JP2691844B2 - 遊技盤製造用の釘検査装置 - Google Patents

遊技盤製造用の釘検査装置

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JP2691844B2
JP2691844B2 JP5030164A JP3016493A JP2691844B2 JP 2691844 B2 JP2691844 B2 JP 2691844B2 JP 5030164 A JP5030164 A JP 5030164A JP 3016493 A JP3016493 A JP 3016493A JP 2691844 B2 JP2691844 B2 JP 2691844B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤製造用の釘
検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の遊技盤を製造するに際し
ては、その遊技盤基材の釘打ち面に自動的に釘打ちを行
う自動釘打ち機が使用されている。この釘打ち機は、遊
技盤基材を作業台上に位置決めしておき、その遊技盤基
材の釘打ち面に、遊技盤の種類に応じて所定のパターン
で多数の釘を順次自動的に打ち付けるようになってい
る。通常、遊技盤の釘打ち精度は、遊技機能、特に遊技
成績に大きく影響し、遊技提供者は勿論のこと、遊技者
から見た場合にも非常に重大である。従って、釘打ちは
高精度でなければならない。しかし、今日では釘打ち機
を使用して多数の釘を自動的に高能率で打っているた
め、釘打ち位置のバラツキ等によって釘が位置ずれした
り、遊技盤基材に使用する合板の硬さ等が原因して釘が
曲がったりすることがある。そこで、従来は遊技盤基材
に釘打ちを行った後、作業員がゲージ等を使用して人為
的に釘打ち状態を検査する方法を採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の作業員による人
為的な検査方法では、非常な熟練を要する上に、作業能
率が非常に悪く多数の要員が必要となり、膨大な数の遊
技盤が短時間で能率的に製造される現在、その全てを人
為的に検査することは非常に困難である。また仮に全て
の遊技盤基材について検査するとしても、検査員の個人
差によって検査精度に大きなバラツキがあり、信頼性に
欠ける欠点がある。本発明は、このような従来の課題に
鑑み、遊技盤基材に打たれた釘の位置ずれ、曲がり等の
良否を自動的に能率良く、しかも正確に検査できる遊技
盤製造用の釘検査装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技盤基材31を搬送する搬送手段15cの検査位
置側の上方に、遊技盤基材31の表面に釘打ちされた釘
134の頭部を斜め上方から照明する照明手段133
と、遊技盤基材31の複数の釘134が入る検査視野1
37を有しかつ照明手段133により照明される釘13
4の頭部側を上方から撮像する撮像手段132とを備
え、搬送手段15cの搬送方向と直交する方向に検査視
野137の一部が重なるように、遊技盤基材31に対応
させて撮像手段132を前記直交する方向に複数配置
し、搬送手段15cの検査位置側に、遊技盤基材31を
搬送方向に前記検査視野137単位づつ間欠送りする間
欠送り手段161を設け、撮像手段132により撮像さ
れた検査視野137内の釘134の頭部データと基準頭
部データとを比較して良否を判別する判別手段67を備
え、遊技盤基材31の間欠送り位置にて前記撮像及び判
定を検査視野137単位で行うようにしたものである。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明にお
いて、各撮像手段132を下向きに配置し、この撮像手
段132よりも搬送方向の下手側に照明手段133を配
置したものである。
【0005】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、釘134の頭部側の高輝度の
頭部データと基準頭部データとを比較して良否を判別す
るように判別手段67を構成したものである。請求項4
に記載の本発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発
明において、照明手段133に、遊技盤基材31に対応
させて前記直交する方向に配置された複数個の光源13
3aを備え、この照明手段133の遊技盤基材31側
に、遊技盤基材31の釘134の頭部を照明するように
各光源133aからの照明光を透過させる光透過性の乱
反射板135を設けたものである。請求項5に記載の本
発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明におい
