JP2000159331A - 増速ローラコンベヤ - Google Patents

増速ローラコンベヤ

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JP2000159331A
JP2000159331A JP10336071A JP33607198A JP2000159331A JP 2000159331 A JP2000159331 A JP 2000159331A JP 10336071 A JP10336071 A JP 10336071A JP 33607198 A JP33607198 A JP 33607198A JP 2000159331 A JP2000159331 A JP 2000159331A
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JP
Japan
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diameter roller
roller
small
speed
endless belt
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Withdrawn
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JP10336071A
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English (en)
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Sumio Harukawa
澄夫 春川
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Hirata Corp
Original Assignee
Hirata Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】摩擦による摩滅を防止でき、定期的な給油やチ
ェーン緊張等のメンテナンス作業を無くした所謂メンテ
ナンスフリー化を実現でき、低い騒音レベルを実現で
き、被搬送物品が急発進せずにスムースに立ち上がるよ
うにすることで搬送力や搬送速度に影響を与えない増速
ローラコンベヤの提供。 【解決手段】 駆動手段により循環駆動される無端ベル
トの周速度よりも大きな移動速度で物品を搬送する増速
ローラコンベヤ1であって、無端ベルトに所定間隔で設
けられる複数の軸受部材により、無端ベルトの循環駆動
方向に略直交するように軸支される軸体4と、軸体4に
設けられ回転する小径ローラ7と、小径ローラの回転力
が伝達され、かつパレット10を載置する大きな直径を
有した大径ローラ8とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種製造ラインに
おいて被搬送物であるワークを搬送するか、または下流
に搬送されたワークを滞留し、位置決め後に自動組立て
や検査等を行なう場合に用いられる増速ローラコンベヤ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弱電製品や自動車用部品における組立製
造ラインにおいては、ワークをパレット内に収容し、パ
レットを所定作業位置で停止させ、所定の作業を行うこ
とが一般的である。このためにパレットは搬送と停止を
繰り返すことになる。特に、自動機での組立作業ではワ
ークの位置決めが必要であり、パレット停止後にパレッ
トを昇降装置により持ち上げることで所定位置決めを行
なうようにしている。このような生産ラインに使用され
るコンベヤとしては、滞留機能を有する搬送ローラをチ
ェーンに組み込んで構成されたチェーン(本願出願人の
特公昭58−46406)に代表されるチェーンコンベ
ヤが知られている。また、平ベルトにパレットの鍔部を
載せて搬送するベルトコンベヤも用いられている。
【0003】このベルトコンベヤによれば、ベルト表面
とパレット下面をスリップさせることで滞留させる。一
方、チェーンコンベヤは被搬送物を支持する小径ローラ
を空転させるものでありパレット搬送面を支持する大径
ローラとパレット下面との間でスリップが発生せず摩耗
がない構造である。
