JP2000166858A - 内視鏡 - Google Patents
内視鏡Info
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Abstract
ーに外装するコイル体の滑り性を向上してアングルワイ
ヤーとコイル体の摺動抵抗を低減すると共に、その機能
の安定性と耐久性を高めることができる内視鏡を提供す
ることにある。 【解決手段】本発明は、挿入部2内に配置したアングル
ワイヤー31を牽引することにより挿入部2の湾曲部6
を所望の方向に湾曲させると共に、上記アングルワイヤ
ー31を内挿し、そのアングルワイヤー31の経路を規
制する外装用コイルシース45を上記挿入部2内に配し
た内視鏡1において、上記外装用コイルシース45は、
最外層の少なくとも一部に上記アングルワイヤー31に
接する潤滑層47を有する線材46を螺旋状に巻回した
コイル体である。アングルワイヤー31に外装するコイ
ルシース45の滑り性が向上し、アングルワイヤー31
とコイルシース45の摺動抵抗を低減する。
Description
たアングルワイヤーに被装する外装体を有した内視鏡に
関する。
ボイラー、化学プラント類等の管内状態の観察に使用さ
れたり、管内表面の付着物を採取して検査する等の保守
面にも利用されている。また、医療用分野においても内
視鏡は、胃や腸等の体腔内に挿入して、体腔内組織表面
の観察や鉗子等による病片の採取による診断、鉗子等に
よる処置等に利用されている。
けた湾曲部を上下左右自在に湾曲させるために、挿入部
内に挿通したアングルワイヤーの先端を湾曲部の先端近
傍に連結し、そのアングルワイヤーを牽引することによ
り湾曲部を牽引方向へ湾曲することができるようになっ
ている。このアングルワイヤーは牽引されるとき、強い
張力が加えられた状態で引かれて移動する。そこで、可
撓管の内部空間において、アングルワイヤーの位置決め
と、アングルワイヤーが他の内蔵物に強く摺動する干渉
を防ぎ、かつ摩耗により他の内蔵物に与える損傷を回避
するために、アングルワイヤーにはシース体が外装され
ている。外装シース体は一般に金属製の単線をスプリン
グ状に巻いてなるコイル体が用いられている。
湾曲させる度、アングルワイヤーが前後方向に移動する
ため、外装シース体とアングルワイヤーにはそのアング
ルワイヤーが移動する際に摺動抵抗が発生する。この摺
動抵抗が大きい程、湾曲部を湾曲させる際の手元側操作
部の湾曲ノブの操作力量が増大してしまう。また、可撓
管部が蛇行や螺旋状に弧を描いている場合には、外装シ
ース体とアングルワイヤーとの接触面積と接触圧力が増
大し、その摺動抵抗も増大することになる。
する方式の場合にも摺動抵抗が増大する事情は変わら
ず、摺動抵抗が大きいと、その分、駆動用モータに負荷
がかかり、トルクの大きなモータが必要となる。
場合には次のような問題が生じる。すなわち、コイルシ
ースはその軸方向に伸縮自在なものであるため、コイル
シースの内部に挿通したアングルワイヤーによる摺動抵
抗が大きいと、その抵抗にてコイルシースに軸方向の力
が付加され、そのコイルシースの全長寸法が変化してし
まうことがある。
場合、例えばコイルシースが縮んだ場合には、相対的に
アングルワイヤーが長くなり、アングルワイヤーの一部
がだぶついてしまうことになる。このようにコイルシー
スが縮むことはアングルワイヤーの摺動によりコイルシ
ースが先端側より手繰り寄せられることであり、手元側
に行くに従って、そのコイルシースの長さが縮み、コイ
ルシースの全長が短くなる。
さが長くなり、アングルワイヤーに余分な長さが生じる
ため、アングルワイヤーを牽引して湾曲部を湾曲する際
において、所定の操作を行ないアングルワイヤーを所望
の量だけ牽引しても、本来の湾曲量だけ湾曲することが
できなくなる。
ては熱収縮により、または射出成形により、圧接密巻き
コイルシースの内面にチューブ状のふっ素樹脂層を設け
たものが示されている。このようにコイルシースの内面
にチューブ状のふっ素樹脂層を設けると、コイルシース
が元来有している屈曲に対する柔軟性が損なわれ、逆に
コイル体としては硬直し、必要以上に剛性を有したもの
になり、その結果、ライトガイド等の内蔵物に損傷を与
える虞が高まる。
のでは、コイルシース内に摩擦係数の小さなチューブを
配設したものが示されている。この方式の場合、コイル
シースの内面に配置されるチューブの肉厚分、そのコイ
ルシースを太径化しなければならず、しいては内視鏡の
挿入部が太径化するという欠点がある。
で、その目的とするところは、アングルワイヤーに外装
するコイル体の滑り性を向上してアングルワイヤーとコ
イル体の摺動抵抗を低減すると共に、その機能の安定性
と耐久性を高めることができる内視鏡を提供することに
ある。
部内に配置したアングルワイヤーを牽引操作手段により
牽引することにより挿入部の湾曲部を所望の方向に湾曲
させると共に、上記アングルワイヤーを内挿し、そのア
ングルワイヤーの経路を規制する外装体を上記挿入部内
に配した内視鏡において、上記外装体は、最外層の少な
くとも一部に上記アングルワイヤーに接する潤滑層を有
する線体を螺旋状に巻回したコイル体であることを特徴
とするものである。本発明はアングルワイヤーに外装す
