JPH117126A - 障壁形成用組性物およびそれを用いて形成したプラズマディスプレイパネルならびにその製造方法 - Google Patents

障壁形成用組性物およびそれを用いて形成したプラズマディスプレイパネルならびにその製造方法

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JPH117126A
JPH117126A JP9159958A JP15995897A JPH117126A JP H117126 A JPH117126 A JP H117126A JP 9159958 A JP9159958 A JP 9159958A JP 15995897 A JP15995897 A JP 15995897A JP H117126 A JPH117126 A JP H117126A
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Japan
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barrier
forming
composition
assembly
forming composition
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JP9159958A
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English (en)
Inventor
Isao Kato
功 加藤
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁の上部に均一な厚さの暗色層が形成でき
るようにする。 【解決手段】 基板1に貼着した感光性ドライフィルム
2を部分的に残し、感光性ドライフィルム2の間の溝部
3に下層障壁形成用組成物4Aを埋め込んで硬化させた
後、感光性ドライフィルム2の上の下層障壁形成用組成
物4Aを除去し、焼成前から、あるいは焼成後に黒色に
なる黒色顔料を添加した上層障壁形成用組成物4Bを塗
布する。そして、上層障壁形成用組成物4Bをフォトリ
ソグラフィ法により下層障壁形成用組成物4Aの上にの
み残し、これを焼成することにより、高精細、且つ、均
一な厚さの黒色層6を上部に持つ障壁5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報表示装置や家
庭用TVなどに使用されるプラズマディスプレイパネル
(以下、PDPと略称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス放電型パネルであるPDPは、一般
に2枚の基板に挟まれた微少な放電空間を多数個持って
いる。紫外光のクロストークを防ぐためには、確実に前
記放電空間を得る必要があるため、線幅数10μm、高
さ150〜200μm程度の障壁(バリアリブ)が設け
られる。
【0003】このような立体構造を有する障壁構造に関
して、PDPの輝度、コントラストを向上させるため
に、障壁の下層を白色、上層を黒色にすることが検討さ
れている。障壁の製造方法に関しては、スクリーン印刷
法、サンドブラスト法、リフトオフ法、感光性ペースト
法など、様々な方法が提案されているが、障壁の上部に
黒色層を均一な厚さに形成する技術は未だ確立されてい
ない。
【0004】例えば、リフトオフ法(ペースト埋め込み
法)を例に挙げて説明する。リフトオフ法は位置精度や
パターン形状に優れる上、感光性フィルムにて形成した
溝部にペーストを埋め込むため、材料使用効率が高いと
云う利点を持っている。
【0005】リフトオフ法による従来の障壁の製造工程
を図4を用いて説明する。 (a):絶縁性素材からなる基板1の上に感光性ドライ
フィルム2を貼り合わせ、この感光性ドライフィルム2
をフォトリソグラフィ法により部分的に残して、基板1
の上に所定のパターンの溝部3を形成する工程。 (b):障壁形成用組成物4を前記溝部3に埋め込むよ
うに塗布し、乾燥、硬化を数回繰り返し行う工程。 (c):感光性ドライフィルム2の上の余分な障壁形成
用組成物4を研磨などにより、削り落とす工程。 (d):感光性ドライフィルム2を剥離剤により剥離す
る工程。 (e):障壁形成用組成物4を基板1ごと焼成すること
により、絶縁性材料からなる障壁5を基板1の上に形成
する工程。
【0006】上記リフトオフ法において、障壁5の上部
のみを黒色にする方法として、(b)に示した工程の最
終の1〜2回の埋め込み用障壁形成用組成物を、障壁焼
成後に黒色を示す組成物を用いることが検討されてい
る。しかし、次の(c)工程における研磨時に黒色層6
の厚さにムラができてしまうと云う問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、障壁上層部に均一な厚さの黒色層を形成
する技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、焼成後に
暗色絶縁性を示す感光性組性物からなることを特徴とす
る障壁形成用組性物である。
【0009】第2の発明は、基板上に積層した感光性組
性物をフォトリソグラフィ法によりパターン状に残存形
