JP2003181748A - 内径端面を有する工作物の研削方法および研削装置 - Google Patents

内径端面を有する工作物の研削方法および研削装置

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JP2003181748A
JP2003181748A JP2001386452A JP2001386452A JP2003181748A JP 2003181748 A JP2003181748 A JP 2003181748A JP 2001386452 A JP2001386452 A JP 2001386452A JP 2001386452 A JP2001386452 A JP 2001386452A JP 2003181748 A JP2003181748 A JP 2003181748A
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Hiroshi Kunimatsu
博 國松
Mitsuhiro Takechi
満博 武地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の砥石車を使用して、内径端面を含んで
ワークを高精度に研削加工することができる研削技術を
提供する。 【解決手段】外周端縁部にテーパ砥石面10a,10b
を有する円盤状砥石車10の回転軸線Sgを、回転支持
したワークWの回転軸線Swに対して傾斜させた状態
で、砥石車W10テーパ砥石面10a,10bにより内
径端面Wbを含んでワークWを研削する。これにより、
ワークWの内径端面Wbとフランジ端面Wcを同じテー
パ砥石面10a,10bで研削することができ、簡単な
構造でしかもワークWの穴深さ(内径面Waの軸方向寸
法)を高精度に加工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内径端面を有す
る工作物の研削方法および研削装置に関し、さらに詳細
には、内径面の奥に工作物軸線に直交する端面(以下を
含む本明細書において内径端面と称する。)を有する工
作物について、この内径端面を含んで研削加工するのに
適した研削技術に関する。
【0002】
【従来の技術】研削加工対象となる各種機械構成部品等
の工作物(以下、ワークと称する。)について、近時、
製造コストの低減化等の目的から部品点数を減少する構
造の採用あるいは内径面の高さまたは深さ寸法精度の向
上の要請から、複数箇所の研削が必要となる場合があ
る。
【0003】図10および図11にその代表的な研削加
工例が二つ示されており、いずれもワークWの内径面W
a、内径端面Wbおよびフランジ端面Wcの3箇所が研
削加工される場合である。
【0004】すなわち、図10に示される研削加工は、
単一のカップ状砥石車aを使用する研削方法で、図示し
ないチャッキング装置により回転支持されたワークWに
対して、まず、図10(a) に示すように、砥石車aの外
径砥石面bによりワークWの内径面Waを研削した後、
砥石車Wの端面砥石面cによりワークWの内径端面Wb
を研削し、続いて、図10(b) に示すように、この端面
砥石面cによりフランジ端面Wcを研削する。
【0005】また、図11に示される研削加工は、カッ
プ状砥石車aと円盤状砥石車dの二つの砥石車a、dを
使用する複合研削方法で、図示しないチャッキング装置
により回転支持されたワークWに対して、砥石車aの外
径砥石面bによりワークWの内径面Waを、また端面砥
石面cによりワークWの内径端面Wbをそれぞれ研削
し、一方、円盤状砥石車dのテーパ砥石面eによりワー
クWのフランジ端面Wcを研削する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の研削方法ではそれぞれ以下に述べるような問題点
があり、その改良が要望されていた。
【0007】すなわち、前者の図10に示される研削方
法にあっては、 (1) 砥石車aがワークWの内径面Wa内に挿入される研
削方法であることから、その形状寸法が上記内径面Wa
の径寸法に大きく制限され、実質的には、砥石車aに許
容される最大外径寸法は、ワークWにおける内径面Wa
の内径のほぼ1/2程度に限定される。
【0008】(2) 砥石車aの外径砥石面bをドレスする
必要があり、その結果端面砥石面cの幅寸法(径方向寸
法)がドレスの回数増加に伴って減少し(薄くなり)、
寿命が短い。
【0009】(3) 砥石車aの端面砥石面cがワークWの
内径端面Wbに平行な平坦面であることから、この内径
端面Wbの研削において、端面砥石面cは内径端面Wb
の研削部位に密接に覆い被さる状態となる結果、この研
削部位に研削液が侵入充満し難く、研削焼けを起こし易
い。特にワークWの内径面Waと内径端面Wbの境界研
削部位(図10(a) の円内角部分)はこの傾向が顕著で
ある。
【0010】(4) 砥石車aの外周端縁つまり円筒砥石面
