JP2023075994A - 硬質ウェーハの研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬質ウェーハを均一な厚みに研削する。【解決手段】半径部分の研削領域において、保持面210と研削砥石341の下面345とが平行な状態で、垂直移動機構5を用いて保持面210に保持された硬質ウェーハ100に研削砥石341を押し付け、歪みにより逆円錐形状の硬質ウェーハ100に研削する第1研削工程と、第1研削工程の後、荷重測定器によって測定した荷重値があらかじめ設定した所定の荷重値となるよう垂直移動機構5を用いて研削砥石341を垂直方向に移動させつつ、水平移動機構を用いて研削砥石341を硬質ウェーハ100の中心から外周に向かって相対水平移動させ硬質ウェーハ100を均一な厚みに研削する第2研削工程とで構成する。【選択図】図6

Description

本発明は、硬質ウェーハを研削する方法に関する。
環状の研削砥石を用いてGaNウェーハや、SiCウェーハのような硬質ウェーハを研削する際には、硬質ウェーハの半径部分の研削領域に研削砥石を強く押し当てることにより高荷重にて研削を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-047520号公報
しかし、研削砥石とウェーハとが接触する研削領域では、ウェーハを保持するチャックテーブルの保持面と研削砥石の下面とが平行になっているが、研削砥石を強く押し付け、砥粒の自生発刃を行いながら研削する場合には、ウェーハの上面に垂直方向の荷重によってチャックテーブルの外周部分が押し下げられることによって平行度が変化する。そのため、研削された硬質ウェーハは、中心が薄く外周が厚い逆円錐形状に形成されてしまう。
一方、研削砥石を強く押し付けないで研削する場合には、砥粒の自生発刃が行われず、砥粒が目潰れするため、研削できなくなるという問題がある。例えば、2インチのGaNウェーハを番手が#8000の研削砥石で研削する際は、150Nの荷重で研削している。この場合、GaNウェーハは、中心と外周とで5μmの厚み差が生じている。これに対して、8インチのシリコンウェーハを番手が#8000の研削砥石で研削する場合は、50Nの荷重で研削しているが、荷重値が小さいので、ウェーハの中心と外周との厚み差は僅かである。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、一連の研削動作によって硬質ウェーハを均一な厚みに研削するという課題がある。
円錐状の保持面において硬質ウェーハを保持し該保持面の中心を軸として回転するチャックテーブルと、該保持面の半径部分と環状の研削砥石の下面とが平行になるよう配置した該研削砥石の中心を軸に回転させ該保持面に保持された硬質ウェーハを研削する研削機構と、該研削砥石の下面に垂直な方向に該チャックテーブルと該研削砥石とを相対的に移動させる垂直移動機構と、該研削砥石の下面に平行な方向に該研削砥石と該チャックテーブルとを相対的に移動させる水平移動機構と、該硬質ウェーハの上面に垂直方向に該研削砥石の下面を押し付けた荷重値を測定する荷重測定器と、を備える研削装置を用いて、該硬質ウェーハの半径部分に回転する該研削砥石が接触する研削領域において該硬質ウェーハを研削する硬質ウェーハの研削方法であって、該研削領域において、該保持面と該研削砥石の下面とが平行な状態で、該垂直移動機構を用いて該保持面に保持された該硬質ウェーハに該研削砥石を押し付けたことで少なくとも該チャックテーブルまたは該研削機構の歪みにより逆円錐形状の硬質ウェーハに研削する第1研削工程と、該第1研削工程の後、該荷重測定器によって測定した荷重値があらかじめ設定した所定の荷重値となるよう該垂直移動機構を用いて該研削砥石を垂直方向に相対移動させつつ、該水平移動機構を用いて該研削砥石を硬質ウェーハの中心から外周に向かって水平相対移動させ硬質ウェーハを均一な厚みに研削する第2研削工程と、を備える。
該第2研削工程は、該保持面に保持された硬質ウェーハに対する該研削砥石の水平方向位置に対応して、該水平方向位置ごとに所定の荷重値を設定する荷重値設定工程を含むことがある。