【0004】上記のベルトコンベヤによれば、ベルト下
面に設けたベルトガイドレールとパレットとの間でベル
トをサンドイッチ状態にして搬送することになり、ベル
トはガイドレールと常に滑り摩擦の状態にあり、また、
パレットを停止した状態ではベルトの表裏どちらの面も
滑り摩擦状態になることから、パレット、ベルト、ガイ
ドレールは摩擦による耐摩耗性を考慮した材質や表面処
理を施すことが必要となるために、ベルト搬送する場合
は軽量の搬送物のみを搬送対象にせざるを得ず、短尺の
コンベヤを併設することで搬送ラインを形成するように
している。
【0005】一方、上記のチェーンコンベヤによれば、
チェーンを構成するリンクプレートの軸体に緩合した小
径ローラをガイドレールにより受け、小径ローラがレー
ル上を転がるようにし、この小径ローラに対してさらに
緩合するようにした大径ローラによりパレットを支持す
るようにして、チェーンが駆動されると、先ず小径ロー
ラが回転し、その回転力でさらに大径ローラが回転され
るようにしているので、チェーン移動速度の2倍以上の
搬送速度でパレットを搬送できるようにしたものであ
る。また、パレットまたはワークを停止させ滞留させた
い場合は、チェーンはレール上を転がろうとするのでチ
ェーンの間で滑り摩擦が発生することになり、また搬送
力は各ローラ間の摩擦係数と外形比で定まり、材質の選
定および組み合わせが重要な要素となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベルト
搬送ではベルト表裏がスリップするために低摩擦の表面
処理(低摩擦布張りやテフロンコーティング)を両面に
施すことになるが、このようにすると駆動プーリーの直
径を大きくしなければならず、コンベヤを併設したとき
に各コンベヤ間に大きな隙間ができてしまい、ワークの
乗り継ぎがスムースにならなくなる問題がある。また、
作業するために持ち上げて位置決めしていたパレットを
走行中のベルト上に降ろすと、瞬間的にパレットに加速
度が加わることで立ち上がるためにワークが軽薄短小で
精密な部品である場合には、飛散する問題がある。ま
た、パレット、ベルト、ガイドレールのいずれも摩耗が
避けられない問題がある。
【0007】また、上記のチェーンコンベヤは、ワーク
またはパレットを走行状態になっているコンベアに載置
しても瞬間的にパレットに加速度が加わらず、また、パ
レット、チェーン、ガイドレールのいずれも摩耗部品で
ないので優れたコンベヤ装置である。
【0008】しかし、チェーンコンベヤは定期的なメン
テナンスを怠るとチェーンリンクプレートと軸体の間に
摩擦による摩滅が生じてチェーンが伸びるという現象を
引き起こすために、定期的な給油とチェーン緊張が必要
である。また、給油時にローラとチェーン間にオイル等
が付着するとそこでの摩擦係数が変化して、搬送力が変
化したり、チェーン間でスリップが発生して搬送速度が
遅くなったりする問題も一部で指摘されている。
【0009】したがって、本発明は上述した問題点に鑑
みてなされたものであり、摩擦による摩滅を防止でき、
定期的な給油やチェーン緊張等のメンテナンス作業を無
くした所謂メンテナンスフリー化を実現でき、低い騒音
レベルを実現でき、高い安全性を実現でき、しかも被搬
送物品が急発進せずにスムースに立ち上がるようにする
ことで搬送力や搬送速度に影響を与えない増速ローラコ
ンベヤの提供を目的としている。
【0010】加えて、構成部品が搬送物との衝撃等から
破損されたときにおける部品交換性を向上することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明によれば、駆動手段により
循環駆動される無端ベルトの周速度よりも大きな移動速
度で物品を搬送する増速ローラコンベヤであって、前記
無端ベルトに所定間隔で設けられる複数の軸受部材によ
り、前記無端ベルトの循環駆動方向に略直交するように
軸支される軸体と、前記軸体に設けられるとともに、前
記循環駆動方向に沿うように配設される支持部材により
支持されることで、回転する小径ローラと、前記軸体に
設けられることで、前記小径ローラの回転力が伝達さ
れ、かつ前記物品を載置するために前記小径ローラの直
径より大きな直径を有した大径ローラとを具備すること
を特徴としている。
【0012】また、前記大径ローラを前記軸体に対して