成し、この感光性組性物同士の間に形成された溝部に下
層障壁形成用組性物を埋め込み、この下層障壁形成用組
性物と前記感光性組成物の上に上層障壁形成用組性物と
して前記第1の発明の組性物を積層し、この上層障壁形
成用組性物をフォトリソグラフィ法により前記下層障壁
形成用組性物の上にのみ残存させた後、前記感光性組成
物を除去して基板ごと焼成して障壁を形成することを特
徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法であ
る。
【0010】第3の発明は、燃焼により完全に消失する
タイプの感光性組性物を基板上に積層してフォトリソグ
ラフィ法によりパターン状に残存形成し、この感光性組
性物同士の間に形成された溝部に下層障壁形成用組性物
を埋め込み、この下層障壁形成用組性物と前記感光性組
成物の上に上層障壁形成用組性物として前記第1の発明
の組性物を積層し、この上層障壁形成用組性物をフォト
リソグラフィ法により前記下層障壁形成用組性物の上に
のみ残存させた後、基板ごと焼成して障壁を形成するこ
とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法
である。
【0011】第4の発明は、下層障壁形成用組成物が、
複数回に分けて溝部に埋め込まれることを特徴とする前
記第2または第3の発明のプラズマディスプレイパネル
の製造方法である。
【0012】第5の発明は、下層障壁形成用組性物とし
て、焼成後に明色絶縁性を示す組性物が用いられること
を特徴とする前記第2または第3の発明のプラズマディ
スプレイパネルの製造方法である。
【0013】第6の発明は、下層障壁形成用組成物とし
て、熱硬化性または光硬化性を示す組性物が用いられる
ことを特徴とする前記第2または第3の発明のプラズマ
ディスプレイパネルである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
を用いて詳細に説明する。なお、本発明の障壁形成用組
成物を用いて製造するPDPは、種々の方法で製造可能
であるが、本実施の形態では特にリフトオフ法により製
造する場合を例に挙げて説明する。
【0015】絶縁性材料であるガラスなどで形成する基
板1の上に感光性ドライフィルム2を貼着し、この感光
性ドライフィルム2をフォトリソグラフィ法により部分
的に残して、基板1の上に所定の溝パターンを形成す
る。基板上に残した感光性ドライフィルム2の間の溝部
3に、障壁の大部分を構成する下層障壁形成用組成物4
Aを埋め込むので、溝部3の深さが、150〜200μ
m、幅が50〜100μmになるように溝パターンを形
成する(図1(a)参照)。
【0016】次に、感光性ドライフィルム2の間に形成
された溝部3に、下層障壁形成用組成物4Aを埋め込む
ように塗布し、乾燥、硬化を行う。下層障壁形成用組成
物4Aとしては、焼成前から、あるいは焼成後に明色、
例えば白色になるような、熱硬化型組成物または光硬化
型(感光性)の組成物を用いることができる。
【0017】乾燥、硬化工程は、下層障壁形成用組成物
4Aを熱硬化型組成物を用いて形成した場合には加熱工
程により、感光性組成物を用いて形成した場合には紫外
線などの放射線の照射によって、下層障壁形成用組成物
4Aを硬化させる。
【0018】なお、溝部3の内部で硬化した下層障壁形
成用組成物4Aの表面が、基板1の上に残っている感光
性ドライフィルム2の表面より低い場合は、下層障壁形
成用組成物4Aの塗布・乾燥を適宜繰り返し、溝部3が
硬化した下層障壁形成用組成物4Aによって完全に埋ま
るようにする(図1(b)参照)。
【0019】障壁形成用熱硬化型組成物について説明す
る。熱硬化型組成物は、低融点ガラスなどからなる絶縁
性材料、有機バインダー、希釈溶剤、添加剤によって構
成される。例えば、特開平8−171863号公報に開
示されている材料群を用いることができる。
【0020】次に、障壁形成用感光性組成物について説
明する。感光性組成物は、絶縁性材料、有機バインダ
ー、希釈溶剤とを混合した絶縁性ペーストに、例えば放
射線重合性ポリマー、オリゴマー、モノマーなどの放射
線反応型材料と放射線重合開始剤を添加することで調合
することができる。
【0021】絶縁性材料としては、PbO、SiO2
MgO、Al23、ZnO、SnO2などの無機物質か
ら構成される作業点が600℃以下の低融点鉛ガラス粉
末と、ガラス成分の収縮を防止するアルミナ、チタニア
などの無機フィラーとを用いる。
【0022】バインダー樹脂および溶剤は、絶縁性材料
をペースト化し、障壁形成用組成物の形状を保持するた
めの材料であり、絶縁性材料と反応することなく、焼成
工程で燃焼消失する材料、さらにリフトオフ法に関して
は、感光性ドライフィルム2を溶解することのない材料
であれば特に限定されない。
【0023】例えば、バインダー樹脂は、ニトロセルロ
ース、アセチルセルロース、エチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロースなどのセルロ
ース系高分子、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、アクリルゴム、イソプレン系合成ゴム、環