るコイル体の滑り性が向上し、アングルワイヤーとコイ
ル体の摺動抵抗を低減する作用を有する。
での図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
用内視鏡1の全体を概略的に示す斜視図である。内視鏡
1は長尺な挿入部2と操作部3とユニバーサルコード4
を有し、操作部3に挿入部2とユニバーサルコード4を
連結している。
曲部6、可撓管部7と一列に続き、その順番で接続され
ている。図2で示すように、先端部5は先端部本体11
を有しており、この先端部本体11には対物光学系12
と固体撮像素子13とライトガイド14などが組み付け
られている。そして、対物光学系12を通じて観察する
視野を固体撮像素子13に結像させて固体撮像素子13
によって撮像するようになっている。
伝送する撮像信号線15が接続されており、この撮像信
号線15は、挿入部2とユニバーサルコード4内を通じ
てコネクタ16に導かれ、さらに、そのコネクタ16か
ら導出するCCDコード17内を通じてCCDコネクタ
18まで導かれている。CCDコネクタ18は図示しな
い画像処理装置に接続されるものである。画像処理装置
は固体撮像素子13によって撮像して得た信号を処理
し、映像信号に変換すると共に、その映像信号を図示し
ないTVモニタに送り、内視鏡観察像として映し出すよ
うになっている。
ーサルコード4の内部を通じて上記コネクタ16に導か
れ、そのコネクタ16に接続される図示しない光源装置
により照明光を受け、その照明光を後述する着脱カバー
に設けた照明窓24まで送るようになっている。
着脱カバー21がねじ等の取着手段を利用する装着リン
グ22により着脱自在に装着されている。着脱カバー2
1には対物光学系12に対向する観察窓23とライトガ
イド14の先端に対向する照明窓24が設けられてい
る。観察窓23は視野の像を上記対物光学系12に伝達
する。また、照明窓24はライトガイド14の先端から
出射する照明光を拡大して視野内に出射するようになっ
ている。
る。すなわち環状に形成した多数の節輪25を挿入部2
の軸方向に直列に並べ、その隣接する節輪25同士を軸
支体であるリベット26にて回動自在に軸支することで
連結し、節輪群27を構成する。この節輪群27の外周
には湾曲部網管28が被せられ、さらに湾曲部網管28
の外周には屈曲自在な軟性のチューブ体29が被覆され
て管状の湾曲部6を構成している。
られた接続用口金部30や、後述する可撓管部7の先端
に設けた接続用口金部40は接着や螺子、半田や溶接、
圧入等の固定手段にて固定されるようになっている。最
先端の節輪25が接続用口金を兼ねてもよいが、ここで
は最先端の節輪25に接続用口金部30が接続されてい
る。この接続用口金部30はその先端部が僅かに太い径
で形成され、この太い径の先端縁部分が上記先端部本体
11の後端部内にねじ込まれて固定的に取着されてい
る。
ー31を挿通して案内するワイヤー保持環32が設けら
れている。通常、アングルワイヤー31としては上下左
右にそれぞれ配置される4本のものがあり、いずれのア
ングルワイヤー31もそれぞれに対応するワイヤー保持
環32によって湾曲部6の内面の上下左右の壁面に沿っ
て個別的に導かれ、それらの先端はそれぞれ上記先端部
本体11または接続用口金部30に接続されている。
ようにして可撓管部7内に設けたコイルシース45内を
通じて上記操作部3内に導かれ、その操作部3に設けら
れた牽引操作手段としての牽引機構(図示せず)に連結
されている。そして、牽引機構は操作部3の外部に露出
して設けた湾曲操作ノブ36により手動操作され、4本
のアングルワイヤー31を選択的に牽引して、湾曲部6
を牽引方向へ湾曲するようになっている。尚、図1で示
すように、操作部3にはスイッチ37等が設けられてい
る。
いる。まず、骨格となる螺旋管41は帯状の板材を螺旋
状に巻いて管状に形成され、この螺旋管41の外周には
可撓管網管42を外装し、さらに可撓管網管42の外周
には樹脂層43を設け、全体として屈曲自在な可撓性を
有する管状部材として構成されている。可撓管部7の先
端は筒状の接続用口金部40を介して上記湾曲部6の後
端に接続されている。
に最後端の節輪25を被嵌した状態で固定し、また、接
続用口金部40の後端部は可撓管部7の螺旋管41と可
撓管網管の先端積層部分の外周(樹脂層43を剥離した
部分)に被嵌し、さらに最後端の部分は可撓管部7の樹
脂層43の外周に被嵌して固定されている。
にかけてそれらの外周には外側網管44が被覆されてい
る。外側網管44の構造は上述した湾曲部網管28や可
撓管網管42のものと略同様の構成のものであって、金
属素線を筒状に編みまたは組んだものである。そして、
外側網管44は後述する手段にて先端部分が上述した先
端部本体11側の接続用口金部30に固定され、後端部
分が上記接続用口金部40に固定されている。この外側
網管44を固定する方式としては後述する第3実施形態
において述べる固定手段等があるが、糸を巻き付けて糸
巻き部分を接着剤により固めた糸締め方式のものでもよ
い。
ングルワイヤー31はこの可撓管部7内において整列し
た状態で保持されるべく、それぞれコイルシース45内
に個別的に挿通されている。コイルシース45は先端が