て、検査視野137の撮像面に、釘134の頭部位置に
対応させて適正な頭部位置範囲137aを設定し、この
頭部位置範囲137aを基準にして釘134の頭部位置
の良否を判別するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1は本発明を採用したパチンコ機
用遊技盤の製造設備を例示し、第1〜第6釘打ち機1〜
6が横方向に一直線に列状に設置され、その釘打ち機1
〜6列の周辺に各装置類が配置されている。即ち、釘打
ち機1〜6列の正面側には、その第1〜第3釘打ち機1
〜3と、第4〜第6釘打ち機4〜6とに対応するように
第1、第2ロボット11、12が配置され、また釘打ち
機1〜6列の裏側には、各釘打ち機1〜6に釘を補給す
る移動補給手段52が配置されている。そして、各ロボ
ット11、12は、釘打ち機1〜6列に沿って架設され
たガイドレール13に懸吊されて移動自在であり、また
移動補給手段52は釘打ち機1〜6列に沿って架設され
たガイドレール141に沿って移動自在である。各釘打
ち機1〜6、ロボット11、12及び移動補給手段52
の周辺には、これらを外周から矩形状に取り囲むように
供給コンベヤ14と取り出しコンベヤ15とが設けられ
ている。
【0007】供給コンベヤ14、取り出しコンベヤ15
は、各ロボット11、12の動作範囲21、22の双方
に対向する搬送終端部14aと搬送始端部15aとを備
え、その搬送終端部14aと搬送始端部15aとが上下
に所定の間隔を置いて互いに重なり合い、平面的には矢
印方向の一方向搬送ラインを形成している。なお、搬送
終端部14a及び搬送始端部15aは、矩形状の一辺部
側を形成している。供給コンベヤ14の搬送終端部14
aの手前側には、この搬送終端部14aに対して略直角
方向に曲がる前工程ライン14bがあり、この前工程ラ
イン14bに、搬送始端部14a側から順次ゲージプレ
ス23、単軸ボール盤24及び多軸ボール盤25が配設
され、供給コンベヤ14により搬送される遊技盤基材3
1に対して夫々の処理作業を施すようになっている。
【0008】供給コンベヤ14には、図外のバキューム
・ストッカーにストックされた遊技盤基材31が供給さ
れる。遊技盤基材31は、図外のルータマシンによって
輪郭切りが行われており、その所定の輪郭に対応する位
置に位置決め用の基準孔32(図2参照)が設けられて
いる。基準孔32は、以降の各工程で遊技盤基材31に
各種の処理を行う場合の位置基準に利用され、これによ
って各釘打ち機1〜6においても、遊技盤に要求される
高精度な釘打ちが可能になっている。供給コンベヤ14
の搬送終端部14aには、図4にも示すように、第1ロ
ボット11の動作範囲21側の略中央に対応する第1釘
打ち対象物供給位置33と、第2ロボット12の動作範
囲22側の略中央に対応する第2釘打ち対象物供給位置
34とが設定されている。各釘打ち対象物供給位置3
3,34には、各ロボット11,12側に張り出すロー
ディング部35,36が搬送終端部14aと略同一高さ
で略直角に接続され、また供給コンベヤ14により搬送
されて来る遊技盤基材31を各釘打ち対象物供給位置3
3、34からローディング部35,36側に振り分けて
送り出すようにプッシャ37が配置されている。
【0009】取り出しコンベヤ15の搬送始端部15a
には、図4にも示すように、第1ロボット11の動作範
囲21側の略中央に対応する第1釘打ち対象物受取位置
38と、第2ロボット12の動作範囲22側の略中央に
対応する第2釘打ち対象物受取位置39とが設定されて
いる。各釘打ち対象物受取位置38,39には、各ロボ
ット11,12側に張り出すアンローディング部41,
42が搬送始端部15aと略同一高さで略直角に接続さ
れ、また第1、第2ロボット11、12によって各釘打
ち機1〜6からアンローディング部41,42上に移載
される遊技盤基材31を取り出しコンベヤ15側に送り
出すようにプーラー44が配置されている。取り出しコ
ンベヤ15の搬送始端部15aの下手側には、この搬送
始端部15aと略直角方向に曲がる後工程ライン15b
があり、この後工程ライン15bに、釘打ち後の遊技盤
基材31に風車(図示省略)を取り付ける風車打ち機4
5が設けられ、風車打ち機45により遊技盤基材31に
風車を自動的に打ち付けるようになっている。
【0010】後工程ライン15bの後側には、略直角方
向に屈曲する検査工程ライン15cが接続され、その検
査工程ライン15cに釘の曲がりを検査する釘曲がり検
査機46と、釘曲がり検査機46の検査で不良品と判定
された遊技盤基材31を排除するリジェクタ47とが設
けられている。なお、供給コンベヤ14及び取り出しコ
ンベヤ15には、ロボット11、12及びアンローディ
ング部41,42を含めて駆動式ローラーコンベアが採
用されており、多数のローラーの内、遊技盤基材31が