回転可能に緩挿し、また前記小径ローラを前記軸体に対
して固定するとともに、前記物品を通過させる通過位置
と、前記物品を不動状態にする滞留位置との間で駆動さ
れるストッパーを備える滞留手段を下流側に配設し、前
記滞留位置に駆動された前記ストッパーにより不動状態
にされた前記物品を、前記大径ローラの回転により順次
滞留可能にしたことを特徴としている。
【0013】また、前記無端ベルトに、平ベルトまたは
タイミングプーリに歯合する歯部を有するタイミングベ
ルトを用い、前記歯部において前記軸体の保持を行なう
ことを特徴としている。
【0014】また、前記無端ベルトの前記循環駆動方向
に沿う両側縁部に沿うように前記支持部材の一対分を配
設し、前記両側縁部において前記軸受部材の一対分を設
け、前記軸受部材で挟まれる部位に前記大径ローラを設
けるとともに、前記支持部材で前記小径ローラを支持す
ることを特徴としている。
【0015】また、一対の前記無端ベルトで挟まれる部
位に、前記支持部材の一対分を配設し、前記一対の前記
無端ベルトにおいて前記軸受部材を夫々設け、前記軸受
部材で前記軸体を軸支し、前記軸体により前記大径ロー
ラと前記支持部材で支持される前記小径ローラとを同軸
支持することを特徴としている。
【0016】また、前記大径ローラと前記小径ローラと
前記軸体とを、前記物品の搬送方向に沿う全長以下のピ
ッチで前記軸受部材に取付け可能にするために、前記軸
受部材において開口部を形成したことを特徴としてい
る。
【0017】そして、前記物品は、被搬送物を収容した
パレットであって、前記滞留手段によって不動状態のと
きに、前記被搬送物を取り出し位置決めする手段をさら
に備えることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明に好適な各実施形態
につき添付図面を参照して述べると、図1は増速ローラ
コンベヤ1を破断して示した外観斜視図であり、パレッ
ト10内に収容されたワーク11を下流の停留位置で停
止させるためのストッパー21を備える滞留機構20
と、位置決めまたは取出し機構50とを同時に図示して
いる。
【0019】本図において、基部6に設けられた不図示
の軸受により下流側の駆動プーリ12と上流側のアイド
ラープーリ13とが夫々回転自在に設けられている。ま
た、減速機を備えたモータ2は基部に固定されるととも
に、矢印方向に駆動プーリ12を回転駆動するように動
力が伝達されるように構成されている。
【0020】以上説明の駆動プーリ12とアイドラープ
ーリ13の間にはエンドレスの無端ベルト3が図示のよ
うに張設されており、モータ2の連続駆動にともない図
中の二重矢印方向に循環駆動して、無端ベルトの周速度
よりも大きな移動速度でパレット10を矢印方向に搬送
する。
【0021】このために無端ベルト3の外周面側におい
て所定間隔Pで複数の軸受部材9の一対分が融着または
不図示のファスナーにより固定されており、これら軸受
部材9により無端ベルト3の循環駆動方向に略直交する
ように破線図示の軸体4を回転自在に軸支している。こ
の軸体4の両側には基部6に固定された支持部材5のガ
イド面5aにより支持される小径ローラ7が緩嵌または
固定されている。また、これらの左右一対の軸受部材9
で挟まれる部位には、小径ローラ7の直径より大きな直
径を有することで、パレット10が直に載置される外周
面を形成した大径ローラ8が上記の軸体4に対して緩嵌
または固定されている。
【0022】以上の構成において、軸体4と小径ローラ
7と大径ローラ8とが一体的に固定したときに、無端ベ
ルト3の循環移動にともない支持部材5のガイド面5a
上に対する小径ローラ7の当接と追動作用により小径ロ
ーラ7が回転駆動され、その小径ローラ7の回転力がそ
のまま大径ローラ8に伝達されることになり、大径ロー
ラ8上に載置されているパレットは無端ベルト3の周速
度以上で移動されることになる。例えば大径ローラ8と
小径ローラ7の外形比率が2:1であれば無端ベルト3
の周速度の3倍の搬送速度を得ることができる。上記の
チェーンコンベヤでは2.5倍前後の増速が限界であっ
たが、かりに同じ移動速度にする場合には逆に無端ベル
ト3の速度を遅くすることができるので、駆動部も含め
た無端ベルト3の走行音を低減でき、低速性による安全
