JP2000153456A - 研削盤及び研削方法 - Google Patents
研削盤及び研削方法Info
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- JP2000153456A JP2000153456A JP11172321A JP17232199A JP2000153456A JP 2000153456 A JP2000153456 A JP 2000153456A JP 11172321 A JP11172321 A JP 11172321A JP 17232199 A JP17232199 A JP 17232199A JP 2000153456 A JP2000153456 A JP 2000153456A
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Abstract
ことで正確な数値制御を可能とするとともに、過負荷が
生じた場合にはこれを逃がしてワークの破損を防止する
ことのできる研削盤を提供すること。 【解決手段】ヘッド18を回転する砥石車12方向に移
動させワーク軸23先端に装着されたワークWを同ワー
ク軸23とともに回転に従動させながら砥石車12によ
って研削するようにした研削盤において、シリンダ装置
46を駆動させ押圧レバー47によってワーク軸23を
保持したワーク軸ホルダ26の規制テーブル29を押圧
する。すると規制テーブル29は押圧レバー47と規制
面25aに挟まれて保持され、その結果ワーク軸23は
ヘッド18と一体化する。一方、研削時に過負荷がかか
ると押圧レバー47は押し戻される。
Description
た主軸にワーク又は砥石を保持させて主軸を回転させ、
ヘッドの進出方向に配置された砥石又はワークと当接さ
せてワークを研削するようにした研削盤及び研削方法に
関するものである。
盤71が知られている。この定量平面研削盤71はワー
クWを保持させたワーク軸72をヘッド73と一体的に
下降させベッド上で回転する砥石車74の端面によって
研削させるものである。この研削盤に「定量」と冠され
ている理由はワーク軸72がヘッド73に固定されてお
りヘッド73の下降量がワーク軸72の下降量として実
際の研削量と一致するからである。この定量平面研削盤
71の概略を簡単に説明する。
にはプーリ75が装着されている。モータ76の駆動軸
の図示しない小プーリと同プーリ75間にはベルト78
が掛け回されておりモータ76の回転力が同ベルト78
を介してワーク軸72に伝達される。ワーク軸72は軸
ホルダ77によって回動可能かつスラスト移動不能に保
持されている。ワーク軸72下端にはワークホルダ79
が装着され、同ホルダ79の裏面にはワークWが保持さ
れている。ベッド上には砥石車74が配置され、図示し
ないモータによって回転させられる。ヘッド73はボー
ル軸受け80によってヘッド昇降雄ねじ81に装着さ
れ、コラム82上部に配置されたモータ83によって雄
ねじ81が回転させられるとボール軸受け80との対偶
関係によってヘッド73が昇降するようになっている。
73の下降とともにワーク軸72も一体的に下降する。
ワーク軸72とともにワークWは自転し、回転する砥石
車74の端面に当接して研削される。
5も従来から知られている。この定圧平面研削盤85は
上記定量平面研削盤71と同様ヘッド73とともにワー
ク軸72を下降させ回転する砥石車74の端面によって
研削させるものである。しかし、ワーク軸72をヘッド
73とともに下降させるもののワーク軸72自身はスプ
リング86にて吊り下げ支持されているためヘッド73
に対してスラスト方向に移動可能とされているものであ
る。この定圧平面研削盤85の概略を簡単に説明する。
尚、上記定量平面研削盤71と同様の構成には同じ番号
を付して説明は省略する。
可能に保持されるとともに、同軸ホルダ77とともに上
下方向にスラスト移動可能とされている。ワーク軸72
の上部は前記プーリ75の上方に延出されておりワーク
軸72上端のスプリング受け87とプーリ75の間には
コイルスプリング86が配設されている。このコイルス
プリング86によってワーク軸72は軸ホルダ77とと
もに上方に付勢されながら吊り下げられている。
ヘッド73の下降とともにワーク軸72は一体的に下降
する。しかし、ワーク軸72はヘッド73に対して固定
されているわけではないためワークWが砥石車74の端
面に当接して研削が始まるとワークWの凹凸に応じて微
妙に上下動し、過負荷がコイルスプリング86によって
逃されるようになっている。
来の定量平面研削盤71及び定圧平面研削盤85では、
次のような問題があった。
降量が実際の研削量に一致するため正確な数値制御が可
