JP2006088291A - 研削盤におけるクーラント供給方法および装置 - Google Patents

研削盤におけるクーラント供給方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 研削点でクーラントに発生するクーラント動圧が工作物一回転中に変動しないようにクーラント流量を変化させることにより、工作物を高い形状精度に研削加工する。
【解決手段】 砥石台に支承されて回転駆動される砥石車を工作物支持装置に支持されて回転駆動される工作物に向かって相対的に研削送りし、研削点にクーラントを供給しながら前記砥石車により前記工作物を研削加工する研削盤において、研削点でクーラントに発生するクーラント動圧が工作物の一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように研削点に供給されるクーラント流量を工作物の回転と同期して変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、研削盤において砥石車が工作物を研削加工する研削点にクーラントを供給するクーラント供給方法および装置に関する。
従来、工作物を砥石車で研削加工するとき、砥石車が工作物を研削する研削点にクーラントを供給して冷却および潤滑することにより、研削熱による工作物の研削焼け、熱歪み等を防止している。特許文献1には、研削砥石37を有する砥石台14と、工作物1を保持して回転させる主軸台11と、クーラントタンク7に蓄えられたクーラント6をクーラントノズル43に供給するインバータモータ付きのポンプ42と研削加工部に配設されたクーラントノズル43を備えた研削盤において、ポンプ42によるクーラント6の吐出量を、例えば、工作物1の外径値、主軸21の回転数、砥石台14の送り速度により決定される工作物1の単位時間当たりの加工量に応じて変化させることが記載されている。これによれば、加工量が多い粗研削時には研削点へのクーラントの供給量を多くして研削焼けを防止し、加工量が少ない精研削時には供給量を少なくして研削点でクーラントに発生するクーラント動圧を減少させて工作物の加工精度を向上させることができる。
特開2002−59335号公報(第3,4頁、図1,4)
上記従来の研削盤における研削液供給方法および装置においては、加工量に応じてクーラント量を変化させているが、研削点での工作物表面形状に基づいてクーラント量を変化させることは行っていない。工作物が非真円形状のカムである場合、一定流量のクーラントを研削点に供給しながら砥石車によりカムを研削加工すると、研削点において砥石車の研削面とカム表面とにより形成される空間の拡がり具合がカムの回転位相により変化するので、研削点でクーラントに発生するクーラント動圧がカム一回転中の各回転位相で変動する。クーラント動圧が変動すると、工作物が砥石車から逃げる逃げ量、砥石車が装着される砥石軸の撓み量などが変動してカムと砥石車との回転中心間距離が変動し、研削されたカムの形状精度が低下させる。また、工作物が真円形状であっても、工作物に穴や溝がある場合には、穴や溝によりクーラント動圧が変動するので、工作物の形状精度が低下する。クーラント動圧の変動による形状誤差を抑制するために、一律的にクーラント流量を減少すると、研削された工作物の表面品位が悪くなる。
本発明は、上記した従来の不具合を解消するためになされたもので、研削点でクーラントに発生するクーラント動圧が工作物一回転中に変動しないようにクーラント流量を変化させることにより、工作物を高い形状精度に研削加工することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、砥石台に支承されて回転駆動される砥石車を工作物支持装置に支持されて回転駆動される工作物に向かって相対的に研削送りし、研削点にクーラントを供給しながら前記砥石車により前記工作物を研削加工する研削盤において、前記研削点で前記クーラントに発生するクーラント動圧が前記工作物の一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように前記研削点に供給されるクーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、一定流量のクーラントを前記研削点に供給した状態で、前記工作物の各回転位相における前記クーラント動圧を測定し、この測定されたクーラント動圧の前記回転位相の変化に伴う変動を打消すように、前記クーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、一定流量のクーラントを前記研削点に供給した場合に、前記工作物の各回転位相における前記クーラント動圧を、各回転位相における前記