JPH03166054A - 平面研削盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は高精度に平面研削加工ができるようにした平
面研削盤に関するものである。

［従来の技術］ 従来の平面研削盤を、この発明の一実施例による平面研
削盤を示す第１図を借用して説明する。

第ｌ図において、ｌは回転テーブルであり、このテーブ
ル１は垂直なテーブル軸２によってベッド３に軸支され
、ベッド３の前部上に配置されている．前記回転テーブ
ル１上には偏心させて真空チャック４が配置され、前記
テーブル軸２の下端部にはテーブル駆動電動機５が連結
されている。

前記ベッド３の後部上に支持部材６が設けられ、支持部
材６の荊面に設けた垂直なガイド１３に砥石台マが昇降
可能に支持されている。砥石台７には垂直な砥石軸８が
軸支され、砥石軸８は前記テーブル軸２の後方にずらせ
て配置されている。砥石台７上に設けられた砥石駆動電
動機９に砥石軸８が連結され、支持部材６上に設けられ
た砥石送り電動機１０によって砥石台７が上下方向に直
線往復勤されるように構威されている。前記砥石軸８の
下方に位置する先端部には研削部が筒状のダイヤモンド
砥石等からなる砥石ｌ１が着脱可能に装着され、前記真
空チャック４上には平面円形の工作物ｌ２が着脱可能に
取付けられている。

この平面研削盤による研削加工は次のように行う。テー
ブル駆動電動機５の駆動によって回転テーブルｌを第１
図の矢印（ａ）方向にテーブル軸２を介して低速回転さ
せ、砥石駆動電動機９の駆動によってカップ状の砥石１
ｌを第１図の矢印（ｂ）に示す回転テーブルｌと反対方
向に砥石軸８を介して高速回転させる。この状態で、砥
石送り電動機１０の駆動によって砥石台７を下降させる
ことで、砥石軸８とともに砥石１ｌを下降させ、この砥
石１１の下面で回転テーブルｌに真空チャック４によっ
て保持された工作物１２の上面を所要切込み量研削する
．この場合に、工作物ｌ２は回転テーブルｌに偏心して
保持されているので、第２図に示すように工作物１２が
カップ状の砥石１１に一部が接触し、漸次接触面積が増
大減少し、これらが非接触状態となった後、また漸次接
触面積が増大減少して工作物ｌ２が砥石１１から離れる
．［発明が解決しようとする課題］ 従来の平面研削盤では、前述したように、第２図のよう
にカップ状の砥石１ｌの下面と工作物１２の上面との接
触面積が漸次減少する状態になると、研削抵抗が急激に
小さくなるため、砥石１１．砥石軸８，テーブル軸２な
どの剛性に起因して、砥石１ｌが切込み方向すなわち下
方に作用し、切込み量が過大となって工作物の周縁部に
いわゆるだれを生じ、精度の高い平面研削加工ができな
いという問題点があった。

この発明は、前述した問題点を解決しようとするもので
あって、いわゆるだれを防止することにより、精度の高
い平面研削加工ができる平面研削盤を提供することを目
的としている。

［課題を解決するための手段］ この発明は、前述したような平面研削盤において、砥石
軸を回転させる砥石駆動電動機の電力を測定する電力計
と、この電力計で測定した電力の急減少を検知する電力
検知回路と、この検知回路からの検知信号によって前記
電力の減少量に応じた戻し量で砥石送り電動機を戻し作
動させる戻し量設定回路とを備え、前記砥石送り電動機
を制御して前記砥石軸を軸支した砥石台を必要量戻すよ
うにしたものである。

［作　用］ 回転テーブルに着脱可能に保持した工作物を偏心回転さ
せ、前記回転テーブルのテーブル軸とずらせてある砥石
軸に装着した砥石を回転させて、前記工作物の砥石と対
向する面を研削する前述のような平面研削盤では、第２
図に例示するように、Ｔ２からＴ，にかけてと、Ｔ６と
からＴ，にかけて砥石と工作物との接触面積が漸次減少
し、いわゆるだれが生じる研削状態になり、研削抵抗が
急激に減少するので、砥石駆動電動機の電力が急減少し
、研削抵抗の減少に応じて前記電力も減少する。