化ゴムなどの天然高分子、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、
ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチ
ラール、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリアクリルニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド、ポリウレタンなどの合成高分子。これらの樹脂を
単独、混合または共重合体として用いる。
【0024】希釈溶剤としては、トルエン、キシレンテ
トラリンなどの炭化水素系、メタノール、エタノールな
どのアルコール系、アセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン系、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル
系、エチレングリコール系、ジエチレングリコール系溶
剤が使用できる。さらに、リフトオフ法に関しては、テ
トラリン、テレビン油などの高沸点石油系溶剤が好適に
用いられる。
【0025】放射線重合性オリゴマーとしては、特に限
定されないが、エステルアクリレート、エーテルアクリ
レート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート
などのアクリル系オリゴマーが反応速度の点で好まし
い。
【0026】また、放射線重合性モノマーとしては、具
体的に、(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ブトキシエ
チルアクリレート、メトキシエチレングリコール、(メ
タ)アクリレート等の単官能モノマー、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、トリメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート等の多官能モノマーが挙げられ
る。
【0027】放射線重合開始剤としては、アセトフェノ
ン、2、2’−ジトキシアセトフェノン、ベンジルジメ
チルケタール、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香
酸メチル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾイ
ンイソブチルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチル−
プロピオフェノン、2−メチルチオキサントン、2−ク
ロロチオキサントンなどを用いることができる。
【0028】その他に、添加剤としては、イソビタン脂
肪酸エステル、ベンゼンスルホン酸などの分散剤、ブチ
ルセテアレート、ブチルベンジルフタレート、ジブチル
フタレート、ジイソデシルフタレートなどの可塑剤など
を必要に応じて添加しても良い。
【0029】これらの材料をロールミル、ビーズミル、
自動乳鉢などの混合装置を用いて、ペースト化する。
【0030】次に、感光性ドライフィルム2の上の余分
な下層障壁形成用組成物4Aを、研削研磨により除去し
て障壁形成用構造体100を得る(図1(c)参照)。
なお、感光性ドライフィルム2の上の余分な下層障壁形
成用組成物4Aを除去してから、下層障壁形成用組成物
4Aを硬化させるようにしても良い。
【0031】続いて、上層障壁形成用組成物4Bを障壁
形成用構造体100の上全面にスクリーン印刷などの方
法で塗布する(図1(d)参照)。この上層障壁形成用
組成物4Bは、障壁上層を暗色、例えば黒色に形成する
ものであり、5〜30μmの厚さに形成するのが好まし
い。
【0032】上層障壁形成用組成物4Bとしては、前記
下層障壁形成用組成物4Aに、焼成前から、あるいは焼
成後に黒色になるように、酸化コバルト、酸化クロム、
酸化マンガン、酸化鉄などからなる黒色顔料を添加して
使用することができる。
【0033】障壁形成用構造体100の下層障壁形成用
組成物4Aの上にのみ、上層障壁形成用組成物4Bが残
るように、フォトリソグラフィ法を利用して上層障壁形
成用組成物4Bを部分的に除去する(図1(e)参
照)。
【0034】次に、感光性ドライフィルム2の剥離を行
う。剥離剤としては、アルカリ水溶液が用いられる。但
し、感光性ドライフィルム2を下層障壁形成用組成物4
A、上層障壁形成用組成物4Bの焼成と同時に燃焼消失
させる場合には、この工程は必要としない。この後、下
層障壁形成用組成物4Aおよび上層障壁形成用組成物4
Bを500〜600℃の範囲で焼成することにより、上
部に均一な厚さの黒色層6を持つ障壁5を形成すること
ができる(図1(f)参照)。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 〔実施例1〕図2を用いて実施例1について説明する。
先ず、ソーダライムガラス製の基板1の上に、感光性ド
ライフィルム2を貼り付け、幅100μm、高さ150
μmの溝部3をフォトリソグラフィ法により形成した
(図2(a)参照)。
