JP2000159946A - シュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂組成物およびそのシュリンクフィルム - Google Patents
シュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂組成物およびそのシュリンクフィルムInfo
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Abstract
は、ホ゜リオレフィン樹脂(A)と、90℃未満かつ20℃を超えるカ゛ラ
ス転移点を有し、数平均分子量が1,000を超える非晶質樹
脂(B)とを特定割合で含有してなる。本発明のシュリンクフィルム
は、上記組成物からなる単層延伸フィルムである。また、本
発明の他のシュリンクフィルムは、上記樹脂(B)からなる層と上記
樹脂(A)からなる層とが積層された多層構造の延伸フィルム
である。 【効果】上記組成物は、TD方向における高温での熱収縮
率が大きく、しかも、後収縮が抑制されたホ゜リオレフィン系シュ
リンクフィルムを提供することができる。上記シュリンクフィルムは、TD
方向における後収縮率が小さく、室温でロール巻き状態に
なっていても、変形がほとんど起こらない。従って、こ
れらのシュリンクフィルムは、ホ゜リオレフィンとしての特徴を生かしつ
つ、取り扱い易く、シュリンク包装の作業性を向上させるこ
とができる。
Description
リオレフィン樹脂組成物およびそのシュリンクフィルム
に関し、さらに詳しくは、70〜100℃という高温に
おける熱収縮率が急激に増加し、かつ20〜40℃とい
う低温での後収縮率が小さいシュリンク(延伸)フィル
ムを成形できるポリオレフィン樹脂組成物、およびその
シュリンクフィルム(シュリンクラベルなどの収縮性フ
ィルムを含む)に関する。
樹脂たとえばポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂か
ら形成される延伸フィルムであり、加熱により収縮する
性質を利用して、工業用品、日用品、食料品等を密着包
装する、いわゆるシュリンク(収縮)包装に広く用いら
れている。
などを混合して延伸成形することにより、得られるフィ
ルムの高温での熱収縮率を増加させることができること
は、よく知られている。しかしながら、このようにして
得られるフィルムは、室温下での後収縮(自然収縮)が
大きいため、フィルム寸法が変化したり、ロール巻きし
た状態では変形などが起きたりして包装時や二次加工時
にトラブルが生じる場合がある。フィルムの後収縮を抑
えるには、製膜時に熱固定を施せばよいが、熱固定を施
したフィルムは、高温での熱収縮特性が損なわれてしま
い、使用に耐えられない。ポリオレフィン、特にポリプ
ロピレン製のシュリンクフィルムでは、高温での熱収縮
性を維持しながら、後収縮を小さくすることは極めて困
難であり、この問題を解決することが技術的課題として
掲げられていた。
シュリンクフィルム(シュリンクラベルを含む)では、
高温で熱収縮率が急激に増加し、かつ低温での後収縮率
が小さいシュリンク(延伸)フィルムを成形できる、比
重が1以下のシュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂
組成物、およびそのシュリンクフィルムの出現が望まれ
ている。
ン樹脂組成物およびそのシュリンクフィルムの比重を1
以下としたのは、ポリオレフィンの特徴である「軽量」
という利点を維持するためである。
問題を解決しようとするものであって、高温で熱収縮率
が急激に増加し、かつ低温での後収縮率が小さいシュリ
ンク(延伸)フィルムを成形できる、比重が1以下のシ
ュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂組成物特にポリ
プロピレン樹脂組成物、およびそのシュリンクフィルム
を提供することを目的としている。
ン樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂(A)99〜50
重量部と、90℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点
(Tg)を有し、GPC法により測定される数平均分子
量(Mn)が1,000を超える非晶質樹脂(B)1〜
50重量部[成分(A)および(B)の合計量は100
重量部とする]とからなることを特徴としている。
質樹脂を使用すると、シュリンクフィルムの保管時の温
度に相当する20℃以上の雰囲気下では、分子の収縮運
動が起き、後収縮の増加につながるため、Tgが20℃
以下の非晶質樹脂は実用に適さない。一方、Tgが90
℃以上の非晶質樹脂を使用すると、シュリンクフィルム
の熱収縮時の温度に相当する90℃以下のシュリンクト
ンネル中では、分子の収縮運動が極めて小さく、シュリ
ンクフィルム全体の熱収縮の阻害につながるため、Tg
が90℃以上の非晶質樹脂もまた実用に適さない。した
がって、本発明で使用する非晶質樹脂は、Tgが20℃
を超え、かつ、90℃未満であることが望ましい。
は、ポリオレフィン樹脂(A)99〜50重量部と、9
0℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点(Tg)を有
し、GPC法により測定される数平均分子量(Mn)が
1,000を超える非晶質樹脂(B)1〜50重量部
[成分(A)および(B)の合計量は100重量部とす
る]とからなるポリオレフィン樹脂組成物から形成され
た単層構造の延伸フィルムであることを特徴としてい
る。
(A)と(B)とをドライブレンドして調製してもよい
し、またメルトブレンドして調製してもよい。また、本
発明に係る第2のシュリンクフィルムは、90℃未満か
つ20℃を超えるガラス転移点(Tg)を有し、GPC
法により測定される数平均分子量(Mn)が1,000
を超える非晶質樹脂(B)からなる層[I]と、ポリオ
レフィン樹脂(A)からなる層[II]とが、積層された
多層構造の延伸フィルムであることを特徴としている。
るいは非晶性樹脂(B)層[I]中に、または双方の層
中に、石油樹脂がブレンドされていてもよい。上記のよ
うな、本発明に係るシュリンクフィルムは、通常、TD
方向における90℃での熱収縮率が25%以上であり、
かつ、25℃での後収縮率が0.7%以下である。
(A)としては、プロピレンと、2〜20モル%の他の
α- オレフィンとをランダム共重合した二元ないし三元
プロピレン・α- オレフィンランダム共重合体(A
1)、またはエチレンと、2〜20モル%の他のα-オ
レフィンとからなり、密度(ASTM D 1505)が0.85〜
0.94g/cm3 である二元ないし三元エチレン・α
- オレフィンランダム共重合体(A2)が好ましく用い
られる。
0℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点(Tg)を有
し、GPC法により測定される数平均分子量(Mn)が
1,000を超える、環状オレフィン系樹脂(B1)、
ポリスチレン系樹脂(B2)またはポリエチレンテレフ
タレート樹脂(B3)が好ましく用いられる。
ィルム用ポリオレフィン樹脂組成物およびそのシュリン
クフィルムについて具体的に説明する。
組成物 本発明に係るシュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂
組成物は、ポリオレフィン樹脂(A)と、非晶性樹脂
(B)とからなる。
のα- オレフィンとをランダム共重合したプロピレン・
α- オレフィンランダム共重合体、好ましくは二元ない
し三元プロピレン・α- オレフィンランダム共重合体
(A1)、またはエチレンと、20モル%以下の他のα
-オレフィンとからなり、密度(ASTM D 1505)が0.8
5〜0.94g/cm3 であるエチレン・α- オレフィ
ンランダム共重合体、好ましくは二元ないし三元エチレ
ン・α- オレフィンランダム共重合体(A2)が用いら
れる。
ンダム共重合体は、プロピレンと、エチレンおよび炭素
原子数4〜20のα- オレフィンから選ばれた1種また
は2種以上のα- オレフィンとからなるランダム共重合
体である。
共重合体のコモノマーとしては、エチレンまたは炭素原
子数4〜20のα−オレフィン、具体的には、エチレン
の他、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1- ペンテン、
1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デ
センなどが挙げられる。これらのα- オレフィン(エチ
レンも含む)は、コモノマーとして1種単独で、または
2種以上組み合わせて用いられる。
ロピレン・α- オレフィンランダム共重合体100モル
%に対して、20モル%以下、通常2〜20モル%、好
ましくは3〜10モル%、さらに好ましくは3〜5モル
%の範囲にある。上記のようなα- オレフィン含有量
は、赤外線分光法、NMR分光法などの常法によって測
定される値である。
ィンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR;
ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)は、通常0.1〜2
0g/10分、好ましくは1〜10g/10分、さらに
好ましくは1〜5g/10分である。
ム共重合体の密度(ASTM D 1505、23℃)は、通常0.
