JPH06312365A - 内周刃用ドレッシング装置 - Google Patents

内周刃用ドレッシング装置

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JPH06312365A
JPH06312365A JP9936693A JP9936693A JPH06312365A JP H06312365 A JPH06312365 A JP H06312365A JP 9936693 A JP9936693 A JP 9936693A JP 9936693 A JP9936693 A JP 9936693A JP H06312365 A JPH06312365 A JP H06312365A
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blade
dressing
grindstone
inner peripheral
axis
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JP9936693A
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Inventor
Hiroyuki Nakatani
博之 中谷
Tadashi Imai
正 今井
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Naoetsu Electronics Co Ltd
Original Assignee
Naoetsu Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内周刃のドレッシング装置に対して、砥
石を刃先に向けて様々な角度、軌道にて接触させる手段
と、砥石によるドレッシング量を定量化する機能を具備
せしめることである。 【構成】 内周刃aに対して接触させるローラ砥石
まを、駆動モータ21,31によりX軸及びZ軸方向へ
移動自在に支持するX軸Z軸両駆動機構2,3と、ロー
ラ砥石1の回転負荷を検出する負荷量検出器7と、内周
刃aの変位量を検出するブレード変位センサ8と、制御
部4とから構成し、前記制御部4はX軸Z軸両駆動機構
2,3の駆動制御を行ないながらローラ砥石1を内周刃
a対して所定の軌道にて接触させ、負荷量検出器7及び
ブレード変位センサ8から検出される回転負荷と内周刃
の変位量に基づいてドレッシング量を演算するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリコン半導体の結
晶インゴットや半導体ウエハを分割切断する内周式スラ
イサーの内周刃をドレッシングするドレッシング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体の結晶インゴットを薄片
状にスライスしたり、1枚の半導体ウエハをその厚さ中
心から2分割する切断加工の際には内周式スライサーの
内周刃を使用する。内周刃は、ドーナツ形の円盤の内周
部分ダイヤモンド粉を添着してなる刃先部を形成して成
るが、長い間切断加工を続けて行くと上記刃先部分に目
詰まりや目潰れが生じたり、刃先の形状が異常変形した
りする。そして、上記したように刃先部に異常が発生す
ると、例えば切断加工中においてブレードの変位推移が
乱れ、インゴットやウエハの切断状態が悪化する不具合
が生じる
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように刃先の
乱れた内周刃による切断状態を回復する為には、回転す
る内周刃の刃先に砥石を接触させて切断することによ
り、刃先の形状を整えたり、目詰まりや目潰れ状態を解
消する必要がある。この作業をドレッシングと呼んでい
る。ちなみに、ドレッシングには回転する内周刃の刃先
に対してスティック状の砥石を手作業により接触させる
ハンドドレッシングと、機械的に保持したステック状砥
石を内周刃の刃先に対して押し当てて切断することによ
