JP2000158245A - 圧入品製造装置、部品分離装置、部品反転装置及び部品圧入装置 - Google Patents

圧入品製造装置、部品分離装置、部品反転装置及び部品圧入装置

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JP2000158245A
JP2000158245A JP10340159A JP34015998A JP2000158245A JP 2000158245 A JP2000158245 A JP 2000158245A JP 10340159 A JP10340159 A JP 10340159A JP 34015998 A JP34015998 A JP 34015998A JP 2000158245 A JP2000158245 A JP 2000158245A
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die
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JP10340159A
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English (en)
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Nobuyuki Takahashi
信幸 高橋
Masayuki Kamata
雅行 鎌田
Takao Kubota
貴男 窪田
Susumu Fujita
進 藤田
Kazuo Ogasawara
和雄 小笠原
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Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の確認から完成圧入品の排出までの自動
化、量産化、品質安定化及び製造コストの低減化を図
る。 【解決手段】 二つのパーツフィーダ、各パーツフィー
ダからの部品を1個ずつ分離して、所定位置に停止した
プレス下型に引渡すまで搬送する装置、複数個の下型を
等間隔で配設された割出しテーブルとこれを間欠的に回
転させる定角度回転手段とからなる割出し機及び下型に
挿入された二つの部品を圧入するプレス上型を備えたプ
レス機を有する圧入装置、プレス位置を通過した下型か
ら圧入品を取上げて搬送し、圧入深さに対応して圧入品
を選別する選別装置を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの部品に他の
部品を圧入して構成される圧入品の製造装置及び同装置
に組込むのに好適な部品分離装置、部品反転装置及び部
品圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、通帳処理装置には、受入れた通
帳に取引情報を印字するに当たり、所定頁までめくるた
めのめくり機構が備えられている。そのめくり機構に
は、図20に例示するように、搬送ローラCR1,CR
2,CR3の間に、搬送面に対して昇降自在に備えられ
た正めくり用めくりローラTR1及び逆めくり用めくり
ローラTR2を用いるものがある。図20はめくり機構
の側面図、図21はめくりローラ及びその支持アームの
みの平面図、図22は図20のX−X線に沿っためくり
ローラのみの横断面図である。めくりローラTR1,T
R2は、それぞれ支持アームRM1,RM2の通帳搬送
方向に直角な軸線上に配置された左右のローラTR1
1,TR12;TR21,TR22を有し、通常は、搬
送ローラCR1,CR2,CR3による通帳の搬送を妨
げないように、図示されていないソレノイドなどの昇降
手段により、搬送面から上方に離間されており、頁めく
り動作をするときのみ、搬送面まで下降される。そし
て、正めくり用めくりローラTR1は、図20において
時計方向には自由回転するが、反時計方向には回転しな
いクラッチ機能を有している。また、逆めくり用のめく
りローラTR2は、反時計方向には自由回転するが、時
計方向には回転しないクラッチ機能を有している。(実
開平5−76772号)
【0003】このような一方向回転ローラは、図22に
示すように、部品ローラボスP1に一方向クラッチ機能
を有する部品ベアリングP2を圧入した半製品(以下、
圧入品という)SPを用いる。図22において、P3は
圧入品SPの外周に嵌合されたゴム環である。いずれの
圧入品SPおいても、ローラボスP1の軸方向長さは等
しく、また、ベアリングP2の軸方向長さも等しい。し
かし、ベアリングP2の軸方向長さは、ローラボスP1
の軸方向長さよりも短い。また、正めくり用の左右のロ
ーラTR11,TR12、逆めくり用の左右のローラT
R21,TR22は、それぞれ自由回転方向は同一であ
るが、支持アームRM1,RM2に対する支持構造又は
取付構造が異なることが多いため、左右のローラでは、
ローラボスP1に対するベアリングP2の圧入深さが異
なる。
【0004】しかし、正めくり用ローラの左のローラT
R11と逆めくり用ローラの右のローラTR22、及び
正めくり用ローラの右のローラTR12と逆めくり用ロ
ーラの左のローラTR21は、それぞれ同一構造の圧入
品を用いることができるので、結局、ローラボスP1に
対するベアリングP2の圧入深さが異なる2種類の圧入
品SP1,SP2が必要である。
【0005】ローラボスP1は方向性がないので、向き
を選ばずに用いることができる。しかし、ベアリングP
2は、その向きにより回転可能方向が異なる。このよう
な1種類のローラボスP1と、1種類の一方向クラッチ
機能を有するベアリングP2の2種類の部品を用いて、
上記のような2種類の圧入品SP1,SP2を製造する
には、次の二つの方法がありうる。
【0006】その一つは、ベアリングP1を常にその表
裏いずれか一方の面を圧入する側に向けて圧入し、その
圧入深さを異にする方法(第1の方法)である。例え
ば、図22における圧入品SP1は、ベアリングP2の
表面を圧入する側に向けて、その表面がローラボスP1
の一方の面と面一になるまで圧入し、また、図22の圧
入品SP2は、ベアリングP2を同じ向きで、その裏面
がローラボスP1の他方の面と面一になるまで圧入する
ものである。
【0007】もう一つは、ローラボスP1に対するベア
リングP2の圧入深さを、圧入品SP1,SP2のいず
れの場合も同一とし、ベアリングの表裏を変える方法
(第2の方法)である。例えば、図22における圧入品
SP1においては、ベアリングP2をその表面(例え
ば、ベアリングの軸線を自由回転方向が時計方向となる
ように看者に向けた際に看者に対向する面)fsがロー
ラボスP1の一方の面と面一になるまで圧入し、また、
図22における圧入品SP2においては、ベアリングを
その裏面(例えば、ベアリングの軸線を自由回転方向が
時計方向となるように看者に向けた際に看者に離反する
面)bsがローラボスP1の一方の面と面一になるまで
圧入するものである。
【0008】従来、一つの部品(例えば、ローラボス)
に他の部品(例えば、ベアリング)を圧入して圧入品を
製造する場合は、他の部品の表面に表裏識別のための刻
印を設け、圧入専用装置の近傍に2部品を備蓄用意し、
他の部品を手に取ってその刻印を肉眼で視認して表裏を
確認し、これを圧入装置にセットしてある一つの部品の
孔に他の部品の表面又は裏面が圧入する側に向くように
挿入し、圧入装置を稼働させていた。そして、圧入後の
圧入量の適合、不適号の判定、良品・不良品の選別、合
格品の種類選別も、人手により行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
2部品を圧入する装置は、少なくとも一つの部品の圧入
位置への供給前の向きの確認、圧入装置への部品セッ
ト、圧入量の適否判定、良品・不良品の選別などを人手
に頼っていたので、例えば、上記めくり機構、その他の
製品の組立てのため、短期に圧入品の数を揃えたい時な
どに、量産性に限界があり、また、歩留まりも比較的低
く、高い製造コストとなる問題があった。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その課題は、部品の供給から、プレス位置への
部品のセット、圧入、圧入品の排出までを自動化して、
品質が一定の圧入品の量産に適し、製造コストの大幅な
低減が可能な圧入品製造装置を提供することにある。ま
た、他の課題は、そのような圧入品製造装置に組み込む
のに好適な部品分離装置、部品反転装置及び圧入装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る圧入品製造装置は、第1部品を1個ず
つ所定タイミングで後記圧入部の第1所定位置に到来し
たプレス下型に供給する第1部品供給部と、第2部品を
1個ずつ所定タイミングで後記圧入部の第2所定位置に
到来したプレス下型に供給する第2部品供給部と、複数
個のプレス下型を円周に沿って等間隔に配設された割出
しテーブルと、前記割出しテーブルを前記プレス下型の
配置間隔に対応する定角度ずつ間欠的に回転させる定角
度回転手段とからなる割出し機及び前記第2所定位置を
