JPH04324765A - エッジ急峻化回路 - Google Patents

エッジ急峻化回路

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JPH04324765A
JPH04324765A JP3122281A JP12228191A JPH04324765A JP H04324765 A JPH04324765 A JP H04324765A JP 3122281 A JP3122281 A JP 3122281A JP 12228191 A JP12228191 A JP 12228191A JP H04324765 A JPH04324765 A JP H04324765A
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JP
Japan
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edge
signal
output
information
delay
Prior art date
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Pending
Application number
JP3122281A
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English (en)
Inventor
Takechika Shibayama
柴山 健爾
Makoto Hirayama
良 平山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタル信号処理を
利用して信号波形のエッジ部分を急峻化する回路の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエッジ急峻化回路は、原信号(入
力信号)に対して他の信号を合成することによって、信
号波形の変化部分(エッジ)を急峻にする構成である。 図9は2次微分型の従来のエッジ急峻化回路のブロック
構成図である。従来のエッジ急峻化回路101は、入力
端子102に印加されるデジタル信号102aを、その
標本化周期THと等しい遅延時間を有する遅延回路10
3,104を2段直列接続した遅延回路部105へ供給
し、第1の乗算器107で初段遅延回路103の出力を
2倍にした信号107aを生成し、第1の演算器106
でこの2倍にした信号107aから入力信号102aお
よび後段遅延回路104の出力信号104aをそれぞれ
減算して第1の演算出力106aを得るとともに、この
出力106aを第2の乗算器108で任意の係数K倍し
、このK倍にした信号108aと第1の遅延回路103
の出力103aとを第2の演算回路109で加算して出
力信号109aを得る構成である。
【0003】図10は従来のエッジ急峻化回路の動作を
説明する信号波形図である。同図(a)に示す入力信号
102aが遅延回路部105へ入力されると、各遅延回
路103,104の出力は(b),(c)に示すように
それぞれ遅延時間THだけ遅延される。第1の演算器1
06からは(d)に示すように正負両極正の信号106
aが出力され、第2の演算器109からは(e)に示す
ようにアンダーシュート,オーバーシュートを付加して
エッジを急峻化した出力信号109aを得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のエッ
ジ急峻化回路は、原信号に他の信号を合成することによ
って、エッジを急峻化する構成であるから、原信号の波
形に対してオーバーシュートやアンダーシュートが付加
されてしまう。このため、従来の回路を例えば色差信号
のエッジ急峻化に適用した場合、そのエッジ部分で色相
が変化するという問題を生ずる。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はオーバーシュートやアンダ