能であるが、過負荷に対して逃げることができずワーク
Wが破損する可能性があった。
れ得るものの、研削中は常時ワークWの凹凸に応じて上
下するため正確な数値制御ができなかった。 本発明は、上記問題を解消するためになされたものであ
って、その目的は、ヘッドの進出量と実際の研削量とを
一致させることで正確な数値制御を可能とするととも
に、過負荷が生じた場合にはこれを逃がしてワークの破
損を防止することのできる研削盤を提供することにあ
る。
に、請求項1に記載の発明ではヘッドと、同ヘッドに装
着され回転駆動手段によって回転駆動される主軸とを有
し、同主軸に装着されたワークを同主軸の回転に従動さ
せながら進退手段によって前記ヘッドを砥石との間で相
対的に同砥石方向に進出させ同砥石にて同ワークを研削
するようにした研削盤において、前記ヘッドには前記主
軸を同ヘッドの相対的な進退方向に沿ってスラスト移動
可能に装着するとともに、同主軸の前記砥石方向へのス
ラスト移動を規制する規制部と、同主軸をスラスト移動
不能に保持する主軸固定手段とを設け、同主軸固定手段
を研削時の所定以上の負荷に対して前記砥石から離れる
方向への同主軸のスラスト移動を許容するようにしたこ
とをその要旨とする。
回転する主軸はヘッドとともに相対的に砥石方向へ進出
し、ワークが砥石に当接されて研削が行われる。この
時、主軸はヘッド側の規制部によってそれ以上砥石方向
にスラスト移動進出できないようになっている。主軸固
定手段によって所定の位置、例えばこの規制部で保持さ
れた状態にある主軸はヘッドに対する相対的なスラスト
移動が不能とされヘッドとともに進退する。一方、研削
時にワークの凹凸等によって所定以上に負荷がかかると
主軸固定手段は砥石から離れる方向、つまり負荷を逃が
す方向に主軸がスラスト移動するのを許容してワークの
破損を防止する。
ッドに装着され回転駆動手段によって回転駆動される主
軸とを有し、同主軸に装着された砥石を同主軸の回転に
従動させながら進退手段によって前記ヘッドをワークと
の間で相対的に同ワーク方向に進出させ同砥石にて同ワ
ークを研削するようにした研削盤において、前記ヘッド
には前記主軸を同ヘッドの相対的な進退方向に沿ってス
ラスト移動可能に装着するとともに、同主軸の前記ワー
ク方向へのスラスト移動を規制する規制部と、同主軸を
スラスト移動不能に保持する主軸固定手段とを設け、同
主軸固定手段を研削時の所定以上の負荷に対して前記ワ
ークから離れる方向への同主軸のスラスト移動を許容す
るようにしたことをその要旨とする。
回転する主軸はヘッドとともに相対的にワーク方向へ進
出し、砥石がワークに当接されて研削が行われる。この
時、主軸はヘッド側の規制面によってそれ以上ワーク方
向にスラスト移動進出できないようになっている。主軸
固定手段によって所定の位置、例えばこの規制部で保持
された状態にある主軸はヘッドに対する相対的なスラス
ト移動が不能とされヘッドとともに進退する。一方、研
削時にワークの凹凸等によって所定以上に負荷がかかる
と主軸固定手段はワークから離れる方向、つまり負荷を
逃がす方向に主軸がスラスト移動するのを許容してワー
クの破損を防止する。
当接規制による押圧部分には、この押圧力を検出するた
めの検出手段が配設されていることをその要旨とする。
従って、請求項3の発明によれば、検出手段が検出する
押圧力の変化によって、例えば、ワークと砥石とが当接
されたか否かや、一定以上の押圧力になったら切り込み
を停止させ、それ以下になったら切り込みを開始する事
により、一定以上の押圧力では定圧加工、それ未満では
定量加工が可能となり、ワークにダメージを与えない範
囲での能率加工を行い得る。
れた主軸を回転させ、同ヘッド前方に配置した砥石と同
ヘッドとを接近させることで同主軸に取着したワークと
同砥石とを当接させて同ワークを研削する研削方法であ
って、研削時に同主軸に所定以上の負荷がかかると同ヘ
ッドと前記砥石との所定の間隔を保持したまま同主軸を
同ヘッドに対して同砥石から離れる方向にスラスト移動
させるようにしたことをその要旨とする。
ヘッドと砥石が接近すると回転する主軸に取着したワー
クが砥石に当接されて研削が行われる。研削時にワーク
の凹凸等によって所定以上に同主軸に負荷がかかると同
主軸は砥石から離れる方向、つまり負荷を逃がす方向に
スラスト移動してワークの破損を防止する。
れた主軸を回転させ、同ヘッド前方に配置したワークと
同ヘッドとを接近させることで同主軸に取着した砥石と
同ワークとを当接させて同ワークを研削する研削方法で
あって、研削時に同主軸に所定以上の負荷がかかると同
ヘッドと前記ワークとの所定の間隔を保持したまま同主
軸を同ヘッドに対して同ワークから離れる方向にスラス
ト移動させるようにしたことをその要旨とする。