【0036】前記溝部3に熱硬化型の下層障壁形成用組
成物4A(太陽インキ製造株式会社製、TR0917)
をスキージを用いて埋め込むように塗布し、デシケータ
ーの中に入れ、減圧下で5分間保持して脱泡を行い、8
0℃に30分間保持して加熱乾燥した。この操作を3回
繰り返し行って、溝部3を乾燥した下層障壁形成用組成
物4Aによって完全に埋めた後、下層障壁形成用組成物
4Aを160℃に50分間保持して熱硬化させた(図2
(b)参照)。
【0037】冷却後、感光性ドライフィルム2の表面が
見えるまで研磨を行い、障壁形成用構造体100を形成
した(図2(c)参照)。
【0038】次に、黒色層6を形成するための上層障壁
形成用組成物4Bの調合を行った。組成物の処方を以下
に示す。 ガラスフリット 57重量部 PbO 50wt% SiO2 29wt% Al23 12wt% B23 7wt% ZnO 1wt% SnO2 1wt% アルミナ粉末 23重量部 アクリル樹脂 10重量部 ヘキサアクリレート 3重量部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 1重量部 アルキルベンゼン 15重量部 黒色顔料 2重量部 Fe23 29wt% MnO2 7wt% Cr23 29wt% SiO2 24wt% Co23 3wt% Al23 8wt%
【0039】これらの材料をロールミルで混練し、黒色
層6用組性物とした。前記上層障壁形成用組成物4Bを
障壁形成用構造体100の上にスクリーン印刷により、
厚さが15μmになるように塗布した(図2(d)参
照)。
【0040】次に、幅100μmのネガパターンを有す
るフォトマスクを、上層障壁形成用組成物4Bの上に位
置合わせして設置し、真空露光装置中に設置して、高圧
水銀灯で300mJ/cm2の光量で露光し、40℃の
水の加圧噴霧による現像を行うことにより下層障壁形成
用組成物4Aの上にのみ上層障壁形成用組成物4Bを残
存形成した(図2(e)参照)。
【0041】続いて、感光性ドライフィルム2の剥離を
行った。剥離は、基板1ごと40℃、5wt%のNaO
H水溶液中に、10分間浸した後、5分間40℃の水に
浸すことによって行った(図2(f)参照)。
【0042】フィルム剥離後、焼成工程に移行した。最
高温度550℃の焼成工程により、絶縁材料だけからな
る幅100μm、高さ130μmの障壁5を基板1の上
に形成することができた。そして、障壁5の上部には、
厚さが10μmの黒色層6が形成されていた(図2
(g)参照)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 障壁の厚さ変化; 焼成前 焼成後 下層障壁形成用組成物4A 150μm 120μm 上層障壁形成用組成物4B 15μm 10μm 幅変化なし; −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0043】〔実施例2〕図3を用いて実施例2につい
て説明する。先ず、ソーダライムガラス製の基板1の上
に、加熱時に完全に燃焼消失するタイプの感光性ドライ
フィルム2を貼り付け、幅100μm、高さ150μm
の溝部3をフォトリソグラフィ法により形成した(図3
(a)参照)。
【0044】前記溝部3に熱硬化型の下層障壁形成用組
成物4A(太陽インキ製造株式会社製、TR0917)
をスキージを用いて埋め込むように塗布し、デシケータ
ーの中に入れ減圧下で5分間保持し、脱泡を行い、加熱
乾燥した。この操作を3回繰り返し行って、溝部3を乾
燥した下層障壁形成用組成物4Aによって完全に埋めた
後、下層障壁形成用組成物4Aを160℃に50分間保
持して熱硬化させた(図3(b)参照)。
【0045】冷却後、感光性ドライフィルム2の表面が
見えるまで研磨を行い、障壁形成用構造体100を形成
した(図3(c)参照)。
【0046】次に、黒色層6を形成するための上層障壁
形成用組成物4Bの調製を行った。組成物の処方を以下
に示す。 ガラスフリット 57重量部 PbO 50wt% SiO2 29wt% Al23 12wt% B23 7wt% ZnO 1wt% SnO2 1wt% アルミナ粉末 23重量部 アクリル樹脂 10重量部 ヘキサアクリレート 3重量部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 1重量部 アルキルベンゼン 15重量部 黒色顔料 2重量部 Fe23 29wt% MnO2 7wt% Cr23 29wt% SiO2 24wt% Co23 3wt% Al23 8wt%
【0047】これらの材料をロールミルで混練し、黒色
層6用組性物とした。前記上層障壁形成用組成物4Bを
障壁形成用構造体100の上にスクリーン印刷により、
厚さが15μmになるように塗布した(図3(d)参
照)。
【0048】次に、幅100μmのネガパターンを有す
るフォトマスクを、上層障壁形成用組成物4Bの上に位
置合わせして設置し、真空露光装置中に設置して、高圧
水銀灯で300mJ/cm2の光量で露光し、40℃の
水の加圧噴霧による現像を行うことにより下層障壁形成
用組成物4Aの上にのみ上層障壁形成用組成物4Bを残
存形成した(図3(e)参照)。