研削点での工作物表面形状に基づいて算出し、この算出されたクーラント動圧の回転位相の変化に伴う変動を打消すように、前記クーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、砥石車を支承して回転駆動する砥石台と、前記工作物を支持して回転駆動する工作物支持装置と、前記砥石台および前記工作物支持装置とが載置されたベッドと、前記砥石台を前記工作物支持装置に向かって相対的に研削送りする送り装置と、前記砥石車が前記工作物を研削加工する研削点にクーラントを送出するクーラント送出装置とを備えた研削盤において、前記研削点で前記クーラントに発生する動圧が前記工作物の一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように前記研削点に供給されるクーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させるように前記クーラント送出装置を制御する制御装置を備えたことである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項4において、前記クーラント送出装置は、前記砥石台に取付けられ前記研削点に向けて上方からクーラントを供給するクーラントノズルと、該クーラントノズルの出口近傍に設けられ前記クーラントノズルから送出されるクーラント流量を制御する流量制御手段を有し、前記制御装置はこの流量制御手段を前記工作物の回転と同期して制御することである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、研削点でクーラントに発生するクーラント動圧が工作物一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように、クーラント流量を工作物の回転と同期して変化させている。これにより、工作物一回転中におけるカムと砥石車とのクーラント動圧の変動による回転中心間距離の変動を抑制することができ、研削された工作物の形状精度を向上することができる。
請求項2に係る発明においては、一定流量のクーラントを研削点に供給した状態で、工作物の各回転位相におけるクーラント動圧を測定し、この測定されたクーラント動圧の前記回転位相の変化に伴う変動を打消ように、クーラント流量を工作物の回転と同期して変化させるので、工作物一回転中におけるカムと砥石車との回転中心間距離の変動を正確に抑制することができ、研削された工作物の形状精度を向上することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、一定流量のクーラントを研削点に供給した場合に、工作物の各回転位相における研削点でのクーラント動圧を工作物の表面形状に基づいて算出し、この算出されたクーラント動圧の前記回転位相の変化に伴う変動を打消ように、クーラント流量を工作物の回転と同期して変化させるので、工作物一回転中におけるカムと砥石車との回転中心間距離の変動を簡単な方法で抑制することができ、研削された工作物の形状精度を向上することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、研削点でクーラントに発生するクーラント動圧が工作物一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように、クーラント供給装置はクーラント流量を工作物の回転と同期して変化させる。これにより、工作物一回転中におけるカムと砥石車との回転中心間距離の変動を抑制し、工作物を高い形状精度で研削加工できるクーラント供給装置を提供することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、研削点に向けて上方からクーラントを供給するクーラントノズルの出口近傍にクーラント流量を制御する流量制御手段を設けたので、クーラント流量をタイムラグなく工作物の回転位相と同期して正確に制御することができる。
以下、本発明に係る研削盤におけるクーラント供給方法および装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、数値制御カム研削盤11のベッド12上にはテーブル13が摺動可能に載置され、ボールネジ14を介してサーボモータ15によりZ軸方向に移動される。テーブル13上には主軸台16が固定され、主軸台16には工作物Wの一端をチャック17により把持する主軸18が回転可能に軸承され、サーボモータ19により回転駆動されて工作物WをZ軸と平行なC軸回りに回転させる。テーブル13上には、主軸台16に対向して心押台20が位置調整可能に固定され、この心押台20に主軸18と同軸線上に摺動可能に嵌合されたラム21の先端に嵌着されたセンタ22が工作物Wの他端に穿設されたセンタ穴に嵌合して工作物Wの他端を支持している。テーブル13、主軸台16およびサーボモータ19等によって、工作物Wを水平なX‐Z平面内でC軸回りに回転駆動可能に支持する工作物支持装置23が構成されている。
