は、各ポリッシングツール
    において受圧面から加工面まで貫通する細孔からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のポリッシングヘッド。
  3. 【請求項3】前記絞り通路部は、前記溜り部のスラリー
    を被加工物まで導く通路と、この被加工物の表面と前記
    溜り部を形成するヘッド本体の周壁部端面との間の隙間
    からなることを特徴とする請求項1に記載のポリッシン
    グヘッド。
  4. 【請求項4】前記ポリッシングツールの加工面または受
    圧面は、各個が同じ面積であることを特徴とする請求項
    2または3に記載のポリッシングヘッド。
  5. 【請求項5】前記ポリッシングツールは、加工面または
    受圧面の面積が異なる複数種類のものからなり、これら
    を一定のパターンで配置し、被加工物に対して加圧力の
    所望の圧力分布を得られるようにしたことを特徴とする
    請求項2または3に記載のポリッシングヘッド。
  6. 【請求項6】前記ポリッシングツールの加工面は、砥石
    面または研磨パット面になっていることを特徴とする請
    求項4または5に記載のポリッシングヘッド。
  7. 【請求項7】研磨用のスラリーを供給しながら被加工物
    の表面をポリッシングするポリッシング装置において、 被加工物を上面に固定して回転する定盤と、 前記被加工物の表面と接触する加工端面と、前記溜り部
    のスラリーの圧力を受ける受圧面とを有し、前記受圧面
    から加工面まで貫通する細孔を有する複数のポリッシン
    グツールをスラリーが溜まる溜り部に被加工物の表面に
    垂直な方向に移動可能に内蔵するポリッシングヘッド
    と、 前記ポリッシングヘッドを定盤上の被加工物の表面に垂
    直な方向に移動する昇降装置と、 前記ポリッシングヘッドを定盤上の被加工物の表面と水
    平な面上で揺動させる揺動装置と、 前記ポリッシングヘッドにスラリーを供給するスラリー
    供給装置と、 前記溜り部に供給されるスラリーの圧力を検出し、その
    検出圧力と設定値とを比較し、スラリーの圧力が設定値
    になるようにスラリーの供給流量を制御する制御手段
    と、を具備することを特徴とするポリッシング装置。
  8. 【請求項8】研磨用のスラリーを供給しながら被加工物
    の表面をポリッシングするポリッシング装置において、 被加工物を上面に固定して回転する定盤と、 前記被加工物の表面と接触する加工面と、前記溜り部の
    スラリーの圧力を受ける受圧面とを有する複数のポリッ
    シングツールを、スラリーが溜まる溜り部に被加工物の
    表面に垂直な方向に移動可能に内蔵し、さらに前記溜り
    部のスラリーを被加工物の表面まで導く通路を有するポ
    リッシングヘッドと、 前記ポリッシングヘッドを定盤上の被加工物の表面に垂
    直な方向に移動する昇降装置と、 前記ポリッシングヘッドを定盤上の被加工物の表面と水
    平な面上で揺動させる揺動装置と、 前記ポリッシングヘッドにスラリーを供給するスラリー
    供給装置と、 前記溜り部に供給されるスラリーの圧力を検出し、その
    検出圧力と設定値とを比較し、スラリーの圧力が設定値
    になるように、ポリッシングヘッドを昇降させ被加工物
    の表面とポリッシングベッドの端面との間の隙間の距離
    を制御する制御手段と、を具備することを特徴とするポ
    リッシング装置。
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