JP2000166761A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2000166761A
JP2000166761A JP10352739A JP35273998A JP2000166761A JP 2000166761 A JP2000166761 A JP 2000166761A JP 10352739 A JP10352739 A JP 10352739A JP 35273998 A JP35273998 A JP 35273998A JP 2000166761 A JP2000166761 A JP 2000166761A
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JP
Japan
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steam
electromagnet
weight
rice cooker
pressure adjusting
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Withdrawn
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JP10352739A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nakae
智 中江
Masako Tamaki
昌子 玉木
Yoshiko Yasunobu
淑子 安信
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯工程において、適時適当量の加圧・除圧
を行う炊飯器を提供すること。 【解決手段】 鍋2内部と外部とを連通する蒸気筒7に
永久磁石9にて構成される上下移動式調圧重り13を内
設し、蒸気筒7の壁面を経て上下移動式調圧重り13近
傍に電磁石11を設置し、電磁石11の通電を制御する
調圧制御手段12を有することで、永久磁石9の自重と
永久磁石9と電磁石11間に生じる磁力の吸引反発力に
より、適時加圧、除圧の制御を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被炊飯または調理物
を収納した容器内の圧力を高める圧力式の炊飯器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧力式の炊飯器は、容器内と本体
外とを連通する蒸気筒内部に、調圧用の重りを内設し、
蒸気孔の孔単位面積あたりの重りの重量と平衡となる内
圧に調整される。
【0003】炊飯・調理において加圧した状態で加熱す
ることで、常圧より炊飯・調理の加熱時間が短時間で終
了させることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蒸気が
発生した時点で圧力が上昇し、加熱が終了したまたは水
分がなくなった後、徐々に内圧が低下して常圧にもどる
まで放置する。また、重りを除去して強制的に圧力を除
去することも可能ではあるが、圧力機器は加圧量や加圧
時期の調整が行いにくく、炊飯おいては加熱の間加圧さ
れ、蒸らし工程においても余分な水分を蒸気として除去
することができず、特に粘り感が過大に増加し独特の食
感を有するものとなり、一般には好まれにくいご飯が炊
きあがる問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の炊飯器は、鍋内部と本体外部とを連通する蒸
気筒と、前記蒸気筒に内設される調圧重りと、前記蒸気
筒壁面外側で調圧重り近傍に設置された電磁石と、前記
電磁石の通電を制御する制御手段とを備え、前記調圧重
りは、水平方向または上下方向に極性を有する永久磁石
を有してなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明によれば、蒸
気筒に水平方向に極性を有する永久磁石にて構成される
調圧重りを内設し、前記蒸気筒壁面外側に調圧重り近傍
の1カ所ないし2カ所に電磁石を設置し、電磁石の通電