ベッド12上には砥石台テーブル24がZ軸と直交するX軸方向に摺動可能に装架され、ボールネジ25を介してサーボモータ26によりZ軸方向に移動される。砥石台テーブル24には砥石台27が取付けられ、砥石台27に砥石軸28がX‐Z平面内でZ軸と平行に軸承され、ビルトインモータ29により回転駆動される。砥石軸28には、CBN砥粒をビトリファイドボンドで結合した砥粒層がコア外周面に貼付けされた砥石車Gが装着されている。
砥石車Gが工作物Wを研削加工する研削点Pにクーラントを供給するクーラント送出装置30は、クーラントノズル31、ポンプ32、モータ33、流量制御弁34、クーラント貯留槽35等で構成され、モータ33により駆動されるポンプ32から吐出されたクーラントは流量制御手段である流量制御弁34により流量制御され、砥石車Gの上方で砥石ガード36に取り付けられたクーラントノズル31から研削点に供給されて加工部を冷却および潤滑する。研削点に供給されたクーラントは、ベッド11下方に流れ、図略のマグネットセパレータ等により切粉が分離された後に、再びクーラント貯留槽35へ戻される。
流量制御弁34は、可変絞り弁37がポンプ32とクーラントノズル31との間にクーラントノズル31の近傍で接続され、可変絞り弁37前後の圧力が圧縮スプリング38で付勢されるスプール弁39の両端面に作用されている。可変絞り弁37前後の圧力差に基づいてスプール弁39に作用する力が圧縮スプリング38のバネ力と釣合うように、スプール弁39が移動してバイパスポート40を開閉するので、余剰クーラントはバイパス路41を通ってクーラント貯留槽35に還流される。可変絞り弁37前後の圧力差は圧縮スプリング38のバネ力により略一定圧Pに維持されるので、可変絞り弁37を通ってクーラントノズル31から研削点に供給されるクーラント量Qは、一定圧Pを可変絞り弁37の絞り抵抗Rで除した値に比例する。可変絞り弁37は弁体がサーボモータ42により移動されることにより弁孔の開度、延いては絞り抵抗Rを変化され、流量制御弁34は可変絞り弁37の開度をサーボモータ42により制御することによりクーラント流量Qを制御することができる。
数値制御装置43には、サーボモータ19,26を同時2軸制御して回転させ、主軸18のX‐Z平面内でのC軸回りの回転位相に応じて砥石台テーブル24をX方向に進退移動させ、工作物Wと砥石車Gとの間でカムプロフィル創成運動を行わせるカムプロフィル創生NCデータが記憶されている。さらに、数値制御装置43には、カムプロフィル創成運動に重畳して砥石台テーブル24を工作物支持装置23に向かってX軸方向にプランジ研削送りし、研削点Aにクーラントを供給しながら砥石車Gによって工作物WにカムCを研削加工するプランジ研削送りプログラムが記憶されている。
図2に示すようにクーラント44を研削点Aに供給しながら砥石車Gにより非真円形状のカムCを研削加工する場合、図3に示すように研削点Aにおけるカム表面Csの曲率半径Eがカムの回転位相θによって変化し、この曲率半径Eの変化より、研削点Aでクーラントに発生するクーラント動圧PがカムCの一回転中の各回転位相θによって変動する。カムCの回転位相θの変化に伴って生じるクーラント動圧Pの変動は、測定によって求めることができる。即ち、心押台20のセンタ22に力検出センサを埋設し、砥石車Gを仕上り形状に研削されたカムCに極めて接近させて工作物Wと砥石車Gとの間でカムプロフィル創成運動を行わせた状態で、研削点Aに一定流量Qcのクーラントを供給することにより、カムCの各回転位相θにおけるクーラント動圧Pを力センサの出力として測定することができる。このようにして測定したカムCの各回転位相θにおけるクーラント動圧Pvは図4のようになった。センタ22に埋設した力センサに替えて、砥石軸28を回転駆動するビルトインモータ29の動力を測定することにより、各回転位相θにおけるクーラント動圧Pvを測定することもできる。
また、クーラント動圧Pは、研削点Aに供給されるクーラント流量Q、砥石車Gの曲率半径および研削点Aにおけるカム面Csの曲率半径Eとカム幅の増減に連れて増減し、実験により係数を設定することにより演算で求めることができる。クーラント流量を一定Qcにした状態で、カムCの各回転位相θにおけるクーラント動圧Pを、各回転位相θにおける研削点Aでのカム表面Csの曲率半径Eとカム幅および砥石車Gの曲率半径に基づいて算出し、横軸に回転位相θ、縦軸にクーラント動圧Pをとってグラフに示すと図4のPvと略同様になった。