該第1研削工程は、荷重値と、研削時間とを設定する設定工程を含み、該設定工程で設定した該荷重値を維持して、該設定工程で設定した該研削時間ウェーハを研削することがある。
該保持面に保持された硬質ウェーハの半径方向において硬質ウェーハの厚みを測定する非接触厚み測定機構を備え、該第1研削工程と該第2研削工程との間に、該硬質ウェーハの半径部分において厚みを測定する厚み測定工程を含むことがある。
該硬質ウェーハとしては、例えばSiCウェーハ、GaNウェーハ、又は、ダイヤモンドウェーハがある。
本発明では、硬質ウェーハに高い荷重をかけて研削する必要があるために硬質ウェーハの厚みを均一に形成することが困難な場合においても、硬質ウェーハが所定の厚みとなるまでは高い荷重をかけて通常のインフィード研削を行い、その後、研削砥石をウェーハに対してその外周に向かって移動させながら、荷重値があらかじめ設定した値になるように制御することで、荷重による歪み(機械変形)が元に戻り、硬質ウェーハを平坦に研削する事が可能となる。
研削装置の例を側面側から見て略示的に示す断面図である。 硬質ウェーハを研削する前の状態を略示的に示す断面図である。 半径部分の研削領域を示す平面図である。 第1研削工程を略示的に示す断面図である。 厚み測定工程を略示的に示す断面図である。 第2研削工程を略示的に示す断面図である。 第2研削工程における硬質ウェーハの研削位置と荷重の大きさと硬質ウェーハの厚みとの関係を示すグラフである。
1 研削装置の構成
図1に示す研削装置1は、ウェーハを保持するチャックテーブル2と、チャックテーブル2に保持されたウェーハを研削する研削機構3とを備えている。
チャックテーブル2は、ポーラス部材により形成された吸引部21と、吸引部21を支持する枠体22とを備えている。吸引部21の上面である保持面210と枠体22の上面220とは、例えば面一に形成されている。吸引部21は、図示しない吸引源に連通しており、保持面210に吸引力を作用させることができる。保持面210は円錐面状に形成されている。
枠体22の下面はテーブル支持部23によって支持されている。テーブル支持部23は、回転駆動部6に連結されており、チャックテーブル2は回転駆動部6によって駆動されて回転可能となっている。
テーブル支持部23の下部は、少なくとも3つの支持軸24(図1では2つのみ示す)によって少なくとも3箇所が支持されている。3つの支持軸24は、周方向に120度間隔に配設されている。このうち、少なくとも2つの支持軸24は、それぞれが調整部25によって駆動されて回転可能となっており、支持軸24を回転させることによってテーブル支持部23を昇降させて保持面210の傾きを調整することができる。
研削機構3は、Z軸方向に延在する回転軸を有するスピンドル30と、スピンドル30を回転させるスピンドル回転機構31と、スピンドル30を回転可能に支持するスピンドルハウジング32と、スピンドル30の下端に連結されたマウント33と、マウント33に装着された研削ホイール34とを備えている。スピンドル回転機構31がスピンドル30を回転させると、研削ホイール34も回転する。研削ホイール34は、マウント33に固定される基台340と、基台340の下面に環状に固着された複数の研削砥石341とで構成されている。研削砥石341の下面345は、ウェーハと接触して研削を行う研削面である。基台340の内部には、図示しない水源に連通し下部において開口する研削水噴出部342が形成されている。
チャックテーブル2は、水平移動機構4によってY軸方向に移動可能に支持されている。水平移動機構4は、Y軸方向の回転軸を有するボールネジ40と、ボールネジ40を回転させるモータ41と、ボールネジ40と平行に配設された一対のガイドレール42と、底部がガイドレール42に摺接しボールネジ40に螺合するナット部430を内部に有するスライド板43とを備えている。スライド板43の上部には調整部25を備えている。ボールネジ40が回転すると、スライド板43がガイドレール42にガイドされてY軸方向に移動し、スライド板43のY軸方向の移動にともない、チャックテーブル2もY軸方向に移動する構成となっている。これにより、研削砥石341の下面345に平行な方向に研削砥石341とチャックテーブル2とを相対的に移動させることができる。モータ41にはエンコーダ44を備え、エンコーダ44に基づいてチャックテーブル2のY軸方向の位置を検出可能となっている。