85〜0.93g/cm3 、好ましくは0.88〜0.
92g/cm3 であることが望ましい。
ンダム共重合体は、エチレンと、炭素原子数3〜10の
α- オレフィンから選ばれた1種または2種以上のα-
オレフィンとからなるランダム共重合体である。
重合体のコモノマーとしては、炭素原子数3〜10のα
- オレフィン、具体的には、プロピレン、1-ブテン、1-
ヘキセン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘプテン、1-オク
テン、1-ノネン、1-デセンなどが挙げられる。これらの
α- オレフィンは、コモノマーとして1種単独で、また
は2種以上組み合わせて用いられる。
体のα- オレフィン含有量は、ランダム共重合体100
モル%に対して、20モル%以下、通常2〜20モル
%、好ましくは2〜10モル%の範囲にある。上記のよ
うなα- オレフィン含有量は、赤外線分光法、NMR分
光法などの常法によって測定される値である。
ィンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR;
ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)は、通常0.1〜2
0g/10分、好ましくは1〜10g/10分、さらに
好ましくは2〜5g/10分である。
共重合体の密度(ASTM D 1505、23℃)は、通常0.85
〜0.94g/cm3 、好ましくは0.88〜0.94
g/cm3 、さらに好ましくは0.88〜0.92g/
cm3 であることが望ましい。
製造する際に使用される重合触媒は、チタン系またはバ
ナジウム系のチーグラー・ナッタ触媒や、チタン系、ジ
ルコニウム系、ハフニウム系のメタロセン触媒、クロム
系のフィリップス触媒、その他のいかなるオレフィン重
合用触媒でもよい。
ランダム共重合体(A1)、エチレン・α-オレフィン
ランダム共重合体(A2)等のポリオレフィン樹脂
(A)は、ポリオレフィン樹脂(A)および非晶性樹脂
(B)の合計量100重量部に対して、99〜50重量
部、好ましくは80〜50重量部の割合で用いられる。
非晶性樹脂(B)は、90℃未満かつ20℃を超えるガ
ラス転移点(Tg)、好ましくは80〜50℃のガラス
転移点(Tg)を有し、GPC法により測定される数平
均分子量(Mn)が1,000を超える樹脂である。こ
のような非晶性樹脂(B)としては、たとえば90℃未
満かつ20℃を超えるガラス転移点(Tg)、好ましく
は80〜50℃のガラス転移点(Tg)を有し、GPC
法により測定される数平均分子量(Mn)が1,000
を超える好ましくは1,000を超え100万以下の、
環状オレフィン系樹脂(B1)、ポリスチレン系樹脂
(B2)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(B3)な
どが好ましく用いられる。本発明において、数平均分子
量(Mn)が1,000以下である非晶質樹脂を用いる
と、積層フィルム化することが困難であるため、非晶質
樹脂の数平均分子量(Mn)は1,000を超えている
ことが良い。
で用いられる環状オレフィン系樹脂(B1)としては、
たとえば(b-1) エチレンと下記一般式(I)または(I
I)で表わされる環状オレフィンとを共重合させて得ら
れるエチレン・環状オレフィンランダム共重合体、(b-
2) 下記一般式(I)または(II)で表わされる環状オ
レフィンの開環重合体または共重合体、(b-3) 上記(b-
2)の開環重合体または共重合体の水素化物、または(b-
4) 上記(b-1) 、(b-2) または(b-3) のグラフト変性物
であって、90℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点
(Tg)を有し、GPC法により測定される数平均分子
量(Mn)が1,000を超える樹脂が挙げられる。
樹脂を調製するために使用される単量体である一般式
(I)または(II)で表わされる環状オレフィンについ
て説明する。
環状オレフィンは、下記一般式(I)または(II)で表
わすことができる。
り、mは0または正の整数であり、kは0または1であ
る。なお、kが1の場合には、Ra およびRb は、それ
ぞれ独立に、下記の原子または炭化水素基であり、kが
0の場合には、それぞれの結合手が結合して5員環を形
成する。
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素
基である。ここでハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子である。
に、通常炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数
3〜15のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基を挙げ
ることができる。より具体的には、アルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ド
デシル基およびオクタデシル基などを挙げることがで
き、シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基など
を挙げることができ、芳香族炭化水素基としては、フェ
ニル基、ナフチル基などを挙げることができる。これら
の炭化水素基は、ハロゲン原子で置換されていてもよ
い。
がそれぞれ結合して(互いに共同して)単環または多環
を形成していてもよく、しかもこのようにして形成され
た単環または多環は二重結合を有していてもよい。ここ
で形成される単環または多環の具体例を下記に示す。
号が付された炭素原子は、上記一般式(I)においてそ
れぞれR15(R16)またはR17(R18)が結合している
炭素原子を示している。
とでアルキリデン基を形成していてもよい。このような
アルキリデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキ
リデン基であり、このようなアルキリデン基の具体的な
例としては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソ
プロピリデン基を挙げることができる。
は正の整数であり、rおよびsは0、1または2であ
る。またR21〜R39は、それぞれ独立に、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭化水素基またはアルコキシ基である。
ロゲン原子と同じ意味である。また、炭化水素基として
は、それぞれ独立に炭素原子数1〜20のアルキル基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素原子
数3〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基