接続用口金部40の内壁面部分に、例えば、接着、半
田、螺子止め等のいずれかの手段にて固定されている。
なお、このコイルシース45は挿入部2内に配置される
アングルワイヤー31の経路を規制する外装体として設
けられるものであるが、このような意図以外にも可撓管
部7内に設置されるライトガイド14等の他の内蔵物と
の干渉を避け、他の内蔵物を破損させないという目的で
も設けられているものである。
に説明する。図3で示すように、コイルシース45はア
ングルワイヤー31を内挿して外装する形で可撓管部7
内の上下左右寄りにそれぞれ位置して配設されている。
このコイルシース45自体は線材(線体)46を螺旋状
に密巻してコイル状に構成したものである。コイル体は
線材46を棒状またはチューブ状の芯材に対し巻回する
ことでコイル状に形成し、または円弧面状の壁面を有す
る部材に、線体を押し当て巻回することで形成する。
部分を拡大して示した縦断面図である。線材46の最外
層の全周部分、つまり線材46の外表面全周に潤滑層4
7を一体的に形成したものである。このコイルシース4
5にあっては線材46を螺旋状に巻いたとき、隣り合う
線材46の潤滑層47同士が密着ないしは殆ど隙間のな
いように近接している。潤滑層47はPTFE等のふっ
素樹脂からなるコーティング層である。
B等のステンレス鋼線等の金属によって形成され、その
金属表面に直接潤滑層47をコーティングしてもよく、
また接着層や粘着層を介して、コーティングするように
したものでもよい。
で示すように、コイルシース45内に挿通されるが、実
際には図5で示すように、部分的に接触した状態の部分
と、非接触の状態の部分の両者があり、コイルシース4
5に接触した部位が多ければ多い程、アングルワイヤー
31とコイルシース45の摩擦抵抗が大きくなる。
5が湾曲し、曲率を有する部分では特にその接点数が多
くなる。挿入部2が特に柔軟である内視鏡1においては
この接触した部分が多い状況が極めて起こり易い。ま
た、挿入部2が蛇行、弧、円を描いて湾曲していれば、
必然的に挿入部2に挿管されているコイルシース45及
びアングルワイヤー31も挿入部2と似た蛇行、弧、円
形状を描くこととなる。
ース45の両者の摩擦抵抗が大きいと、湾曲部6を湾曲
させるためにアングルワイヤー31を引張る際の力量が
増加することになり、極めて大きな力で、操作ノブ36
を回動操作する必要が出てくる。また、操作ノブ36を
用いずにスイッチ操作により駆動モータで駆動する電動
制御式の牽引機構の場合であってもその駆動を行うモー
タ等に過度の負荷が加わることは否定できない。
材46の全外周に潤滑層47をコーティング形成したも
のである。このため、アングルワイヤー31が接触する
接触部位のみならず、最外層全体が潤滑層47になって
おり、その部分での摩擦抵抗は著しく減少する。
より構成したコイルシース45を直径32mmの円板の
外周に2周して巻回し、そのコイルシース45にアング
ルワイヤー31を挿通し、そのアングルワイヤー31を
摺動させた場合の抵抗値と、単なるSUS304−WP
B単体で形成したコイルシースを同様に直径32mmの
円板の外周に2周して巻回し、そのコイルシースにアン
グルワイヤー31を挿通し場合の抵抗値では、図7の表
中に示す値で分かるように明らかな違いが生ずる(それ
ぞれ3つの試料によりワイヤ摺動速度を2種類に変えて
測定した。)。この約300mmの長さにおいて、アン
グルワイヤー31とコイルシース45の抵抗値は略半減
する。
対象が配管等で細く、かつ長いものが多く、これらを検
査するには長いもので10m以上の挿入部を有するもの
も少なくない。このような挿入部であると、アングルワ
イヤー31とコイルシース45も同程度の長さを有する
ことになり、このような長さの範囲で発生する両者間の
摺動抵抗は大きなものである。本実施形態のものではそ
の摺動抵抗を半減から3分の1程度まで軽減する。
はアングルワイヤー31とコイルシース45の摺動抵抗
が減少することにより、湾曲部6を湾曲をさせる際に操
作ノブ36を回動操作するに要する力量を軽減できる。
特に内視鏡検査では検査時間が長くかかり、しかも、複
数回、頻繁に湾曲させる場合が多いので、操作ノブ36
を操作する操作者の疲労は大きいものであったが、軽い
操作感を得られることで、操作者の疲労も軽減できる。
その結果、検査者の見落としや、誤操作を防止する効果
もある。
の場合であっては駆動用モータの負荷を軽減するので、
駆動用モータを小型化することができる。駆動用モータ
が手元側の操作部3に内蔵されている場合には操作部3
を小型化及び軽量化でき、上記同様、内視鏡操作者の疲
労を軽減できるという効果が得られる。また、駆動用モ
ータを小型化しないまでも、トルクが従来並みに必要で
ないということで、安価なトルクの小さいモータを採用
することができる。その結果、原価を抑えることがで
き、より使用者が購入し易くなるという効果がある。
際、潤滑層47と線材46の間に接着層や粘着層ではな
く、線材46の外面を粗面とし、線材46がその粗面の
溝や凹凸に食い込むようにコーティングしてもよい。こ
の場合、線材46に粗面を形成せずに直接に潤滑層47
を設ける場合に比べ、コーティングの密着性が向上し、
