JP3265890B2 - 挿入部材の軟性部及びその製造方法 - Google Patents
挿入部材の軟性部及びその製造方法Info
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Description
機械装置等の内部に挿入されて、検査や診断等を行う挿
入部材の軟性部の構造及びその製造方法に関するもので
ある。
ための装置の代表的なものとしては、内視鏡がある。内
視鏡は、通常、図1に示したように、本体操作部1と、
挿入部2及びライトガイド軟性部3とで大略構成される
ものである。本体操作部1は、内視鏡を操作する術者等
が手で把持して所要の操作を行うためのものであり、こ
の本体操作部1には、種々の操作手段等が設けられてい
る。
れる場合には、患者の体内に挿入されるものであって、
この挿入部2は、本体操作部1への連設部から大半の長
さの部分が軟性部2aとなっており、この軟性部2aに
は、アングル部2b及び先端部本体2cが順次連設され
ている。軟性部2aは、体内における挿入経路に沿って
任意の方向に曲がるようになっており、また先端部本体
2cには、その先端面または先端部側面に、内視鏡観察
機構を構成する照明窓,観察窓が設けられると共に、鉗
子等の処置具を挿通するための処置具挿通チャンネルが
開口している。そして、アングル部2bは、先端部本体
2cを任意の方向に向けるためのものであって、本体操
作部1に設けたアングルノブ4を操作することによっ
て、所望の方向に湾曲操作されるものである。
所であるために、観察窓を介して観察するには、照明光
を照射する必要がある。このために、ライトガイド軟性
部3が本体操作部1に連設されており、このライトガイ
ド軟性部3の他端は図示しない光源装置に着脱可能に接
続される。そして、光源装置からの照明光は、このライ
トガイド軟性部3から本体操作部1を経て挿入部2内に
挿通させたライトガイドによって、先端部本体2cに設
けた照明窓にまで伝送させるようにしている。また、内
視鏡観察機構としてCCD等の固体撮像素子を用いた電
子内視鏡である場合には、先端部本体2cの観察窓には
固体撮像素子を臨ませて設け、この固体撮像素子からの
映像信号を伝送する信号ケーブルも、ライトガイドと共
にライトガイド軟性部3に延在されて、映像信号の処理
を行うプロセッサに着脱可能に接続できるようになって
いる。
ように、挿入経路に沿って任意の方向に曲がるようにな
っており、この軟性部2aは全体が筒状に形成した軟性
部構成体10を有し、この軟性部構成体10の内部には
前述したライトガイドや処置具挿通チャンネル,信号ケ
ーブル等が挿通されている。そこで、軟性部構成体10
の構造を図2に示す。なお、この図2においては、軟性
部構成体10の内部に挿通される部材の図示は省略して
いる。
帯片を所定のピッチ間隔をもった螺旋状に巻回してなる
螺旋管11である。この螺旋管11は2重に形成されて
おり、内側の螺旋管11aと外側の螺旋管11bとは、
相互に反対方向に巻回されている。このように2重に形
成した螺旋管11には、金属線材を偏組してなるネット
12が被装されて、このネット12に接着剤を含浸させ
ることにより螺旋管11に結着している。さらに、この
ネット12の上には、ウレタン樹脂等からなる絶縁コー
ト層13が積層されている。
性部における軟性部構成体が備えなければならない要件
としては、まず内部にライトガイド等の脆弱部材が挿通
されている関係から、耐潰性が良好となっていなければ
ならず、しかも挿入経路に沿ってできるだけ抵抗のない
ように曲がらなければならない。ただし、このように容
易に曲げられるにも拘らず、体内等に挿入される際に、
挿入部の先端にまで確実に押し込み推力を伝達できる構
造とする必要がある。以上の点に加えて、軟性部構成体
に要求される条件として、挿入操作性を良好となし、か
つ患者の苦痛軽減等を図るために、できるだけ細径化す
ることである。ここで、軟性部構成体には、ライトガイ
ド,処置具挿通チャンネル等の部材が挿通されているこ
とから、その外径を細くすると、これらの内蔵部材が相
互に、また内蔵部材と軟性部構成体との間で摺動を生じ
る。従って、これら内蔵部材が損傷しないように保護す