bと端面砥石面cの交差角部の切れ刃の研削負荷が大き
いため、この部位の砥石磨耗が早く、ワークWの内径面
Waと内径端面Wbの上記境界研削部位を鋭敏に加工す
ることができない。
【0011】また、後者の図11に示される方法にあっ
ては、上述の(1) 〜(4) の問題に加えて、
【0012】(5) 二つの砥石車a、dを用いてワークW
の内径端面Wbとフランジ端面Wcの両端面Wb、Wc
を研削するので、ワークWの穴深さ(内径面Waの軸方
向寸法)を高精度に加工するには、この穴深さを実際に
測りながら研削する必要があり、精度維持が困難であ
る。
【0013】(6) 二つの砥石車a、dをそれぞれ個別に
作動させるため、それぞれ専用の駆動装置およびスライ
ド装置が必要であり、機械設備にかかる装置コストが高
くつくとともに、機械設置のためのフロアスペースも広
く必要とし、経済的に高くつく。
【0014】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、単一の砥
石車を使用して、内径端面を含んでワークを高精度に研
削加工することができる研削方法を提供することにあ
る。
【0015】また、本発明の他の目的とするところは、
上記研削方法の実施に適した構造を備える研削装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のワークの研削方法は、外周端縁部にテーパ
砥石面を有する円盤状砥石車を用いて、内径端面を有す
るワークを研削する方法であって、上記砥石車の回転軸
線を、回転支持したワークの回転軸線に対して傾斜させ
た状態で、上記砥石車のテーパ砥石面により上記内径端
面を含んでワークを研削するようにしたことを特徴とす
る。
【0017】好適な実施態様として、以下のような研削
加工が挙げられる。 i) 上記砥石車を上記ワークの回転軸線方向へ切込み送
りして、上記ワークの内径端面を研削する。
【0018】ii) 上記砥石車を上記ワークの径方向へ切
込み送りして、上記ワークの内径面を研削する。
【0019】iii)上記砥石車を上記ワークの内径面と内
径端面との境界方向へ切込み送りして、上記ワークの内
径面と内径端面を研削する。
【0020】iv) 上記iii)の研削加工において、上記ワ
ークの内径面と内径端面を研削した後、上記砥石車を上
記ワークの回転軸線方向へ送り込んで、上記ワークの内
径面を研削する。
【0021】v) 上記iii)の研削加工において、上記ワ
ークの内径面と内径端面を研削した後、上記砥石車を上
記ワークの径方向へ送り込んで、上記ワークの内径端面
を研削する。
【0022】vi) 上記砥石車を上記ワークの回転軸線方
向へ切込み送りした後上記ワークの径方向へ送り込ん
で、上記ワークの内径端面を研削する。
【0023】vii)上記砥石車を上記ワークの径方向へ切
込み送りして、上記ワークの内径面を研削した後、上記
砥石車を上記ワークの径方向へ送り込んで、上記ワーク
の内径端面を研削する。
【0024】viii) 上記砥石車を上記ワークの径方向へ
所定間隔をもって回転軸線方向へ同一切込み量だけ複数
回切込み送りした後、上記砥石車を上記ワークの径方向
へ送り込んで、上記ワークの内径端面を研削する。
【0025】ix) 上記viii) の研削加工において、上記
ワークの内径端面を研削するに先立ち、上記砥石車を上
記ワークの内径面と内径端面との境界方向へ切込み送り
して、上記ワークの内径面と内径端面を同時に研削す
る。
【0026】本発明の研削装置は、上記研削方法の実施
に好適に使用されるものであって、ワークを回転支持す
るワーク支持装置と、このワーク支持装置に回転支持さ
れるワークに対向配置され、回転駆動される研削用砥石
車を備える研削砥石装置とを備えてなり、この研削砥石
装置において、上記砥石車は、外周端縁部にテーパ砥石
面を有する円盤状砥石車の形態とされるとともに、その
回転軸線が、上記ワーク支持装置に回転支持されるワー
クの回転軸線に対して傾斜した状態で砥石車台上に配置
され、この砥石車台は、上記ワーク支持装置に回転支持
されるワークの回転軸線方向および径方向へ移動可能と
され、回転駆動される上記砥石車のテーパ砥石面によ
り、回転支持される上記ワークをその内径端面を含んで
研削するように構成されていることを特徴とする。
【0027】好適な実施態様として、上記研削方法を実
行するように上記研削砥石装置を駆動制御する制御装置
を備える。
【0028】また、上記研削用砥石車の外周端縁部に設
けられたテーパ砥石面は、単一のまたは連続する複数の
テーパ面から構成されている。
【0029】本発明においては、外周端縁部にテーパ砥
石面を有する円盤状砥石車の回転軸線を、回転支持した
ワークの回転軸線に対して傾斜させた状態で、上記砥石
車のテーパ砥石面により上記内径端面を含んでワークを
研削することにより、ワークの内径端面とフランジ端面
を同じテーパ砥石面で研削することができ、簡単な構造