潤滑層47が剥がれ難くなる。勿論、合わせて潤滑層4
7と線材46の間に接着層や粘着層を形成するようにし
てもよい。上記粗面はネプロス処理やブラスト処理にて
形成しても良く、また、微細な溝や凹凸を彫刻しても転
写して形成してもよい。
ても、医療用内視鏡は、例えば大腸検査等で挿入部が蛇
行することがあるため、上述したような効果があること
は言うまでもない。
第2実施形態を説明する。前述した第1実施形態と同様
の構成、及び作用、効果については同符号を付し、その
説明を省略する。
周面の一部、この場合には、アングルワイヤー31と接
触する線材46の頂部摺動部48の部分に潤滑層47を
部分的に設けたものとする。この場合、頂部摺動部48
以外にマスキングをし、頂部摺動部48にのみコートし
てもよい。また、図9で示すように液体状のものを筆塗
りし、その後、巻回してコイルシース45を形成しても
よい。液体状のものを吹き付けるようにしてもよい。
アングルワイヤー31とコイルシース45が接触する部
分において、摺動抵抗が低減する作用がある。また、本
実施形態では頂部摺動部48にのみ潤滑層47があり、
隣り合う線材46が接触する部分には潤滑層47がな
い。隣り合う線材46が接触する部分に潤滑層47があ
ると、線材46同士が滑りやすくなってしまうが、本実
施形態ではそれがない。
る疲労が蓄積するため、経時的な劣化によりコイルシー
ス45にはコイルの撚りを戻そうという力が働く。この
実施形態では潤滑層47によってコイルの撚りが戻り易
くなることは十分に考えられる。コイルの撚りが戻るこ
とで、コイルシース45が外径方向に広がり、全長が縮
むことが危惧される。このコイルシース45が縮んだ
分、アングルワイヤー31に余分な長さが生じるため、
アングルワイヤー31を所望量引張っても十分に湾曲角
度が得られない、いわゆるアングルダウンという状況が
生じる。
士が滑りやすくなるということがないため、アングルワ
イヤー31とコイルシース45の滑り性が向上するとい
う作用のみが得られる。
え、第1実施形態で危惧されるアングルダウンの要因を
排除できる効果がある。この場合、頂部摺接部48のみ
ではなく、隣り合う線材46の部分以外に潤滑層47を
設けるようにしてもよい。ただ、頂部摺接部48にのみ
潤滑層47を設けることではその潤滑層47が摩耗した
とき、コイルシース45自体が縮む危険性がない。
におけるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)によ
るコーティングが、固体の被膜を形成するコーティング
でなくとも、粉体、液体のコーティングであってもよ
い。また、PTFEでなく、FEP(テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PFA
(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ールエーテル共重合体)、ETFE(テトラフルオロエ
チレン−エチレン共重合体)でもよい。粉体のコーティ
ングは、粉体を吹き付けて粉体を積層したものであって
も、液体を塗布、吹き付け等して、高温にて乾燥、焼結
後、粉体の積層を形成するものでもよい。この場合、コ
ーティングされる部位とのコーティング性を向上させる
ために、バインダ、溶剤を配合させても何ら問題は無
い。この粉体のコーティングはコーティングされる部材
に対し、離脱自在であることは言うまでもない。
示すように、線材46を内部から外部へ開放した気孔5
1を有する焼結部材にて形成することにより、図10
(b)で示すように、気孔51に液体52を染み込ませ
ることができる。この結果、アングルワイヤー31とコ
イルシース45の摺動により摺動面の温度が若干でも上
昇したような場合、気孔51内の潤滑剤が膨張し、染み
出てくるために、図10(c)で示すように線材46の
表面、特にアングルワイヤー31とコイルシース45が
摺動する部分には潤滑剤にて潤った潤滑層53を常時確
保することができる。この焼結部材は、樹脂、金属を問
わない。
合、芯材に対して巻回して形成しても円弧面に接触させ
つつ曲げ加工を行い形成してもよい。
アングルワイヤー31について以下のような構成のもの
としてもよい。すなわち、アングルワイヤー31の少な
くとも一部に上記同様の潤滑層を設けるものである。こ
の潤滑層はアングルワイヤー31の最外層に設ける。ま
た、この潤滑層としてはPTFEコーティングやPTF
Eを含有した潤滑剤であってもよい。
アングルワイヤー31は潤滑層37を有するコイルシー
ス45と摺動し合うこととなる。この摺動し合う部分が
PTFEチューブと、PTFEコーティングをしたアン
グルワイヤー31との組み合せでは、PTFE同士の接
触が連続的に生じ、逆に摺動抵抗が増加するが、PTF
Eコーティングをしたコイルシース45と、PTFEコ
ーティングをしたアングルワイヤー31との摺動では逆
に不連続な点接触より摩擦を低減する効果がある。
た抵抗値を、図11に示す。この図11で示す測定結果
は潤滑層47を有したコイルシース45に潤滑層を有し
たアングルワイヤー31を挿通し、摺動させた場合の抵
抗値を示し、この結果は図7に示した抵抗値に比べ、さ
らに減少することを示している。