通過した前記プレス下型に保持された第1部品と第2部
品とを第3所定位置において圧入して圧入品を得るプレ
ス上型を備えたプレス機を有する圧入部と、前記割出し
テーブルの間欠的回転により第3所定位置から第4所定
位置に到達した前記プレス下型から前記圧入品を取上げ
て排出する排出部とを有していることを特徴としてい
る。上記構成により、第1部品供給部より供給される第
1部品は、1個ずつ引渡し位置まで搬送され、所定タイ
ミングで圧入部の第1所定位置に到来したプレス下型に
引き渡される。同様に、第2部品供給部により供給され
る第2部品は、1個ずつ引渡し位置まで搬送され、所定
タイミングで圧入部の第2所定位置に到来したプレス下
型に引き渡される。これにより、圧入部の一つのプレス
下型に第1部品と第2部品が供給され、保持される。そ
して、圧入部の定角度回転手段により割出しテーブルが
回転されるのに伴い、プレス下型が第3所定位置に到達
すると、プレス機が駆動されて、プレス上型が下型に押
圧され、第1部品に第2部品が所定深さまで圧入され、
圧入品が得られる。割出しテーブルの回転によりプレス
下型が第4所定位置に到達すると、排出部がプレス下型
の圧入品を取上げて排出する。
【0012】第1部品供給部は、第1部品を整列して供
給する第1パーツフィーダと、第1パーツフィーダから
供給される第1部品を1個ずつ分離して送出す分離装置
と、分離装置により送出された第1部品を圧入部の第1
所定位置に到来したプレス下型に引渡す引渡し位置まで
搬送する搬送装置とからなり、第2部品供給部は、第2
部品を整列して供給する第2パーツフィーダと、第2パ
ーツフィーダから供給される第2部品を1個ずつ分離し
て送出す分離装置と、分離装置により送出された第2部
品の表裏を判定し、判定結果により第2部品を反転する
部品反転装置と、分離装置により送出され、部品反転装
置により反転され又は反転されずに解放された第2部品
を後記圧入装置の第2所定位置に到来したプレス下型に
引渡す引渡し位置まで搬送する搬送装置とからなり、排
出部は、圧入部の割出しテーブルの間欠的回転により第
3所定位置から第4所定位置に到達したプレス下型から
圧入品を取上げる取上げ手段と、前記取上げ部により取
上げられた圧入品をプレス機による圧入深さの違いに応
じて、二つの収容箱方向に振分ける振分け手段とを有す
ることが望ましい。上記構成により、第1部品供給部で
は、第1パーツフィーダから供給される第1部品を分離
装置が1個ずつ分離し、搬送装置がその分離された第1
部品を圧入部の第1所定位置に到来したプレス下型に引
渡す引渡し位置まで搬送する。第2部品供給部では、第
2パーツフィーダから供給される第2部品を分離装置が
1個ずつ分離し、部品反転装置は分離された第2部品の
表裏を判定し、判定結果により第2部品を反転し又は反
転せずに第2部品を圧入部の第2所定位置に到来したプ
レス下型に引渡す引渡し位置まで搬送する。排出部で
は、取上げ手段が圧入部における圧入工程の後に第4所
定位置に到達したプレス下型から圧入品を取上げ、振分
け手段は、取上げ手段が取上げた圧入品をプレス機によ
る圧入深さの違いに応じて、二つの収容箱方向に振分け
る。
【0013】圧入部のプレス型は、プレス機のシリンダ
のピストンロッドの下端に結合された一つのプレス上型
と、割出しテーブルの円周方向に等間隔で配設されたプ
レス下型のうち、第3所定位置に到達したものとで構成
し、前記各プレス下型に、その中央上面に開口する孔に
収容され、かつ、上方に突出するように常時付勢され、
かつ、第1部品と第2部品とを所定位置にガイドする治
具を備え、前記治具は、第1所定位置において第1部品
供給部から引渡される第1部品を受取って保持する径大
部と、その径大部の上側に設けられ、第2所定位置にお
いて第2部品供給部から引渡される第2部品を受取って
保持する径小部とを有するものとし、前記プレス上型
は、下面中央において下方に延びる、第2部品の外径よ
りも小さな径を有する圧入ピンと、前記圧入ピンの外側
において第1部品の外径よりも大きい径を有する円に沿
って設けられ、前記圧入ピンよりも下方に第1部品の厚
みと等しい距離だけ延長している周壁とを有するものと
し、プレス機は、一つのプレス下型が前記第3所定位置
に到達した時、前記シリンダを介して前記プレス上型を
下降させて、前記プレス下型の周壁は前記プレス下型の
上面に前記治具に保持されている第1部品の外側におい
て押下し、かつ、前記圧入ピンは第2部品を第1部品に
圧入するように構成することが望ましい。上記構成によ
り、第1所定位置及び第2所定位置に到達した下型の治
具に、順次第1部品及び第2部品が治具の径大部及び径
小部にそれぞれ所定の位置関係を持って保持され、第3
所定位置においてプレス機により下型が押下されたとき
に、圧入ピンが第2部品を第1部品に所定圧入深さに圧
入して、圧入品を形成する。
【0014】治具を収容した孔の外周部分の上面に、第
1部品の厚みと第2部品の厚みの差に等しい厚みを有す
る圧入深さ増加部材を設けたプレス下型と、圧入深さ増
加部材を設けないプレス下型とを割出しテーブルに所定
の順序で備えるとともに、第2部品供給部により供給さ
れる第2部品の表裏を判定し、その判定結果が予め設定
したものと一致した時は、第2部品供給部により供給さ
れる第2部品を反転した後、引渡し位置に移動する部品
反転装置を設けた構成とすることが望ましい。上記構成
とした場合は、第2部品供給部により供給される第2部
品は、常に表裏いずれか一方が上下いずれか所定の方向
に向けて、割出しテーブルの第2所定位置に停止した下
型に供給される。従って、2種類の下型により、圧入深
さ増加部材の有無に対応して第2部品の第1部品に対す
る圧入深さが異なる2種類の圧入品が、1台の装置で製
造される。
【0015】本発明による部品分離装置は、円盤の外周
部に放射方向に開口する部品を収容するための切欠部を
円周方向に等間隔をもって形成してなり、水平な固定板
の上面に、中心の垂直軸回りに回転自在に設けられた回
転分離盤と、前記回転分離盤を所定方向に回転させるた
めの駆動手段と、前記回転分離盤の外周面至近外側を前
記固定板の所定位置に設定された部品捕捉位置の直後か
ら前記回転分離盤の回転により一つの切欠部が前記部品
捕捉位置に到達した時に回転方向後方の一つの切欠部に
対応する位置に設定された部品解放位置の直前まで円弧
状に連続する案内面を有するガイド部材と、前記回転分
離盤の各切欠部が前記部品捕捉位置又は部品解放位置に
到達したことを検知する第1検知手段と、起動信号を受
けるたびに前記駆動手段に起動信号を与え、かつ、前記
第1検知手段からの検知信号を受けるたびに前記駆動手
段に停止信号を与える第1制御手段と、一つの切欠部が
前記部品捕捉位置に到達した時、前記ガイド部材の終端
直後の部品解放位置に到達した一つの切欠部の下方にお
いて前記固定板が切欠された部分を遮閉する部品テーブ
ルと、前記部品テーブルを前記部品解放位置から同位置
に到来した前記切欠部の開口方向に離間された部品引渡
し位置までの間を往復移動させるための部品テーブル移
動手段と、前記部品捕捉位置に到達した切欠部に部品が
収容されているか否かを検知する第2検知手段と、前記
第2検知手段からの検知信号に基づいて前記部品テーブ
ル移動手段の駆動を制御する第2制御手段とを有するこ
とを特徴としている。上記構成により、起動信号により
駆動手段が回転分離盤を回転させると、部品捕捉位置に
ある切欠部に収容されている部品が、部品捕捉位置に向
けて供給される部品から分離されて、次の切欠部が部品
捕捉位置に到来するまで回転分離盤の回転方向に移動さ
れる。回転分離盤の間欠的回転の反復により、部品は部
品捕捉位置から部品解放位置まで移動されて、解放され
る。すなわち、部品が1個ずつ分離されて送出される。
【0016】本発明に係る部品反転装置は、進退手段と
反転手段と部品把持手段とをこの順序で結合してなるハ
ンドラーを、ガイドロッドに部品把持位置から部品解放
位置まで摺動自在に保持するとともに、前記ハンドラー
を前記部品把持位置と前記部品解放位置との間を往復移
動させる移動手段を備え、前記進退用シリンダを前記部
品把持位置と前記部品解放位置とにおいて駆動させ、か
つ、前記部品把持手段に前記部品把持位置と前記部品解
放位置とにおいてそれぞれ部品把持動作及び部品解放動
作をさせる制御手段を備えてなっていることを特徴とし
ている。上記構成により、部品把持位置から部品解放位
置までの部品移動路に部品把持部材を前進させ、部品把
持位置の部品を把持し、必要に応じてその部品を反転さ
せた後又は反転せずに、部品解放位置まで搬送して解放
することができる。
【0017】さらに、本発明に係る部品圧入装置は、割
出し機とプレス機とを有し、前記割出し機は、中心の垂
直軸回りに回転自在に設けられた割出しテーブルと、前
記割出しテーブルの上面に前記垂直軸を中心とする円周
に沿って等間隔をもって配設されたプレス下型と、前記
割出しテーブルを前記各プレス下型の配置角度と等しい
角度ずつ所定方向に回転させる定角度回転手段とからな
り、前記プレス機は、前記プレス下型とともにプレス型
を構成するプレス上型と、前記プレス上型を、前記割出
しテーブルの所定位置に停止された一つのプレス下型の