を挙げることができる。より具体的には、アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、
ドデシル基およびオクタデシル基などを挙げることがで
き、シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基など
を挙げることができ、芳香族炭化水素基としては、アリ
ール基およびアラルキル基、具体的には、フェニル基、
トリル基、ナフチル基、ベンジル基およびフェニルエチ
ル基などを挙げることができる。アルコキシ基として
は、メトキシ基、エトキシ基およびプロポキシ基などを
挙げることができる。
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子
で置換されていてもよい。ここでR29およびR30が結合
している炭素原子と、R33が結合している炭素原子また
はR31が結合している炭素原子とは、直接あるいは炭素
原子数1〜3のアルキレン基を介して結合していてもよ
い。すなわち上記二個の炭素原子がアルキレン基を介し
て結合している場合には、R29およびR33で表わされる
基が、またはR30およびR31で表わされる基が互いに共
同して、メチレン基(-CH2-) 、エチレン基(-CH2CH2-)ま
たはプロピレン基(-CH2CH2CH2-) のうちのいずれかのア
ルキレン基を形成している。
たはR35とR39とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。この場合の単環または多
環の芳香族環として、たとえば下記のようなr=s=0
のときR35とR32がさらに芳香族環を形成している基を
挙げることができる。
じ意味である。上記のような一般式(I)または(II)
で示される環状オレフィンを、より具体的に下記に例示
する。
環状オレフィンの例としては、
(=ノルボルネン)(上記式中において、1〜7の数字
は、炭素の位置番号を示す。)およびこの化合物に炭化
水素基が置換した誘導体を挙げることができる。
ジメチル、1-メチル、5-エチル、5-n-ブチル、5-イソブ
チル、7-メチル、5-フェニル、5-メチル-5-フェニル、5
-ベンジル、5-トリル、5-(エチルフェニル)、5-(イソ
プロピルフェニル)、5-(ビフェニリル)、5-(β-ナフ
チル)、5-(α-ナフチル)、5-(アントリル)、5,6-ジフ
ェニルのような基を例示することができる。
ジエン-アセナフチレン付加物、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-
テトラヒドロフルオレン、1,4-メタノ-1,4,4a,5,10,10
a-ヘキサヒドロアントラセンなどのビシクロ[2.2.1]-
2-ヘプテン誘導体を例示することができる。
セン、2-メチルトリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン、5
-メチルトリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセンなどのトリ
シクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン誘導体、トリシクロ
[4.4.0.12,5]-3-ウンデセン、10-メチルトリシクロ
[4.4.0.12,5]-3-ウンデセンなどのトリシクロ[4.4.
0.12,5]-3-ウンデセン誘導体、
7,10]-3-ドデセン(上記式中において、1〜12の数
字は、炭素の位置番号を示す。)およびこれに炭化水素
基が置換した誘導体ならびに水素原子の少なくとも一部
が他の原子で置換された化合物を挙げることができる。
8-メチル、8-エチル、8-プロピル、8-ブチル、8-イソブ
チル、8-ヘキシル、8-シクロヘキシル、8-ステアリル、
5,10-ジメチル、2,10-ジメチル、8,9-ジメチル、8-エチ
ル-9-メチル、11,12-ジメチル、2,7,9-トリメチル、2,7
-ジメチル-9-エチル、9-イソブチル-2,7-ジメチル、9,1
1,12-トリメチル、9-エチル-11,12-ジメチル、9-イソブ
チル-11,12-ジメチル、5,8,9,10-テトラメチル、8-エチ
リデン、8-エチリデン-9-メチル、8-エチリデン-9-エチ
ル、8-エチリデン-9-イソプロピル、8-エチリデン-9-ブ
チル、8-n-プロピリデン、8-n-プロピリデン-9-メチ
ル、8-n-プロピリデン-9-エチル、8-n-プロピリデン-9-
イソプロピル、8-n-プロピリデン-9-ブチル、8-イソプ
ロピリデン、8-イソプロピリデン-9-メチル、8-イソプ
ロピリデン-9-エチル、8-イソプロピリデン-9-イソプロ
ピル、8-イソプロピリデン-9-ブチル、8-クロロ、8-ブ
ロモ、8-フルオロ、8,9-ジクロロ、8-フェニル、8-メチ
ル-8-フェニル、8-ベンジル、8-トリル、8-(エチルフ
ェニル)、8-(イソプロピルフェニル)、8,9-ジフェニ
ル、8-(ビフェニリル)、8-(β-ナフチル)、8-(α-
ナフチル)、8-(アントリル)、5,6-ジフェニル等の基ま
たは原子を例示することができる。
7,10]-3-ドデセン誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.13,6.0
2,7.09,13]-4-ペンタデセンおよびその誘導体、ペンタ
シクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]-3-ペンタデセンおよ
びその誘導体、ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.
08,13]-3-ヘキサデセンおよびその誘導体、ペンタシク
ロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]-4-ヘキサデセンおよびそ
の誘導体、ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.0
9,14]-4-ヘプタデセンおよびその誘導体、ヘプタシクロ
[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]--5- エイコセ
ンおよびその誘導体、ヘプタシクロ[8.7.0.13,6.1
10,17.112,15.02,7.011,16]-4-エイコセンおよびその誘
導体、ヘプタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.03,8.0
12,17]-5-ヘンエイコセンおよびその誘導体、オクタシ
クロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]-5
-ドコセンおよびその誘導体、ノナシクロ[10.9.1.