でしかもワークの穴深さ(内径面の軸方向寸法)を高精
度に加工することができる。
【0030】また、上記砥石車の回転軸線をワークの回
転軸線に対して傾斜させた状態で研削することにより、
その形状寸法がワークの内径面の径寸法にそれほど影響
を受けず、ワークの内径面の内径よりも大きな外径寸法
の砥石車を使用することが可能である。これにより、砥
石車の外周端縁である上記テーパ砥石面外周端縁の切れ
刃の研削負荷が少なくて、この部位の砥石磨耗も少な
く、ワークの内径面と内径端面の境界研削部位を鋭敏に
加工することが可能となる。
【0031】さらに、砥石車のテーパ砥石面によりワー
クの内径端面を研削する際、テーパ砥石面と内径端面の
接触部位である研削部位の周囲に開放空間があるため、
この研削部位に研削液が侵入充満し易く、研削焼けを起
こす恐れがない。特に、従来問題となっていた最も研削
液が届き難いワークの内径面と内径端面の境界研削部位
にも、砥石車の回転によって研削液が十分に供給され得
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0033】実施形態1 本発明に係る研削装置が図1〜図4に示されている。こ
の研削装置は具体的には、図5に示すようなワークWの
内径面Wa、内径端面Wbおよびフランジ端面Wcを研
削加工するもので、図5に示すように、ワーク支持装置
1、研削砥石装置2および制御装置3を主要部として構
成されている。
【0034】ワーク支持装置1は、ワークWを回転支持
するもので、装置ベッド5上に配置されている。このワ
ーク支持装置1には、ワーク主軸6が回転可能に軸支さ
れており、このワーク主軸6は、その基端が図示しない
回転駆動源に連係されるとともに、その先端にワークW
を取外し可能にチャッキング支持するチャック装置7を
備えている。このチャック装置7としては、例えば、油
圧あるいはカムを使用するパワーチャックのほか、マグ
ネットチャックやコレットチャックなどが好適に使用さ
れる。
【0035】研削砥石装置2は、ワーク支持装置1に回
転支持されるワークWに対向配置されている。研削砥石
装置2の主要部である研削砥石車10は、砥石主軸11
に取外し可能に取付け固定され、この砥石主軸11が砥
石車台12上に回転可能に軸承されるとともに、図示し
ない動力伝動ベルトや歯車機構等の動力伝達部を介して
駆動モータ等の回転駆動源に連係されている。
【0036】また、上記砥石車台12は、2次元に限定
された範囲で自在に移動可能とされている。つまり、砥
石車台12は、上記チャック装置7に回転支持されたワ
ークWの回転軸線方向(矢符X方向)へ移動可能にとさ
れるとともに、ワークWの回転軸線の直交方向(矢符Y
方向)へ移動可能とされ、さらには、ワークWの内径面
Waと内径端面Wbとの境界方向(矢符Z方向)へも移
動可能とされている。
【0037】具体的には、上記砥石車台12は、上記装
置ベッド5上に移動可能に設けられたスライド基台15
上に設けられており、このスライド基台15は、下部ス
ライド部15aと上部スライド部15bとからなるX−
Yスライド装置の形態とされている。下部スライド部1
5aは、装置ベッド5上のスライドレール16、16に
沿って上記切込み送り方向Xへ移動可能とされている。
また、上部スライド部15bは、この下部スライド部1
5a上のスライドレール(図示省略)に沿って上記送り
方向Yへ移動可能とされるとともに、その上に上記砥石
車台12が装置されている。
【0038】また、下部スライド部15aは第一の移動
機構17に、また上部スライド部15bは第二の移動機
構18にそれぞれ連係されている。これら両移動機構1
7、18は、砥石車台12に駆動連結されたボールねじ
17a、18aと、このボールねじ17a、18aを回
転駆動するサーボモータ17b、18bとからそれぞれ
構成され、上記ボールねじ17a、18aが下部スライ
ド部15aおよび上部スライド部15bにそれぞれ連係
されている。
【0039】研削砥石車10は、少なくとも外周端縁部
の前側にテーパ砥石面を有する円盤状砥石車の形態とさ
れ、図示の砥石車10は、図2〜図4に示すように、外
周端縁部の前後両側にテーパ砥石面10a、10bが設
けられている。
【0040】これら前後両テーパ砥石面10a、10b
はいずれも単一のテーパ面からなり、その形状寸法(テ
ーパ角度や砥石面幅等)は対象となる研削部位の研削除
去量(研削代)tに対応して設計されるとともに、両テ
ーパ砥石面10a、10bの先端の交差角α(図4参
照)は直角となるように設定されている。これに関連し
て、図示しないが、ワーク支持装置1のワーク主軸6の
内部奥に、ドレス装置が内蔵されており、砥石車10
は、上記X−Yスライド装置15によりこのドレス装置
に押し当てられることで、所定形状(図4の形状)に整
形される。
【0041】また、砥石車10の回転軸線つまり砥石主
軸11の軸線Sgは、ワーク支持装置1に回転支持され