性の向上を行なうことが可能となる。
【0023】次に、大径ローラ8を軸体4に対して回転
可能に緩挿し、また小径ローラ7を軸体4に対して固定
することで、ストッパー21により不動状態にされたパ
レット10が順次滞留できるようになるので、この滞留
位置において機構50により所定作業をワーク11に対
して行なうことができるようになり、所定作業終了後に
ストッパー21を待機位置に移動することで再度パレッ
ト11を下流に搬送できるようになる。また、大径ロー
ラ8を軸体に固定し、小径ローラを軸体に対して回転可
能に緩挿しても良い。
【0024】次に、図2(a)は図1の無端ベルト3の
正面図であり、無端ベルトに平ベルトを使用したもので
あり、図2(b)は図1の無端ベルト3の正面図であ
り、無端ベルトにタイミングベルトを使用したものであ
り、図2(c)は図2(a)のX−X線矢視断面図であ
る。図2において小径ローラ7と軸体4との間は滑らな
い締合状態であり、軸体4と軸受部材9と、軸体4と大
径ローラ8の間は滑ることを前提とした緩合状態となっ
ている。
【0025】このときに、パレット10による荷重負荷
は複数の大径ローラ8によって分担され、続いて軸体4
が受け、小径ローラ7を介して支持部材5のガイド面5
aが受けることになる。搬送状態にあるときは、滑りは
軸体4と軸受部材9においてのみ発生し、大径ローラと
軸体、及び小径ローラ7と軸体4との間には滑りが発生
せず、大径ローラ8はパレット下面を転がることで増速
されることになる。
【0026】また、無端ベルト3に働く張力は軸体4を
引っ張る力の総和であり、搬送荷重の分担負荷を受ける
軸体4を軸受部材9が引っ張ることになるので、隣り合
う軸受部材9の間隙を可能な限り小さくし、下流側に位
置する軸受部材9が上流の軸受部材9をバックアップで
きるようにすることが好ましい。
【0027】図2(b)において無端ベルト3として、
歯部3aを一体形成したタイミングベルトを使用する例
を示している。平ベルト3を上記のように循環駆動する
ための駆動プーリー12は巻き付け角度、巻き付け半
径、ベルト張力、プーリーとの摩擦係数に関係するの
で、当接面積を大きく設定する必要から相当に大きな大
径プーリーとなってしまう。しかし、タイミングベルト
を利用すると歯部3aにより確実に動力が伝達されるの
で、駆動プーリー12の外径を小さくすることができ、
コンベヤ終端の円弧を小さくできことから、コンベヤを
直列に併設した場合に下流側のコンベヤへの乗り継ぎは
容易となりスムースな移送ができるようになる。
【0028】次に、図3は増速ローラコンベヤの他の実
施形態の横断面図(a)、同X−X線矢視断面図
(b)、(c)であり、既に説明済みの構成部品につい
ては同様の符号を附して説明を割愛して相違する構成
は、荷重点のすぐ近くを支持部材5で受ける点であり、
このために破線図示の軸体4の撓みを小さくできる。ま
た、大径ローラ8や小径ローラ7の外形寸法のばらつき
を抑えるとパレット10を停止させた状態でも振動を抑
えることができるので、軽作業ならばパレット持ち上げ
位置決め装置を不要にできる。また、図3(a)におい
て、支持部材5はケース体30に全て収納されるので、
走行にともなう騒音が外部に漏れることがない。さら
に、図3(b)に図示のように無端ベルト3は各々独立
した2本の合計4本で構成することもできるが、図3
(c)に図示のように1本の無端ベルト3の中央部に開
口部3hを設けて大径ローラと小径ローラを設けるよう
にして、無端ベルトの本数を2本にしたものである。
【0029】図4(a)〜(d)は、増速ローラコンベ
ヤ1の横断面図であって、既に説明済みの構成部品につ
いては同様の符号を附して説明を割愛すると、図4
(a)において大径ローラ8は小径ローラ7の廻りに回
転自在かつフランジ部7aにより左右に移動しないよう
に緩嵌するように同軸支持しており、小径ローラ7を支
持部材5で支持し、かつ無端ベルト3に固定された軸受
部材9により回転自在に軸体4を設け、この軸体4によ
り小径ローラ7を回転自在にしたものである。
【0030】また、図4(b)は、無端ベルト3の両側
縁部に沿うように支持部材5の一対分を配設し、軸受部
材9を無端ベルト3に設け、軸受部材9で軸体4を軸支
し、この軸体4により大径ローラ8と支持部材5で支持
される小径ローラ7とを同軸支持するものである。
