JP2000161255A - スクロール形流体機械 - Google Patents
スクロール形流体機械Info
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- JP2000161255A JP2000161255A JP10339966A JP33996698A JP2000161255A JP 2000161255 A JP2000161255 A JP 2000161255A JP 10339966 A JP10339966 A JP 10339966A JP 33996698 A JP33996698 A JP 33996698A JP 2000161255 A JP2000161255 A JP 2000161255A
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Abstract
に加工できることで組立工数および加工工数を減少でき
るスクロール形流体機械を提供する。 【解決手段】 クランク軸3の上方端部には偏心ピン部
3aが設けられている。この偏心ピン部3aの付け根に
は、転がり軸受4の内輪が嵌め込まれる部分のクランク
軸3の外径より大きい外径を有するスライドブッシュプ
レート1がクランク軸3と別体で嵌め込まれている。ま
たスライドブッシュプレート1上には、スライドブッシ
ュプレート1と別体でスライドブッシュ2が偏心ピン部
3aに遊嵌されている。
Description
機械に関し、より特定的には、スライドブッシュを有す
るスクロール形流体機械に関するものである。
流体機械の一例として、特願平9−155053号(1
997年6月12日付出願)が本願出願人によって提案
されている。以下、この出願におけるスクロール圧縮機
について説明する。
機の構成を概略的に示す部分断面図である。図8を参照
して、モータのロータ(図示せず)に接続されたクラン
ク軸103の上方には、外周に突出した鍔部103d
と、その鍔部103dの上方に位置する偏心ピン部10
3aとが設けられている。またクランク軸103には、
圧縮要素から吐出された冷媒ガスを通すための吐出ガス
通路103cと、油を通すための給油通路103bとが
軸方向に並走して設けられている。
ドブッシュ102が遊嵌されており、この状態で偏心ピ
ン部103aは可動スクロール111のボス部111b
内に受入れられている。このボス部111bの内周面に
は、スライドブッシュ102の外周面と摺動するための
滑り軸受110が配設されている。
面には、渦巻体111cが設けられており、その前面か
ら背面に貫通するように吐出口111dが設けられてい
る。この吐出口111dは、クランク軸103に設けら
れた吐出ガス通路103cと連通している。
とからなる転がり軸受104によってハウジング105
に回転自在に支持されている。このハウジング105
は、ケーシング106に固定されている。
103の部分にはバランスウェイト107がボルト10
9によって締結固定されている。
(b)に示すように給油通路103b側に鍔部102d
を有する円筒形状を有しており、この鍔部102dの底
面に油プール部をなす凹部102aを有している。この
凹部102aは、給油通路103bの開口を覆うように
構成されている。またスライドブッシュ102には、油
の循環を円滑に行なうため、内周面に切欠部102b
が、外周面に切欠部102cが各々設けられている。
ン部103aに対してスライドすることにより可動スク
ロール111の旋回半径を変化させることで、加工・組
立誤差があっても固定スクロール(図示せず)の歯面と
可動スクロール111の歯面とを常に接触して旋回運動
させる役割をなすものである。
103周辺の組立順序は、以下のとおりである。
4の内輪が圧入された後、ハウジング105に対して図
中上方から、つまり偏心ピン部103aとは逆側からク
ランク軸103が挿入される。この後、クランク軸10
3にバランスウェイト107がボルト109によって組
付けられ、さらにモータのロータがクランク軸103に
組付けられる。
圧縮機では、クランク軸103に鍔部103dが一体的
に設けられているため、クランク軸103をハウジング
105に対して図中上方から挿入しなければならなかっ
た。なぜなら、クランク軸103をハウジング105に
図中下側から挿入しようとすると、外周に突き出した鍔
部103dがつかえてしまって挿入できないからであ
る。
には、バランスウェイト107はクランク軸103にま
だ組付けることができない。よって、クランク軸103
の形成当初から、バランスウェイト107をクランク軸
103と一体となるように加工することができなかっ
た。したがって、バランスウェイト107をクランク軸
103に圧入し締結するという組立工程が必要となり、