この発明は前述した電力の急減少に着目してなされたも
ので、電力計で前記砥石駆動電動機の電力量を測定して
いることで、いわゆるだれが生じる研削状態になったこ
とを電力検知回路で検知する。以後、この検知回路から
の検知信号によって戻し量設定回路を作動させ、この設
定回路によって砥石駆動電動機の電力の減少量に応じて
砥石送り電動機を制御し、砥石台を必要量戻す。これに
よって、砥石と工作物との接触面積の減少に応し、砥石
による工作物の切込み量を、従来の砥石を戻さないもの
のように過大にすることなく、適正量に制御することが
できる。

［実施例１ 以下、この発明の一実施例につき図を参照して説明する
。

この実施例の平面研削盤は、砥石駆動電動機９の電力を
測定する電力計１４を有し、この電力計１４に電力減少
検知回路１５が接続してある。この検知回路１５は電力
計１４で測定した電力が急減少したかどうかを検知し、
電力の急減少時に作動するように構成してある。前記検
知回路１５には戻し量設定回路１６が接続してある。こ
の設定回路ｌ６は前記検知回路ｌ５からの電力の減少量
に応じた砥石台７の戻し量を設定するものである。

この戻し量および戻し速度は、Ｔ２からＴ，にかけてと
、Ｔ＆とからＴ，にかけて砥石１１と工作物ｌ２との接
触面積が漸次減少する研削状態での過大切込み量つまり
だれ量から予め求めておき、第３図の線（ｄ）に戻すよ
うに、砥石駆動電動機９の電力の減少量に応じた砥石台
７の戻し量に設定される。前記設定回路１６に送り電動
機制御回路ｌ７を介して砥石送り電動機１０を接続し、
前記設定回路１６からの戻し信号を受けた前記制御回路
１７によって前記送り電動機１０を戻し制御するように
してある。

また第１図中、１日は砥石駆動電動機９に電力を供給す
る交流電源、１９は砥石送り電動機１０を位置決めする
エンコー夕であり、砥石台７は前記送り電動機１０の駆
動によるボールねし（図示省略）の作用によりガイド１
３に沿って上下動するように構威されている。さらに、
支持部材６上に前，後ｌ対のローラ２０．２０が設けて
あり、これらに掛けたチェーン２ｌの一端部に砥石台７
を、他端部におもり２２をそれぞれ連結して、砥石台７
が小ざい力で上昇するようになっている。

なお、この実施例の前述した以外の構戒は従来のものと
同様である。

この実施例の平面研削盤による研削加工は次のように行
う。

テーブル駆動電動機５の駆動によって回転テーブル１を
低速回転させて、このテーブル１上に真空チャック４に
よって保持された工作物１２を低速で回転テーブルに対
し偏心回転させ、砥石駆動電動機９の駆動によって砥石
ｌ１を回転テーブルｌと反対方向に高速回転させる。こ
の状態で砥石送り電動機１０の駆動によって砥石台７お
よび砥石軸８とともに砥石１１を下降させ、この砥石１
１の下面で工作物ｌ２の上面を所要切込み量研削する。

この場合に、砥石１１による研削は、第２図の研削開始
点Ｔ，で砥石１１と工作物１２とが接触して始まり、こ
れらの接触面積はＴ，からＴ２にかけて漸次増大し、点
Ｔ２からＴ３にかけて漸次減少し、点Ｔ４において砥石
１１と工作物１２は非接触状態となる。その後、Ｔ，か
らＴ６にかけて接触面積は漸次増大し、Ｔ６からＴ７に
かけて漸次減少していく。