たワークWの回転軸線Swに対して傾斜した状態で砥石
車台12上に配置されている。
【0042】図示の実施形態においては、砥石主軸11
の軸線SgとワークWの回転軸線Swは、互いに平行な
平面(図示の場合は水平面)内に含まれるようにそれぞ
れ配置されるとともに、これら両平面方向において、上
記両軸線Sg、Swが互いに所定の角度(軸線Sgの回
転軸線Swに対する傾斜角度)βをもって交差するよう
に設定されている。
【0043】この傾斜角度βは、研削砥石車10のテー
パ砥石面10a、10bのテーパ角度との関係を考慮し
て設定されており、図示の実施形態においては、図2〜
図4に示すように、砥石車10の前側のテーパ砥石面1
0aの輪郭線つまりワークWとの接触線が、ワークWの
回転軸線Swに直交するように設定されている。これに
より、砥石車10の前側のテーパ砥石面10aがワーク
Wの内径端面Wbとフランジ端面Wcを研削加工すると
ともに、後側のテーパ砥石面10bがワークWの内径面
Waを研削するように構成されている。
【0044】なお、図示しないが、上記砥石車台12
は、傾斜角度調整手段により、上記スライド基台15の
上部スライド部15b上において水平方向へ旋回調整可
能とされ、これにより、ワークWの回転軸線Swに対す
る砥石車10の回転軸線Sgの傾斜角度βが調整可能と
されて、使用する砥石車10の形状寸法に適宜対応でき
る構成とされている。上記傾斜角度調整手段としては、
手動および自動を問わず従来周知の角度調整機構が採用
可能である。
【0045】制御装置3は、CNC装置等のマイクロコ
ンピュータを備えた自動制御装置であり、ワークWの形
状寸法に対応して、以下の研削方法を実行するように上
記各構成部の駆動源(サーボモータ17b、18b等)
を駆動制御する。
【0046】しかして、以上のように構成された研削装
置において、ワークWがワーク支持装置1に回転支持さ
れる一方、研削砥石装置2の砥石車10が回転駆動され
るとともに、制御装置3の制御プログラムに従って所定
の方向X、YまたはZヘ切込み送りまたは送り込まれ
て、ワークWの内径面Wa(研削代t1 )、内径端面W
b(研削代t2 )およびフランジ端面Wc(研削代
3 )に目的に応じた所望の研削加工を施す。
【0047】具体的には、図4を参照して、例えば、以
下のような研削加工が適宜実行可能である。
【0048】i)砥石車10をワークWの回転軸線方向X
へ切込み送りして、前側テーパ砥石面10aによりワー
クWの内径端面Wbを研削する(プランジ研削のみ)。
内径面Waに研削代t1 がない場合(研削不要な場合)
に適する。
【0049】ii) 砥石車10をワークWの径方向Yへ切
込み送りして、後側テーパ砥石面10bによりワークW
の内径面Waを研削する(プランジ研削のみ)。内径端
面Wbに研削代t2 がない場合(研削不要な場合)に適
する。
【0050】iii)砥石車10をワークWの内径面Waと
内径端面Wbとの境界方向Zへ切込み送りして、前後両
側テーパ砥石面10a、10bによりワークWの内径面
Waと内径端面Wbを研削する(プランジ研削のみ)。
内径面Waと内径端面Wbに研削代t1 、t2 がある場
合(研削を要する場合)に適する。
【0051】iv) 砥石車10をワークWの内径面Waと
内径端面Wbとの境界方向Zへ切込み送りして、前後両
側テーパ砥石面10a、10bによりワークWの内径面
Waと内径端面Wbを研削した後、砥石車10をワーク
Wの回転軸線方向Xへ送り込んで、後側テーパ砥石面1
0bによりワークWの内径面Waを研削する。
【0052】v) 砥石車10をワークWの内径面Waと
内径端面Wbとの境界方向Zへ切込み送りして、前後両
側テーパ砥石面10a、10bによりワークWの内径面
Waと内径端面Wbを研削した後、砥石車10をワーク
Wの径方向Yへ送り込んで、前側テーパ砥石面10aに
よりワークWの内径端面Wbを研削する。
【0053】vi) 砥石車10をワークWの回転軸線方向
Xへ切込み送りした後ワークWの径方向Yへ送り込ん
で、前側テーパ砥石面10aによりワークWの内径端面
Wbを研削する(プランジ研削+トラバース研削)。内
径面Waに研削代t1 がない場合(研削不要の場合)に
適する。
【0054】vii)砥石車10を上記ワークの径方向Yへ
切込み送りして、後側テーパ砥石面10bによりワーク
Wの内径面Waを研削した後、砥石車10をワークWの
径方向Xへ送り込んで、ワークWの内径端面Waを研削
する(プランジ研削+トラバース研削)。内径面Waと
内径端面Wbに研削代t1 、t2 がある場合(研削を要
する場合)に適する。
【0055】なお、上記研削加工における内径端面Wb
に対する研削加工は、フランジ端面Wcに対しても適用
可能である。
【0056】図示の実施形態においては、上記iv) とv)
の研削加工の複合的な適用により、以下の工程でワーク
Wの研削が行われる。すなわち、
【0057】(1) まず、砥石車10をワークWの内径面