【0031】また、図4(c)は、一対の無端ベルト3
で挟まれる部位に、支持部材5の一対分を配設し、無端
ベルト3において軸受部材9を夫々設け、この軸受部材
9で軸体4を軸支し大径ローラ8と支持部材5で支持さ
れる小径ローラ7とを同軸支持するものである。小径ロ
ーラ7の走行面に弾性層7fを設け、また大径ローラ8
と小径ローラ7の間にベアリング8kを設けるようにし
ても良い。また、図4(d)は、小径ローラ7を大径ロ
ーラ8から延設された軸受部の周りに設けたものであ
り、この構成でも上記のように増速を図ることができ
る。
【0032】図5(a)〜(b)は、増速ローラコンベ
ヤ1の横断面図であって、既に説明済みの構成部品につ
いては同様の符号を附して説明を割愛すると、最も特徴
的な点は軸体4が無端ベルト3のタイミングベルトの歯
部3aにおいて圧入などで固定されており、この軸体4
の廻りに小径ローラ7と大径ローラ8が回転自在に設け
られていることである。
【0033】図5(a)において、支持部材5は比較的
離れて配設されており、この支持部材5の間の中央に無
端ベルト3が位置するようにして、無端ベルト3に固定
された軸体4の廻りに小径ローラ7と大径ローラ8が回
転自在に設けられている。
【0034】図5(b)において、支持部材5は左右一
対の無端ベルト3の内部に配設されており、この支持部
材5の間の中央に小径ローラ7と大径ローラ8が回転自
在に設けられている。
【0035】図5(c)において、大径ローラ8と支持
部材5で支持される小径ローラ7とが同軸支持されてお
り、小径ローラ7の走行面に弾性層7fを設け、また大
径ローラ8と小径ローラ7の間にベアリング8kを設け
ている。
【0036】以上の説明のようなバリエーションがあ
り、他にも特許請求の範囲に規定される様々な構成があ
ることは言うまでもない。
【0037】図6は、無端ベルトとしてタイミングベル
トを用いその歯部3aに軸体4を固定し、駆動プーリ1
2に掛けたときの様子を示した正面図(a)と、無端ベ
ルト3の背面に設けた軸受部材9に軸体4を支持して駆
動プーリ12に掛けたときの様子を示した正面図(b)
である。本図において、駆動プーリ12であるタイミン
グプーリにおける高さhを同じにしたときにおいて、背
面の軸受部材9に軸体4を設けたときの無端ベルトの曲
率を比較すると、歯部3aに軸体4を支持させた方の半
径が大きくなる(R1>R2)ことが判る。このことか
ら、タイミングべルトの歯部3aに軸体4を支持させた
方が無端ベルトの屈曲半径R1が大きくなり繰り返し働
く屈曲が緩和されるので、長寿命になる。
【0038】図7は、増速ローラコンベヤの無端ベルト
3に大径ローラ8、小径ローラ7、および軸体4を任意
の位置に設けるようにしたことを示した正面図であっ
て、図7(a)はタイミングベルトの歯部3aに軸体4
を固定するが、全てに固定せずにパレット10の搬送方
向に沿う全長以下のピッチ以下で設けた様子を示したも
のである。また、図7(b)は、軸受部材9に対して1
つおきに軸体4を設けその間にスペーサ25を設ける様
子を示している。
【0039】以上のように等間隔に設けた軸受部材もし
くはタイミング歯に必ずしもを組み込む必要はなく、適
当な間隔で設け、空いた個所には樹脂製のスペーサ25
等でカバーをすれば、製品組立て時の部品落下等を避け
ることが可能になる。
【0040】図8(a)〜(c)は、大径ローラと軸体
は締合もしくは一体構造であり、軸体と軸体を支持する
無端ベルトに開口部3dを連続形成した穴部3cを設
け、これらの穴部3cに軸体を緩合し回転可能にするも
のである。また、軸体と無端ベルトの穴部3cの間でス
リップが発生するようにしても良く、この場合は無端ベ
ルトに滑り軸受け等(不図示)を装着するとより良い。
【0041】このように開口部3dを設けることで、軸
体が開口部を押し開きながら装着できるようになること
から、ユニットを組み立てた後、無端ベルト3の任意の
位置に装着できるし、またユニットを取り外すこともで
きるようになるので、メンテナンスが極めて容易にな
る。軸受部材9やタイミングベルトの歯部3aの材質と
して、ポリウレタン等の弾力あるラバー質の材料を使用
すれば容易に着脱が可能になる。
【0042】以上説明したように、無端ベルト3は支持
部材5やパレット10等に直接触れることはなく、また
