JPH0828646B2 - ディジタルフィルタ - Google Patents
ディジタルフィルタInfo
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- JPH0828646B2 JPH0828646B2 JP16944289A JP16944289A JPH0828646B2 JP H0828646 B2 JPH0828646 B2 JP H0828646B2 JP 16944289 A JP16944289 A JP 16944289A JP 16944289 A JP16944289 A JP 16944289A JP H0828646 B2 JPH0828646 B2 JP H0828646B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディジタルフィルタに関し、特に乗算回路に
メモリを用い、ディジタル信号処理の分野において中心
的役割をはたすディジタルフィルタに関する。
メモリを用い、ディジタル信号処理の分野において中心
的役割をはたすディジタルフィルタに関する。
従来、この種のディジタルフィルタには、たとえば、
アイイーイーイー トランザクションズ オン アコー
スティックス,スピーチ アンド シグナル プロセッ
シング(IEEE Transactions on Acoustics,Speech and
Signal Processing),第ASSP−22巻,第6号,456−462
頁、1974年12月に“ア ニュウ ハードウェア リアラ
イゼィション オブ ディジタル フィルタ(A New Ha
rdware Realization of Digital Filters)”の題名で
記載されているように、メモリ、特にROMを一種のルッ
クアップテーブルとして、係数と入力データとの部分積
を発生させる手段として用い、各部分積を累積加算する
ことにより乗算を実現する方式のものがある。
アイイーイーイー トランザクションズ オン アコー
スティックス,スピーチ アンド シグナル プロセッ
シング(IEEE Transactions on Acoustics,Speech and
Signal Processing),第ASSP−22巻,第6号,456−462
頁、1974年12月に“ア ニュウ ハードウェア リアラ
イゼィション オブ ディジタル フィルタ(A New Ha
rdware Realization of Digital Filters)”の題名で
記載されているように、メモリ、特にROMを一種のルッ
クアップテーブルとして、係数と入力データとの部分積
を発生させる手段として用い、各部分積を累積加算する
ことにより乗算を実現する方式のものがある。
第10図は上記方式による2次巡回型のディジタルフィ
ルタの一例を示す原理的な機能ブロック図であり、第11
図にそのハードウェアのブロック図を示す。
ルタの一例を示す原理的な機能ブロック図であり、第11
図にそのハードウェアのブロック図を示す。
第10において、まず入力端子から入力された入力デー
タxnは遅延・レジスタ回路12,13によりxn-1,xn-2に変換
されてラッチされ、乗算回路30Bの乗算器321,322,323に
よりそれぞれ係数a0,a1,a2が掛けられ加算回路40Bで加
算される。
タxnは遅延・レジスタ回路12,13によりxn-1,xn-2に変換
されてラッチされ、乗算回路30Bの乗算器321,322,323に
よりそれぞれ係数a0,a1,a2が掛けられ加算回路40Bで加
算される。
出力端子に現われる出力データynは、遅延・レジスタ
回路14,15によりyn-1,yn-2に変換されてラッチされ、乗
算回路30Bの乗算器324,325によりそれぞれ係数−b1,−b
2が掛けられ同じ加算回路40Bで加算される。上述の関係
を式で表わすと次のようになる。
回路14,15によりyn-1,yn-2に変換されてラッチされ、乗
算回路30Bの乗算器324,325によりそれぞれ係数−b1,−b
2が掛けられ同じ加算回路40Bで加算される。上述の関係
を式で表わすと次のようになる。
yn=a0xn+a1xn-1+a2xn-2 −b1yn-1−b2yn-2 ……(1) 対象となるすべてのデータは±1の範囲内にあり、符
