JP2000158445A - タイヤ加硫設備 - Google Patents

タイヤ加硫設備

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JP2000158445A JP10334480A JP33448098A JP2000158445A JP 2000158445 A JP2000158445 A JP 2000158445A JP 10334480 A JP10334480 A JP 10334480A JP 33448098 A JP33448098 A JP 33448098A JP 2000158445 A JP2000158445 A JP 2000158445A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モールド11の交換を短時間で完了して生産
性を向上させる。 【解決手段】 モールド11を着脱可能に備え、モール
ド11内で生タイヤ3を加硫成形して加硫済みタイヤ4
にする加硫成形部9と、加硫成形部9を支持する支持フ
レーム10と、加硫成形部9に生タイヤ3を搬入する搬
入系5と、加硫成形部9から加硫済みタイヤ4を搬出す
る搬出系6とを有し、搬入系5および搬出系6が加硫機
1の前面側に配置された加硫機1と、加硫機1の搬入系
5に対して上下方向で重なり合うように配設された走行
レール18と、走行レール18を走行可能に設けられ、
搬入系5に対して上方から生タイヤ3を供給する生タイ
ヤ搬送装置20とを有した生タイヤ搬送ライン7と、加
硫機1の支持フレーム10に設けられ、走行レール18
を支持するレール支持部材19とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生タイヤ(グリー
ンタイヤ)を加硫成形する加硫機を備えたタイヤ加硫設
備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤは、タイヤ形状に成形し
た生タイヤをタイヤ加硫設備の加硫機に搬入して加硫成
形する。そして、加硫成形が完了すると、加硫済みタイ
ヤを加硫機から搬出して必要に応じてポストキュアイン
フレータで空冷した後、成形状態を検査することにより
最終製品にされる。従って、従来、タイヤ加硫設備に用
いられる加硫機は、生タイヤおよび加硫済みタイヤの搬
入および搬出を円滑にして良好な生産性が得られるよう
に、タイヤの搬入および搬出が前面側から後面側の一方
向に設定された構成にされている。
【0003】即ち、図8に示すように、従来におけるタ
イヤ加硫設備の加硫機は、モールドを備えた加硫成形部
51の前面側および後面側に搬入ローダ52および搬出
ローダ53をそれぞれ有しており、前面側の載置台54
に載置された生タイヤ57を加硫成形部51に搬入し、
加硫済みタイヤ58を加硫成形部51から搬出ローダ5
3により取り出して後面側の移送機構55に搬出するよ
うに構成されている。そして、タイヤ加硫設備は、この
ように構成された加硫機の複数台を前面および後面が同
一側となるように並列配置して加硫ライン56を形成
し、この加硫ライン56の前面側を生タイヤ57の載置
エリアに設定する一方、加硫ライン56の後面側を加硫
済みタイヤ58の検査工程への搬送エリアに設定するこ
とによって、タイヤの流れを単純化して良好な生産性を
得るように工夫されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、加硫ライン56の前後に載置エリアおよび
搬送エリアをそれぞれ設定した構成では、加硫ライン5
6の各加硫機50に対してモールドを交換する場合に、
モールドを備えた加硫成形部51の前面側(載置エリア
側)や後面側(搬送エリア側)に設けられた機器を取り
外して交換作業エリアを確保することがモールドの交換
作業前に必要であると共に、モールドの交換後に機器を
元の状態に回復させる作業が必要である。例えば載置エ
リア側においてモールドを交換する場合には、少なくと
も載置台54を取り外して交換作業エリアを作成し、モ
ールドの交換後に載置台54を取り付けて元の状態に回
復させる必要がある。
【0005】このように、従来の構成は、モールドの交
換毎に行われる交換作業エリアの作成作業および回復作
業が生産性を低下させる要因になるという問題があり、
この問題は、特に自動車用のタイヤのようにタイヤ幅や
溝形状等の仕様の異なる多くの品種を頻繁に切り換える
必要がある場合に顕著である。
【0006】そこで、本発明は、モールドの交換を短時
間で完了して生産性を向上させることができるタイヤ加
硫設備を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、モールドを着脱可能に備え、該
モールド内で生タイヤを加硫成形して加硫済みタイヤに
する加硫成形部と、該加硫成形部を支持する支持フレー
ムと、前記加硫成形部に生タイヤを搬入する搬入系と、
前記加硫成形部から加硫済みタイヤを搬出する搬出系と
を有し、前記搬入系および搬出系が加硫機の前面側およ
び後面側のうちの何れか一方面側に配置された加硫機
と、前記加硫機の搬入系に対して上下方向で重なり合う
ように配設された生タイヤ用レールと、該生タイヤ用レ
ールを走行可能に設けられ、前記搬入系に対して上方か
ら生タイヤを供給する生タイヤ搬送装置とを有した生タ