り行なうテーブルドレッシングとがある。
【0004】しかし、手作業で行なうハンドドレッシン
グは、作業者が回転する内周刃の刃先に対してスティッ
ク状の砥石を手で持って接触させながら行なうために非
常に危険であると共に、作業者の個人差によりドレッシ
ング効果に大きなバラツキがあった。また、テーブルド
レッシングを行なう従来のドレッシング装置には、保持
部により保持したスティック状砥石を、回転する内周刃
の刃先に対して内周刃の回転中心側から水平移動するこ
とにより刃先部先端面に接触させるものがある。また、
機械的ハンドドレッシング装置としては、回転する刃先
に対して斜め上方若しくは斜め下方から直線的に移動さ
せることにより砥石を刃先部の上面、下面に対して接触
させるものがあった。しかし、上記した従来のドレッシ
ング装置は、保持した砥石をエアシリンダ等を利用して
内周刃の刃先部に対し一方向から設定位置へ向けて直線
的に決められたストロークだけ移動させるものであっ
た。ところが、実際において砥石はドレッシングを行な
う度に摩耗し、さらに内周刃の刃先も加工する度に摩耗
するものである。従って、砥石と内周刃の刃先の位置関
係に着目すると相互の位置はドレッシングを行なう度に
変化していることになり、上記したように決められた位
置まで砥石を移動させるだけでは一定のドレッシング量
を得ることは不可能であった。また、内周刃は外周部分
をクランプし張力を加えた状態で保持しているが、この
張力は加工を重ねると徐々に低下していく。従って、内
周刃のライフ初期では張力が高いために砥石を接触させ
た時の垂直方向の位置変化量が小さいが、ライフ末期で
は張力が小さいためにその位置変化量が大きくなる。こ
の為、上記したように砥石を設定位置まで移動するだけ
では、内周刃のライブ初期ではドレッシング量は大きく
なり、ライフ末期ではドレッシング量は小さくなってし
まうことになる。
【0005】本発明の目的は、内周刃のドレッシング装
置に対して、砥石を刃先に向けて様々な角度、軌道にて
接触させる手段と、刃先に砥石を接触させた状態におけ
るドレッシング量を定量化する機能を具備せしめること
により、最適なドレッシング量を安定して得ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に本発明は、水平状態で回転する内周刃の刃先部に対
して同内周刃回転中心側から接触させるローラ砥石を、
駆動モータの駆動によりX軸及びZ軸方向へ移動自在に
支持するX軸Z軸両駆動機構と、上記ローラ砥石のドレ
ッシング時における回転負荷を検出する負荷量検出器
と、内周刃刃先部分の垂直方向の変位量を検出するブレ
ード変位センサと、上記X軸Z軸両駆動機構及び負荷量
検出器、ブレード変位センサと各々電気的に連絡する制
御部とから構成し、前記制御部はX軸Z軸両駆動機構の
駆動制御を行ないながらローラ砥石を内周刃の刃部に対
して所定の軌道にて接触させ、且つその接触時において
負荷量検出器及びブレード変位センサから検出されるロ
ーラ砥石の回転負荷と内周刃刃先部の変位量に基づいて
ドレッシング量を演算するものである。また、上記ドレ
ッシング装置は、ローラ砥石の外径を測定する外径測定
センサを備え、この外径測定センサによる測定値に基づ
いてローラ砥石の外径を算出する外径検出機構と、ロー
ラ砥石の回転数と回転方向を可変させる回転駆動制御機
構とを具備し、これらと電気的に連絡する制御部は、上
記外径検出機構により得たローラ砥石の外径値に基づい
て、回転駆動制御機構を介しローラ砥石の回転数を制御
することで内周刃刃先部に対するローラ砥石の外径周速
度を所定値に制御するとより効果的である。
【0007】
【作用】以上の手段によれば、ローラ砥石はX軸Z軸両
駆動機構により支持されて内周刃の中心側に位置し、上
記X軸Z軸両駆動機構の駆動により、水平状態で回転す
る内周刃の刃先に向けて水平方向(X軸方向)及び垂直
方向(Z軸方向)へ移動する。また、本発明のドレッシ
ング装置は、ドレッシング時におけるローラ砥石の回転