ヘッドと砥石が接近すると回転する主軸に取着した砥石
がワークに当接されて研削が行われる。研削時にワーク
の凹凸等によって所定以上に同主軸に負荷がかかると同
主軸はワークから離れる方向、つまり負荷を逃がす方向
にスラスト移動してワークの破損を防止する。
の発明の構成に加え、研削前に前記ヘッドとワークとの
距離を縮め、一旦前記ワークと砥石とを当接させてヘッ
ドの研削開始基準位置を求め、再び同ワークと砥石とが
当接しない位置まで同ヘッドとワークとを離間させた後
で研削を開始するようにしたことをその要旨とする。
研削開始基準位置を正確に求めることができるため、前
もって、助走距離を実測してその値を作業者が入力する
必要がなくなる。
削盤の実施の形態を図面に基づいて説明する。
に、ベッド11上には砥石車12が回転可能に配設され
ている。ベッド11内には同砥石車12を回転駆動する
第2の回転駆動手段としての砥石車回転モータ13が配
設されている。ベッド11上であって前記砥石車12の
側方にはコラム14が立設されている。コラム14の上
部であってベッド11中央寄りにはヘッド昇降モータ1
5が配設されている。同モータ15からコラム14の内
側面に沿って長尺のヘッド昇降雄ねじ16が下方に向か
って延出されており、同雄ねじ16は同モータ15によ
って正逆いずれの方向にも回動するようになっている。
コラム14の内側面には同雄ねじ16に平行にガイド1
7が装着されている。
一対のボール軸受け19が装着されている。両ボール軸
受け19はヘッド昇降雄ねじ16に装着されて両者間で
ボールねじを構成している。ヘッド18は同ヘッド昇降
雄ねじ16に対してボール軸受け19を介して支持され
ている。ボール軸受け19はヘッド昇降雄ねじ16の回
動に応じてガイド17に案内されてねじ対偶の関係によ
って上下方向に移動しヘッド18を昇降させる。
18はヘッド本体21とヘッド本体21内に収納された
主軸としてのワーク軸23を備えている。ヘッド本体2
1は筒状の胴部22と天井部24とより構成されてい
る。胴部22の内周面には断面円環形状の内筒25が形
成されている。内筒25上部全周には規制面25aが形
成され下部全周にはフランジ25bが形成されている。
同内筒25に包囲されるように主軸ホルダ26が配設さ
れている。主軸ホルダ26は胴部27と同胴部27下端
に形成された底部28と同胴部27上端に冠着された規
制テーブル29とより構成されている。
の内周面に配置されている。胴部27と内筒25との間
には静圧ポケットPが形成されており、研削盤駆動時に
おいて図示しない外部ポンプより常時注油されている。
その結果、胴部27と内筒25間の部材接触による磨耗
が軽減される。底部28は胴部27と一体形成されてお
り、その中央に円形の透孔28aが形成されている。規
制テーブル29は中央に円形の透孔29aが形成された
胴部27よりも大径の円環形状をなし、前記内筒25の
規制面25a上に載置されている。この載置状態におい
て胴部27の下方寄りはヘッド本体21の下端面から下
方に露出されている。ヘッド本体21内部であって規制
テーブル29の上方にはクリアランスCが設けられてい
る。その結果、主軸ホルダ26は規制面25a位置を最
下部位置として上下方向(ワーク軸23のスラスト方
向)にスライド移動可能とされている。
が回転可能に収納されている。ワーク軸23は前記主軸
ホルダ26の胴部27の内周面に包囲された軸本体31
と前記底部28の透孔28aと規制テーブル29の透孔
29aにそれぞれ挿入される小軸部33とを備えてい
る。軸本体31と胴部27との間には静圧ポケットPが
形成されており、研削盤駆動時において図示しない外部
ポンプより常時注油されている。その結果、軸本体31
と胴部27間の部材接触による磨耗が軽減される。下部
側の小軸部33下端にはワークホルダ34が装着されて
いる。ワークホルダ34は図示しないバキューム装置に
よって裏面側に配設されるワークWを吸着する。下部側
の小軸部33上部にはスラスト軸受35を介して上方に
延出される延出部36が形成されている。
天井部24の上方に突出させられ突出部36aとされて
いる。天井部24上面には突出部36aを中心として第
1のプーリ38が回動可能に装着されている。第1のプ
ーリ38は突出部36aと一体回動可能に固着されてい
る。突出部36a上端には円盤状のスプリング受け37
が一体形成されており、同スプリング受け37と第1の
プーリ38との間には弾性部材としてのコイルスプリン
グ39が配設されている。コイルスプリング39は押圧
板37を介してワーク軸23を常時上方へ付勢して持ち
上げている。
タ40が配設されている。図4に示すように、ワーク軸
23を回転する第1の回転駆動手段としての主軸回転モ