ーシュート等のように波形の振幅方向への変化を与えず
に、信号波形の変化部分(エッジ)を急峻化することの
できる回路を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係るエッジ急峻化回路は、所定の標本化周期
で量子化されたデジタル信号データを時系列的な対応を
付けて複数個分記憶するとともに新たなデジタル信号デ
ータへの更新を行なう一時記憶手段と、標本化周期の整
数倍の時間間隔で抽出した少なくとも4個のデジタル信
号データに対して予め設定したデジタル演算処理を施し
その演算結果を量子化してエッジ補正情報を出力するエ
ッジ補正情報生成手段と、このエッジ補正情報が与えら
れない状態では前記一時記憶手段に記憶したデジタル信
号データを予め設定した標準遅延時間経過後に順次出力
するとともに、エッジ補正情報に基づいてその読み出し
順序もしくは読み出しタイミングを変化させることで、
信号波形のエッジ部を急峻にしたデジタル信号データを
出力するエッジ急峻化手段とを備えたことを特徴とする
【0007】請求項2に係るエッジ急峻化回路は、所定
の標本化周期で量子化されたデジタル信号データを遅延
時間の等しい3個の遅延回路を直列接続した3段遅延回
路へ入力し、第1の演算手段で原信号と第1の遅延回路
の出力信号との和から第2および第3の遅延回路の出力
信号をそれぞれ減算して第1のエッジ情報を生成し、第
2の演算手段で原信号と第3の出力信号の和から第1お
よび第2の遅延回路の出力をそれぞれ減算して第2のエ
ッジ情報を生成し、乗算手段で前記第1および第2のエ
ッジ情報の積を求め、この積を量子化手段で±N(Nは
整数)に量子化した第3のエッジ情報を得るとともに、
デジタル信号データを2N個の遅延回路を直列接続した
多段遅延回路へ入力し、エッジ急峻化手段は第3のエッ
ジ情報が0の場合は第N段目の遅延回路の出力信号を出
力し、第3のエッジ情報が正の数nの場合はN−n段目
の遅延回路の出力信号を出力し、第3のエッジ情報が負
の数nの場合はN+n段目の遅延回路の出力信号を出力
するよう構成したことを特徴とする。
【0008】請求項3に係るエッジ急峻化回路は、搬送
色信号を副搬送波周波数(fSC)の4倍の周波数で標
本化し所定のビット数で量子化したデジタル搬送色信号
を、副搬送波の周期の2倍の遅延時間を有する遅延回路
を3段直列に接続した3段遅延回路へ入力し、第1の演
算手段で原信号と第1の遅延回路の出力信号との和から
第2および第3の遅延回路の出力信号をそれぞれ減算し
て第1のエッジ情報を生成し、第2の演算手段で原信号
と第3の出力信号の和から第1および第2の遅延回路の
出力をそれぞれ減算して第2のエッジ情報を生成し、乗
算手段で前記第1および第2のエッジ情報の積を求め、
この積を量子化手段で±N(Nは整数)に量子化した第
3のエッジ情報を得るとともに、デジタル搬送波信号を
副搬送波の周期と等しい遅延時間を有する遅延回路を2
N段直列接続した多段遅延回路へ入力し、エッジ急峻化
手段は第3のエッジ情報が0の場合は第N段目の遅延回
路の出力信号を出力し、第3のエッジ情報が正の数nの
場合はN−n段目の遅延回路の出力信号を出力し、第3
のエッジ情報が負の数nの場合はN+n段目の遅延回路
の出力信号を出力するよう構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に係るエッジ急峻化回路は、所定の標
本化周期毎に入力されるデジタル信号データを一時記憶
するとともに、エッジ補正情報生成手段は少なくとも4
個のデジタル信号データに対して所定の演算を施し、そ
の演算結果を量子化したエッジ補正情報を出力する。エ
ッジ急峻化手段は、エッジ補正情報に基づいてエッジ部
分の時間幅が短くなるよう一時記憶手段に記憶したデジ
タル信号データの読み出し順序もしくはタイミングを変
化させる。よって、原信号の振幅を変化させることなく
、信号波形の変化部分(エッジ)を急峻化させることが
できる。
【0010】請求項2に係るエッジ急峻化回路は、3段
遅延回路で遅延させた各遅延信号と原信号とに基づいて
