JP2024013432A - 研磨装置 - Google Patents

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Hisashi Arakida
宏彦 香西
Hirohiko Kozai
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Abstract

【課題】上面に凹凸を有するウェーハであっても、ウェーハを所定の一定の荷重で均一に研磨することができる研磨装置を提供すること。【解決手段】研磨装置1は、ウェーハWを保持して回転するチャックテーブル10と、ウェーハWを研磨パッド28によって研磨する研磨ユニット20と、研磨ユニット20を昇降させる昇降機構60とを備え、研磨ユニット20は、研磨パッド28を鉛直方向に移動可能に支持するガイド部22と、研磨パッド28に所定の一定の荷重を付与する荷重付与手段30とを備える。ここで、荷重付与手段30は、鉛直方向に延在するシリンダ32と、シリンダ32内を鉛直方向に移動可能なピストン33と、エア供給源37からのエアをシリンダ32内に供給するエア配管(エア供給路)36と、シリンダ32の内圧を所定の一定値に維持するレギュレータ38と、レギュレータ38の動作を制御する制御部39とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、チャックテーブルに保持されたウェーハを研磨パッドによって研磨する研磨装置に関する。
ICやLSIなどの半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイスの小型化と軽量化のために、ウェーハの裏面が研削されてウェーハが所定の厚さまで薄肉化されている。このウェーハの研削は、研削砥石を高速で回転させながらウェーハの裏面を押圧することによって行われている。このような研削方式によってウェーハの裏面を研削すると、裏面に研削痕が残存し、この研削痕がウェーハの抗折強度を低下させる原因となる。
そこで、研磨装置でウェーハの裏面を研磨することによって研削痕を除去することが行われている。例えば、特許文献1には、ウェーハの外径よりも大きな外径を有する研磨パッドでウェーハの表面全面を覆い、研磨パッドを所定の荷重でウェーハに押し付けた状態でウェーハを所定の時間研磨する研磨方法が提案されている。このウェーハの研磨方法においては、研磨パッドがウェーハを押圧する荷重をチャックテーブルまたは研磨ユニットに配置された荷重センサによって検出し、研磨パッドを昇降させる研磨ユニットを制御することによって、荷重センサが検出する荷重が一定になるようにしている。
ところが、上記研磨方法によれば、ウェーハの上面に凹凸が形成されている場合には、ウェーハの上面全面を覆う研磨パッドで該ウェーハを研磨すると、研磨屑がウェーハの凹部に溜まるために凹部が研磨されないという問題がある。
そこで、例えば、特許文献2において提案されているウェーハ研磨装置においては、ウェーハよりも小径の研磨パッドを用いてウェーハを研磨することによって、研磨屑がウェーハの凹部に溜まらないようにしている。
特開2021-053746号公報 特開平07-088759号公報
しかしながら、特許文献2において提案されたウェーハ研磨装置においては、ウェーハよりも小径の研磨パッドを回転させながらウェーハの径方向に移動させるため、研磨パッドがウェーハを押圧する荷重がウェーハの上面の凹凸を乗り越えるたびに変動する。この場合、この荷重の変動に追従して研磨パッドを昇降させることができないため、研磨パッドでウェーハを所定の一定の荷重で押圧しながら研磨することができず、ウェーハの研磨量が該ウェーハの上面全面に亘って均一にならないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、上面に凹凸を有するウェーハであっても、ウェーハを所定の一定の荷重で均一に研磨することができる研磨装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、保持面でウェーハを保持して回転するチャックテーブルと、該保持面に保持されたウェーハを回転する研磨パッドによって研磨する研磨ユニットと、該研磨ユニットを鉛直方向に昇降させる昇降機構と、を備える研磨装置であって、該研磨ユニットは、該研磨パッドを鉛直方向に移動可能に支持するガイド部と、該研磨パッドに所定の荷重を付与する荷重付与手段と、を備える。