号を含むBビットの固定小数点を有する2の補数で表現
されるものとすると、 となる。ここで−xk 0はサインビット、xk jは上位よりj
番目のビットを表す。
号を含むBビットの固定小数点を有する2の補数で表現
されるものとすると、 となる。ここで−xk 0はサインビット、xk jは上位よりj
番目のビットを表す。
この(2)式を(1)に適用することにより次式を得
る。
る。
ここで関数ψを次の様に定義する。
ψ(x1,x2,x3,x4,x5) =a0x1+a1x2+a2x3+b1x4−b2x5 ……(4) (3)式を(4)式により書き直すと、 となる。関数ψは25=32個の異なる値をとり、係数an,b
nが固定されていれば、ψの値は32ワードのROMに収容で
きる。しかも演算そのものは加算とシフトで構成され、
通常の乗算器を必要としない。
nが固定されていれば、ψの値は32ワードのROMに収容で
きる。しかも演算そのものは加算とシフトで構成され、
通常の乗算器を必要としない。
上述の原理にもとづいてハードウェアを構成した例が
第11図である、 入出力データはすべて8ビットで表現され、ROM301か
らROM308のデータ構成も8ビットである。
第11図である、 入出力データはすべて8ビットで表現され、ROM301か
らROM308のデータ構成も8ビットである。
入力レジスタ11,遅延・レジスタ回路12〜15にはそれ
ぞれ、xn,xn-1,xn-2,yn-1,yn-2のデータがパラレルにコ
ードされる。
ぞれ、xn,xn-1,xn-2,yn-1,yn-2のデータがパラレルにコ
ードされる。
8個のROM301〜308から出力される部分積ψ0〜ψ7
の値は各ビットに応じたシフトをハードワイヤで構成さ
れた加算回路40Bで加算されて出力データynが得られ
る。
の値は各ビットに応じたシフトをハードワイヤで構成さ
れた加算回路40Bで加算されて出力データynが得られ
る。
第12図は加算回路40Bの構成を示すもので、各ROM301
〜308の出力データは一旦レジスタ401でラッチされたあ
と、ワレスのトリー(Wallace Tree)402及びCLA(Carr
y Lookahead Adder)加算器403により高速加算され、オ
ーバーフロー制御回路404によりオーバーフローのチェ
ック,修正が行なわれて上位8ビットが出力データynと
して出力される。この間の演算過程を第13図に示した。
〜308の出力データは一旦レジスタ401でラッチされたあ
と、ワレスのトリー(Wallace Tree)402及びCLA(Carr
y Lookahead Adder)加算器403により高速加算され、オ
ーバーフロー制御回路404によりオーバーフローのチェ
ック,修正が行なわれて上位8ビットが出力データynと
して出力される。この間の演算過程を第13図に示した。
ここで注意することは、データが2の補数表示である
ため、部分積に少し手を加えてあることである。すなわ
ち部分積の符号ビットの位置を積の符号ビットに合わせ
るため、部分積の符号ビット位置より上位にはその符号
ビットの同じ値を詰め込んでいる。(◎印のビットがそ
れで拡張サインビットと呼び、こうしても部分積の値は
変わらない。) さて、第11図に戻って、入力レジスタ11,遅延・レジ
スタ回路12〜15と、ROM301〜308との間の接続について
次に説明する。
ため、部分積に少し手を加えてあることである。すなわ
ち部分積の符号ビットの位置を積の符号ビットに合わせ
るため、部分積の符号ビット位置より上位にはその符号
ビットの同じ値を詰め込んでいる。(◎印のビットがそ
れで拡張サインビットと呼び、こうしても部分積の値は
変わらない。) さて、第11図に戻って、入力レジスタ11,遅延・レジ
スタ回路12〜15と、ROM301〜308との間の接続について
次に説明する。
前述の(5)式を実現するため、入力レジスタ11,遅
延・レジスタ回路12〜15の出力8ビットはワイヤードロ
ジック回路35Bによりビットごとに分割整理されて各ROM
301〜308のアドレス5ビットに振り当てられる。第14図
にその一部を図示すると共に、第1表に各ROM301〜308
のアドレスに対応するワイヤードロジック回路35Bの各
ビットの一覧表を示す。
