JPH08155031A - ケーブル付設カテーテル及びこれを用いた機能部品付カテーテル - Google Patents

ケーブル付設カテーテル及びこれを用いた機能部品付カテーテル

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JPH08155031A
JPH08155031A JP6329846A JP32984694A JPH08155031A JP H08155031 A JPH08155031 A JP H08155031A JP 6329846 A JP6329846 A JP 6329846A JP 32984694 A JP32984694 A JP 32984694A JP H08155031 A JPH08155031 A JP H08155031A
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cable
catheter
tube
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wire
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JP6329846A
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Hidezo Sano
野 秀 造 佐
Yukio Ito
藤 由喜男 伊
Jun Kubota
田 純 窪
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部から先端部分へ信号送受又はエネルギを
供給するためのケーブルをチューブの製造時に予め付設
して一体化したケーブル付設カテーテルを供給する。 【構成】 可撓性を有する材料により中心部に中空孔2
を有すると共に外周部に所定の肉厚(16)を有して細
径に形成された長尺のチューブ3に、その長手方向に連
続するケーブル素線5を該チューブ3の製造時において
付設して一体化したものである。これにより、従来のよ
うに人手により長尺のチューブ3の中空孔2内にケーブ
ルを挿通する必要が全くなく、容易に製造できると共に
コスト上昇を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体内の中空器官(例
えば人体の血管又は消化管など)内に誘導挿入する細径
の長尺チューブ状に形成されたカテーテルに関し、特
に、外部から先端部分へ信号送受又はエネルギを供給す
るためのケーブルをチューブの製造時に予め付設して一
体化したケーブル付設カテーテル及びこれを用いた機能
部品付カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、患者及び医師双方の肉体的・精神
的負担を大幅に軽減する目的から低侵襲手術(Minimal
ly Invasive Surgery:MIS)が急速に普及してい
る。これは、従来のような大がかりな切開手術を行うこ
となく、カテーテルなどの体内誘導器具を用いて体内病
変部の詳細診断及び治療を行うもので、上記の肉体的・
精神的負担の軽減のほかに、入院期間の短縮及びこれに
伴う医療費削減などの効果が見込まれている。
【0003】このようなカテーテルの例としては、例え
ば特開平5-329157号公報に記載の超音波イメージングカ
テーテルなどがある。これは、可撓性を有する細径の長
尺チューブの先端部に超音波イメージング用の探触子を
設けたカテーテルであり、このカテーテルの先端部を生
体内の中空器官である人体の血管や消化管などの内部へ
誘導挿入するもので、これにより超音波の体内吸収を極
力少なくした高精度の診断が可能となる。
【0004】図9は従来のカテーテル自体を示す斜視説
明図である。このカテーテル1は、外部から先端部分へ
エネルギを供給する必要がある場合に用いられるもの
で、可撓性を有する材料により中心部に中空孔2を有す
ると共に外周部に所定の肉厚を有して細径(例えば直径
1mm程度)に形成された長尺のチューブ3と、このチュ
ーブ3の中空孔2内に全長にわたって挿通された柔軟な
ケーブル4とから構成されていた。なお、上記ケーブル
4は、複数のケーブル素線5,5,…を絶縁被覆で束ね
て形成されている。このような状態で、上記カテーテル
1の例えば先端部側に出たケーブル4の端部処理を行っ
て各ケーブル素線5を診断や治療のための機能部品(図
示せず)に接続し、他端部側に出たケーブル4の端部処
理を行って各ケーブル素線5を電源や制御装置(図示せ
ず)に接続して用いていた。
【0005】図10は従来の超音波イメージングカテー
テルの概略構成を示す斜視説明図である。この超音波イ
メージングカテーテル6は、図9に示すカテーテル1に
対し、先端部側のケーブル4のケーブル素線5に超音波
送受波用の探触子7を接続すると共に、上記ケーブル素
