JPH11262921A - タイヤ加硫設備 - Google Patents

タイヤ加硫設備

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JPH11262921A
JPH11262921A JP6841298A JP6841298A JPH11262921A JP H11262921 A JPH11262921 A JP H11262921A JP 6841298 A JP6841298 A JP 6841298A JP 6841298 A JP6841298 A JP 6841298A JP H11262921 A JPH11262921 A JP H11262921A
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mold
vulcanization
tire
station
vulcanized
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JP6841298A
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Taizo Ito
泰三 伊藤
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Bridgestone Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備構造を簡単にして、設備コストの低減と
併せて、設備の保守点検等を容易にし、また、加硫済み
タイヤの回収および未加硫タイヤの供給準備に要する作
業工数を低減する。 【解決手段】 複数列に設置した複数の加硫ステーショ
ン1を設けるとともに、加硫ステーション1の上方で二
次元方向に水平変位するとともに昇降変位して、加硫ス
テーション1に配置した加硫モールドからの加硫済みタ
イヤの取出しおよび、そこへの未加硫タイヤの装填を行
うモールド開閉機3を設け、また、加硫ステーション1
の配設域に隣接させて、未加硫タイヤ7の一の供給部8
と、加硫済みタイヤ9の一の取出し部10と、加硫モー
ルドの交換を行う一のモールド交換ステーション13と
を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加硫モールド内
の未加硫タイヤに加硫を施す複数の加硫ステーションを
複数列に設置したタイヤ加硫設備に関し、とくに、位置
を固定とした加硫ステーションの数の多少にかかわら
ず、各一個の搬送手段、モールド開閉機および、モール
ド交換ステーション等をもって各種の作業を相互に独立
した作動の下にて行うとともに、一の供給部だけから未
加硫タイヤを供給し、また、一の取出し部だけから加硫
済みタイヤを搬出するものである。
【0002】
【従来の技術】加硫ステーションの位置を固定とした従
来のこの種のタイヤ加硫設備としては、たとえば特開平
8−57858号公報に開示されたものがある。これ
は、一列に配設した複数の加硫ステーションの両側に一
対のレールを敷設するとともに、加硫ステーションを跨
いでそれらのレール上を走行するマニピュレータをもっ
て、加硫ステーションに配置された加硫モールドからの
加硫済みタイヤの取出しおよびそこへの未加硫タイヤの
装填を行うものであり、また加硫モールドの交換に際し
ては、それを締付け保持するモールドホルダを、加硫ス
テーションとマニピュレータとで分離保持した状態で、
加硫モールドを、モールド交換台車等の他の搬送手段を
用いて交換するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来技
術では、加硫モールドからの加硫済みタイヤの取出しお
よび、そこへの未加硫タイヤの装填ならびに、加硫モー
ルドそれ自体の交換を、加硫ステーションとマニピュレ
ータとの両者の協働下にて行うこととしており、マニピ
ュレータの稼働率が高くなるという利点はあるものの、
ここにおけるマニピュレータは、それの作用に当たっ
て、レール上を直線運動するだけのものであって、加硫
モールドからの加硫済みタイヤの取出しに際しては、そ
のタイヤを、それぞれの加硫ステーションの一方の側部
へ搬出すべく、また、加硫モールドへの未加硫タイヤの