Waと内径端面Wbとの境界方向Zへ切込み送りして、
砥石車10の前後両側テーパ砥石面10a、10bの先
端部により、ワークWの内径奥部(内径面Waと内径端
面Wbが交差する角部)をインフィードで仕上げ寸法に
仕上げる。
【0058】(2) 砥石車10をワークWの内径面Waに
沿って回転軸線方向Xへ送り込んで、後側テーパ砥石面
10bによりワークWの内径面Waを仕上げ寸法に仕上
げる。
【0059】(3) 砥石車10をワークWの内径端面Wb
に沿って径方向Y中心へ向けて送り込み、前側テーパ砥
石面10aによりワークWの内径端面Wbを仕上げ寸法
に仕上げる。
【0060】(4) 砥石車10をワークWの内径から後退
させるとともに、フランジ端面Wcの外周側へ移動した
後、径方向Y内径側へ移動させて、後側テーパ砥石面1
0bによりフランジ端面Wcを仕上げ寸法に仕上げる。
【0061】この場合、上記(2) および(3) の研削工程
は、砥石車10の前側テーパ面10aの砥石幅を内径面
Waの半径寸法まで広げるとともに、後側テーパ面10
bの砥石幅を内径面Waの深さ寸法(軸方向寸法)まで
広げることによって、上記iii)の研削加工の適用によ
り、ワークWの内径全体(内径面Wa+内径端面Wb)
をインフィードで研削することもできる。
【0062】以上のように、本実施形態においては、外
周端縁部にテーパ砥石面10a、10bを有する円盤状
の砥石車10の回転軸線Sg を、回転支持したワークW
の回転軸線Sw に対して傾斜させた状態で、上記砥石車
10のテーパ砥石面10a、10bにより、内径端面W
bを含んでワークWを研削することで、ワークの内径端
面Wbとフランジ端面Wcを同じ前側テーパ砥石面10
aで研削することができ、簡単な構造でしかもワークW
の穴深さ(内径面Waの軸方向寸法)を高精度に加工す
ることができる。
【0063】また、上記砥石車10の回転軸線Sgをワ
ークWの回転軸線Swに対して傾斜させた状態で研削す
ることにより、砥石車10の形状寸法がワークWの内径
面Waの径寸法にそれほど影響を受けず、図示のごとく
ワークWの内径面Waの内径よりも大きな外径寸法の砥
石車10を使用することが可能である。
【0064】これにより、砥石車10の外周端縁である
上記テーパ砥石面10a、10bの外周端縁の切れ刃の
研削負荷が少なくて、この部位の砥石磨耗も少なく、ワ
ークWの内径面Waと内径端面Wbの境界研削部位(図
4の円内部位)を鋭敏に加工することが可能である。
【0065】また、上記テーパ砥石面10a、10b
は、ワークWの仕上がり寸法(内径面Waまたは内径端
面Wbの仕上がり寸法)に達するまで切り込む際に研削
の仕事をするが、一旦仕上がり寸法に達した後に砥石車
10が移動する際は、テーパ砥石面10a、10bの研
削負荷が最も少なく、砥粒の脱落も少ないので、研削ダ
レが起こり難い。
【0066】さらに、砥石車10の前側テーパ砥石面1
0aによりワークWの内径端面Wbを研削する際、テー
パ砥石面10aと内径端面Wbの接触部位である研削部
位の周囲に空間があるため、この研削部位に研削液が侵
入充満し易く、研削焼けを起こす恐れがない。特に、従
来問題となっていた最も研削液が届き難いワークWの内
径面Waと内径端面Wbの上記境界研削部位にも、砥石
車10の回転によって研削液が十分に供給され得る。
【0067】実施形態2 本実施形態は図6に示されており、砥石車10のテーパ
砥石面10a、10bの形状構造が改変されたものであ
る。
【0068】すなわち、本実施形態の砥石車10は、実
施形態1の場合と同様、図6に示すように、外周端縁部
の前後両側にテーパ砥石面10a、10bが設けられて
いる。
【0069】これら前後両テーパ砥石面10a、10b
はいずれも連続する複数のテーパ面からなり、これらテ
ーパ面は、砥石車10の外径側から内径側へいくに従っ
て大きなテーパ角度を有するように設定されている。
【0070】図示の実施形態においては、前後両テーパ
砥石面10a、10bはいずれも連続する二つのテーパ
面20a、21aおよび20b、21bからなり、外径
側の第一のテーパ面20a、20bよりも内径側の第二
のテーパ面21a、21bの方が大きなテーパ角度を有
するように設定されている。また、第一のテーパ面20
a、20b先端の交差角αが直角となるように設定され
ている。
【0071】このようなテーパ砥石面10a、10bが
連続する二つのテーパ面20a、21aおよび20b、
21bからなる砥石構造は、特に、ワークWの研削代t
1 、t2 、t3 が大きい場合の研削加工に適している。
【0072】また、この場合において、砥石車10の回
転軸線SgがワークWの回転軸線Swに対してなす傾斜
角度βは、上記前側テーパ砥石面10aにおける第一の
テーパ面20aの輪郭線つまりワークWとの接触線が、
ワークWの回転軸線Swに直交するように設定されてい
る。これにより、砥石車10の前側のテーパ砥石面10