線5の他端部には端子台8を接続し、チューブ3の中空
孔2内には全長にわたって回転駆動力を伝達するための
フレキシブルワイヤ9を挿通し、このフレキシブルワイ
ヤ9の先端部には回転可能な支持台10を設けると共
に、この支持台10の前面側に上記探触子7から打ち出
された超音波の伝播方向を変えるための音響ミラー11
を設けて構成されている。なお、上記端子台8には、図
示外の電源や制御装置が接続され、上記フレキシブルワ
イヤ9の他端部には、図示外のモータなどの回転駆動装
置が接続される。また、図10において、符号12は探
触子7及び支持台10、音響ミラー11等が外部と直接
接触しないようにシールする別のチューブを示してい
る。このシール用のチューブ12内には、超音波の減衰
防止のために所定の溶液を充てんして用いるようになっ
ている。
【0006】このような状態で、図10に示す超音波イ
メージングカテーテル6を体内の例えば血管内へ挿入
し、外部の電源や制御装置から端子台8及びチューブ3
内に挿通したケーブル4を介して探触子7を動作させな
がら、フレキシブルワイヤ9の他端部に接続された回転
駆動装置の動作により該フレキシブルワイヤ9及び支持
台10を介して音響ミラー11を回転させる。これによ
り、上記探触子7から打ち出された送波超音波は、該音
響ミラー11で反射されて上記血管の半径方向に照射さ
れ、その血管壁近傍からの反射波が音響ミラー11を介
して探触子7で受波されて、上記制御装置へ受波信号が
送られるように動作する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のカテーテル1又は超音波イメージングカテーテル6
においては、可撓性を有する材料で細径に形成された長
尺のチューブ3の中空孔2内に柔軟なケーブル4をその
全長にわたって挿通しなければならず、このケーブル4
を上記中空孔2内にスムーズに挿通するのが難しく、カ
テーテルとして組み立てるのに長時間を要するものであ
った。これに対して、上記チューブ3の中空孔2内にケ
ーブル4を挿通するための専用器材を用いた場合は、組
み立ての時間は早くなるが、カテーテルとしての製造コ
ストが高くなるものであった。また、低侵襲手術の目的
からするとカテーテルの外径はできるだけ細くする必要
があり、また、体内に挿入する際に血管壁などを傷付け
ないようにするためケーブル4はできるだけ軟らかいも
のを用いる必要があることから、このケーブル4を上記
中空孔2内に挿通するのが益々難しくなるものであっ
た。従って、組み立てるのに更に長時間を要するもので
あった。
【0008】また、図10に示す超音波イメージングカ
テーテルの場合は、チューブ3の中空孔2内に、上述の
ケーブル4の他に例えば回転駆動力を伝達するためのフ
レキシブルワイヤ9が挿通されており、上記ケーブル4
はチューブ3に固定されていないので、血管内を該血管
に沿って超音波イメージングカテーテルを進めて行く際
に、チューブ3が曲げられてフレキシブルワイヤ9とケ
ーブル4とが接触することがあり、相互に擦れて上記ケ
ーブル4の絶縁被覆が破損することがあった。従って、
ケーブル4のケーブル素線5がむき出しになることがあ
り、送受波信号の漏れなどの原因となり、信頼性が低下
することがあった。
【0009】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、製造が容易であると共にコスト上昇を抑え且つ信
頼性を向上することができるケーブル付設カテーテル及
びこれを用いた機能部品付カテーテルを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一の発明によるケーブル付設カテーテルは、可撓
性を有する材料により中心部に中空孔を有すると共に外
周部に所定の肉厚を有して細径に形成された長尺のチュ
ーブに、その長手方向に連続するケーブル素線を該チュ
ーブの製造時において付設し一体化したものである。
【0011】また、上記ケーブル素線は、電線又は光フ
ァイバとしたものである。
【0012】さらに、上記ケーブル素線は、上記チュー
ブの肉厚部内に固定状態又は該肉厚部の材料との間に微
小な隙間を有して緩い固定状態に埋め込んだものであ
る。
【0013】さらにまた、上記ケーブル素線は、上記チ
ューブの外周面又は該チューブの中空孔の内周面に固定
したものとしてもよい。
【0014】また、第二の発明による機能部品付カテー
テルは、上記いずれかの手段によるケーブル付設カテー
テルをカテーテル部材として用い、このカテーテル部材
の一端部において該カテーテル部材に付設されたケーブ
ル素線に所定の機能を発揮する機能部品を接続して成る
ものである。
【0015】
【作用】このように構成されたケーブル付設カテーテル
は、可撓性を有する材料により中心部に中空孔を有する
と共に外周部に所定の肉厚を有して細径に形成された長
尺のチューブに、その長手方向に連続するケーブル素線