このように、クーラント動圧Pが変動すると、工作物Wが砥石車Gから逃げる逃げ量、砥石車Gが装着される砥石軸28の撓み量などが変動してカムCと砥石車Gとの回転中心間距離が変動し、研削されたカムCの形状精度が低下する。従って、カムCの回転位相θの変化に伴ってクーラント動圧Pが変動しないようにすると、形状精度のよいカムCを研削加工することができる。そこで、図5に示すように一定流量Qcのクーラント33を研削点Aに供給したときに、カムCの回転位相θの変化に伴って生じるクーラント動圧Pの変動Pvを打消すように、研削点Aに供給されるクーラント流量Qを工作物Wの回転に同期してQvのように変化させると、クーラント動圧Pはクーラント流量Qと略比例するので、研削点Aに生じるクーランド動圧Pは略一定圧Pcとなる。
カムCの回転位相θの変化に伴って変化するクーラント流量Qvを求める一例を図5に基づいて説明する。研削焼け、熱歪み等が発生しない最少の一定流量Qcのクーラント33を研削点Aに供給したときに、カムCの回転位相θの変化に伴って生じるクーラント動圧Pvを測定する。このクーラント動圧Pvを上下反転することにより、回転位相の変化に伴って変化するクーラント流量Qvを求め、このクーラント流量Qvの最小値が最少の一定流量Qcと一致するようにクーラント流量Qvを上方に平行移動する。このようにして求めたクーラント流量QvをカムCの回転に同期して研削点Aに供給すると、クーランド動圧Pは、最少の一定流量Qcのクーラントを供給したときに発生するクーラント動圧Pvの最大値と等しい略一定圧Pcとなる。
数値制御装置43には、研削点Aに生じるクーランド動圧Pが略一定圧となるように、前述のように各回転位相で変化するクーラント流量Qvがカムの種類毎に記憶されている。このクーラント流量Qvは各種類のカムに適した流量となっているが、必要に応じてオーバライドをかけることによりクーランド動圧Pを略一定圧Pcに維持して全体のクーラント流量を増減することができる。数値制御装置43には、カムプロフィル創成運動に重畳してサーボモータ42をサーボモータ19に関連付けして回転させ、流量制御弁34の可変絞り弁37の絞り抵抗Rを主軸18の回転位相θと同期して制御することにより、研削点Aでクーラント33に発生するクーラント動圧Pが工作物Wの一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように研削点Aに供給されるクーラント流量Qを工作物Wの回転位相θと同期して変化させるクーラント供給プログラムが記憶されている。
次に、上記実施の形態の作動について説明する。工作物Wを主軸18のチャック17に回転方向の位相決めを行って把持し後端部を心押台20のセンタ22で挟持して起動釦を押すと、数値制御装置43は研削プログラムを実行する。サーボモータ15が数値制御装置43からの指令により回転駆動され、テーブル13がボールネジ14を介してZ軸方向に移動され、砥石車Gが工作物Wのカム部と対向する研削開始位置に割出される。
次にサーボモータ19,26がカムプロフィル創生NCデータにより同時2軸制御されて回転され、主軸18のX‐Z平面内でのC軸回りの回転位相に応じて砥石台テーブル24がX方向に進退移動され、工作物Wと砥石車Gとの間でカムプロフィル創成運動が行われる。これと同時に、主軸18の回転に連動してサーボモータ26が回転され、砥石台テーブル24が工作物支持装置23に向かって粗研削送り速度で粗研削完了位置までX方向に前進され、プロフィル創成運動に重畳して砥石車Gが工作物Wのカム部に向かってX軸方向にプランジ粗研削送りされる。粗研削送り中は、数値制御装置43からの指令により流量制御弁34の可変絞り弁37はサーボモータ42よって開かれた状態に維持され、多量のクーラントが研削点Aに供給される。
砥石台テーブル24が粗研削完了位置まで粗研削送り速度で前進されプランジ粗研削が完了すると、砥石車Gがプロフィル創成運動に重畳して工作物Wに向かって精研削送り速度で精研削完了位置までX軸方向にプランジ精研削送りされ、砥石車GがカムCをプランジ精研削する。精研削完了位置で砥石台テーブル24が一時停止され、カムCは砥石車Gによりスパークアウト研削される。
プランジ精研削およびスパークアウト研削中、数値制御装置43はクーラント供給プログラムを実行し、サーボモータ42をサーボモータ19に関連付けして回転させる。これにより流量制御弁34の可変絞り弁37の開度がサーボモータ42により変化され、可変絞り弁37の絞り抵抗Rが主軸18の回転と同期して制御され、研削点Aでクーラントに発生するクーラント動圧Pが工作物Wの一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように研削点Aに供給されるクーラント流量Qが工作物Wの回転位相θと同期して変化される。