延・レジスタ回路12〜15の出力8ビットはワイヤードロ
ジック回路35Bによりビットごとに分割整理されて各ROM
301〜308のアドレス5ビットに振り当てられる。第14図
にその一部を図示すると共に、第1表に各ROM301〜308
のアドレスに対応するワイヤードロジック回路35Bの各
ビットの一覧表を示す。
ここで用いられているROM301〜308は、アドレスが5
ビット,出力データが8ビットであるから1個当たり25
×8=256ビット必要となる。したがって、ディジタル
フィルタ全体としてのROMの総容量は256×8=2048ビッ
トとなる。
ビット,出力データが8ビットであるから1個当たり25
×8=256ビット必要となる。したがって、ディジタル
フィルタ全体としてのROMの総容量は256×8=2048ビッ
トとなる。
上述した従来のディジタルフィルタは、乗算回路に入
力データのビット数と同一個数のメモリ(ROM)を必要
とする構成となっているので、ディジタルフィルタの係
数の個数が同じ条件では、入力データのビット数が多く
なればなるほど総メモリ容量が大きくなり、したがって
ハードウェアの規模が大きくなるという欠点があった。
たとえば演算の精度を上げるためにビット数を16ビット
とした場合、メモリ(ROM)1個当たりの容量は、前述
の8ビットの場合と同じ25×8=256ビットのメモリ(R
OM)が16個必要であり、総容量は256×16=4048ビット
必要となる。またメモリ(ROM)の個数が増えるにとも
ない、後段にくる加算回路のハードウェア量も大きくな
らざるを得ない。
力データのビット数と同一個数のメモリ(ROM)を必要
とする構成となっているので、ディジタルフィルタの係
数の個数が同じ条件では、入力データのビット数が多く
なればなるほど総メモリ容量が大きくなり、したがって
ハードウェアの規模が大きくなるという欠点があった。
たとえば演算の精度を上げるためにビット数を16ビット
とした場合、メモリ(ROM)1個当たりの容量は、前述
の8ビットの場合と同じ25×8=256ビットのメモリ(R
OM)が16個必要であり、総容量は256×16=4048ビット
必要となる。またメモリ(ROM)の個数が増えるにとも
ない、後段にくる加算回路のハードウェア量も大きくな
らざるを得ない。
本発明はこのような欠点を除去するもので、ハードウ
ェアの規模を縮少することができるディジタルフィルタ
を提供することを目的とする。
ェアの規模を縮少することができるディジタルフィルタ
を提供することを目的とする。
本発明のディジタルフィルタは、Nビットの入力デー
タの各ビットと所定の係数との部分積を累積加算して出
力データとするディジタルフィルタであって、前記Nビ
ットの入力データをMビットずつのL個のブロックに分
割してラッチする入力レジスタ、この入力レジスタから
のNビットのデータを所定の時間遅延させてラッチする
遅延・レジスタ回路と、M個のメモリを備え、前記入力
レジスタ及び遅延・レジスタ回路からの前記Mビットの
各ブロックごとのデータに対しこれら各ビットに所定の
係数を乗算して出力する乗算回路と、前記各ブロックご
とに出力される前記乗算回路からのデータを順次加算し
て前記出力データとして出力する加算回路とを有してい
る。
タの各ビットと所定の係数との部分積を累積加算して出
力データとするディジタルフィルタであって、前記Nビ
ットの入力データをMビットずつのL個のブロックに分
割してラッチする入力レジスタ、この入力レジスタから
のNビットのデータを所定の時間遅延させてラッチする
遅延・レジスタ回路と、M個のメモリを備え、前記入力
レジスタ及び遅延・レジスタ回路からの前記Mビットの
各ブロックごとのデータに対しこれら各ビットに所定の
係数を乗算して出力する乗算回路と、前記各ブロックご
とに出力される前記乗算回路からのデータを順次加算し
て前記出力データとして出力する加算回路とを有してい
る。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
この実施例は、第10図〜第14図に示された従来のディ
ジタルフィルタと同様の2次巡回型のディジタルフィル
タに適用したものである。
ジタルフィルタと同様の2次巡回型のディジタルフィル
タに適用したものである。