該荷重付与手段としては、鉛直方向に延在するシリンダと、下端に該研磨パッドを支持して該シリンダ内を鉛直方向に移動可能なピストンと、エア供給源からのエアを該シリンダ内の該ピストンの上部の空間に供給するエア供給路と、該シリンダ内の該ピストンの上部の空間の内圧を所定の一定値に維持するレギュレータと、該レギュレータの動作を制御する制御部と、を備える構成のものがある。
また、該荷重付与手段としては、該研磨ユニットの自重を変更可能とする錘を載せるテーブルを備える構成のものがある。
該研磨パッドがウェーハの直径よりも小径である場合、該研磨ユニットは、該研磨パッドをウェーハの径方向に移動させる径方向移動機構を備える。
本発明によれば、研磨パッドがガイド部によって鉛直方向に移動可能に支持されているとともに、研磨パッドには、荷重付与手段によって所定の荷重が付与されているため、上面に凹凸を有するウェーハの研磨であっても、研磨パッドは、ウェーハの上面の凹凸に追従してウェーハを所定の一定の荷重で押圧しながらウェーハの上面を研磨する。このため、上面に凹凸を有するウェーハであっても、ウェーハを所定の一定の荷重で均一に研磨することができるという効果が得られる。
本発明の第1実施形態に係る研磨装置の斜視図である。 ワークセットの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る研磨装置要部の破断側面図である。 図3のA部拡大破断面図である。 本発明の第2実施形態に係る研磨装置の斜視図である。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係るウェーハの研磨装置1の構成を図1~図4に基づいて以下に説明する。なお、以下の説明においては、図1に示す矢印方向をそれぞれX軸方向(左右方向)、Y軸方向(前後方向)、Z軸方向(上下方向)とする。
[研磨装置の構成]
図1に示す研磨装置1は、被加工物である図2に示す円板状のウェーハWの上面W2を研磨する装置である。
研磨装置1は、ウェーハW(本実施の形態では、図2に示すワークセットWS)を保持面10aにおいて保持してウェーハWの中心を軸として回転するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に吸引保持されたウェーハWを研磨する研磨ユニット20と、チャックテーブル10を保持面10aに対して水平方向(Y軸方向)に移動させる水平移動機構50と、研磨ユニット20をチャックテーブル10の保持面10aに対して垂直方向(Z軸方向)に昇降させる昇降機構60と、研磨ユニット20の研磨パッド28とウェーハWとの接触領域(研磨領域)にスラリーを供給するスラリー供給手段70と、研磨パッド28が研磨中にウェーハWを押圧する荷重を設定するための荷重設定手段80を備えている。
ここで、研磨対象であるウェーハWは、単結晶のシリコン母材で構成された薄い円板状の部材であって、図2及び図3に示すように、このウェーハWの下面W1とリングフレームFとにダイシングテープTが貼着されることによって両者が一体化したワークセットWSが構成されている。
チャックテーブル10は、円板状の部材であって、その中央部には、多孔質のセラミックなどで構成された円板状のポーラス部材10Aが組み込まれている。そして、ポーラス部材10Aは、その上面がウェーハWを吸引保持する保持面10aを構成している。ここで、チャックテーブル10は、不図示の回転駆動機構によって垂直な中心軸周りに回転駆動される。なお、ポーラス部材10Aは、真空ポンプなどの不図示の吸引源に選択的に接続される。
ここで、本実施の形態に係る研磨装置1は、図1に示すように、Y軸方向(前後方向)に長い矩形ボックス状のベース2を備えており、このベース2に開口するY軸方向に長い矩形の開口部2aにはチャックテーブル10が収容されている。そして、開口部2aのチャックテーブル10の周囲は、矩形プレート状のカバー3によって覆われており、開口部2aのカバー3の前後(-Y方向と+Y方向)の部分は、カバー3と共に移動して伸縮する蛇腹状の伸縮カバー4,5によってそれぞれ覆われている。したがって、チャックテーブル10がY軸上のどの位置にあっても、開口部2aは、カバー3と伸縮カバー4,5によって常に閉じられており、開口部2aからベース2内への異物の侵入が防がれる。