イヤ搬送ラインと、前記加硫機の支持フレームに設けら
れ、前記生タイヤ用レールを支持するレール支持部材と
を備えたことを特徴としている。
【0008】上記の構成によれば、搬入系および搬出系
が加硫機の一方面側に配置されているため、加硫機の他
方面側を加硫成形部のモールド交換時の作業エリアとし
て確保することができる。従って、従来における搬入系
および搬出系の一方を取り外して作業エリアを作成し、
作業終了後に元の状態に回復するという作業が不要にな
るため、モールドの交換を短時間で完了することが可能
になり、結果として生産性を向上させることができる。
さらに、生タイヤ用レールを支持するレール支持部材が
加硫機の支持フレームに設けられているため、レール支
持部材を支持するため、工場の建屋の梁からサポートを
とるなどの複雑な機構が不要になり、結果として生タイ
ヤ用レールに対して十分に大きな剛性を少ない部品点数
で得ることができる。
【0009】請求項2の発明は、モールドを着脱可能に
備え、該モールド内で生タイヤを加硫成形して加硫済み
タイヤにする加硫成形部と、該加硫成形部を支持する支
持フレームと、前記加硫成形部に生タイヤを搬入する搬
入系と、前記加硫成形部から加硫済みタイヤを搬出する
搬出系とを有し、前記搬入系および搬出系が加硫機の前
面側および後面側のうちの何れか一方面側に配置された
加硫機と、前記加硫機の搬入系に対して上下方向で重な
り合うように配設された走行レールと、該走行レールを
走行可能に設けられ、前記搬入系に対して上方から生タ
イヤを供給する生タイヤ搬送装置とを有した生タイヤ搬
送ラインと、前記加硫機の他方面側に配置されたモール
ド用レールと、該モールド用レールを走行可能に設けら
れ、前記加硫機に対してモールドを着脱可能な自走クレ
ーン装置とを有したモールド搬送ラインと、前記加硫機
の支持フレームに設けられ、前記生タイヤ用レールおよ
び前記モールド用レールを支持するレール支持部材とを
備えたことを特徴としている。
【0010】上記の構成によれば、搬入系および搬出系
が加硫機の一方面側に配置されているため、加硫機の他
方面側を加硫成形部のモールド交換時の作業エリアとし
て確保することができる。従って、従来における搬入系
および搬出系の一方を取り外して作業エリアを作成し、
作業終了後に元の状態に回復するという作業が不要にな
るため、モールドの交換を短時間で完了することが可能
になり、結果として生産性を向上させることができる。
【0011】さらに、生タイヤ用レールおよびモールド
用レールを支持するレール支持部材が加硫機の支持フレ
ームに設けられているため、レール支持部材を支持する
ための専用の機構が不要になり、結果として生タイヤ用
レールおよびモールド用レールに対して十分に大きな剛
性を少ない部品点数で得ることができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2記載のタイヤ
加硫設備であって、前記加硫機の他方面同士が対向する
ように配置され、これら加硫機間に前記モールド搬送ラ
インが配設されたことを特徴としている。上記の構成に
よれば、モールド搬送ラインの自走クレーン装置を一対
の加硫ラインに対して共用することができる。
【0013】請求項4の発明のタイヤ加硫設備は、請求
項1ないし3の何れか1項に記載のタイヤ加硫設備であ
って、前記加硫機を複数台有し、各加硫機の一方面側が
同一側となるように、これら加硫機を並列配置した加硫
ラインとしたことを特徴としている。上記の構成によれ
ば、加硫ラインの他方面側に沿ってモールド交換時の作
業エリアを確保することができるため、加硫ラインの多
数の加硫機に対してモールドを交換する場合でも、連続
的にモールドを交換することができる。これにより、各
加硫機に対するモールドの交換作業を短時間で完了する
ことができることに加えて、加硫ラインの全加硫機に対
するモールドの交換を短時間で完了することができるた
め、生産性を一層向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図7に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係るタ
イヤ加硫設備は、図1に示すように、グリーンタイヤで
ある生タイヤ3を加硫成形する加硫機1を有している。
加硫機1は、生タイヤ3の搬入系5と加硫済みタイヤ4
の搬出系6とを前面側(一方面側)に有しており、これ
ら搬入系5および搬出系6は、水平方向から見て上下二
段ないしは並列に配置されていると共に、上方から見て
左右方向の重ならない位置に配置されている。そして、
加硫機1は、前面および後面が同一側となるように複数
台が並列配置されることにより加硫ライン2を構成して
いる。
【0015】上記の加硫ライン2の前面側には、加硫成
形前の生タイヤ3を搬送する生タイヤ搬送ライン7と、
加硫済みタイヤ4を搬送する加硫済みタイヤ搬送ライン
38とが上下に重なるように配置されている。一方、加
硫ライン2の後面側(他方面側)には、モールド11を
搬送および交換するモールド搬送ライン8が配置されて
いる。また、タイヤ加硫設備は、2系統の加硫ライン2
・2を一組の加硫ステーション37として有している。
2系統の加硫ライン2・2は、両搬送ライン7・38を
中心として左右対称に配置されており、1系統の生タイ
ヤ搬送ライン7と加硫済みタイヤ搬送ライン38とを両
加硫ライン2・2で共用している。