この実施例は、8ビットの入力データxnの各ビットと
所定の係数との部分積を累積加算して出力データynとす
るディジタルフィルタであり、8ビットの入力データxn
を4ビットずつの2つのブロックに分割してラッチする
入力レジスタ11と、この入力レジスタ11からの4ビット
のデータxnをそれぞれ所定の時間遅延させてラッチする
遅延・レジスタ回路12,13と、出力データynをそれぞれ
所定の時間遅延させてラッチする遅延・レジスタ回路1
4,15と、入力レジスタ11及び遅延・レジスタ回路12〜15
からのデータxn,xn-1,xn-2,yn-1,yn-2を4ビットづつの
各ブロックごとに選択して出力するデータセレクタ21〜
25と、4個のROM31〜34とワイヤードロジック回路35と
1の補数回路36とを備え、データセレクタ21〜25からの
4ビットの各ブロックごとのデータに対し、これら各ビ
ットに所定の係数を乗算して出力する乗算回路30と、加
算器41,42を備え、各ブロックごとに出力される乗算回
路30からのデータを順次加算して出力データynとして出
力する加算回路40と、制御信号Vcにより各部の動作タイ
ミング等を制御する制御部50とを有する構成となってい
る。
所定の係数との部分積を累積加算して出力データynとす
るディジタルフィルタであり、8ビットの入力データxn
を4ビットずつの2つのブロックに分割してラッチする
入力レジスタ11と、この入力レジスタ11からの4ビット
のデータxnをそれぞれ所定の時間遅延させてラッチする
遅延・レジスタ回路12,13と、出力データynをそれぞれ
所定の時間遅延させてラッチする遅延・レジスタ回路1
4,15と、入力レジスタ11及び遅延・レジスタ回路12〜15
からのデータxn,xn-1,xn-2,yn-1,yn-2を4ビットづつの
各ブロックごとに選択して出力するデータセレクタ21〜
25と、4個のROM31〜34とワイヤードロジック回路35と
1の補数回路36とを備え、データセレクタ21〜25からの
4ビットの各ブロックごとのデータに対し、これら各ビ
ットに所定の係数を乗算して出力する乗算回路30と、加
算器41,42を備え、各ブロックごとに出力される乗算回
路30からのデータを順次加算して出力データynとして出
力する加算回路40と、制御信号Vcにより各部の動作タイ
ミング等を制御する制御部50とを有する構成となってい
る。
次に、この実施例の動作と、各部の構成について説明
する。
する。
入力データxnは入力レジスタ11にラッチされた後、そ
れぞれ所定の時間遅延して遅延・レジスタ回路12,13に
順次ロードされる。
れぞれ所定の時間遅延して遅延・レジスタ回路12,13に
順次ロードされる。
一方、出力データynは、それぞれ所定の時間遅延して
遅延・レジスタ回路14,15にロードされる。
遅延・レジスタ回路14,15にロードされる。
入力データは8ビット構成であり、この実施例ではこ
れを4ビットずつの2ブロックに分割して処理する。デ
ータセレクタ21〜25により上位4ビットと下位4ビット
の選択が制御部50で発生する制御信号Vcにより行なわれ
る。
れを4ビットずつの2ブロックに分割して処理する。デ
ータセレクタ21〜25により上位4ビットと下位4ビット
の選択が制御部50で発生する制御信号Vcにより行なわれ
る。
第2図にデータセレクタ21〜25の構成の一例を示す。
データセレクタ21〜25はAND回路201〜208,OR回路210
〜213及びインバータ209で構成され、制御信号Vcが高レ
ベルの時は上位4ビットを、また低レベルのときは下位
4ビットを選択してROMアドレスとして出力する。
〜213及びインバータ209で構成され、制御信号Vcが高レ
ベルの時は上位4ビットを、また低レベルのときは下位
4ビットを選択してROMアドレスとして出力する。
ワイヤードロジック回路35は先に第14図に示されたも
のと同様であり、データセレクタ21〜25の各出力をビッ
トごとに分割してROM31〜34にアドレスを供給するもの
である。これらの各ROM31〜34のアドレスと対応するワ
イヤードロジック回路35の各ビットとの関係を第2表及
び第3表に示す。
のと同様であり、データセレクタ21〜25の各出力をビッ
トごとに分割してROM31〜34にアドレスを供給するもの