研磨ユニット20は、研磨パッド28によってウェーハWを研磨する研磨手段21と、研磨パッド28を鉛直方向(軸方向)に昇降可能に支持するガイド部22と、研磨パッド28に所定の一定の荷重を付与する荷重付与手段30と、研磨パッド28をウェーハWの径方向に移動させる径方向移動機構40を備えている。
研磨手段21は、L字状に屈曲するホルダ23に縦置き状態で垂直に固定されたモータ24を駆動源として備えており、この回転モータ24からホルダ23を貫通して垂直下方に延びるスピンドル25の下端には、円板状のマウント26が取り付けられている。そして、このマウント26の下面には、円板状のプラテン27を介して同じく円板状の研磨パッド28が取り付けられている。ここで、研磨パッド28は、フェルトなどの不織布によって構成されており、その外径は、ウェーハWの外径よりも小さく設定されている。
ガイド部22は、後述の荷重付与手段30に設けられた矩形ブロック状のハウジング31の端面に互いに平行に配置された一対のガイドレール22aと、研磨手段21のホルダ23の背面に突設された複数のガイド部材22bとで構成されており、各ガイド部材22bは、各ガイドレール22aに上下に摺動可能に嵌合している。したがって、ガイド部材22bが突設されたホルダ23と、ホルダ23に取り付けられたモータ24や研摩パッド28は、鉛直方向(Z軸方向)に沿って昇降可能に支持されている。
荷重付与手段30は、図3及び図4に示すように、ハウジング31内に鉛直方向に延在するように形成されたシリンダ32と、シリンダ32内に上下動可能に嵌装されたピストン33と、ピストン33からシリンダ32を貫通して上方に延びるピストンロッド34と、ピストンロッド34と研磨手段21のホルダ23とを連結するテーブル35とを備えている。
シリンダ32内は、ピストン33によって上部室S1と下部室S2とに区画されており、上部室S1には、図3に示すように、エア供給路であるエア配管36によってエアコンプレッサなどのエア供給源37が接続されている。そして、エア配管36には、シリンダ32内の上部室S1に供給するエアの圧力を調整するためのレギュレータ38が設けられており、このレギュレータ38は、制御部39に電気的に接続されている。なお、レギュレータ38には、所定圧以上のエアを放出するリリーフ弁が設けられている。
ここで、制御部39は、制御プログラムにしたがって演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリなどを備えている。
径方向移動機構40は、図1に示すように、昇降機構60の昇降板61と共に昇降可能であり、昇降板61に取り付けられたホルダ41と、ホルダ41に縦置き状態で配置された旋回モータ42と旋回エンコーダ43を備えている。なお、旋回モータ42と旋回エンコーダ43は、制御部39に電気的に接続されている。
旋回モータ42からホルダ41を貫通して下方に延びる旋回軸44の下端には、旋回アーム45の長手方向一端(基端部)が取り付けられている。この旋回アーム45は、旋回軸44から水平に延びており、その長手方向他端部(先端部)には、荷重付与手段30のハウジング31が取り付けられている。そして、ハウジング31には、前述のように研磨ユニット20がガイド部22によって鉛直方向に昇降可能に支持されている。
したがって、旋回モータ42を起動して旋回軸44を所定方向に回動させれば、旋回アーム45が旋回軸44を中心として水平方向に旋回するため、旋回アーム45の先端に支持された研磨ユニット20の研磨パッド28をウェーハWの径方向に移動させることができる。
水平移動機構50は、チャックテーブル10を保持面10aに対して水平方向(Y軸方向)に移動させる機構であって、図1に示すように、ベース2の内部に収容された矩形ブロック状の内部ベース2Aの上に配設されている。この水平移動機構50は、ブロック状のスライダ51を備えており、このスライダ51は、Y軸方向(前後方向)に沿って互いに平行に配設された左右一対のガイドレール52に沿ってY軸方向に摺動可能である。したがって、このスライダ51に支持されたチャックテーブル10とチャックテーブル10をその軸中心周りに回転させる不図示の回転駆動機構は、スライダ51と共にY軸方向に沿って摺動可能である。
