JP2000164119A - プラズマディスプレイパネルのリブの製造方法及びプラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネルのリブの製造方法及びプラズマディスプレイパネル

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JP2000164119A
JP2000164119A JP33966198A JP33966198A JP2000164119A JP 2000164119 A JP2000164119 A JP 2000164119A JP 33966198 A JP33966198 A JP 33966198A JP 33966198 A JP33966198 A JP 33966198A JP 2000164119 A JP2000164119 A JP 2000164119A
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rib
intaglio
forming material
filled
glass substrate
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JP33966198A
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Junichi Arai
潤一 新井
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凹版を用いた簡便で、高精度なリブ製造方法に
おいて、コントラストと発光効率が良好なリブを形成す
る。 【解決手段】次の(1)〜(7)の工程よりなることを
特徴とするプラズマディスプレイパネルのリブの製造す
る方法を提供する。(1)第1のリブの逆形状を有する
第1の凹版に、光吸収材料からなる第1のリブ形成材料
を充填する工程。(2)電極を形成したガラス基板に、
第1凹版内に充填した第1リブ形成材料を転写する工
程。(3)第1リブよりも横幅の広い第2リブの逆形状
を有する第2の凹版に、光反射材料からなる第2リブ形
成材料を充填する工程。(4)第2リブ形成材料を充填
した第2凹版に、ガラス基板上に形成した第1リブを埋
め込む工程。(5)第2リブ形成材料を硬化する工程。
(6)第2リブから凹版を剥離する工程。(7)形成さ
れたガラス基板上の第1及び第2リブを焼成する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルのリブの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルの背面板
は、図6の断面図に示すように表示単位ごとに電極、リ
ブが設けられており、リブ間に蛍光体が埋め込まれてい
る構造から成る。リブの形成方法としては、これまで、
スクリーン印刷法、埋め込み法、フォトペースト法等が
検討されている。しかし、スクリーン印刷法においては
印刷積層を十数回も繰り返す必要があり、埋め込み法に
おいてはリブ形成材料を充填するためのレジスト型を形
成する際に現像工程が必要であり、フォトペースト法に
おいては1回以上の露光現像工程が必要であり、何れも
優れたリブの製造方法とは言い難い。これに対して、リ
ブと逆形状の凹版にリブ形成材料を充填した後にガラス
基板へ転写する、又はガラス基板上に形成したリブ形成
材料層を前記凹版で圧延する方法がある。この様な凹版
を用いたリブの製造方法においては、工程が簡便であ
り、現像等のウエットプロセスを必要としない。
【0003】一方、プラズマディスプレイパネルに課さ
れている課題に、コントラストと発光効率の向上が挙げ
られている。そして、この課題を改善すべくパネル基板
の構造として、リブの下層から中層においては光反射材
料で、リブの頂部においては光吸収材料で形成されたリ
ブの構造が要求されている(図7)。図7に示す様なリ
ブでは、蛍光体の発光が下層から中層の光反射材料で反
射して光損失量が低下するために発光効率が向上し、リ
ブ頂部の光吸収材料は、外来光の反射が防止されるため
にコントラストが向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】凹版による転写や圧延
方法によるリブの製造方法は、簡便であるにも関わら
ず、リブ頂部が光吸収材料で形成する検討はなされてい
ない。そこで、本発明は、コントラストと発光効率が良
好で、簡便な凹版によるリブ製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を達成するために、まず請求項1の発明では、次の
(1)〜(7)の工程よりなるプラズマディスプレイパ
ネルのリブの製造方法としたものである。 (1)第1のリブの逆形状を有する第1の凹版に、光吸
収材料からなる第1のリブ形成材料を充填する工程。 (2)電極を形成したガラス基板に、第1凹版内に充填