である。これらの各ROM31〜34のアドレスと対応するワ
イヤードロジック回路35の各ビットとの関係を第2表及
び第3表に示す。
各ROM31〜34から出力された8ビットの部分積は、上
位4ビットの分は加算器41で、また下位4ビットの分は
加算器41の出力と一緒に加算器42で加算されて出力デー
タynを得る。ただし、ROM34の出力は第3図に示された
1の補数回路36を介して各加算器41,42に入力される。
位4ビットの分は加算器41で、また下位4ビットの分は
加算器41の出力と一緒に加算器42で加算されて出力デー
タynを得る。ただし、ROM34の出力は第3図に示された
1の補数回路36を介して各加算器41,42に入力される。
1の補数回路36は、排多的論理和回路361〜368とAND
回路360とにより構成され、制御信号Vcが高レベルのと
き、すなわち、入力データxnの上位ビットと係数との部
分積が出力されるときはこれを1つの補数に変換して出
力する。
回路360とにより構成され、制御信号Vcが高レベルのと
き、すなわち、入力データxnの上位ビットと係数との部
分積が出力されるときはこれを1つの補数に変換して出
力する。
制御信号Vcが低レベルのときはROM34からのデータは
そのまま伝達される。
そのまま伝達される。
これは先に説明した(5)式において、符号ビットの
部分積の場合のみマイナス符号が付くことによる。本来
であれば、2の補数にするべきところであり1の補数を
とったあと、LSBに1を加える操作が必要である。しか
し、1を加える操作を部分積の加算過程で行なっても結
果は同じであり、全体的に見て乗算時間の短縮がはかれ
るため、1の補数回路36を設けてある。
部分積の場合のみマイナス符号が付くことによる。本来
であれば、2の補数にするべきところであり1の補数を
とったあと、LSBに1を加える操作が必要である。しか
し、1を加える操作を部分積の加算過程で行なっても結
果は同じであり、全体的に見て乗算時間の短縮がはかれ
るため、1の補数回路36を設けてある。
第4図に加算器41及び加算器42の構成を示す。
乗算時間短縮のため、加算器41ではレジスタ411でラ
ッチした各ROMからのデータをワレスのトリー412で加算
し、LSBに1を加える操作までを行う。
ッチした各ROMからのデータをワレスのトリー412で加算
し、LSBに1を加える操作までを行う。
加算器42では加算器41での中間結果と入力データの下
位4ビットに対応する部分積とをレジスタ421でラッチ
し、ワレスのトリー422で高速加算を行い、CLA加算器42
3で最終加算結果を得る。このあとオーバーフロー制御
回路424でオーバーフローのチェックが行なわれ、8ビ
ットの出力データynを得る。
位4ビットに対応する部分積とをレジスタ421でラッチ
し、ワレスのトリー422で高速加算を行い、CLA加算器42
3で最終加算結果を得る。このあとオーバーフロー制御
回路424でオーバーフローのチェックが行なわれ、8ビ
ットの出力データynを得る。
各部分積のシフト加算の様子を第5図(a),(b)
に示す。
に示す。
加算器41の演算過程が第5図(a)で、また加算器42
の演算過程が第5図(b)で示される。これらを第6図
に示された動作タイミング図と関連付けて説明する。
の演算過程が第5図(b)で示される。これらを第6図
に示された動作タイミング図と関連付けて説明する。
まず、制御信号Vcが高レベルの区間Aでは第5図
(a)の演算が、低レベルの区間Bでは第5図(b)の
演算が行なわれる。
(a)の演算が、低レベルの区間Bでは第5図(b)の
演算が行なわれる。
ROM31〜34へのアドレス信号には制御信号Vcにより入
力データの上位ビット,下位ビットが交互に現われる。
力データの上位ビット,下位ビットが交互に現われる。
区間Aでの演算結果は区間Bまで保持されており、RO
M31〜34の下位側の読出しが完了した時点でROM31〜34か
らのデータと一緒に加算器42のタイミングで加算され
る。
M31〜34の下位側の読出しが完了した時点でROM31〜34か
らのデータと一緒に加算器42のタイミングで加算され
る。
以上、2次巡回型のディジタルフィルタの例について
説明したが、本発明はこれ以外のタイプのディジタルフ
ィルタにも適用可能である。そこで次に、本発明の第2
