JP2021126743A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】保持手段の保持面の吸引力を低下させない。【解決手段】保持面302とエア供給源とを連通するエア配管491と、エア配管491に配設された分岐部と水供給源とを連通する水配管481と、分岐部とエア供給源間のエア配管491に配置したエア調整部493と、水配管481に配置した水調整部483と、加工送り速度、被加工物の材質、該保持面の面積、又は加工具の種類を設定する設定部90と、制御部9とを備え、設定された加工送り速度、被加工物の材質、該保持面の面積、又は加工具の種類の内の少なくとも1つの加工条件により加工屑の大きさが異なり、制御部9は、ポーラス部材300内に進入し加工条件により大きさが異なる加工屑を保持面302から噴出させるために、設定部90に設定された内容に応じ、エア調整部493を制御し調整したエアの流量と、水調整部483を制御し調整した水の流量と、により定まる混合比の混合流体をポーラス部材300に供給させる加工装置1。【選択図】図2
Description
本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物を加工する加工装置に関する。
研削装置は、回転する研削砥石で保持面に保持された半導体ウェーハ等の被加工物を研削している(例えば、特許文献1参照)。研削装置に配設され被加工物を吸引保持するチャックテーブルは、ポーラス部材の露出した上面を保持面とし、該保持面を真空発生装置等の吸引源に連通させ、吸引源が生み出す吸引力を保持面に伝達させて被加工物を吸引保持している。
上記のような研削装置においては、被加工物を研削することで発生した研削屑が、保持面と被加工物との隙間に進入し、保持面で吸引される。そして、保持面からポーラス部材内に研削屑が進入する場合がある。
ポーラス部材内に研削屑が進入すると保持面の吸引力を低下させる。そして、吸引力の低下を防止するために、ポーラス部材にエアと水との混合流体を供給して研削屑を保持面から噴出させている。しかし、噴出するのは保持面付近の研削屑のみでありポーラス部材内の深くに進入した研削屑を保持面から噴出させることができないため、保持面の吸引力が低下するという問題がある。
したがって、半導体ウェーハ等の被加工物を加工する加工装置においては、チャックテーブルの保持面の吸引力を低下させないようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、吸引源に連通させたポーラス部材の上面である保持面で被加工物を吸引保持する保持手段と、該保持面に吸引保持された該被加工物を加工具で加工屑を発生させながら加工する加工手段と、該保持手段と該加工手段とを相対的に該保持面に垂直な方向に加工送りする加工送り手段と、を備える加工装置であって、該保持面とエア供給源とを連通するエア配管と、該エア配管に配設され該エア配管を分岐する分岐部と、該分岐部と水供給源とを連通する水配管と、該分岐部と該エア供給源との間の該エア配管に配置しエア流量を調整するエア調整部と、該水配管に配置し水流量を調整する水調整部と、加工条件である該加工送り手段の加工送り速度、該被加工物の材質、該保持面の面積、又は該加工具の種類を設定する設定部と、少なくとも該エア調整部及び該水調整部の制御を行う制御部と、を備え、該設定部に設定された該加工送り手段の加工送り速度、該被加工物の材質、該保持面の面積、又は該加工具の種類の内の少なくとも1つの加工条件によって該加工屑の大きさが異なり、該制御部は、該保持面から該ポーラス部材内に進入し加工条件によって大きさが異なる該加工屑を該保持面から噴出させるために、該エア供給源から送出され該設定部に設定された内容に応じて該エア調整部を制御して調整したエアの流量と、該水供給源から送出され該設定部に設定された内容に応じて該水調整部を制御して調整した水の流量と、により定まる混合比のエアと水との混合流体を該ポーラス部材に供給して、該保持面から該加工屑を噴出させ該保持面の吸引力の低下を防止させることを特徴とする加工装置である。