真上において、そのプレス下型から上方に離間された退
避位置とそのプレス下型に密着押下する押下位置との間
を昇降させる上型昇降手段とからなり、前記プレス上型
を順次所定位置に停止される前記プレス下型に押下し
て、前記プレス下型に保持された二つの部品を圧入する
ことを特徴としている。上記構成により、割出しテーブ
ルは定角度回転手段により所定方向に所定角度ずつ回転
される。これにより、割出しテーブルに設けてあるプレ
ス下型に所定位置において部品を搭載することができ
る。また、部品を搭載した下型がプレス機のプレス下型
の真下に停止される。この時点にプレス機の上型昇降手
段を駆動して下型を下降すると、下型に搭載されている
二つの部品が上型により圧力ばめ(圧入)される。圧入
品は、排出部により、次の割出しテーブルの所定角度回
転の後に下型から排出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の圧入品製造装置
について、図示の実施例について説明する。以下に説明
する圧入品製造装置は、上記第1の製造方法、すなわ
ち、第2部品を常にその表裏いずれか一方の面を圧入す
る側に向けて圧入し、その圧入深さを異にすることよ
り、2種類の圧入品を製造する場合のものである。この
場合の圧入品製造装置は、後述されるように、プレス型
を構成する上型と下型のうち、上型は1個のみ用い、下
型には圧入深さを異にするため2種類の下型を用いる。
上記第2の方法、すなわち、圧入深さを圧入品のいずれ
の場合も同一とし、第2部品の表裏を変える方法を実行
する圧入品製造装置は、後述されるように、プレス型を
構成する上型と下型のうち、上型には圧入深さを異にす
るため2種類の上型を用い、下型には第1の方法を実行
する圧入品製造装置の1種類の下型を用いることができ
る。
【0019】図1は実施例装置の構成をユニット単位で
概略的に示すブロック図、図2は制御系統図、図3は各
部の動作の時間関係を示すタイミングチャートである。
図4は実施例装置全体の平面図、図5は同正面図、図6
はパーツフィーダを除去した状態の側面図、図7は第1
分離装置の平面図、図8は同分離装置の正面図、図9は
同分離装置の側面図、図10は搬送装置の一部と圧入装
置の平面図、図11は同正面図、図12は同側面図、図
13は部品反転装置の平面図、図14は同正面図、図1
5は同側面図、図16はプレス型の構成及び作用を説明
する断面図。図17は選別装置の側面図、図18は同平
面図、図19は同正面図である。
【0020】本発明に係る圧入品製造装置は、概括的に
は図1に示すように、第1部品供給部PS1と、第2部
品供給部PS2と、供給される両部品を所定姿勢で受取
り、これをプレスして圧入品を形成する圧入部PRと、
圧入品を種類別に及び/又は良品と不良品に選別する排
出部EJとに分けることができる。
【0021】第1部品供給部PS1は、第1部品である
ローラボスを整列して供給するパーツフィーダA1と、
パーツフィーダA1が供給する第1部品を所定のタイミ
ングを取って1個ずつ分離する分離装置B1と、分離さ
れた第1部品を圧入部PRのプレス下型に引き渡すため
の所定位置まで搬送する搬送装置C1とから構成されて
いる。
【0022】また、第2部品供給部PS2は、第2部品
であるローラボスを整列して供給するパーツフィーダA
2と、パーツフィーダA2が供給する第2部品を所定の
タイミングを取って1個ずつ分離する分離装置B2と、
部品反転装置Dと、分離された第2部品を圧入部PRの
プレス下型に引き渡すための所定位置まで搬送する搬送
装置C2とから構成されている。部品反転装置Dは、分
離装置B2により分離された第2部品の上向き面が表裏
いずれか予め定めた一方である場合に、その第2部品を
反転して、すべての第2部品を表裏いずれか他方が上向
きの状態で圧入部PRの下型に引き渡すためのものであ
る。
【0023】図示された好ましい実施例では、第1部品
供給部PS1及び第2部品供給部PS2の各構成要素、
すなわち、パーツフィーダA1,A2;分離装置B1,
B2;搬送装置C1,C2;及び部品反転装置Dは、そ
れぞれ他の構成要素から分離して、小容積で組立て、搬
送、結合が容易にできるように、それぞれ互いに独立し
たフレームに取付けられて、ユニット構成とされてい
る。
【0024】まず、第1部品供給部PS1の構成要素に
ついて、主として図4ないし図12の図面に等しい詳細
に説明する。 [パーツフィーダ]パーツフィーダA1は、図4及び図
5に示すように、マガジン101に多数収容されている
第1部品である上記ローラボスをバイブレータ(図示省
略)の発生する振動により整列させ、ノーズ102の先
端から1個ずつ供給する周知の部品送り出し装置であ
る。パーツフィーダA1は、底板103に取付けられて
ユニットとされ、第2部品用パーツフィーダA2と共通
のメインフレームMf1にねじ止め104により着脱可
能に固定されている。
【0025】[分離装置]分離装置B1は、図7〜図9
に示すように、サブフレームSf1に取付けた固定板2
01の中央上面に、中心の垂直軸回りに回転自在に取付
けられた回転分離盤202を有する。回転分離盤202
は、後述の駆動手段により、図7において反時計方向に
一例として90度ずつ間欠的に回転されるようになって
いる。駆動手段は、例えば、図8に示すように、回転分
離盤202の中心から下方に延設された軸203に固着
したプーリ204と、サブフレームSf1に取付けられ
たモータM1と、そのモータの回転軸に固着されたプー
リ205と、両プーリ204,205の間に巻回したベ
ルト206とから構成したものを用いることができる。
そして、回転分離盤202は、図7に示すように、その
外周部に、円周方向に一例として90度の等間隔をもっ
て形成された切欠部202aを有している。切欠部20
2aは、これに1個のローラボスを収容することができ
る。
【0026】また、回転分離盤202の外周部には各切
欠部202aから等距離の位置に遮光板sp1が突設さ
れ、いずれか一つの切欠部202aがパーツフィーダA
1のノーズ102の先端に対向する部品捕捉位置P1に
合致した時に、一つの遮光板sp1により遮光されて検
知動作をする回転角度センサs1が一例として固定板2
01に取付けられている。これらの遮光板sp1と回転
角度センサs1により、各切欠部202aが部品捕捉位
置P1に到達したか否かを検知するための検知手段が構
成されている。回転分離盤の所定角度回転を検出する手
段は、上記の例に限定されない。回転角度センサs1
は、各遮光板sp1を介して回転分離盤202が90度
回転されたことを検知したとき、その検知信号を後述さ
れる制御部CTRLに与える。制御部CTRLは、モー
タM1を起動させた後、回転角度センサs1からの検知
信号を受けるとモータM1を停止するようになってい
る。こうして、回転分離盤202が90度回転するたび
に、順次1個の切欠部202aがパーツフィーダA1の
ノーズ102の先端に対向する部品捕捉位置p1に停止
されるので、その切欠部202aの中にパーツフィーダ
A1のノーズ102から連続的に供給されるローラボス
のうち、先頭の1個が順次収容されて分離され、部品捕
捉位置p1と回転分離盤202の中心に関して180度
反対側の部品解放位置p2に移動されるようになってい
る。
【0027】なお、回転分離盤202の外周至近外側に
は、部品捕捉位置p1の直後から部品解放位置p2の直
前まで円弧状に連続する案内面を有するブロック状のガ
イド207が取付けられている。このガイド207は、
回転分離盤202の回転時に、切欠部202aに収容さ
れている部品が遠心力により飛び出さないようにするた
めのものである。
【0028】分離装置B1は、回転分離盤202により
部品捕捉位置p1で1個ずつ分離して部品解放位置p2
まで移動させた部品を、後述される搬送装置C1への引
渡し位置p3まで移動する部品移動機構を有している。
固定板201は、部品解放位置p2に到達した切欠部2
02aの下方において矩形に切除されており、その切除
部分208の両側から切欠部202aの開放方向、すな
わち、回転分離盤202の放射方向に延長するレール2
09a,209bが設けてある。そして、両レール間に
部品テーブル210が、両レールの一端部から他端部ま
で、すなわち、部品解放位置p2から部品引渡し位置p
3まで移動自在に備えられている。部品テーブル210
は、部品解放位置p1に存在する時は、切除部分208
を閉塞して、回転分離盤202により固定板201の上
面を移動される部品をその部品テーブル210の上面に
円滑に乗せることができる。そして、部品テーブル21
0は、固定板201の下側においてサブフレームSf1
に取付けられた往復移動手段、例えばシリンダSL1の
ピストンロッド211に結合部材212を介して結合さ
れている。部品テーブル210の現在位置を検知する手
段として、部品テーブル210には、その下面に遮光板
sp3が固着され、シリンダSL1の動作に伴い、部品
テーブル210が部品解放位置p2に存在する時及び部
品引渡し位置p3に存在する時に、それぞれ遮光板sp
3により遮光されて検知動作をする後退センサs31 及
び前進センサs32 がサブフレームSf1に設けられて
いる。部品テーブル210の初期位置(ホームポジショ