を制御する制御手段を有するもので、簡単な構成で適時
加圧、除圧を行うことができ加圧量や加圧時期を被加熱
物を適切な工程で加熱するものである。炊飯において従
来より炊飯器より短時間でかつ圧力炊飯による特有の粘
り等のない、適当な粘りをもつご飯を簡単な構成により
炊飯することができるものである。
【0007】請求項2記載の発明によれば、蒸気筒に上
下方向に極性を有する永久磁石にて構成される永久磁石
にて構成される調圧重りを内設し、前記蒸気筒壁面外側
に調圧重り近傍の全周を覆い電磁石を設置し、電磁石の
通電を制御する制御手段を有するもので、適時加圧、除
圧を行うことができ加加圧量や圧時期を被加熱物を適切
な工程で加熱するものである。炊飯において従来より炊
飯器より短時間でかつ圧力炊飯による特有の粘り等のな
い、適当な粘りをもつご飯を簡単な構成により炊飯する
ことができるものである。
【0008】請求項3記載の発明によれば、蒸気筒に水
平方向に極性を有する永久磁石にて構成される調圧重り
を略中心で周方向に回転自在に支持され、前記調圧重り
の中心以外の半径内側に蒸気口を配し、前記蒸気筒壁面
外側に調圧重り近傍の1カ所ないし2カ所に電磁石を設
置し、電磁石の通電を制御する制御手段を有するもの
で、高さ方向の寸法を縮小化して構成され、適時加圧、
除圧を行うことができ加加圧量や圧時期を被加熱物を適
切な工程で加熱するものである。炊飯において従来より
炊飯器より短時間でかつ圧力炊飯による特有の粘り等の
ない、適当な粘りをもつご飯を簡単な構成により炊飯す
ることができるものである。
【0009】請求項4記載の発明によれば、永久磁石を
内設する蒸気筒キャップを着脱自在とすることで、電気
的な接点が存在しないので水で丸洗いすることが可能で
あり、蒸気筒内部にも接点等構成部品が存在しないの
で、手入れが非常に容易であり、清潔に保つことができ
るものである。
【0010】請求項5記載の発明によれば、調圧重り上
方かつ周囲の蒸気筒内部に噴き出し防止空間を設けたこ
とで、調圧重りと蒸気口の隙間から噴出する蒸気の流速
を減衰させた後に本体外へ蒸気を放出させることで、使
用者に蒸気が直接噴出して火傷を負う危険性が減少する
ものである。
【0011】請求項6記載の発明によれば、調圧重りの
磁力を検知して蒸気筒キャップを取り外したまま炊飯や
調理を行ってしまうような誤使用を防止するもので常時
確実に炊飯を行うことができるものである。
【0012】請求項7記載の発明によれば、調圧重りの
動作を通電しない電磁石で検知し、容器を加熱する加熱
手段の入力を制御する制御手段を有するもので、鍋内の
沸騰状態を維持しながら必要以上の加熱を防止しエネル
ギー使用量を適正に保持するものである。
【0013】請求項8記載の発明によれば、調圧重りの
磁力を検知して蒸気筒キャップを取り外したまま炊飯を
行ってしまい目的の食味を得る炊飯ができないような誤
使用を防止するもので常時確実に必要な圧力をかけた専
用の炊飯を行うことができるものである。
【0014】請求項9記載の発明によれば、調圧重りの
磁力を検知して蒸気筒キャップを取り外したまま炊飯を
行ってしまい目的の食味を得る炊飯ができないような誤
使用を防止するとともに、蒸気筒キャップを紛失した。
または破損して使用できない状態においても、常圧下で
の炊飯コースを選定して炊飯が実行されるものである。
【0015】請求項10記載の発明によれば、炊飯開始
時に調圧重りを電磁石を通電して動作させ、その後の調
圧重りの動きによる磁力の変化を通電を停止した電磁石
で検知して、調圧重りが正常に動作することを確認する
工程を実行することで、調圧重りの動作不良による過加
圧や不加圧などの事故を未然に防止して安全に炊飯を行
うことができるものである。
【0016】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第一の実施例に
ついて図1を参考にしながら説明する。図1は本発明の
実施例を示す炊飯器の要部断面図である。本体1に着脱
自在に収納される鍋2を内装し、鍋2の上面を開閉自在
に覆う蓋3を設け、鍋2を下方より加熱する加熱手段4
と、鍋2の温度を検知する温度検知手段5と、温度検知