スパークアウト研削が完了すると、プロフィル創成運動に重畳して砥石車Gが工作物Wから後退端までX軸方向に後退され、砥石車GがカムCから開離される。
上記実施の形態では、クーラント送出装置30をクーラントノズル31、ポンプ32、モータ33、流量制御弁34、クーラント貯留槽35等で構成しているが、クーラント送出装置をクーラントノズル、ポンプ、インバータモータ、クーラント貯留槽等で構成し、インバータモータによりポンプ回転数を工作物の回転と同期して変化させることにより、研削点に供給されるクーラント流量を工作物の回転と同期して変化させるようにしてもよい。
上記実施形態では、カムを研削する場合について説明したが、カム以外の非円形状の工作物を研削する場合、および円筒面に穴や溝がある工作物を研削する場合も同様に、工作物の回転位相の変化に伴って変化するクーラント流量Qvを求め、このクーラント流量Qvを工作物の回転に同期して研削点に供給することにより、クーラント動圧を工作物一回転中のいずれの回転位相においても略一定圧にすることができる。
本実施の形態に係るクーラント供給装置を備えたカム研削盤の平面図。 砥石車、カムおよびクーラントノズルの関係を示す側面図。 研削点におけるカム表面の曲率半径がカムの回転位相によって変化する状態を示す図。 クーラント流量が一定の場合に工作物の各回転位相で研削点に生じるクーラント動圧を示す図。 クーラント流量が一定の場合にカムの各回転位相で研削点に生じるクーラント動圧を打ち消す各回転位相でのクーラント流量を示す図。
符号の説明
11…カム研削盤、12…ベッド、15,19,26,42…サーボモータ、18…主軸、23…工作物支持装置、29…砥石台、30…クーラント供給装置、31…クーラントノズル、32…ポンプ、33…モータ、34…流量制御弁、45…数値制御装置。G…砥石車、W…工作物、C…カム。

Claims (5)

  1. 砥石台に支承されて回転駆動される砥石車を工作物支持装置に支持されて回転駆動される工作物に向かって相対的に研削送りし、研削点にクーラントを供給しながら前記砥石車により前記工作物を研削加工する研削盤において、前記研削点で前記クーラントに発生するクーラント動圧が前記工作物の一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように前記研削点に供給されるクーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させることを特徴とする研削盤におけるクーラント供給方法。
  2. 請求項1において、一定流量のクーラントを前記研削点に供給した状態で、前記工作物の各回転位相における前記クーラント動圧を測定し、この測定されたクーラント動圧の前記回転位相の変化に伴う変動を打消すように、前記クーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させることを特徴とする研削盤におけるクーラント供給方法。
  3. 請求項1において、一定流量のクーラントを前記研削点に供給した場合に、前記工作物の各回転位相における前記クーラント動圧を、各回転位相における前記研削点での工作物表面形状に基づいて算出し、この算出されたクーラント動圧の回転位相の変化に伴う変動を打消すように、前記クーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させることを特徴とする研削盤におけるクーラント供給方法。
  4. 砥石車を支承して回転駆動する砥石台と、前記工作物を支持して回転駆動する工作物支持装置と、前記砥石台および前記工作物支持装置とが載置されたベッドと、前記砥石台を前記工作物支持装置に向かって相対的に研削送りする送り装置と、前記砥石車が前記工作物を研削加工する研削点にクーラントを送出するクーラント送出装置とを備えた研削盤において、前記研削点で前記クーラントに発生する動圧が前記工作物の一回転中のいずれの回転位相においても一定圧となるように前記研削点に供給されるクーラント流量を前記工作物の回転と同期して変化させるように前記クーラント送出装置を制御する制御装置を備えたことを特徴とする研削盤におけるクーラント供給装置。
  5. 請求項4において、前記クーラント送出装置は、前記砥石台に取付けられ前記研削点に向けて上方からクーラントを供給するクーラントノズルと、該クーラントノズルの近傍に設けられ前記クーラントノズルから送出されるクーラント流量を制御する流量制御手段を有し、前記制御装置はこの流量制御手段を前記工作物の回転と同期して制御することを特徴とする研削盤におけるクーラント供給装置。
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