装填に際しては、それぞれの加硫ステーションの他方の
側部に予め配置された未加硫タイヤを取込むべく機能す
るにすぎないので、それぞれの加硫ステーションからの
加硫済みタイヤの回収および、それぞれの加硫ステーシ
ョンへの未加硫タイヤの予めの配置のそれぞれにとくに
多くの作業工数を要することになり、加えて、各加硫ス
テーション毎に専用の未加硫タイヤ供給部、加硫済タイ
ヤ取出し部、ポストキュアインフレータの設備も配置す
ることにより、設備が大掛かりになり、保守点検が非常
に大変なものとなり、さらに、多数列の加硫ステーショ
ン群を平行に並べるには、やはり各ステーション毎に専
用の設備が必要となり、非現実的なレイアウトになって
しまうなどの問題があった。
【0004】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、加硫済みタ
イヤの取出し、加硫モールドの交換等に際し、搬送手段
およびそれに併設したモールド開閉機をもって、複数列
配置の加硫ステーション群を持つ設備であっても、その
設備構造を簡単にし、併せて、加硫済みタイヤの回収お
よび未加硫タイヤの予めの供給準備のそれぞれを容易な
らしめるとともに、コンパクトなレイアウトを可能とし
たタイヤ加硫設備を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のタイヤ加硫設
備は、複数列に設置されて加硫モールド内の未加硫タイ
ヤに加硫を施す複数の加硫ステーションを設けるととも
に、加硫ステーションの上方で二次元方向に水平変位す
るとともに昇降変位して、加硫ステーションに配置した
加硫モールドからの加硫済みタイヤの取出しおよび、そ
こへの未加硫タイヤの装填を行うモールド開閉機を設
け、さらに、加硫ステーションの配設域に隣接させて、
未加硫タイヤの一の供給部と、加硫済みタイヤの一の取
出し部と、モールド開閉機によって持上げ搬送したモー
ルドホルダ付き加硫モールドの、加硫モールドだけの交
換を行う一のモールド交換ステーションとを設けたもの
である。
【0006】ここでより好ましくは、モールド交換ステ
ーションと隣接する位置に、三次元モールド保管設備に
対する加硫モールドの出し入れと、加硫モールドの、モ
ールド交換ステーションに対する搬入出とを行う一の共
用搬送手段、たとえばスタッカクレーンを配設する。
【0007】このような加硫設備では、特定の加硫ステ
ーションでの加硫が終了する場合は、たとえば門形クレ
ーン、天井走行クレーン等に設けたモールド開閉機の、
二次元方向の水平運動および昇降運動に基づき、未加硫
タイヤの供給部に予め存在する未加硫タイヤを、そのモ
ールド開閉機のローダをもって持ち上げ、次いで、その
状態でモールド開閉機を前記加硫ステーションの直上位
置にもたらすとともに、その加硫ステーションまで下降
させ、そこで加硫モールドの型開きを行い、そして、加
硫モールド内の加硫済みタイヤを、モールド開閉機のア
ンローダによって加硫モールド外へ取り出すと共に、ロ
ーダに保持された未加硫タイヤを加硫モールド内に取込
み、モールド開閉機それ自身にて、モールドホルダによ
る加硫モールドの再度の型締め保持を行う。その後、モ
ールド開閉機を前記取出し部へ移動させ、たとえば特定
のポストキュアインフレータ、搬出コンベア等へ取出
し、これによって加硫済みタイヤの取出しおよび未加硫
タイヤの装填について一のサイクルを終了する。
【0008】このように、ここでは、複数列に配置され
た加硫ステーション群に対し、1つのモールド開閉機に
て、加硫済みタイヤの取出しおよび未加硫タイヤの装填
に伴う加硫モールドの開閉を行い、かつ加硫済みタイヤ
を定まった一定箇所のみから取出し、そして未加硫タイ
ヤを、定まった一定箇所のみから取込むので、従来技術
に比して設備の構造をより簡単なものとして、コストの
増加を抑え、また保守点検等を容易ならしめることがで
きる。
【0009】しかもここでは、加硫済みタイヤの回収お
よび、未加硫タイヤの供給準備等を少ない作業工数の下
で簡単に行うことができ、その上、設備のレイアウトも
コンパクトなものとすることができる。
【0010】またこの設備で、モールドホルダにて保持
された加硫モールドだけを変更する場合は、モールド開
閉機をもって、所要の加硫ステーションの加硫モールド