14,7.113,20.115,18.02,10.03,8.012,21.014,19]-5-ペ
ンタコセンおよびその誘導体などを挙げることができ
る。
(I)または一般式(II)で示される環状オレフィンの
具体例は上記の通りであるが、これら化合物のより具体
的な構造については、本出願人の出願に係る特開平7−
145213号公報の段落番号[0032]〜[005
4]に示されており、本発明においてもここに例示され
るものを本発明における環状オレフィンとして使用する
ことができる。
表わされる環状オレフィンは、シクロペンタジエンと対
応する構造を有するオレフィン類とのディールス・アル
ダー反応により製造することができる。
は2種以上組み合わせて用いることができる。本発明で
用いられる環状オレフィン系樹脂は、上記のような一般
式(I)または(II)で表わされる環状オレフィンを用
いて、たとえば特開昭60−168708号、同61−
120816号、同61−115912号、同61−1
15916号、同61−271308号、同61−27
2216号、同62−252406号および同62−2
52407号などの公報において本出願人が提案した方
法に従い、適宜条件を選択することにより製造すること
ができる。
共重合体は、エチレンと上記環状オレフィンとがランダ
ムに結合した共重合体であり、エチレンから誘導される
構成単位を通常は20〜95モル%、好ましくは30〜
90モル%の割合で、そして、環状オレフィンから誘導
される構成単位を通常は5〜80モル%、好ましくは1
0〜70モル%の割合で含有している。なお、エチレン
から誘導される構成単位および環状オレフィンから誘導
される構成単位の組成比は、13C−NMRによって測定
される。
ダム共重合体では、上記のようなエチレンから誘導され
る構成単位と環状オレフィンから誘導される構成単位と
が、ランダムに配列して結合し、実質的に線状構造を有
している。この共重合体が実質的に線状であって、実質
的にゲル状架橋構造を有していないことは、この共重合
体が有機溶媒に溶解した際に、この溶液に不溶分が含ま
れていないことにより確認することができる。たとえば
極限粘度[η]を測定する際に、この共重合体が135
℃のデカリンに完全に溶解することにより確認すること
ができる。
オレフィンランダム共重合体において、上記一般式
(I)または(II)で表わされる環状オレフィンの少な
くとも一部は、下記一般式(III)または(IV)で示さ
れる繰り返し単位を構成していると考えられる。
およびR1 〜R18ならびにRa およびRb は一般式
(I)と同じ意味である。
sおよびR21〜R39は、一般式(II)と同じ意味であ
る。また、本発明で用いられる(b-1) エチレン・環状オ
レフィンランダム共重合体は、本発明の目的を損なわな
い範囲で必要に応じて他の共重合可能なモノマーから誘
導される構成単位を有していてもよい。
ようなエチレンまたは環状オレフィン以外のオレフィン
を挙げることができ、具体的には、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセンおよび1-エイコセンなどの直鎖状または分岐状の
炭素原子数3〜20のα−オレフィン;シクロブテン、
シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4-ジメチルシクロ
ペンテン、3-メチルシクロヘキセン、2-(2-メチルブチ
ル)-1-シクロヘキセンおよびシクロオクテン、3a,5,6,7
a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンなどのシクロ
オレフィン;1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサ
ジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,7-オクタジエ
ン、ジシクロペンタジエンおよび5-ビニル-2-ノルボル
ネンなどの非共役ジエン類を挙げることができる。
組み合わせて用いることができる。 (b-1) エチレン・環状オレフィンランダム共重合体にお
いて、上記のような他のモノマーから誘導される構成単
位は、通常は20モル%以下、好ましくは10モル%以
下の量で含有されていてもよい。
オレフィンランダム共重合体は、エチレンと前記一般式
(I)または(II)で表わされる環状オレフィンとを用
いて上記公報に開示された製造方法により製造すること
ができる。これらのうちでも、この共重合を炭化水素溶
媒中で行ない、触媒として該炭化水素溶媒に可溶性のバ
ナジウム化合物および有機アルミニウム化合物から形成
される触媒を用いて(B-1) エチレン・環状オレフィンラ
ンダム共重合体を製造することが好ましい。
ロセン系触媒を用いることもできる。ここで固体状4族
メタロセン系触媒とは、シクロペンタジエニル骨格を有
する配位子を含む遷移金属化合物と、有機アルミニウム
オキシ化合物と、必要により配合される有機アルミニウ
ム化合物とからなる触媒である。ここで4族の遷移金属
としては、ジルコニウム、チタンまたはハフニウムであ
り、これらの遷移金属は少なくとも1個のシクロペンタ
ジエニル骨格を含む配位子を有している。ここで、シク
ロペンタジエニル骨格を含む配位子の例としては、アル
キル基が置換していてもよいシクロペンタジエニル基ま
たはインデニル基、テトラヒドロインデニル基、フロオ
レニル基を挙げることができる。これらの基は、アルキ
レン基など他の基を介して結合されてもよい。また、シ
クロペンタジエニル骨格を含む配位子以外の配位子は、
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、ハロゲン等である。
び有機アルミニウム化合物は、通常オレフィン系樹脂の
製造に使用されるものを用いることができる。このよう
な固体状4族メタロセン系触媒については、例えば特開
昭61−221206号、同64−106号および特開
平2−173112号公報等に記載されている。
開環共重合体において、上記一般式(I)または(II)
で表わされる環状オレフィンの少なくとも一部は、下記
一般式(V)また(VI)で表わされる繰り返し単位を構
成していると考えられる。
よびR1 〜R18ならびにRa およびRb は前記一般式
(I)と同じ意味である。
sおよびR21〜R39は、前記一般式(II)と同じ意味で
ある。このような開環重合体または開環共重合体は、前
記公報に開示された製造方法により製造することがで
き、例えば、上記一般式(I)で表わされる環状オレフ
ィンを開環重合触媒の存在下に、重合または共重合させ
ることにより製造することができる。
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、インジウム
または白金のような金属の、ハロゲン化物、硝酸塩また
はアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる触媒、
あるいは、チタン、パラジウム、ジルコニウムまたはモ
リブテンのような金属の、ハロゲン化物またはアセチル
アセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる
触媒を用いることができる。
は共重合体の水素化物は、上記のようにして得られる開
環重合体または共重合体(b-2) を、従来公知の水素添加
触媒の存在下に水素化して得られる。
素化物において、前記一般式(I)または前記一般(I
I)で表わされる環状オレフィンのうち少なくとも一部
は、下記一般式(VII)または(VIII)で表わされる繰