、第1の演算手段で入力信号が正弦波であれば位相が9
0度進んだ正弦波信号が得られるよう構成された演算処
理を行なって第1のエッジ情報を得るとともに、第2の
演算手段で入力信号が正弦波であれば位相が180度遅
れた正弦波信号が得られるよう構成された演算処理を行
なって第2のエッジ情報を得る。第1および第2のエッ
ジ情報の積は2倍の周波数となり、この積に基づいて原
信号データを時間軸上でどの程度ずらせばよいかに係る
第3のエッジ情報を得る。そして、原信号を多段遅延回
路へ入力し、その取り出しを行なう遅延段数を第3のエ
ッジ情報に基づいて変化させることで、原信号のエッジ
部分の時間幅を狭める。これにより、原信号の振幅を変
化させることなく、信号波形のエッジを急峻にすること
ができる。
【0011】請求項3に係るエッジ急峻化回路は、副搬
送波周波数の4倍の周波数で標本化したデジタル搬送色
信号を、副搬送波の周期の2倍の遅延時間を各段が有す
る3段遅延回路へ入力して第3のエッジ情報を得るとと
もに、副搬送波の周期と等しい遅延時間を各段が有する
多段遅延回路へ入力したデジタル搬送色信号の読出しタ
イミングを、第3のエッジ情報に基づいて副搬送波の周
期の整数倍で変化させて、エッジ部の時間幅を短くする
ので、色ずれ等を伴うことなく搬送色信号のエッジを急
峻にすることができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は請求項1に係るエッジ急峻化回路の
ブロック構成図である。このエッジ急峻化回路1は、一
時記憶手段2と、エッジ補正情報生成手段3と、エッジ
急峻化手段4とからなる。図示しないA/D変換器等で
アナログ信号を所定の標本化周期で標本化し量子化して
得たデジタル信号データDSは、デジタル信号入力端子
D−INに供給される。標本化周期に同期する基準クロ
ックSCKは、クロック入力端子CK−INに供給され
る。なお、この実施例では、デジタル信号として例えば
8ビットの並列信号が入力されるものとして以下の説明
を行なう。
【0013】一時記憶手段2は、デジタル信号入力端子
D−INに供給されたデジタル信号データを、時系列的
な対応を付けて複数個分記憶するとともに、新たなデジ
タル信号データへの更新を行なうもので、この実施例で
は8ビット並列入力、並列出力型のD型ラッチ回路21
〜26を6段従属接続し、各D型ラッチ回路21〜26
のクロック入力端子Cには、基準クロックSCKをそれ
ぞれ供給して、6段シフトレジスタの構成としている。 なお、この一時記憶手段2は、RAMと、その書き込み
・読み出しアドレスならびに書き込み・読み出しタイミ
ングを制御するメモリ制御回路等で構成してもよい。
【0014】エッジ補正情報生成手段3は、基準クロッ
クSCKの周期の整数倍の時間間隔で抽出した少なくと
も4個のデジタル信号データに対して予め設定したデジ
タル演算処理を施し、その演算結果を量子化したエッジ
補正情報Aを出力するものである。この実施例では、一
時記憶手段2への入力信号DSと,2,4,6段の各遅
延信号22a,24a,26aの4個の信号をエッジ補
正情報生成手段3のクロック端子3aに印加される基準
クロックSCKの立下り等のタイミングで取り込む構成
としている。このエッジ補正情報生成手段3は、デジタ
ル加減算器、デジタル乗算器等を複数備えるとともに、
演算結果を所定のビット数のエッジ補正情報Aへ変換す
るための量子化器もしくは変換テーブル等を備える。
【0015】エッジ急峻化手段4は、エッジ補正情報A
に基づいて、入力デジタル信号DSならびに各D型ラッ
チ回路の出力21a〜26aの中からいずれか1つを選
択して出力するもので、バスセレクタで構成している。 なお、このエッジ急峻化手段4は、複数の3ステートバ
ッファ回路と、エッジ補正情報Aをデコードする回路と
を備え、エッジ補正情報Aに基づいて対応する信号DS
,21a〜26aが出力されるよう3ステートバッファ
回路を信号伝達状態に制御する構成でもよい。また、一
時記憶手段2をRAM等で構成している場合は、エッジ
