JP2004159773A - 電子内視鏡の先端部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】挿入部先端の先端部本体1を、外周面側に露出する金属製外筒1aと、その金属製外筒1aの内周面に固着された電気絶縁性の材料からなる絶縁内筒1bとにより形成し、対物光学系7を保持する金属製の対物保持筒8と固体撮像素子9を保持する金属製の撮像ユニット保持筒10とを直結して、絶縁内筒1bに軸線方向に穿設された貫通孔内に挿通固定した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、先端部本体内に固体撮像素子を内蔵した電子内視鏡の先端部に関する。
【0002】
【従来の技術】
外径寸法が3〜4mm程度もしくはそれより小さな極細の内視鏡においては、細径化を実現するために、処置具を使用できるようにすることは望まず、観察と照明のためだけのシンプルな構成がとられる。
【0003】
そして、挿入部先端の先端部本体は、細径化によって強度不足にならないように金属材料により形成され、対物光学系を保持する対物保持筒及び固体撮像素子を保持する撮像ユニット保持筒等も、強度及び光学精度の観点から金属材料によって形成される。
【0004】
そのうち、対物保持筒と撮像ユニット保持筒とは光学的に偏心しないように連結させる必要があるが、電気安全やノイズ防止の観点から撮像ユニット保持筒と先端部本体との間を電気的に導通させないようにする必要がある。
【0005】
そこで従来は、撮像ユニット保持筒の外面に極薄の電気絶縁テープを巻き付けると共に、対物保持筒と撮像ユニット保持筒との間を電気絶縁性のプラスチック材からなる連結筒を介して連結していた(例えば、特許文献1)。なお、先端部本体に対する対物保持筒の固定面は、位置精度や水漏れ防止を含む固定強度等の観点から、テープ巻き付けを行うわけにいかない。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−275194号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、極細電子内視鏡の細径化をさらに進めようとすると、対物保持筒と撮像ユニット保持筒との間を連結するプラスチック材の連結筒が、部品加工するのが困難な程度に小さくなってしまい、細径化のネックになっていた。
【0008】
そこで本発明は、撮像ユニット保持筒と先端部本体との間の電気絶縁性を確保しつつ、十分な光学精度を確保して一層の細径化を実現することができる電子内視鏡の先端部を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の電子内視鏡の先端部は、挿入部先端の先端部本体を、外周面側に露出する金属製外筒と、その金属製外筒の内周面に固着された電気絶縁性の材料からなる絶縁内筒とにより形成し、対物光学系を保持する金属製の対物保持筒と固体撮像素子を保持する金属製の撮像ユニット保持筒とを直結して、絶縁内筒に軸線方向に穿設された貫通孔内に挿通固定したものである。
【0010】
なお、先端部本体を形成する金属製外筒と絶縁内筒との間に軸線方向に貫通する隙間が部分的に形成されていて、その隙間内に照明用ライトガイドが挿通配置されていてもよい。
【0011】
また、対物保持筒と撮像ユニット保持筒が連続した一部品として形成されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2は、人体の極めて細い管腔臓器内等を検査するための極細電子内視鏡の全体構成を示しており、操作部4に基端が連結された可撓性挿入管3の先端に湾曲部2と先端部本体1が順に連結されて、それらによって挿入部が形成されている。
【0013】
湾曲部2は操作部4からの遠隔操作によって屈曲し、先端部本体1の先端面には、図3に示されるように、中央に観察窓5が配置されてそれを挟んで左右両側に照明窓6が配置されている。
【0014】
図1は挿入部の先端部分を示しており、先端部本体1は、外周面側に露出する例えばステンレス鋼材等からなる金属製外筒1aと、その金属製外筒1aの内周面に固着された例えば電気絶縁性のプラスチック又はセラミックス材等からなる絶縁内筒1bとにより形成されている。金属製外筒1aと絶縁内筒1bとは接合されている。
【0015】
観察窓5は絶縁内筒1bの先端面の軸線位置に配置されて、観察窓5の奥には対物光学系7が配置され、その対物光学系7による被写体の投影位置に固体撮像素子9の撮像面が配置されている。
【0016】
対物光学系7は金属製の対物保持筒8内に保持され、固体撮像素子9は金属製の撮像ユニット保持筒10内に保持されている。なお、撮像ユニット保持筒10内には固体撮像素子9以外の電子部品類も保持されている。13は、撮像信号等を伝送するための信号ケーブルである。
【0017】
そして、撮像ユニット保持筒10の先端部分が対物保持筒8の後端部分に嵌合接続されて、接着剤又は半田付け等によって固着されている。なお、対物保持筒8と撮像ユニット保持筒10とを一つの連続した部品として形成してもよい。
【0018】
一体的に結合された対物保持筒8と撮像ユニット保持筒10は、先端部本体1の絶縁内筒1bの軸線位置に形成された貫通孔内に通されて、その貫通孔の先端近傍部分に対物保持筒8の先側半部が嵌合接着固定されている。対物保持筒8の先端面は絶縁内筒1bの先端面より一段凹んだ位置にあって、その凹み部に電気絶縁性の接着剤19が充填されている。
【0019】
対物保持筒8の後側半部から撮像ユニット保持筒10の全長にわたって、それらの外周面には極薄の電気絶縁性の絶縁テープ11が隙間なく巻き付けられている。絶縁テープ11は信号ケーブル13の前端外周部まで連続的に巻かれている。
【0020】