7とアングルワイヤー31側の潤滑層は同じ潤滑剤にて
形成せずともよい。ただし、PTFE等のふっ素樹脂を
含有することで図11に示す効果を得られる。
して本発明の第3実施形態を説明する。
形態での湾曲部6と可撓管部7の外周に被覆される外側
網管44の取付け構造についてのものである。外側網管
44は湾曲部網管28や可撓管網管42のものと略同様
の構成であって、金属素線を筒状に編み、または組んだ
ものに樹脂を含浸したものである。なお、湾曲部6に相
当する位置には外側網管44の柔軟性を確保するために
含浸を行わなくても良い。
を接続する筒状の接続用口金部40の部位への外側網管
44の取付け構造について述べる。図12で示すよう
に、接続用口金部40の締め付け外周面の部分は全周に
かけて形成した支持部として溝部61が形成されてい
る。加えて、締着手段としての熱収縮性チューブ62が
溝部61に対応する外側網管44の外面側に収縮被嵌し
ている。熱収縮性チューブ62は上記溝部61の外側に
外側網管44越しに設けられ、その外側網管44の部分
を溝部61に向けて押し付ける。
の内径は挿入部2の最大外径(通常は先端部本体11の
部分)よりも大きく、収縮後に、その内径が上記溝部6
1の直径に比べ小さい。例えば挿入部2の最大外径が6
mm未満である場合、熱収縮性チューブ62の収縮前の
内径が6.5mm、収縮後の内径が5.0mmであれ
ば、収縮後の標準肉厚が0.2mmのものが使用でき
る。このとき、溝部61の外径は、5.0mm以上であ
って、6mmから外側網管44と熱収縮性チューブ62
の厚み分を差し引いた値未満に設定すれば良い。
いて外側網管44の先端部を締結する外側網管44の取
付け構造は図13で示すようになっている。すなわち最
先端に位置する節輪25が接続される接続用口金部40
の外周には支持部としての円筒面66を設けると共に、
締着手段としての熱収縮性チューブ67が外側網管44
越しにその円筒面66に対応して外側網管44の外周面
側に被嵌して設け、その外側網管44の部分を円筒面6
6に押し付けるようにしている。
径が6mm未満である場合、熱収縮性チューブ67の収
縮前の内径が6.5mm、収縮後の内径が5.0mm、
収縮後の標準肉厚が0.2mmのものが使用できる。こ
のとき、円筒面66の外径は、5.0mm以上であっ
て、6mmから外側網管44と熱収縮性チューブ67の
厚みを差分した値未満に設定すれば良い。
部5の後端部分から湾曲部6を経て可撓管部7に組み付
ける場合、図14の(a)から(b)を経て(c)とな
る位置まで外側網管44を挿入する。まず、先端側より
外側網管44を挿入部2の先端部5から湾曲部6へと被
覆する。このとき、外側網管44の先端部分が円筒面6
6を十分に覆う程度まで差し込んで被覆する。
端側より挿入し、それぞれを対応する溝部61と円筒面
66に相当する各部分に位置させてからその部分を加熱
し、各熱収縮性チューブ62,67を収縮させる。する
と、熱収縮性チューブ62,67はそれぞれ溝部61と
円筒面66に対し、外側網管44を締め付けることによ
り強く締着する。これにより、外側網管44の固定が完
了する。このとき、図14の(d)で示すように、先端
側の熱収縮性チューブ67により先端外側へはみ出した
外側網管44の縁部を鋏等で切り、その余分な部分を取
り除く。また、予め、はみ出さないように熱収縮性チュ
ーブ67を被覆するようにすれば、その余分な部分を取
り除く手間が省ける。
用することで、外側網管44を固定するに要する部材の
厚みが薄くできる。従って、従来の口金やビスにて固定
していたものに比べ、省スペース化できるという効果が
ある。また、省スペース化することにより、その分、内
径を確保できる。また、逆に省スペース化した分、細径
化できるという効果もある。特に本実施形態中に記載し
た寸法においては厚み0.2mmのものにより細径化が
実現できる。
側網管44を結束する従来の方法に比べ、加熱するだけ
で済むため、省力化できるという効果もある。なお、従
来の結束方法では糸68が緩み、外側網管44が外れな
いように、糸68をしっかり結束させる必要があるし、
省スペース化のために平滑に糸68を巻かねばならない
という点では熟練を要する作業であるが、本実施形態の
結束方法ではその欠点が解消できる。
mから0.2mm、熱収縮性チューブ62,67の厚み
を0.07mmから0.2mmとすると、溝部61の深
さは、0.19mm以上に設けるとよい。また、上記熱
収縮性チューブ62,67が最大外径とならない場合に
おいては、0.12mm以上でよい。
の第4実施形態を説明する。前述した実施形態と構成及
び作用効果が同様のものについては同一の符号を付し、
その説明を省略する。
側網管44を締着する手段の他の例を示すものであり、
これは図16で示すように、接続用口金部40に外側網
管44を締着する部位において接続用口金部40の溝部
61に相当する外側網管44の外周の溝部分71に熱収
縮性チューブ62を設け、さらに熱収縮性チューブ62
の外周面に接着剤による接着層72を設けたものであ
る。なお、この場合の熱収縮性チューブ62はふっ素系
の熱収縮性チューブとし、それの接着性を良くするた
め、予め表面改質手段によって熱収縮性チューブ62の