を該チューブの製造時において付設して一体化したの
で、従来のように人手により長尺のチューブの中空孔内
にケーブルを挿通する必要が全くなく、容易に製造でき
ると共にコスト上昇を抑えることができる。
【0016】また、上記のように構成された機能部品付
カテーテルは、上記ケーブル付設カテーテルをカテーテ
ル部材として用い、このカテーテル部材の一端部におい
て該カテーテル部材に付設一体化されたケーブル素線に
所定の機能を発揮する機能部品を接続したので、従来の
ように上記機能部品に例えば回転駆動力を伝達するため
にチューブの中空孔内に挿通されたフレキシブルワイヤ
とケーブルとが接触することがなく、ケーブルが損傷す
るおそれをなくして信頼性を向上することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は第一の発明によるケーブル付設
カテーテルの実施例を示す斜視説明図である。このケー
ブル付設カテーテル15は、生体の医療現場などにおい
て生体内の中空器官、例えば人体の血管又は消化管など
の内部に誘導挿入して体内病変部の詳細診断及び治療な
どを行うのに用いるもので、図1に示すように、チュー
ブ3と、ケーブル素線5とから成る。
【0018】上記チューブ3は、カテーテルの本体を成
すもので、例えばポリエチレンなどの可撓性を有する材
料により、中心部に中空孔2を有すると共に外周部に所
定の肉厚を有して細径でかつ長尺に形成されている。具
体的には、長さが1〜2m,太さが1mm程度に形成され
ている。上記チューブ3の肉厚部16内には、ケーブル
素線5が埋め込まれている。このケーブル素線5は、カ
テーテルの一端部と他端部との間で信号の送受やエネル
ギの供給をするもので、例えば細くて柔軟な電線又は光
ファイバなどから成り、上記チューブ3の長手方向に沿
って連続する状態で該チューブ3の製造時に固定状態に
埋め込まれ、チューブ3と一体化されている。ケーブル
素線5の数は、1本又は2本以上とされ、この1本又は
2本以上のケーブル素線5の全体で一つのケーブルを構
成する。
【0019】このようなケーブル付設カテーテル15を
製造するには、チューブ3となる可撓性材料を溶かして
おき、この溶けた材料を型から押し出してチューブ3を
製造する工程において、該チューブ3の肉厚部16に相
当する位置に1本又は2本以上のケーブル素線5を配置
しておき、上記溶けた材料を型から押し出してチューブ
3を製造すると同時に、該チューブ3の肉厚部16内に
各ケーブル素線5を埋め込めばよい。その後、所定の長
さに切断し、さらに両端部にケーブル素線5の端部が露
出するように後述の端部処理を施せばよい。
【0020】図2は図1に示す実施例の変形例を示す斜
視説明図である。この変形例は、各ケーブル素線5をチ
ューブ3の肉厚部16内で該チューブ3の長手方向に対
して螺旋状に配置して埋め込んだものである。このよう
にすると、上記各ケーブル素線5がチューブ3の肉厚部
16内に埋め込まれた状態でも、ケーブル付設カテーテ
ル15の全体を曲げ易くすることができる。
【0021】図3は第一の発明の第二の実施例を示す斜
視説明図である。この実施例は、各ケーブル素線5をチ
ューブ3の肉厚部16内で該肉厚部16の材料との間に
微小な隙間を有して緩い固定状態に埋め込んだものであ
る。このようなケーブル付設カテーテル15を製造する
には、図1に示すようにカテーテルの全体を製造する段
階或いはその後所定の長さに切断した段階で、図3に示
すように各ケーブル素線5にワイヤ17を介して電気抵
抗素子18及び電源19を接続し、この電源19から電
気抵抗素子18及びワイヤ17を介して上記ケーブル素
線5に電流を流してそのケーブル素線5を昇温、膨張さ
せ、その後に上記電源19を遮断してケーブル素線5を
常温に戻して収縮させることにより、チューブ3の肉厚
部16の材料と上記ケーブル素線5との間に微小な隙間
を発生させればよい。これにより、各ケーブル素線5
は、チューブ3に対して緩い固定状態で埋め込まれ、や
や動き得ることとなる。この場合は、ケーブル付設カテ
ーテル15を曲げる際に、上記各ケーブル素線5がやや
動いて抵抗となることなく、カテーテルの全体を自在に
曲げることができる。なお、この実施例は、図2に示す
ケーブル付設カテーテル15にも同様に適用することが
できる。
【0022】図4は第一の発明の第三の実施例を示す一
部破断した斜視説明図である。この実施例は、各ケーブ
ル素線5をチューブ3の外周面に巻き付けて固定したも
のである。このようなケーブル付設カテーテル15を製
造するには、通常のカテーテルのチューブ(図9参照)
を製造する工程でチューブ3を製造し、このチューブ3
の外周面に接着剤を塗布しておき、この上面から上記チ
ューブ3の外周面に各ケーブル素線5を螺旋状に巻き付
ければよい。あるいは、上記チューブ3の外周面に直接
各ケーブル素線5を螺旋状に巻き付けた後に、ケーブル
素線5の外側にうすく樹脂コーティングを施せばよい。