手段5の情報等を元に加熱手段4の制御を行う制御手段
6を備え、鍋2内の蒸気を排出する蒸気筒7を蓋3に有
し、蒸気筒7は途中絞って蒸気口8を形成し、水平方向
に極性を有する永久磁石9により構成される水平移動式
調圧重り10を水平方向に対し自在に動作する様設置さ
れている。蒸気筒7の外側周方向に位置する蓋3内部に
は、導線を巻き付けて構成される電磁石11が配置され
る。この電磁石11を炊飯工程において適時、通電停止
を行う調圧制御手段12をも有するものである。電磁石
11に通電し水平移動式調圧重り10に対して吸引力を
作用させると、蒸気口8に調圧重りの重量がかかり蒸気
口8を閉塞する。蒸気口8の単位面積あたりの水平移動
式調圧重り重量10を越える内圧が生じると水平移動式
調圧重り10を押し上げ内圧が低下することで内圧を一
定に調整するものである。一方、この調圧制御手段12
により適時電磁石11に通電することで、蒸気筒7内の
永久磁石9の一端と同極になり反発し合い、水平移動式
調圧重り10が移動し蒸気口8が解放されて蒸気口8よ
り蒸気が外部へ放出される。
【0017】以下、本実施例の動作について説明する。
本体1に米と水を入れた鍋2を内装し、蓋3を閉じて炊
飯スイッチ(図示していない)を操作することで炊飯を
行うものである。この炊飯プロセスは大きく浸水工程・
炊き上げ工程・蒸らし工程に分類されている。浸水工程
においては、内圧が上昇するほどの蒸気は発生しないの
で、蒸気口8を解放するため水平動式調圧重り10を移
動させその状態を保持させる。次の炊き上げ工程におい
ては、沸騰が生じこの沸騰状態を一定時間維持する間は
電磁石11に通電し水平動式調圧重り10を蒸気口8を
解放させるよう保持し続け常圧を維持する。この後に電
磁石11へ通電を行い水平調圧重りを蒸気口8を閉塞さ
せるよう移動させ内圧を上昇させる。この間場合によっ
ては、水平移動式調圧重り10に吸引力が作用するよう
に電磁石11の通電を行い、加圧量を増加させることも
できる。内部の水がなくなり温度検知手段5の温度が1
00度を越えて急激に上昇を開始すると炊き上げ工程を
終了させ蒸らし工程を行う。蒸らし工程はさらに余分な
水分を除去するもので、電磁石11に通電し水平移動式
調圧重り10を蒸気口8を解放させるよう移動させ、蒸
気を本体1外へ放出させ炊飯が終了するものである。ま
た、保温においても保温温度への温度低下と内部の保湿
をするために適時、水平移動式調圧重り10を水平方向
に移動させ蒸気口8の閉塞・解放を行うことが必要とな
る。
【0018】(実施例2)以下、本発明の第二の実施例
について図2を参考にしながら説明する。図2は本発明
の実施例を示す炊飯器の要部断面図である。図1と同様
な本体構成において、鍋2内の蒸気を排出する蒸気筒7
を蓋3に有し、蒸気筒7は途中絞って、永久磁石9によ
り構成される上下移動式調圧重り13を上下方向に対し
自在に動作する様設置されている。蒸気筒7の外側周方
向に位置する蓋3内部には、導線を巻き付けて構成され
る電磁石11が配置される。この電磁石11を炊飯工程
において適時、通電停止を行う調圧制御手段12を有す
るものである。電磁石11に通電しない場合は、蒸気口
8に上下移動式調圧重り13の重量がかかり、蒸気口8
の単位面積面積あたりの調圧重り重量を越える内圧が生
じると上下移動式調圧重り13を押し上げ内圧が低下す
ることで内圧を一定に調整するものである。一方、この
調圧制御手段12により適時電磁石11に通電すること
で、蒸気筒7内の永久磁石9の下端と同極になり反発し
合い上下移動式調圧重り13が蒸気口8より浮き蒸気口
8より蒸気が外部へ放出される。また、異極となると永
久磁石9と吸引し合い、上下移動式調圧重り13の見か
けの重量が増し、内圧をより上昇させることができるこ
ととなる。
【0019】以下、本実施例の動作について説明する。
図1と同様な本体構成をもつ炊飯器において、前述と同
様の操作を行い炊飯を開始させる。浸水工程において
は、内圧が上昇するほどの蒸気は発生しないので、電磁
石11への通電は行わず放置する。もちろん電磁石11
への通電を行い上下移動式調圧重り13を浮かしておい
ても良い。次の炊き上げ工程においては、沸騰が生じこ