を、モールドホルダとともに持上げ、そして、それを、
加硫ステーションの配設域に隣接させて設けたモールド
交換ステーションまでそのまま搬送してそこに載置す
る。
【0011】次いで、モールド交換ステーションで、加
硫モールドをモールドホルダから解放し、その加硫モー
ルドを所要のものに変更するとともに、変更後の加硫モ
ールドを先のモールドホルダをもって締付け保持し、そ
の後、変更された加硫モールドを、モールド開閉機の作
動下で、モールドホルダとともに元の加硫ステーション
へ復帰させる。
【0012】従って、加硫モールドのこのような交換に
当たっては、モールド開閉機は、搬送機能だけを発揮す
ることになり、モールド交換ステーションでは、モール
ド開閉機とは無関係にモールドホルダの解体および、加
硫モールドの変更後のそれの組立てを行うので、ここで
は従来技術において不可欠とされている特別な位置決
め、位置補正等が不要となって、構造の簡素化、保守点
検等の容易性等を充分に実現することができる。
【0013】ところで、この加硫設備において、三次元
モールド保管設備に対する加硫モールドの出し入れと、
加硫モールドの、モールド交換ステーションに対する搬
入出とに共用の一の搬送手段を設けた場合には、搬送手
段の設置もしくは設置数を低減してなお、重量物である
加硫モールド等の十分円滑な移送を行うことができ、設
備コストをより一層有利に低減させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の一の実施形態を示す略線平面図であり、図中1は、位
置を固定とした加硫ステーションを示す。
【0015】ここでは二列に配置した総計六個所の加硫
ステーション1の上方に、天井走行クレーン2に装着さ
れて、加硫ステーション1の配設域を越える範囲で二次
元方向に水平変位するとともに昇降変位して、加硫ステ
ーション1に配置したモールドホルダ付き加硫モールド
等を持上げ搬送するとともに、加硫モールドからの加硫
済みタイヤの取出しおよび、そこへの未加硫タイヤの装
填を行うモールド開閉機3を設ける。
【0016】ここで、加硫ステーション1に配置される
モールドホルダ付き加硫モールド4は、例えば図2に部
分断面側面図で示すように、モールドホルダ5の上下の
面板5a,5bを緊締することで、加硫モールド6の、
タイヤ側部の形成部分6a等を、それらの面板5a,5
bの内表面に取付けたそれぞれの加熱板5c,5d等を
もって、図の上下方向の所定位置に拘束し、併せて、図
では上面板5aに突設した、全体としてほぼ円筒状のカ
ム部分5eで、トレッド形成部分6aを所要の半径方向
位置に拘束したものであり、これによって加硫モールド
6は、加硫済みタイヤの所要の外輪郭形状を画成する。
【0017】従って、モールド開閉機3による、このよ
うなモールドホルダ付き加硫モールド4の持上げおよび
搬送は、たとえば、キープレート4aをアンロック操作
せずに、モールドホルダ5と加硫モールド6とを一体化
したままで持ち上げることによって行うことができ、ま
た、そのモールド開閉機3による加硫済みタイヤの取出
し等は、キープレート4aを操作して、モールドホルダ
5の上下の面板5a,5bの解離と、下面板5bに対す
る上面板5a、ひいては、下面板側加熱板5dに対する
上面板側加熱板5cの持上げ、ならびに、それに伴う円
筒状カム部分5eの上昇と、これに起因するトレッド形
成部分6bの半径方向外向き変位とをもたらして加硫モ
ールド6を十分大きく開放した状態で、モールド開閉機
3に設けたアンローダ3aによる加硫済みタイヤのそこ
からの取り出しと、ローダ3bによる未加硫タイヤのそ
こへの取込みとを順次に行うことにて実現することがで
きる。
【0018】またここでは、加硫ステーション1の配設
域に隣接する一方側、図1では下方側の一個所に、未加
硫タイヤ7の供給部8を設けるとともに、加硫ステーシ
ョン1の配設域を隔ててその供給部8とは反対側の一個
所に加硫タイヤ9の取出し部10を設ける。なお、図に
示すところでは、前記供給部8をコンベアとし、取出し
部10をポストキュアインレータとしているが、これら
の各部は所要に応じて適宜に変更することができる。ま
た図では、ポストキュアインフレータによって十分に冷
却された加硫済みタイヤ9は、ローダ11をもってコン