【0016】上記の加硫ライン2を構成する各加硫機1
は、図2に示すように、生タイヤ3が搬入される加硫成
形部9と、前後方向を開口した中空部内に加硫成形部9
を配置した支持フレーム10とを備えた加硫機本体12
を有している。加硫成形部9は、上モールド11aおよ
び下モールド11bからなるモールド11と、上モール
ド11aを着脱可能に保持して加熱する上プラテン機構
13aと、支持フレーム10の上部に設けられ、上プラ
テン機構13aを昇降させる昇降シリンダ14と、支持
フレーム10の下部に設けられ、下モールド12を着脱
可能に保持して加熱する下プラテン機構13bとを有し
ている。そして、加硫成形部9は、生タイヤ3の搬入時
および加硫済みタイヤ4の搬出時において、昇降シリン
ダ14により上プラテン機構13aを介して上モールド
11aを上昇させてモールド11を型開きする一方、加
硫成形時において上モールド11aを下降させて型締シ
リンダー47によりモールド11を型締めして加熱する
ようになっている。
【0017】また、加硫機本体12の前面側には、上述
の搬入系5および搬出系6が水平方向から見て上下2段
に配置されている。上段の搬入系5は、対向する加硫機
本体12・12間に横設された水平支持台15と、水平
支持台15上に移動自在に設けられたタイヤ載置台16
と、タイヤ載置台16を搬入開始位置A(対向する加硫
機1・1間の中心位置O)から搬入中間位置C(水平支
持台15の端部)までの間を往復移動させる載置台駆動
機構17とを有している。さらに、搬入系5は、搬入用
ローダ25を有している。搬入用ローダ25は、生タイ
ヤ3を把持するチャック部25aと、チャック部25a
を搬入中間位置Cから加硫成形部9まで旋回させる図3
のアーム部25bとを有している。これにより、搬入系
5は、搬入開始位置Aで生タイヤ3をタイヤ載置台16
に載置すると、この生タイヤ3を水平支持台15に沿っ
て搬入中間位置Cに移動し、搬入中間位置Cで生タイヤ
3を搬入用ローダ25のチャック部25aで把持して加
硫成形部9に搬入するようになっている。
【0018】また、水平支持台15の搬入開始位置Aの
上方には、搬入系5に生タイヤ3を供給する生タイヤ搬
送ライン7が設けられている。生タイヤ搬送ライン7
は、搬入系5を横切るようにして設けられた走行レール
18と、走行レール18に係合された生タイヤ搬送装置
20とを有している。上記の走行レール18は、レール
支持部材19により取り付けられており、レール支持部
材19は、対向する加硫機本体12・12の支持フレー
ム10・10に設けられて支持されている。
【0019】また、生タイヤ搬送装置20は、生タイヤ
3を把持可能なタイヤ把持機構20aと、タイヤ把持機
構20aを昇降させる昇降機構20bと、生タイヤ搬送
装置20を走行レール18に沿って走行させる走行機構
20cとを有している。そして、生タイヤ搬送ライン7
は、生タイヤ搬送装置20が生タイヤ3を把持して上限
位置まで上昇させた状態で走行し、目的位置に存在する
搬入系5の上方に到達したときに停止した後、生タイヤ
3を下降させて搬入開始位置Aのタイヤ載置台16に載
置するようになっている。
【0020】一方、下段の搬出系6は、搬出用ローダ2
6と払出しコンベア22とを有している。搬出用ローダ
26は、加硫済みタイヤ4を把持するチャック部26a
と、チャック部26aを加硫成形部9から払出しコンベ
ア22の搬出中間位置Dまで旋回させる図3のアーム部
26bとを有している。また、払出しコンベア22は、
搬出中間位置Dから後工程搬送位置B(中間位置)まで
の間に設けられており、後工程搬送位置B側の一端部を
回動中心として回動可能にされている。これにより、払
出しコンベア22は、搬出中間位置D側の他端部に加硫
済みタイヤ4が載置されたときに、他端部を上昇させる
ように回動させることによって、加硫済みタイヤ4を重
力の作用により後工程搬送位置B方向に移動させる。そ
して、後工程搬送位置B(中間位置)には、加硫済みタ
イヤ4を移動させる搬送コンベア21が加硫ライン2に
沿って設けられており、搬送コンベア21は、後工程で
ある検査工程に連絡された加硫済みタイヤ搬送ライン3
8を構成している。
【0021】上記の搬入系5の上方および搬出系6の下
方には、上側作業通路27aおよび下側作業通路27b
がそれぞれ設けられている。上側作業通路27aは、加
硫成形部9に対するタイヤ3・4の搬入出の状況がオペ
レータ23により良好に目視されるように、各ローダ2
5・26と中心位置Oとの間における加硫成形部9の斜
め上方の位置に設定されている。また、上側作業通路2
7aには、各加硫機1に対応して操作盤31が設けられ
ている。操作盤31は、モニターおよびスイッチ類を備
えた操作パネル等を有し、加硫機1の動作を個別に制御
可能になっている。一方、搬出系6の下方に設けられた
下側作業通路27bは、上側作業通路27aと上下に重
なるように配置されている。そして、下側作業通路27
bの両側には、加硫用の個別配管系24aとメイン配管
系24bとが搬入系5および搬出系6の下方に形成され
た空間部を利用して配設されている。さらに、加硫機1
側の空間部には、加硫済みタイヤ4を膨張冷却する図示
しないポストキュアインフレータが必要に応じて設けら
れており、下側作業通路27bは、これら配管系24a
・24bやポストキュアインフレータの保全時等に用い
られる。
