JP2000165204A - Iir形デジタルローパスフィルタ - Google Patents

Iir形デジタルローパスフィルタ

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JP2000165204A
JP2000165204A JP10338002A JP33800298A JP2000165204A JP 2000165204 A JP2000165204 A JP 2000165204A JP 10338002 A JP10338002 A JP 10338002A JP 33800298 A JP33800298 A JP 33800298A JP 2000165204 A JP2000165204 A JP 2000165204A
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Masahito Arisawa
雅人 有澤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、動作速度の向上化が図れるII
R形デジタルローパスフィルタを提供することを目的と
する。 【解決手段】 入力データが入力される第1加算器、第
1加算器の出力を1クロック周期分遅延させて出力する
第1遅延器、第1遅延器の出力が入力される第2加算
器、第2加算器の出力に所定の係数を乗算してフィルタ
出力として出力する乗算器、第2加算器の出力を1クロ
ック周期分遅延させて出力する第2遅延器および第2遅
延器の出力をビットシフトするビットシフタを備え、第
1加算器は、入力データとビットシフタの出力とを加算
して出力するものであり、第2加算器は、第1遅延器の
出力と第2遅延器の出力とを加算して出力するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、IIR形デジタ
ルローパスフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来のIIR(Infinite Impuls
e Response) 形デジタルローパスフィルタの構成を示し
ている。
【0003】このIIR形デジタルローパスフィルタ
は、加算器1、遅延器2、係数bの乗算器3および係数
aの乗算器4から構成されている。
【0004】このフィルタの入力をXn 、出力をYn
加算器1の出力をQn とすると、出力Yn は、次の数式
1で表される。
【0005】
【数1】
【0006】図1の構成で、サンプリング周波数に対し
てカットオフ周波数の低いフィルタを設計すると、係数
bの乗算器3が大きくなり、また動作速度も低下する。
このローパスフィルタの係数bは、b=0.9999999851と
なり、1に近い値になる。
【0007】仮に、係数bを1にした場合には、乗算器
3が不要となり回路構成は簡素化されるが、フィルタの
安定性が問題となる。例えば、一方の符号に偏った値が
入力された場合、このループ内の値Qn がオーバーフロ
ーを起こすようになり、適切なローパスフィルタとして
動作しなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、動作速度
の向上化が図れるIIR形デジタルローパスフィルタを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるIIR形
デジタルローパスフィルタは、入力データが入力される
第1加算器、第1加算器の出力を1クロック周期分遅延
させて出力する第1遅延器、第1遅延器の出力が入力さ
れる第2加算器、第2加算器の出力に所定の係数を乗算
してフィルタ出力として出力する乗算器、第2加算器の
出力を1クロック周期分遅延させて出力する第2遅延器
および第2遅延器の出力をビットシフトするビットシフ
タを備え、第1加算器は、入力データとビットシフタの
出力とを加算して出力するものであり、第2加算器は、
第1遅延器の出力と第2遅延器の出力とを加算して出力
するものであることを特徴とする。
【0010】入力データをmビット幅とすると、第1加
算器はmビット幅で加算演算を行い、第2加算器はmビ
ット幅より大きなnビット幅で加算演算を行い、ビット
シフタは第2遅延器から送られてきたnビット幅のデー
タのうちの上位mビット分のデータを取り出して出力す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。
【0012】〔1〕この発明の実施の形態によるIIR
形デジタルローパスフィルタの構成の説明。
【0013】図3は、この発明の実施の形態によるII
R形デジタルローパスフィルタの構成を示している。
【0014】このフィルタは、カットオフ周波数がサン
プリング周波数に比べて極端に低い場合に適用されるI
IR形デジタルローパスフィルタであり、第1加算器2
1、1クロック周期分の遅延を行う第1遅延器22、第
2加算器23、1クロック周期分の遅延を行う第2遅延
器24、係数d=1−b(図1参照)の乗算器として用
いられるビットシフタ25および係数a(図1参照)の
乗算器26から構成されている。
【0015】図3において、n、mは信号のビット幅を
表している。nとmとは、n>mの関係を有しており、
たとえば、mは8ビットであり、nは32ビットであ
る。リセット直後においては、このデジタルローパスフ
ィルタを実現するために用いられる各レジスタは0にリ
セットされ、レジスタには2の補数表記の値が入力され
るものとする。
【0016】入力端子には、mビット幅のデータXn
入力される。この入力データXn は、第1加算器21に
送られ、ビットシフタ25からの出力(d×Qn-1 に相
当する)が減算される。第1加算器21によって得られ
たデータXXn は、第1遅延器22で1クロック周期分
の遅延を受ける。
【0017】次に、第2加算器23と第2遅延器24で
構成されるループ回路30にデータXXn-1 が送られ
る。ループ回路30内の第2加算器23では、リセット
直後から入力されたすべてのデータをnビットのデータ