同時に接触する数個のローラーを駆動して遊技盤基材3
1を搬送し、そのローラーの停止によって遊技盤基材3
1を所定位置に自在に停止させるようになっている。ま
た各釘打ち機1〜6は、前工程ライン14bを経て供給
コンベヤ14の搬送終端部14a側に一定時間内に供給
されて来る釘打ち前の遊技盤基材31の数と、各ローデ
ィング部35,36からロボット11,12により各釘
打ち機1〜6に供給されて釘打ちを行った後、アンロー
ディング部41,42を介して取り出しコンベヤ15の
搬送始端部15a側に一定時間内に取り出される遊技盤
基材31の数とが等しくなるように釘打ち作業を行う。
【0011】供給コンベヤ14及び取り出しコンベヤ1
5の途中には、遊技盤基材31の有無を検出するセンサ
(図示省略)が設けられ、そのセンサの信号により遊技
盤基材31が連ならないように後続の遊技盤基材31の
搬送を制限すべく構成されている。従って、前工程ライ
ン14bから搬送されて来る遊技盤基材31が過剰にな
るような場合には、前工程ライン14bでの過剰作業を
制限するようにも制御できる。このため、供給コンベヤ
14の搬送終端部14a側へは、常に過不足のない適正
数の遊技盤基材31が適正なタイミングで供給される。
取り出しコンベヤ15の検査工程ライン15cの側方に
は、渡りコンベア48等を介して良品の遊技盤基材31
を検査工程ライン15cから受け取り、その遊技盤基材
31を倉庫等へ送り込む排出コンベア49が設けられて
いる。
【0012】釘打ち機1〜6、ロボット11、12、単
軸ボール盤24、多軸ボール盤25、風車打ち機45、
釘曲がり検査機46及び移動補給手段52は、夫々に専
属の端末機1a〜6a,61〜67,69を有し、その
各端末機1a〜6a,61〜67,69を介してホスト
コンピュータ68に接続され、各端末機1a〜6a,6
1〜67,69での入力データーやプログラムを利用し
ながら、ホストコンピュータ68での総合的なプログラ
ムに従って互いに関連しながら制御されて、各種の遊技
盤を自動的に製造して行くようになっている。
【0013】ゲージプレス23は、図2に示すように、
加圧板71の下面に電磁石を内蔵したポイントゲージ装
着面71aを有し、磁性体からなるポイントゲージ板7
2を着脱自在に吸着保持して、遊技盤基材31の釘打ち
面の各釘打ち位置にピンポイントを打刻するようになっ
ている。ポイントゲージ板72には遊技盤の種類に応じ
たものを使用し、その基準孔73に加圧板71の下面の
基準ピン74を嵌合することによって位置決めし、また
ポイントゲージ板72を遊技盤基材31に押し当てる時
に、基準ピン74を遊技盤基材31の基準孔32に嵌合
することによって遊技盤基材31を位置決めして、遊技
盤の種類に応じてピンポイントを正確に打刻するように
なっている。なお、ゲージプレス23は公知であり、そ
の詳細は省略する。
【0014】加圧板71へのポイントゲージ板72の選
択的な装着は人手によって行うが、各遊技盤に対応した
ものを所定の番地にストックするスタッカーを採用し、
所定の番地に所定のポイントゲージ板72を出し入れし
ながら、加圧板71にポイントゲージ板72を自動的に
選択して装着するようにしても良い。単軸ボール盤24
は、図3に示すように、遊技機の前工程ライン14bで
ゲージプレス23の下流側に配置されている。単軸ボー
ル盤24は、遊技盤基材31を一時的に倍速で搬送して
送り出す倍速コンベア81を備え、この倍速コンベア8
1の上方に、単軸ドリル82aを持ったドリルヘッド8
2と、このドリルヘッド82を直交するX軸及びY軸方
向に移動自在に支持するXYロボット83とが設けられ
ている。
【0015】XYロボット83は、ドリルヘッド82を
Y方向に移動自在に支持するY方向レール84と、この
Y方向レール84を一端側で支持し且つX方向に移動さ
せるX方向レール85とを備えている。倍速コンベア8
1の途中には、遊技盤基材31の前端部に当接する前方
ストッパ86と、遊技盤基材31の後端部に当接するバ
ックアップ87とが設けられ、また前方ストッパ86と
バックアップ87とによって位置決めされた遊技盤基材
31の基準孔32に下側から嵌脱自在に嵌合する基準ピ
ン88が昇降自在に設けられている。この単軸ボール盤
24では、倍速コンベア81に受け入れた遊技盤基材3
1を途中の所定位置に一時停止させて、その遊技盤基材
31の所定の複数箇所にドリルヘッド82を順次移動さ
せながら、ガイドレール装着用の釘孔を開ける。この場
合、倍速コンベア81にて矢印方向に搬送される遊技盤
基材31を前方ストッパ86とバックアップ87とによ
って位置決めした後、倍速コンベア81の下方から上昇
する基準ピン88を遊技盤基材31の基準孔32に嵌合
させて、遊技盤基材31の最終的な位置決めを行う。そ
して、遊技盤基材31を確実に位置決めした後、制御プ