の沸騰状態を一定時間維持する間は電磁石11に通電し
上下移動式調圧重り13を蒸気口8から浮かせ常圧を維
持する。この後に電磁石11への通電を停止して内圧を
上昇させる。この間場合によっては、上下移動式調圧重
り13に吸引力が作用するように電磁石11の通電を行
い、加圧量を増加させることもできる。内部の水がなく
なり温度検知手段5の温度が100度を越えて急激に上
昇を開始すると炊き上げ工程を終了させ蒸らし工程を行
う。この間必要に応じで電磁石11を異極となるよう制
御すると永久磁石9と吸引し合い、上下移動式調圧重り
13の見かけの重量が増し、内圧をより上昇させること
ができることとなる。
【0020】蒸らし工程はさらに余分な水分を除去する
もので、電磁石11に通電し上下移動式調圧重り10を
蒸気口8より浮かせ、蒸気を本体1外へ放出させ炊飯が
終了するものである。また、保温においても保温温度へ
の温度低下と内部の保湿をするために適時、上下移動式
調圧重り10の上下を行うことが必要となる。
【0021】なお、電磁石11の配置は図3の様に、上
下移動式調圧重り13の上方に設けることも可能であ
り、さらには、上下移動式調圧重り13の上方・下方の
両方に配置しても上記と同様に、上下移動式調圧重り1
3を制御することができるものである。
【0022】(実施例3)以下、本発明の第三の実施例
について図4を参考にしながら説明する。図4は本発明
の実施例を示す炊飯器の要部断面図である。図1と同様
な本体構成において、鍋2内の蒸気を排出する蒸気筒7
を蓋3に有し、蒸気筒7は途中絞って、永久磁石9によ
り構成される回転式調圧重り14を略中心で周方向に回
転自在に支持されている。蒸気筒7の外側の一端に位置
する蓋内部には、導線を巻き付けて構成される電磁石1
1が配置される。この電磁石11を炊飯工程において適
時、通電停止を行う調圧制御手段12を有するものであ
る。電磁石11に通電し極性を制御することで回転式調
圧重り14は方向を変化させ、回転式調圧重り14の半
径内に配置される蒸気口8の閉塞・解放を行う。
【0023】以下、本実施例の動作について説明する。
図1と同様な本体構成をもつ炊飯器において、前述と同
様の操作を行い炊飯を開始させる。浸水工程において
は、内圧が上昇するほどの蒸気は発生しないので、電磁
石11を通電し回転式調圧重り14を蒸気口8を解放さ
せる位置に配置させる。次の炊き上げ工程においては、
沸騰が生じこの沸騰状態を一定時間維持する間は電磁石
11は浸水工程と同様蒸気口8を解放のまま保持する。
この後に電磁石11へ通電を行い回転式調圧重り14を
蒸気口8を閉塞させる位置に停止して内圧を上昇させ
る。内部の水がなくなり温度検知手段5の温度が100
度を越えて急激に上昇を開始すると炊き上げ工程を終了
させ蒸らし工程を行う。蒸らし工程はさらに余分な水分
を除去するもので、電磁石11に通電し回転式調圧重り
14を回転させ蒸気口8を開放し、蒸気を本体1外へ放
出させ炊飯が終了するものである。また、保温において
も保温温度への温度低下と内部の保湿をするために適
時、回転式調圧重りの回転を行うことが必要となる。
【0024】(実施例4)以下、本発明の第4実施例に
ついて図5を基に説明する。図4は本発明の実施例を示
す炊飯器の要部断面図である。図1の構成を持つ炊飯器
の蒸気筒内の永久磁石を有する部分を蒸気筒キャップと
して別体として、着脱自在に設置されているものであ
る。
【0025】以下、本実施例の動作について説明する。
炊飯を開始する前に蒸気筒キャップ15を蒸気筒7の所
定の位置に設置して、炊飯を開始する。この時の動作は
前述の内容と全く同様である。炊飯を終了後、この蒸気
筒キャップ15は取り外し炊飯中に蒸気筒7内に侵入し
たおねばを水で丸洗いすることができ、容易に清潔な状
態を保持することができる。また、蒸気筒7内空間に
は、動作部品等が存在しないので、略筒状に構成され蒸
気筒7内の清掃も容易にできるものである。
【0026】(実施例5)以下、本発明の第5実施例に
ついて図6を基に説明する。図6は本発明の実施例を示
す炊飯器の要部断面図である。図1の構成を持つ炊飯器
の蒸気筒内の永久磁石を有する部分の半径方向に吹き出
し防止空間16を設けるものである。