組立工数および加工工数が多くなるという問題点があっ
た。
103に圧入するときに加熱する必要がある。このた
め、クランク軸103が冷えるのを待ってからでないと
モータのロータをクランク軸103に組付けることがで
きず、組立時間が長くなるという問題点もあった。
ランスウェイトとを一体形状に加工できることで組立工
数および加工工数を減少できるスクロール形流体機械を
提供することである。
ール形流体機械は、駆動軸と、プレート部材と、スライ
ドブッシュとを備えている。駆動軸は、端部から延びる
偏心ピン部を有し、かつ偏心ピン部の付け根付近に開口
する給油通路を有している。プレート部材は、駆動軸と
別体で駆動軸の偏心ピン部の付け根に嵌め込まれ、かつ
駆動軸の端部の外周面より外周側へ突出し、かつ給油通
路に連通した切欠貫通孔を有している。スライドブッシ
ュは、筒状であり、駆動軸の駆動力を可動スクロールに
伝達するようにプレート部材と別体で偏心ピン部に遊嵌
され、かつ下端面に切欠貫通孔に通ずるとともにスライ
ドブッシュの内周面に通じる凹部を有している。
よれば、駆動軸の端部に駆動軸と一体とした鍔部を設け
るのではなく、別体で鍔部となるプレート部材が嵌め込
まれている。このため、このプレート部材を駆動軸に嵌
め込む前であれば、偏心ピン部側から駆動軸をハウジン
グに挿入することができる。よって、駆動軸をハウジン
グに挿入する際にバランスウェイトがじゃまになること
はないため、バランスウェイトがクランク軸と一体とな
るように加工することができる。よって、バランスウェ
イトをクランク軸に圧入し、締結する工程が不要とな
り、組立工数および加工工数を低減することができる。
入する必要がないため、圧入時に加熱されたクランク軸
が冷めるのを待つ必要はない。このため、ロータを即座
にクランク軸に組付けることができ、組立時間の短縮化
を図ることができる。
は、クランク軸はバランスウェイトと一体形状をなして
いる。
よれば、バランスウェイトがクランク軸と一体形状をな
しているため、上述したように組立工数および加工工数
を低減でき、かつ組立時間の短縮化を図ることができ
る。
て図面に基づいて説明する。
クロール形流体機械の構成を概略的に示す部分断面図で
ある。図1を参照して、ハウジング6内には、主にモー
タMと、圧縮要素(図示せず)とが配設されている。モ
ータMは、ハウジング6に固定されたステータ9と、ス
テータ9と間隔を保ってその内周に配置されたロータ8
とを有している。ロータ8にはクランク軸3が連結され
ている。このクランク軸3は、内外輪および転動体を有
する転がり軸受4によりハウジング5に回転自在に支持
されている。このハウジング5はケーシング6に固定さ
れており、ケーシング6には吐出管7が取付けられてい
る。
aが延びるように設けられている。このクランク軸3に
は、給油通路3bと吐出ガス通路3cとが軸方向に互い
に並行に設けられている。給油通路3bは、分離される
ことなく形成されており、偏心ピン部3aの付け根近傍
に開口している。吐出ガス通路3cは、下方から偏心ピ
ン部3aの端面に達している。またこのクランク軸3の
ハウジング5の下方部分にはバランスウェイト3dが一
体的に設けられている。
3と別体でスライドブッシュプレート1が嵌め込まれて
いる。またスライドブッシュプレート1上には、筒状の
スライドブッシュ2が偏心ピン部3aに遊嵌されてい
る。
ッシュを上方から見た斜視図と下方から見た斜視図であ
る。また図3と図4とは、スライドブッシュの上端面と
下端面とを示す図である。
2には、油の循環を円滑に行なうため、内周面に切欠部
2b、外周面に切欠部2cが各々設けられている。また
スライドブッシュ2の下端面には、内周面に通ずる凹部
2aが切欠部2cを避けて三日月形状となるように設け
られている。
の構成を示す上面図であり、図6は、図5のA−A線に
沿う概略断面図である。
ュプレート1は、円盤形状を有し、その中央付近に偏心
ピン部3aを通すための孔1bを有している。この孔1
bは、偏心ピン部3aの半径方向の断面と略同一の形状
を有し、かつ一部に切欠貫通孔1aを有している。
スライドブッシュ2の下端面が図中破線で示すように配
置されている。この状態で、切欠貫通孔1a上をスライ
ドブッシュ2の凹部2aが覆っている。
レート1は、切欠貫通孔1aが、クランク軸3の給油通
路3bの開口部上に位置するように、かつ給油通路3b
の形状と整合するように位置決めされている。またスラ
イドブッシュプレート1は、転がり軸受4の内輪が嵌め
られるクランク軸3の部分の外径よりも大きい外径を有
しており、クランク軸3の外周面より外周方向へ全周に
おいて突出する。
ータMの下方に位置する下部主軸受で受けられている。
また、ここでは図示しないが、スライドブッシュ2が遊