負荷を検出する負荷量検出器と、内周刃刃先部の垂直方
向の変位量を検出するブレード変位センサとを具備して
いる。上記負荷量検出器、ブレード変位センサ、及びX
軸Z軸両駆動機構は各々制御部と電気的に連絡しいる。
制御部はドレッシング時において、X軸Z軸両駆動機構
の駆動制御を行なうことによりローラ砥石を内周刃の刃
先部分に対して所定の軌道を描きながら所定の角度にて
接触させながらドレッシングを行なう。ローラ砥石が内
周刃の刃先部に接触した際、制御部は負荷量検出器及び
ブレート変位センサにより検出されるローラ砥石の負荷
量とブレードの変位量に基づいて、その時ローラ砥石の
接触により進行しているドレッシングの量を演算する。
そして、ドレッシング量に基づいてローラ砥石の移動方
向と移動速度を制御し、所定のドレッシング総量が得ら
れる時点までローラ砥石の接触を続ける。
【0008】また、ローラ砥石の外径検出機構と回転制
御機構を具備するドレッシング装置においては、回転す
るローラ砥石の外径位置を外径測定センサにより測定
し、その測定値に基づいてローラ砥石の実際の外径を算
出する。これと同時に、制御部は算出したローラ砥石の
外径値に基づいてローラ砥石の回転数及び回転方向を制
御し、刃先部に対するローラ砥石の外径周速度を所定の
値に維持する。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、ローラ砥
石をX軸Z軸両駆動機構によりX軸Z軸両方向に移動自
在に支持し、制御部によりその移動方向と移動速度とを
制御するように構成したものであるから、内周刃の刃先
に対して様々な角度、軌道で正確に砥石を接触させるこ
とができ、これにより高精度なドレッシングを行なうこ
とができる。また、内周刃の変位量とローラ砥石の回転
負荷量を検出することによってドレッシング量を演算し
ているので、変化するドレッシング量を的確に定量化し
てコントロールすることが可能となり、これにより最適
な範囲のドレッシング量を得ることができ、ハンドドレ
ッシングと比較するとドレッシング効果のばらつきを大
幅に低減することができる。さらに、請求項2のものに
おいては、摩耗するローラ砥石の外径を測定し、その外
径に基づいて所定の接触速度が得られるように砥石の回
転制御を行なうものであるから、ローラ砥石が摩耗して
も内周刃の刃先部に対する砥石の外径周速度を可変して
最適な外径周速度を維持することができる。また、ロー
ラ砥石の軌道と接触角度、移動速度のパラメータと共
に、内周刃の刃先部に対するローラ砥石の回転方向と外
径周速度を変化させることにより多様なドレッシング強
度を得ることができるようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は、内周式スライサーの内周刃aを
ドレッシングするドレッシング装置を示し、水平状態で
設置される内周刃aの中心部開口内にローラ砥石1を位
置させ、X軸Z軸両駆動機構2,3により支持ししてい
る。そして、上記両駆動機構2,3の駆動により上記ロ
ーラ砥石1を回転する内周刃aの刃先部a’に対して垂
直方向(Z軸方向)及び水平方向(X軸方向)へ向けて
移動させながら接触せしめるように構成してある。X軸
駆動機構2は、ローラ砥石1を内周刃aの刃先部a’に
向けて水平に移動させる為のものであり、内周刃aの上
方部に水平状態で設置する水平摺動ベッド22を備えて
いる。水平摺動ベッド22は内周刃aの上方部において
同内周刃aの中心部を横断するように取り付け支持さ
れ、その内部に沿って送りねじ24を回転自在に軸受
し、この送りねじ24を駆動モータ21より回転させる
ように構成してある。上記水平摺動ベッド22の上には
スライドフレーム23が摺動自在に載置してあり、該ス
ライドフレーム23の下面5突設した螺合体23aを上
記水平摺動ベッド22内に入り込ませ、送りねじ24に
螺嵌してある。よって、駆動モータ21の回転駆動によ
り送りねじ24を正回転若しくは逆回転させることによ
り、螺合体23aが送りねじ24に沿って移動し、これ
と同時に螺合体23aと一体化するスライド台23が水