ン)は、遮光板sp3が後退センサs31 をONさせる
位置、すなわち、部品解放位置(受取り位置)p2であ
る。
【0029】また、回転分離盤202が90度回転する
たびに、部品解放位置p2に存在する切欠部202aに
部品が収容されているか否か、または、その切欠部から
部品が送り出されるか否かを検知するため、一例とし
て、部品テーブル210の移動路の両側に対向設置され
た投光器s21 と受光器s22 からなる第1部品有無セ
ンサs2が取付けられている。通常は、回転分離盤20
2の90度回転後は、第1部品有無センサs2はテーブ
ル210に載せられて移動する部品を検知するが、パー
ツフィーダA1内の第1部品が無くなった時は、第1部
品有無センサs2は部品検知信号を出力しない。そのた
め、制御部は、第1部品供給部PS1の駆動、すなわ
ち、パーツフィーダA1、分離装置B1及び搬送装置C
1の駆動を停止するようになっている。
【0030】こうして、回転分離盤202が90度回転
するたびに、シリンダSL1により部品テーブル210
が前進され、遮光板sp3が前進センサs32 をONさ
せる位置、すなわち、部品テーブル210が部品解放位
置(受取り位置)p2から部品テーブル210に載せら
れている第1部品を後述される搬送装置C1のブリッパ
に引き渡す部品引渡し位置(p3)に向けて移動され
る。そして、第1部品有無センサs2が検知信号を出力
した時は、シリンダSL1による部品テーブル210の
前進が継続され、前進センサs32 がONされるととも
に、部品テーブル210がレール209a,209bの
先端部の結合部材を兼ねているストッパ213に停止さ
れる。これに対し、シリンダSL1による部品テーブル
の前進の開始後、所定時間内に第1部品有無センサs2
が検知信号を出力しない時は、第1部品供給部のパーツ
フィーダA1内の第1部品が無くなったものとして、制
御部は圧入品製造装置の稼働を停止する。
【0031】なお、図7及び図9の214は、サブフレ
ームSf1に固着された取付部材215,216により
固定されたエアノズルであり、加圧エア供給源(不図
示)から管を介して供給されるエアを部品捕捉位置p1
の切欠部202aに収容された部品に向けて吹き付け
て、その部品に付着することがある塵埃を排除するため
のものである。
【0032】[搬送装置]搬送装置C1は、図10に示
すように、第1部品が部品テーブル210により部品引
渡し位置p3(図7参照。搬送装置にとっては部品握持
位置)まで移動されたことを前進センサs32 が検知し
たことに基づき起動され、その第1部品を後述される圧
入装置Eの下型の一つが停止される第1所定位置(部品
落下位置)J1まで搬送するためのものである。搬送装
置C1は、サブフレームSf2に、分離装置B1のレー
ル209a,209bと平行な方向に延長する2本のレ
ール301を両端の端部部材302を介して取付け、そ
のレールにその長手方向に移動自在に支持させたホルダ
303に部品グリッパ304を取付けるとともに、その
グリッパのフィンガーの握持動作及び解放動作をさせる
グリッパ駆動手段、例えば、エアシリンダSL2及びそ
のグリッパを所定高さの範囲で昇降させるグリッパ昇降
手段、例えば、エアシリンダSL3を取付け、さらに、
サブフレームSf2に、前記ホルダ303をレール30
1の両端部の間を移動させる移動手段を設けてなってい
る。この移動手段は、サブフレームSf2に固定された
モータM2と、そのモータの回転軸に固着されたプーリ
305、フレームの他端部に設けられたプーリ306、
両プーリの間に巻回された伝動ベルト307どで構成す
ることができる。この伝動ベルト307にホルダ303
が結合されている。
【0033】移動手段による移動後に、部品グリッパ3
04が部品引渡し位置(部品握持位置)p3に到来した
部品テーブル210の真上に位置すること、及び同グリ
ッパが後述される圧入装置Eのプレス下型605の第1
所定位置(部品落下位置)J1の真上に位置することを
検知するため、ホルダ303に遮光板sp4が突設さ
れ、かつ、上記各位置において遮光板sp4により遮光
されて検知動作をする後退センサs41及び前進センサ
s42がサブフレームSf2に取付けられている。各セ
ンサs41,s42の検知信号は、制御部CTRLに与
えられる。制御部は、モータM2を起動させてグリッパ
304を前進方向又は後退方向に移動させた後、それぞ
れのセンサs41,s42からの検知信号に基づいてモ
ータM2の回転を停止するようになっている。
【0034】そして、部品引渡し位置(部品握持位置)
p3の上方において上位に保持されているグリッパ30
4をグリッパ昇降手段SL3の制御により下降させ、部
品引渡し位置p3まで移動された第1部品をグリッパ駆
動手段SL2の制御によりグリッパ304のフィンガー
に握持し、そのグリッパ304を再び上昇させ、モータ
M2の制御により、後述される圧入装置Eのプレス下型
605の第1所定位置J1上方まで搬送して、さらに、
グリッパ昇降手段SL3の制御により、グリッパ304
を下降させて、その握持している第1部品を圧入装置の
下型605の第1所定位置(部品落下位置)J1まで搬
送して、再びグリッパ304を下降し、解放して第1部
品を圧入装置Eのプレス下型605に載置した後、グリ
ッパ304を上昇させ、当初の部品解放位置p2に帰還
させるようになっている。
【0035】次に、第2部品供給部PS2について説明
する。第2部品供給部PS2のパーツフィーダA2から
は、ベアリングP2が整列して供給される。その他、パ
ーツフィーダA2、分離装置B2、搬送装置C2は、そ
れぞれ上述した第1部品供給部PS1のパーツフィーダ
A1、分離装置B1、搬送装置C1とほぼ同一の構成を
有している。従って、第2部品供給部PS2の構成部材
に第1部品供給部PS1の構成部材の符号と同一の符号
を付して、詳細な説明を割愛する。
【0036】パーツフィーダA2から供給される第2部
品であるベアリングは、一方向クラッチ機能を有して、
表裏により自由回転方向が異なることに伴い、第2部品
供給部PS2には、第1部品供給部PS1に備えられて
いない部品反転装置Dが備えられている。そこで、部品
反転装置Dについて図13ないし図15に基づいて詳細
に説明する。
【0037】[部品反転装置]部品反転装置Dには、表
裏判定部が付属的に備えられている。表裏判定部は、パ
ーツフィーダA2により分離されて部品テーブル210
に載せられた第2部品P2が、表裏いずれの面が上向き
となっているかを判定するものである。図13の401
は、表裏判定部の構成要素であるCCDカメラ402を
取付けるための取付アームである。そして、取付アーム
401に取付けられたCCDカメラ402により分離装
置B2の部品テーブル210の上に載せられている第2
部品P2、すなわち、ベアリングを撮像して、その画像
データを制御部CTRLに入力し、その制御部におい
て、予め登録されているベアリングの表面又は裏面の画
像データと照合して、表裏判定するようになっている。
ベアリングの表裏判定を容易にできるように、一例とし
て、表面には裏面にない凸凹又は文字、記号又は模様な
どの識別標識が設けてあることが望ましい。
【0038】部品反転装置Dは、図4に示すように、第
2部品供給部PS2の分離装置B2と搬送装置C2の間
に設けられており、図13〜15に例示するように、ベ
ース501に起立された左右のステー502L,502
Rに取付けられた案内手段、例えば上下2本ずつのガイ
ドロッド503U,503Lに、ホルダ504を移動手
段505により搬送装置C2方向に水平線に沿って往復
移動可能に支持し、前記ホルダ504に固定された進退
手段の一例である進退用シリンダSL4に反転手段の一
例であるロータリシリンダSL5を取付け、さらにその
先端部に部品把持手段の一例であるエアーチャック50
6を取付けて構成されたハンドラー508を有してい
る。ベース501,ステー502L,502R及びロッ
ド503U、503LによりサブフレームSf3が構成
されている。進退用シリンダSL4は、エアーチャック
506のフィンガー507を、分離装置B2の部品解放
位置P2の直後の部品握持位置から部品テーブル210
の移動路よりその移動方向に直角な方向に退避された反
転位置まで移動させるものである。また、ロータリソレ
ノイドSL5は、フィンガー507が反転位置まで退避
された時にフィンガーを180度回転して、すなわち、
反転して、フィンガー507に挾持されている部品の表
面と裏面のいずれか一方を上向きにするためのものであ
る。移動手段505は、一方のステー502Rに取付け
たモータM3と、そのモータの回転軸に固着したプーリ
506aと他方のステー502Lに回転自在に取付けた
プーリ505bとの間に巻回された伝動ベルト505c
とから構成されている。
【0039】部品反転装置Dには、エアーチャック50
6がモータM3の駆動により所定位置に到達した時に検
知するための位置検知手段が設けてある。この位置検知
手段は、ホルダ504に設けられた遮光板sp5と、ハ
ンドラー508がモータM3の駆動により複数の所定位
置に到達した時に前記遮光板sp5により遮光されて検
知動作をする位置センサs51、s52、s53とから