【0022】また、加硫機1の後面側には、モールド搬
送ライン8が設けられている。モールド搬送ライン8
は、図3の加硫ライン2に沿って設けられた上側レール
28および下側レール29と、両レール28・29に沿
って走行する自走クレーン装置30とを有している。上
側レール28は、上述の支持フレーム10で支持された
レール支持部材19の端部に設けられている一方、下側
レール29は、床面に形成された溝内に設けられてい
る。
【0023】また、自走クレーン装置30は、図4に示
すように、両レール28・29間に立設された2本の中
間ポスト32・32と、中間ポスト32・32の上端部
同士を連結し、上側レール28に移動自在に係合された
上部フレーム33と、中間ポスト32・32の下端部同
士を連結し、下側レール29に移動自在に係合された下
部フレーム34と、中間ポスト32・32間に昇降可能
に設けられたキャリッジ35とを有している。そして、
キャリッジ35は、モールド11を支持すると共に水平
移動させるフォーク35aを有しており、図3に示すよ
うに、各加硫機1の加硫成形部9に対してモールド11
を搬入出するようになっている。
【0024】上記のように構成された2系統の加硫ライ
ン2・2を備えた加硫ステーション37は、図5に示す
ように、タイヤ加硫設備の敷地内において2行2列等の
マトリックス状に配置されている。そして、各行方向
(加硫ライン2の長手方向)の加硫ステーション37・
37は、ステーション群46を構成しており、加硫ライ
ン2・2間の中心位置Oが同一線上に存在するように設
定されている。
【0025】上記の各加硫ステーション37は、生タイ
ヤ搬送ライン7、モールド搬送ライン8および加硫済み
タイヤ搬送ライン38を介して連絡されている。生タイ
ヤ搬送ライン7は、走行レール18をステーション群4
6の両端から外周を通過して成形工程および生タイヤス
トックヤード39に配設することにより構成されてお
り、ステーション群46の一方端(図中左側端)を生タ
イヤ3の入口側とし、他方端(図中右側端)を生タイヤ
3の出口側とすることによって、一方向の搬送により生
タイヤ搬送装置20の衝突を防止している。また、ステ
ーション群46の入口側には、仮置き部44が生タイヤ
搬送ライン7の下方位置に設けられている。仮置き部4
4は、図1に示すように、生タイヤ3を載置しながら任
意の角度に回動可能な載置台44aと、生タイヤ3に取
り付けられたID部材から品種やロット番号等の製造デ
ータを読み取るIDリーダー44bと、製造データに基
づいて生タイヤ3のモールド11に対する挿入角度を決
定し、この挿入角度となるように載置台44aを回動さ
せて生タイヤ3を位相合わせする仮置き部制御装置とを
有している。
【0026】一方、加硫済みタイヤ搬送ライン38は、
図5に示すように、搬送コンベア21をステーション群
46の両端から後工程である検査工程に配設することに
より構成されている。また、モールド搬送ライン8は、
加硫ステーション37の加硫ライン2に沿って直線的に
配設されたレール28・29により構成された後、後述
のモールド保管庫40内に連通可能となっており、ステ
ーション群46の両端に位置する搬送ライン8は、モー
ルド搬送台車41により連結され、モールド11の受け
渡しが可能となっている。
【0027】上記のモールド保管庫40は、各ステーシ
ョン群46に対して一つ設けられている。モールド保管
庫40には、モールド搬送ライン8のレール28・29
が延長して設けられており、レール28・29を走行す
る自走クレーン装置30は、モールド保管庫40に進入
することによって、モールド保管庫40のクレーン装置
としても用いられている。また、隣接するステーション
群46・46間のモールド搬送ライン8・8同士は、連
絡用レール8aを介して接続されており、連絡用レール
8aは、両モールド搬送ライン8・8に自走クレーン装
置30を移動可能にさせることによって、1台の自走ク
レーン装置30を隣接するステーション群46・46の
モールド11の交換に共用させている。
【0028】上記のモールド保管庫40と加硫ステーシ
ョン37との間には、モールド11を載置可能なモール
ド搬送台車41が設けられている。モールド搬送台車4
1は、モールド搬送ライン8のレール28・29に対し
て直交方向に走行して往復移動するようになっており、
モールド11を搬送することによって、保管庫40に連
通しないモールド搬送ライン8へのモールド11の受け
渡しを行うようになっている。モールド保管庫40側の
移動端には、モールド11を所定温度に加熱する予熱ス
テーション42が設けられている。また、モールド保管
庫40の近傍には、モールド11を検査および補修する
メンテナンスステーション43が設けられている。そし
て、このように構成されたタイヤ加硫設備は、集中監視
装置45により生産計画に応じて各加硫機1の加硫成形
の条件が設定されていると共に、各加硫機1の動作が監
視および制御されている。尚、集中監視装置45として
は、CRT装置等のモニター装置、ハードディスクや光
磁気ディスク等の大容量記録装置、キーボードやマウス
等の入力装置等を備えたパーソナルコンピュータやオフ
ィスコンピュータが用いられている。
【0029】上記の構成において、加硫機1およびタイ
ヤ加硫設備の動作について説明する。生産計画に基づい
て加硫成形する生タイヤ3の品種や数量等の加硫成形デ