補正情報に基づいて読み出しアドレスの指定を変更する
構成としてもよい。さらに、一時記憶手段2をRAM等
で構成している場合は、エッジ補正情報に基づいてエッ
ジ部のデータの読み出しタイミングを早めたり遅らせた
りして、エッジ部を急峻にする構成としてもよい。
【0016】エッジ補正情報生成手段3は、原信号にエ
ッジが検出されない時や、エッジを検出してもその補正
が不要と判断した時は、一時記憶手段2の3段目の遅延
出力23aを出力端子OUTへ供給するようエッジ補正
情報Aを出力する。そして、このエッジ補正情報生成手
段3は、各入力データDS,22a,24a,26aに
基づいて信号波形のエッジ部の幅およびエッジ部の略中
央位置に係る情報を演算によって求め、エッジ部に係る
信号データであってエッジ部の略中央位置より時間的に
前の信号データについては、その読み出しを標準遅延時
間より遅らせるため4〜6段目の遅延出力24a〜26
aを指定するエッジ補正情報Aを出力し、逆にエッジに
係る信号データであってエッジ部の略中央位置より時間
的に後の信号データについては、その読み出しを標準遅
延時間より早めるため入力信号もしくは1〜2段目の遅
延出力DS,21a,22aを指定するエッジ補正情報
Aを出力するよう構成している。
【0017】なお、一時記憶手段2をRAM等で構成し
ている場合、エッジ補正情報生成手段3はデータの時間
軸移動量をシフトレジスタのシフト時間に対応させて量
子化した値を出力せずに、データの時間軸移動量に係る
データをそのままエッジ補正情報Aとして出力し、その
エッジ補正情報Aに基づいてRAM等で構成した一時記
憶手段2からの読み出しタイミングを変化させる手段を
設けることで、図1に示すバスセレクタ等を備えたエッ
ジ急峻化手段4を備えずに、エッジを急峻にするよう構
成してもよい。
【0018】以上の構成であるから、このエッジ急峻化
回路1は、原信号DSのエッジ部についてはそのデータ
の読み出しタイミングをずらすことでエッジ部の時間幅
を狭め、エッジ部の波形を急峻にすることができる。
【0019】図2は請求項2に係るエッジ急峻化回路の
ブロック構成図である。このエッジ急峻化回路11は、
3段遅延回路30と、多段遅延回路40と、第1および
第2の演算手段51,52と、乗算手段53と、量子化
手段54と、エッジ急峻化手段55とからなる。
【0020】3段遅延回路30は、入力端子D−INに
供給されるデジタル信号DSのサンプリング周期THに
等しい遅延時間を有する遅延素子31,32,33を3
段直列に接続している。多段遅延回路40は、サンプリ
ング周期THと等しい遅延時間を有する遅延回路41〜
46を6段直列接続している。第1の演算手段51は、
入力信号DSと遅延素子31の出力31aとの和から遅
延素子32および遅延素子33の出力32a,33aを
それぞれ減算し、その結果を第1のエッジ情報51aと
して出力する。第2の演算手段52は、入力信号DSと
遅延素子33の出力33aのとの和から遅延素子31お
よび遅延素子32の出力31a,32aをそれぞれ減算
し、その結果を第2のエッジ情報52aとして出力する
。乗算手段53は、第1および第2のエッジ情報の積5
3aを出力する。量子化手段54は、積53aを±Nに
量子化し、3ビットの情報からなる第3のエッジ情報5
4aを出力する。エッジ急峻化手段55は、第3のエッ
ジ情報54aをデコードするデコード回路55aと、バ
スセレクタ55bを備え、第3のエッジ情報54aに基
づいて出力端子OUTへ供給する信号を切り替えるよう
構成している。
【0021】図3は量子化手段の量子化特性を示す説明
図である。量子化手段54は、第1および第2エッヂ情
報の積53aを、−3〜0〜+3の7段階に量子化して
、第3のエッジ情報54aとして出力する。図2に示す
エッジ急峻化手段55は、第3のエッジ情報の値が0の
時は多段遅延回路40の3段目の遅延出力43aを選択
して出力し、第3のエッジ情報の値が1,2,3の時は
多段遅延回路40の4,5,6段目の遅延出力44a,