構成されている。位置センサs51はエアーチャック5
06のフィンガー507がホームポジションに存在する
部品テーブル210から第2部品をピックアップする前
端位置、位置センサs52はフィンガー507を反転さ
せる位置、位置センサs53はフィンガー507が握持
している第2部品を前進位置に存在する部品テーブル2
10の上面に解放静置する後端位置に、それぞれ移動さ
れたことを検知するためのものである。各位置センサs
51、s52、s53からの検知信号は、制御部CTR
Lに与えられ、制御部はその信号に基づいて、モータM
3の制御を行う。
【0040】そして、表裏判定部が分離装置B2により
分離された第2部品が表面を上向き状態にしていると判
定した場合は、進退用シリンダSL4及びエアーチャッ
ク506のみが駆動される。すなわち、ベアリングが部
品握持位置に送られてきた時、進退用シリンダSL4が
前進動作をして、フィンガー507を開放したエアーチ
ャック506を部品握持位置に移動させて、フィンガー
507の間にベアリングを位置させる。そして、フィン
ガーを閉じて、そのベアリングを握持する。続いて、進
退用シリンダSL4が後退動作をして、前進していたエ
アーチャック506を反転位置まで移動させる。しか
し、表裏判定の結果が表面のときは反転動作をせずに、
移動手段505を駆動させて、ハンドラー508を後端
位置の位置センサs53が遮光板sp5により遮光され
るまで移動させ、その位置で進退用シリンダSL4が再
び前進動作をしてエアーチャック506を部品引渡し位
置P3まで移動させ、フィンガー507を開けて、握持
していたベアリングを、部品引渡し位置の部品テーブル
210上に静置するようになっている。
【0041】これに対して、表裏判定の結果が裏面であ
る場合は、進退用シリンダSL4及びエアーチャック5
06のほかに、ロータリソレノイドSL5が駆動され
る。すなわち、進退用シリンダSL4の前進動作による
エアーチャック506の部品握持位置への移動、フィン
ガー507の閉鎖による部品握持位置でのベアリングの
握持に続く進退用シリンダSL4の後退動作により、エ
アーチャック506を反転位置まで移動させた後、ロー
タリソレノイドSL5を駆動して、エアーチャック50
6に握持されているベアリングを反転させる。反転後
は、移動手段505の駆動によるハンドラー508の所
定位置までの移動、進退用シリンダSL4の再前進動作
によるエアーチャック506の部品引渡し位置への移動
の後、フィンガー507を開けて、握持していたベアリ
ングを部品引渡し位置の部品テーブル210上に静置す
るようになっている。第2部品を部品引渡し位置(p
3)に置いた後は、ハンドラー508が移動手段505
によりセンサS51がONされる前端位置(初期位置)
に戻される。
【0042】そして、上述した第1部品供給部PS1の
搬送装置C1の場合と同様に、第2部品供給部PS2の
搬送装置C2は、部品引渡し位置の部品テーブル210
上に静置された第2部品を、グリッパ昇降手段SL3、
グリッパ駆動手段SL2及びモータM2の制御により、
下降されたグリッパ304で握持し、その握持した第2
部品を持ち上げ、後述される圧入装置Eの第2所定位置
J2上方まで搬送して、再びグリッパ304を下降し、
解放して第2部品を圧入装置Eのプレス下型605に載
置した後、グリッパ304を上昇させ、当初の部品解放
位置p2に帰還させるようになっている。
【0043】図示の実施例では、搬送装置C1,C2に
同一構成のものを用いていて、分離装置B1,B2と搬
送装置C1,C2との間が第1部品供給部の場合よりも
大きいので、部品反転装置Dにハンドラー508を移動
させる手段及び案内する手段、すなわち、ガイドロッド
503U,503L、ホルダ504、モータM3などを
備えたが、分離装置B2の設置位置を変えるが、搬送装
置C2の搬送距離を変えれば、ハンドラー508を移動
させる手段を不要にすることができる。
【0044】[圧入部]圧入部PRは、圧入装置Eと、
圧入力測定装置Fとを有している。図10〜12に示す
ように、圧入装置Eは、割出し機600と、プレス機7
00とからなっている。割出し機600は、メインフレ
ームMf2に垂直状態で固定された支軸601と、その
支軸に軸受(不図示)を介して回転自在に支持された割
出しテーブル602と、その割出しテーブルを所定角度
ずつ間欠的に回転させる定角度回転手段603と、所定
角度回転されるたびに停止させる位置決め手段604と
を有している。そして、割出しテーブル602の上面に
は、複数個のプレス下型605が支軸601を中心とす
る円周上に等角度、図示の例では60度の等間隔で、従
って、合計6個の下型605が配設されている。プレス
下型605は、後述されるプレス機に取付けられている
プレス上型とともに、プレス型を構成する。プレス型
は、上記第1部品と第2部品に圧力を加えて、圧入品を
形成するものである。プレス型の構成及び作用について
は、後に詳述する。
【0045】定角度回転手段603は、図11に示すよ
うに、割出しテーブル602の下側において割出しテー
ブルにこれと同心円状に固着された爪車603aと、メ
インフレームMf2に固定されたシリンダSL7と、そ
のシリンダのピストンロッド603bの先端に一端部が
連結されたクランク603cと、クランクの他端部に設
けられたラチェット(不図示)が爪車603aに弾力的
に噛合されている。そして、シリンダSL7がピストン
ロッド603bの短縮動作を1回行うたびに、クランク
603cを介してラチェットが爪車603aに回転力を
与えるため、割出しテーブル602が60度回転され
て、割出し機能を発揮するようになっている。割出しテ
ーブル602が60度回転され、下型605が所定位置
に到来したことを検出するためのセンサs5が設けられ
ている。
【0046】定角度回転手段603は、上記の構成に限
らず、モータにより回転されるウォームを割出しテーブ
ルに固着されたウォームホイールに噛合させた構造とし
てもよい。この場合は、モータドライバがモータに所定
角度回転させるために与えるパルス信号の数に基づい
て、割出しテーブルが所定角度回転される割出し機能を
実現することができる。
【0047】位置決め手段604は、定角度回転手段6
03により定角度回転されるたびに、割出しテーブル6
02を所定位置に止めるものであり、図10に例示する
ように、ソレノイド604aと、常時割出しテーブル6
02の外周面方向に付勢されているプランジャ604b
とからなり、ソレノイド604aが励磁されると、割出
しテーブル602の回転が可能となる。
【0048】プレス機700は、メインフレームMf2
に固定されたサブフレームSf3の上部に取付けられた
油圧シリンダSL8と、そのシリンダの下方に伸張する
ピストンロッド701の下端部に取付けられたプレス下
型702とからなっている。プレス機700は、割出し
テーブル602が定角度回転手段により60度回転され
て、位置決め手段604により停止された時、上型70
2が割出しテーブル602の搬送装置C1,C2と反対
側の第3所定位置J3に到達した一つの下型605の真
上に位置するように、取付けられている。
【0049】図11のs6は、プレス機700の上型7
02が上限の待機位置に存在するか否かを検知するため
のセンサであり、サブフレームSf3のポール704に
取付けられている。ピストンロッド701に結合された
ホルダ703に突出された遮光板sp6により検知動作
される。制御部CTRLは、条件が成立する時、プレス
機700のシリンダSL6を駆動させ、待機位置に存在
する上型702を所定位置まで下降させ、割出しテーブ
ル602上のいずれか一つの下型605に押圧させる。
【0050】図16に、プレス型の構成及び作用を示
す。プレス型は、一対の下型605と上型702とで構
成される。下型605は、その中央に上面に開口する孔
605aを有し、その孔の中に治具606が昇降自在に
滑合され、孔の底部に収容された付勢部材、例えば、ば
ね607により、治具606の上部が常に下型605の
上面から上方に突出するように付勢されている。治具6
06は、胴部606aと肩部606bと首部606cと
を一体に有し、胴部606aは第1部品であるローラボ
スP1の内径よりも僅かに小さい外径を有し、肩部60
6bはやや傾斜して撫で肩状に形成され、首部606c
は第2部品であるベアリングP2の内径よりも僅かに小
さい外径を有している。この治具606は、上記搬送装
置C1及びC2により解放落下静置される部品を受取
り、所定姿勢で保持するものである。そして、上記形状
により、搬送装置C1により第1所定位置J1において
落下される第1部品P1を、その孔に治具606の首部
606cを挿通させ、第1部品は肩部606bを滑落さ
せて、治具606の上面に水平状態で静置させ、胴部6
06aの上部が第1部品P1の孔に嵌合した状態で第1
部品を保持することができるようになっている。また、
搬送装置C2により第2所定位置J2において落下され
る第2部品P2を、その孔に治具606の首部606c
を挿通させ、肩部606bで水平状態で受け止めて、第
2部品P2を第1部品P1から上方に僅かに離間させて
保持することができるようになっている。