ログラムに従ってドリルヘッド82をX方向及びY方向
に移動させながら、その単軸ドリル82aにより遊技盤
基材31に2〜3か所の穴明け加工を行う。なお、この
時の穴明けは、ガイドルール装着用の複数個の釘孔の
内、機種によって異なる数箇所の釘孔を対象にして行
い、共通の多数の釘孔は、次の多軸ボール盤25によっ
て同時に行う。
【0016】多軸ボール盤25は、多数のドリル25a
が位置調整可能に設けられたドリルヘッド25bを備
え、そのドリル25aの数だけの釘孔を同時に穿孔する
ようになっている。供給コンベヤ14の搬送終端部14
aと取り出しコンベヤ15の搬送始端部15aは、図4
に示すように上下に重なって設けられており、平面的に
は同一搬送ラインを形成している。従って、供給コンベ
ヤ14と取り出しコンベヤ15とを場所を取らずに少な
いスペースで効率的に配置できる。また供給コンベヤ1
4の搬送終端部14a側に搬送されてきた釘打ち前の遊
技盤基材31を各釘打ち対象物供給位置33,34から
ローディング部35,36を経て各ロボット11,12
に供給する供給動作と、各ロボット11,12からアン
ローディング部41,42経て釘打ち対象物受取位置3
8,39で取り出しコンベヤ15の搬送始端部15a側
に送り込んで次工程へと搬送する取り出し動作とを別系
統て混乱なく行うことができる。
【0017】各釘打ち対象物供給位置33,34のロー
ディング部35,36、及び各釘打ち対象物受取位置3
8,39のアンローディング部41,42は、図1、図
4に示すように搬送方向に2枚の遊技盤基材31を載置
できる長さを有し、各コンベア14,15の搬送終端部
14aと搬送始端部15aとの高低差に合わせて横方向
に近接した状態で配置されている。各ローディング部3
5,36には、図4に示すように、ローディング部3
5,36の先端部側で遊技盤基材31を停止させるスト
ッパ91と、縦軸廻りに回動自在で且つストッパ91に
当接する遊技盤基材31をセンタリングする左右一対の
位置決めアーム92と、ストッパ91に当接する遊技盤
基材31を検出して位置決めアーム92を内側に回動さ
せるセンサ(図示省略)とが設けられ、センサが遊技盤
基材31を検出した時各位置決めアーム92が内側に回
動して、ストッパ91に当接する遊技盤基材31を左右
両側から挟持して各ローディング部35,36上でセン
タリングを行うようになっている。各ローディング部3
5,36には、後続の遊技盤基材31を一時的に停止さ
せるストッパ93が上下に出退自在に設けられている。
【0018】プッシャ37は、供給コンベヤ14上を横
断するように配置されたガイド37aと、このガイド3
7aに支持案内され且つ搬送終端部14aに搬送されて
きた遊技盤基材31をローディング部35,36の基部
側位置に押し出すスライダー37bとを備えている。ス
ライダー37bは遊技盤基材31を押すためのピン37
cを有し、このピン37cは遊技盤基材31をローディ
ング部35,36側に押し出す時にのみ突出し、反対方
向への復帰時には遊技盤基材31との引っ掛かりを確実
に回避できるように出退自在になっている。
【0019】遊技盤基材31が供給コンベヤ14の搬送
終端部14aにより釘打ち対象物供給位置33,34に
搬送されて来ると、プッシャ37が矢印方向に作動し
て、搬送終端部14a上の遊技盤基材31をローディン
グ部35,36の基部側へと送り込む。そして、ローデ
ィング部35,36の基部側に送り込まれた遊技盤基材
31はローディング部35,36により搬送され、その
先端部側でストッパ91に当接して停止する。遊技盤基
材31がストッパ91に当接すると、センサが遊技盤基
材31を検出して左右一対の位置決めアーム92が内側
に回動し、ローディング部35,36上の遊技盤基材3
1をセンタリングする。従って、ローディング部35,
36の先端位置では、遊技盤基材31を搬送方向及び左
右方向に確実に位置決めでき、各ローディング部35,
36に対応する各ロボット11,12の動作制御での番
地指定により、各ローディング部35,36の先端側の
遊技盤基材31を確実に把持して、その遊技盤基材31
を各釘打ち機1〜6に順次供給できる。
【0020】後続の遊技盤基材31がプッシャ37によ
りローディング部35,36側に送り込まれると、スト
ッパ93の上昇によって後続の遊技盤基材31を一時的
に停止させる。このため、各ローディング部35,36
上で前後2枚の遊技盤基材31が干渉して、後続の遊技
盤基材31が先行の遊技盤基材31の位置決めを邪魔し
たり、各ロボット11,12による先行の遊技盤基材3
1の把持等を阻害したりすることもない。各ロボット1
1,12が各ローディング部35,36の先行の遊技盤
基材31を把持して取り出すと、ストッパ93が下降し
て後続の遊技盤基材31に対する停止を解除し、その遊
技盤基材31をローディング部35,36の先端側へと