ータ40の駆動軸40aには第2のプーリ41が固着さ
れている。同第2のプーリ41と第1のプーリ38間に
はベルト42が掛け回されており主軸回転モータ24の
回転力が同ベルト42を介してワーク軸23に伝達され
る。その結果、スラスト軸受35に支持されたワーク軸
23は回転し、ワークホルダ34に保持されたワークW
が回転する。
胴部22の天井部24寄り外側面であってワーク軸23
を挟んで前記ヘッド昇降雄ねじ16の反対側にはブラケ
ット44が固着されている。同ブラケット44の下部で
あって同胴部22には開口部45が形成されている。ブ
ラケット44には主軸固定手段としてのシリンダ装置4
6が装着されている。シリンダ装置46から下方に向か
ってロッド46aが延出されており、同ロッド46aの
先端には押圧レバー47の基端が固着されている。押圧
レバー47は水平に延出され、その前方は前記胴部22
に形成された開口部45からヘッド本体21内部に挿入
されている。ブラケット44には案内桿48の基端が固
着され、同案内桿48はロッド46aと平行に下方に延
出されている。押圧レバー47は同案内桿48に挿通さ
れており、同案内桿48によってロッド46aとともに
進退する押圧レバー47が片持ち状態にならずに支持さ
れる。このようなシリンダ装置46が駆動されるとロッ
ド46aが進出して押圧レバー47が主軸ホルダ26の
規制テーブル29上面を押圧する。すると、コイルスプ
リング39によって上方に付勢されているワーク軸23
の付勢力に打ち勝ち、ワーク軸23は押し下げられて規
制テーブル29は前記内筒25の規制面25a上に押し
つけられる。すなわち、押圧レバー47と規制面25a
によって規制テーブル29が挟まれることでワーク軸2
3はスラスト移動不能に保持されることとなる。
の平面研削盤の作用について説明する。まず、ヘッド1
8が原位置(ワークWが砥石車12と干渉しない位置)
にある状態で、ワークホルダ34にワークWを保持させ
る。次いで図示しない制御装置の制御下で図示しない操
作パネルを操作して各モータ13、15、40及びシリ
ンダ装置46を駆動させる。
よって回転させる。同時にワーク回転モータ40を駆動
させワーク軸23とともにワークWを自転させる。更
に、シリンダ装置46を駆動させロッド46aを進出さ
せる。ロッド46a進出とともに押圧レバー47がワー
ク軸23の規制テーブル29を規制面25aに押しつ
け、その結果ワーク軸23はヘッド18に対して固定さ
れる(図3の状態)。そして、ヘッド昇降モータ15を
駆動させてヘッド昇降雄ねじ16を回動させる。ボール
軸受け19に支持されたヘッド18は雄ねじ16の回動
に応じて進出(下降)させられる。ワーク軸23はヘッ
ド18に固定されているためその進出量はヘッド18と
同量とされる。ワーク軸23先端のワークWは下降させ
られて砥石車12の端面に当接し研削が行われる。
(本実施の形態では10MPa(kgf/平方cm)に設定
した)以上の反力を受けた場合にはロッド46aはその
力に降伏して後退する(但し、後退量はごく少量である
ため視認できるほどではない)。
一旦停止させた後、逆駆動させてヘッド昇降雄ねじ16
を下降時とは逆方向に回動させる。するとヘッド18は
後退(上昇)させられ原位置に復帰する(原位置への復
帰は図示しないリミットスイッチの入り切りによる)。
同時にワーク回転モータ40を停止させ、次のワークW
を装着する。すべての研削作業終了時においては砥石車
回転モータ13を停止させる。
盤を構成したことにより次のような効果を得ることがで
きる。 (1)本実施の形態1では、押圧レバー47により規制
テーブル29が規制面25aに押しつけられることでワ
ーク軸23はヘッド18に対して固定されることとな
り、基本的にヘッド18の進出量がワークWの研削量と
なるため正確な数値制御の下での研削が可能となる。
凸が大きく、研削時にシリンダ装置46が使用圧力以上
の反力を受けた場合にはロッド46aはその力に降伏し
て後退するようになっている。そのため、基本的には定
量研削を行うものの過負荷となればその負荷から逃れら
れるようになっているため定量研削でありながらワーク
Wの破損を防止することができる。
ダ装置46を駆動させてワーク軸23をヘッド18に対
して固定して定量研削を行い、荒削りの場合にはシリン
ダ装置46を駆動させずコイルスプリング39の弾性に
よって従来のような定圧平面研削盤として使用すること
も可能となる。
3を固定したりスラスト移動を許容したりすることがで
きるため汎用性が増す。 (4)内筒25には規制面25aが設けられ、主軸ホル
ダ26は規制テーブル29が規制面25a上に載置され
ることで支持されるとともに、この規制面25aと押圧