内部ベース2A上の左右一対のガイドレール52の間には、Y軸方向(前後方向)に延びる回転可能なボールネジ軸53が配設されており、ボールネジ軸53のY軸方向一端(図1の左端)は、駆動源である正逆転可能な電動モータ54に連結されている。また、ボールネジ軸53のY軸方向他端(図1の+Y側)は、内部ベース2A上に立設された軸受55によって回転可能に支持されている。そして、このボールネジ軸53には、スライダ51から下方に向かって突設された不図示のナット部材が螺合している。
したがって、電動モータ54を正逆転させてボールネジ軸53を正逆転させると、このボールネジ軸53に螺合する不図示のナット部材がスライダ51と共にボールネジ軸53に沿ってY軸方向(前後方向)に摺動するため、このスライダ51と共にチャックテーブル10もY軸方向に沿って一体的に移動する。この結果、チャックテーブル10の保持面10aに吸引保持されたウェーハWもワークセットWSと共にY軸方向に沿って移動する。
昇降機構60は、研磨ユニット20をチャックテーブル10の保持面10aに対して垂直な方向(Z軸方向)に沿って昇降させるものであって、図1に示すように、ベース2の上面の+Y方向端部(後端部)上に垂直に立設された矩形ボックス状のコラム6の-Y方向端面(前面)に配置されている。この昇降機構60は、矩形プレート状の昇降板61を、研磨ユニット20及び径方向移動機構40と共に左右一対のガイドレール62に沿ってZ軸方向に昇降させるものである。ここで、左右一対のガイドレール62は、コラム6の前面に垂直且つ互いに平行に配設されている。
また、左右一対のガイドレール62の間には、回転可能なボールネジ軸63がZ軸方向に沿って立設されており、ボールネジ軸63の上端は、駆動源である正逆転可能な昇降モータ64に連結されている。ここで、昇降モータ64は、コラム6の上面に取り付けられた矩形プレート状のブラケット65を介して縦置き状態で取り付けられている。また、ボールネジ軸63の下端は、コラム6に回転可能に支持されており、このボールネジ軸63には、昇降板61の背面に後方(+Y方向)に向かって水平に突設されたナット部材66(図3参照)が螺合している。なお、昇降モータ64には、昇降エンコーダ67が取り付けられており、昇降モータ64と昇降エンコーダ67は、制御部39に電気的に接続されている。
したがって、昇降モータ64を駆動してボールネジ軸63を正逆転させれば、このボールネジ軸63に螺合するナット部材66が突設された昇降板61が一対のガイドレール62に沿って研磨ユニット20及び径方向移動機構40と共にZ軸方向に沿って上下動する。
スラリー供給手段70は、図1に示すように、研磨ユニット20の研磨パッド28とウェーハWとの接触領域(研磨領域)にスラリーを供給するスラリー供給源71を備えており、このスラリー供給源71から延びるスラリー供給パイプ72は、モータ24とスピンドル25、マウント26及びプラテン27の各中心を通って研磨パッド28の下面の中心に開口している。
荷重設定手段80は、研磨中に研磨パッド28に付与すべき荷重(研磨パッド28がウェーハWを押圧する押圧力)を所定の一定値に設定するためのものであって、ベース2上における研磨パッド28の旋回軌跡上の位置に配置された円板状の荷重調整テーブル81と、荷重調整テーブル81とベース2との間に介設されたロードセルなどの荷重センサ82によって構成されている。なお、荷重センサ82は、制御部39に電気的に接続されている。
[研磨装置の作用]
次に、以上のように構成された第1実施形態に係る研磨装置1の作用について説明する。
ウェーハWを研磨する際には、図3に示すように、ワークセットWSをチャックテーブル10の保持面10a上にダイシングテープTを下にして載置する。そして、チャックテーブル10のポーラス部材10Aに接続されている不図示の吸引源を駆動してポーラス部材10Aを真空引きする。すると、ウェーハWがポーラス部材10Aに発生する負圧に引かれてチャックテーブル10の保持面10aに吸引保持される。
そして、本実施の形態では、研磨中に研磨パッド28に付与される荷重(研磨パッド28がウェーハWを押圧する押圧力)が荷重付与手段30と荷重設定手段80によって次のように設定される。