この場合も、図2と同様に、ケーブル付設カテーテル1
5の全体を曲げ易くすることができる。
【0023】図5は図4に示す実施例の変形例を示す斜
視説明図である。この変形例は、各ケーブル素線5をチ
ューブ3の中空孔2の内周面に螺旋状に巻いて固定した
ものである。このようなケーブル付設カテーテル15を
製造するには、通常のカテーテルのチューブ(図9参
照)を製造する工程でチューブ3を製造し、このチュー
ブ3の中空孔2の内周面に接着剤を塗布しておき、この
状態で上記中空孔2の内周面に各ケーブル素線5を螺旋
状に巻き付ければよい。あるいは、上記中空孔2の内周
面に直接各ケーブル素線5を螺旋状に巻き付けた後に、
ケーブル素線5の内側にうすく樹脂コーティングを施せ
ばよい。この場合も、図2と同様に、ケーブル付設カテ
ーテル15の全体を曲げ易くすることができる。
【0024】図6は以上のように構成された本発明のケ
ーブル付設カテーテル15において、その両端部で各ケ
ーブル素線5を露出させる端部処理の方法の一例を示す
斜視説明図である。すなわち、例えば図1に示すように
構成されたケーブル付設カテーテル15の端部処理を行
うには、1本の長い連続状態に製造されたカテーテルを
所定の長さに切断し、チューブ3とケーブル素線5の端
面が一致している側の端部に、図6(a)に示すよう
に、レーザ光20を対物レンズ21で集光して上記チュ
ーブ3の表面に照射する。このとき、上記レーザ光20
は、チューブ3の材料に選択的に吸収波長を有するビー
ムとする。そして、このレーザ光20に対してチューブ
3を矢印A,B方向に左右移動すると共に矢印C方向に
回転させ、上記チューブ3の端面22aとそれより内側
の所定位置22bとの間で各ケーブル素線5を残してチ
ューブ3の材料のみを選択的に蒸散、除去する。これに
より、チューブ3の端部に各ケーブル素線5が露出す
る。さらに、他方の端部についても上記と同様の処理を
行うことにより、上記チューブ3の両端部について端部
処理が行われ、図6(b)に示すように、チューブ3の
両端部にケーブル素線5が露出する。なお、この端部処
理の方法は、図1に示すカテーテルのみに限らず、図2
及び図3、図4、図5に示すカテーテルの場合も同様に
適用できる。
【0025】図7は各ケーブル素線5を露出させる端部
処理の方法の他の例を示す断面説明図である。この例
は、容器23内にチューブ3の材料に対して選択的に化
学反応を生じて溶かす溶剤24を入れておき、この溶剤
24の中にチューブ3とケーブル素線5の端面が一致し
ている側の端部を浸漬するものである。すなわち、上記
チューブ3の端面25aとそれより内側の所定位置25
bとの間の部分を溶剤24中に浸漬することにより、各
ケーブル素線5を残してチューブ3の材料のみを選択的
に溶解、除去する。これにより、チューブ3の端部に各
ケーブル素線5が露出する。さらに、他方の端部につい
ても上記と同様の処理を行うことにより、上記チューブ
3の両端部について端部処理が行われ、図6(b)に示
すと同様に、チューブ3の両端部にケーブル素線5が露
出する。なお、この端部処理の方法は、図1に示すカテ
ーテルのみに限らず、図2及び図3、図4、図5に示す
カテーテルの場合も同様に適用できる。
【0026】図8は第二の発明による機能部品付カテー
テルの実施例を示す斜視説明図である。この実施例の機
能部品付カテーテル26は、例えば生体内の中空器官の
内部へ誘導挿入して超音波像を収集する超音波イメージ
ングカテーテルを示しており、図1〜図5に示すように
構成されたケーブル付設カテーテル15をカテーテル部
材として用い、このカテーテル部材(15)の先端部に
おいて該カテーテル部材(15)に付設されたケーブル
素線5に所定の機能を発揮する機能部品として探触子7
を接続したものである。
【0027】すなわち、図1に示すように構成されたケ
ーブル付設カテーテル15に対し、図6又は図7に示す
端部処理の方法を施してチューブ3の両端部にケーブル
素線5を露出しておき、先端部側のケーブル素線5に超
音波送受波用の探触子7を接続すると共に、上記ケーブ
ル素線5の他端部には端子台8を接続し、チューブ3の
中空孔2内には全長にわたって回転駆動力を伝達するた
めのフレキシブルワイヤ9を挿通し、このフレキシブル
ワイヤ9の先端部には回転可能な支持台10を設けると
共に、この支持台10の前面側に上記探触子7から打ち
出された超音波の伝播方向を変えるための音響ミラー1
1を設けて構成されている。なお、上記端子台8には、
図示外の電源や制御装置が接続され、上記フレキシブル
ワイヤ9の他端部には、図示外のモータなどの回転駆動
装置が接続される。また、図8において、符号12は探
触子7及び支持台10、音響ミラー11等が外部と直接
接触しないようにシールする別のチューブを示してい
る。このシール用のチューブ12内には、超音波の減衰
防止のために所定の溶液を充てんして用いるようになっ