した第1リブ形成材料を転写する工程。 (3)第1リブよりも横幅の広い第2リブの逆形状を有
する第2の凹版に、光反射材料からなる第2リブ形成材
料を充填する工程。 (4)第2リブ形成材料を充填した第2凹版に、ガラス
基板上に形成した第1リブを埋め込む工程。 (5)第2リブ形成材料を硬化する工程。 (6)第2リブから凹版を剥離する工程。 (7)形成されたガラス基板上の第1及び第2リブを焼
成する工程。
【0006】また、請求項2の発明では、次の(1)〜
(9)の工程よりなるプラズマディスプレイパネルのリ
ブの製造方法としたものである。 (1)第1のリブの逆形状を有する第1の凹版に、光吸
収材料からなる第1のリブ形成材料を充填する工程。 (2)被転写基材に、第1凹版内に充填した第1リブ形
成材料を転写する工程。 (3)第1リブよりも横幅の広い第2リブの逆形状を有
する第2の凹版に、光反射材料からなる第2リブ形成材
料を充填する工程。 (4)第2リブ形成材料を充填した第2凹版に、被転写
基材に転写した第1リブを埋め込む工程。 (5)第2リブ形成材料を硬化する工程。 (6)被転写基材を剥離する工程。 (7)第2凹版に充填した第1リブ及び第2リブを、電
極を形成したガラス基板上に転写する工程。 (8)第2リブから凹版を剥離する工程。 (9)形成されたガラス基板上の第1及び第2リブを焼
成する工程。
【0007】また、請求項3の発明では、請求項1に記
載のリブの製造方法の(6)又は(7)、請求項2に記
載のリブの製造方法の(8)又は(9)の工程の後で、
第1及び第2リブの頂部を研磨することを特徴とするリ
ブの製造方法としたものである。
【0008】また、請求項4の発明では、プラズマディ
スプレイパネルにおいて、リブが断面で見た場合に中央
部が光吸収材料で作製したものであり、側部が光反射材
料で作製したものであることを特徴とする、プラズマデ
ィスプレイパネルである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラズマディスプ
レイのリブの製造方法について、図面を参照しながら説
明する。
【0010】請求項1の発明を説明する図1は、まず第
1凹版11を形成する。この第1凹版の形状は、第1リ
ブ15の逆形状を有するものであり、凹版の溝に光吸収
材料からなる第1リブ形成材料13を充填する(図1
(1))。充填した後は、第1リブ形成材料13を電極
6を形成したガラス基板7に転写する(図1(2))。
この時、リブ形成材料13を硬化させてからガラス基板
7へ転写する方法と、未硬化のままガラス基板7と接触
させ、その状態で第1リブ形成材料13を硬化させる方
法があり、何れかの方法を選択することができる。前者
の転写方法においては、第1リブ形成材料13とガラス
基板7の間に接着剤や粘着剤等が必要である。後者の転
写方法では、ガラス基板7の上で硬化させるために接着
剤や粘着剤は不要であるが、強度の向上を図るために接
着剤や粘着剤を用いても良い。
【0011】次に、第2凹版12を形成する。この第2
凹版12の形状は、第1リブ15よりも溝の横幅が広い
ことが条件である。そして、この第2凹版12の溝に光
反射材料からなる第2リブ形成材料14を充填する(図
1(3))。充填した後は、ガラス基板7に形成した第
1リブ15を、第2凹版12に充填した第2リブ形成材
料14に埋め込み(図1(4))、第2リブ形成材料1
4を硬化させる(図1(5))。第2凹版12に充填す
る第2リブ形成材料14の充填量は、第1リブ15が第
2リブ形成材料14を押し出すことを考慮し、電極6が
被覆されて従来の背面板(図4)の誘電体層51に相当
する層を形成できる量に設定する。
【0012】第2リブ形成材料14を硬化させた後は、
第2凹版12を剥離して、ガラス基板7上に第1リブ1
5の側面を第2リブ形成材料14で覆われたリブ18を
形成することができる(図1(6))。その次に、焼成
して有機成分を燃焼させる(図1(7))。
【0013】次に、請求項2の発明を図2を用いて説明
する。請求項1と同様に、まず第1凹版11を形成し、
凹版の溝に第1リブ形成材料13を充填する(図2
(1))。充填した後は、第1リブ形成材料13を被転
写基材20に転写する(図2(2))。この場合も請求
項1と同様に、リブ形成材料13を硬化させてから、接
着剤や粘着剤で被転写基材20へ転写する方法と、未硬
化のまま被転写基材20と接触させて第1リブ形成材料
13を硬化させる方法、更には、未硬化のままの第1リ
ブ形成材料13を接着剤や粘着剤を介して被転写基材2
0に接触させて硬化させる方法がある。
【0014】次に、第1リブ15よりも溝の横幅を広く
設定した第2凹版12に、光反射材料からなる第2リブ
形成材料14を充填する(図2(3))。充填した後
は、被転写基材20に形成した第1リブ15を、第2凹
版12に充填した第2リブ形成材料14に埋め込み(図
2(4))、第2リブ形成材料14を硬化させる(図2
(5))。第2凹版12のに充填する第2リブ形成材料