搬送する。以降は同じ動作の繰り返しである。
【0021】供給コンベヤ14の搬送終端部14aには
2個のローディング部35,36があり、この2個のロ
ーディング部35,36で供給コンベヤ14により搬送
終端部14a側に搬送されて来る遊技盤基材31を分担
して交互に受入れた後、各ロボット11,12に対して
個別に遊技盤基材31を供給して行く。各ローディング
部35,36は2枚の遊技盤基材31を載置できる長さ
になっているので、ロボット11,12による遊技盤基
材31の把持等に時間が掛かっても、後続の遊技盤基材
31をローディング部35,36側に送り込むことがで
きる。従って、例えば、第1釘打ち対象物供給位置33
側において、ローディング部35側へと送り込まれる遊
技盤基材31の後端が搬送終端部14a側に突出する等
して、次の遊技盤基材31の第2釘打ち対象物供給位置
34側への搬送の邪魔をするようなこともない。このた
め供給コンベヤ14の搬送終端部14aから、各ローデ
ィング部35,36を経て各ロボット11,12に対し
て遊技盤基材31を順次円滑に供給できる。
【0022】各釘打ち対象物受取位置38,39のアン
ローディング部41,42は、各ロボット11,12に
よって先端部側に移載される釘打ち後の遊技盤基材31
を取り出しコンベヤ15の搬送始端部15a側へ向けて
搬送するようになっている。各アンローディング部4
1,42のプーラー44は、各アンローディング部4
1,42の基部側に縦断方向に配置されたガイド44a
と、このガイド44aにより支持案内され且つアンロー
ディング部41,42の基部側に搬送されてきた遊技盤
基材31を取り出しコンベヤ15の搬送始端部15a側
に引き込むスライダー44bとを備え、そのスライダー
44bに、遊技盤基材31を押すためのピン44cが設
けられている。プーラー44のピン44cは、アンロー
ディング部41,42上の遊技盤基材31を取り出しコ
ンベヤ15の搬送始端部15a側に引き込む時に遊技盤
基材31に係合し、復帰時に後続の遊技盤基材31の上
側を通過するように上下に出退自在に構成されている。
【0023】ロボット11,12により釘打ち後の遊技
盤基材31がアンローディング部41,42に移載され
ると、その遊技盤基材31はアンローディング部41,
42により取り出しコンベヤ15の搬送始端部15a側
へと搬送されて行く。そして、遊技盤基材31が取り出
しコンベヤ15の搬送始端部15a側に到達すると、プ
ーラー44が作動して、そのピン44cにより遊技盤基
材31を矢印方向へと押して取り出しコンベヤ15の搬
送始端部15a側へと強制的に引き込み、取り出しコン
ベヤ15により次工程へと搬送して行く。
【0024】遊技盤基材31を取り出しコンベヤ15の
搬送始端部15a上に引き込んだ後、そのプーラー44
はピン44cを上昇させた状態で復帰し、次にロボット
11,12によりローディング部35,36側に移載さ
れる遊技盤基材31に備えて待機する。第2アンローデ
ィング部42でも、2枚の遊技盤基材31を受け入れ可
能であるため、第2ロボット12による遊技盤基材31
の移載に時間が掛かっても、その遊技盤基材31が取り
出しコンベヤ15の搬送始端部15a側に突出するよう
なことがなく、第1アンローディング部41を経由して
第1釘打ち対象物受取位置38から取り出しコンベヤ1
5の搬送始端部15aに引き込まれた遊技盤基材31と
第2アンローディング部42側からの遊技盤基材31と
が第2釘打ち対象物受取位置39で干渉することもな
い。従って、各釘打ち対象物供給位置33,34におい
て、供給コンベヤ14の搬送終端部14aとローディン
グ部35,36との間で釘打ち前の遊技盤基材31を、
各釘打ち対象物受取位置38,39において、取り出し
コンベヤ15の搬送始端部15aとアンローディング部
41,42との間で釘打ち後の遊技盤基材31を夫々干
渉することなく円滑且つ確実に授受できる。
【0025】各ロボット11,12は、図5乃至図8に
示すように構成され、上下に重合する搬送終端部14a
及び搬送始端部15aと釘打ち機1〜6列との間で上部
に架設されたガイドレール13に沿って走行自在に懸吊
されている。ガイドレール13は、図5及び図6に示す
ように鉄骨構造体101に支架された一対のI型鋼13
aによって構成され、このI型鋼13aに各ロボット1
1,12が摺動自在に懸吊されている。一方のI型鋼1
3aの下端部にはラック102が固定され、このラック
102に噛合するピニオンギヤー103が各ロボット1
1,12に設けられている。各ピニオンギヤー103は
一対のI型鋼13a間で各ロボット11,12の上側に
回転自在に軸支され、減速ギヤー105を介して駆動モ
ータ104により駆動される。従って、各ロボット1
1,12は、駆動モータ104によりピニオンギヤー1