平摺動ベッド22上に沿って往復摺動するように構成し
てある。
【0011】上記スライドフレーム23の一側にはZ軸
駆動機構3の垂直摺動ベッド32が垂直状態で取り付け
支持してある。Z軸駆動機構3は、ローラ砥石1を垂直
方向(Z軸方向)に向けて垂直移動させる為のものであ
り、前記したX軸駆動機構2の水平摺動ベッド22と同
様に構成した垂直摺動ベッド32を上記スライドフレー
ム23における内周刃a中心側の一側に垂直状態で取り
付け固定してある。垂直摺動ベッド32の内部には駆動
モータ31により回転駆動される送りねじ34が軸受さ
れ、この送りねじ34にスライドアーム33の上端部に
設けた螺合体33aを螺嵌してある。よって、駆動モー
タ31の回転駆動により送りねじ34を回転させること
で、螺合体33aが送りねじ34に沿って上下に移動
し、これと同時に螺合体33aと一体化するスライドア
ーム33が垂直摺動ベッド32に沿って往復摺動するよ
うに構成してある。スライドアーム33の下端には円周
刃aの刃先a’に向けて水平に延出する支持体34を設
け、この支持体34の先端部にローラ砥石1を回転自在
に軸支してある。ローラ砥石1は内周刃aと同レベルに
おいてX軸と直行するように支持される回転軸1aによ
って軸支され、上記支持体34に取り付け支持される砥
石駆動モータ6に対して歯車伝達機構61を介して連絡
してある。よって、上記状態にて支持されるローラ砥石
1は砥石駆動モータ6の駆動により正回転、若しくは逆
回転する。同時にローラ砥石1は、上記X軸Z軸両駆動
機構2,3相互のスライド駆動によりX軸方向、Z軸方
向へ向けて交互若しくは同時に移動し、これにより内周
刃aの刃先a’に向けて所定の軌道を描きながら移動
し、刃先部a’に接触するように構成してある。
【0012】上記スライドアーム33の下端には砥石外
径測定センサ5が設けてある。砥石外径測定センサ5
は、静電容量式の距離センサであり、センサ5が設けら
れる基準位置からローラ砥石1の外周面までの距離を測
定し、その測定値からローラ砥石1の外径が算出され
る。また、内周刃a刃先部a’の上部にはブレード変位
センサ8が設けてある。ブレード変位センサ8は、内周
刃aの表面に生じる渦電流の強さを計測することによ
り、同センサ8と内周刃a表面との間の距離を測定する
ものであり、その距離から内周刃aの刃先部a’全周に
おける垂直方向の変位量eを得る。
【0013】前記したX軸Z軸両駆動機構2,3の駆動
モータ21,31、砥石駆動モータ6、砥石外径測定セ
ンサ5、ブレードセンサ8は、各々制御部4と電気的に
連絡している。図3は各駆動モータ21,31,6及び
センサ5,8と制御部4との間の制御系統を示してい
る。X軸駆動モータ21及びZ軸駆動モータ31は、各
々電源となる駆動回路21a,31aから電力供給を受
けて正転及び逆転する。また、両駆動回路21a,31
aは駆動制御回路20と電気的に連絡している。駆動制
御回路20は駆動回路21a,31aを介してX軸Z軸
両駆動モータ21,31の駆動を制御するものであり、
両駆動モータ21,31の回転方向と回転量を、スライ
ド台23、スライドアーム33の移動方向と移動量、即
ちローラ砥石1のX軸及びZ軸上における移動方向と移
動量に対応させて制御する機能を具備しいてる。そして
駆動制御回路20は、後述する制御部4のドレツシング
制御部4と電気的に連絡し、制御部4からの命令信号に
基づいて上記駆動モータ21,31の回転方向と回転量
を制御する。
【0014】砥石外径測定センサ5は静電容量式距離セ
ンサであり、同砥石外径測定センサ5先端の基準位置と
ローラ砥石1外周面との間の距離を測定し、その測定情
報を信号化して外径演算回路50に送る。外径演算回路
50は、砥石外径測定センサ5から出力される測定情報
に基づいてローラ砥石1の外径を算出するものであり、
算出した外径を信号化して後述する砥石駆動モータ6の
駆動制御回路60に出力する。
【0015】ローラ砥石1の駆動モータ6は駆動制御回
路60により回転方向と回転数を制御される。駆動制御