本発明に係る加工装置は、設定部に設定された加工送り手段の加工送り速度、被加工物の材質、該保持面の面積、又は加工具の種類の内の少なくとも1つの加工条件によって研削加工によって発生する加工屑の大きさが異なるため、制御部は、保持面からポーラス部材内に進入した大きさが異なる加工屑を保持面から噴出させるために、エア供給源から送出され設定部に設定された内容に応じてエア調整部を制御して調整したエアの流量と、水供給源から送出され設定部に設定された内容に応じて水調整部を制御して調整した水の流量と、により定まる混合比のエアと水との混合流体をポーラス部材に供給させる。その結果、加工条件である加工送り手段の加工送り速度、被加工物の材質、保持面の面積、又は加工具の種類の内の少なくとも1つによって決まってくる大きさが異なる加工屑を、ポーラス内部から適切な噴出量で保持面に噴出する混合流体によって、ポーラス内部及び保持面から取り除くことができ、保持面の吸引力の低下を防止することが可能となる。
図1に示す加工装置1は、チャックテーブル等で構成される保持手段30上に吸引保持された被加工物8を加工手段16によって研削加工する装置であり、加工装置1の装置ベース10上の前方(−Y方向側)は、保持手段30に対して被加工物8の着脱が行われる着脱領域であり、装置ベース10上の後方(+Y方向側)は、加工手段16によって保持手段30上に保持された被加工物8の研削加工が行われる加工領域である。
なお、本発明に係る加工装置は、加工装置1のような加工手段16が1軸の加工装置に限定されるものではなく、粗研削手段と仕上げ研削手段とを備え、回転するターンテーブルで被加工物8を粗研削手段又は仕上げ研削手段の下方に位置づけ可能な2軸の加工装置等であってもよい。
なお、本発明に係る加工装置は、加工装置1のような加工手段16が1軸の加工装置に限定されるものではなく、粗研削手段と仕上げ研削手段とを備え、回転するターンテーブルで被加工物8を粗研削手段又は仕上げ研削手段の下方に位置づけ可能な2軸の加工装置等であってもよい。
図1に示す被加工物8は、例えば、シリコン母材等からなる円形の半導体ウェーハであるが、これに限定されず、ガリウムヒ素、サファイア、セラミックス、樹脂、窒化ガリウム又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよい。
図1において、被加工物8の上側(+Z方向側)を向いている裏面82は、研削が施される被研削面となる。裏面82の反対面である表面80には、格子状に区画された各領域に図示しないデバイスがそれぞれ形成されている。表面80は、例えば、保護テープ84が貼着されて保護されている。
図1において、被加工物8の上側(+Z方向側)を向いている裏面82は、研削が施される被研削面となる。裏面82の反対面である表面80には、格子状に区画された各領域に図示しないデバイスがそれぞれ形成されている。表面80は、例えば、保護テープ84が貼着されて保護されている。
図1に示す外形が平面視円形状の保持手段30は、例えば、円形板状のポーラス部材300と、ポーラス部材300を支持する枠体301とを備える。保持手段30のポーラス部材300は、エジェクター機構又は真空発生装置等の吸引源37に連通し、吸引源37が吸引することで生み出された吸引力が、ポーラス部材300の上面である保持面302に伝達されることで、保持手段30は保持面302上で被加工物8を吸引保持することができる。
保持手段30は、図1に示すカバー39によって周囲から囲まれつつ軸方向がZ軸方向(鉛直方向)である回転軸320(図2参照)を軸に回転可能であり、カバー39及びカバー39に連結されY軸方向に伸縮する蛇腹カバー390の下方に配設された図示しないY軸移動手段によって、装置ベース10上をY軸方向に往復移動可能である。図示しないY軸移動手段は、例えば、ボールネジ等からなる電動スライダーである。
図2に示すように、保持手段30は回転手段32によって回転可能となっている。回転手段32は、例えば、プーリ機構であり、保持手段30の下面に接続され保持手段30に対して垂直に延在する回転軸320を備えている。回転軸320を回転させる駆動源となるモータ321のシャフトには、主動プーリ322が取り付けられており、主動プーリ322には無端ベルト323が巻回されている。回転軸320には従動プーリ324が取り付けられており、無端ベルト323は、この従動プーリ324にも巻回されている。図2に示すモータ321が主動プーリ322を回転駆動することで、主動プーリ322の回転に伴って無端ベルト323が回動し、無端ベルト323が回動することで従動プーリ324及び回転軸320が回転する。