の実施例として、第7図に示すような4次の非巡回型の
ディジタルフィルタ(トランスバーサルフィルタともい
う)について説明する。
説明したが、本発明はこれ以外のタイプのディジタルフ
ィルタにも適用可能である。そこで次に、本発明の第2
の実施例として、第7図に示すような4次の非巡回型の
ディジタルフィルタ(トランスバーサルフィルタともい
う)について説明する。
第7図において、入力データをPn,出力データをQnと
し、12A〜15Aは遅延・レジスタ回路、331〜335は乗算
器、40Aは加算回路である。
し、12A〜15Aは遅延・レジスタ回路、331〜335は乗算
器、40Aは加算回路である。
第7図の原理的なブロック図にもとづいて回路構成し
た例を第8図に示す。また、第9図にこの実施例の動作
タイミング図を示す。
た例を第8図に示す。また、第9図にこの実施例の動作
タイミング図を示す。
この実施例においては、入力データPnは12ビットであ
り、これを3つのブロックに分割して演算するものであ
る。
り、これを3つのブロックに分割して演算するものであ
る。
データセレクタ21A〜25Aは、入力データ12ビットのう
ち連続した4ビットずつを取り出して31A〜34Aへアドレ
スとして出力する。
ち連続した4ビットずつを取り出して31A〜34Aへアドレ
スとして出力する。
制御部50Aからは第9図に示すような制御信号Vc2が出
力され、アドレス信号のA1の区間では上位4ビット、A2
の区間では中位4ビットA3の区間では下位4ビットに対
応する部分積がROM31A〜34Aから出力される。
力され、アドレス信号のA1の区間では上位4ビット、A2
の区間では中位4ビットA3の区間では下位4ビットに対
応する部分積がROM31A〜34Aから出力される。
部分積の加算はレジスタ44,加算器43及びレジスタ45
により構成される累積加算型の加算回路40Aで行なわれ
る。
により構成される累積加算型の加算回路40Aで行なわれ
る。
この実施例においても、A1の区間では1の補数回路36
においてROM34Aの出力だけが1の補数に変換され、加算
器43のLSBに“1"が加算され、レジスタ45にラッチされ
る。A2の区間では、レジスタ44とレジスタ45にラッチさ
れたデータとが加算されて再びレジスタ45にラッチされ
る。
においてROM34Aの出力だけが1の補数に変換され、加算
器43のLSBに“1"が加算され、レジスタ45にラッチされ
る。A2の区間では、レジスタ44とレジスタ45にラッチさ
れたデータとが加算されて再びレジスタ45にラッチされ
る。
A3の区間でも同様に加算が行なわれ、ここではじめて
出力データQnとして出力される。
出力データQnとして出力される。
従来の構成であれば、入力データが12ビットであるか
らROMが12個必要であるが、本発明を適用することによ
りその1/3で済む。
らROMが12個必要であるが、本発明を適用することによ
りその1/3で済む。
以上、本発明の実施例について、係数が固定でメモリ
にROMを用いるものについて説明したが、メモリにRAMを
用いればディジタルフィルタの係数を随時変化させて最
高値を求める用途にも適用できる。
にROMを用いるものについて説明したが、メモリにRAMを
用いればディジタルフィルタの係数を随時変化させて最
高値を求める用途にも適用できる。
また、本実施例において説明した専用ハードウェアに
よるディジタルフィルタの他に、マイクロコンピュータ
とメモリを用いてディジタルフィルタを構成することも
できる。
よるディジタルフィルタの他に、マイクロコンピュータ
とメモリを用いてディジタルフィルタを構成することも
できる。
以上説明したように本発明は、入力データNビットを
MビットずつのL個のブロックに分割し、この分割され
たブロックごとに、各ビットと係数との部分積を求めて
加算する構成とすることにより、メモリの総容量を1/L
に小さくすることができ、ハードウェアの規模を縮少す
ることができる効果がある。また一定のメモリ容量にお
いて時分割の回数を大きくとることにより入力データの
ビット長を大きくすることができ、精度の良いディジタ
ルフィルタを限られたハードウェアで実現できるという
効果もある。
MビットずつのL個のブロックに分割し、この分割され