【0027】以下本実施例の動作について説明する。上
下移動式調圧重り13が蒸気口8を閉塞した状態におい
て、内圧が蒸気口8の単位面積あたりの上下移動式調圧
重り13の重量を上回ったときに調圧重りは上方に押し
上げられ、蒸気は蒸気口8から上昇し上下移動式調圧重
り13と蒸気口8の隙間より水平方向に方向を変更して
噴出する。この蒸気の流速を吹き出し防止空間16と壁
面で減衰させた後、本体1外へ蒸気を放出するものであ
る。
【0028】(実施例6)以下、本発明の第6実施例に
ついて図7を基に説明する。図7は発明の実施例を示す
炊飯器の要部断面図である。前記吹き出し防止空間16
に蒸気口8から一方向に捻れた放射状にガイド17を設
けるものである。
【0029】以下本実施例の動作について説明する。前
述のように蒸気は上下移動式調圧重り13と蒸気口8の
隙間より水平方向に噴出するが、ガイド17により蒸気
が滑らかに蒸気筒7側壁に導かれ、側壁を周方向に回転
しながら本体1外へ放出されるものである。
【0030】(実施例7)以下、本発明の第7実施例に
ついて説明する。炊飯開始時点において蒸気筒キャップ
15内の上下移動式調圧重り13の磁力を認識して前記
蒸気筒7の取り付け確認検知を行うものである。
【0031】以下本実施例の動作について説明する。蒸
気筒キャップ15の取り付け取り外しによって生じる永
久磁石9の有する磁力の変化を検知して、通電しない電
磁石の生じる電流を信号として、蒸気筒キャップ15の
着脱検知を行い、もし蒸気筒7の付け忘れがあった場合
には蒸気筒キャップ15なしの表示を行うものである。
【0032】なお、別に永久磁石の磁力によりオンオフ
する別の蒸気筒キャップ検知装置を設けることもでき
る。この場合、炊飯中の電磁石11の通電停止により生
じる磁力の影響を受けないよう、炊飯開始の時点に蒸気
筒キャップ15が設置されていることを検知した後は、
蒸気筒キャップ検知装置の信号は無視するものである。
【0033】(実施例8)以下、本発明の第8実施例に
ついて説明する。前項取り付け確認検知結果に基づき炊
飯工程を自動変更させる制御手段を有するものである。
【0034】以下本実施例の動作について説明する。蒸
気筒キャップ15の取り付け取り外しによって生じる永
久磁石9の有する磁力の変化を検知して、通電しない電
磁石11の生じる電流を信号として、蒸気筒キャップ1
5の着脱検知を行い、もし蒸気筒7の付け忘れがあった
場合には蒸気筒キャップ15なしの表示を行うものであ
る。さらにそのまま炊飯を続けるかのチェックを行い、
蒸気筒7紛失などの場合に、加圧を行わない従来の炊飯
器通りの炊飯工程を行うコースを有することが可能であ
る。
【0035】(実施例9)以下、本発明の第9実施例に
ついて説明する。炊飯開始時点において蒸気筒7内の上
下式調圧重り13の磁力を認識して前記上下式調圧重り
13動作確認検知を行うものである。
【0036】以下本実施例の動作について説明する。電
磁石11を通電し蒸気筒7内の上下移動式調圧重り13
を上に浮かせる動作をさせた後、電磁石11への通電を
停止して上下移動式調圧重り13が下降するときの永久
磁11石の磁力変化を、通電しない電磁石11で検知し
てその検知信号により上下移動式調圧重り13の上下の
動作が行われていることを確認するものである。もし、
動作確認により動作不良と判定された時には、上下移動
式調圧重り13に異常有りの表示を行い炊飯を開始させ
ないものとする。この場合炊飯の必要性が高いならば、
蒸気筒キャップ15を除去して、前述の加圧を行わない
炊飯工程を行うコースを選択することが可能となる。
【0037】(実施例10)以下、本発明の第10実施
例について説明する。炊飯開始時点において蒸気筒7内
の上下移動式調圧重り13の磁力を認識して前記蒸気筒
7の動作確認検知を行うものである。
【0038】以下本実施例の動作について説明する。電
磁石を通電し蒸気筒7内の上下移動式調圧重り13を上
に浮かせる動作をさせた後、電磁石11への通電を停止
して上下移動式調圧重り13が下降するときの永久磁石
11の磁力変化を、通電しない電磁石11で検知してそ
の検知信号により上下移動式調圧重り13の上下の動作