aがワークWの内径端面Wbとフランジ端面Wcを研削
加工するとともに、後側のテーパ砥石面10bがワーク
Wの内径面Waを研削するように構成されている。
【0073】しかして、以上のように構成された本実施
形態の研削装置においては、実施形態1と同様、例えば
前記i)〜v)に列挙された研削加工のいずれかまたはその
くみ合わせにより、ワークWの内径面Wa、内径端面W
bおよびフランジ端面Wcを研削することが可能であ
る。
【0074】この場合、上記テーパ砥石面10a、10
bが連続する二つのテーパ面20a、21aおよび20
b、21bからなることにより、ワークWの研削代、例
えば内径端面Wbの研削代t2 が大きいときでも、過度
な研削抵抗を受けず、円滑な研削が可能で、加工速度も
上げることができる。つまり、砥石車10をワークWの
径方向(送り方向Y)へ送り込むに際して、まず前側テ
ーパ砥石面10aの第二のテーパ面21aが緩い傾斜角
度をもってワークWの内径端面Wbを研削し、続いて第
一のテーパ面20aが内径端面Wbを仕上げ寸法まで研
削する形となり、仕上げ面形成用の第一のテーパ面20
aによる研削量は少なく、この部位の切れ刃に研削負荷
が集中するのが防止されて、加工速度を上げることがで
きる。
【0075】したがって、内径端面Wbの研削代t2よ
りもさらに大きな研削代(例えばt2´)である場合に
は、前側テーパ砥石面10aが、第二のテーパ面21a
よりもさらにテーパ角度を有する第三のテーパ面22a
(図6の一点鎖線参照)も加えた連続する三つのテーパ
面20a、21a、22aから形成されるなど、砥石車
10の形状構造を目的に応じて設計変更することも可能
である。その他の構成および作用は実施形態1と同様で
ある。
【0076】実施形態3 本実施形態は図7に示されており、砥石車10によるワ
ークWの研削方法の改変例である。
【0077】本実施形態の研削方法は、例えば実施形態
2の砥石車10を用いて、ワークWの内径端面Wbを研
削する場合の研削工程の好適な一例であり、砥石車10
をワークWの径方向Yへ所定間隔をもって回転軸線方向
Xへ同一切込み量だけ複数回切込み送りした後、砥石車
10を所定の切込み量をもってワークWの径方向(送り
方向Y)へ送り込んで、ワークWの内径端面Wbを研削
する(複数のプランジ研削+トラバース研削)。
【0078】図示の実施形態においては、砥石車10を
ワークWの径方向へ等間隔をもって同一切込み量だけ3
回切込み送りした後(〜のプランジ研削)、砥石車
10を同じ切込み量をもってワークWの径方向(送り方
向Y)へ送り込んで、ワークWの内径端面Wbを研削す
る(のトラバース研削)。
【0079】この研削加工において、ワークWの内径面
Waに研削代t1 がある(研削を必要とする)場合は、
砥石車10による一回目の切込み送り(のプランジ研
削)に先立ち、砥石車10をワークWの内径面Waと内
径端面Wbとの境界方向Zへ切込み送りして、砥石車1
0の前後両テーパ砥石面10a、10bによりワークW
の内径面Waと内径端面Wbを同時に研削するようにす
ることも可能である。その他の構成および作用は実施形
態1と同様である。
【0080】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなく、その範囲内で種々の設計変更が
可能である。
【0081】例えば、図示の実施形態1および2におい
ては、砥石車10の外周端縁部の前後両側にテーパ砥石
面10a、10bが設けられているが、目的に応じて、
砥石車10の外周端縁部の前側にのみテーパ砥石面10
aが設けられる構造も採用可能である。
【0082】また、図示の実施形態においては、ワーク
Wを回転支持するワーク支持装置はワーク主軸6に取り
付けられたチャック装置を備えるが、これ以外の他の従
来周知の支持固定手段ももちろん採用可能である。
【0083】さらに、本発明は、上述した実施形態1〜
3のように、ワークWをその内径端面Wbを含んで研削
する場合に、従来の研削技術に比較して顕著な効果が発
揮され得るが、もちろん従来の一般的な研削装置と同様
な研削も行うことができ、その一例を図8および図9に
示す。
【0084】つまり、本発明の研削装置によれば、図8
に示すように、ワークWのフランジ端面Wcに、いわゆ
るアンギュラ研削により浅い溝を形成したり(図8(a)
のプランジ研削+図8(b) のトラバース研削)、図9
(a) に示すようにワークWの外径面取り部Wdを研削し
たり、あるいは図9(b) に示すようにワークWの外径小
端面部Weを研削することができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
外周端縁部にテーパ砥石面を有する円盤状砥石車の回転
軸線を、回転支持したワークの回転軸線に対して傾斜さ
せた状態で、上記砥石車のテーパ砥石面により上記内径
端面を含んでワークを研削するようにしたから、以下に
列挙するような効果が得られ、これにより、単一の砥石