回路60はローラ砥石1の駆動モータ6の回転方向と回
転数を制御する機能を備える。また、駆動制御回路60
は前記したように外径演算回路50と電気的に連絡して
おり、外径演算回路50から送られるローラ砥石1の外
径値に基づいてローラ砥石1の回転数を制御し、目的と
する外径周速度を得る。よって、上記砥石外径センサ5
と駆動制御回路60の連係によれば、ローラ砥石1の外
径が摩耗により変化しても、内周刃aの刃先部a’に対
する外径周速度を一定に保つことができる。上記駆動制
御回路60は前記駆動制御回路20と同様に制御部4の
ドレッシング制御部4aと連絡している。
【0016】上記砥石駆動モータ6に対して電力供給を
行なう回路中には負荷検出器7が設けてある。負荷検出
器7はドレッシング中におけるモータ6の回転負荷を測
定するものであり、回転負荷の測定情報を負荷量演算回
路70へ出力する。負荷量演算回路70は負荷検出器7
から出力される駆動モータ6の回転負荷の測定情報を演
算することによりローラ砥石1の接触による回転負荷を
算出し、これを信号化して制御部4のドレッシング量演
算部4b及び後述するブレード変位センサ8の変位量演
算回路80へ向けて出力する。
【0017】ブレード変位センサ8は、内周刃aの刃先
部a’の表面に生じる渦電流をの大きさを測定するもの
である。上記した渦電流の減少は刃先部a’表面からの
距離即ち刃先部a’の変位量に対応しており、ブレード
変位センサ8は回転する内周刃aの全周にわたって渦電
流の値を測定し、その測定値を変位量演算回路80へ出
力する。変位量演算回路80はブレード変位センサ8か
ら出力される測定値に基づいて刃先部aの変位量eを演
算し、その算出結果を信号化し、前記負荷量演算回路7
0と同様に制御部4のドレッシング量演算部4bへ出力
する。
【0018】制御部4はコンピュータにより構成され、
連係処理を行なうようドレッシング制御部4aとドレッ
シング量演算部4bとを備えている。そして、上記ドレ
ッシング制御部4aとドレッシング量演算部4bとは、
前記したようにX軸Z軸両駆動モータ21,31の駆動
制御回路20と砥石駆動モータ6の駆動制御回路60、
及び負荷量演算回路70、変位量演算回路80と各々電
気的に連絡している。
【0019】上記ドレッシング量演算部4bは、負荷検
出器7により測定したローラ砥石6の回転負荷量、及び
ブレード変位センサ8により測定した内周刃aの刃先部
a’の変位量eの測定情報に基づいて、その時に行なわ
れているドレッシング量を演算し数値化するものであ
り、この演算結果をドレッシング制御部4aに送る。ド
レッシング制御部4aは、ドレッシング量演算部4bか
ら送られるドレッシング量の演算結果を受け、この量を
予め設定される所定のドレッシング量と比較演算し、演
算結果に基づいてX軸Z軸両駆動モータ21,31の回
転方向と回転量、即ちローラ砥石1の移動方向と移動量
を制御する処理を繰り返し行なうように構成されてい
る。また、制御部4は記憶部4cを備えいてる。記憶部
4cは過去のドレッシングに関する情報を基にプログラ
ムした最適なドレッシングパラメータ、即ち、ローラ砥
石1の回転方向や回転速度、さらに刃先部a’へ向けて
移動するローラ砥石1の軌道や接触角度の組み合せを多
数記憶するものであり、作業者の選択に操作により所要
のデータが呼び出され、ドレッシング制御回路4aによ
り実行される。
【0020】以下、ドレッシングの際に上記制御部4に
より行なう制御を各部の作動を追いながら説明する。ド
レッシングを行なう前に、先ず回転するローラ砥石1の
外径を砥石外径測定センサ5によって測定する同時に、
回転する内周刃aの刃先a’の変位量eをブレード変位
センサ8により測定する。砥石外径測定センサ5による
測定値を外径演算回路50を介して受けた駆動制御回路
60は、その砥石の外径値に基に、制御部4により設定
された砥石回転数を得るための演算を行ない、演算結果
に基づいて砥石駆動モータ6を所定の回転数にて回転さ
せる。一方、ブレード変位センサ8から内周刃aの刃先