が行われていることを確認するものである。もし、動作
確認により動作不良と判定された時には、上下移動式調
圧重り13に異常有りの表示を行うものである。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、蒸気筒に水平方向に極性を有する永久磁石にて構
成される調圧重りを内設し、前記蒸気筒壁面外側に調圧
重り近傍の1カ所ないし2カ所に電磁石を設置し、電磁
石の通電を制御する制御手段を有するもので、蒸気筒内
に機構部品が存在せず動作の信頼性に優れ、また蒸気筒
内の清掃性も良く、鍋内の加圧量を制御し、適時除圧を
行うことができ、圧力炊飯や調理を最適なプロセスで行
うことができる炊飯器を提供できるものである。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、蒸気
筒に上下方向に極性を有する永久磁石にて構成される調
圧重りを内設し、前記蒸気筒壁面外側に調圧重り近傍の
全周を覆い電磁石を設置し、電磁石の通電を制御する制
御手段を有するもので、蒸気筒内に機構部品が存在せず
動作の信頼性に優れ、また蒸気筒内の清掃性も良く、鍋
内の加圧量を調圧重りの自重と電磁石と永久磁石間に作
用する力の和によって自在に制御し、適時除圧を行うこ
とができ、圧力炊飯や調理を最適なプロセスで行うこと
ができる炊飯器を提供できるものである。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、蒸気
筒に水平方向に極性を有する永久磁石にて構成される調
圧重りを略中心で周方向に回転自在に支持され、前記調
圧重りの中心以外の半径内側に蒸気口を配し、前記蒸気
筒壁面外側に調圧重り近傍の1カ所ないし2カ所に電磁
石を設置し、電磁石の通電を制御する制御手段を有する
もので、蒸気筒内に機構部品が存在せず動作の信頼性に
優れ、また蒸気筒内の清掃性も良く、鍋内の加圧量を制
御し適時除圧を行う構成を、蓋の厚みをより薄型化にし
て、圧力炊飯や調理を最適なプロセスで行うことができ
る炊飯器を提供できるものである。
【0042】また、請求項4記載の発明によれば、永久
磁石を内設する蒸気筒を適時取り外し、蒸気筒をそのま
ま水洗いし、加えて蓋側の蒸気筒部分にも構成部品が露
出しないので、従来の圧力炊飯器に比べ清掃性が非常に
良くなるものである。
【0043】また、請求項5記載の発明によれば、圧力
制御工程中や除圧状態において調圧重りと蒸気口との隙
間より噴出する蒸気の流速を噴き出し防止空間で減衰さ
せた後に本体外へ蒸気を放出させることで、使用者に蒸
気が直接噴出するのを抑制するものである。
【0044】また、請求項6記載の発明によれば、蒸気
口から一方向に捻れた放射状にガイドを設けることで、
前記同様に圧重りと蒸気口との隙間より噴出する蒸気が
滑らかに蒸気筒側壁に導かれ、側壁を周方向に回転しな
がら本体外へ放出されるので、蒸気の流速を減衰させる
空間を省スペースで構成することができるものである。
【0045】また、請求項7記載の発明によれば、調圧
重りの動作を通電しない電磁石で検知し、容器を加熱す
る加熱手段の入力を制御する制御手段を有するもので鍋
内の沸騰状態を維持しながら必要以上の加熱を防止しエ
ネルギー使用量を適正に保持しながら食味の良いご飯を
得るものである。
【0046】また、請求項8記載の発明によれば、調圧
重りの磁力を検知して蒸気筒キャップを取り外したまま
炊飯や調理を行ってしまうような誤使用を防止するもの
で常時確実に炊飯や調理を行うことができるものであ
る。
【0047】また、請求項9記載の発明によれば、調圧
重りの磁力を検知して蒸気筒キャップを取り外したまま
炊飯や調理を行ってしまうような誤使用以外に蒸気筒キ
ャップを紛失した。または破損して使用できない状態に
おいても、常圧下での炊飯コースを選定して炊飯が実行
されるものである。
【0048】さらに、請求項10記載の発明によれば、
炊飯開始時に調圧重りを電磁石を通電して動作させ、そ
の後の調圧重りの動きによる磁力の変化を通電を停止し
た電磁石で検知して、調圧重りが正常に動作することを
確認する工程を実行することで、調圧重りの動作不良に
よる過加圧や不加圧などの事故を未然に防止して安全に