車を使用して、内径端面を含んでワークを高精度に研削
加工することができる研削技術を提供することができ
る。
【0086】(1) ワークの内径端面とフランジ端面を同
じテーパ砥石面で研削することができ、簡単な構造でし
かもワークの穴深さ(内径面の軸方向寸法)を高精度に
加工することができる。
【0087】(2) 上記砥石車の回転軸線をワークの回転
軸線に対して傾斜させた状態で研削することにより、そ
の形状寸法がワークの内径面の径寸法にそれほど影響を
受けず、ワークの内径面の内径よりも大きな外径寸法の
砥石車を使用することが可能である。
【0088】これにより、砥石車の外周端縁である上記
テーパ砥石面外周端縁の切れ刃の研削負荷が少なくて、
この部位の砥石磨耗も少なく、ワークの内径面と内径端
面の境界研削部位を、ダレを生じることなく鋭敏に加工
することが可能となる。
【0089】(3) 砥石車のテーパ砥石面によりワークの
内径端面を研削する際、テーパ砥石面と内径端面の接触
部位である研削部位の周囲に開放空間があるため、この
研削部位に研削液が侵入充満し易く、研削焼けを起こす
恐れがない。
【0090】特に、従来問題となっていた最も研削液が
届き難いワークの内径面と内径端面の境界研削部位に
も、砥石車の回転によって研削液が十分に供給され得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態1である研削装置を示す
概略平面図である。
【図2】同研削装置の砥石車によりワークの内径面と内
径端面を研削する状態を一部断面で示す平面図である。
【図3】同じく同研削装置の砥石車によりワークのフラ
ンジ端面を研削する状態を一部断面で示す平面図であ
る。
【図4】同砥石車によりワークの内径面と内径端面を研
削する状態を一部断面で示す拡大平面図である。
【図5】同研削装置の研削対象であるワークを示す断面
図である。
【図6】本発明に係る実施形態2である研削装置の砥石
車によりワークの内径面と内径端面を研削する状態を一
部断面で示す拡大平面図である。
【図7】本発明に係る実施形態3である研削装置の砥石
車による研削工程の順序の一例をワークの内径部断面と
の関係で示す模式図である。
【図8】本発明に係る研削装置の砥石車によりワークの
他の面を研削する例を一部断面で示す拡大平面図で、図
8(a) はワークのフランジ端面にプランジ研削を行う状
態を示し、図8(b) は同じく同フランジ端面にトラバー
ス研削を行う状態を示している。
【図9】同じく、本発明に係る研削装置の砥石車により
ワークの他の面を研削する例を一部断面で示す拡大平面
図で、図9(a) はワークの外径面取り部を研削する場合
を示し、図9(b) はワークの外径小端面部を研削する場
合を示している。
【図10】従来の研削装置の砥石車によりワークをその
内径端面を含んで研削する例を示す平面断面図で、図1
0(a) は内径面と内径端面を研削する状態を示し、図1
0(b) はフランジ端面を研削する状態を示している。
【図11】同じく、従来の研削装置の砥石車によりワー
クをその内径端面を含んで研削する例を示す平面断面図
である。
【符号の説明】
1 ワーク支持装置 2 研削砥石装置 3 制御装置 6 ワーク主軸 7 チャック装置 10 研削砥石車 10a 前側テーパ砥石面 10b 後側テーパ砥石面 11 砥石主軸 12 砥石車台 15 スライド基台 17 第一の移動機構 18 第二の移動機構 20a、20b 外径側の第一のテーパ面 21a、21b 内径側の第二のテーパ面 W ワーク Wa ワークの内径面 Wb ワークの内径端面 Wc ワークのフランジ端面 Sg 砥石車の回転軸線 Sw ワークの回転軸線 α テーパ砥石面の先端の交差角 β 砥石車の回転軸線のワークの回転
軸線に対する傾斜角度

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周端縁部にテーパ砥石面を有する円盤
    状砥石車を用いて、内径端面を有する工作物を研削する
    方法であって、 前記砥石車の回転軸線を、回転支持した工作物の回転軸
    線に対して傾斜させた状態で、前記砥石車のテーパ砥石
    面により前記内径端面を含んで工作物を研削するように
    したことを特徴とする内径端面を有する工作物の研削方
    法。
  2. 【請求項2】 前記砥石車を前記工作物の回転軸線方向
    へ切込み送りして、前記工作物の内径端面を研削するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内径端面を有する工作
    物の研削方法。
  3. 【請求項3】 前記砥石車を前記工作物の径方向へ切込
    み送りして、前記工作物の内径面を研削することを特徴
    とする請求項1に記載の内径端面を有する工作物の研削
    方法。
  4. 【請求項4】 前記砥石車を前記工作物の内径面と内径