る必要もある。さらには、処置具挿通チャンネルには、
高周波処置具も挿通される関係から、金属部材が露出し
ていないようにする必要もある。
管が構造体であり、耐潰性を保持すると共に、曲げの容
易さを確保するために、この螺旋管は所定のピッチ間隔
を設けて巻回されていることから、押し込み時における
抵抗が大きいと、途中で曲がってしまい、先端にまで押
し込み推力を及ぼせないことがあり、その挿入操作性に
劣るという欠点がある。また、螺旋管が露出しているか
ら、挿入部における内蔵部材、特にそのうちの脆弱部材
であるライトガイドが螺旋管に当接することがあり、こ
の状態で挿入部が曲げられたりすると、螺旋管のエッジ
部分と摺動して、損傷させてしまうという事態が発生す
ることにもなり、また電気絶縁性の確保もできない等と
いった問題点がある。さらに、螺旋管のピッチ間隔はそ
の全長にわたって均一乃至一定の法則性を持った状態に
保持されていなければならないが、押し込み時における
抵抗が繰り返し作用すると、螺旋管が変形する等によっ
て、ピッチ間隔が不均一になることがあり、このために
軟性部の軸線方向における可撓性が部分的に変化するこ
ともある。
あって、その目的とするところは、軟性部の体内等への
挿入操作性を良好ならしめ、かつ内蔵部材の保護が図ら
れ、電気絶縁性を良好ならしめるようにすることにあ
る。
ために、本発明による軟性部は、所定のピッチ間隔で巻
回した螺旋管の外周にネットを被装させ、さらにその上
に絶縁コートを施してなる軟性部構成体を有し、内視鏡
その他の挿入部材を構成する軟性部において、前記軟性
部構成体の螺旋管の内部に液状弾性材を流し込んで乾燥
させることによって、この螺旋管の内面を完全に覆うよ
うに弾性内面コート層を形成し、この弾性内面コート層
は螺旋管の内面を覆う部分と、そのピッチ間の部位にお
けるピッチ埋め部とを含む構成としたことをその特徴と
するものである。
ては、軟性部構成体を構成する絶縁コート層の形成後、
またはこの絶縁コート層を形成する前の螺旋管にネット
を被装させた段階において、少なくとも螺旋管に少なく
ともネットを被装させた状態で、その一端部を栓体で閉
塞させた状態で、他端側から液状弾性材を流し込み、所
定の時間保持した後に、内部の液状弾性材を排出するこ
とにより、前記螺旋管の内側に弾性内面コート層を形成
するようにしたことを特徴とする。
ける柔軟性に差を持たせるようにするには、一端部を栓
体で閉塞させた状態で、他端側から第1の液状弾性材を
流し込み、所定の時間保持した後に、この栓体を脱着す
ることにより、前記螺旋管の内側に所定の位置まで第1
の弾性内面コート層を形成し、次いで前記他端側を栓体
で閉塞させ、前記一端側から、前記第1の弾性内面コー
ト層で用いた液状弾性材とは材質または濃度の異なる第
2の液状弾性材を前記第1の弾性内面コート層の見切り
線の位置まで流し込んで、所定の時間保持した後に、こ
の栓体を脱着することによって、第1の弾性内面コート
層とは柔軟性の異なる第2の弾性内面コート層を形成す
るようにしたことをその特徴とするものである。
とによって、この弾性内面コート層は螺旋管のピッチ間
隔に入り込むようになる。このように、螺旋管のピッチ
間隔が弾性内面コート層で埋められていることから、挿
入部を体内に押し込むに際して、曲げ性を実質的に損な
うことなく、押し込み推力を確実に先端部分にまで及ば
すことができ、軟性部の基端側の部位を把持して体内等
に挿入する際における挿入操作性が良好になる。しか
も、軟性部本体の最内層は、弾性内面コート層となるこ
とから、内蔵部材はエッジ部分のある螺旋管と直接摺動
することがなく、この弾性内面コート層と接触すること
から、摺動により損傷等を来すおそれはない。また、弾
性内面コート層を電気絶縁性の部材で形成することによ
って、導電性部材である螺旋管及びネットは最外層を構
成する絶縁コート層との間に埋入した状態に保持される
から、高周波処置具を用いる場合等において、安全確保
が図られる。
に説明する。まず、図3に軟性部における軟性部構成体
の断面を示す。図中において、30は軟性部構成体であ
って、この軟性部構成体30は金属帯片を巻回してなる
螺旋管31を有し、この螺旋管31は、相互に反対方向