すなわち、径方向移動機構40によって研磨パッド28を旋回軸44を中心として水平方向に旋回させ、研磨パッド28を荷重設定手段80の荷重調整テーブル81の上方へと移動させる。この状態から、昇降機構60によって研磨パッド28をその下面が荷重調整テーブル81に接触するまで下降させる。このとき、荷重付与手段30のシリンダ32(図4参照)内の上部室S1には、エア供給源37からエアが供給されておらず、上部室S1と下部室S2の内圧は、大気圧に保持されているため、研磨パッド28は、無負荷状態にあり、研磨パッド28から荷重調整テーブル81に押圧力が加えられていない。
上記状態から、制御部39は、レギュレータ38を制御してエア供給源37から所定圧のエアをエア配管36からシリンダ32内の上部室S1に供給する。すると、ピストン33がその上面に圧力を受けてシリンダ32内を下降するため、ピストン33と共にピストンロッド34が下降する。このようにピストンロッド34が下降すると、ピストンロッド34にテーブル35とホルダ23とを介して連結された研磨ユニット20も一体に下降し、研磨ユニット20の研磨パッド28が荷重調整テーブル81を所定の荷重で押圧する。このとき、研磨パッド28から荷重調整テーブル81に加えられる荷重(押圧力)は、荷重センサ82によって検出され、その荷重の値が制御部39へと送信される。
また、研磨パッド28に付与すべき荷重は、ウェーハWの種類やサイズごとに予め設定されているため、制御部39は、荷重センサ82によって検出される荷重値が予め設定された値になるようにレギュレータ38を制御し、エア供給源37からシリンダ32内の上部室S1に供給されるエアの圧力を調整する。そして、このときのレギュレータ38の圧力値は、制御部39のメモリに記憶される。
その後、昇降機構60によって研磨パッド28を上昇させて荷重調整テーブル81から離間させ、径方向移動機構40によって研磨パッド28を旋回軸44を中心として水平方向に旋回させるとともに、水平移動機構50を駆動してチャックテーブル10を+Y方向(後方)に移動させ、チャックテーブル10に吸引保持されているウェーハWをワークセットWSと共に研磨パッド28の下方の研磨位置へと移動させる。
次に、昇降機構60によって研磨パッド28をその下面がウェーハWの上面に接触するまで下降させる。このとき、荷重付与手段30のシリンダ32内の上部室S1(図4参照)には、エア供給源37からエアが供給されておらず、上部室S1と下部室S2の内圧は、大気圧に保持されているため、研磨パッド28は、無負荷状態にあり、研磨パッド28からウェーハWに押圧力が加えられていない。
上記状態から、制御部39は、レギュレータ38を予めメモリに記憶されている圧力値に制御してエア供給源37から所定圧のエアをエア配管36からシリンダ32内の上部室S1に供給する。すると、前述と同様にピストン33がその上面に圧力を受けてシリンダ32内を下降するため、研磨ユニット20の研磨パッド28がウェーハWを所定の荷重で押圧する。
上記状態において、不図示の回転駆動機構を駆動してチャックテーブル10を所定の速度で回転させ、チャックテーブル10の保持面10aに保持されているウェーハWを含むワークセットWSを所定の回転速度で回転させるとともに、モータ24を駆動して研磨パッド28を所定の速度で回転させつつ、径方向移動機構40の旋回モータ42を駆動して研磨パッド28をウェーハWの径方向に移動させ、スラリー供給手段70のスラリー供給源71から研磨パッド28とウェーハWとの接触面にスラリーを供給しながら、研磨パッド28によってウェーハWの上面W2全面を研磨する。
ここで、ウェーハWにはシリンダ32内の上部室S1に供給されたエアの圧力によって所定の荷重がかけられているため、ウェーハWの上面W2に凹凸が形成されていても、研磨パッド28は、ウェーハWの上面W2の凹凸に追従して上下にストロークしつつ、ウェーハWに対して所定の荷重をかけながら上面W2を研磨することができる。この場合の上下方向のストローク量は微小であるため、上部室S1の圧力変動も無視しうるほど小さく、所定の荷重を維持することができる。従来は、昇降機構60のみによってウェーハWに対する荷重を制御していたため、ウェーハWの上面W2に凹凸があっても研磨パッド28の高さ位置は変わらず、このためにウェーハWに対する荷重が変動していたが、荷重付与手段30を設けたことによって、上面W2の凹凸にかかわらず、ウェーハWに対する荷重を変動させずに研磨することが可能となった。