レバー47によりワーク軸23はヘッド18に対して固
定されるようになっているため、ワーク軸23固定のた
めの部材点数が少なくてすみ、構造が簡単となる。
実施の形態2について説明する。尚、上記実施の形態1
の平面研削盤と同様の構成については同じ番号を付して
説明は省略する。実施の形態2においては主軸固定手段
としてシリンダ装置46の代わりにワーク軸固定装置5
1がブラケット44上に配設されている。ワーク軸固定
装置51はモータ52、ボールねじ53、コイルスプリ
ング54、第1のロッド55及び第2のロッド56を備
えている。モータ52は装置ケース51a上部に配設さ
れている。コイルスプリング54は装置ケース51a内
に収納されている。ボールねじ53は雄ねじが形成され
たモータ52の出力軸52aと同出力軸52aに装着さ
れたボール軸受け57とより構成されている。ボール軸
受け57は出力軸52aの回動に応じて装置ケース51
aに配設されたガイド58により案内されながらねじ対
偶の関係により上下方向に移動する。
固着されている。第1のロッド55は装置ケース51a
内に延出されている。同第1のロッド55の下端にはコ
イルスプリング54を押圧する第1の押圧プレート59
が形成されている。
6が配設されている。第2のロッド56の先端は押圧レ
バー47の基端に固着されている。第2のロッド56の
上部は装置ケース51a内に延出されており、その上端
にはコイルスプリング54を押圧する第2の押圧プレー
ト61が形成されている。
25a上に検出手段としてのロードセル65が埋設され
ている。ロードセル65は規制面25aと面一となる
(あるいは若干高い位置となるように)ひずみゲージを
備えている。規制テーブル29が当接し、また離間する
ことでひずみゲージのひずみ量は変化する。ロードセル
65はひずみによる抵抗の変化を電気信号に変換して図
示しない制御装置に出力する。実施の形態2における他
の構成については実施の形態1と同様である。
の平面研削盤の作用について説明する。まず、ヘッド1
8が原位置(ワークWが砥石車12と干渉しない位置)
にある状態で、ワークホルダ34にワークWを保持させ
る。また、ワーク軸固定装置51は初期状態においては
図6の状態から第1のロッド55を所定量進出(下降)
させて図5の状態とされており、コイルスプリング5
4、第2のロッド56を介して押圧レバー47を下方に
向かって押圧している。押圧レバー47を押圧する力は
第1のロッド55の進出量によって変更可能とされてい
る。すなわち、第1のロッド55の進出量が多くなると
コイルスプリング54がそれだけ強く付勢されることと
なり、結果として押圧レバー47はより強い力で押圧さ
れることとなる。押圧レバー47によってワーク軸23
の規制テーブル29は規制面25aに押しつけられ、そ
の結果ワーク軸23はヘッド18に対して固定される。
ロードセル65は規制テーブル29の規制面25aに対
する押圧力を検出して図示しない制御装置に出力する。
しない操作パネルを操作してヘッド昇降モータ15を順
駆動させてヘッド昇降雄ねじ16を回動させる。ボール
軸受け19に支持されたヘッド18は雄ねじ16の回動
に応じて進出(下降)させられる。尚、本実施の形態2
ではヘッド18の上下方向位置はヘッド昇降モータ15
の回転量に基づいて図示しないロータリエンコーダによ
って算出される。このワーク軸23先端のワークWは下
降させられて砥石車12の端面に当接する。このとき、
ワークWと砥石車12との当接によって規制テーブル2
9の規制面25aに対する押圧力は減少する。制御装置
はロードセル65からの検出信号に基づいて押圧力が減
少したと瞬時に判断しヘッド昇降モータ15を停止させ
る。ヘッド18のこの停止位置をもって研削開始基準位
置とする。
せてヘッド昇降雄ねじ16を下降時とは逆方向に回動さ
せる。そして、ヘッド18を所定量後退させた時点で再
びヘッド昇降モータ15を停止させる。以上で研削前の
準備が終了する。
によって回転させる。同時にワーク回転モータ40を駆
動させワーク軸23とともにワークWを自転させる。ま
た、再びヘッド昇降モータ15を順駆動させてヘッド昇
降雄ねじ16を回動させヘッド18を進出(下降)させ
る。ワーク軸23はヘッド18に固定されているためそ
の進出量はヘッド18と同量とされる。このとき、制御
装置はワークWが研削開始基準位置に達するまでは高速
でヘッド昇降モータ15を順駆動させ、ワークWが研削
開始基準位置に達した時点で低速、すなわち研削速度に
切り替えるように制御する。すなわち、ヘッド18はワ
ークWが研削開始基準位置に達するまでのいわゆる助走
距離においては高速で下降し、ワークWが研削開始基準
位置に達すると研削に適した低速に切り替わることとな
る。