ている。さらに、符号13は上記音響ミラー11によっ
て反射された超音波ビームを示している。なお、カテー
テル部材(15)の先端部において不要なケーブル素線
5′は、チューブ3の端面で切断されている。
【0028】なお、図8においては、機能部品付カテー
テル26の例として超音波イメージングカテーテルを示
したが、本発明はこれに限らず、カテーテルの一端部と
他端部との間でケーブルを使用して信号の送受やエネル
ギの供給を必要とする他の機能部品を備えたカテーテル
にも同様に適用できる。例えば、カテーテルの先端部に
メスやツマミなどを備えたものが考えられる。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
第一の発明のケーブル付設カテーテルによれば、可撓性
を有する材料により中心部に中空孔を有すると共に外周
部に所定の肉厚を有して細径に形成された長尺のチュー
ブに、その長手方向に連続するケーブル素線を該チュー
ブの製造時において付設して一体化したので、従来のよ
うに人手により長尺のチューブの中空孔内にケーブルを
挿通する必要が全くなく、容易に製造できると共にコス
ト上昇を抑えることができる。
【0030】また、第二の発明の機能部品付カテーテル
によれば、上記ケーブル付設カテーテルをカテーテル部
材として用い、このカテーテル部材の一端部において該
カテーテル部材に付設一体化されたケーブル素線に所定
の機能を発揮する機能部品を接続したので、従来のよう
に上記機能部品に例えば回転駆動力を伝達するためにチ
ューブの中空孔内に挿通されたフレキシブルワイヤとケ
ーブルとが接触することがなく、ケーブルが損傷するお
それをなくして信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明によるケーブル付設カテーテルの実
施例を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示す実施例の変形例を示す斜視説明図で
ある。
【図3】第一の発明の第二の実施例を示す斜視説明図で
ある。
【図4】第一の発明の第三の実施例を示す一部破断した
斜視説明図である。
【図5】図4に示す実施例の変形例を示す斜視説明図で
ある。
【図6】以上のケーブル付設カテーテルにおいてその両
端部で各ケーブル素線を露出させる端部処理の方法の一
例を示す斜視説明図である。
【図7】上記端部処理の方法の他の例を示す断面説明図
である。
【図8】第二の発明による機能部品付カテーテルの実施
例を示す斜視説明図である。
【図9】従来のカテーテルを示す斜視説明図である。
【図10】従来の超音波イメージングカテーテルの概略
構成を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
2…中空孔 3…チューブ 5…ケーブル素線 7…探触子 8…端子台 9…フレキシブルワイヤ 11…音響ミラー 15…ケーブル付設カテーテル 16…肉厚部 26…機能部品付カテーテル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する材料により中心部に中空
    孔を有すると共に外周部に所定の肉厚を有して細径に形
    成された長尺のチューブに、その長手方向に連続するケ
    ーブル素線を該チューブの製造時において付設し一体化
    したことを特徴とするケーブル付設カテーテル。
  2. 【請求項2】 上記ケーブル素線は、電線又は光ファイ
    バであることを特徴とする請求項1記載のケーブル付設
    カテーテル。
  3. 【請求項3】 上記ケーブル素線は、上記チューブの肉
    厚部内に固定状態又は該肉厚部の材料との間に微小な隙
    間を有して緩い固定状態に埋め込んだことを特徴とする
    請求項1又は2記載のケーブル付設カテーテル。
  4. 【請求項4】 上記ケーブル素線は、上記チューブの外
    周面又は該チューブの中空孔の内周面に固定したことを
    特徴とする請求項1又は2記載のケーブル付設カテーテ
    ル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のケーブ
    ル付設カテーテルをカテーテル部材として用い、このカ
    テーテル部材の一端部において該カテーテル部材に付設
    されたケーブル素線に所定の機能を発揮する機能部品を
    接続して成ることを特徴とする機能部品付カテーテル。
JP6329846A 1994-12-06 1994-12-06 ケーブル付設カテーテル及びこれを用いた機能部品付カテーテル Pending JPH08155031A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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