ータがオペレータにより集中監視装置45に入力される
と、集中監視装置45は、生タイヤ3の数量および加硫
成形に要する時間を基にして効率良く加硫成形を行うこ
とができる加硫機1の台数を算出し、この台数に応じた
加硫機1を特定する。尚、加硫機1の台数が多い場合に
は、加硫ステーション37やステーション群46の単位
で特定する。尚、加硫成形データが複数の品種の生タイ
ヤ3について入力された場合には、これら各品種の生タ
イヤ3毎に加硫機1を特定する。
【0030】この後、生タイヤ3の品種に対応する加硫
成形の加硫時間や加硫温度等の加硫処理条件をデータベ
ースから抽出し、特定した加硫機1に対して加硫処理条
件を設定する。また、特定した加硫機1に装着されてい
るモールド11の仕様(タイヤ幅や溝形状等)が生産予
定の生タイヤ3の品種に対応しているか否かを判定し、
対応していれば、モールド11の装着状態を維持する。
一方、モールド11の仕様が生タイヤ3の品種に対応し
ていなければ、モールド11の交換を要する加硫機1で
あると決定し、この加硫機1に対してモールド11の交
換指令を出力すると共に、この加硫機1の後面側に位置
するモールド搬送ライン8の自走クレーン装置30に対
してモールド11の交換指令を出力する。
【0031】交換指令を受けた加硫機1は、図2に示す
ように、上プラテン機構13aおよび下プラテン機構1
3bによる上モールド11aおよび下モールド11bの
保持を解除すると共に、上プラテン機構13aを上昇さ
せることによって、上モールド11aおよび下モールド
11bからなるモールド11を抜脱自在な状態にする。
【0032】一方、交換指令を受けた自走クレーン装置
30は、モールド11を載置していない空状態であるこ
とを確認した後、指定された交換対象の加硫機1方向に
走行する。交換対象の加硫機1の後面側に到達すると、
走行を停止した後、キャリッジ35をモールド11の交
換高さ位置に位置決めする。そして、図4に示すよう
に、キャリッジ35のフォーク35aをモールド11の
下面側に進出させ、フォーク35a上にモールド11を
載置した後、フォーク35aを後退させることによっ
て、モールド11をキャリッジ35側に水平移動させ
る。
【0033】この後、モールド11のキャリッジ35へ
の移載を完了すると、図5に示すように、自走クレーン
装置30は、モールド保管庫40方向に走行し、モール
ド保管庫40内の所定の保管場所にモールド11を移載
する。また、走行方向(レール28・29の配設方向)
にモールド保管庫40が存在しない場合には、モールド
搬送台車41を介してモールド保管庫40に走行可能な
他の自走クレーン装置30に積み替えた後、モールド保
管庫40内の所定の保管場所にモールド11を移載す
る。
【0034】次に、自走クレーン装置30は、生タイヤ
3の品種に対応した仕様のモールド11をモールド保管
庫40や予熱ステーション42から取り出し、上述の加
硫機1からモールド保管庫40への搬送動作とは逆の動
作によって、交換対象の加硫機1にモールド11を搬送
して取り付ける。そして、モールド11を取り付けられ
た加硫機1は、図2に示すように、上プラテン機構13
aを下降させ、上プラテン機構13aで上モールド11
aを保持すると共に、下プラテン機構13bで下モール
ド11bを保持する。
【0035】上記のようにして全加硫機1に対して適正
なモールド11および加硫処理条件が設定されると、集
中監視装置45は、図5に示すように、加硫準備完了指
令を生タイヤ搬送ライン7の図示しない制御装置に出力
する。そして、制御装置が生タイヤ搬送装置20に対し
て生タイヤ3をステーション群46の入口側に設けられ
た仮置き部44に搬送するように指令する。これによ
り、生タイヤ搬送装置20は、成形工程や生タイヤスト
ックヤード39から生タイヤ3を懸吊しながら仮置き部
44に搬送する。
【0036】生タイヤ搬送装置20は、図1に示すよう
に、仮置き部44の上方位置で走行を停止し、生タイヤ
3を下降させて仮置き部44の載置台44aに載置す
る。仮置き部44は、載置台44aに生タイヤ3が載置
されると、IDリーダー44bにより生タイヤ3のID
部材から品種やロット番号等の製造データを読み取って
集中監視装置45に送信する。集中監視装置45は、製
造データを基にして生産計画に対応する生タイヤ3であ
るか否かを判定し、生産計画に対応しない場合には、
『搬送ミス』である旨をモニター装置に画面表示してオ
ペレータに報知すると共に、生タイヤ搬送装置20によ
り生タイヤ3を回収して図5の生タイヤストックヤード
39に搬送させる。
【0037】一方、生産計画に対応した生タイヤ3であ
る場合には、仮置き部44に対して適合指令を出力す
る。適合指令を受けた仮置き部44は、例えばIDリー
ダー44bによる製造データの読み取り位置に基づいて
生タイヤ3の位相を検出し、現在の位相が製造データに
対応したモールド11への挿入角度であるか否かを判定
する。そして、挿入角度である場合には、現在の位相を
維持しながら加硫ステーション37からの生タイヤ搬入
指令を待つ。一方、挿入角度でない場合には、載置台4
4aを回動させることによって、生タイヤ3の位相合わ
せを行った後、集中監視装置45からの生タイヤ搬入指
令を待つ。
【0038】加硫ステーション37においては、各加硫
機1が製造データに応じた加硫処理条件で生タイヤ3を
加硫成形している。尚、図2に示すように、オペレータ