【0051】下型には、上記第1種の下型605のほ
か、図16(c)に示すように、第2種の下型605E
がある。この下型605Eは、その上面の孔605aの
周囲に第1部品の外径よりも大きく、かつ、第1部品と
第2部品の厚みの差に等しい厚みを有する、環状の圧入
深さ増加部材605bが設けられている点のほかは、第
1種の下型605と同一の構造を有している。
【0052】プレス上型702は、周壁702aと底壁
702bを有して、下方に開口するカップ状に形成さ
れ、その底部中央から下方に延びる圧入ピン702cを
有している。周壁702aの内径は、圧入深さ増加部材
605bの外径よりも僅かに大きく、また、圧入ピン7
02cは治具606の胴部606aの径と等しい径を有
している。そして、上記圧入深さが異なる2種類の圧入
品を製造する第1の方法を実施する本実施例において
は、2種類の下型に対して、1台のプレス機と1個の上
型702が用いられる。
【0053】上記2種類の下型605,605Eは、割
出しテーブル602の上面に円周方向に一定の順序で、
例えば、2種類の下型を交互に、又は、第1種と第2種
を3個ずつ連続して、配置されている。このように2種
類の下型を用いて第2部品の圧入深さが異なる2種類の
圧入品を製造する場合は、2種類の下型を一定の順序で
配置すると、2種類の圧入品を製造することができる。
【0054】二つの部品P1,P2が保持された図16
(a)の第1種の下型605が、プレス位置J3に停止
され、プレス機が駆動されて上型702が下降されると
きは、上型のピン702cが先ず治具606の首部60
6cの上端をばね607に抗して押下し、これとともに
下降する第2部品P2か肩部606bに第1部品の孔の
中に案内される。ピン702cがさらに下降されると、
図16(b)に示すように、第2部品は没入する治具6
06に案内されて第1部品の中に圧入され、上型702
の周壁702aの下面が下型605の上面に当たって止
められて圧入が完了する。ピン702cの下面と周壁7
02aの下面との落差が第1部品の厚みと等しいので、
圧入完了時点においては、第2部品の上面が第1部品の
上面と面一の状態となる。これに対し、上型702が第
2種の下型605Eに対して下降されてプレス位置J3
に停止されたときは、図16(d)に示すように、下型
605Eには第1部品P21と第2部品P2の厚みの差
に等しい厚みを有する圧入深さ増加部材605bが設け
てあるため、圧入完了時点では第2部品P2の下面が第
1部品P1の下面と面一の状態になる。
【0055】図11のs7は、ポール704に取付けら
れた圧入深さセンサである。割出しテーブル602の上
面の所定位置に、第1種の下型506と第2種の下型6
05Eのいずれか所定のものに対応して作動片602a
が設けてあり、所定の種類の下型が第3所定位置J3、
すなわち、プレス位置に到達した時に、その一つの作動
片602aにより圧入深さセンサs7が検知動作される
ようになっている。しかし、各下型に設定されている圧
入深さを検出するには、上記機械的に検知する物に代え
て、光学的又は磁気的に検知するセンサを用いることも
できる。
【0056】好ましい実施例においては、上記プレス機
700による第2部品(ベアリング)の第1部品(ロー
ラボス)に対する圧入が、所定深さに達したか否か、す
なわち、良・不良を判断する圧入力測定装置Fが設けら
れている。圧入力測定装置Fは、プレス機700の油圧
シリンダSL8を駆動した際に、上型702の周壁70
2aの下面が下型605の上面に押圧された時点に、遮
光板sp6により検知動作するようにポール704に設
けられたセンサs8と、油圧シリンダSL8に供給され
る油の圧力を測定するロードセルなどの既知の圧力測定
器705と、センサs8が検知信号を出力したことによ
り、圧力測定器705の測定を開始させ、その測定値を
所定深さに圧入するのに必要な圧力として確定した基準
値と比較し、基準値から予め定めた偏差値以上に小さい
時は、圧入不良であると判定して、不良品判定信号を出
力する制御部CTRLとから構成されている。
【0057】プレス機700による圧入により第1部品
と第2部品を一体化された圧入品は、下型605又は6
05Eに保持されたまま、プレス位置P3から割出しテ
ーブル602の回転に伴い、さらに60度移動して第4
所定位置J4、すなわち、取上げ位置に停止されるよう
になっている。
【0058】その取上げ位置の上方には、図17〜19
に示すように、排出部EJが設けられている。排出部E
Jは、最も簡単な構成としては、下型605又は605
Eから圧入品を取上げて、落下位置まで搬送して、下方
の収納箱に落下させるように構成される。しかし、図示
の好ましい実施例では、圧入品を不良品と良品に選別
し、さらに良品を2種類に選別する選別機能を有してい
る。選別装置Gは、取上げ部800と、振分け部900
とから構成されている。取上げ部800は、割出しテー
ブル602の圧入装置Eによるプレス工程を経て、取上
げ位置に到達した下型605又は605Eから圧入品を
取上げ、所定高さまで搬送するものであり、サブフレー
ムSf4に取付け板801を介して取付けられた好まし
くはエアを用いるシリンダSL9と、取付け板801に
取付けられた固定部802aとピストンロッドに結合さ
れた可動部802bとからなるスライドレール802
と、前記スライドレールの可動部に取付けられたエアチ
ャック803とを有する。シリンダSL9を駆動してピ
ストンロッドを伸長させると、フィンガーを開放された
エアチャック803が、プレス位置に存在する下型に保
持されている圧入品を握持できる位置まで降下される。
そして、エアチャック803を閉じて、シリンダSL9
を再駆動してピストンロッドを短縮させることにより、
圧入品が下型605から取上げられる。
【0059】取上げ部800は、ホルダ804を介し
て、振分け部900の移動手段901に結合されてい
る。振分け部900は、取上げ部800を取上げ位置と
落下位置との間で移動させる移動手段901と、落下位
置の下方に揺動自在に設けられ、図示されていない付勢
部材により所定方向に傾斜している振分けシュート90
2と、振分けシュートを反対方向に傾斜させる揺動手
段、例えば、ソレノイド903と、揺動前後の振分けシ
ュート902の下端部のそれぞれの下方に配置された第
1種圧入品用シュート904及び第2種圧入品用シュー
ト905と、取上げ部800が取上げた圧入品の種類
(圧入深さの違い)に対応して、揺動手段を制御する制
御部CTRLとから構成されている。
【0060】移動手段901は、一例として、モータM
4と、プーリ901a,901b間に巻回された伝動ベ
ルト901cとで構成することができる。前記ホルダ8
04は、伝動ベルト901cに結合され、案内軸901
dにより支持されている。
【0061】制御部CTRLは、前記圧入深さセンサs
7から検知信号を入力した時は、揺動手段903に駆動
信号を与え、振分けシュート902揺動させるので、落
下位置に移動されたエアチャック803から落下される
圧入品は、振分けシュート902により例えば第1種圧
入品用シュート904側に振分けられ滑落する。これに
対し、圧入深さセンサs7から検知信号を入力しない時
は、揺動手段903に駆動信号を与えないので、落下位
置に移動されたエアチャック803から落下される圧入
品は、振分けシュート902により例えば第2種圧入品
用シュート905側に振分けられて滑落するようになっ
ている。
【0062】取上げ位置の下型605又は605Eから
取上げた圧入品に関して、圧入力測定装置Fが、不良品
判定信号を出力したときは、振分け部900の移動手段
901は、取上げ部800のエアチャック803が振分
けシュート902の上方に到達する前に停止し、エアチ
ャック803を開放して、握持している圧入品を下方に
設けてある不良品収容箱906に自重落下させるように
なっている。また、圧入力計測装置Fが不良品判定信号
を出力しない場合は、取上げ部のエアチャック803は
フィンガー803aを閉じたまま、振分けシュート90
2の上方まで移動し、圧入深さセンサs7からの検知信
号の有無に応じて揺動された、又は揺動されない振分け
シュート902の上方においてエアチャック803を開
放して、握持してきた圧入品を自重落下させる。これに
より、完成品である圧入品は、振分けシュート902の
下方に配置されているシュート904又は905を経
て、各シュートの下方に配置されている第1種類圧入品
収納箱906(図1)又は第2種類圧入品収納箱907
(図1)に収容されるようになっている。
【0063】ホルダ804をエアチャツク803による
圧入品取上げ位置、不良品落下位置及び良品落下位置に
それぞれ停止させるための位置検知手段として、ホルダ
803に遮光板sp9を取付け、その遮光板により遮光
されて検知動作をするセンサs91,s92,s93が
サブフレームSf4の上部に取付けられている。
【0064】振分け部900には、圧入品の不良判定、
第1種類判定、及び第2種類判定に対応して、振分けシ
ュート902の下端部を選択的に3位置に停止させる手
段を備えて、判定結果に対応して所定位置に停止された
振分けシュートに圧入品を落下させ、その振分けシュー