部a’の変位量eの測定値を変位量演算回路80を介し
て入力した制御部4ドレッシング量演算部4bは、その
変位量eの最大値を基準位置としてドレッシング制御部
4aに送る。これを受けたドレッシング制御部4aは、
駆動制御回路20を介してX軸Z軸両駆動モータ21,
31を所定方向へ所定量回転させる。これにより、回転
するローラ砥石1が内周刃aの刃先a’へ向けて所定の
軌道を描きながら移動して所定の角度にて接触する。
尚、ローラ砥石1が刃先部a’へ向けて移動する際に描
く軌道や、刃先部aに対する接触角度は、図4にて示す
ように様々なパターンがある。このパターンは全て制御
部4の記憶部4cに記憶されている。
【0021】例えば、刃先部a’の先端面をドレッシン
グする場合は、ローラ砥石1を刃先部A’へ向けて水平
方向(X軸方向)へ所定距離移動して刃先部a’の先端
面に真横から接触させる。そして、ローラ砥石1が刃先
部a’に接触している状態において、負荷検出器7によ
り測定した回転負荷量が負荷量演算回路70を介して制
御部4のドレツシング量演算部4bに送られる。ドレッ
シング量演算部4bはローラ砥石1の回転負荷量と、刃
先部a’の垂直方向の変位量eとから、現在進行してい
るドレッシングの量を演算し、算出した値をドレッシン
グ制御部4aに送る。ちなみに、上記した接触状態では
回転負荷量の値がドレッシング量を左右し、この値が大
きなるにつれてドレッシング量も多くなる。ドレッシン
グ制御部4aは現在のドレッシング量を継続しながら最
適範囲にあるドレッシング総量、即ちドレッシング結果
を得る為に必要なローラ砥石1の移動方向及び移動速度
を算出し、これに基づいてX軸Z軸両駆動モータ21,
31を制御し、砥石を上記演算により得た時点まで所定
の速度で移動する。そして、演算上最適なドレッシング
総量が得られる時点でローラ砥石1を刃先部a’から後
退させる。上記作業により、刃先部a’の端面における
形状を整え、目詰まりや目潰れを解消することができ、
高精度なテーブルドレッシングと同様なドレッシング効
果を得ることができる。
【0022】次ぎに、内周刃a刃先部a’の上面をドレ
ッシングする際は、ローラ砥石1を垂直上昇させた後、
所定量水平移動させ、さらに垂直降下させて刃先部a’
の上面に接触させる。この際、ドレッシング制御部4a
は、前記したようにブレード変位センサ8で測定した刃
先部a’変位量eの上面側における最大値を、刃先部
a’に対するローラ砥石1の接触開始位置とし、この位
置からローラ砥石1により刃先部a’を上方から押し下
げるようにドレッシングを続ける。そして、ローラ砥石
1の降下移動に伴って刃先部a’の変位量eは変化して
いく。この際、ドレッシング制御部4aはドレッシング
量演算部4bにより算出されるドレッシングの量に注目
し、そのドレッシング量に基づいてローラ砥石1の降下
移動速度を制御する。そして、上記ドレッシング量を維
持しながらローラ砥石1の移動続け、演算により算出し
た最適なドレッシング結果が得られる時点で、ローラ砥
石1を上昇させ刃先部a’から後退させる。これにより
刃先部a’の変位量eが減少され、刃先部a’の形状も
整えられる。上記ドレッシングによれば、刃先部a’の
上面が摩耗している場合やブレードライフの違いからブ
レードの張力が異なる場合でも、良好なドレッシング結
果を安定して得ることができる。尚、刃先部a’の下面
をドレッシングする場合は、刃先部a’に対してローラ
砥石1を下側から接触させるように全く逆の軌道を描き
ながら刃先部a’下面に接触させるが、基本的には同様
な工程でドレッシングが進行する。
【0023】ローラ砥石1により刃先部a’のエッジ部
分をドレッシングする場合には、ローラ砥石1を垂直上
昇させた後、X軸Z軸量駆動モータ21,31を同時に
駆動させてローラ砥石1を刃先部a’へ向けて斜めに降
下させ、刃先部a’のエッジ部分に斜め上方から接触さ
せる。そして、前記したと同様にローラ砥石1の回転負
荷量と刃先部a’の変位量eを測定することにより現在