ベア12に移送されて、たとえば検査工程へ自動的に搬
送される。
【0019】そしてまた、加硫ステーション1の配設域
に隣接する他の側部、たとえば、モールド開閉機3の、
図の左右方向の移動方向をX方向、図の上下方向の移動
方向をY方向とした場合、X方向の側部の一個所にモー
ルド交換ステーション13を設ける。このモールド交換
ステーション13は、モールド開閉機3の搬送機能に基
づいて、加硫ステーション1からそこへ持上げ搬送され
た、図2に示すようなモールドホルダ付き加硫モールド
4に対し、モールドホルダ5の解体下での加硫モールド
6の入れ換えを行うとともに、入れ換え後の加硫モール
ド6の、モールドホルダ5による締付け保持を行う。
【0020】モールド交換ステーション13でのこのよ
うな加硫モールドの交換を終えた後のモールドホルダ付
き加硫モールドはその後、モールド開閉機3をもって元
の加硫ステーション1に搬送復帰されて、所要のタイヤ
の加硫に供される。
【0021】さらにここでは、このようなモールド交換
ステーション13に隣接する位置に、三次元的に加硫モ
ールド6を保管するモールド保管設備14に沿って走行
してそこからの加硫モールド6の搬出入を行う一の搬送
手段、例えばスタッカクレーン15を配設し、このスタ
ッカクレーン15に、モールド交換ステーション13に
対する加硫モールド6の搬入出をも行わせる。ここでよ
り好ましくは、モールド保管設備14に、次に使用する
加硫モールド6の予熱室を設け、この予熱室から搬出し
た加硫モールド6の、モールド交換ステーション13で
の直接的な組込みを可能ならしめる。
【0022】なお図中16は、スタッカクレーン15の
案内レールの端部分近傍に設けた予備エリアを示し、こ
こではたとえば、スタッカクレーン15の作用下でのモ
ールドホルダ、ひいては、モールドホルダ5と、そこに
収める加硫モールド6との両者の交換整備の他、加硫モ
ールド6の掃除、洗浄、整備等をを行うことができる。
【0023】このような構成の加硫設備において、加硫
ステーション1での加硫の終了に当たっては、モールド
開閉機それ自身の、未加硫タイヤ供給部8と整列する位
置への移動と、タイヤ供給部8からの、ローダ3bによ
る未加硫タイヤ7の持上げと、モールド開閉機の、加硫
ステーション1の直上位置への移動とを順次に行わせ、
そこで、そのモールド開閉機3による加硫モールド6の
型開きを行い、次いで、モールド開閉機3アンローダ3
aによる、モールド内の加硫済みタイヤの、タイヤ取出
し部10のポストキュアインフレータへの取出しと、未
加硫タイヤ7の、ローダ3bによる装填とを行い、さら
に、加硫モールド6の、モールドホルダ5による締付け
保持をもたらし、これらのことを加硫ステーション1で
の加硫の終了の都度繰返す。
【0024】図3は、モールド開閉機3の上述したよう
な作用を例示する正面図である。ここでの、ローダ3b
による未加硫タイヤ7の持上げは、まず、モールド開閉
機3の走行ベース17を、図示しない駆動手段をもっ
て、図の左方向へ移動させて、図に仮想線で示すよう
に、ローダ3bのチャック部18を、未加硫タイヤ供給
部8に待機する、所定の未加硫タイヤ7の直上位置にも
たらし、次いで、そのローダ3bの昇降シリンダ19に
より、チャック部18を前記未加硫タイヤ7に対して下
降させるとともに、そのチャック部18による、未加硫
タイヤ7の所要の把持を行い、その後、昇降シリンダ1
9の再度の作動によって、未加硫タイヤ7を把持したチ
ャック部18を所期の高さまで上昇変位させることによ
り行うことができる。
【0025】またここで、加硫ステーション1からの加
硫済みタイヤ9の取出しに当たっては、未加硫タイヤ7
を持上げ保持したモールド開閉機3を、走行ベース17
の移動に基づき、図に実線で示すように、所定の加硫ス
テーション1の直上位置にもたらした状態で、開閉機本
体20のための、図では二本の昇降シリンダ21によっ
てその開閉機本体20を加硫ステーション1に対して下
降変位させ、そしてそこで、開閉機本体20の開閉用シ
リンダ22を作動させることで、加硫ステーション1に
セットしたモールド開閉用ホルダ付き加硫モールド4
の、モールドホルダ5の解体と加硫モールド6の型開き
との両者を同時に可能ならしめるとともに、開閉機本体