トからそれぞれ所定の収納箱に収納するように構成する
こともできる。
【0065】以上の構成において、各センサからの検知
信号に基づいて各駆動部を制御する制御系統を抽出する
と、図2に示す通りであり、各部品供給部から部品が供
給されて圧入品が製造され、排出部により収納箱に収納
されるまでの動作のタイミングは、図3に示す通りであ
る。
【0066】上述した実施例は、第2部品であるベアリ
ングが1個当て送られる時に、その表裏判定をし、判定
結果により必要により反転して、いずれのベアリングも
常に表裏いずれか一方が上向きとなるようにし、そのベ
アリングを下型に供給されている第1部品であるローラ
ボスの孔に嵌合し、プレス機によりプレス型内で圧入
し、その際、下型の圧入深さ増加部材605bの有無に
より、ベアリングの圧入深さが異なる2種類の圧入品の
製造が可能とされている。しかし、ベアリングの表裏判
定と、下型の圧入深さ設定に関しては、各種の組合わせ
が考えられる。すなわち、すべての下型に、圧入深さ増
加部材605bのないもの(605)を用いる時は、表
裏判定結果が表面の場合は、そのベアリングを圧入した
圧入品は、第2種類圧入品(SP2)であり、表裏判定
結果が裏面の場合は、そのベアリングを圧入した圧入品
は、第1種類圧入品(SP1)である。従って、選別装
置の振分け部900の制御手段は、上記各表裏判定結果
に対応して、振分けシュートの揺動手段を駆動させるか
否かを決定することとなる。また、すべての下型に、圧
入深さ増加部材605bを有するもの(605E)を用
いる時は、表裏判定結果が表面の場合は、そのベアリン
グを圧入した圧入品は、第1種類圧入品(SP1)であ
り、表裏判定結果が裏面の場合は、そのベアリングを圧
入した圧入品は、第2種類圧入品(SP2)である。
【0067】
【発明の効果】上述のように、本発明による圧入品製造
装置によれば、二つの部品が自動的に1個ずつ圧入部の
プレス型のうち下型に順次供給され、その下型が所定プ
レス位置に到達するたびに、上型が自動的に下型に押下
して二つの部品の圧入品が製造され、かつ、下型から排
出される。従って、品質の一定な圧入品の量産に適し、
かつ、製造コストの大幅な低減が可能な圧入品製造装置
を提供することができる。
【0068】請求項2の発明によれば、圧入装置におけ
るプレス下型に圧入深さの異なる2種類の下型を用いる
場合は、部品の表裏を判定して、全ての部品が表裏いず
れか一方の面が上向き又は下向きになるように反転装置
により必要に応じて反転することにより、また、プレス
下型に所定の圧入深さを有する1種類の下型を用いる場
合は、部品の表裏を判定して、部品が表裏いずれか所定
の面が上向き又は下向きになるように必要に応じて反転
することにより、1台の圧入品製造装置で、圧入深さが
異なる2種類の圧入品を製造することができる。
【0069】請求項3の発明によれば、ローラボスとベ
アリングのようなドーナツ状の2部品を下型に搭載し、
圧入する場合に、部品の下型へのセットが安定して円滑
に行い、短時間に多量の圧入品を製造するのに好適であ
る。
【0070】請求項4の発明によれば、1台の装置で、
2種類の下型と1種類の上型で、圧入深さが異なる2種
類の圧入品を高効率で製造することができる。
【0071】請求項5の発明によれば、圧入装置による
圧入量が不十分な場合は、これを検出して、良品から区
別して排除することができる。
【0072】請求項6の発明によれば、回転分離盤の円
周方向の任意の2位置における切欠部を選択して、それ
ぞれを部品捕捉位置及び部品解放位置として設定するこ
とにより、部品捕捉位置の切欠部に向けて連続的に供給
される部品を1個ずつ分離して部品解放位置まで移動さ
せ、所望の方向に送出すことができる。
【0073】請求項7の発明によれば、部品を移動路の
途中で、その移動路を障害とすることなく、必要に応じ
て反転させることができる。
【0074】請求項8の発明によれば、部品を移動路の
途中で、その移動路を障害とすることなく、その部品の
向きに応じて、反転させることができる。
【0075】請求項9の発明によれば、所定角度ずつ回
転される割出しテーブルの複数の下型のうち、上流側に
おける下型に第1部品を、下流側における下型に第2部
品ををそれぞれ能率的に搭載し、その2部品が搭載され
た下型にさらに下流側においてプレス機のプレス上型を
押下するというように、複数の位置において異なる動作
を同時に実行て、圧入品の製造を高効率に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置の構成をユニット単位で概略的に示
すブロック図。
【図2】制御系統図。
【図3】各部の動作の時間関係を示すタイミングチャー
ト。
【図4】本発明の装置全体の平面図。
【図5】同正面図。
【図6】パーツフィーダを除去した状態の側面図。
【図7】第1分離装置の平面図。
【図8】同分離装置の正面図。
【図9】同分離装置の側面図。
【図10】搬送装置の一部と圧入装置の平面図。
【図11】同正面図。
【図12】同側面図。
【図13】部品反転装置の平面図。
【図14】同正面図。
【図15】同側面図。
【図16】プレス型の構成及び作用を説明する断面図。
【図17】選別装置の側面図。
【図18】同平面図。
【図19】同正面図。
【図20】圧入品の一例としてのめくりローラを用いる
通帳処理装置のめくり機構の要部の正面図。
【図21】めくりローラ及びその支持手段のみを抽出し
た平面図。
【図22】図20のX−X線断面図。
【符号の説明】
PS1 第1部品供給部 A1 パーツフィーダ B1 分離装置 C1 搬送装置 PS2 第2部品供給部 A2 パーツフィーダ B2 分離装置 D 部品反転装置 C2 搬送装置 PR 圧入部 E 圧入装置 F 圧入力測定装置 600 割出し機 605 プレス下型 700 プレス機 702 プレス上型 EJ 排出部 800 取上げ手段 900 振分け手段 B1,B2 分離装置 201 固定板 202 回転分離盤 202a 切欠部 207 ガイド P1 部品捕捉位置 C1,C2 搬送装置 D 部品反転装置 SL4 進退用シリンダ(進退手段) SL5 ロータリソレノイド(反転手段) 506 エアチャック(把持手段) E 圧入装置 600 割出し機 602 割出しテーブル 603 定角回転手段 604 位置決め手段 605、605E プレス下型 605b 圧入深さ増加部材 606 治具 700 プレス機 702 プレス上型 702a 周壁 702c 圧入ピン J1〜J4 第1所定位置〜第4所定位置 F 圧入力測定装置 G 選別装置 800 取上げ手段 801 エアチャック 803 ホルダ 900 振分け手段 901 移動手段 902 振分けシュート 903 揺動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 貴男 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新興 製作所内 (72)発明者 藤田 進 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新興 製作所内 (72)発明者 小笠原 和雄 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新興 製作所内 Fターム(参考) 3C030 AA02 AA03 AA12 AA20 AA21 BC19 BC32 3F072 AA27 GA01 GA05 GB07 GB10 GC07 GD08 GE03 GE05 GG12 GG16 HA01 JA03 KB08 KB18 KC01 KC05 KC06 KC10 KD01 KD18 KD23 KD26 KE01 KE06 KE13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1部品を1個ずつ所定タイミン
    グで後記圧入部の第1所定位置に到来したプレス下型に
    供給する第1部品供給部と、(b)第2部品を1個ずつ
    所定タイミングで後記圧入部の第2所定位置に到来した
    プレス下型に供給する第2部品供給部と、(c)複数個
    のプレス下型を円周に沿って等間隔に配設された割出し
    テーブルと、前記割出しテーブルを前記プレス下型の配
    置間隔に対応する定角度ずつ間欠的に回転させる定角度
    回転手段とからなる割出し機及び前記第2所定位置を通
    過した前記プレス下型に保持された第1部品と第2部品
    とを第3所定位置において圧入して圧入品を得るプレス
    上型を備えたプレス機を有する圧入部と、(d)前記割
    出しテーブルの間欠的回転により第3所定位置から第4
    所定位置に到達した前記プレス下型から前記圧入品を取
    上げる排出部と、を有することを特徴とする圧入品製造
    装置。
  2. 【請求項2】 (a)第1部品供給部は、第1部品を整
    列して供給する第2パーツフィーダと、前記第1パーツ
    フィーダから供給される第1部品を1個ずつ分離して送
    出す分離装置と、前記分離装置により送出された第1部
    品を圧入部の第1所定位置に到来したプレス下型に引渡