研削機構3は、垂直移動機構5によってZ軸方向に昇降可能に支持されている。垂直移動機構5は、Z軸方向の回転軸を有するボールネジ50と、ボールネジ50を回転させるモータ51と、ボールネジ50と平行に配設された一対のガイドレール52と、側部がガイドレール52に摺接しボールネジ50に螺合するナットを内部に有する昇降板53と、昇降板53に連結されスピンドルハウジング32を支持するホルダ54とを備えている。ホルダ54は、スピンドルハウジング32を下方から支持する下板540と、起立する側板541とから構成され、下板540と側板541との間には、研削砥石341の下面345をウェーハに押し付けた際の荷重値を測定する荷重測定器542が配設されている。なお、荷重測定器542は、図2に示す位置301に配置され、スピンドル30を支持する図示しないスラストベアリングのエア圧力を検知する構成としてもよい。ボールネジ50が回転すると、昇降板53がガイドレール52にガイドされてZ軸方向に移動し、これにともない研削機構3もZ軸方向に移動する。これにより、研削砥石341の下面345に垂直な方向にチャックテーブル2と研削砥石341とを相対的に移動させることができる。研削機構3のZ軸方向の位置は、エンコーダ55によって認識することができる。
チャックテーブル2のY軸方向の移動経路の上方には、非接触厚み測定器7が配設されている。非接触厚み測定器7は、測定光を下方に向けて投光し、ウェーハの上面における反射光とウェーハの下面における反射光との干渉光に基づきウェーハの厚みを測定する測定部71と、測定部71をY軸方向に移動させる移動部72とを備えている。
図2に示すように、チャックテーブル2を回転させる回転駆動部6は、テーブル支持部23の下面に固定された回転軸61と、回転軸61の下部に接続されたロータリージョイント62とを備えている。回転軸61の周囲には従動プーリ63が配設され、従動プーリ63の側方には駆動プーリ64が配設されている。駆動プーリ64はモータ65によって駆動される。駆動プーリ64及び従動プーリ63にはベルト66が巻回されており、モータ65によって駆動されて駆動プーリ64が回転すると、ベルト66によってその回転力が従動プーリ63に伝達され、回転軸61が回転し、チャックテーブル2が回転する。
回転軸61は、回転支持部67によって回転可能に支持されている。支持軸24の先端には雄ねじ251が形成されており、回転支持部67には、雄ねじ251と螺合する雌ねじ671が形成されている。調整部25が支持軸24を回転させることにより、雄ねじ251が雌ねじ671に対して進退して回転支持部67を昇降させることができ、これによって保持面210の傾きを調整することができる。
2 硬質ウェーハの研削方法
研削装置1においては、図2に示すように、チャックテーブル2の保持面210において硬質ウェーハ100が吸引保持される。硬質ウェーハ100の下面102には保護部材110が貼着されており、保護部材110側が保持面210に吸引保持される。硬質ウェーハ100としては、例えばGaNウェーハ、SiCウェーハ、ダイヤモンドウェーハ等がある。
図2に示すように、保持面210は円錐面状に形成されているため、研削砥石341は、図3に示すように、研削砥石341の回転軌道343が硬質ウェーハ100の回転軸200を通り、保持面210の半径部分の研削領域344において硬質ウェーハ100の上面101に研削砥石341が接触して研削を行う。研削装置1においては、硬質ウェーハ100の研削開始前に、図2に示すように、保持面210と研削砥石341の下面345とを平行な状態とする。この作業は、調整部25が支持軸24の高さを調整することによって行う。
(1)第1研削工程