20によるホールドホルダ上面板5a等の保持をもたら
す。次いで、昇降シリンダ21によって、開閉機本体2
0を、図示の位置まで再度上昇させることによって、加
硫モールド6を大きく型開きするとともに、加硫ステー
ション側に加硫済みタイヤ9を残留させる。その後は、
アンローダ3aの回転シリンダ23を作動させて、上昇
姿勢のチャック部24を、図に実線で示すところから1
80°回動させて、型開きされた加硫モールド6の内側
位置、ひいては、加硫済みタイヤ9の直上位置にもたら
し、続いて、そのチャック部24を、アンローダ昇降シ
リンダ25をもって、加硫モールド内の加硫済みタイヤ
9の位置まで下降させ、そこでチャック部24によるそ
の加硫済みタイヤ9の把持を行う。そしてさらには、タ
イヤ9を把持したチャック部24を、昇降シリンダ25
の再作動に基づいて所定の高さまで上昇させ、またその
チャック部24を、回転シリンダ23の再作動の下で、
加硫済みタイヤ9とともに180°回動させて、それら
を、図に実線で示すように、加硫モールド6の外方に搬
出する。
【0026】しかる後は、このようにして加硫モールド
6から搬出された加硫済みタイヤ9を、モールド開閉機
3の走行ベース17の移動によって、図に仮想線で示す
ように、タイヤ取出し部10の、所定のポストキュアイ
ンフレータ上にもたらし、そこで、その加硫済みタイヤ
9を、チャック部24とともに下降変位させるととも
に、チャック部24からポストキュアインフレータに引
渡す。
【0027】そして、その後に続く、加硫モールド6へ
の未加硫タイヤ7の装填に際しては、開閉機本体20
を、再度加硫ステーション1の直上位置にもたらすとと
もに、未加硫タイヤ7を把持した、ローダ3bのチャッ
ク部18を、回転シリンダ26をもって180°回動変
位させて、そのチャック部18、ひいては、未加硫タイ
ヤ7を、図に実線で示すように、大きく型開きした加硫
モールド内へ搬入する。次いで、昇降シリンダ19によ
り、それらを、図に仮想線で示すように下降変位させ、
そして、チャック部18にて把持した未加硫タイヤ7
を、所要の位置に載置した後、チャック部18の再上昇
をもたらし、併せて、そのチャック部18を180°回
動させて加硫モールド6の外方に退避させる。
【0028】以上のようにして、加硫モールド6からの
加硫済みタイヤ9の取出しおよび、そこへの未加硫タイ
ヤ7の装填を行った後は、昇降シリンダ21による開閉
機本体20の下降と、開閉用シリンダ22の作動とを順
次にもたらし、これによって、加硫モールド6の、モー
ルドホルダ5による再度の締付け保持を実現し、しかる
後、その開閉機本体20をそれの上昇位置に復帰させる
ことで、同一の加硫ステーション1での、次の加硫の開
始を可能ならしめる。
【0029】またここで、加硫ステーション1に配置し
た加硫モールド6を他のものに変更する場合には、モー
ルド開閉機3の搬送機能に基づき、加硫ステーション1
で型開きして加硫済みタイヤを取出した後の加硫モール
ド6を、そこへの未加硫タイヤ7の装填なしに、モール
ドホルダ5に組付けた状態にて持上げ搬送することで、
モールド交換ステーション13の所定位置にもたらし、
そこで、モールドホルダ5を分解して、内部の加硫モー
ルド6を解放し、続いて、その加硫モールド6を、好ま
しくは、モールド保管設備内で予熱した所要の加硫モー
ルド6に入れ換えるとともに、入れ換え後の加硫モール
ド6の、モールドホルダ5による締付け保持をもたら
す。
【0030】このようにして加硫モールド6を交換した
後の、モールドホルダ付き加硫モールド4は、モールド
開閉機3の作用下で、未加硫タイヤの装填なしに元の加
硫ステーション1に搬送復帰される。
【0031】ところで、加硫モールド6の所要の変更
が、モールドホルダ5の変更をも必要とする場合には、
たとえば、モールド交換ステーション13に搬入された
モールドホルダ付き加硫モールド4を、スタッカクレー
ン15をもって予備エリア16まで搬出する一方で、そ
こに予め準備したモールドホルダ付きの所要の加硫モー
ルド6をそこから搬出してモールド交換ステーション1
3へ搬入し、その後は、加硫モールド6だけを交換した
後のモールドホルダ付き加硫モールドの場合と同様に、
モールド開閉機3をもって元の加硫ステーション1に復
帰させる。