に所定のピッチ間隔で巻回した内側螺旋管31a及び外
側螺旋管31bから構成されている。また、この螺旋管
31における外側螺旋管31bの外周にはネット32が
被装され、さらにその上に絶縁コート33が積層されて
いる。以上の点については、前述した従来技術のものと
格別の差異はない。
性内面コート層34はゴム等のように、電気絶縁性を有
する弾性部材のコート層である。弾性内面コート層34
は螺旋管31を構成する内側螺旋管31aの内面を完全
に覆うようになっており、この内側螺旋管31aにおけ
るピッチ間隔の部位はもとより、このピッチ間隔の部分
から外側螺旋管31aのピッチ間隔の部位にまで及んで
おり、これら部位はピッチ埋め部34a,34bとなっ
ている。従って、内側及び外側の螺旋管31a,31b
におけるピッチ間隔の部位は空隙がない状態となってい
る。
構成体30の全長にわたって同じ材質で均一な厚みのも
のとすることもできるが、挿入部の軟性部として組み込
んだ時に、その基端側、即ち本体操作部への連設側の部
位を先端側、即ちアングル部への連設側より硬くするこ
とも可能である。例えば、軟性部全体のうち、体内に挿
入される部位は柔軟な層となし、また体外に位置する部
位の層はある程度の硬さを持たせるように、部位によっ
て弾性内面コート層34の材質または厚みを変えるよう
にすることもできる。
は、図4及び図5に示したようにして形成することがで
きる。
て、このネット32に接着剤を含浸させることによっ
て、螺旋管31とネット32とを結着し、さらにこのネ
ット32の上に絶縁コート33を積層することによっ
て、図4に示したように、軟性部構成体30の組立体4
0を形成し、この組立体40の一端部、内視鏡の挿入部
2として構成する場合において、その基端側となる部位
に栓部材41を装着する。ここで、栓部材41は、組立
体40の端部に確実に密嵌状態になるようにして嵌め込
まれている。そして、供給管42を用いて、この組立体
40の内部に弾性内面コート層34を形成するゴムを溶
剤で溶かしたゴム溶液43を供給する。
させることによって、ゴムを螺旋管31における内側螺
旋管31aの内面に付着させると共に、内側螺旋管31
aのピッチ間隙から外側螺旋管31bのピッチ間隙に回
り込ませる。そして、図5に示したように、栓部材41
を組立体40の端部から取り外すと、弾性内面コート層
34となる所定の厚みを持ったゴムの層が組立体40の
内面に積層され、余剰のゴム溶液は外部に排出される。
さらに、このゴムの層を乾燥させると、弾性内面コート
層34が形成される。ここで、ゴムの層を乾燥させる間
には、なお流動性のあるゴムが下方に向けて徐々に流れ
ることになるから、乾燥速度を遅くすることによって、
弾性内面コート層34は先端側から下端側に向けてある
程度の厚みの差を生じさせることも可能である。
30の基端側と先端側とでは異なる材質の弾性内面コー
ト層を形成することもできる。これによって、基端側に
おける第1の弾性内面コート層34Rの方をより硬く、
先端側における第2の弾性内面コート層34Fの方をよ
り柔軟なものとすることができる。このためには、まず
図7に示したように、第1の供給管42aから栓部材4
1を組立体40に装着した状態で、この組立体40にお
ける軸線方向の所定の水準の位置Lまで第1のゴム溶液
43aを充填し、所定の時間経過後にこの栓部材41を
取り外し、余剰のゴム溶液43aを排出した後に、これ
を乾燥させることによって、一方側の弾性内面コート層
(例えば第1の弾性内面コート層34R)が形成され
る。この後、組立体40を反転させて、他端側に栓部材
41を装着して、図8に示したように、第2の供給管4
2bから第2のゴム溶液43bを組立体40内に充填す
る。この第2のゴム溶液43bは、第1のゴム溶液43
aからなる第1の弾性内面コート層34Rの見切り線の
位置Lまで充填するようになし、やはり所定の時間だけ
組立体40内に滞留させた後に、栓部材41を取り外す
ことによって、余剰のゴム溶液43bを排出して、乾燥
させることによって、他方の弾性内面コート層(例えば
第2の弾性内面コート層34F)が形成される。ここ
で、軟性部構成体30を挿入部として組み込んだ時に、
基端側となる第1の弾性内面コート層34Rはともか