45a,46aをそれぞれ選択して出力し、第3のエッ
ジ情報の値が−2,−1の時は多段遅延回路40の1,
2段目の遅延出力41a,42aをそれぞれ選択して出
力し、第3のエッジ情報の値が−3の時は多段遅延回路
40の入力信号DSを選択して出力するよう構成してい
る。
【0022】次にこのエッジ急峻化回路の動作を説明す
る。図4は3段遅延回路および演算回路の動作を示す信
号波形図、図5はエッジ急峻化動作を示す信号波形図で
ある。なお、このエッジ急峻化回路11は、デジタル信
号を扱うものであるが、図4ではデジタル信号データに
対応する値を黒丸印で示し、各黒丸印を結んで信号の波
形を示している。図4(a)は、入力信号DSを示し、
(b)〜(d)は3段遅延回路30の各遅延素子31〜
33の出力31a〜33aを示す。(e)は第1のエッ
ジ情報51a、(f)は第2のエッジ情報52a、(g
)は第1および第2のエッジ情報の積出力53aを示す
。図5(h)は積出力53aと量子化の関係、(i)は
量子化出力である第3のエッジ情報54a、(j)は第
3のエッジ情報54aに基づいてバスセレクタ55bが
選択する信号を示す。(k)は入力信号を標準遅延時間
(3×TH)遅延させた信号、すなわち多段遅延回路4
0の3段目の遅延出力43a、(l)はエッジ急峻化処
理を行なった最終出力OUTである。
【0023】第1の演算手段51によってエッジ部のエ
ッジ幅に係る第1のエッジ情報51aを取りだし(d)
、第2の演算手段52によってそのエッジの2倍の周波
数成分を抽出した第2のエッジ情報52aを取り出し(
f)、これらの積出力53aからエッジの中央とその前
後を示す情報を得て(g)、これを量子化して原信号の
時間軸移動量を設定する第3のエッジ情報54aを生成
する(h,i)。エッジ急峻化手段55は、第3のエッ
ジ情報54aに基づいて原信号の読み出し遅延時間を変
化させることで、エッジ部の幅を狭めて、エッジ部の波
形を急峻にする。
【0024】なお、図4および図5は同一時間軸上で各
信号(a)〜(l)の値が変化するよう示したが、実際
には各回路部での動作遅延時間を考慮して、乗算,量子
化,多段遅延回路の遅延出力切り替えを行なう必要があ
る。
【0025】また、量子化手段54の量子化特性は直線
でもよいが、ノイズの影響を軽減するため量子化値0の
範囲を広く設定したり、過剰な補正を抑圧するために積
出力53aが大きな値の領域では量子化ステップを粗く
設定する等して、非直線の量子化特性にしてもよい。
【0026】この実施例は、3段遅延回路30の各遅延
時間をデジタル信号DSの標本化周期THと等しく設定
した場合について示したが、エッジ情報検出のための遅
延時間は標本化周期の整数倍であればよく、遅延時間を
長く設定することによって周波数成分の低いエッジ波形
についてもエッジを急峻化することができる。
【0027】図6は請求項3に係るエッジ急峻化回路の
ブロック構成図である。このエッジ急峻化回路61は、
入力端子A−INに印加される搬送色信号ASを標本化
クロック入力端子62に供給される副搬送波周波数fS
Cの4倍の標本化クロック4fSCで標本化し、量子化
してデジタル信号DSを出力するA/D変換器63と、
図2に示したエッジ急峻化回路とほぼ同様な構成のエッ
ジ急峻化回路部と、エッジ急峻化手段55の出力信号5
5cをアナログ信号A−OUTへ変換するD/A変換器
64とからなる。
【0028】3段遅延回路70を構成する各遅延素子7
1〜73の遅延時間は、副搬送の周期の2倍(2/fS
C)に、多段遅延回路80を構成する各遅延素子81〜
86の遅延時間は副搬送波の周期(1/fSC)と等し
く設定している。例えば、副搬送波周波数が約3.58
MHzであるNTSC方式の場合、3段遅延回路の各段
の遅延時間は約559ナノ秒,多段遅延回路のそれは約
279ナノ秒である。各演算手段51,52、乗算手段
53、量子化手段54、および、エッジ急峻化手段55
の構成は図2に示したものと同じである。
【0029】図7は3段遅延回路および演算回路の動作