準位置において砥石車12の端面に当接し研削が行われ
る。ここで、制御装置はロードセル65の検出値に基づ
いてヘッド18の下降を制限するように制御する。すな
わち、研削中に研削圧力が高くなるとワークWに対して
過負荷がかかっていることとなる。そして、研削圧力が
上昇するということはロードセル65が検出する圧力の
減少を意味する。従って、所定以上の圧力の減少をロー
ドセル65が検出した場合には一旦ヘッド18の下降を
停止させることでワークWに対する過負荷を防止する。
そして、所定の圧力に復帰したことをロードセル65が
検出した場合には再びヘッド18の下降を再開させる。
合には第2のロッド56がその力に降伏してコイルスプ
リング54に付勢されているにもかかわらず後退する。
研削が終了した後の作用については上記実施の形態1と
同様である。
盤を構成したことにより次のような効果を得ることがで
きる。 (1)正確な研削が必要な場合にはワーク軸固定装置5
1を駆動させてワーク軸23をヘッド18に対して固定
して定量研削を行い、荒削りの場合にはワーク軸固定装
置51を駆動させずコイルスプリング39の弾性によっ
て従来のような定圧平面研削盤として使用することも可
能となる。
3を固定したりスラスト移動を許容したりすることがで
きるため汎用性が増す。 (2)本実施の形態2では、ワークWの凹凸が大きく、
研削時にワーク軸固定装置51が使用圧力以上の反力を
受けた場合には第2のロッド56はその力に降伏して後
退するようになっている。そのため、基本的には定量研
削を行うものの過負荷となればその負荷から逃れられる
ようになっているため定量研削でありながらワークWの
破損を防止することができる。
2を駆動源として押圧レバー47を押圧するようになっ
ている。モータ52は実施の形態1のシリンダ装置46
に比べ分解能が高いため、押圧レバー47に対する微妙
な押圧力の調整が可能となっている。すなわち、出力軸
52aを回転させることでボール軸受け57は進退しす
る。そして、ボール軸受け57が進退させることで第1
のロッド55を介してコイルスプリング54の付勢力を
無段階に微妙に設定することが可能となっている。
準位置を正確に求めることができるため、前もって、助
走距離を実測してその値を作業者が入力する必要がなく
なる。また、研削開始基準位置に至るまでは高速で助走
距離を進行することができ、研削作業の迅速化に貢献す
る。
がかかるとヘッド18の下降を停止させるように制御
し、その過負荷がなくなるとヘッド18の下降を再開す
るように制御している。従って、ワーク軸固定装置51
に加えて更に確実にワークWの破損を防止することがで
きる。
果については実施の形態2においても同様に奏される。
尚、上記実施形態を、次のように具体化して実施しても
よい。
ークWを装着したが、逆に砥石車12をヘッド18側に
装着し、ワークWをベッド11側に装着するようにして
もよい。
車回転モータ13によって回転するように構成されてい
たが、かならずしも砥石は砥石車12として回転するも
のでなくともよい。
ードセル65の検出値に基づいてヘッド18の下降速度
を調整するようにしてもよい。すなわち、研削速度が速
すぎる場合にはロードセル65が検出する圧力は減少
し、逆に研削速度が遅すぎる場合にはロードセル65が
検出する圧力はある増加する。そこで、ロードセル65
の検出値に基づいてヘッド昇降モータ15をフィードバ
ック制御し、ワークWの砥石車12に対するほぼ一定の
研削速度を維持するようにしてもよい。
ードセル65の検出値に基づいて砥石車12の交換やド
レスアップ時期を判定するようにしてもよい。すなわ
ち、砥石車12の摩耗度合が大きい場合にはその切れ味
が悪くなり、ヘッド11の砥石車12側への進出量との
関係から砥石車12とワークWとの圧接力が大きくな
る。従って、ロードセル65が検出する圧力が減少し、
この圧力が所定値を超えた場合には、砥石車12は交換
やドレスアップ時期であると判断することができる。
ードセル65を使用したが、これは他の圧力センサでも
よく、また圧力センサ以外の各種センサや、単に砥石車
12とワークWとの当接を検出するだけならスイッチを
使用してもよい。
39も設けたが、これは必ずシリンダ装置46を駆動さ
せてワーク軸23はヘッド18に対して固定するのであ
れば装着しなくともよい。また、ヘッド18は昇降する
ような配置位置とされていたが、左右方向にワーク軸2
3が移動して研削する研削盤に応用してもよい。
はシリンダ装置46を用いたが、その他の手段、例え
ば、ワーク軸23を下方に付勢する強力なスプリングで
あってもよい。
に対して砥石車12はその端面で当接していたが、これ
は研削の一例を示したに過ぎず、砥石車12の周面で研
削するものでもよい。また、ワークWの中心はワーク軸