14の充填量は、請求項1の説明である図1と同様であ
る。
【0015】第2リブ形成材料14を硬化させた後は、
被転写基材20を剥離して(図2(6))、電極6を形
成したガラス基板7の上に接着剤や粘着剤を介して接触
させ(図2(7))、第2凹版12を剥離することで、
第1リブ15の側面を第2リブ形成材料14で覆われた
リブ18をガラス基板上に形成することができる(図2
(8))。その次に、焼成して有機成分を燃焼させる
(図2(9))。
【0016】また、請求項1では、第1リブ15を形成
する工程(図1(2))の前に、電極6の上に誘電体層
を形成しておいてもよい。請求項2では、第2凹版12
に充填した第1及び第2リブ形成材料をガラス基板7に
転写する工程(図2(7))の前に、電極6の上に誘電
体層を形成しておいてもよい。これにより、図3に示す
リブが形成される。
【0017】請求項1及び請求項2の第1凹版11に第
1リブ形成材料13を充填する工程(図1(1)、図2
(1))で、第1リブ形成材料を図1又は図2のごとく
溝一杯に充填する必要はなく、第1凹版の溝が被覆され
る様に充填しても良い。その場合、図4に示すリブが形
成される。
【0018】請求項1及び請求項2の第1リブ15を第
2凹版12に充填した第2リブ形成材料14に埋め込む
工程(図1(4)、図2(4))で、第1リブ15の高
さと第2凹版12の溝深さについて述べる。〈第1リブ
15の高さ〉が、〈第2凹版の溝深と誘電体層に相当す
る部分19とを加えた長さ〉に一致する場合が好まし
い。〈第1リブ15の高さ〉>〈第2凹版の溝深と誘電
体層に相当する部分19とを加えた長さ〉の場合は、そ
の分の誘電体層が厚膜となる。また、〈第1リブ15の
高さ〉<〈第2凹版の溝深と誘電体層に相当する部分1
9とを加えた長さ〉の場合は、図5に示す様に、第1リ
ブ15が第2リブ形成材料14に、完全に被覆される。
【0019】この様な場合、請求項3に記載した様に、
請求項1に記載のリブの製造方法の図1(6)又は図2
(7)、請求項2に記載のリブの製造方法の図2(8)
又は図2(9)の工程の後で、第2リブの頂部を研磨す
ることにより第1リブ15をリブ18の頂部に露出させ
ることができる。
【0020】本発明の形態について更に詳しく説明す
る。第1凹版及び第2凹版としては、金属凹版、樹脂凹
版等が使用でき、形状としてはシリンダー版や平版の状
態で用いる。金属凹版の代表例としては、凹版印刷に用
いられている様な銅板に彫刻や腐食させたものがある。
樹脂凹版としては、凹版の母型となる金属凸版に樹脂を
充填して凹型を写し取る方法や、フォトマスクを介して
感光性樹脂を硬化、現像して凹型を形成する方法があ
る。
【0021】前者の樹脂例としては、ニトロセルロー
ス、アセチルセルロース、エチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、天然ゴム、ポ
リブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、
イソプレン系合成ゴム、環化ゴム、アルギン酸、ポリエ
チレン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンノキサ
イド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリアクリルアミド、ポリプロピレン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリクリル酸ブチル、ポリメタアク
リル酸ブチル、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリエステ
ル、ポリカーボネイト、ポリアクリロニトリル、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹
脂、エポキシ系樹脂等がある。また、これらの樹脂は、
単独、混合または共重合体として用いることも可能であ
る。後者の感光性樹脂としては、エポキシアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート、ウレタンアクリレートに代表されるオリゴマーを
主成分とした材料系の他に、感光性ポリマー、感光性モ
ノマー等の材料を用いることができる。また、電子機器
分野で汎用されている液状レジストや、ドライフィルム
レジストを用いても良い。
【0022】第1リブ形成材料及び第2リブ形成材料に
ついて述べる。第1リブ形成材料及び第2リブ形成材料
は、凹版に充填する必要がある。そのため、形態として
は流動性を有するペースト状が好ましい。そして、硬化
形態としては、蒸発硬化型、熱硬化型、2液硬化型、照
射線硬化型等を選定することができる。従って、第1リ
ブ形成材料及び第2リブ形成材料ともに、焼成により焼
結する無機粉末成分と、ペースト状の流動性を付与して
硬化後はリブ形状を保持するための有機成分からなる。
【0023】無機粉末成分に必要な性能としては、焼成