り返し単位を有していると考えられる。
およびR1 〜R18ならびにRa およびRb は、前記一般
式(I)と同じ意味である。
r、s、R21〜R39は前記一般式(II)と同じ意味であ
る。 (b-4) 環状オレフィン系樹脂のグラフト変性物は、上記
エチレン・環状オレフィンランダム共重合体(b-1) のグ
ラフト変性物、上記環状オレフィンの開環重合体または
共重合体(b-2) のグラフト変性物、あるいは上記開環重
合体または共重合体の水素化物(b-3) のグラフト変性物
である。
ン酸類が用いられる。ここで使用される不飽和カルボン
酸類の例としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、
フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、クロトン酸、イソクロトン酸およびエンドシス
-ビシクロ[2.2.1] ヘプト-5-エン-2,3-ジカルボン酸
(ナジック酸TM)などの不飽和カルボン酸、ならびに、
これらの不飽和カルボン酸の誘導体、たとえば不飽和カ
ルボン酸無水物、不飽和カルボン酸ハライド、不飽和カ
ルボン酸アミド、不飽和カルボン酸イミドおよび不飽和
カルボン酸のエステル化合物などを挙げることができ
る。
例としては、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、塩化
マレニル、マレイミド、マレイン酸モノメチル、マレイ
ン酸ジメチル、グリシジルマレエートなどを挙げること
ができる。これらの変性剤うちでも、α,β−不飽和ジ
カルボン酸およびα,β−不飽和ジカルボン酸無水物、
たとえばマレイン酸、ナジック酸およびこれら酸の無水
物が好ましく用いられる。これらの変性剤は、2種以上
を組合わせて用いることもできる。
のグラフト変性物における変性率は、10モル%以下で
あることが望ましい。このような環状オレフィン系樹脂
のグラフト変性物は、所望の変性率になるように環状オ
レフィン系樹脂に変性剤を配合してグラフト重合させて
製造することもできるし、予め高変性率の変性物を調製
し、次いでこの変性物と未変性の環状オレフィン系樹脂
とを混合することにより製造することもできる。
オレフィン系樹脂のグラフト変性物を得るには、従来公
知のポリマーの変性方法を広く適用することができる。
たとえば溶融状態にある環状オレフィン系樹脂に変性剤
を添加してグラフト重合(反応)させる方法、あるいは
環状オレフィン系樹脂の溶媒溶液に変性剤を添加してグ
ラフト反応させる方法などによりグラフト変性物を得る
ことができる。
50℃の温度で行なわれる。またグラフト反応は、有機
過酸化物およびアゾ化合物などのラジカル開始剤の共存
下に行なうことができる。
1)として、上記のような(b-1) 、(b-2) 、(b-3) およ
び(b-4) のいずれかを単独で用いることができ、またこ
れらを組み合わせて用いることもできる。これらのう
ち、エチレン・環状オレフィンランダム共重合体(b-1)
が好ましく用いられる。
は、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,260
℃、2.16kg荷重)は、通常0.1〜60g/10分、好
ましくは2〜50g/10分、より好ましくは10〜3
0g/10分の範囲にあることが望ましい。
非晶性樹脂(B)として用いられるポリスチレン系樹脂
(B2)は、スチレンまたはその誘導体からなり、90
℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点(Tg)、好ま
しくは80〜50℃のガラス転移点(Tg)を有し、G
PC法により測定される数平均分子量(Mn)が1,0
00を超える樹脂、好ましくは数平均分子量(Mn)が
1,000を超え100万以下の樹脂である。スチレン
の誘導体としては、具体的には、α- メチルスチレン、
3-メチルスチレン、4-プロピルスチレン、4-シクロヘキ
シルスチレン、4-ドデシルスチレン、2-エチル-4- ベン
ジルスチレン、4-(フェニルブチル)スチレンなどが挙
げられる。
(B2)のメルトフローレート(MFR;ASTM D 123
8,230℃、2.16kg荷重)は、通常0.1〜30g/10
分、好ましくは1〜20g/10分、より好ましくは2
〜10g/10分の範囲にある。
3)>本発明で非晶性樹脂(B)として用いられるポリ
エチレンテレフタレート樹脂(B3)は、80℃未満か
つ50℃を超えるガラス転移点(Tg)を有し、GPC
法により測定される数平均分子量(Mn)が1,000
を超えるポリエチレンテレフタレート(PET)、好ま
しくは数平均分子量(Mn)が1,000を超え100
万以下のポリエチレンテレフタレート(PET)であ
る。
は、テレフタル酸成分単位を含むジカルボン酸構成単位
とエチレングリコール成分単位を含むジヒドロキシ構成
単位とから形成されている。
3)は、テレフタル酸とエチレングリコールとを原料と
して製造されるが、このポリエチレンテレフタレート樹
脂(B3)には5モル%以下の他のジカルボン酸および
/または他のジヒドロキシ化合物が共重合されていても
よい。
カルボン酸としては、具体的には、フタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳香族ジカル
ボン酸;アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカ
ンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサ
ンジカルボン酸、シクロプロパンジカルボン酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸などが挙げ
られる。
用いられるジヒドロキシ化合物としては、具体的には、
トリメチレングリコール、プロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキ
サメチレングリコール、ドデカメチレングリコール等の
脂肪族グリコール;シクロヘキサンジメタノール等の脂
環族グリコール;ビスフェノール類;ハイドロキノン、
2,2- ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパン等の芳香族ジオール類などが挙げられる。
レフタレート樹脂は、トリメシン酸、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメタ
ン、ペンタエリスリトールなどの多官能化合物から導か
れる構成単位を少量、たとえば2モル%以下の量で含ん
でいてもよい。
テレフタレート樹脂(B3)は、ベンゾイル安息香酸、
ジフェニルスルホンモノカルボン酸、ステアリン酸、メ
トキシポリエチレングリコールなどの単官能化合物から
導かれる構成単位を少量、たとえば2モル%以下の量で
含んでいてもよい。
脂(B3)は、エチレンテレフタレート成分単位単独
で、あるいは該エチレンテレフタレート成分単位および
ジオキシエチレンテレフタレート成分単位がランダムに
配列してエステル結合を形成することにより実質上線状
のポリエステルを形成している。「実質上線状である」
とは、ポリエチレンテレフタレート樹脂(B3)が直鎖
状の鎖状構造あるいは分岐鎖を有する鎖状構造を有する
ことを意味し、ゲル状架橋構造(網状構造)を有しない
ことを意味する。そして、上記ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(B3)が実質上の線状であることは、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂が o-クロロフェノールに溶