23の軸中心と一致している必要はなく、ワーク軸23
に偏心して装着されてもよい。
クホルダ34に装着されてもよい。 ○弾性部材としてコイルスプリング39以外の手段でも
よい。 ○上記実施の形態2ではワークWに対して所定以上の過
負荷がかかるとヘッド18の下降を停止させるように制
御していたが、かならずしも停止させず、下降速度を落
としてもよい。
51の使用圧力は研削条件によって変更してもよい。そ
の他の態様に変更して実施することは自由である。上記
各実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思
想について、下記に説明する。
性部材によって弾性的に支持されていることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の研削盤。このような
構成では、主軸固定手段により主軸が固定されていない
場合には従来の定圧平面研削盤のように研削時にワーク
の凹凸等に応じて主軸が上下動する。そのため、主軸固
定手段によって主軸をヘッドに対して固定しないで研削
を行う場合にも弾性部材によりワークの破損が防止され
る。
軸のスラスト移動を許容する所定以上の負荷の設定を変
更可能としたことを特徴とする請求項1〜3、又は付記
(1)のいずれかに記載の研削盤。
主軸固定手段は主軸のスラスト移動を許容する所定以上
の負荷について設定することとなり主軸のスラスト移動
が許容される負荷に応じて、すなわちワークや砥石車等
の条件によってスラスト移動をする限界値も変更できる
ため種々の研削に対応できる。
おいて主軸をスラスト移動不能に保持する請求項1〜
3、付記(1)又は(2)のいずれかに記載の研削盤。 (4) 前記ヘッドは前記ヘッド移動手段によって上下
方向に昇降することを特徴とする請求項1〜3、付記
(1)〜(3)のいずれかに記載の研削盤。
が砥石に当接したことを検出する検出手段を設け、同検
出手段からの出力信号に基づいて同ヘッドの研削開始基
準位置を決定するようにしたことを特徴とする請求項1
〜3、付記(1)〜(4)のいずれかに記載の研削盤。
砥石に当接したことを検出する検出手段を設け、同検出
手段による検出値が所定値範囲内にない場合にはヘッド
の相対的な進出を制限するようにしたことを特徴とする
請求項1〜3、付記(1)〜(5)のいずれかに記載の
研削盤。
せながらヘッドともども進出させ、同ヘッド前方に配置
した砥石に同主軸先端に取着したワークを当接させるこ
とよって同ワークを研削する研削方法であって、研削時
に同主軸に所定以上の負荷がかかると同ヘッドの進出位
置を維持したまま同主軸を同ヘッドに対して同砥石から
離れる方向にスラスト移動させるようにしたことを特徴
とする研削方法。
定手段によってヘッドに対して固定されるとともに所定
以上の負荷で砥石から離れる方向へのスラスト移動が許
容されるため、正確な数値制御の下での研削が可能とな
るとともに、ワークの破損も防止される。請求項4及び
5の発明では研削時に同主軸に所定以上の負荷がかかる
とヘッドと砥石との間隔を保持したまま同主軸を同ヘッ
ドに対して同砥石から離れる方向にスラスト移動するた
め、正確な数値制御の下での研削が可能となるととも
に、ワークの破損も防止される。請求項6の発明では、
請求項4及び5の発明の効果に加え、研削開始位置を自
動的に検出して研削を開始することができるため作業能
率が向上する。
盤の側面図。
図。
図。
大側断面図。
大側断面図。
断面図。
断面図。
進退手段としてのヘッド昇降雄ねじ、18…ヘッド、1
9…進退手段としてのボール軸受け、23…主軸として
のワーク軸、25a…規制部としての規制面、39…弾
性部材としてのコイルスプリング、40…回転駆動手段
としてのモータ、46…主軸固定手段としてのシリンダ
装置、47…主軸固定手段としての押圧レバー、51…
主軸固定手段としてのワーク軸固定装置、65…検出手
段としてのロードセル、W…ワーク。
Claims (6)
- 【請求項1】 ヘッドと、同ヘッドに装着され回転駆動
手段によって回転駆動される主軸とを有し、同主軸に装
着されたワークを同主軸の回転に従動させながら進退手
段によって前記ヘッドを砥石との間で相対的に同砥石方
向に進出させ同砥石にて同ワークを研削するようにした
研削盤において、 前記ヘッドには前記主軸を同ヘッドの相対的な進退方向
に沿ってスラスト移動可能に装着するとともに、同主軸
の前記砥石方向へのスラスト移動を規制する規制部と、
同主軸をスラスト移動不能に保持する主軸固定手段とを
設け、同主軸固定手段を研削時の所定以上の負荷に対し
て前記砥石から離れる方向への同主軸のスラスト移動を