嵌された偏心ピン部3aは、圧縮要素をなす可動スクロ
ールの背面に設けられたボス部の内周領域に受入れられ
ている。
作について説明する。図1を参照して、まずモータMへ
の通電によりクランク軸3が回転駆動する。これによ
り、クランク軸3に偏心して設けられた偏心ピン部3a
とそれに遊嵌されたスライドブッシュ2とが公転運動す
る。これにより、可動スクロールは固定スクロールに対
して相対的にその姿勢を保ちながら公転する。
クロールと固定スクロールとの渦巻体によって構成され
た圧縮室が外周側から内周側へと徐々に体積を減じなが
ら移動する。これにより圧縮室内の冷媒ガスが圧縮さ
れ、最内周領域において可動スクロールに設けられた吐
出口から吐出される。吐出された冷媒ガスはクランク軸
3に設けられた吐出ガス通路3cを通じてクランク軸3
の下方においてケーシング6内に吐出され、さらにケー
シング6内から吐出管7を通じてケーシング6外部へ吐
出される。
環する。まずクランク軸3の回転により遠心力もしくは
ポンプによって、ケーシング6底部の油溜まりから給油
通路3bを通じて油が上方へ汲み上げられる。給油通路
3bの開口端に達した油は、スライドブッシュプレート
1に設けられた切欠貫通孔1aを通じて、スライドブッ
シュ2に設けられた凹部2a内を満たすとともに、スラ
イドブッシュ2の偏心ピン部3aとの隙間を上方へ上が
っていく。この際、主にスライドブッシュ2の内周面に
設けられた切欠部2bを通じて油の大分部は上方に上が
っていくことになる。
ライドブッシュ2の外周面と可動スクロールとの摺動面
に供給される。この際、油は、スライドブッシュ2の外
周面に設けられた切欠部2cから主に入り、その切欠部
2cから摺動面全周に行き渡る。その後、その摺動面に
沿って下方に落ちた油は転がり軸受4の内外輪と転動体
との間を潤滑した後、ケーシング6底部の油溜まりに戻
る。
説明する。バランスウェイト3dが一体的に形成された
クランク軸3の外周面に転がり軸受4の内輪が嵌め込ま
れる。そしてケーシング6に固定されたハウジング5の
下方から、つまり偏心ピン部3a側からクランク軸3が
挿入される。この後、モータのロータ8がクランク軸3
に組付けられる。この後、クランク軸3の偏心ピン部3
aにスライドブッシュプレート1が嵌め込まれ、その後
スライドブッシュ2が偏心ピン部3aに遊嵌される。
ピン部3aに嵌め込む際には、スライドブッシュプレー
ト1は圧入などはされず、単に偏心ピン部3aに嵌装さ
れるだけである。しかし、スライドブッシュプレート1
に設けられた孔1aは、偏心ピン部3aの半径方向の断
面形状と略同一の形状を有しているため、スライドブッ
シュプレート1が偏心ピン部3aに嵌装されただけで位
置決めも完了する。
ドブッシュプレート1とは別体となっており、クランク
軸3は偏心ピン部3aの付け根に鍔部を有していない。
このため、クランク軸3をハウジング5の下方から挿入
することができ、ハウジング5の下方に位置するバラン
スウェイト3dをクランク軸3と一体に加工することが
できる。よって、バランスウェイト3dをクランク軸3
に圧入し、ボルトで締結する工程が不要となる。したが
って、組立工数および加工工数を低減することができ
る。
3に圧入する必要がないため、圧入時に加熱されたクラ
ンク軸3が冷えるのを待つ必要はなく、ロータ8をクラ
ンク軸3に即座に組付けることができ、組立時間の短縮
を図ることができる。
2に示すように外周に軸方向に延びる切欠部2cを設け
たものについて説明したが、図7に示すように外周に斜
め溝2dが形成されたものが用いられてもよい。このよ
うに斜め溝2dを設けた場合には、この斜め溝2dのリ
ード角による粘性効果によって油を強制的に引込むこと
が可能となる。
機について説明したが、本発明はスクロール膨張機に適
用することもできる。
プレート1の外形が円形の場合について説明したが、こ
れに限定されず、スライドブッシュプレート1の外形は
多角形などであってもよい。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
によれば、駆動軸の端部に駆動軸と一体とした鍔部を設
けるのではなく、別体で鍔部となるプレート部材が嵌め
込まれている。このため、このプレート部材を駆動軸に
嵌め込む前であれば、偏心ピン部側から駆動軸をハウジ
ングに挿入することができる。よって、駆動軸をハウジ
ングに挿入する際にバランスウェイトがじゃまになるこ
とはないため、バランスウェイトがクランク軸と一体と
なるように加工することができる。よって、バランスウ
ェイトをクランク軸に圧入し、締結する工程が不要とな
り、組立工数および加工工数を低減することができる。
入する必要がないため、圧入時に加熱されたクランク軸
が冷めるのを待つ必要はなく、ロータを即座にクランク