を示す信号波形図、図8はエッジ急峻化動作を示す信号
波形図である。基本的な動作は図4および図5に示した
ものと同じであるが、3段遅延回路70の各段の遅延時
間を標本化周期の2倍に設定したので、信号波形のエッ
ジ情報を的確に検出し、効果的なエッジ波形補正を可能
としている。
【0030】よって、色相のずれやノイズを増加させる
ことなく、搬送色信号のエッジ部を急峻にすることがで
きる。また、請求項3に係るエッジ急峻化回路は、搬送
色信号を色差信号へデコードすることなく直接信号波形
の改善を行なうことができるので、デコーダ等を用いて
色差信号へデコードした後に波形改善処理を行ない、エ
ンコーダ等を介して再度搬送色信号へ変換する従来の方
式と比較して、回路構成が簡略化される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係るエッ
ジ急峻化回路は、エッジ補正情報に基づいて原信号デー
タの一部の読み出しを中止したり同一データを複数回読
み出したり、もしくはエッジ補正情報に基づいて原信号
データの読み出しタイミングを変化させることで、信号
のエッジ部分を急峻化する構成としたので、原信号の振
幅を変化させることなくエッジ部の波形を急峻にするこ
とができる。
【0032】請求項2に係るエッジ急峻化回路は、3段
遅延回路の各段の入出力信号に基づいてエッジ情報を検
出し、そのエッジ情報に基づいて原信号データの時間軸
移動量を指定する第3のエッジ情報(量子化データ)を
求め、この第3のエッジ情報に基づいて多段遅延回路の
何段目から出力を取り出すかを切り替える構成としたの
で、原信号の振幅を変化させることなくエッジ部の波形
を急峻にすることができる。また、エッジ情報の検出は
、4個のデータを加減算および乗算手段でデジタル演算
処理して得る構成としたので、エッジ情報検出部のハー
ド構成を簡略化できる。
【0033】請求項3に係るエッジ急峻化回路は、搬送
色信号を副搬送波周波数の4倍の周波数で標本化し、副
搬送波周期の2倍の時間間隔で抽出した4個のデータに
基づいてエッジ情報を求め、デジタル搬送色信号の読み
出しタイミングを副搬送波周期の整数倍で変化させて、
エッジ部の波形を急峻化する構成としたので、色ずれ等
を伴うことなく搬送色信号のエッジを急峻にすることが
できる。また、搬送色信号を色差信号へデコードするこ
となく直接信号波形の改善を行なう構成であるから、デ
コーダ等を用いて色差信号へデコードした後に波形改善
処理を行ない、エンコーダ等を介して再度搬送色信号へ
変換する従来の方式と比較して、回路構成が簡略化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係るエッジ急峻化回路のブロック構
成図
【図2】請求項2に係るエッジ急峻化回路のブロック構
成図
【図3】量子化手段の量子化特性を示す説明図
【図4】
3段遅延回路および演算回路の動作を示す信号波形図
【図5】エッジ急峻化動作を示す信号波形図
【図6】請
求項3に係るエッジ急峻化回路のブロック構成図
【図7】3段遅延回路および演算回路の動作を示す信号
波形図
【図8】エッジ急峻化動作を示す信号波形図
【図9】従
来のエッジ急峻化回路のブロック構成図
【図10】従来
のエッジ急峻化回路の動作を示す信号波形図
【符号の説明】
1,11,61…エッジ急峻化回路、2…一時記憶手段
、3…エッジ補正情報生成手段、4,55…エッジ急峻
化手段、30,70…3段遅延回路、40,80…多段
遅延回路、51…第1の演算手段、51a…第1のエッ
ジ情報、52…第2の演算手段、52a…第2のエッジ
情報、53…乗算手段、54…量子化手段、54a…第
3のエッジ情報、D−IN…デジタル信号の入力端子、
DS…デジタル信号、fSC…副搬送波周波数、OUT
…出力端子、SCK…基準クロック、TH…標本化周期

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定の標本化周期で量子化されたデジ
    タル信号データを時系列的な対応を付けて複数個分記憶