図1に示すように、加工領域には、コラム11が立設されており、コラム11の−Y方向側の前面には、保持手段30と加工手段16とを相対的に保持面302に垂直な方向(Z軸方向)に加工送りする加工送り手段17が配設されている。加工送り手段17は、軸方向がZ軸方向であるボールネジ170と、ボールネジ170と平行に配設された一対のガイドレール171と、ボールネジ170の上端に連結しボールネジ170を回動させる昇降モータ172と、内部のナットがボールネジ170に螺合し側部がガイドレール171に摺接する昇降板173とを備えており、昇降モータ172がボールネジ170を回動させると、これに伴い昇降板173がガイドレール171にガイドされてZ軸方向に往復移動し、昇降板173に固定された加工手段16がZ軸方向に研削送りされる。
保持手段30の保持面302に吸引保持された被加工物8を加工具164で加工屑を発生させながら加工する加工手段16は、軸方向がZ軸方向である回転軸160と、回転軸160を回転可能に支持するハウジング161と、回転軸160を回転駆動するモータ162と、回転軸160の下端に接続された円環状のマウント163と、マウント163の下面に着脱可能に装着された加工具164と、ハウジング161を支持し加工送り手段17の昇降板173に固定されたホルダ165とを備える。
加工具164は、ホイール基台166と、ホイール基台166の底面に環状に配置された略直方体形状の複数の研削砥石167とを備える。研削砥石167は、例えば、レジンボンド、又はビトリファイドボンド等で、ダイヤモンド砥粒、又はcBN砥粒等が固着されて成形されている。
加工装置1は、保持手段30の保持面302とエア供給源49とを連通するエア配管491と、エア配管491に配設されエア配管491を分岐する分岐部492と、分岐部492と水供給源48とを連通する水配管481と、分岐部492とエア供給源49との間のエア配管491に配置しエア流量を調整するエア調整部493と、水配管481に配置し水流量を調整する水調整部483と、加工条件である加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、又は加工具164の種類を設定する設定部90と、少なくともエア調整部493及び水調整部483の制御を行う制御部9と、を備えている。
図2に示すように、枠体301の凹部の底面には、保持手段30の中心を中心として同心円状に吸引溝303が形成されている。さらに、吸引溝303の底面から枠体301の下面、さらに該下面から回転軸320にかけては吸引流路370が形成されている。該吸引流路370は、回転軸320を囲繞するように配設されたロータリージョイント373、及び吸引配管374を介してエジェクター機構又は真空発生装置等の吸引源37に連通している。ロータリージョイント373は、吸引源37が生み出す吸引力を遺漏無く回転軸320側に移送する。
例えば、吸引配管374には、三方管375を介してエア配管491が連通している。また、吸引配管374には、吸引源37から吸引流路370側に向かって順に、吸引配管374が吸引源37と連通する状態と連通しない状態とを切り換える吸引開閉弁377、及び吸引流量調整弁376が配設されている。吸引流量調整弁376は、例えば、比例制御電磁弁であり、入力される電流量が変化することで、吸引源37が生み出し保持手段30の保持面302に伝達する吸引力を0%〜100%の間で自由に調整可能である。
図2に示すように、エア配管491は、一端側が三方管375及び吸引配管374を介して吸引流路370に連通しており、また、他端側がコンプレッサー等のエア供給源49に連通している。また、エア配管491には、エア供給源49から吸引流路370側に向かって順に、エア配管491がエア供給源49と連通する状態と連通しない状態とを切り換えるエア供給開閉弁495、及びエア調整部493が配設されている。エア調整部493は、例えば、比例制御電磁弁であり、入力される電流量が変化することで、エア供給源49から保持手段30に送られるエア流量を0%〜100%の間で自由に調整可能である。
図2に示すように、水配管481は、一端側が三方管等の分岐部492、エア配管491、三方管375、吸引配管374を介して吸引流路370に連通しており、また、他端側がポンプ等からなる水供給源48に連通している。また、水配管481には、水供給源48から吸引流路370側に向かって順に、水配管481が水供給源48と連通する状態と連通しない状態とを切り換える水供給開閉弁485、及び水調整部483が配設されている。水調整部483は、例えば、比例制御電磁弁であり、入力される電流量が変化することで、水供給源48から保持手段30に送られる水流量を0%〜100%の間で自由に調整可能である。