23が特定の加硫機1に対して加硫処理条件を微調整す
る等の操作を目視しながら行う場合には、作業通路27
aの操作盤31が操作されることによって、図1の集中
監視装置45による制御から切り離されて各動作が制御
される。そして、生タイヤ3の加硫成形が完了した場合
には、上モールド11aを上昇させることによりモール
ド11を型開きし、下モールド11bに載置された加硫
済みタイヤ4を搬出用ローダ26により保持して取り出
す。そして、搬出用ローダ26を搬出中間位置Dに旋回
させることによって、加硫済みタイヤ4を払出しコンベ
ア22の上方に移動させる。この後、搬出用ローダ26
を下降させて加硫済みタイヤ4を払出しコンベア22に
載置し、搬出用ローダ26を加硫済みタイヤ4から離隔
させた後、払出しコンベア22の端部を上昇させるよう
に回動させる。これにより、加硫済みタイヤ4が重力の
作用により中心位置O方向に移動することによって、搬
送コンベア21に移載され、図1に示すように、搬送コ
ンベア21により検査工程へ搬送される。
【0039】次に、加硫機1から加硫済みタイヤ4が搬
出されると、この加硫機1が加硫成形完了信号を集中監
視装置45に出力する。集中監視装置45は、加硫成形
完了信号に基づいて生産状況をモニター装置に画面表示
することによりオペレータに報知する。また、集中監視
装置45は、仮置き部44に仮置きされている生タイヤ
3の品種と、加硫成形完了信号を出力した加硫機1の加
硫成形条件とが対応するか否かを確認し、対応していれ
ば、生タイヤ搬送ライン7の生タイヤ搬送装置20に対
して生タイヤ搬入指令を出力する。
【0040】生タイヤ搬入指令を受けた生タイヤ搬送装
置20は、仮置き部44の生タイヤ3を保持して上昇さ
せる。そして、仮置き部44を走行開始の基準位置とし
て搬入対象の加硫機1(搬入系5)までの走行距離を求
め、この走行距離分を走行することによって、生タイヤ
3を搬入対象の搬入系5上に位置させる。この後、図2
に示すように、生タイヤ3を下降させることによって、
生タイヤ3を搬入系5のタイヤ載置台16に載置する。
【0041】次に、タイヤ載置台16を水平支持台15
の端部方向に移動させることによって、生タイヤ3を水
平支持台15の端部(搬入中間位置C)に移動させる。
生タイヤ3が搬入中間位置Cに到達すると、この生タイ
ヤ3を搬入用ローダ25により保持して加硫成形部9方
向に旋回させることによって、型開きしたモールド11
内に搬入する。そして、モールド11を型締めした後、
生タイヤ3を所定の加硫成形条件で加硫成形し、加硫成
形が完了して加硫済みタイヤ4となれば、上述の加硫済
みタイヤ4を搬出して新たな生タイヤ3を搬入する動作
を行う。
【0042】以上のように、本実施形態のタイヤ加硫設
備は、図1に示すように、モールド11を着脱可能に備
え、モールド11内で生タイヤ3を加硫成形して加硫済
みタイヤ4にする加硫成形部9と、加硫成形部9を支持
する支持フレーム10と、加硫成形部9に生タイヤ3を
搬入する搬入系5と、加硫成形部9から加硫済みタイヤ
4を搬出する搬出系6とを有し、搬入系5および搬出系
6が加硫機1の前面側(一方面側)に配置された加硫機
1と、加硫機1の搬入系5に対して上下方向で重なり合
うように配設された走行レール18(生タイヤ用レー
ル)と、走行レール18を走行可能に設けられ、搬入系
5に対して上方から生タイヤ3を供給する生タイヤ搬送
装置20とを有した生タイヤ搬送ライン7と、加硫機1
の支持フレーム10に設けられ、走行レール18を支持
するレール支持部材19とを備えた構成にされている。
尚、上記の搬入系5および搬出系6は、加硫機1の前面
側および後面側のうちの何れか一方面側に配置されてい
れば良い。
【0043】上記の構成によれば、図6(b)に示すよ
うに、搬入系5および搬出系6が加硫機1の一方面側に
配置されているため、加硫機1の他方面側を加硫成形部
9のモールド交換時の作業エリアとして確保することが
できる。従って、従来においては、図6(a)に示すよ
うに、加硫機1の前面側および後面側に搬入系5および
搬出系6がそれぞれ配設されているため、例えば前面側
の搬入系の機器を取り外して作業エリアを作成し、作業
終了後に元の状態に回復するという作業が必要であった
が、本実施形態の構成であれば、このような作業が不要
であるため、モールド11の交換を短時間で完了するこ
とが可能になり、結果として生産性を向上させることが
できる。
【0044】さらに、図2に示すように、走行レール1
8を支持するレール支持部材19が加硫機1の支持フレ
ーム10に設けられているため、レール支持部材19を
支持するための工場建屋の梁等からサポートをとるなど
の複雑な機構が不要になり、結果として走行レール18
に対して十分に大きな剛性を少ない部品点数で得ること
ができる。
【0045】さらに、タイヤ加硫設備は、上記の構成に
加えて、加硫機1の他方面側に配置された上側レール2
8(モールド用レール)と、両レール28・29を走行
可能に設けられ、加硫機1に対してモールド11を着脱
可能な自走クレーン装置30とを有したモールド搬送ラ
イン8を有すると共に、上側レール28(モールド用レ
ール)がレール支持部材19により支持された構成にさ
れている。
【0046】上記の構成によれば、走行レール18およ
び上側レール28を支持するレール支持部材19が加硫
機1の支持フレーム10に設けられているため、レール