のドレッシング量を演算し、そのドレッシング量に基づ
いてローラ砥石1を所定の速度にて最適なドレッシング
結果が得られる時点まで移動させる。
【0024】以上説明したドレッシングは基本的なもの
であり、刃先部a’に対するローラ砥石1の軌道と接触
角度のパターンはその他にも様々なものがある。さら
に、上記したローラ砥石1の軌道と接触角度のパラメー
タと共に、駆動制御回路60により刃先部a’に対する
ローラ砥石1の回転方向と外径周速度、移動速度を変化
させることにより多様なドレッシング強度を得ることが
できる。また、過去のドレッシングに関する多くの制御
パラメータのデータを制御部4の記憶部4c内に記憶す
ることにより、条件別に最適なドレッシングパラメータ
を蓄積し、統計的に学習することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したドレッシング装置の正面
図。
【図2】 同装置の底面図。
【図3】 同装置の制御系統を示すブロック図。
【図4】 同装置のローラ砥石部分を示す拡大正面
図。
【符号の説明】
a・・・内周刃 a’・・・刃先部 1・・・ローラ砥石 2・・・X軸駆動機構 3・・・Z軸駆動機構 4・・・制御部 5・・・砥石外径測定センサ 6・・・砥石駆動モータ 7・・・負荷検出器 8・・・ブレード変位センサ 20・・・駆動制御回路 50・・・外径演算回路 60・・・駆動制御回路 70・・・負荷量演算回路 80・・・変位量演算回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平状態で回転する内周刃の刃先部に
    対して同内周刃回転中心側から接触させるローラ砥石
    を、駆動モータの駆動によりX軸及びZ軸方向へ移動自
    在に支持するX軸Z軸両駆動機構と、上記ローラ砥石の
    ドレッシング時における回転負荷を検出する負荷量検出
    器と、内周刃刃先部分の垂直方向の変位量を検出するブ
    レード変位センサと、上記X軸Z軸両駆動機構及び負荷
    量検出器、ブレード変位センサと各々電気的に連絡する
    制御部とから構成し、前記制御部はX軸Z軸両駆動機構
    の駆動制御を行ないながらローラ砥石を内周刃の刃部に
    対して所定の軌道にて接触させ、且つその接触時におい
    て負荷量検出器及びブレード変位センサから検出される
    ローラ砥石の回転負荷と内周刃刃先部の変位量に基づい
    てドレッシング量を演算することを特徴とする内周刃用
    ドレッシング装置。
  2. 【請求項2】 ローラ砥石の外径を測定する外径測定
    センサを備え、この外径測定センサによる測定値に基づ
    いてローラ砥石の外径を算出する外径検出機構と、ロー
    ラ砥石の回転数と回転方向を可変させる回転駆動制御機
    構とを具備し、これらと電気的に連絡する制御部は、上
    記外径検出機構により得たローラ砥石の外径値に基づい
    て、回転駆動制御機構を介しローラ砥石の回転数を制御
    することで内周刃刃先部に対するローラ砥石の外径周速
    度を所定値に制御することを特徴とする請求項1記載の
    内周刃用ドレッシング装置。
JP9936693A 1993-04-26 1993-04-26 内周刃用ドレッシング装置 Pending JPH06312365A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5638540A (en) * 1993-06-08 1997-06-10 U.S. Robotics Mobile Communication Corp. Portable computer/radio power management system
CN114227398A (zh) * 2021-12-09 2022-03-25 淮北市隆泰工贸有限公司 一种粉碎机滚轮生产用轮刃修整机构及其工作方法

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