また、本実施の形態に係る研磨装置1においては、ウェーハWよりも小径の研磨パッド28を径方向移動機構40によってウェーハWの径方向に移動させながら、研磨パッド28によってウェーハWの上面W2全面を研磨するため、上面W2に凹凸が形成されているウェーハWであっても、研磨屑がウェーハWの凹部に溜まることがなく、凹部が研磨されないという問題が発生するおそれが低減される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る研磨装置1Aを図5に基づいて説明する。
図5は本発明の第2実施形態に係る研磨装置1Aの斜視図であり、本図においては、図1において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係る研磨装置1Aは、荷重付与手段30Aの構成のみが前記第1実施形態に係る研磨装置1の荷重付与手段30とは異なっている。
すなわち、荷重付与手段30Aは、前記第1実施形態に係る研磨装置1の荷重付与手段30と同様にハウジング31内にシリンダ32、ピストン33及びピストンロッド34を備えているが(図4参照)、前記第1実施形態の荷重付与手段30に設けられているエア供給源37と、エア供給源37から上部室S1に供給されるエアの圧力を調整するレギュレータ38(図3参照)とが設けられていない。
本実施の形態に係る荷重付与手段30Aにおけるシリンダ32内にピストン33によって区画された上部室S1と下部室S2にはエアが封入されているため、シリンダ32とピストン33とは、エアバネとして機能する。そして、この荷重付与手段30Aにおいては、ピストンロッド34とホルダ23とを連結するテーブル35の上には種々の重量の錘を載置することができる。
そして、本実施の形態では、研磨中に研磨パッド28に付与される荷重(研磨パッド28がウェーハWを押圧する押圧力)が荷重付与手段30Aと荷重設定手段80によって次のように設定される。
すなわち、径方向移動機構40によって研磨パッド28を旋回軸44を中心として水平方向に旋回させ、研磨パッド28を荷重設定手段80の荷重調整テーブル81の上方へと移動させる。この状態から、昇降機構60によって研磨パッド28をその下面が荷重調整テーブル81に接触するまで下降させる。このとき、荷重付与手段30Aのテーブル35の上には錘が載置されていないため、研磨パッド28は、無負荷状態にあり、研磨パッド28から荷重調整テーブル81に押圧力が加えられていない。
ここで、研磨中に研磨パッド28に付与すべき荷重は、ウェーハWの種類やサイズごとに予め設定されているため、荷重付与手段30Aのテーブル35上に不図示の錘を載置し、そのときの研磨パッド28から荷重調整テーブル81に加えられる荷重(押圧力)が荷重センサ82によって検出される。そして、重量の異なる複数の錘をテーブル35上に載置しながら、そのときに荷重調整テーブル81が受ける荷重を荷重センサ82によって検出し、検出された荷重が研磨すべきウェーハWに対して予め設定された設定値に一致すると、その錘が研磨中にテーブル35上に載置すべき錘として選定される。
その後、昇降機構60によって研磨パッド28を上昇させて荷重調整テーブル81から離間させ、水平移動機構50を駆動してチャックテーブル10を+Y方向(後方)に移動させ、チャックテーブル10に吸引保持されているウェーハWをワークセットWSと共に研磨位置へと移動させる。
次に、径方向移動機構40を駆動して研磨パッド28を研磨位置において待機するウェーハWの上方へと移動させる。そして、この状態から、昇降機構60によって研磨パッド28をその下面がウェーハWの上面に接触するまで下降させる。このとき、荷重付与手段30Aのテーブル35上には、研磨パッド28に所定の荷重を付与するための錘が載置されておらず、研磨パッド28は、無負荷状態にあるために研磨パッド28からウェーハWに押圧力が加えられることがない。
上記状態から、荷重付与手段30Aのテーブル35上に錘(荷重設定手段80によって選定された錘)を載置する。すると、荷重付与手段30Aのピストン33とピストンロッド34が錘の重量によってシリンダ32内を下降するため、研磨ユニット20の研磨パッド28がウェーハWを所定の一定の荷重で押圧する。