03を駆動することによってガイドレール13に沿って
その長手方向に走行可能であり、釘打ち対象物供給位置
33,34のローディング部35,36及び釘打ち対象
物受取位置38,39のアンローディング部41,42
側へと夫々移動することができる。
【0026】各釘打ち機1〜6は、各ロボット11,1
2との間で遊技盤基材31を授受する授受位置と作業位
置との間で移動可能な作業台1b〜6bを備え、その各
作業台1b〜6bに、遊技盤基材31の基準孔32に鉛
直方向に嵌合して遊技盤基材31を作業台1b〜6b上
に位置決めする基準ピン10が設けられている。なお、
基準ピン10と基準孔32との遊びはなく、十分な嵌合
代を持って嵌合するようになっている。各ロボット1
1,12は、遊技盤基材31のハンドリング機構を構成
し、図7及び図8に示すように多関節アーム110を備
え、釘打ち対象物供給位置33,34のローディング部
35,36、釘打ち対象物受取位置38,39のアンロ
ーディング部41,42、及び作業台1b〜6bとの間
で遊技盤基材31を授受すべく、多関節アーム110の
先端側の第5関節軸117を鉛直方向に平行移動させる
ようになっている。
【0027】多関節アーム110は、ロボット本体11
a,12aに垂直軸廻りに旋回可能な第1関節軸111
と、この第1関節軸111に対して第1アーム112を
水平軸廻りに旋回可能に支持する第2関節軸113と、
第1アーム112の先端部で第2アーム114を第2関
節軸113と平行な水平軸廻りに旋回可能に支持する第
3関節軸115と、第2アーム114の先端部で第3関
節軸115と平行な水平軸廻りに上向き、前向き及び下
向きに180゜の範囲内で旋回可能な該4関節軸116
と、第4関節軸116と直交する第2アーム114の長
手方向の軸廻りに旋回可能な第5関節軸117とを備え
ている。第5関節軸117の先端には、この第5関節軸
117の両側の対象位置に第1、第2ハンド121,1
22が背中合わせの状態に振り分けて支持されている。
各ハンド121,122は、互いに逆方向に突出して背
中合わせ状に配置された左右一対の把持爪121a,1
21b、122a,122bと、この把持爪121a,
121b、122a,122bを左右に接離方向に駆動
するシリンダ・リンク機構式の開閉機構251とを備
え、その一対の把持爪121a,121b、122a,
122bにより遊技盤基材31を両側から挟んで把持す
るようになっている。
【0028】各ロボット11,12は、各動作範囲2
1、22内でガイドレール13に沿って走行する走行動
作と、第1関節軸111廻りの旋回動作とにより、ハン
ド121,122をローディング部35,36及びアン
ローディング部41,42側と、各釘打ち機1〜6側と
に夫々選択的に対向させることが可能である。従って、
第1ロボット11は、第1釘打ち対象物供給位置33の
ローディング部35と第1釘打ち対象物受取位置38の
アンローディング部41に対向する位置に移動でき、そ
の対向位置でローディング部35から供給される釘打ち
前の遊技盤基材31を把持して第1〜第3釘打ち機1〜
3に移載し、また第1〜第3釘打ち機1〜3側の釘打ち
後の遊技盤基材31を把持してアンローディング部41
上に移載し取り出しコンベヤ15側へと取り出すことが
できる。また第2ロボット12は、第2釘打ち対象物供
給位置34のローディング部36と第2釘打ち対象物受
取位置39のアンローディング部42に対向する位置に
移動でき、その対向位置でローディング部36から供給
される釘打ち前の遊技盤基材31を把持して第4〜第6
釘打ち機4〜6に移載し、また第4〜第6釘打ち機4〜
6側の釘打ち後の遊技盤基材31を把持してアンローデ
ィング部42上に移載し取り出しコンベヤ15側へと取
り出すことができる。
【0029】各ロボット11,12では、一方のハンド
121又は122を下向きにした状態で多関節アーム1
10により第5関節軸117側を平行に下降させて、ロ
ーディング部35,36、アンローディング部41,4
2又は釘打ち機1〜6の作業台1b〜6bに対して真上
から鉛直方向に下降してその上の遊技盤基材31を一対
の把持爪121a,121b又は122a,122bに
より把持する。そして、把持爪121a,121b又は
122a,122bにより遊技盤基材31を把持した
後、鉛直方向に上昇して遊技盤基材31を持ち上げて行
く。従って、ロボット11,12により遊技盤基材31
を確実に把持して移載でき、特に作業台1b〜6bの基
準ピン10が遊技盤基材31の基準孔32に対して容易
且つ確実に嵌脱でき、両者間の拗れ等を確実に防止でき
る。多関節アーム110の先端側には2個のハンド12
1,122が背中合わせ状にあり、このハンド121,
122が第5関節軸117廻りに反転可能になっている
ため、その一方で釘打ち前の遊技盤基材31を把持し、