たブロックごとに、各ビットと係数との部分積を求めて
加算する構成とすることにより、メモリの総容量を1/L
に小さくすることができ、ハードウェアの規模を縮少す
ることができる効果がある。また一定のメモリ容量にお
いて時分割の回数を大きくとることにより入力データの
ビット長を大きくすることができ、精度の良いディジタ
ルフィルタを限られたハードウェアで実現できるという
効果もある。
第1図は本発明の第1の実施例を示すブロック図、第2
図は第1図に示された実施例のデータセレクタの具体的
な構成を示す回路図、第3図は第1図に示された実施例
の1の補数回路の具体的な構成を示す回路図、第4図は
第1図に示された実施例の加算回路の具体的な構成を示
すブロック図、第5図は第1図に示された実施例の乗算
過程を示す図、第6図は第1図に示す実施例の動作タイ
ミング図、第7図は本発明の第2の実施例を示す原理的
な機能ブロック図、第8図は第7図にもとづいて回路構
成したときのブロック図、第9図は第7図及び第8図に
示されたディジタルフィルタの動作タイミング図、第10
図は従来のディジタルフィルタの一例の原理的な機能ブ
ロック図、第11図は第10図にもとづいて回路構成したと
きのブロック図、第12図は第10図に示されたディジタル
フィルタの加算回路の具体的なブロック図、第13図は第
10図及び第11図に示されたディジタルフィルタの乗算過
程を示す図、第14図は第11図に示されたディジタルフィ
ルタのワイヤードロジック回路の具体的な接続図であ
る。 11,11A……入力レジスタ、12〜15,12A〜15A……遅延・
レジスタ回路、21〜25,21A〜25A……データセレクタ、3
0,30A,30B……乗算回路、31〜34,31A〜34A……ROM、35,
35B……ワイヤードロジック回路、36……1の補数回
路、40,40A,40B……加算回路、41〜43……加算器、44,4
5……レジスタ、50,50A……制御部、201〜208……AND回
路、209……インバータ、210〜213……OR回路、301〜30
8……ROM、321〜325,331〜335……乗算器、360……AND
回路、361〜368……排他的論理和回路、401……レジス
タ、402……ワレスのトリー、403……CLA加算器、404…
…オーバーフロー制御回路、411……レジスタ、412……
ワレスのトリー、421……レジスタ、422……ワレスのト
リー、423……CLA加算器、424……オーバーフロー制御
回路。
図は第1図に示された実施例のデータセレクタの具体的
な構成を示す回路図、第3図は第1図に示された実施例
の1の補数回路の具体的な構成を示す回路図、第4図は
第1図に示された実施例の加算回路の具体的な構成を示
すブロック図、第5図は第1図に示された実施例の乗算
過程を示す図、第6図は第1図に示す実施例の動作タイ
ミング図、第7図は本発明の第2の実施例を示す原理的
な機能ブロック図、第8図は第7図にもとづいて回路構
成したときのブロック図、第9図は第7図及び第8図に
示されたディジタルフィルタの動作タイミング図、第10
図は従来のディジタルフィルタの一例の原理的な機能ブ
ロック図、第11図は第10図にもとづいて回路構成したと
きのブロック図、第12図は第10図に示されたディジタル
フィルタの加算回路の具体的なブロック図、第13図は第
10図及び第11図に示されたディジタルフィルタの乗算過
程を示す図、第14図は第11図に示されたディジタルフィ
ルタのワイヤードロジック回路の具体的な接続図であ
る。 11,11A……入力レジスタ、12〜15,12A〜15A……遅延・
レジスタ回路、21〜25,21A〜25A……データセレクタ、3
0,30A,30B……乗算回路、31〜34,31A〜34A……ROM、35,
35B……ワイヤードロジック回路、36……1の補数回
路、40,40A,40B……加算回路、41〜43……加算器、44,4
5……レジスタ、50,50A……制御部、201〜208……AND回
路、209……インバータ、210〜213……OR回路、301〜30
8……ROM、321〜325,331〜335……乗算器、360……AND
回路、361〜368……排他的論理和回路、401……レジス
タ、402……ワレスのトリー、403……CLA加算器、404…