許容するようにしたことを特徴とする研削盤。 - 【請求項2】 ヘッドと、同ヘッドに装着され回転駆動
手段によって回転駆動される主軸とを有し、同主軸に装
着された砥石を同主軸の回転に従動させながら進退手段
によって前記ヘッドをワークとの間で相対的に同ワーク
方向に進出させ同砥石にて同ワークを研削するようにし
た研削盤において、 前記ヘッドには前記主軸を同ヘッドの相対的な進退方向
に沿ってスラスト移動可能に装着するとともに、同主軸
の前記ワーク方向へのスラスト移動を規制する規制部
と、同主軸をスラスト移動不能に保持する主軸固定手段
とを設け、同主軸固定手段を研削時の所定以上の負荷に
対して前記ワークから離れる方向への同主軸のスラスト
移動を許容するようにしたことを特徴とする研削盤。 - 【請求項3】 前記規制部と主軸との当接規制による押
圧部分には、この押圧力を検出するための検出手段が配
設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
研削盤。 - 【請求項4】 ヘッドに装着された主軸を回転させ、同
ヘッド前方に配置した砥石と同ヘッドとを接近させるこ
とで同主軸に取着したワークと同砥石とを当接させて同
ワークを研削する研削方法であって、 研削時に同主軸に所定以上の負荷がかかると同ヘッドと
前記砥石との所定の間隔を保持したまま同主軸を同ヘッ
ドに対して同砥石から離れる方向にスラスト移動させる
ようにしたことを特徴とする研削方法。 - 【請求項5】 ヘッドに装着された主軸を回転させ、同
ヘッド前方に配置したワークと同ヘッドとを接近させる
ことで同主軸に取着した砥石と同ワークとを当接させて
同ワークを研削する研削方法であって、 研削時に同主軸に所定以上の負荷がかかると同ヘッドと
前記ワークとの所定の間隔を保持したまま同主軸を同ヘ
ッドに対して同ワークから離れる方向にスラスト移動さ
せるようにしたことを特徴とする研削方法。 - 【請求項6】 研削前に前記ヘッドとワークとの距離を
縮め、一旦前記ワークと砥石とを当接させてヘッドの研
削開始基準位置を求め、再び同ワークと砥石とが当接し
ない位置まで同ヘッドとワークとを離間させた後で研削
を開始するようにしたことを特徴とする請求項4又は5
に記載の研削方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17232199A JP4402200B2 (ja) | 1998-09-14 | 1999-06-18 | 研削盤及び研削方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10-260253 | 1998-09-14 | ||
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Publications (2)
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ID=26494716
Family Applications (1)
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JP17232199A Expired - Lifetime JP4402200B2 (ja) | 1998-09-14 | 1999-06-18 | 研削盤及び研削方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4402200B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003071710A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-12 | Nagase Integrex Co Ltd | 研削盤 |
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KR102003399B1 (ko) * | 2019-03-04 | 2019-10-01 | (주)오성지엠 | 연속가공이 가능한 양두연삭장치 |
CN112318294A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-02-05 | 中机中联工程有限公司 | 一种可控力矩浮动主轴及控制方法 |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP17232199A patent/JP4402200B2/ja not_active Expired - Lifetime
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