制御部9は、制御プログラムに従って演算処理を行うCPU及びメモリ等の記憶媒体等から構成されており、少なくともエア調整部493及び水調整部483に電気的に接続されている。なお、本実施形態においては、制御部9は、例えば、吸引開閉弁377の開閉制御、及び吸引流量調整弁376の開度調整による吸引流量制御、エア供給開閉弁495の開閉制御、及びエア調整部493の開度調整によるエア流量制御、並びに水供給開閉弁485の開閉制御、及び水調整部483の開度調整による水流量制御等も行うことができる。
例えば、制御部9の記憶媒体には、図2、3に示すエア流量表91と、水流量表92とを備えている。本実施形態におけるエア流量表91は、設定部90に設定される加工条件である加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、及び加工具164の種類によって定まる、研削加工時に発生する加工屑の大きさに対応し、実験的、経験的、又は理論的に選択されたエア流量を示す表である。なお、エア流量表91は、設定部90に設定される加工条件である加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、及び加工具164の種類の内の少なくとも一つの加工条件によって定まる、研削加工時に発生する加工屑の大きさに対応し、実験的、経験的、又は理論的に選択されたエア流量を示す表であってもよい。また、本実施形態における水流量表92は、設定部90に設定される加工条件である加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、及び加工具164の種類によって定まる、研削加工時に発生する加工屑の大きさに対応し、実験的、経験的、又は理論的に選択された水流量を示す表である。なお、水流量表92は、設定部90に設定された加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、及び加工具164の種類の内の少なくとも一つの加工条件によって定まる、研削加工時に発生する加工屑の大きさに対応し、実験的、経験的、又は理論的に選択された水流量を示す表であってもよい。
以下に、図1に示す加工装置1において、保持手段30に保持された被加工物8を研削する場合の加工装置1の動作について説明する。
本実施形態において、設定部90は、制御部9の記憶媒体の一領域に設定されており、例えば、作業者が加工装置1の図示しないタッチパネルやキーボード等の入力手段を用いて、被加工物8を加工する際の加工条件である、加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、又は加工具164の種類の内の少なくとも1つを入力すると、加工条件が設定部90に設定(記憶)される。
例えば、本実施形態において設定された加工送り手段17の加工送り速度は、図3のエア流量表91及び図4の水流量表92に示す加工送り速度V1である。設定された被加工物8の材質の一例としては、被加工物8の材質はシリコンである。設定された保持面302の面積は、被加工物8の大きさ又は形状によって、保持面302の形と大きさとを設定する。例えば、被加工物8が8インチウェーハの場合は、保持面302の形状として円形を設定し、8インチを設定し、被加工物8が一辺が600mmの正方形の場合は、保持面302の形状として正方形を設定し、一辺が600mmという一辺の長さを設定する。また、加工具164の種類とは、例えば、砥粒を固定するボンドの種類、砥粒の種類、及び砥粒の番手等で定まり、設定された加工具164の種類の一例としては図3のエア流量表91及び図4の水流量表92に示す種類Aである。
本実施形態において、設定部90は、制御部9の記憶媒体の一領域に設定されており、例えば、作業者が加工装置1の図示しないタッチパネルやキーボード等の入力手段を用いて、被加工物8を加工する際の加工条件である、加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、又は加工具164の種類の内の少なくとも1つを入力すると、加工条件が設定部90に設定(記憶)される。