温度である500〜600℃付近で焼結し、第1リブ形
成材料は光吸収性を示し、第2リブ形成材料は光反射性
を示す必要がある。従って、PbO−B2O3−SiO
2に代表される低融点ガラスの粉末に、第1リブ形成材
料ではCr2O3、Fe2O3、Co2O3、CuO等
の黒色顔料系を添加し、第2リブ形成材料では、Al2
O3、TiO2等の白色系顔料を添加する。但し、リブ
の色調等を整えるため、顔料の添加は必ずしもこの限り
ではない。
【0024】有機成分としては、硬化形態により異な
る。蒸発硬化型の場合、汎用の天然樹脂、半合成樹脂、
合成樹脂を溶剤に溶解させた樹脂溶液を用いる。熱硬化
型、2液硬化型、照射線硬化型では、反応性樹脂、反応
性モノマー等と重合開始剤の組合せにより硬化状態を達
成することができる。また、これらの硬化形態を2つ以
上組み合わせてもよい。但し、第1リブ形成材料や第2
リブ形成材料を凹版に充填した状態で硬化させる工程か
ら、照射線硬化型のリブ形成材料が好ましい。
【0025】放射線硬化型に用いる反応性材料の代表例
としては、分子内に不飽和基を有するポリマー、オリゴ
マー、モノマーを有するものが挙げられるが、流動性を
付与したペースト状とし、焼成による燃焼性が良好な材
料としては、アクリル系オリゴマー、アクリル系モノマ
ーが好ましい。具体的に、エポキシアクリレート、ポリ
エステルアクリレート、ウレタンアクリレート等のオリ
ゴマー、1,4−ブタジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブタジオールジ(メタ)アクリレート、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサジオー
ルジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリストールヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリストールモノヒドロキ
シペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロ
パンテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシルジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リグリセロールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート等の2官能モノマ
ー、アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ブ
トキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
シクロヘキシルウ(メタ)アクリレート、メトキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシ
ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−メ
トキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ルカルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチ
ル(メタ)アクリレート等の単官能モノマー、その他に
アミン系、ハロゲン系、シリコーン系等の(メタ)アク
リレート類が挙げられる。これらは、単独または2種類
以上を混合して用いることができる。
【0026】放射線硬化型に用いる重合開始剤として
は、ジエトキシアセトンフェノン、2−ヒドロキシシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンなどのア
セトフェノン系、イソブチルベンゾインエーテル、イソ
プロピルベンゾインエーテルなどのベンゾインエーテル
系、ベンジルジメチルケタール、ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトンなどのベンジルケタール系、ベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン系、2−クロロチオキサ
ントンなどのチオキサントン系などを用いる。これら
は、単独または2種類以上を混合して用いることができ
る。
【0027】被転写基材としては、リブを欠損したり、
リブ形成材料と反応することがなければ特に限定されな
いが、柔軟性のあるフィルム状のものが好ましい。具体
的に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボ
ネート、ポリフッ化ビニル等の基材を用いることができ
る。
【0028】第1リブや第2リブを被転写基材やガラス
基板に転写する際に、接着剤や粘着剤を用いても良い
が、固着する材料であれば特に限定されることはなく、