く、先端側となる第2の弾性内面コート層34Fは、先
端側の肉厚が増大するのを防止するために、速乾性のも
のとするのが好ましい。
は、図1に示した挿入部2の軟性部2aとして組み込ま
れることになる。挿入部2を患者の体内に挿入する際に
は抵抗があり、特に大腸鏡として用いる場合には、挿入
に対する抵抗が極めて大きくなる。このために、挿入部
2を真直ぐ押し込まなければ、先端にまで押し込み推力
を及ばすことができない。しかしながら、軟性部構成体
30の構造体として機能する螺旋管31を構成する内
側,外側の両螺旋管31a,31bのピッチ間隔の部位
には、たとえゴム等の弾性部材であるとは言え、弾性内
面コート層34のピッチ埋め部34a,34bが介在し
ているから、この軟性部構成体30に対して軸線方向に
力を加えた時には、その力は確実に先端部本体2cにま
で及ぶことになる。従って、挿入部2の体内への挿入時
に、体外に位置する部位が抵抗により曲がってしまい、
それ以上押し込めなくなるという不都合を生じない。
におけるピッチ間隔の部位はピッチ埋め部34a,34
bが介在しているが、このピッチ埋め部34a,34b
は弾性に富んだものであるから、挿入部2が体内におけ
る挿入経路に沿って円滑に曲がることになる。特に、弾
性内面コート層34を、基端側がある程度硬い第1の弾
性内面コート層34Rとなし、先端側が柔軟な第2の弾
性内面コート層34Fとすることによって、体内に挿入
されて、挿入経路に沿って任意の方向に曲がらなければ
ならない先端側の部分は、曲げに対する抵抗を小さくで
き、また体外に位置する部位がある程度の硬さを持つこ
とによって、押し込み力を先端にまでより良好に伝達さ
せることができる。しかも、ピッチ埋め部34a,34
bは弾性部材であるために、軟性部2が曲がった時に
は、これらピッチ埋め部34a,34bが弾性変形する
が、真直ぐな状態に復帰すると、それらは確実に元の状
態に復元することになるから、内側,外側の両螺旋管3
1a,31bのピッチ間隔が常に初期の状態に保持され
るようになり、従って長期間使用している間に、軟性部
2aの硬さが部分的に変化する等といった不都合を生じ
ることはない。
沿って曲がるものであり、この挿入部2の内部に挿通さ
れているライトガイド,処置具挿通チャンネル等の内蔵
部材は挿入部2が曲がる都度半径方向の外側乃至内側に
移動すると共に、軸線方向にもずれることになる。従っ
て、内蔵部材は軟性部構成体30の内面に沿って摺動す
るが、螺旋管31は内部に露出してはおらず、弾性内面
コート層34により覆われているから、内蔵部材はこの
弾性内面コート層34と弾性的に摺動することになり、
従ってこれら内蔵部材が損傷するようなことはない。
るゴム等の部材は、それ自体は必ずしも滑りの良い材質
のものではない。そこで、弾性内面コート層34と内蔵
部材との摺動性を良好ならしめるには、この弾性内面コ
ート層34に二硫化モリブデンや炭素等の減摩材粉末を
含浸させておけば良い。この減摩材粉末は、弾性内面コ
ート層34を形成するために用いられるゴム溶液に混合
させておくこともでき、また弾性内面コート層34が乾
燥する前の段階で表面に付着させるようにすることもで
きる。さらには、弾性内面コート層34が形成された後
に、内部に減摩材粉末を充填しておけば、内蔵部材がこ
の弾性内面コート層34と摺接する際に、その表面に付
着保持させることもできる。弾性内面コート層34は弾
性部材で形成されているから、前述したいずれの方法を
採るにしても、容易に、しかも確実に減摩材粉末を表面
に付着させて減摩処理を行うことができる。しかも、減
摩材粉末は弾性内面コート層34に埋め込まれるように
保持されるから、内蔵部材が摺動することによって、減
摩材が移動して、部分的に偏在するのを防止でき、軟性
部の全長にわたって円滑な摺動が確保される。
31は金属材で形成され、またネット32も金属線材か
らなるものであるが、これらは電気絶縁性の部材である
絶縁コート33と弾性内面コート層34とによってサン
ドイッチされた状態となる。このために、処置具挿通チ
ャンネルを介して高周波処置具を挿通させて、この処置
具に通電しても、これらの金属部材に通電することがな
いので、本体操作部にまで電流が流れて、この本体操作