解することによって確認される。
脂で(B3)は、極限粘度[η](o- クロロフェノー
ル中25℃で測定した値)は、通常1〜5dl/g、好
ましくは2〜3dl/gであることが望ましい。また、
融点は通常220〜280℃、好ましくは230〜27
5℃であることが望ましく、ガラス転移点(Tg)は9
0℃未満かつ20℃を超える温度範囲、好ましくは80
〜50℃の範囲内にある。
1)、ポリスチレン系樹脂(B2)、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂(B3)等の非晶性樹脂(B)は、ポリ
オレフィン樹脂(A)および非晶性樹脂(B)の合計量
100重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは2
0〜50重量部の割合で用いられる。ポリオレフィン樹
脂(A)に、非晶性樹脂(B)を上記のような割合で混
合することにより、80℃以上では熱収縮が起こり、室
温では収縮を抑えることができるシュリンクフィルムを
得ることができる。このように、室温で収縮を抑えるこ
とができるのは、シュリンクフィルムの一形成成分であ
る非晶性樹脂(B)のガラス転移点(Tg)が室温より
も高温であるためである。
脂組成物の調製>本発明に係るシュリンクフィルム用ポ
リオレフィン樹脂組成物の調製方法については、特に制
限されないが、たとえば以下のような調製方法を挙げら
れる。
ム用ポリオレフィン樹脂組成物は、上記のポリオレフィ
ン樹脂(A)と非晶性樹脂(B)とを特定割合で、ヘン
シェルミキサーまたはタンブラーミキサー等により、溶
融混練する前に適度に配合成分を分散させた後、単軸ま
たは二軸混練機にて溶融混合し、ペレット化することに
より得られる。
ポリオレフィン樹脂組成物中に、必要に応じて、従来公
知の酸化防止剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、核剤等の添加
剤を、本発明の目的を損なわない範囲内で含有させるこ
とができる。
一軸または二軸延伸フィルムである。また、本発明に係
る第2のシュリンクフィルムは、2層、3層等の多層構
造の一軸または二軸延伸フィルムである。
る第1のシュリンクフィルムは、上述した本発明に係る
シュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂組成物から形
成された単層構造の一軸または二軸延伸フィルムであ
る。
ン樹脂(A)に、90℃未満かつ20℃を超えるガラス
転移点(Tg)を有し、数平均分子量(Mn)が1,0
00を超える非晶性樹脂(B)を特定割合でブレンドし
た組成物からなるので、TD方向における高温たとえば
90℃での熱収縮率が通常25%以上と大きく、しか
も、低温たとえば25℃での後収縮率(自然収縮率)が
通常0.7%以下と小さい。その結果、このシュリンク
フィルムは、室温でロール巻き状態になっていても、後
収縮が起こりにくく変形がほとんど起こらない。
は、具体的用途によって異なり、特に制限されないが、
通常8〜40μmである。上記シュリンクフィルムは、
上記のようにして得られた、本発明に係るシュリンクフ
ィルム用ポリオレフィン樹脂組成物のペレットを再度溶
融混練し、インフレーション成形法またはT−ダイ成形
法によりフィルム成形した後、一軸または二軸延伸する
ことによって得ることができる。
り通常に行なわれているポリオレフィン樹脂フィルムの
延伸方法、たとえば二軸延伸方法については、同時二軸
延伸法や逐次二軸延伸法等を採用することができる。好
ましい二軸延伸方法は、縦、横をバランス良く延伸する
ことができる同時二軸延伸法である。この同時二軸延伸
法には、テンター法(フラット法)とブローン法(チュ
ーブ法)があるが、いずれの方法でもよい。
ではないが、シュリンク包装後の仕上がりにおいて皺お
よび弛みが無くなる程度の倍率に延伸しておく必要があ
る。[第2のシュリンクフィルム] 本発明に係る第2のシュ
リンクフィルムは、上述した非晶質樹脂(B)からなる
層[I]と、上述したポリオレフィン樹脂(A)からな
る層[II]とを積層した構造を含む多層構造の一軸また
は二軸延伸フィルムである。層構造の例として[I]/
[II]/[I]の3層構造、[II]/[I]/[II]の
3層構造などが挙げられる。
(B)にラバー、ポリエチレン、石油樹脂などが添加さ
れていてもよい。また、層[II]を形成しているポリオ
レフィン樹脂(A)がエチレン・α- オレフィンランダ
ム共重合体である場合には、この共重合体にラバー、石
油樹脂などが添加されていてもよく、ポリオレフィン樹
脂(A)がエチレン・α- オレフィンランダム共重合体
以外のポリオレフィン樹脂である場合には、ラバー、石
油樹脂、ポリエチレン樹脂などが添加されていてもよ
い。
脂(A)に添加されるラバーとしては、具体的には、エ
チレン・プロピレンゴム(EPR)、エチレン・1-ブテ
ン共重合体ゴム(EBR)、エチレン・1-オクテン共重
合体ゴム(EOR)、プロピレン・エチレンゴム(PE
R)などが挙げられる。
バーは、非晶性樹脂(B)の種類およびラバーの種類に
より異なるが、通常は、非晶性樹脂(B)100重量部
に対して、1〜50重量部、好ましくは10〜30重量
部の割合で用いられる。ラバーを上記のような割合で用
いると、層間の剥離強度が向上し、成形性も良好にな
る。
されるラバーは、ポリオレフィン樹脂(A)の種類およ
びラバーの種類により異なるが、通常は、ポリオレフィ
ン樹脂(A)100重量部に対して、1〜60重量部、
好ましくは20〜40重量部の割合で用いられる。ラバ
ーを上記のような割合で用いると、層間の剥離強度が向
上する。
オレフィンランダム共重合体以外のポリオレフィン樹脂
(A)に添加されるポリエチレンとしては、上述した二
元ないし三元のエチレン・α- オレフィンランダム共重
合体(A2)が好ましく用いられる。
リエチレンは、非晶性樹脂(B)の種類およびポリエチ
レンの種類により異なるが、通常は、非晶性樹脂(B)
100重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは1
0〜30重量部の割合で用いられる。ポリエチレンを上
記のような割合で用いると、耐層間剥離性と成形性に優
れたシュリンクフィルムが得られる。
ンランダム共重合体以外のポリオレフィン樹脂(A)に
添加されるポリエチレンは、このポリオレフィン樹脂
(A)の種類およびポリエチレンの種類により異なる
が、通常は、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に
対して、1〜60重量部、好ましくは20〜40重量部
の割合で用いられる。ポリエチレンを上記のような割合
で用いると、耐層間剥離性に優れたシュリンクフィルム
が得られる。
脂(A)に添加される石油樹脂としては、従来公知の石
油樹脂を用いることができ、たとえばC9系水添石油樹
脂、C5系水添石油樹脂、テルペン樹脂などが用いられ
る。
油樹脂は、非晶性樹脂(B)の種類および石油樹脂の種
類により異なるが、通常は、非晶性樹脂(B)100重
量部に対して、1〜50重量部、好ましくは5〜25重
量部の割合で用いられる。石油樹脂を上記のような割合
で用いると、耐層間剥離性に優れたシュリンクフィルム
が得られる。
される石油樹脂は、ポリオレフィン樹脂(A)の種類お
よび石油樹脂の種類により異なるが、通常は、ポリオレ
フィン樹脂(A)100重量部に対して、1〜100重