支持部材19を支持するための工場建屋の梁等からサポ
ートをとるなどの複雑な機構が不要になり、結果として
走行レール18および上側レール28に対して十分に大
きな剛性を少ない部品点数で得ることができる。
【0047】また、本実施形態のタイヤ加硫設備は、図
1に示すように、加硫機1を複数台有し、各加硫機1の
一方面側が同一側となるように、これら加硫機1を並列
配置した加硫ライン2を備えた構成にされている。
【0048】上記の構成によれば、加硫ライン2の他方
面側に沿ってモールド11交換時の作業エリアを確保す
ることができるため、加硫ライン2の多数の加硫機1に
対してモールド11を交換する場合でも、連続的にモー
ルド11を交換することができる。これにより、各加硫
機1に対するモールド11の交換作業を短時間で完了す
ることができることに加えて、加硫ライン2の全加硫機
1に対するモールド11の交換を短時間で完了すること
ができるため、生産性を一層向上させることができる。
【0049】尚、本実施形態においては、搬入系5およ
び搬出系6を配置した一方面側(前面側)を対向させる
ように一対の加硫ライン2を対向配置し、両加硫ライン
2間に生タイヤ搬送ライン7および加硫済みタイヤ搬送
ライン38を設けることによって、これら搬送ライン7
・38を両加硫ライン2で共用するように構成にしてい
るが、これに限定されることはない。即ち、タイヤ加硫
設備は、図7に示すように、加硫ライン2の他方面側
(後面側)同士が対向するように配置された一対の加硫
ライン2を有し、これら加硫ライン2間に、両加硫ライ
ン2の加硫機1に対してモールド11を交換するモール
ド搬送ライン8が配設された構成にされていても良い。
そして、このように構成すれば、1系統のモールド搬送
ライン8を一対の加硫ライン2に共用することができる
ため、設備コストを低減することができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明は、モールドを着脱可能
に備え、該モールド内で生タイヤを加硫成形して加硫済
みタイヤにする加硫成形部と、該加硫成形部を支持する
支持フレームと、前記加硫成形部に生タイヤを搬入する
搬入系と、前記加硫成形部から加硫済みタイヤを搬出す
る搬出系とを有し、前記搬入系および搬出系が加硫機の
前面側および後面側のうちの何れか一方面側に配置され
た加硫機と、前記加硫機の搬入系に対して上下方向で重
なり合うように配設された生タイヤ用レールと、該生タ
イヤ用レールを走行可能に設けられ、前記搬入系に対し
て上方から生タイヤを供給する生タイヤ搬送装置とを有
した生タイヤ搬送ラインと、前記加硫機の支持フレーム
に設けられ、前記生タイヤ用レールを支持するレール支
持部材とを備えた構成である。
【0051】上記の構成によれば、搬入系および搬出系
が加硫機の一方面側に配置されているため、加硫機の他
方面側を加硫成形部のモールド交換時の作業エリアとし
て確保することができる。従って、従来における搬入系
および搬出系の一方を取り外して作業エリアを作成し、
作業終了後に元の状態に回復するという作業が不要にな
るため、モールドの交換を短時間で完了することが可能
になり、結果として生産性を向上させることができる。
さらに、生タイヤ用レールを支持するレール支持部材が
加硫機の支持フレームに設けられているため、レール支
持部材を支持するための特殊な機構が不要になり、結果
として生タイヤ用レールに対して十分に大きな剛性を少
ない部品点数で得ることができるという効果を奏する。
【0052】請求項2の発明は、モールドを着脱可能に
備え、該モールド内で生タイヤを加硫成形して加硫済み
タイヤにする加硫成形部と、該加硫成形部を支持する支
持フレームと、前記加硫成形部に生タイヤを搬入する搬
入系と、前記加硫成形部から加硫済みタイヤを搬出する
搬出系とを有し、前記搬入系および搬出系が加硫機の前
面側および後面側のうちの何れか一方面側に配置された
加硫機と、前記加硫機の搬入系に対して上下方向で重な
り合うように配設された走行レールと、該走行レールを
走行可能に設けられ、前記搬入系に対して上方から生タ
イヤを供給する生タイヤ搬送装置とを有した生タイヤ搬
送ラインと、前記加硫機の他方面側に配置されたモール
ド用レールと、該モールド用レールを走行可能に設けら
れ、前記加硫機に対してモールドを着脱可能な自走クレ
ーン装置とを有したモールド搬送ラインと、前記加硫機
の支持フレームに設けられ、前記生タイヤ用レールおよ
び前記モールド用レールを支持するレール支持部材とを
備えた構成である。
【0053】上記の構成によれば、搬入系および搬出系
が加硫機の一方面側に配置されているため、加硫機の他
方面側を加硫成形部のモールド交換時の作業エリアとし
て確保することができる。従って、従来における搬入系
および搬出系の一方を取り外して作業エリアを作成し、
作業終了後に元の状態に回復するという作業が不要にな
るため、モールドの交換を短時間で完了することが可能
になり、結果として生産性を向上させることができる。
さらに、生タイヤ用レールおよびモールド用レールを支
持するレール支持部材が加硫機の支持フレームに設けら
れているため、レール支持部材を支持するための特殊な
機構が不要になり、結果として生タイヤ用レールおよび
モールド用レールに対して十分に大きな剛性を少ない部
品点数で得ることができるという効果を奏する。