他方で釘打ち後の遊技盤基材31を把持することができ
る。
【0030】そこで、一方のハンド121で釘打ち前の
遊技盤基材31を把持した後、両ハンド121,122
が上下逆になるように第5関節軸117廻りに180゜
反転させながら、多関節アーム110を第1関節軸11
1廻りに釘打ち機1〜6側へと旋回させて、その釘打ち
機1〜6側の釘打ち後の遊技盤基材31を他方のハンド
122で把持して取り出す。そして、釘打ち後の遊技盤
基材31を釘打ち機1〜6から取り出した後、第5関節
軸117廻りに180゜反転させて釘打ち前の遊技盤基
材31を把持するハンド121を下側に向け、その遊技
盤基材31を釘打ち機1〜6に移載する。従って、各ロ
ボット11,12を1往復させることによって、ローデ
ィング部35,36から釘打ち機1〜6側への遊技盤基
材31の供給と、釘打ち機1〜6からアンローディング
部41,42側への遊技盤基材31の取り出しとが可能
であり、供給と取り出しとを別々に行う場合に比較し
て、釘打ち機1〜6に対する遊技盤基材31の着脱作業
を短時間で能率的にでき、釘打ち機1〜6の停止時間を
極力短縮できる。
【0031】風車打ち機45は、図1に示すように後工
程ライン15bの側方に設けられ、後工程ライン15b
上に設けられたボード供給・排出機構201と組み合わ
せて作動する。ボード供給・排出機構201は、ホスト
コンピュータ68に接続された端末機202を備え、ホ
ストコンピュータ68のプログラムに従って動作制御が
なされている。ボード供給・排出機構201は、後工程
ライン15bにより搬送されて来る釘打ち後の遊技盤基
材31を2枚単位で風車打ち機45に自動的に供給し、
また風車打ち機45で同時に風車打ちされた2枚の風車
打ち後の遊技盤基材31を後工程ライン15bに自動的
に戻すようになっている。風車打ち機45は、図1に示
すように左右に風車供給機構203を有し、この風車供
給機構203から供給される風車を2枚の遊技盤基材3
1に対して夫々自動的に打ち付けるようになっている。
【0032】釘曲がり検査機46は、図9乃至図11に
示すように、検査工程ライン15cに到達する遊技盤基
材31を受載して搬送する左右一対のチェーンコンベア
131と、チェーンコンベア131上の遊技盤基材31
を所定の検査位置で規制するストッパ211と、ストッ
パ211により規制された遊技盤基材31を所定の検査
高さに持ち上げて搬送方向に間欠送りする間欠送り手段
161と、間欠送り手段161上の遊技盤基材31に釘
打ちされた釘134の頭部を照明する照明手段133
と、照明手段133により照明された釘134をその頭
部側から撮像するTVカメラ132とを備えている。
【0033】間欠送り手段161の上手側の検査工程ラ
イン15cには、この間欠送り手段161側に順次送ら
れて来る遊技盤基材31を一時的に停止させる前後2個
の昇降式のストッパ162,163が設けられ、この各
ストッパ162,163の昇降により各遊技盤基材31
を順次間欠送り手段161側に1個づつ送るようになっ
ている。即ち、間欠送り手段161上の遊技盤基材31
がなくなれば、下手側のストッパ162が下降して待機
状態の遊技盤基材31を間欠送り手段161に搬送す
る。しかし、この時には、上手側のストッパ163が上
昇状態を保って後続の遊技盤基材31を停止させてい
る。そして、先行の遊技盤基材31が下手側のストッパ
162を通過した時に、この下手側のストッパ162が
上昇すると共に、上手側のストッパ163が下降してチ
ェーンコンベア131により後続の遊技盤基材31を搬
送し、間欠送り手段161の上手側でストッパ162に
より停止させる。従って、検査工程ライン15c上の遊
技盤基材31を順次1個づつ間欠送り手段161上に供
給でき、各遊技盤基材31相互の干渉等がなく、間欠送
り手段161上に遊技盤基材31を確実に位置決めでき
る。
【0034】間欠送り手段161は、シリンダ164に
よって昇降するガイドレール165と、このガイドレー
ル165に沿って案内される間欠送り板166とを備
え、間欠送り板166が図外の送りネジ等の送り手段に
連結されている。間欠送り板166は、遊技盤基材31
を持ち上げる時に、遊技盤基材31の基準孔32に嵌合
して位置決めする基準ピン167を有し、この基準ピン
167により遊技盤基材31を位置決めした状態で、送
り手段の間欠駆動によりその遊技盤基材31をTVカメ
ラ132の検査視野137分づつ搬送方向に間欠的に送
るようになっている。検査視野137は図12に示すよ
うに角形であり,その中に複数個の釘134が入る大き
さに設定されている。
【0035】このため、間欠送り手段161上の遊技盤
基材31の位置ずれ等を確実に防止できると共に、間欠
送り手段161による間欠送りの停止中に、TVカメラ
132により検査視野137内に収まる複数本の釘13