図2に示したように、保持面210と研削砥石341の下面345とを平行な状態とし、保持面210において保護部材110を介して硬質ウェーハ100を保持する。そして、保持面210の中心を通る回転軸200を中心としてチャックテーブル2を回転させるとともに、環状に配置された研削砥石341の中心を軸として研削砥石341を回転させ、垂直移動機構5によって研削機構3を下降させていく。そうすると、回転する研削砥石341の下面345が硬質ウェーハ100の上面101に接触し、研削が開始される。研削砥石341は、図3に示した半径部分の研削領域344において硬質ウェーハ100の上面101と接触する。
硬質ウェーハ100の研削においては、研削砥石341を強く押し付ける必要があるため、荷重測定器542における測定値は、シリコンウェーハ等の研削時と比較すると高くなるため、チャックテーブル2または研削機構3には歪みが生じる。例えば図4に示すように、研削砥石341が図4における+Y側において硬質ウェーハ100を押圧すると、チャックテーブル2も+Y側が沈みこむため、チャックテーブル2の回転軸200が研削砥石341の回転軸300と平行に近くなる方向である矢印205の方向に傾く。また、回転軸200が矢印205の方向に傾くことで、研削砥石341の回転軸300も、矢印205と同方向である矢印305の方向に傾くが、その傾く度合いは、回転軸200よりも小さい。その結果、図4に示すように、研削砥石341の回転軸300が図3に示した研削領域344における保持面210と垂直でなくなり、硬質ウェーハ100は、中心部分が薄く外周側にいくほど厚くなる逆円錐形状の中凹型に形成されていく。
なお、本工程では、研削を開始する前に、研削中において荷重測定器542において測定される目標となる荷重値と研削時間とをあらかじめ設定する設定工程を実施する。これらの値は、本工程終了時における中凹形状の程度、すなわち硬質ウェーハ100の中心部の厚みと周縁部の厚みとの差を目標値とするために設定されるもので、荷重値及び研削時間と中凹の程度との関係は、事前に実験によって把握されている。したがって、事前の実験によって把握されている荷重値及び研削時間を設定し、その荷重値を維持できるように垂直移動機構5を制御しつつ設定した時間研削を行うことにより、硬質ウェーハ100の中心部の厚みと周縁部の厚みとの差を目標値とすることができる。
(2)厚み測定工程
第1研削工程の後、図5に示すように、垂直移動機構5によって研削砥石341を上昇させ、研削砥石341と硬質ウェーハ100とが接触しない状態とし、回転軸200を中心としてチャックテーブル2を回転させつつ、非接触厚み測定器7の測定部71を硬質ウェーハ100の半径方向に移動させながら硬質ウェーハ100の厚みを測定し、硬質ウェーハ100が目標とする中凹形状となっているかを判定する。測定位置は、例えば、硬質ウェーハ100の中心、半径の中間部、外周部の3箇所とする。そして、測定の厚み測定の結果、研削が足りない場合や、所定の中凹形状になっていない場合は、第1研削工程に戻って研削を行う。
(2)第2研削工程
厚み測定工程の後、垂直移動機構5を用いて研削砥石341を垂直方向に移動させ、回転する研削砥石341を硬質ウェーハ100の上面101に接触させて研削を開始する。
本工程の研削開始時は、第1研削工程と同様に、図3に示した半径部分の研削領域344において研削を行うが、図6に示すように、水平移動機構を用いてチャックテーブル2のY軸方向の位置を変化させていくことで、研削砥石341の軌道を、硬質ウェーハ100の中心を通る軌道から外周側に向かって+Y方向に水平移動させていく。硬質ウェーハ100は、中心部が薄く、外周側が厚く形成されているため、研削砥石341の軌道が硬質ウェーハ100の外周側に向かって移動していき外周側の方がより多く研削されることで、硬質ウェーハ100の厚みを最終的に均一にすることが可能となる。
ここで、本工程では、研削を開始する前に、保持面210に保持された硬質ウェーハ100に対する研削砥石341の水平方向の相対位置に対応して、その水平位置ごとに所定の荷重値を設定する荷重値設定工程を実施する。これらの値は、本工程終了時における硬質ウェーハ10の厚みを均一化するための目標値として設定されるもので、硬質ウェーハ100に対する研削砥石341の水平方向の相対位置及び荷重値との関係は、事前に実験によって把握されている。