例えば、本実施形態において設定された加工送り手段17の加工送り速度は、図3のエア流量表91及び図4の水流量表92に示す加工送り速度V1である。設定された被加工物8の材質の一例としては、被加工物8の材質はシリコンである。設定された保持面302の面積は、被加工物8の大きさ又は形状によって、保持面302の形と大きさとを設定する。例えば、被加工物8が8インチウェーハの場合は、保持面302の形状として円形を設定し、8インチを設定し、被加工物8が一辺が600mmの正方形の場合は、保持面302の形状として正方形を設定し、一辺が600mmという一辺の長さを設定する。また、加工具164の種類とは、例えば、砥粒を固定するボンドの種類、砥粒の種類、及び砥粒の番手等で定まり、設定された加工具164の種類の一例としては図3のエア流量表91及び図4の水流量表92に示す種類Aである。
図1に示す加工装置1の着脱領域内において、被加工物8が保持手段30の保持面302上に互いの中心を略合致させた状態で載置される。そして、吸引源37により生み出される吸引力が保持面302に伝達されることにより、保持手段30が保持面302上で被加工物8を吸引保持する。
次いで、被加工物8を保持した保持手段30が、図示しないY軸移動手段の制御の下で、着脱領域から加工領域内の加工手段16の下まで+Y方向へ移動する。また、モータ162が回転軸160を所定の回転速度で回転駆動し、これに伴って加工具164も回転する。加工手段16が加工送り手段17により加工送り速度V1で−Z方向へと送られ、回転する研削砥石167が被加工物8の裏面82に当接することで研削が行われる。研削中は、制御部9による制御の下で保持手段30が所定の回転速度で回転されるのに伴って、保持面302上に保持された被加工物8も回転するので、研削砥石167が被加工物8の裏面82の全面の研削加工を行う。また、図示しない例えば加工手段16内の図示しない流路を通る研削水が研削砥石167と被加工物8との接触部位に対して供給され、接触部位が冷却され、また、接触部位に発生する加工屑が洗浄される。
仕上げ厚みまで被加工物8が研削されると、加工手段16が+Z方向へと上昇して、研削砥石167を被加工物8の裏面82から離間させて研削加工が終了する。そして、被加工物8を保持した保持手段30が、図示しないY軸移動手段の制御の下で、加工領域内から着脱領域内に移動し、保持手段30上から研削加工後の被加工物8が搬出され、代わりに、新たな被加工物8が保持手段30上に載置される。その後、再び同様の被加工物8の研削加工が加工装置1において実施される。
上記のように被加工物8を1枚又は複数枚連続して研削していくと、保持手段30の保持面302からポーラス部材300内部に、所定の大きさの加工屑が進入してしまう。該加工屑の大きさは、設定部90に設定された加工条件である加工送り手段17の加工送り速度、被加工物8の材質、保持面302の面積、又は加工具164の種類の内の少なくとも1つの加工条件によって異なる大きさであり、本実施形態においては、設定部90に設定された、加工送り手段17の加工送り速度V1、被加工物8の材質がシリコン、保持面302の面積が円形で8インチ、及び加工具164が種類Aであることによって定まる大きさである。
そこで、設定部90に設定された、加工送り手段17の加工送り速度V1、被加工物8の材質がシリコン、保持面302の面積が円形で8インチ、及び加工具164が種類Aであることによって定まる所定の大きさの加工屑をポーラス部材300内部から適切に噴出させるための装置制御が、制御部9によって行われる。
即ち、例えば、吸引開閉弁377が閉じられ、かつ、エア供給開閉弁495が開かれた状態で、エア供給源49が圧縮したエアをエア配管491に供給する。該エアは、エア調整部493、分岐部492、三方管375、吸引配管374、吸引流路370(図2参照)を通り、保持手段30に至る。
即ち、例えば、吸引開閉弁377が閉じられ、かつ、エア供給開閉弁495が開かれた状態で、エア供給源49が圧縮したエアをエア配管491に供給する。該エアは、エア調整部493、分岐部492、三方管375、吸引配管374、吸引流路370(図2参照)を通り、保持手段30に至る。
また、並行して、制御部9による制御の下で、水供給開閉弁485が開かれた状態で、水供給源48が水(例えば、純水)を水配管481に供給する。該水は、水調整部483、分岐部492、三方管375、吸引配管374、及び吸引流路370を通り、前記エアと混合されて混合流体となり保持手段30に至る。そして、さらに、ポーラス部材300内部を通り保持面302から上方に混合流体となって噴出する。