上記状態において、不図示の回転駆動機構を駆動してチャックテーブル10をその軸中心周りに所定の速度で回転させ、該チャックテーブル10の保持面10aに保持されているウェーハWをワークセットWSと共に所定の回転速度で回転するとともに、モータ24を駆動して研磨パッド28を所定の速度で回転させつつ、径方向移動機構40の旋回モータ42を駆動して研磨パッド28をウェーハWの径方向に移動させ、研磨パッド28によってウェーハWの上面W2全面を研磨する。
ここで、ウェーハWの上面W2に凹凸が形成されている場合、研磨パッド28は、荷重付与手段30Aのエアバネとして機能するシリンダ32やピストン33の作用によってウェーハWの上面の凹凸に追従して上下にストロークすることができる。このとき、研磨パッド28には錘によって所定の一定の荷重が付与されているため、ウェーハWの上面の凹凸に追従して研磨パッド28が上下にストロークしながらウェーハWの上面W2を全面に亘って所定の一定の荷重で押圧しながら研磨する。このため、上面W2に凹凸を有するウェーハWであっても、ウェーハWの上面W2を研磨パッド28によって所定の一定の荷重で均一に研磨することができる。
また、本実施の形態に係る研磨装置1Aにおいても、ウェーハWよりも小径の研磨パッド28を径方向移動機構40によってウェーハWの径方向に移動させながら、研磨パッド28によってウェーハWの上面W2全面を研磨するため、上面W2に凹凸が形成されているウェーハWであっても、研磨屑がウェーハWの凹部に溜まることがなく、凹部が研磨されないという問題が発生することがない。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1A:研磨装置、2:ベース、2A:内部ベース、2a:ベースの開口部、
3:カバー、4,5:伸縮カバー、6:コラム、10:チャックテーブル、
10A:ポーラス部材、10a:保持面、20:研磨ユニット、21:研磨手段、
22:ガイド部、22a:ガイドレール、22b:ガイド部材、23:ホルダ、
24:回転モータ、25:スピンドル、26:マウント、27:プラテン、
28:研磨パッド、30,30A:荷重付与手段、31:ハウジング、
32:シリンダ、33:ピストン、34:ピストンロッド、35:テーブル、
36:エア配管(エア供給路)、37:エア供給源、38:レギュレータ、
39:制御部、40:径方向移動機構、41:ホルダ、42:旋回モータ、
43:旋回エンコーダ、44:旋回軸、45:旋回アーム、50:水平移動機構、
51:スライダ、52:ガイドレール、53:ボールネジ軸、54:電動モータ、
55:軸受、60:昇降機構、61:昇降板、62:ガイドレール、
63:ボールネジ軸、64:昇降モータ、65:ブラケット、66:ナット部材、
67:昇降エンコーダ、70:スラリー供給手段、71:スラリー供給源、
72:スラリー供給パイプ、80:荷重設定手段、81:荷重調整テーブル、
82:荷重センサ、 F:リングフレーム、S1:上部室、S2:下部室、
T:ダイシングテープ、W:ウェーハ、WS:ワークセット

Claims (4)

  1. 保持面でウェーハを保持して回転するチャックテーブルと、該保持面に保持されたウェーハを回転する研磨パッドによって研磨する研磨ユニットと、該研磨ユニットを鉛直方向に昇降させる昇降機構と、を備える研磨装置であって、
    該研磨ユニットは、該研磨パッドを鉛直方向に移動可能に支持するガイド部と、該研磨パッドに所定の荷重を付与する荷重付与手段と、を備える研磨装置。
  2. 該荷重付与手段は、鉛直方向に延在するシリンダと、下端に該研磨パッドを支持して該シリンダ内を鉛直方向に移動可能なピストンと、エア供給源からのエアを該シリンダ内の該ピストンの上部の空間に供給するエア供給路と、該シリンダ内の該ピストンの上部の空間の内圧を所定の一定値に維持するレギュレータと、該レギュレータの動作を制御する制御部と、を備える請求項1記載の研磨装置。
  3. 該荷重付与手段は、該研磨ユニットの自重を変更可能とする錘を載せるテーブルを備える、請求項1記載の研磨装置。
  4. 該研磨パッドは、ウェーハの直径よりも小径であり、
    該研磨ユニットは、該研磨パッドをウェーハの径方向に移動させる径方向移動機構を備える、請求項1記載の研磨装置。
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