有機溶剤型、水溶性型、エマルジョン型、熱硬化型、紫
外線硬化型、二液硬化型等を用いることができる。
【0029】
【実施例】以下に、具体的な実施例により本発明を説明
する。
【0030】<実施例1> 第1凹版 凹版形態:ポリスチレン製 平状樹脂凹版 溝形状 :ストライプ状 幅50μm 深さ150μm ピッチ220μm
【0031】第2凹版 凹版形態:ポリスチレン製 平状樹脂凹版 溝形状 :ストライプ状 底部幅60μm、上部幅80μm 深さ140μm ピ
ッチ220μm
【0032】 第1リブ形成材料 PbO−B2O3−SiO2系低融点ガラス粉末 80重量部 Cr2O3 2重量部 Fe2O3 5重量部 Co2O3 3重量部 10%ポリビニルブチラール/ジエチレングリコール モノメチルエーテルアセテート溶液 100重量部 上記の組成を、ロールミルにて十分に混連し、第1リブ
形成材料とした。
【0033】 第2リブ形成材料 PbO−B2O3−SiO2系低融点ガラス粉末 62重量部 Al2O3 12重量部 TiO2 8重量部 ジエチレングリコールジメタクリレート 10重量部 2−ヒドロキシプロピルアクリレート 7重量部 ベンゾフェノン 1重量部 上記の組成を、ロールミルにて十分に混連し、第2リブ
形成材料とした。
【0034】図1を用いて以下の工程を説明する。
(1)ポリスチレン製平状凹版である第1凹版11に第
1リブ形成材料をドクターで充填し、80℃で30分の
条件で乾燥した。(2)電極6を形成したガラス基板7
にアクリル系粘着剤をコーティングし、その上に、第1
凹版11の中で硬化させた第1リブ形成材料13を5K
gf/cm2の圧力で加圧した後、第1凹版11を剥離
して第1リブ15とした。(3)ポリスチレン製平状凹
版である第2凹版12に第2リブ形成材料14をスクリ
ーン印刷で充填した。(4)第1リブ15を第2凹版1
2の第2リブ形成材料14に埋め込み、5Kgf/cm
2の圧力のロールラミネーターで圧延した。(5)超高
圧水銀ランプで、紫外線を1000mJ/cm2の条件
で照射し、第2リブ形成材料14を硬化させた。(6)
第2凹版12を剥離し、第1リブ15の側面に第2リブ
16で覆われたリブ18を形成した。(7)ピーク温度
550℃で焼成し、無機材料だけからなるリブを形成し
た。
【0035】この様にして得られたリブ18は、高さ1
20μmで、リブ頂部が黒色、側面が白色であり、台形
の良好な形状であった。
【0036】<実施例2> 第1凹版 凹版形態:シリコーンゴム製 シリンダーロール樹脂凹
版 溝形状 :ストライプ状 幅50μm 深さ150μm ピッチ220μm
【0037】第2凹版 凹版形態:銅製 シリンダーロール金属凹版 溝形状 :ストライプ状 底部幅60μm 上部幅80μm 深さ150μm ピ
ッチ:220μm
【0038】 第1リブ形成材料 PbO−B2O3−SiO2系低融点ガラス粉末 70重量部 Cr2O3 2重量部 Fe2O3 5重量部 Co2O3 3重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 10重量部 メトキシジエチレングリコールメタクリレート 9重量部 2−エチルアントラキノン 1重量部 上記の組成を、ロールミルにて十分に混連し、第1リブ
形成材料とした。
【0039】 第2リブ形成材料 PbO−B2O3−SiO2系低融点ガラス粉末 62重量部 Al2O3 12重量部 TiO2 8重量部 ネオペンチルグリコールジメタクリレート 8重量部 2−ヒドロキシプロピルアクリレート 4重量部 ベンゾフェノン 1重量部 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 5重量部 上記の組成を、ロールミルにて十分に混連し、第2リブ
形成材料とした。
【0040】図2を用いて以下の工程を説明する。
(1)シリコーンゴム製ロール凹版である第1凹版11
に第1リブ形成材料13をドクターで充填した。(2)
その後、厚さ100μmのPETフィルムを押し当て、
その状態で、高圧水銀ランプ2000mJ/cm2の条
件で第1リブ形成材料13を硬化させた。硬化させた後
は、PETフィルムを剥離し、PETフィルム上に形成
された第1リブ15を得た。(3)銅製ロール凹版であ
る第2凹版12に第2リブ形成材料14をドクターで充
填した。(4)PETフィルム上の第1リブ15を、ロ
ール凹版である第2凹版12の第2リブ形成材料14に
埋め込んだ。(5)超高圧水銀ランプで、紫外線を10
00mJ/cm2の条件で照射し、第2リブ形成材料1
4を硬化させた。(6)第2凹版からPETフィルムを
剥離した。(7)電極6を形成したガラス基板7にアク
リル系粘着剤をコーティングし、その上に、第1リブ1
5と第2リブ16が充填されている第2凹版を押し当て
た。(8)第2凹版12はロール状であるため、ロール
を回転するこにより、第2凹版12に充填されているリ
ブ18は連続してガラス基板上に転写された。(9)ピ
ーク温度550℃で焼成し、無機材料だけからなるリブ