として、XXn-1 +Qn-1 の加算が行われる。
【0018】この加算後のデータQn は、乗算器26に
送られ、係数aが乗算された後、出力データYn として
出力される。この出力データは、このデジタルローパス
フィルタによって高周波成分が除去されたデータとな
る。
【0019】一方、ループ回路30内の第2の遅延器2
4から出力されたnビットのデータQn-1 は、ビットシ
フタ25に送られる。ビットシフタ25では、nビット
のデータのうち、上位mビットが取り出され、第1加算
器21に送られる。
【0020】このIIR形デジタルローパスフィルタで
は、1に近い値bを乗算するための乗算器は不要となる
ので、動作速度の向上化が図れる。
【0021】〔2〕図3のIIR形デジタルローパスフ
ィルタが設計された経緯の説明
【0022】図1に示す従来のIIR形デジタルローパ
スフィルタの構成で、サンプリング周波数に対してカッ
トオフ周波数の低いフィルタを設計すると、係数bの乗
算器が大きくなり、また動作速度も低下する。そこで、
n-1 に係数bを乗ずる代わりに、次の数式2に示すよ
うな演算を行う方法をとった。
【0023】
【数2】
【0024】ただし、d=1−bである。このような演
算を行うフィルタの構成を図2に示す。
【0025】図2のフィルタでは、図1の係数bの乗算
器3の代わりに、係数dの乗算器13が用いられてい
る。また、加算器1の代わりに、入力Xn に、遅延器2
の出力Qn-1 を加算すると同時に、係数dの乗算器13
の出力d×Qn-1 を減算するための加算器11が用いら
れている。
【0026】このようにすると、Qn がオーバーフロー
を起こすことはなくなる。また、係数dの乗算器13
は、演算精度を問題にしなければ、ビットシフトによっ
て上位ビットを取り出す構成にすることができ、動作速
度が向上する。
【0027】しかしながら、加算器11は、3変数を取
り扱うことなるため、1クロック周期で、加算と減算と
の2回の演算を行う必要があるという問題がある。
【0028】Qn の値は、上位ビットの変化がゆっくり
であるので、図2の構成を上記図3の構成のように変更
しても影響は少ないと考えられる。
【0029】図3のフィルタにおいては、出力Yn は次
の数式3で表される。
【0030】
【数3】
【0031】ここで、サンプリング周波数に対して、カ
ットオフ周波数が十分低いので、Q n ≒Qn-1 と近似す
ることができる。したがって、出力Yn は次の数式4で
表される。
【0032】
【数4】
【0033】さらに、出力Yn は、ローパスフィルタの
出力であり、その変化はゆっくりであると考えられるの
で、Yn ≒Yn-1 という近似が成り立つ。
【0034】したがって、出力Yn は次の数式5で表さ
れる。
【0035】
【数5】
【0036】さらに、数式5を整理すると、数式6とな
り、図1に示す従来のIIR形デジタルローパスフィル
タにおける出力Yn の算出式1と一致する。
【0037】
【数6】
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、動作速度の向上化が
図れるIIR形デジタルローパスフィルタが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のIIR形デジタルローパスフィルタの構
成を示すブロック図である。
【図2】図1と等価なIIR形デジタルローパスフィル
タの構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態であるIIR形デジタル
ローパスフィルタの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21 第1加算器 22 第1遅延器 23 第2加算器 24 第2遅延器 25 ビットシフタ 26 乗算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データが入力される第1加算器、第
    1加算器の出力を1クロック周期分遅延させて出力する
    第1遅延器、第1遅延器の出力が入力される第2加算
    器、第2加算器の出力に所定の係数を乗算してフィルタ
    出力として出力する乗算器、第2加算器の出力を1クロ
    ック周期分遅延させて出力する第2遅延器および第2遅
    延器の出力をビットシフトするビットシフタを備え、第
    1加算器は、入力データとビットシフタの出力とを加算
    して出力するものであり、第2加算器は、第1遅延器の
    出力と第2遅延器の出力とを加算して出力するものであ
    るIIR形デジタルローパスフィルタ。
  2. 【請求項2】 入力データをmビット幅とすると、第1
    加算器はmビット幅で加算演算を行い、第2加算器はm
    ビット幅より大きなnビット幅で加算演算を行い、ビッ
    トシフタは第2遅延器から送られてきたnビット幅のデ
    ータのうちの上位mビット分のデータを取り出して出力
    することを特徴とする請求項1に記載のIIR形デジタ
    ルローパスフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205791A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Rohm Co Ltd モータ駆動回路およびそれを用いた冷却装置、電子機器
CN101764589B (zh) * 2008-12-19 2013-05-15 索尼株式会社 滤波电路和通信设备
US9374029B2 (en) 2010-03-25 2016-06-21 Rohm Co., Ltd. Motor driving circuit
JP2017153075A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 耐放射線強化インターリーブアナログ−デジタル変換回路及びその較正方法

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