負荷を受け支持するのは全て支持部材5であり、なおか
つ増速機能(概2.0〜3.0倍速)を実現可能とした
ことから、無端ベルト3の走行速度は搬送速度の半分以
下の低速走行となることから、安全で静粛な走行音を実
現できるようになる。この結果、パレット表面や無端ベ
ルト表面の摩耗原因が完全に解消できるので、従来のコ
ンベヤに比較すると発塵量を激減することができた。ま
た、万が一の事故などによる衝撃等で破損した部品の交
換は極めて簡単にできる。さらにローラチェーンに不可
欠であった定期的な給油や緊張等の作業を無くすことが
可能となり、給油による摩擦係数の変化等の不安定要素
も解消することを可能にした。すなわちメンテナンスフ
リーの静粛で安全でクリーンな増速ローラコンベヤを提
供することで、よりよい生産環境造りに貢献することが
できるようになる。
【0043】また、無端ベルトを支持しているのはコン
ベヤフレームに設けた支持部材であり、また支持部材が
支持するのは小径ローラであり、無端ベルトには一切の
荷重が加わらずしかもパレットやコンベヤ等に接触する
ことはなく、完全な非接触状態で循環駆動できるように
なる。また、軸体を支持する軸受部材9は、無端ベルト
がプーリー部で容易に曲がるように一定の間隔で設ける
ことが望ましい。無端ベルト3の材質としてはポリウレ
タン等のラバー製が好ましく、ワイヤーやアラミド繊維
の補強芯線入りを使用すると剛製チェーンに匹敵するも
のを得ることが容易となる。このような無端ベルトに軸
受部材を設けるには、無端ベルトと一体成形する方法や
融着する方法や無端ベルトに設けたアタッチメントに締
結する方法等があり、どの方法を採ってもかまわない。
【0044】また、大径ローラ、小径ローラ、軸体、軸
受部材孔で滑り摩擦が発生する部分には無給油タイプの
滑り軸受け等を各々設けても良い。重荷重の搬送で軸受
部材と軸体を滑らせる構造を採った場合は軸受部材に滑
り軸受けを装着するほうが好ましい。また、軸受部材と
締合する部分の軸体形状は丸断面よりも、周り止め機構
を有するような直線部例えばDカット状のものや角形状
(図8(c)参照)とし小径ローラとの滑り面を丸断面
にするとより好ましい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
摩擦による摩滅を防止でき、定期的な給油やチェーン緊
張等のメンテナンス作業を無くした所謂メンテナンスフ
リー化を実現でき、低い騒音レベルを実現でき、高い安
全性を実現でき、しかも被搬送物品が急発進せずにスム
ースに立ち上がるようにすることで搬送力や搬送速度に
影響を与えない増速ローラコンベヤを提供できる。
【0046】また、加えて構成部品が搬送物との衝撃等
から破損されたときにおける部品交換性を向上できる増
速ローラコンベヤを提供することができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】増速ローラコンベヤ1を破断して示した外観斜
視図である。
【図2】(a)図1の無端ベルト3に平ベルトを使用し
た正面図であり、(b)は図1の無端ベルト3にタイミ
ングベルトを使用した正面図であり、(c)は図2
(a)のX−X線矢視断面図である。
【図3】増速ローラコンベヤ1の横断面図(a)、図3
(a)のX−X線矢視断面図(b)、(c)である。
【図4】(a)〜(d)増速ローラコンベヤ1の横断面
図である。
【図5】(a)〜(c)増速ローラコンベヤ1の横断面
図である。
【図6】無端ベルトとしてタイミングベルトを用いその
歯部3aに軸体4を固定し、駆動プーリ12に掛けたと
きの様子を示した正面図(a)と、無端ベルト3の背面
に設けた軸受部材9に軸体4を支持して駆動プーリ12
に掛けたときの様子を示した正面図(b)である。
【図7】増速ローラコンベヤの無端ベルト3に大径ロー
ラ8、小径ローラ7、および軸体4を任意の位置に設け
るようにしたことを示した正面図である。
【図8】無端ベルトの正面図である。
【符号の説明】
1 増速ローラコンベヤ 2 モータ(駆動手段) 3 無端ベルト 4 軸体 5 支持部材 6 基部 7 小径ローラ 8 大径ローラ 9 軸受部材 10 パレット 20 滞留装置 21 ストッパー 25 スペーサ 30 ケース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段により循環駆動される無端ベル