外表面に粗面処理を施すものとする。この場合の表面改
質手段は、放電や酸、アルカリ等の溶剤およびテトラエ
ッチ(潤工社の商品名)でよい。
ように、溝部61と円筒面66に相当する部分において
外側網管44の外周に熱収縮性チューブ62,67を被
覆する。その後、熱収縮性チューブ67の外周面と外側
網管44の近傍が滑らかに連続するように接着剤を塗布
し、接着層72を形成する。この接着層72により熱収
縮性チューブ62が強固に外側網管44に固定されるよ
うになる。その他は第3実施形態の場合と同様にして組
立てられる。
67が外側網管44に接着固定することで、その熱収縮
性チューブ62,67のずれが防止できる。もし、外側
網管44に力が加わった場合、熱収縮性チューブ67が
ずれ易い構造であれば、いずれ熱収縮性チューブ62,
67から外側網管44が抜け、外側網管44の固定が緩
み、解除されてしまう可能性があるが、このような事態
を防止することができる。また、熱収縮性チューブ6
2,67がふっ素系の樹脂チューブの場合には削れ、摩
耗に対しての十分な強度がなく、その削れにより、いず
れ熱収縮性チューブ62,67が破壊されてしまう可能
性があるが、本実施形態ではその外周に接着層72を設
けることで、直接、熱収縮性チューブ62,67が摩耗
するようなことはなく、削れに対する耐性を高める。
ン系、エポキシ系接着剤またはUV硬化型接着剤によ
る。
て、熱収縮性チューブ62,67が熱収縮性チューブで
はなく、加熱、冷却等の温度変化にて形状、寸法が変化
する形状記憶合金にて形成しても良い。この形状記憶合
金にて形成した場合、第4実施形態の接着層72を半田
にて形成しても良い。
記形状記憶合金が完全な円筒形状でなくとも良い。例え
ば、図17で示すように、円筒壁面に貫通する孔部81
を設け、その孔部81の内部を充填する形で、接着層、
半田の接合材82を設けるようにしても良い。この場
合、接着面積が増加するため、保持力が強力になるとい
う効果がある。
溝部61は接続用口金部40の外周でなく、湾曲部6の
最も可撓管部7側寄りとなる最後端の節輪25の外周面
に設けてもよい。同様に、円筒面66を湾曲部6の最も
先端部5側に位置する最先端の節輪25の外周面に設け
なくとも先端部本体11の外周に形成するようにしても
よい。
収納する内視鏡システムケースの例である。すなわち、
少なくとも内視鏡1と、光源装置91や画像処理装置9
2等の周辺機器から成る収納物93を、使用開始可能状
態に接続してケーシング部材94内に一体的にパッケー
ジングするものである。この内視鏡システムケースにお
いて、収納物93の硬度をA、ケーシング部材94の硬
度をBとしたとき、硬度Cが、C≦A、Bとなる緩衝材
95をシステムケースのケーシング部材94内の少なく
とも一部に配した。
る。すなわち、ケーシング部材94内には内視鏡1の他
に光源装置91や画像処理装置92等の周辺機器93が
収納されるようになっており、これらの周辺機器93と
内視鏡1とは前もって使用開始可能状態で接続されてい
る。また、ケーシング部材94内には周辺機器92を収
納する以外のスペースが設けてられており、そのスペー
スには上記緩衝部材95に相当し、上記内視鏡1を保持
する保持体96が設けられている。
置91や画像処理装置92等の周辺機器93の硬度を
B、ケーシング部材94の硬度をC、保持体96の硬度
をDとするとき、D≦A、B、Cとして設ける。内視鏡
1をそれよりも柔らかい保持体96にて保持すること
で、器具等を着脱する際等において、内視鏡1とケーシ
ング部材94、内視鏡1と周辺機器92との接触による
破損を防止することができる。
にも拘らず、内視鏡1がケーシング部材94内で接触す
る可能性のある部分に、硬度がA以下となる緩衝材を配
しても良い。この場合も上記同様に、内視鏡1とケーシ
ング部材94、内視鏡1と周辺機器92との接触による
破損を防止することができる。
れるものではない。上記各実施形態の説明によれば、少
なくとも以下に列記する事項及びそれらを任意に組み合
わせた事項のものが得られる。
段により牽引することにより挿入部の湾曲部を所望の方
向に湾曲させると共に、上記アングルワイヤーを内挿
し、そのアングルワイヤーの経路を規制する外装体を上
記挿入部内に配した内視鏡において、上記外装体は、最
外層の少なくとも一部に上記アングルワイヤーに接する
潤滑層を有する線体を螺旋状に巻回したコイル体である
ことを特徴とする内視鏡。
外表面全周に設けたことを特徴とするもの。
う線体が互いに接触する部分以外の線体の外表面に設け
たことを特徴とするもの。 4.付記項1において、潤滑層は、線体の、線体とアン
グルワイヤーとが接触する摺動部分に設けたことを特徴
とするもの。 5.付記項1において、線体は、金属素線であることを
特徴とするもの。 6.付記項5において、金属素線は、ステンレス線材で
あることを特徴とするもの。
SUS304−WPBであることを特徴とするもの。 9.付記項1において、潤滑層は固体潤滑層であること
を特徴とするもの。
り離脱自在となる粉体が積層した粉体潤滑層であること
を特徴とするもの。 11.付記項1において、潤滑層は液体潤滑層であるこ
とを特徴とするもの。 12.付記項9において、潤滑剤は、乾燥工程を経て固