    端面との境界方向へ切込み送りして、前記工作物の内径
    面と内径端面を研削することを特徴とする請求項1に記
    載の内径端面を有する工作物の研削方法。
  5. 【請求項5】 前記砥石車を前記工作物の内径面と内径
    端面との境界方向へ切込み送りして、前記工作物の内径
    面と内径端面を研削した後、前記砥石車を前記工作物の
    回転軸線方向へ送り込んで、前記工作物の内径面を研削
    することを特徴とする請求項1に記載の内径端面を有す
    る工作物の研削方法。
  6. 【請求項6】 前記砥石車を前記工作物の内径面と内径
    端面との境界方向へ切込み送りして、前記工作物の内径
    面と内径端面を研削した後、前記砥石車を前記工作物の
    径方向へ送り込んで、前記工作物の内径端面を研削する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内径端面を有する工
    作物の研削方法。
  7. 【請求項7】 前記工作物の内径端面を研削した後、前
    記砥石車を前記工作物の径方向へ切込み送りして、前記
    工作物の内径面を研削することを特徴とする請求項6に
    記載の内径端面を有する工作物の研削方法。
  8. 【請求項8】 前記砥石車を前記工作物の回転軸線方向
    へ切込み送りした後前記工作物の径方向へ送り込んで、
    前記工作物の内径端面を研削することを特徴とする請求
    項1に記載の内径端面を有する工作物の研削方法。
  9. 【請求項9】 前記砥石車を前記工作物の径方向へ所定
    間隔をもって回転軸線方向へ同一切込み量だけ複数回切
    込み送りした後、前記砥石車を前記工作物の径方向へ送
    り込んで、前記工作物の内径端面を研削することを特徴
    とする請求項1に記載の内径端面を有する工作物の研削
    方法。
  10. 【請求項10】 前記工作物の内径端面を研削するに先
    立ち、前記砥石車を前記工作物の内径面と内径端面との
    境界方向へ切込み送りして、前記工作物の内径面と内径
    端面を同時に研削することを特徴とする請求項9に記載
    の内径端面を有する工作物の研削方法。
  11. 【請求項11】 内径端面を有する工作物を研削する研
    削装置であって、 工作物を回転支持するワーク支持装置と、 このワーク支持装置に回転支持される工作物に対向配置
    され、回転駆動される研削用砥石車を備える研削砥石装
    置とを備えてなり、 この研削砥石装置において、前記砥石車は、外周端縁部
    にテーパ砥石面を有する円盤状砥石車の形態とされると
    ともに、その回転軸線が、前記ワーク支持装置に回転支
    持される工作物の回転軸線に対して傾斜した状態で砥石
    車台上に配置され、 この砥石車台は、前記ワーク支持装置に回転支持される
    工作物の回転軸線方向および径方向へ移動可能とされ、 回転駆動される前記砥石車のテーパ砥石面により、回転
    支持される前記工作物をその内径端面を含んで研削する
    ように構成されていることを特徴とする内径端面を有す
    る工作物の研削装置。
  12. 【請求項12】 請求項2から10のいずれか一つに記
    載の研削方法を実行するように前記研削砥石装置を駆動
    制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項11
    に記載の内径端面を有する工作物の研削装置。
  13. 【請求項13】 前記研削用砥石車の外周端縁部に設け
    られたテーパ砥石面は、連続する複数のテーパ面から構
    成されており、 前記テーパ面は、前記砥石車の外径側から内径側へいく
    に従って大きなテーパ角度を有するように設定されてい
    ることを特徴とする請求項11または12に記載の内径
    端面を有する工作物の研削装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105666258A (zh) * 2016-04-07 2016-06-15 中国南方航空工业(集团)有限公司 数控磨削加工方法和装置
CN109571253A (zh) * 2018-11-30 2019-04-05 瓦房店轴承集团国家轴承工程技术研究中心有限公司 轴承内径定位装置及其反向定位磨削方法
CN117444793A (zh) * 2023-12-25 2024-01-26 常州云帆轴承有限公司 适用于油泵轴承生产的智能加工平台

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CN117444793B (zh) * 2023-12-25 2024-03-05 常州云帆轴承有限公司 适用于油泵轴承生产的智能加工平台

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