…オーバーフロー制御回路、411……レジスタ、412……
ワレスのトリー、421……レジスタ、422……ワレスのト
リー、423……CLA加算器、424……オーバーフロー制御
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 17/02 H 8842−5J G06F 15/347 M
Claims (1)
- 【請求項1】Nビットの入力データの各ビットと所定の
係数との部分積を累積加算して出力データとするディジ
タルフィルタであって、前記Nビットの入力データをM
ビットずつのL個のブロックに分割してラッチする入力
レジスタと、この入力レジスタからのNビットのデータ
を所定の時間遅延させてラッチする遅延・レジスタ回路
と、M個のメモリを備え、前記入力レジスタ及び遅延・
レジスタ回路からの前記Mビットの各ブロックごとのデ
ータに対しこれら各ビットに所定の係数を乗算して出力
する乗算回路と、前記各ブロックごとに出力される前記
乗算回路からのデータを順次加算して前記出力データと
して出力する加算回路とを有することを特徴とするディ
ジタルフィルタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16944289A JPH0828646B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | ディジタルフィルタ |
CA 2020264 CA2020264C (en) | 1989-06-29 | 1990-06-29 | Digital filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16944289A JPH0828646B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | ディジタルフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0334615A JPH0334615A (ja) | 1991-02-14 |
JPH0828646B2 true JPH0828646B2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=15886685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16944289A Expired - Lifetime JPH0828646B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | ディジタルフィルタ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0828646B2 (ja) |
CA (1) | CA2020264C (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06169233A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディジタル信号処理方法とディジタルフィルタ |
JPH06216712A (ja) * | 1993-01-20 | 1994-08-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディジタルフィルタ |
-
1989
- 1989-06-29 JP JP16944289A patent/JPH0828646B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-06-29 CA CA 2020264 patent/CA2020264C/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0334615A (ja) | 1991-02-14 |
CA2020264C (en) | 1993-11-30 |
CA2020264A1 (en) | 1990-12-30 |
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