炊飯や調理を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す炊飯器全体の要部
断面図
【図2】本発明の第2の実施例を示す炊飯器の要部断面
【図3】同、炊飯器の別の要部断面図
【図4】本発明の第3の実施例を示す炊飯器の要部断面
【図5】本発明の第4の実施例を示す炊飯器の要部断面
【図6】本発明の第5の実施例を示す炊飯器の要部断面
【図7】本発明の第6の実施例を示す炊飯器の要部断面
【符号の説明】
7 蒸気筒 8 蒸気口 9 永久磁石 10 水平移動式調圧重り 11 電磁石 12 調圧制御手段 13 上下移動式調圧重り 14 回転式調圧重り 15 蒸気筒キャップ 16 吹き出し防止空間 17 ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安信 淑子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA02 AA08 BA03 BA05 BA07 BA61 CA22 CA69 CA73 CB08 CC04 CC29 CC38 CC39 CC68 GA01 GB31 GC12 GC36

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋内部と本体外部とを連通する蒸気筒
    と、前記蒸気筒に内設される調圧重りと、前記蒸気筒壁
    面外側で調圧重り近傍に設置された電磁石と、前記電磁
    石の通電を制御する制御手段とを備え、前記調圧重り
    は、水平方向に極性を有する永久磁石を有してなる炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 鍋内部と本体外部とを連通する蒸気筒
    と、前記蒸気筒に内設される調圧重りと、前記蒸気筒壁
    面外側で調圧重り近傍に設置された電磁石と、前記電磁
    石の通電を制御する制御手段とを備え、前記調圧重り
    は、上下方向に極性を有する永久磁石を有してなる炊飯
    器。
  3. 【請求項3】 本体に着脱自在に、開閉自在に構成され
    る鍋内部と本体外部とを連通する蒸気筒に水平方向に極
    性を有する永久磁石にて構成される調圧重りを略中心で
    周方向に回転自在に支持され、前記調圧重りの中心以外
    の半径内側に蒸気口を配し、前記蒸気筒壁面外側に調圧
    重り近傍に電磁石を設置し、電磁石の通電を制御する制
    御手段を有する炊飯器。
  4. 【請求項4】 永久磁石を内設する蒸気筒キャップを着
    脱自在とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯
    器。
  5. 【請求項5】 調圧重り上方かつ周囲の蒸気筒内部に噴
    き出し防止空間を設けた請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 噴き出し空間にガイドを設けた請求項5
    記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 調圧重りの動作を通電しない電磁石で検
    知し、容器を加熱する加熱手段の入力を制御する制御手
    段を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯
    器。
  8. 【請求項8】 炊飯または調理開始時点において、蒸気
    筒内の調圧重りの磁力を認識して前記蒸気筒の取り付け
    確認検知を行う炊飯工程を有する請求項4〜7のいずれ
    か1項に記載の炊飯器。
  9. 【請求項9】 取り付け確認検知結果に基づき炊飯工程
    を自動変更させる制御手段を有する請求項8記載の炊飯
    器。
  10. 【請求項10】 炊飯または調理の開始時点に、調圧重
    りの動作確認検知を行う炊飯または調理工程を有する請
    求項1〜9のいずれか1項に記載の炊飯器。
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