量部、好ましくは30〜80重量部の割合で用いられ
る。石油樹脂を上記のような割合で用いると、熱収縮性
に優れたシュリンクフィルムが得られる。
(B)中に、必要に応じて、従来公知の酸化防止剤、耐
候安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッキ
ング剤、スリップ剤、核剤等の添加剤を、本発明の目的
を損なわない範囲内で含有させることができる。
脂(A)中に、必要に応じて、従来公知の酸化防止剤、
耐候安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、核剤等の添加
剤を、本発明の目的を損なわない範囲内で含有させるこ
とができる。
は、各層で使用する樹脂成分(ポリオレフィン樹脂
(A)または非晶性樹脂(B))および上述した添加剤
等の成分をそれぞれ混合し、バンバリーミキサーまたは
ロールミル、押出機等で溶融混合し、次いで、共押出し
フィルム成形法たとえばT−ダイ成形法またはインフレ
ーション成形法により、たとえば層[I]/層[II]/
層[I]、あるいは層[II]/層[I]/層[II]から
なる3層フィルム等の多層フィルムを製造し、得られた
多層フィルムを一軸または二軸延伸することによって得
ることができる。
上述した、本発明に係る第1のシュリンクフィルムの調
製の際に行なわれる延伸方法と同様である。多層フィル
ムの延伸倍率は、本発明に係る第1のシュリンクフィル
ムの場合と同様、特に決まっているわけではないが、シ
ュリンク包装後の仕上がりにおいて皺および弛みが無く
なる程度の倍率に延伸しておく必要がある。
とえば非晶質樹脂(B)層[I]/ポリオレフィン樹脂
(A)層[II]/非晶質樹脂(B)層[I]からなるシ
ュリンクフィルムの厚みについては、具体的用途により
異なるが、通常は、層[I]の厚みが1〜30μm、好
ましくは5〜13μmの範囲にあり、層[II]の厚みが
10〜100μm、好ましくは40〜70μmの範囲に
ある。フィルムとして比重が1以下となればよい。
ンクフィルムは、ポリオレフィン樹脂(A)層[II]
と、90℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点(T
g)を有し、数平均分子量(Mn)が1,000を超え
る非晶性樹脂(B)層[I]とがが積層された多層構造
であるので、TD方向における高温たとえば90℃での
熱収縮率が通常25%以上と大きく、しかも、低温たと
えば25℃での後収縮率(自然収縮率)が通常0.7%
以下と小さい。その結果、このシュリンクフィルムは、
室温でロール巻き状態になっていても、変形がほとんど
起こらない。
オレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂(A)
に、90℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点(T
g)を有し、数平均分子量(Mn)が1,000を超え
る非晶性樹脂(B)を特定割合でブレンドしているの
で、TD方向における高温での熱収縮率が大きく、しか
も、後収縮が抑制されたシュリンクフィルムを提供する
ことができる。
は、上記の本発明に係るシュリンクフィルム用ポリオレ
フィン樹脂組成物から形成されているので、TD方向に
おける後収縮率が小さく、室温でロール巻き状態になっ
ていても、寸法の変化、変形がほとんど起こらない。
ルムは、ポリオレフィン樹脂(A)層[II]と、90℃
未満かつ20℃を超えるガラス転移点(Tg)を有し、
数平均分子量(Mn)が1,000を超える非晶性樹脂
(B)層[I]とからなる多層構造になっているので、
後収縮率が小さく、室温でロール巻き状態になっていて
も、寸法の変化、変形がほとんど起こらない。
は、室温下での保管が可能で取り扱い易く、シュリンク
包装の作業性を向上させることができる。また、これら
のシュリンクフィルムは、比重が1以下となるポリオレ
フィン系のフィルムであるので、軽量である特徴は保持
される。その結果として、たとえばシュリンクラベルの
水中分離回収法といったリサイクルにも適している。
発明は、これらの実施例により何ら限定されるものでは
ない。
ム原料成分は、次の通りである。ポリオレフィン樹脂(A) ○プロピレン・エチレンランダム共重合体 ・エチレン含量=4.5モル% ・MFR(ASTM D 1238,230℃、2.16kg)=2.5g/
10分 ・密度(ASTM D 1505) =0.90g/cm3 非晶性樹脂(B) ○エチレン−テトラシクロドデセン共重合体 (テトラシクロ[4.4.0. 12,5.17,10]-3-ドデセンを、
単に「テトラシクロドデセン」と記載する。) ・MFR(ASTM D 1238,260℃、2.16kg)=30g/1
0分 ・Tg=80℃ポリエチレン ○ポリエチレン ・MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg)=10g/1
0分 ・密度(ASTM D 1505) =0.92g/cm3 石油樹脂 ○荒川化学社製の石油樹脂(商品名 P140) また、実施例および比較例で得られた延伸フィルムの収
縮率試験は、次の方法に従って、行なった。 (1)収縮率試験(A) 延伸フィルムを1cm(MD方向)×12cm(TD方
向)にスリットして得られた試験片を所定温度(60
℃、80℃、90℃、100℃)のオーブンに15分入
れ、この熱処理前後の延伸フィルムの寸法からTD方向
における熱収縮率を求めた。
を40℃のオーブンに5日間入れ、この熱処理前後の延
伸フィルムの寸法からTD方向における熱収縮率を求め
た。 (2)収縮率試験(B) 延伸フィルムを1cm(MD方向)×12cm(TD方
向)にスリットして得られた試験片を室温(25℃)下
に5日間放置し、TD方向における後収縮率(自然収縮
率)を求めた。
体(PP)80重量部と、上記エチレン−テトラシクロ
ドデセン共重合体(E−TCD)20重量部とを、
(株)神戸製鋼所製のKTX二軸混練機を用いてブレン
ドし、造粒した。
トを230℃で加熱プレスして、厚み0.4mmのシー
トを作製し、そのシートを8cm角にカットした。次い
で、このカットしたシートを、卓上二軸延伸機で延伸
し、厚み66μmの一軸延伸フィルムを作製した。一軸
延伸は、シートを95℃で2分間予熱した後、10mm
/secの延伸速度で延伸倍率が6倍になるようにして
行なった。
ムについて、収縮率試験を上記方法に従って行なった。
その結果を第1表に示す。
ランダム共重合体(PP)およびエチレン−テトラシク
ロドデセン共重合体(E−TCD)の配合量をそれぞれ
60重量部、40重量部とした以外は、実施例1と同様
にして、厚み66μmの一軸延伸フィルムを作製した。
率試験を上記方法に従って行なった。その結果を第1表
に示す。
して、上記エチレン−テトラシクロドデセン共重合体
(E−TCD)、およびコア層[II]形成用樹脂とし
て、上記プロピレン・エチレンランダム共重合体(P
P)50重量部とポリエチレン(PE)15重量部と上
記石油樹脂35重量部とのブレンド物から、65mmφ
の3層Tダイ成形機を用い、ダイス温度230℃、チル
ロール温度30℃、シート引き取り速度2.0m/分の
条件で、厚み0.4mmの3層シート原反を作製し、そ
の原反を8mm角にカットした。
を、(株)岩本製作所製の卓上二軸延伸機で延伸し、厚
み70μmの一軸延伸フィルムを作製した。一軸延伸
は、シートを95℃で2分間予熱した後、10mm/s
ecの延伸速度で延伸倍率が6倍になるようにして行な
った。