この関係は、例えば図7に示すグラフのように、横軸を硬質ウェーハ100の半径方向、縦軸を硬質ウェーハ100の厚み、研削時の荷重、チャックテーブル2と研削砥石341とのY軸方向の相対移動速度とすると、第1研削工程終了時における硬質ウェーハ100の厚み82は外周側にいくほど厚くなっており、本工程では研削位置が外周側にいくにつれて荷重81を小さくすることにより、硬質ウェーハ100の厚みを均一化することができる。
なお、チャックテーブル2と研削砥石341のY軸方向の相対移動速度80は一定であり、その速度は、実験によって求められる。
なお、硬質ウェーハ100に対する研削砥石341の水平方向の相対位置としては、本実施形態では、チャックテーブル2のY軸方向の位置が用いられ、その位置は、図1に示したエンコーダ44によって認識される。したがって、事前の実験によって把握されているチャックテーブル2のY軸方向の位置及びその位置に応じた荷重値を設定し、チャックテーブル2の+Y方向の移動にともなって荷重測定器542における荷重の測定値が所定の値に変化するように垂直移動機構5を制御することにより、硬質ウェーハ100の厚みを均一にすることができる。
なお、本実施形態では、上記のようにチャックテーブル2をY軸方向に移動させたが、研削機構3がY軸方向に移動するよう構成されていてもよい。また、ターンテーブルに複数のチャックテーブル2を備え、研削砥石341を水平方向に移動させる際に、研削機構3をY軸方向またはX軸方向に移動させてもよい。
本工程における研削開始時は、硬質ウェーハ100に対する研削砥石341の研削位置が第1研削工程と同様であるため、チャックテーブル2の回転軸200が図4に示した矢印205の方向に傾くが、チャックテーブル2が-Y方向に移動していくことによって研削砥石341と硬質ウェーハ100との接触面積が徐々に小さくなっていくため、スプリングバックによって回転軸200が図6における矢印206の方向に戻ろうとする。つまり、接触面積が徐々に小さくなるため、荷重値も徐々に小さくなるはずが、スプリングバックによって、荷重値が変化しないため、削り過ぎてしまう。そこで、荷重測定器542により荷重値を測定し、研削砥石341が硬質ウェーハ100の外周に向かうに従って研削砥石341を上昇させスプリングバックによって研削しすぎることを防止する。これにより、硬質ウェーハ10の面内厚みを均一化することが可能となる。
なお、研削後のウェーハの上面が逆円錐状(中凹型)に形成される要因として、研削砥石341の周速がウェーハの位置によって異なることも考えられる。すなわち、ウェーハの中央部分は研削砥石341との接触回数が多いために研削される量が大きく、外周部分は研削砥石341との接触回数が少ないために研削される量が小さくなる。しかし、かかる要因があったとしても、上記研削方法によれば、硬質ウェーハ100の厚みを均一とすることができる。
また、第2研削工程では、図1に示した調整部25によって保持面210の傾きを調整し、保持面210の半径部分の図3に示した研削領域344と研削砥石341の下面345とが平行な状態を維持するとよい。これにより、硬質ウェーハ100の厚みをより均一に形成することができる。
以上のように、本研削方法では、硬質ウェーハ100が所定の厚みになるまでは通常のインフィード研削をし、その後、研削砥石341を硬質ウェーハ100の外周に向かって早退移動させながら、荷重をあらかじめ設定した徐々に小さくなる値に制御することで、荷重による歪み(機械変形)が元に戻され硬質ウェーハを平坦に研削することが可能になる。
なお、上記実施形態における垂直移動機構5は、研削砥石341をチャックテーブル2に対して保持面210に垂直な方向に移動させる構成としたが、チャックテーブル2を研削砥石341に対して保持面210に垂直な方向に移動させる構成としてもよい。
また、上記実施形態における水平移動機構4は、チャックテーブル2を研削砥石342に対してその下面345に平行な方向に移動させる構成としたが、研削砥石341がチャックテーブル2に対して下面345に平行な方向に移動する構成としてもよい。
1:研削装置
2:チャックテーブル
21:吸引部 210:保持面