部を把持して操作を行う術者が感電する等といった事態
が発生するのを確実に防止できる。
成体の螺旋管の内面に弾性内面コート層を形成する構成
としたので、内視鏡の軟性部等として構成した時に、体
内等への挿入操作性が良好となり、押し込み推力の伝達
性が向上し、かつ挿入経路に沿って容易に曲がるように
なり、しかも内蔵部材の保護が図られると共に、電気絶
縁性を良好ならしめる等の効果を奏する。
示す断面図である。
面図である。
性内面コート層を形成するための工程を示す説明図であ
る。
する他の工程を示す説明図である。
面図である。
性内面コート層を形成するための工程を示す説明図であ
る。
性内面コート層を形成する他の工程を示す説明図であ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 所定のピッチ間隔で巻回した螺旋管の外
周にネットを被装させ、さらにその上に絶縁コートを施
してなる軟性部構成体を有し、内視鏡その他の挿入部材
を構成する軟性部において、 前記軟性部構成体の螺旋管の内部に液状弾性材を流し込
んで乾燥させることによって、この螺旋管の内面を完全
に覆うように弾性内面コート層を形成し、 この弾性内面コート層は螺旋管の内面を覆う部分と、そ
のピッチ間の部位におけるピッチ埋め部とを含む構成と
したことを特徴とする挿入部材の軟性部。 - 【請求項2】 前記弾性内面コート層は天然ゴム,ウレ
タンゴムその他の電気絶縁性のあるゴム層で形成したこ
とを特徴とする請求項1記載の挿入部材の軟性部。 - 【請求項3】 前記螺旋管は相互に反対方向に所定のピ
ッチ間隔をもって巻回した2重の螺旋管で形成したこと
を特徴とする請求項1記載の挿入部材の軟性部。 - 【請求項4】 前記弾性内面コート層は、前記2重の螺
旋管の内側における内面を覆い、かつ外側の螺旋管にお
けるピッチ間隔による隙間にも及ぶようにしたことを特
徴とする請求項3記載の挿入部材の軟性部。 - 【請求項5】 前記弾性内面コート層は、前記軟性部構
成体の軸線方向に柔軟性が異なるように形成したことを
特徴とする請求項1または請求項3記載の挿入部材の軟
性部。 - 【請求項6】 前記弾性内面コート層は、前記軟性部構
成体の軸線方向において、先端側の方が基端側の部位よ
り柔軟であることを特徴とする請求項5記載の挿入部材
の軟性部。 - 【請求項7】 前記弾性内面コート層に減摩材粉末を含
浸させたことを特徴とする請求項1記載の挿入部材の軟
性部。 - 【請求項8】 軟性部構成体を構成する絶縁コート層の
形成後、またはこの絶縁コート層を形成する前の螺旋管
にネットを被装させた段階において、その一端部を栓体
で閉塞させた状態で、他端側から液状弾性材を流し込
み、所定の時間保持した後に、内部の液状弾性材を排出
することにより、前記螺旋管の内側に弾性内面コート層
を形成するようにしたことを特徴とする挿入部材の軟性
部の製造方法。 - 【請求項9】 軟性部構成体を構成する絶縁コート層の
形成後、またはこの絶縁コート層を形成する前の螺旋管
にネットを被装させた段階において、その一端部を栓体
で閉塞させた状態で、他端側から第1の液状弾性材を流
し込み、所定の時間保持した後に、この栓体を脱着する
ことにより、前記螺旋管の内側に所定の位置まで第1の
弾性内面コート層を形成し、次いで前記他端側を栓体で
閉塞させ、前記一端側から、前記第1の弾性内面コート
層で用いた液状弾性材とは材質または濃度の異なる第2
の液状弾性材を前記第1の弾性内面コート層の見切り線
の位置まで流し込んで、所定の時間保持した後に、この
栓体を脱着することによって、第1の弾性内面コート層
とは柔軟性の異なる第2の弾性内面コート層を形成する
ようにしたことを特徴とする挿入部材の軟性部の製造方
法。
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- 1995-01-13 JP JP01989195A patent/JP3265890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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