    するとともに新たなデジタル信号データへの更新を行な
    う一時記憶手段と、前記標本化周期の整数倍の時間間隔
    で抽出した少なくとも4個のデジタル信号データに対し
    て予め設定したデジタル演算処理を施しその演算結果を
    量子化したエッジ補正情報を出力するエッジ補正情報生
    成手段と、このエッジ補正情報が与えられない状態では
    前記一時記憶手段に記憶したデジタル信号データを予め
    設定した標準遅延時間経過後に順次読み出して出力する
    とともに、前記エッジ補正情報に基づいてその読み出し
    順序もしくは読み出しタイミングを変化させることで信
    号波形のエッジ部を急峻にしたデジタル信号データを出
    力するエッジ急峻化手段とを備えたことを特徴とするエ
    ッジ急峻化回路。
  2. 【請求項2】  所定の標本化周期で量子化されたデジ
    タル信号データを遅延時間の等しい3個の遅延回路を直
    列接続した3段遅延回路へ入力し、第1の演算手段で原
    信号と第1の遅延回路の出力信号との和から第2および
    第3の遅延回路の出力信号をそれぞれ減算して第1のエ
    ッジ情報を生成し、第2の演算手段で原信号と第3の出
    力信号の和から第1および第2の遅延回路の出力をそれ
    ぞれ減算して第2のエッジ情報を生成し、乗算手段で前
    記第1および第2のエッジ情報の積を求め、この積を量
    子化手段で±N(Nは整数)に量子化した第3のエッジ
    情報を得るとともに、前記デジタル信号データを2N個
    の遅延回路を直列接続した多段遅延回路へ入力し、エッ
    ジ急峻化手段は前記第3のエッジ情報が0の場合は第N
    段目の遅延回路の出力信号を出力し、前記第3のエッジ
    情報が正の数nの場合はN−n段目の遅延回路の出力信
    号を出力し、前記第3のエッジ情報が負の数nの場合は
    N+n段目の遅延回路の出力信号を出力するよう構成し
    たことを特徴とするエッジ急峻化回路。
  3. 【請求項3】  搬送色信号を副搬送波周波数(fSC
    )の4倍の周波数で標本化し所定のビット数で量子化し
    たデジタル搬送色信号を、副搬送波の周期の2倍の遅延
    時間を有する遅延回路を3段直列に接続した3段遅延回
    路へ入力し、第1の演算手段で原信号と第1の遅延回路
    の出力信号との和から第2および第3の遅延回路の出力
    信号をそれぞれ減算して第1のエッジ情報を生成し、第
    2の演算手段で原信号と第3の出力信号の和から第1お
    よび第2の遅延回路の出力をそれぞれ減算して第2のエ
    ッジ情報を生成し、乗算手段で前記第1および第2のエ
    ッジ情報の積を求め、この積を量子化手段で±N(Nは
    整数)に量子化した第3のエッジ情報を得るとともに、
    前記デジタル搬送波信号を前記副搬送波の周期と等しい
    遅延時間を有する遅延回路を2N段直列接続した多段遅
    延回路へ入力し、エッジ急峻化手段は前記第3のエッジ
    情報が0の場合は第N段目の遅延回路の出力信号を出力
    し、前記第3のエッジ情報が正の数nの場合はN−n段
    目の遅延回路の出力信号を出力し、前記第3のエッジ情
    報が負の数nの場合はN+n段目の遅延回路の出力信号
    を出力するよう構成したことを特徴とするエッジ急峻化
    回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002039416A1 (fr) * 2000-10-25 2002-05-16 Sony Corporation Dispositif de traitement d'image

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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