体潤滑層を形成する液体潤滑剤であることを特徴とする
もの。
燥工程を経て線体より離脱自在となる粉体潤滑層を形成
する液体潤滑剤であることを特徴とするもの。 14.付記項10において、潤滑剤は、線体より離脱自
在となる粉体潤滑層を形成する粉体潤滑剤であることを
特徴とするもの。 15.付記項1において、潤滑層は、少なくともふっ素
樹脂を含有した潤滑剤によるコーティング層であること
を特徴とするもの。 16.付記項1において、ふっ素樹脂は、PTFEまた
はETFEであることを特徴とするもの。
EPであることを特徴とするもの。 18.付記項1において、ふっ素樹脂はPFAであるこ
とを特徴とするもの。 19.付記項15において、粉体のふっ素樹脂とバイン
ダとを混合した粉体潤滑剤を線体に積層し、高温下にて
焼結させ、潤滑層を形成することを特徴とするもの。
体のふっ素樹脂と溶剤とを混合した液体潤滑剤を線体に
塗布または吹き付けし、高温下にて焼結させ、潤滑層を
形成することを特徴とするもの。 21.付記項15において、粉体または液体のふっ素樹
脂と溶剤とを混合した液体潤滑剤に線体を浸漬させ、そ
の後高温下にて焼結させ、潤滑層を形成することを特徴
とするもの。 22.付記項1において、線体は棒状またはチューブ状
の芯材に対し巻回することでコイル体を形成することを
特徴とするもの。 23.付記項1において、円弧面状の壁面を有する部材
に、線体を押し当て、巻回することでコイル体を形成す
ることを特徴とするもの。
する焼結金属等で形成し、線材表面に潤滑を与えるよう
一部の液体潤滑層を該気孔に封入し潤滑層としたことを
特徴とするもの。
面とし、その粗面に潤滑層を設けたことを特徴とするも
の。 26.付記項25において、粗面はネプロス処理にて形
成することを特徴とするもの。 27.付記項25において、粗面はプラスト処理にて形
成することを特徴とするもの。 28.付記項25において、粗面は微細な溝を複数形成
することにより成ることを特徴とするもの。
よって形成することを特徴とするもの。 30.付記項28において、粗面は転写によって形成す
ることを特徴とするもの。 31.付記項1において、アングルワイヤーの少なくと
も該コイル体と摺動する最外層の一部に潤滑層を設けた
ことを特徴とするもの。
ヤーとコイル体の潤滑層は同一であることを特徴とする
もの。
ヤーの潤滑層は、コイル体の潤滑層に含有する成分を有
していることを特徴とするもの。 34.付記項31において、アングルワイヤーの潤滑層
は、付記項9〜18‘に示す潤滑剤であることを特徴と
するもの。
樹脂とバインダとを混合した粉体潤滑剤をアングルワイ
ヤーの最外層に積層し、高温下にて焼結させ、潤滑層を
形成することを特徴とするもの。 36.付記項31において、粉体または液体のふっ素樹
脂と溶剤とを混合した液体潤滑剤をアングルワイヤーの
最外層に塗布または吹き付けし、高温下にて焼結させ、
潤滑層を形成することを特徴とするもの。 37.付記項31において、粉体または液体のふっ素樹
脂と溶剤とを混合した液体潤滑剤にアングルワイヤーを
浸漬させ、その後高温下にて焼結させ、潤滑層を形成す
ることを特徴とするもの。
なくとも一部に網管を外装し、上記網管を、湾曲部の可
動範囲を挟み湾曲部の遠位端側、近位端側に固定する固
定手段を配した挿入部を有する内視鏡において、固定手
段の少なくとも1つは、収縮特性を有して網管を締着、
保持する締着手段と、この締着手段により締められる網
管を支持する支持部とからなることを特徴とするもの。
これによれば、収縮特性を有する締着手段により、糸に
て縛り作業をするよりも簡単に網管を締着する作用があ
る。また、自ずから収縮する特性を有しているため、ビ
ス等の別体の機械的手段が不要であり、省スペース化す
る作用がある。その分、内径を確保できる。または、そ
の分外径を細くできるというメリットがある。
うなメリットがある。
ができ、照明光の光量を増すことができる。光量増加に
より対象物の観察が明瞭に行える。画素数の多い固体撮
像素子や本数の多いイメージガイドファイバを使用でき
るため、鮮明な観察像を得ることができる。上記メリッ
トによって、微細な欠陥を確認できるという効果があ
る。
リットがある。より細い管腔または管空内に挿入するこ
とができる。従って、今まで挿入可能であった内視鏡で
は細い分、画素数が少なく、明瞭な観察ができなかった
ものも、高画素のまま細径化し、挿入できるということ
で微細な欠陥を確認できるという効果がある。
により内径方向へ収縮する熱収縮性チューブであること
を特徴とするもの。 3.付記項1において、締着手段は、温度変化により内
径方向へ収縮する形状記憶合金であることを特徴とする
もの。 4.付記項1において、支持部は、網管を支持する円筒
面であることを特徴とするもの。 5.付記項4において、支持部は、網管及び締着手段を
収納するよう円筒面に設けた収納部であることを特徴と
するもの。 6.付記項5において、収納部は、円筒面に設けた凹部
であることを特徴とするもの。
網管の厚さをB、締着手段の収縮後の厚みをCとする
と、 A≧B+C であることを特徴とするもの。
網管の厚さをBとすると、A≧B であることを特徴と
するもの。 9.付記項7において、網管の厚さを、0.12〜0.