【0032】このように、この加硫設備では、各加硫ス
テーション1での加硫モールド6からの加硫済みタイヤ
9の取出し等は、一のモールド開閉機3による加硫モー
ルド6の型開きおよび型締め等により、また、加硫モー
ルド6の交換は、モールド交換ステーション内での、モ
ールドホルダ5の解体、組付け等により、ともに他のス
テーションから完全に独立して行われるので、設備構造
を簡単にし、また、保守点検等を容易ならしめることが
できる。
【0033】またここでは、加硫済みタイヤ9は、定ま
った一の取出し部10へ取出され、そして未加硫タイヤ
7は、定まった一の供給部8から取込まれるので、加硫
済みタイヤ9の回収、未加硫タイヤ7の予め配置等に要
する作業工数を大きく低減させることができる。
【0034】モールド開閉機3、ローダ3b、アンロー
ダ3aは、単独の昇降機構によって各々独立して任意の
昇降位置をとることができるが、少なくとも上下2箇所
で位置決めすることにより、タイヤ、モールドのハンド
リング時の制御が容易になる。即ち、本実施形態では、
未加硫タイヤ7の供給部8の供給高さ、加硫ステーショ
ン1のモールド内高さ、加硫済みタイヤ9の取出し部1
0の取出し高さを統一しており、又、加硫ステーション
1におけるモールド6の着脱高さと、モールド交換ステ
ーション13におけるモールドの交換高さを統一してい
る。これにより、モールド開閉機3の運行と制御を容易
なものとしている。
【0035】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、複数列に配
置された加硫ステーション群を備えたタイヤ加硫設備に
おいて、設備の構造を簡単なものとして、設備コストの
低減と併せて、設備の保守点検等を容易ならしめ、しか
も、加硫済みタイヤの取出し部および未加硫タイヤの供
給部のそれぞれを各一箇所に特定することで、加硫タイ
ヤの回収、未加硫タイヤの配設等に要する作業工数を著
しく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す略線平面図であ
る。
【図2】モールドホルダ付き加硫モールドの部分断面側
面図である。
【図3】モールド開閉機の作用を例示する正面図であ
る。
【符号の説明】
1 加硫ステーション 2 天井走行クレーン 3 モールド開閉機 3a アンローダ 3b ローダ 4 モールドホルダ付き加硫モールド 5 モールドホルダ 6 加硫モールド 7 未加硫タイヤ 8 供給部 9 加硫タイヤ 10 取出し部 13 モールド交換ステーション 14 モールド保管設備 15 スタッカクレーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数列に配置されて加硫モールド内の未
    加硫タイヤに加硫を施す複数の加硫ステーションと、加
    硫ステーションの上方で二次元方向に水平変位するとと
    もに昇降変位して、加硫ステーションに配置された加硫
    モールドからの加硫済みタイヤの取出しおよび、そこへ
    の未加硫タイヤの装填を行うモールド開閉機と、加硫ス
    テーションの配設域に隣接させて設けた、未加硫タイヤ
    の一の供給部、加硫済みタイヤの一の取出し部および、
    加硫モールドの交換を行う一のモールド交換ステーショ
    ンとを具えてなるタイヤ加硫設備。
  2. 【請求項2】 モールド交換ステーションと隣接する位
    置に、三次元モールド保管設備に対する加硫モールドの
    出し入れと、加硫モールドの、モールド交換ステーショ
    ンに対する搬入出とを行う一の搬送手段を配設してなる
    請求項1のタイヤ加硫設備。
JP6841298A 1998-03-18 1998-03-18 タイヤ加硫設備 Withdrawn JPH11262921A (ja)

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JP6841298A JPH11262921A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 タイヤ加硫設備

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