さらに、制御部9は、図3に示すエア流量表91を参照して、設定部90に設定された加工条件である加工送り手段17の加工送り速度V1、被加工物8の材質がシリコン、保持面302の面積が円形で8インチ、及び加工具164が種類Aであることによって予め定められたエア流量F1を選択する。そして、エア調整部493に流す電流の値を調整して、エア調整部493の開度を徐々に調整することによってエア供給源49がエア配管491に供給するエアの流量をエア流量F1に調整する。
上記エア流量の調整制御と並行して、制御部9は、図4に示す水流量表92を参照して、設定部90に設定された加工条件である加工送り手段17の加工送り速度V1、被加工物8の材質がシリコン、保持面302の面積が円形で8インチ、及び加工具164が種類Aであることによって定まる水流量F11を選択する。そして、水調整部483に流す電流の値を調整して、水調整部483の開度を徐々に調整することによって水供給源48が水配管481に供給する水の流量を水流量F11に調整する。
また、制御部9は、保持面302が、例えば四角形で、一辺が600mmの場合と、一辺が300mmの場合とでは、一辺の長さが長い方のエアの流量を小さくするという制御をする
上記エア流量の調整制御と並行して、制御部9は、図4に示す水流量表92を参照して、設定部90に設定された加工条件である加工送り手段17の加工送り速度V1、被加工物8の材質がシリコン、保持面302の面積が円形で8インチ、及び加工具164が種類Aであることによって定まる水流量F11を選択する。そして、水調整部483に流す電流の値を調整して、水調整部483の開度を徐々に調整することによって水供給源48が水配管481に供給する水の流量を水流量F11に調整する。
また、制御部9は、保持面302が、例えば四角形で、一辺が600mmの場合と、一辺が300mmの場合とでは、一辺の長さが長い方のエアの流量を小さくするという制御をする
その結果、エア調整部493を制御して調整したエアの流量F1と水調整部483を制御して調整した水の流量F11とにより定まる混合比、即ち、所定の大きさの加工屑をポーラス部材300内部から保持面302上に排出させるのに適切な混合比のエアと水との混合流体をポーラス部材300に供給して、保持面302から適切に加工屑を噴出させ保持面302の吸引力の低下を防止させることができる。そして、該混合比の混合流体を所定時間保持面302から噴出させた後、混合流体によるポーラス部材300の洗浄を停止する。
本発明に係る加工装置1は上記実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、添付図面に図示されている加工装置1の形状等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
8:被加工物 80:表面 82:裏面 84:保護テープ
1:加工装置 10:装置ベース
30:保持手段 300:ポーラス部材 301:枠体 302:保持面 303:吸引溝 39:カバー 390:蛇腹カバー
32:回転手段 320:回転軸 321:モータ
11:コラム 17:加工送り手段 16:加工手段 164:加工具
49:エア供給源 491:エア配管 492:分岐部 493:エア調整部 495:エア供給開閉弁
48:水供給源 481:水配管 483:水調整部 485:水供給開閉弁
37:吸引源 370:吸引流路 373:ロータリージョイント 374:吸引配管
375:三方管 377:吸引開閉弁 376:吸引流量調整弁
9:制御部 90:設定部 91:エア流量表 92:水流量表
1:加工装置 10:装置ベース
30:保持手段 300:ポーラス部材 301:枠体 302:保持面 303:吸引溝 39:カバー 390:蛇腹カバー
32:回転手段 320:回転軸 321:モータ
11:コラム 17:加工送り手段 16:加工手段 164:加工具
49:エア供給源 491:エア配管 492:分岐部 493:エア調整部 495:エア供給開閉弁
48:水供給源 481:水配管 483:水調整部 485:水供給開閉弁
37:吸引源 370:吸引流路 373:ロータリージョイント 374:吸引配管
375:三方管 377:吸引開閉弁 376:吸引流量調整弁