22:枠体 220:上面
23:テーブル支持部 24:支持軸 25:調整部 251:雄ねじ
200:回転軸
3:研削機構
30:スピンドル 31:スピンドル回転機構 32:スピンドルハウジング
33:マウント
34:研削ホイール
340:基台 341:研削砥石 342:研削水噴出部 343:回転軌道
344:研削領域 345:下面
300:回転軸
4:水平移動機構
40:ボールネジ 41:モータ 42:ガイドレール
43:スライド板 430:ナット部
44:エンコーダ
5:垂直移動機構
50:ボールネジ 51:モータ 52:ガイドレール 53:昇降板
54:ホルダ 540:下板
541:側板 542:荷重測定器
55:エンコーダ
6:回転駆動部
61:回転軸 62:ロータリージョイント 63:従動プーリ 64:駆動プーリ
65:モータ 66:ベルト 67:回転支持部 671:雌ねじ
7:非接触厚み測定器 71:測定部 72:移動部
80:相対移動速度 81:荷重 82:厚み
100:硬質ウェーハ 101:上面 102:下面
110:保護部材

Claims (5)

  1. 円錐状の保持面において硬質ウェーハを保持し該保持面の中心を軸として回転するチャックテーブルと、該保持面の半径部分と環状の研削砥石の下面とが平行になるよう配置した該研削砥石の中心を軸に回転させ該保持面に保持された硬質ウェーハを研削する研削機構と、該研削砥石の下面に垂直な方向に該チャックテーブルと該研削砥石とを相対的に移動させる垂直移動機構と、該研削砥石の下面に平行な方向に該研削砥石と該チャックテーブルとを相対的に移動させる水平移動機構と、該硬質ウェーハの上面に垂直方向に該研削砥石の下面を押し付けた荷重値を測定する荷重測定器と、を備える研削装置を用いて、
    該硬質ウェーハの半径部分に回転する該研削砥石が接触する研削領域において該硬質ウェーハを研削する硬質ウェーハの研削方法であって、
    該研削領域において、該保持面と該研削砥石の下面とが平行な状態で、該垂直移動機構を用いて該保持面に保持された該硬質ウェーハに該研削砥石を押し付けたことで少なくとも該チャックテーブルまたは該研削機構の歪みにより逆円錐形状の硬質ウェーハに研削する第1研削工程と、
    該第1研削工程の後、該荷重測定器によって測定した荷重値があらかじめ設定した所定の荷重値となるよう該垂直移動機構を用いて該研削砥石を垂直方向に相対移動させつつ、該水平移動機構を用いて該研削砥石を硬質ウェーハの中心から外周に向かって水平相対移動させ硬質ウェーハを均一な厚みに研削する第2研削工程と、
    を備える硬質ウェーハの研削方法。
  2. 該第2研削工程は、該保持面に保持された硬質ウェーハに対する該研削砥石の水平方向位置に対応して、該水平方向位置ごとに所定の荷重値を設定する荷重値設定工程を含む、
    請求項1記載の硬質ウェーハの研削方法。
  3. 該第1研削工程は、荷重値と、研削時間とを設定する設定工程を含み、
    該設定工程で設定した該荷重値を維持して、該設定工程で設定した該研削時間ウェーハを研削する
    請求項1または2記載のウェーハの研削方法。
  4. 該保持面に保持された硬質ウェーハの半径方向において硬質ウェーハの厚みを測定する非接触厚み測定機構を備え、
    該第1研削工程と該第2研削工程との間に、該硬質ウェーハの半径部分において厚みを測定する厚み測定工程を含む、
    請求項1または2記載の硬質ウェーハの研削方法。
  5. 該硬質ウェーハは、SiCウェーハ、GaNウェーハ、又は、ダイヤモンドウェーハである
    請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の硬質ウェーハの研削方法。
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JP2021189119A Pending JP2023075994A (ja) 2021-11-22 2021-11-22 硬質ウェーハの研削方法

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