ムは、全体の厚みが70μmであり、表層[I]の厚み
が6μmであり、コア層[II]の厚みが58μmであ
り、裏層の厚みが6μmであった。
験を上記方法に従って行なった。その結果を第1表に示
す。
して、上記エチレン−テトラシクロドデセン共重合体
(E−TCD)、およびコア層[II]形成用樹脂とし
て、上記プロピレン・エチレンランダム共重合体(P
P)50重量部と上記石油樹脂35重量部と上記ポリエ
チレン(PE)15重量部とのブレンド物から、65m
mφの3層Tダイ成形機を用い、ダイス温度230℃、
チルロール温度30℃、シート引き取り速度2.0m/
分の条件で、厚み0.4mmの3層シート原反を作製
し、その原反を8mm角にカットした。
を、(株)岩本製作所製の卓上二軸延伸機で延伸し、厚
み66μmの一軸延伸フィルムを作製した。一軸延伸
は、シートを95℃で2分間予熱した後、10mm/s
ecの延伸速度で延伸倍率が6倍になるようにして行な
った。
ムは、全体の厚みが66μmであり、表層[I]の厚み
が11μmであり、コア層[II]の厚みが44μmであ
り、裏層[III]の厚みが11μmであった。
験を上記方法に従って行なった。その結果を第1表に示
す。
[III]形成用樹脂として、上記エチレン−テトラシクロ
ドデセン共重合体(E−TCD)95重量部と上記ポリ
エチレン(PE)5重量部とのブレンド物を用いた以外
は、実施例3と同様にして、70μmの一軸延伸フィル
ムを得た。
が70μmであり、表層[I]の厚みが6μmであり、
コア層[II]の厚みが58μmであり、裏層の厚みが6
μmであった。
験を上記方法に従って行なった。その結果を第1表に示
す。
I]形成用樹脂として、上記プロピレン・エチレンラン
ダム共重合体(PP)から、65mmφの3層Tダイ成
形機を用い、ダイス温度230℃、チルロール温度30
℃、シート引き取り速度2.0m/分の条件で、厚み
0.4mmの3層シート原反を作製し、その原反を8m
m角にカットした。
を、(株)岩本製作所製の卓上二軸延伸機で延伸し、厚
み70μmの一軸延伸フィルムを作製した。一軸延伸
は、シートを95℃で2分間予熱した後、10mm/s
ecの延伸速度で延伸倍率が6倍になるようにして行な
った。
ムは、全体の厚みが70μmであり、表層[I]の厚み
が6μmであり、コア層[II]の厚みが58μmであ
り、裏層の厚みが6μmであった。
験を上記方法に従って行なった。その結果を第1表に示
す。
I]形成用樹脂として、上記プロピレン・エチレンラン
ダム共重合体(PP)50重量部と上記石油樹脂35重
量部と上記ポリエチレン(PE)15重量部とのブレン
ド物から、65mmφの3層Tダイ成形機を用い、ダイ
ス温度230℃、チルロール温度30℃、シート引き取
り速度2.0m/分の条件で、厚み0.4mmの3層シ
ート原反を作製し、その原反を8mm角にカットした。
を、(株)岩本製作所製の卓上二軸延伸機で延伸し、厚
み70μmの一軸延伸フィルムを作製した。一軸延伸
は、シートを95℃で2分間予熱した後、10mm/s
ecの延伸速度で延伸倍率が6倍になるようにして行な
った。
ムは、全体の厚みが70μmであり、表層[I]の厚み
が6μmであり、コア層[II]の厚みが58μmであ
り、裏層の厚みが6μmであった。
験を上記方法に従って行なった。その結果を第1表に示
す。
Claims (11)
- 【請求項1】ポリオレフィン樹脂(A)99〜50重量
部と、 90℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点(Tg)を
有し、GPC法により測定される数平均分子量(Mn)
が1,000を超える非晶質樹脂(B)1〜50重量部
[成分(A)および(B)の合計量は100重量部とす
る]とからなることを特徴とするシュリンクフィルム用
ポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項2】前記ポリオレフィン樹脂(A)が、プロピ
レンと、2〜20モル%の他のα-オレフィンとをラン
ダム共重合した二元ないし三元プロピレン・α- オレフ
ィンランダム共重合体(A1)であることを特徴とする
請求項1に記載のシュリンクフィルム用ポリオレフィン
樹脂組成物。 - 【請求項3】前記ポリオレフィン樹脂(A)が、エチレ
ンと、2〜20モル%の他のα- オレフィンとからな
り、密度(ASTM D 1505)が0.85〜0.94g/cm
3 である二元ないし三元エチレン・α- オレフィンラン
ダム共重合体(A2)であることを特徴とする請求項1
に記載のシュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂組成
物。 - 【請求項4】前記非晶質樹脂(B)が、90℃未満かつ
20℃を超えるガラス転移点(Tg)を有し、GPC法
により測定される数平均分子量(Mn)が1,000を
超える、環状オレフィン系樹脂(B1)、ポリスチレン
系樹脂(B2)またはポリエチレンテレフタレート樹脂
(B3)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載のシュリンクフィルム用ポリオレフィン樹脂組
成物。 - 【請求項5】ポリオレフィン樹脂(A)99〜50重量
部と、 90℃未満かつ20℃を超えるガラス転移点(Tg)を
有し、GPC法により測定される数平均分子量(Mn)
が1,000を超える非晶質樹脂(B)1〜50重量部
[成分(A)および(B)の合計量は100重量部とす
る]とからなるポリオレフィン樹脂組成物から形成され
た単層構造の延伸フィルムであることを特徴とするシュ
リンクフィルム。 - 【請求項6】90℃未満かつ20℃を超えるガラス転移
点(Tg)を有し、GPC法により測定される数平均分
子量(Mn)が1,000を超える非晶質樹脂(B)か
らなる層[I]と、 ポリオレフィン樹脂(A)からなる層[II]とが、積層
された多層構造の延伸フィルムであることを特徴とする
シュリンクフィルム。 - 【請求項7】前記ポリオレフィン樹脂(A)が、プロピ
レンと、2〜20モル%の他のα-オレフィンとをラン
ダム共重合した二元ないし三元プロピレン・α- オレフ
ィンランダム共重合体(A1)であることを特徴とする
請求項5または6に記載のシュリンクフィルム。 - 【請求項8】前記ポリオレフィン樹脂(A)が、エチレ
ンと、2〜20モル%の他のα- オレフィンとからな
り、密度(ASTM D 1505)が0.85〜0.94g/cm
3 である二元ないし三元エチレン・α- オレフィンラン
ダム共重合体(A2)であることを特徴とする請求項5
または6に記載のシュリンクフィルム。 - 【請求項9】前記非晶質樹脂(B)が、90℃未満かつ
20℃を超えるガラス転移点(Tg)を有し、GPC法
により測定される数平均分子量(Mn)が1,000を
超える、環状オレフィン系樹脂(B1)、ポリスチレン
系樹脂(B2)またはポリエチレンテレフタレート樹脂
(B3)であることを特徴とする請求項5または6に記
載のシュリンクフィルム。 - 【請求項10】前記ポリオレフィン樹脂(A)層[II]
あるいは非晶性樹脂(B)層[I]中に、または双方の
層中に、石油樹脂がブレンドされていることを特徴とす
る請求項5〜9のいずれかに記載のシュリンクフィル
ム。 - 【請求項11】TD方向における90℃での熱収縮率が
25%以上であり、かつ、25℃での後収縮率が0.7
%以下であることを特徴とする請求項5〜10のいずれ
かに記載のポリオレフィンを主成分とするシュリンクフ
ィルム。
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