9:制御部 90:設定部 91:エア流量表 92:水流量表
Claims (1)
- 吸引源に連通させたポーラス部材の上面である保持面で被加工物を吸引保持する保持手段と、該保持面に吸引保持された該被加工物を加工具で加工屑を発生させながら加工する加工手段と、該保持手段と該加工手段とを相対的に該保持面に垂直な方向に加工送りする加工送り手段と、を備える加工装置であって、
該保持面とエア供給源とを連通するエア配管と、該エア配管に配設され該エア配管を分岐する分岐部と、該分岐部と水供給源とを連通する水配管と、該分岐部と該エア供給源との間の該エア配管に配置しエア流量を調整するエア調整部と、該水配管に配置し水流量を調整する水調整部と、加工条件である該加工送り手段の加工送り速度、該被加工物の材質、該保持面の面積、又は該加工具の種類を設定する設定部と、少なくとも該エア調整部及び該水調整部の制御を行う制御部と、を備え、
該設定部に設定された該加工送り手段の加工送り速度、該被加工物の材質、該保持面の面積、又は該加工具の種類の内の少なくとも1つの加工条件によって該加工屑の大きさが異なり、
該制御部は、該保持面から該ポーラス部材内に進入し加工条件によって大きさが異なる該加工屑を該保持面から噴出させるために、該エア供給源から送出され該設定部に設定された内容に応じて該エア調整部を制御して調整したエアの流量と、該水供給源から送出され該設定部に設定された内容に応じて該水調整部を制御して調整した水の流量と、により定まる混合比のエアと水との混合流体を該ポーラス部材に供給して、該保持面から該加工屑を噴出させ該保持面の吸引力の低下を防止させることを特徴とする加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020024139A JP2021126743A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | 加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020024139A JP2021126743A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | 加工装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2021126743A true JP2021126743A (ja) | 2021-09-02 |
Family
ID=77487539
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020024139A Pending JP2021126743A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | 加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021126743A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115229638A (zh) * | 2022-08-10 | 2022-10-25 | 上海海邦机械设备制造有限公司 | 一种加工磨床 |
CN117340720A (zh) * | 2023-10-20 | 2024-01-05 | 武汉锦瑞技术有限公司 | 一种汽车发动机外壳加工使用的磨边装置 |
-
2020
- 2020-02-17 JP JP2020024139A patent/JP2021126743A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115229638A (zh) * | 2022-08-10 | 2022-10-25 | 上海海邦机械设备制造有限公司 | 一种加工磨床 |
CN117340720A (zh) * | 2023-10-20 | 2024-01-05 | 武汉锦瑞技术有限公司 | 一种汽车发动机外壳加工使用的磨边装置 |
CN117340720B (zh) * | 2023-10-20 | 2024-04-05 | 武汉锦瑞技术有限公司 | 一种汽车发动机外壳加工使用的磨边装置 |
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