この間の砥石駆動電動機９の電力は第２図の線Ｃ＋，Ｃ
ｓに示すように前記接触面積の増大に伴って増加し、点
Ｔ２と点Ｔ６で最大となり、非接触状態Ｔ４では最小と
なる。

砥石ｌ１と工作物１２との接触面積が漸次減少するＴ２
からＴ３にかけてと、Ｔ６からＴ７にかけては、研削抵
抗が急激に減少するので、砥石駆動電動機９の電力が第
２図の線Ｃ．，Ｃ．に示すように急減少する。この電力
の急減少が電流計１４で測定されると、これを電力検知
回路１５が検知して作動し、戻し量設定回路ｌ６に戻し
信号を入力させる。この信号を受けた戻し量設定介回路
１６は、予め設定してある電力の減少量に応じた砥石台
戻し量になるように送り電動機制御回路１７を作動させ
て、砥石送り電動機１０を駆動し、砥石台７を僅かずつ
上昇させて戻す。砥石台７が上昇することで、砥石軸８
および砥石１１も上昇し、砥石ｌ１によるこれと工作物
１２との接触面積の減少に応じ、切込み量を過大になら
ない適正量に制御しつつ平面研削加工を、砥石１１と工
作物１２とが離れる加工完了時まで行う。

なお、この実施例では、第３図の線（ｄ）に示すように
、直線的に砥石台７を上昇させることで砥石１工を戻し
ている。

前記実施例では、砥石ｌ１は研削部が筒状のものを示し
たが、この発明は、円柱状または円盤状の砥石でもよく
、また、工作物の研削面は円形のものに限られることな
く、これ以外の形状の工作物にも使用できる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明の平面研削盤は、砥石駆
動電動機の電力を測定する電力計と、この電力計で測定
した電力の急減少を検知する電力検知回路と、この検知
回路からの検知信号によって前記電力の減少量に応じた
戻し量で砥石送り電動機を戻し作動させる戻し量設定回
路とを備えているので、次の効果が得られる。

すなわち、この発明による平面研削盤は、電力計で前記
砥石駆動電動機の電力量を測定していることで、いわゆ
るだれが生じる研削状態になることを電力検知回路で検
知する。以後、この検知回路からの検知信号によって戻
し量設定回路を作動させ、この設定回路によって砥石駆
動電動機の電力の減少量に応じて砥石送り電動機を制御
し、砥石台を必要量戻す。これによって、砥石と工作物
との接触面積の減少に応じ、砥石による工作物の切込み
量を、従来の砥石を戻さないもののように過大にするこ
となく、適正量に制御することができる。したがって、
いわゆるだれを防止して精度の高い平面研削加工ができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による平面研削盤を示す一
部を断面した側面説明図、第２図は同作用説明図、第３
図は同戻し量の説明図である。 工・・・回転テーブル、２・・・テーブル軸、４・・・
真空チャック、５・・・テーブル駆動電動機、６・・・
支持部材、７・・・砥石台、８・・・砥石軸、９・・・
砥石駆動電動機、１０・・・砥石送り電動機、１１・・
・砥石、１２・・・工作物、 ｌ ４・・・電力計、 ｌ ５・・・電力検知回路、 １ ６・・・戻し量設定回路、 ｌ ７・・・送り電動機制御回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転テーブルに着脱可能に保持した工作物を偏心回転さ
   せ、前記回転テーブルのテーブル軸とずらせてある砥石
   軸に装着した砥石を回転させて、前記工作物の砥石と対
   向する面を研削する平面研削盤において、前記砥石軸を
   回転させる砥石駆動電動機の電力を測定する電力計と、
   この電力計で測定した電力の急減少を検知する電力検知
   回路と、この検知回路からの検知信号によって前記電力
   の減少量に応じた戻し量で砥石送り電動機を戻し作動さ
   せる戻し量設定回路とを備え、前記砥石送り電動機を制
   御して前記砥石軸を軸支した砥石台を必要量戻すように
   したことを特徴とする平面研削盤。