照明窓6に射出端面が配置されたライトガイドファイバ12は(射出端面の形状は図3参照)、先端部本体1を形成する金属製外筒1aと絶縁内筒1bとの間の一部分に軸線方向に貫通して形成された隙間内に挿通固着されている。
【0021】
湾曲部2は、多数の(例えば5〜20個程度の)節輪15,16をリベット17で回転自在に連結して構成されており、金属製外筒1aの外周面に固定されたリング状部材20に操作ワイヤ(図示せず)の先端が取り付けられている。
【0022】
このように構成された実施例の電子内視鏡の先端部においては、先端部本体1の外周面側に露出する部分を金属製外筒1aで形成すると共に、対物光学系7を保持する対物保持筒8と固体撮像素子9を保持する撮像ユニット保持筒10も金属材料で形成したので、細径化をしても強度を確保することができる。
【0023】
そして、先端部本体1の金属製外筒1aの内周面に電気絶縁性の材料からなる絶縁内筒1bを固着すると共に、対物保持筒8と撮像ユニット保持筒10とを直結して、それを絶縁内筒1bに軸線方向に穿設された貫通孔内に挿通固定したので、対物保持筒8と撮像ユニット保持筒10とを連結するための電気絶縁性の連結筒を設ける必要がなく、撮像ユニット保持筒10と先端部本体1との間の電気絶縁性を確保しつつ、十分な光学精度を確保して一層の細径化を実現することができる。
【0024】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば本発明を極細の範疇より太い径の電子内視鏡に適用してもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、挿入部先端の先端部本体を、外周面側に露出する金属製外筒と、その金属製外筒の内周面に固着された電気絶縁性の材料からなる絶縁内筒とにより形成し、対物光学系を保持する金属製の対物保持筒と固体撮像素子を保持する金属製の撮像ユニット保持筒とを直結して、絶縁内筒に軸線方向に穿設された貫通孔内に挿通固定したことにより、撮像ユニット保持筒と先端部本体との間の電気絶縁性を確保しつつ、十分な光学精度を確保して一層の細径化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電子内視鏡の先端部の正面断面図である。
【図2】本発明の実施例の電子内視鏡の全体構成を示す外観正面図である。
【図3】本発明の実施例の電子内視鏡の挿入部の先端面の正面図(図2の底面図)である。
【符号の説明】
1 先端部本体
1a 金属製外筒
1b 絶縁内筒
7 対物光学系
8 対物保持筒
9 固体撮像素子
10 撮像ユニット保持筒
12 ライトガイドファイバ
Claims (3)
- 挿入部先端の先端部本体を、外周面側に露出する金属製外筒と、上記金属製外筒の内周面に固着された電気絶縁性の材料からなる絶縁内筒とにより形成し、対物光学系を保持する金属製の対物保持筒と固体撮像素子を保持する金属製の撮像ユニット保持筒とを直結して、上記絶縁内筒に軸線方向に穿設された貫通孔内に挿通固定したことを特徴とする電子内視鏡の先端部。
- 上記先端部本体を形成する金属製外筒と絶縁内筒との間に軸線方向に貫通する隙間が部分的に形成されていて、その隙間内に照明用ライトガイドが挿通配置されている請求項1記載の電子内視鏡の先端部。
- 上記対物保持筒と上記撮像ユニット保持筒が連続した一部品として形成されている請求項1又は2記載の電子内視鏡の先端部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002327073A JP2004159773A (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 電子内視鏡の先端部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002327073A JP2004159773A (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 電子内視鏡の先端部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004159773A true JP2004159773A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32805833
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004159773A (ja) |
Cited By (3)
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JP2008206624A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Hoya Corp | 極細径電子内視鏡の先端部 |
JP2008212310A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Hoya Corp | 極細径電子内視鏡の先端部 |
JP2008212309A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Hoya Corp | 極細径内視鏡の先端部 |
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2002
- 2002-11-11 JP JP2002327073A patent/JP2004159773A/ja active Pending
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