    トの周速度よりも大きな移動速度で物品を搬送する増速
    ローラコンベヤであって、 前記無端ベルトに所定間隔で設けられる複数の軸受部材
    により、前記無端ベルトの循環駆動方向に略直交するよ
    うに軸支される軸体と、 前記軸体に設けられるとともに、前記循環駆動方向に沿
    うように配設される支持部材により支持されることで、
    回転する小径ローラと、 前記軸体に設けられることで、前記小径ローラの回転力
    が伝達され、かつ前記物品を載置するために前記小径ロ
    ーラの直径より大きな直径を有した大径ローラとを具備
    することを特徴とする増速ローラコンベヤ。
  2. 【請求項2】 前記大径ローラを前記軸体に対して回転
    可能に緩挿または固定し、また前記小径ローラを前記軸
    体に対して固定または回転可能に緩挿するとともに、 前記物品を通過させる通過位置と、前記物品を不動状態
    にする滞留位置との間で駆動されるストッパーを備える
    滞留手段を下流側に配設し、 前記滞留位置に駆動された前記ストッパーにより不動状
    態にされた前記物品を、前記大径ローラの回転により順
    次滞留可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の増
    速ローラコンベヤ。
  3. 【請求項3】 前記無端ベルトに、平ベルトまたはタイ
    ミングプーリに歯合する歯部を有するタイミングベルト
    を用い、前記歯部において前記軸体の保持を行なうこと
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の増速ローラコンベヤ。
  4. 【請求項4】 前記無端ベルトの前記循環駆動方向に沿
    う両側縁部に沿うように前記支持部材の一対分を配設
    し、前記両側縁部において前記軸受部材の一対分を設
    け、前記軸受部材で挟まれる部位に前記大径ローラを設
    けるとともに、前記支持部材で前記小径ローラを支持す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の増速ローラコンベヤ。
  5. 【請求項5】 一対の前記無端ベルトで挟まれる部位
    に、前記支持部材の一対分を配設し、前記一対の前記無
    端ベルトにおいて前記軸受部材を夫々設け、前記軸受部
    材で前記軸体を軸支し、前記軸体により前記大径ローラ
    と前記支持部材で支持される前記小径ローラとを同軸支
    持することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1項に記載の増速ローラコンベヤ。
  6. 【請求項6】 前記大径ローラと前記小径ローラと前記
    軸体とを、前記物品の搬送方向に沿う全長以下のピッチ
    で前記軸受部材に取付け可能にするために、前記軸受部
    材において開口部を形成したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいずれか1項に記載の増速ローラコンベ
    ヤ。
  7. 【請求項7】 前記物品は、被搬送物を収容したパレッ
    トであって、前記滞留手段によって不動状態のときに、
    前記被搬送物を取り出し位置決めする手段をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の増速ローラコンベヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001694A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 帯状ゴム板冷却装置
WO2014017215A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 株式会社椿本チエイン 方向変更機構、搬送方向変更装置及び仕分装置
CN113734691A (zh) * 2021-11-08 2021-12-03 江苏绿和环境科技有限公司 一种再生骨料专用砌块的输送机

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