軸に組付けることができ、組立時間の短縮化を図ること
ができる。
よれば、バランスウェイトがクランク軸と一体形状をな
しているため、上述したように組立工数および加工工数
を低減でき、かつ組立時間の短縮化を図ることができ
る。
機の構成を概略的に示す部分断面図である。
斜視図(a)と下から見た斜視図(b)である。
図である。
図である。
を示す図である。
る。
ール圧縮機の構成を示す部分断面図である。
(a)と下から見た斜視図(b)である。
Claims (2)
- 【請求項1】 端部から延びる偏心ピン部(3a)を有
し、かつ前記偏心ピン部(3a)の付け根付近に開口す
る給油通路(3b)を有する駆動軸(3)と、 前記駆動軸(3)と別体で前記駆動軸(3)の偏心ピン
部(3a)の付け根に嵌め込まれ、かつ前記駆動軸
(3)の前記端部の外周面より外周側へ突出し、かつ前
記給油通路(3b)に連通した切欠貫通孔(1a)を有
するプレート部材(1)と、 前記駆動軸(3)の駆動力を可動スクロールに伝達する
よう前記プレート部材(1)と別体で前記偏心ピン部
(3a)に遊嵌され、かつ下端面に前記切欠貫通孔(1
a)に通ずるとともに内周面に通じる凹部(2a)を有
する筒状のスライドブッシュ(2)とを備えた、スクロ
ール形流体機械。 - 【請求項2】 前記クランク軸(3)は、バランスウェ
イト(3d)と一体形状をなしている、請求項1に記載
のスクロール形流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33996698A JP4310827B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | スクロール形流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33996698A JP4310827B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | スクロール形流体機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000161255A true JP2000161255A (ja) | 2000-06-13 |
JP4310827B2 JP4310827B2 (ja) | 2009-08-12 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33996698A Expired - Fee Related JP4310827B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | スクロール形流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4310827B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007198466A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Sanden Corp | スライドブッシュの取り付け構造 |
KR20120117540A (ko) * | 2011-04-15 | 2012-10-24 | 한라공조주식회사 | 전동 압축기 |
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---|---|---|---|---|
JP7151470B2 (ja) * | 2018-12-26 | 2022-10-12 | 株式会社豊田自動織機 | 電動圧縮機 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP33996698A patent/JP4310827B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4617263B2 (ja) * | 2006-01-25 | 2011-01-19 | サンデン株式会社 | スライドブッシュの取り付け構造 |
KR20120117540A (ko) * | 2011-04-15 | 2012-10-24 | 한라공조주식회사 | 전동 압축기 |
KR101720802B1 (ko) * | 2011-04-15 | 2017-04-10 | 한온시스템 주식회사 | 전동 압축기 |
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---|---|
JP4310827B2 (ja) | 2009-08-12 |
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