を形成した。
【0041】この様にして得られたリブ18は、高さ1
30μmであったが、第1リブ14が第2リブ15に完
全に埋まった状態であった。そこで、第1リブ14の頂
部が露出するまで、リブ頂部を研磨した。その結果、リ
ブ高さ120μm、リブ頂部が黒色で、側面が白色であ
り、台形の良好な形状のリブを得た。
【0042】
【発明の効果】本発明のリブの製造方法によれば、製造
工程が簡便であり、コントラストと発光効率が良好なリ
ブを形成することができる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】凹版を用いたリブ製造方法の一例である。
【図2】被転写基材と凹版を用いたリブ製造方法の一例
である。
【図3】ガラス基板上に誘電体層を形成した後に、第2
凹版に充填されている第1リブ及び第2リブを転写する
状態を示す断面図である。
【図4】第1リブ形成材料が誘電体層を兼用する場合
で、第2凹版に充填されている第1リブ及び第2リブを
転写する状態を示す断面図である。
【図5】第1リブが第2リブに埋め込まれている状態を
しめす断面図である。
【図6】従来のプラズマディスプレイパネルの背面板の
断面図である。
【図7】従来のプラズマディスプレイパネルの背面板
で、リブ頂部のみを光吸収材料で形成した場合の断面図
である。
【符号の説明】
6・・・電極 7・・・ガラス基板 11・・・第1凹版 12・・・第2凹版 13・・・第1リブ形成材料 14・・・第2リブ形成材料 15・・・第1リブ 16・・・第2リブ 18・・・リブ 19・・・誘電体層部分 20・・・被転写基材 21・・・蛍光体 22・・・光吸収の部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の(1)〜(7)の工程よりなることを
    特徴とするプラズマディスプレイパネルのリブ製造方
    法。 (1)第1のリブの逆形状を有する第1の凹版に、光吸
    収材料からなる第1のリブ形成材料を充填する工程。 (2)電極を形成したガラス基板に、第1凹版内に充填
    した第1リブ形成材料を転写する工程。 (3)第1リブよりも横幅の広い第2リブの逆形状を有
    する第2の凹版に、光反射材料からなる第2リブ形成材
    料を充填する工程。 (4)第2リブ形成材料を充填した第2凹版に、ガラス
    基板上に形成した第1リブを埋め込む工程。 (5)第2リブ形成材料を硬化する工程。 (6)第2リブから凹版を剥離する工程。 (7)形成されたガラス基板上の第1及び第2リブを焼
    成する工程。
  2. 【請求項2】次の(1)〜(9)の工程よりなることを
    特徴とするプラズマディスプレイパネルのリブ製造方
    法。 (1)第1のリブの逆形状を有する第1の凹版に、光吸
    収材料からなる第1のリブ形成材料を充填する工程。 (2)被転写基材に、第1凹版内に充填した第1リブ形
    成材料を転写する工程。 (3)第1リブよりも横幅の広い第2リブの逆形状を有
    する第2の凹版に、光反射材料からなる第2リブ形成材
    料を充填する工程。 (4)第2リブ形成材料を充填した第2凹版に、被転写
    基材に転写した第1リブを埋め込む工程。 (5)第2リブ形成材料を硬化する工程。 (6)被転写基材を剥離する工程。 (7)第2凹版に充填した第1リブ及び第2リブを、電
    極を形成したガラス基板上に転写する工程。 (8)第2リブから凹版を剥離する工程。 (9)形成されたガラス基板上の第1及び第2リブを焼
    成する工程。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のリブの製造方法の(6)
    又は(7)、請求項2に記載のリブの製造方法の(8)
    又は(9)の工程の後で、第1及び第2リブの頂部を研
    磨することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
    リブの製造方法。
  4. 【請求項4】プラズマディスプレイパネルにおいて、リ
    ブが断面で見た場合に中央部が光吸収材料で作製したも
    のであり、側部が光反射材料で作製したものであること
    を特徴とする、プラズマディスプレイパネル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100696634B1 (ko) 2005-01-31 2007-03-19 삼성에스디아이 주식회사 가스 방전 표시 장치 및 그 제조 방법
KR100736345B1 (ko) * 2000-10-05 2007-07-06 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 격벽 전사용 원형의 제조방법 및 격벽 형성방법

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