【0049】続いて、焼成工程に移行した。この実施例
2で使用した感光性ドライフィルム2は、前記したよう
に燃焼消失タイプであるので、前記実施例1で行った溶
液中に浸漬するなどの剥離操作を行わなくても、例えば
最高温度550℃による下層障壁形成用組成物4Aおよ
び上層障壁形成用組成物4Bの焼成時に、完全に燃焼消
失し、絶縁材料だけからなる幅100μm、高さ130
μmの障壁5を基板1の上に形成することができた。そ
して、障壁5の上部には、厚さが10μmの黒色層6が
形成されていた(図3(f)参照)。
【0050】なお、本発明は上記実施形態・実施例に限
定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣
旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0051】例えば、下層障壁形成用組成物4Aを埋め
込むための溝部3は、感光性組成物からなるペーストを
基板1の上に直接塗布して乾燥し、露光部と未露光部と
の性質の違い、例えば溶解性の違いを利用した薬品によ
る溶解除去、耐サンドブラスト性の違いを利用したサン
ドブラスト除去、接着性の違いを利用した選別剥離除去
などによって何れか一方を除去し、他方を残すことで形
成できる。
【0052】また、感光性の上層障壁形成用組成物4B
を下層障壁形成用組成物4Aの上にのみ残存形成する方
法も、露光部または未露光部の一方を溶解除去して形成
できるだけでなく、前記溝部3と同様に露光部または未
露光部の一方をサンドブラスト除去、選別剥離除去など
によって除去し、他方を残すようにして形成することも
できる。
【0053】さらに、スクリーン印刷法、サンドブラス
ト法、感光性ペースト法などの障壁形成法で作製した白
色障壁形成用組成物の上に、本発明による方法にて黒色
形成用組成物を作製することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればP
DPの障壁の上部に、均一な厚さの暗色層を形成するこ
とが可能であり、これによりPDPのコントラスト比を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における障壁形成工程の説明
図。
【図2】実施例1に係わる障壁形成工程の説明図。
【図3】実施例2に係わる障壁形成工程の説明図。
【図4】従来技術における障壁形成工程の説明図。
【符号の説明】
1 基板 2 感光性ドライフィルム 3 溝部 4 障壁形成用組成物 4A 下層障壁形成用組成物 4B 上層障壁形成用組成物 5 障壁 6 (障壁の)黒色層 100 障壁形成用構造体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成後に暗色絶縁性を示す感光性組性物
    からなることを特徴とする障壁形成用組性物。
  2. 【請求項2】 基板上に積層した感光性組性物をフォト
    リソグラフィ法によりパターン状に残存形成し、この感
    光性組性物同士の間に形成された溝部に下層障壁形成用
    組性物を埋め込み、この下層障壁形成用組性物と前記感
    光性組成物の上に上層障壁形成用組性物として請求項1
    記載の組性物を積層し、この上層障壁形成用組性物をフ
    ォトリソグラフィ法により前記下層障壁形成用組性物の
    上にのみ残存させた後、前記感光性組成物を除去して基
    板ごと焼成して障壁を形成することを特徴とするプラズ
    マディスプレイパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 燃焼により完全に消失するタイプの感光
    性組性物を基板上に積層してフォトリソグラフィ法によ
    りパターン状に残存形成し、この感光性組性物同士の間
    に形成された溝部に下層障壁形成用組性物を埋め込み、
    この下層障壁形成用組性物と前記感光性組成物の上に上
    層障壁形成用組性物として請求項1記載の組性物を積層
    し、この上層障壁形成用組性物をフォトリソグラフィ法
    により前記下層障壁形成用組性物の上にのみ残存させた
    後、基板ごと焼成して障壁を形成することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 下層障壁形成用組成物が、複数回に分け
    て溝部に埋め込まれることを特徴とする請求項2または
    3記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 下層障壁形成用組性物として、焼成後に
    明色絶縁性を示す組性物が用いられることを特徴とする
    請求項2または3記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 下層障壁形成用組成物として、熱硬化性
    または光硬化性を示す組性物が用いられることを特徴と
    する請求項2または3記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
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