【0054】請求項3の発明は、請求項2記載のタイヤ
加硫設備であって、前記加硫機の他方面同士が対向する
ように配置され、これら加硫機間に前記モールド搬送ラ
インが配設された構成である。上記の構成によれば、モ
ールド搬送ラインの自走クレーン装置を一対の加硫ライ
ンに対して共用することができるという効果を奏する。
【0055】請求項4の発明のタイヤ加硫設備は、請求
項1ないし3の何れか1項に記載のタイヤ加硫設備であ
って、前記加硫機を複数台有し、各加硫機の一方面側が
同一側となるように、これら加硫機を並列配置した加硫
ラインとした構成である。上記の構成によれば、加硫ラ
インの他方面側に沿ってモールド交換時の作業エリアを
確保することができるため、加硫ラインの多数の加硫機
に対してモールドを交換する場合でも、連続的にモール
ドを交換することができる。これにより、各加硫機に対
するモールドの交換作業を短時間で完了することができ
ることに加えて、加硫ラインの全加硫機に対するモール
ドの交換を短時間で完了することができるため、生産性
を一層向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ加硫設備の要部斜視図である。
【図2】タイヤ加硫設備の動作を示す説明図である。
【図3】タイヤ加硫設備の要部平面図である。
【図4】自走クレーン装置の斜視図である。
【図5】タイヤ加硫設備の平面図である。
【図6】タイヤ加硫設備の搬入系および搬出系の位置関
係を示す説明図であり、(a)は従来の位置関係、
(b)は本発明の位置関係である。
【図7】タイヤ加硫設備の要部平面図である。
【図8】従来のタイヤ加硫設備の平面図である。
【符号の説明】
1 加硫機 2 加硫ライン 3 生タイヤ 4 加硫済みタイヤ 5 搬入系 6 搬出系 7 生タイヤ搬送ライン 8 モールド搬送ライン 9 加硫成形部 10 支持フレーム 11 モールド 12 加硫機本体 14 昇降シリンダ 15 水平支持台 16 タイヤ載置台 17 載置台駆動機構 18 走行レール 19 レール支持部材 20 生タイヤ搬送装置 21 搬送コンベア 22 払出しコンベア 23 オペレータ 25 搬入用ローダ 26 搬出用ローダ 28 上側レール 29 下側レール 30 自走クレーン装置 31 操作盤 35 キャリッジ 37 加硫ステーション 38 加硫済みタイヤ搬送ライン 39 生タイヤストックヤード 40 モールド保管庫 41 モールド搬送台車 42 予熱ステーション 43 メンテナンスステーション 44 仮置き部 45 集中監視装置 46 ステーション群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールドを着脱可能に備え、該モールド
    内で生タイヤを加硫成形して加硫済みタイヤにする加硫
    成形部と、該加硫成形部を支持する支持フレームと、前
    記加硫成形部に生タイヤを搬入する搬入系と、前記加硫
    成形部から加硫済みタイヤを搬出する搬出系とを有し、
    前記搬入系および搬出系が加硫機の前面側および後面側
    のうちの何れか一方面側に配置された加硫機と、 前記加硫機の搬入系に対して上下方向で重なり合うよう
    に配設された生タイヤ用レールと、該生タイヤ用レール
    を走行可能に設けられ、前記搬入系に対して上方から生
    タイヤを供給する生タイヤ搬送装置とを有した生タイヤ
    搬送ラインと、 前記加硫機の支持フレームに設けられ、前記生タイヤ用
    レールを支持するレール支持部材とを備えたことを特徴
    とするタイヤ加硫設備。
  2. 【請求項2】 モールドを着脱可能に備え、該モールド
    内で生タイヤを加硫成形して加硫済みタイヤにする加硫
    成形部と、該加硫成形部を支持する支持フレームと、前
    記加硫成形部に生タイヤを搬入する搬入系と、前記加硫
    成形部から加硫済みタイヤを搬出する搬出系とを有し、
    前記搬入系および搬出系が加硫機の前面側および後面側
    のうちの何れか一方面側に配置された加硫機と、 前記加硫機の搬入系に対して上下方向で重なり合うよう
    に配設された走行レールと、該走行レールを走行可能に
    設けられ、前記搬入系に対して上方から生タイヤを供給
    する生タイヤ搬送装置とを有した生タイヤ搬送ライン
    と、 前記加硫機の他方面側に配置されたモールド用レール
    と、該モールド用レールを走行可能に設けられ、前記加
    硫機に対してモールドを着脱可能な自走クレーン装置と
    を有したモールド搬送ラインと、 前記加硫機の支持フレームに設けられ、前記生タイヤ用
    レールおよび前記モールド用レールを支持するレール支
    持部材とを備えたことを特徴とするタイヤ加硫設備。
  3. 【請求項3】 前記加硫機の他方面同士が対向するよう
    に配置され、これら加硫機間に前記モールド搬送ライン
    が配設されたことを特徴とする請求項2記載のタイヤ加
    硫設備。
  4. 【請求項4】 前記加硫機を複数台有し、各加硫機の一
    方面側が同一側となるように、これら加硫機を並列配置
    した加硫ラインとしたことを特徴とする請求項1ないし
    3の何れか1項に記載のタイヤ加硫設備。
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