    す引渡し位置まで搬送する搬送装置とからなり、(b)
    第2部品供給部は、第2部品を整列して供給する第2パ
    ーツフィーダと、前記第2パーツフィーダから供給され
    る第2部品を1個ずつ分離して送出す分離装置と、前記
    分離装置により送出された第2部品の表裏を判定し、判
    定結果により第2部品を反転する部品反転装置と、前記
    分離装置により送出され、前記部品反転装置により反転
    され又は反転されずに解放された第2部品を後記圧入装
    置の第2所定位置に到来したプレス下型に引渡す引渡し
    位置まで搬送する搬送装置とからなり、(c)排出部
    は、圧入部の割出しテーブルの間欠的回転により第3所
    定位置から第4所定位置に到達したプレス下型から圧入
    品を取上げる取上げ手段部と、前記取上げ部により取上
    げられた圧入品をプレス機による圧入深さの違いに応じ
    て、二つの収容箱方向に振分ける振分け手段を有するこ
    と、を特徴とする請求項1に記載された圧入品製造装
    置。
  3. 【請求項3】 圧入部のプレス型は、プレス機のシリン
    ダのピストンロッドの下端に結合された一つのプレス上
    型と、割出しテーブルの円周方向に等間隔で配設された
    プレス下型のうち、第3所定位置に到達したものとから
    構成され、 前記各プレス下型は、その中央上面に開口する孔に収容
    され、かつ、上方に突出するように常時付勢され、か
    つ、第1部品と第2部品とを所定位置にガイドする治具
    を有し、 前記治具は、第1所定位置において第1部品供給部から
    引渡される第1部品を受取って保持する径大部と、前記
    径大部の上側に設けられ、第2所定位置において第2部
    品供給部から引渡される第2部品を受取って保持する径
    小部とを有し、 前記プレス上型は、下面中央において下方に延びる、前
    記第2部品の外径よりも小さな径を有する圧入ピンと、
    前記圧入ピンの外側において前記第1部品の外径よりも
    大きい径を有する円に沿って設けられ、前記圧入ピンよ
    りも下方に前記第1部品の厚みと等しい距離だけ延長し
    ている周壁とを有し、 プレス機は、一つのプレス下型が前記第3所定位置に到
    達した時、前記シリンダを介して前記プレス上型を下降
    させて、前記プレス下型の周壁は前記プレス下型の上面
    に前記治具に保持されている第1部品の外側において押
    下し、かつ、前記圧入ピンは前記第2部品を前記第1部
    品に圧入することを特徴とする請求項1又は2に記載さ
    れた圧入品製造装置。
  4. 【請求項4】 治具を収容した孔の外周部分の上面に、
    第1部品の厚みと第2部品の厚みの差に等しい厚みを有
    する圧入深さ増加部材を設けたプレス下型と、圧入深さ
    増加部材を設けないプレス下型とを割出しテーブルに所
    定の順序で備えるとともに、 第2部品供給部により供給される第2部品の表裏を判定
    し、その判定結果が予め設定したものと一致した時は、
    前記第2部品供給部により供給される第2部品を反転し
    た後、引渡し位置に移動する部品反転装置を設けて、 一台で、第1部品に対する第2部品の圧入深さが異なる
    2種類の圧入品を製造することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載された圧入品製造装置。
  5. 【請求項5】 圧入部のプレス機による圧入力を測定
    し、測定値と基準値との比較において所定値以上の偏差
    がある場合は、圧入不良と判定して不良判定信号を出力
    する圧入力測定装置を設け、不良判定信号に基づいて圧
    入不良品を良品から振分ける振分け手段を排出部に備え
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載され
    た圧入品製造装置。
  6. 【請求項6】 円盤の外周部に放射方向に開口する部品
    を収容するための切欠部を円周方向に等間隔をもって形
    成してなり、水平な固定板の上面に、中心の垂直軸回り
    に回転自在に設けられた回転分離盤と、 前記回転分離盤を所定方向に回転させるための駆動手段
    と、 前記回転分離盤の外周面至近外側を前記固定板の所定位
    置に設定された部品捕捉位置の直後から前記回転分離盤
    の回転により一つの切欠部が前記部品捕捉位置に到達し
    た時に回転方向後方の一つの切欠部に対応する位置に設
    定された部品解放位置の直前まで円弧状に連続する案内
    面を有するガイド部材と、 前記回転分離盤の各切欠部が前記部品捕捉位置又は部品
    解放位置に到達したことを検知する第1検知手段と、 起動信号を受けるたびに前記駆動手段に起動信号を与
    え、かつ、前記第1検知手段からの検知信号を受けるた
    びに前記駆動手段に停止信号を与える第1制御手段と、 一つの切欠部が前記部品捕捉位置に到達した時、前記ガ
    イド部材の終端直後の部品解放位置に到達した一つの切
    欠部の下方において前記固定板が切欠された部分を遮閉
    する部品テーブルと、 前記部品テーブルを前記部品解放位置から同位置に到来
    した前記切欠部の開口方向に離間された部品引渡し位置
    までの間を往復移動させるための部品テーブル移動手段
    と、 前記部品捕捉位置に到達した切欠部に部品が収容されて
    いるか否かを検知する第2検知手段と、 前記第2検知手段からの検知信号に基づいて前記部品テ
    ーブル移動手段の駆動を制御する第2制御手段と、を有
    することを特徴とする部品分離装置。
  7. 【請求項7】 進退手段と反転手段と部品把持手段とを
    この順序で結合してなるハンドラーを、ガイドロッドに
    部品把持位置から部品解放位置まで摺動自在に保持する
    とともに、前記ハンドラーを前記部品把持位置と前記部
    品解放位置との間を往復移動させる移動手段を備え、前
    記進退手段を前記部品把持位置と前記部品解放位置とに
    おいて駆動させ、かつ、前記部品把持手段に前記部品把
    持位置と前記部品解放位置とにおいてそれぞれ部品把持
    動作及び部品解放動作をさせる制御手段を備えてなる部
    品反転装置。
  8. 【請求項8】 部品供給部から供給される部品の向きを
    判定する判定装置の下流側に部品反転装置を設け、前記
    判定装置の判定結果に応じて、反転用シリンダの駆動を
    制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項7に
    記載された部品反転装置。
  9. 【請求項9】 (a)割出し機とプレス機とを有し、
    (b)前記割出し機は、 中心の垂直軸回りに回転自在に設けられた割出しテーブ
    ルと、 前記割出しテーブルの上面に前記垂直軸を中心とする円
    周に沿って等間隔をもって配設されたプレス下型と、 前記割出しテーブルを前記各プレス下型の配置角度と等
    しい角度ずつ所定方向に回転させる定角度回転手段とか
    らなり、(c)前記プレス機は、 前記プレス下型とともにプレス型を構成するプレス上型
    と、 前記プレス上型を、前記割出しテーブルの所定位置に停
    止された一つのプレス下型の真上において、そのプレス
    下型から上方に離間された退避位置とそのプレス下型に
    密着押下する押下位置との間を昇降させる上型昇降手段
    とからなり、 前記プレス上型を順次所定位置に停止される前記プレス
    下型に押下して、前記プレス下型に保持された二つの部
    品を圧入すること、を特徴とする部品圧入装置。
  10. 【請求項10】 プレス下型は、中央上面に開口する孔
    の中に、上端部に小径の首部と、頭切り円錐状の肩部
    と、大径の胴部とを一体に有する治具を昇降自在に収容
    するとともに、その治具を常に前記プレス下型の上面か
    ら突出させる付勢部材を備えていることを特徴とする請
    求項8に記載された部品圧入装置。
  11. 【請求項11】 プレス下型は、上面に孔の外周に環状
    の圧入深さ増加部材を備えたものと、備えないものとの
    2種類を用いることを特徴とする請求項9又は10に記
    載された部品圧入装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321126A (ja) * 2001-04-23 2002-11-05 Nippon Thermostat Co Ltd サーモスタットの組立方法
KR101004470B1 (ko) 2008-09-26 2010-12-31 배병태 가이드앵커용 압입장치
CN108466839A (zh) * 2018-01-30 2018-08-31 东莞市圣荣自动化科技有限公司 一种汽车配件板体用电磁铁夹持定位旋转机构

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