2mm、締着手段の厚みを0.07〜0.2mmとする
と、A≧0.19mmであることを特徴とするもの。 10.付記項8において、網管の厚さを、0.12〜
0.2mmとすると、A≧0.12mmであることを特
徴とするもの。
熱により内径方向へ収縮する熱収縮性チューブと、締着
状態を保持する規制手段であることを特徴とするもの。 12.付記項1において、締着手段は、温度変化により
内径方向へ収縮する形状記憶合金と、締着状態を保持す
る規制手段であることを特徴とするもの。 13.付記項11において、規制手段は熱収縮性チュー
ブの外面、ないしは内面、または壁面のうち、少なくと
も一ヶ所にて規制することを特徴とするもの。
形状記憶合金の外面、ないしは内面、または壁面のう
ち、少なくとも一ヶ所にて規制することを特徴とするも
の。 15.付記項11,12において、規制手段は接着剤で
あることを特徴とするもの。 16.付記項15において、規制手段はエポキシ系接着
剤であることを特徴とするもの。
リコン系接着剤であることを特徴とするもの。 18.付記項15において、規制手段は紫外線硬化型の
UV接着剤であることを特徴とするもの。 19.付記項12において、規制手段は半田であること
を特徴とするもの。
ーブの内外面に貫通した貫通部を設け、少なくとも貫通
部に接着剤を充填し、規制することを特徴とするもの。 21.付記項12において、形状記憶合金の内外面に貫
通した貫通部を設け、少なくとも上記貫通部に接着剤ま
たは半田を充填し、規制することを特徴とするもの。
管部の先端側に設け、湾曲部を接続させる口金部に設け
たことを特徴とするもの。 23.付記項1において、支持部は、湾曲部を構成する
節輪のうち、最後端の節輪に設けたことを特徴とするも
の。 24.付記項1において、支持部は、先端部に設けたこ
とを特徴とするもの。
部を構成する節輪のうち、最先端の節輪に設けたことを
特徴とするもの。 26.付記項2において、熱収縮性チューブには、接着
性を確保する表面改質処理を施したことを特徴とするも
の。 27.付記項26において、表面改質処理は、放電によ
る表面浸食処理であることを特徴とするもの。 28.付記項26において、表面改質処理は、酸、アル
カリ等の溶剤による表面浸食処理であることを特徴とす
るもの。
鏡における挿入部は手元側から先端側に向かって順に可
撓管部、湾曲部及び先端構成部を連結したものである。
この挿入部を工業用分野における管空ないしは医療分野
における管腔内に挿入するようになっている。特に配管
内検査等に用いられる工業用分野における内視鏡ではそ
の挿入部の耐摩耗性と滑り性の確保という観点から挿入
部の外周表面に素線を筒状に編んだ網管を被覆するよう
にしている。この網管は摩擦等により編みくずれなどが
発生しないように、その網目の隙間には樹脂が含浸され
ている。
実公平1−42086号公報中に示されるように、ネジ
や口金を用いて挿入部に固定されている。また、ネジや
口金の代わりに、糸にて結束し、その結束した部位を覆
うように接着剤で固め、固定したものが知られている。
入部に網管を固定する場合、この固定部分の外径は必然
的に太径化することとなる。その結果、挿入部の外径を
ある寸法以内に収める必要がある場合、内蔵物の容積を
減らす等の対応を採らなければならない。例えば、照明
光を伝達するライトガイドファイバーのファイバー本数
を減らすと、照明光の光量が減少し、内視鏡により得ら
れる画像が暗くなるという不具合が生じる。また、観察
像を伝達するイメージガイドファイバーのファイバー本
数を減らすと、本数が減った分解像度が低下してしま
う。さらに、湾曲部を湾曲させるアングルワイヤーを細
くすると、ワイヤー切れによる検査不能になる虞が高く
なり、アングルワイヤーの伸びによって湾曲角度が所望
量出なくなるアングルダウンに繋がり、検査に不具合が
生じることは明らかである。
着剤にて硬化させる手法(糸巻き接着法)においては糸
を巻く作業の作業性が悪く、また、その糸を巻き付ける
仕方による糸巻部分の外径が著しく大きくならないよう
にするため、熟練した技術が必要となる。一方、糸巻き
部を接着した固定部分の径をある寸法に抑える必要があ
る場合にも上述した内容と同様の問題がある。
ングルワイヤーとコイルシースの摺動抵抗が減少するこ
とにより、湾曲部を湾曲させる際の操作ノブの操作に要
する力量を軽減できる。特に、内視鏡検査では検査時間
が長くかかる場合や、複数回、頻繁に湾曲させる場合が
多いので、操作ノブを操作する操作者の疲労は大きいも
のであったが、軽い操作感を得られることで、操作者の
疲労も軽減できる。その結果、検査者の見落としや、誤
操作を防止する効果もある。
作によって行わず、モータ制御等の電動制御を行う場合
には、抵抗を減らすことで、従来までのトルクを発生す
るモータを必要としないため、モータを小型化すること
ができる。小型化になることで、モータが手元側の操作
部に内蔵されている場合には、操作部を小型化、軽量化
でき、上記と同様に、操作者の疲労を軽減できる効果が
ある。
来並みに必要でないということで、安価な、トルクの小
さいモータを採用することができる。その結果、原価を
抑えることができ、より使用者が購入し易くなるという
効果がある。
的に示す斜視図。
スとアングルワイヤーの縦断面図。
図。
実際の状態の縦断面図。
図。
きの摺動抵抗値の測定結果を比較して示す図。
部を拡大して示す断面図。
示す斜視図。
ときの摺動抵抗値の測定結果を比較して示す図。
湾曲部と可撓管部の連結部分の縦断面図。
先端部と湾曲部との連結部分の縦断面図。
先端部の後端部分から湾曲部を経て可撓管部に組み付け
る場合の手順の説明図。
図。
湾曲部と可撓管部の連結部分の縦断面図。
おける断面図。
を示す斜視図。
…湾曲部、7…可撓管部、11…先端部本体、31…ア
ングルワイヤー、45…コイルシース、46…線材(線
体)、47…潤滑層。
Claims (1)
- 【請求項1】挿入部内に配置したアングルワイヤーを牽
引操作手段により牽引することにより挿入部の湾曲部を
所望の方向に湾曲させると共に、上記アングルワイヤー
を内挿し、そのアングルワイヤーの経路を規制する外装
体を上記挿入部内に配した内視鏡において、 上記外装体は、最外層の少なくとも一部に上記アングル
ワイヤーに接する潤滑層を有する線体を螺旋状に巻回し
たコイル体であることを特徴とする内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10351425A JP2000166858A (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10351425A JP2000166858A (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 内視鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000166858A true JP2000166858A (ja) | 2000-06-20 |
JP2000166858A5 JP2000166858A5 (ja) | 2005-12-02 |
Family
ID=18417205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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