4の頭部を撮像してその良否を検査できる。従って、T
Vカメラ132の撮像による検査方式を採用しているに
も拘わらず、検査精度が著しく向上する利点がある。ま
た間欠送り手段161により遊技盤基材31をチェーン
コンベア131から持ち上げて間欠送りしながら検査す
るため、チェーンコンベア131の駆動、停止で間欠送
りをする場合に比較して、遊技盤基材31の位置決め精
度が向上し、釘134の頭部のブレ等による誤検出を容
易に防止できる。なお、この場合には、間欠送り手段1
61により遊技盤基材31を4回間欠送りした時に、遊
技盤基材31の全域がTVカメラ132の検査視野13
7を4段階に通過して、その全域をTVカメラ132が
撮像して検査できるようになっている。
【0036】TVカメラ132は、遊技盤基材31の釘
134の頭部を上方から下向きに撮像すべく下向きに配
置され、その検査視野137の一部が図12に示す如く
遊技盤基材31上で重なるように、遊技盤基材31の幅
に合わせて検査工程ライン15cの搬送方向と直交方向
に所定間隔をおいて4個配置されている。なお、TVカ
メラ132は、支持枠132aにより間欠送り手段16
1の上方に固定されている。TVカメラ132を遊技盤
基材31の幅方向に4個配置し、その各TVカメラ13
2の検査視野137の一部が重なるようにしているの
で、各TVカメラ132の検査視野137を必要以上に
大きくすることなく遊技盤基材31の幅方向の全域を撮
像して検査できると共に、TVカメラ132を横方向に
移動させる必要がなく短時間で釘134の良否を検査で
きる。また4個のTVカメラ132で遊技盤基材31の
幅方向の全体を撮像するので、個々のTVカメラ132
の検査視野137が小さくなり、画像処理が容易であ
る。
【0037】照明手段133はTVカメラ132よりも
検査工程ライン15cの搬送方向の下手側に配置され、
遊技盤基材3,1の釘134の頭部を斜め上方から照明
するようになっている。この照明手段133は、長手方
向が上下方向となるように配置された蛍光灯133aを
遊技盤基材31の幅方向に所定間隔をおいて5個備え、
この各蛍光灯133aから乱反射板135を介して遊技
盤基材31の釘134の頭部を照明するようになってい
る。乱反射板135は光透過性を有するアクリル板、ガ
ラス板等により構成され、この乱反射板135で蛍光灯
133aからの光を乱反射させながら証明するようにな
っている。なお、遊技盤基材31の釘134は、図13
に示す如く使用時に上向きに5゜程度傾斜するようにし
た状態で釘打ちされているので、その釘134の傾き方
向側から照明手段133により照明するようにしてい
る。また照明手段133の照明器具は蛍光灯133a以
外のものを使用しても良い。
【0038】照明手段133で遊技盤基材31の釘13
4の頭部を照明した状態で、その釘134の頭部をTV
カメラ132により撮像して検査するので、頭部の照明
側に輝度の高い部分が頭部全体の数分の一の大きさでで
き、この実際の頭部よりも極く小さい高輝度像134a
ができる。従って、この小さい高輝度像134aの頭部
データを基準頭部データと照合することにより、頭部の
全体を撮像する場合よりも正確に良否を判別できる。具
体的には、検査視野137の撮像面に、各釘134の頭
部位置に対応して適正な頭部位置範囲を示すウインドウ
137aを設定しておき、そのウインドウ137a内の
高輝度像134aの面積が所定値以下か又はない場合
に、釘134が傾いたり、曲がったり、釘134の頭部
が傾いたり、或いは釘134が打たれてないものと判断
して不良と判断する。
【0039】TVカメラ132では遊技盤基材31の釘
134の頭部のみを撮像し、その各釘134の頭部デー
タをホストコンピュータ68により制御される端末機6
7にて基準頭部データと比較して、基準位置との振れ具
合から各釘134の頭部位置の良否を判別する。このた
め、釘134の打ち込み位置の違いによる位置振れ、釘
134の曲がりや角度の違いによる位置振れ等があれ
ば、それらを不良として判別できる。なお、基準位置
は、遊技盤の機種に応じてホストコンピュータ68を通
じて端末機67により自動的に変更し、各種の遊技盤に
対応できるようにしている。
【0040】TVカメラ132と照明手段133とを搬
送方向に分離して設け、そのTVカメラ132を下向き
に配置する一方、照明手段133で釘134の頭部を斜
め上方から照明するようにしているため、各TVカメラ
132の外周側に同心状にリングライト等を設ける場合
に比較して、各TVカメラ132相互間の間隔を小さく
できる。従って、TVカメラ132に検査視野137の
小さいものを使用して、各TVカメラ132を遊技盤基
材31に接近させて配置することができる。しかも、T
Vカメラ132を下向きに配置し、このTVカメラ13
2から側方に離れた位置に照明手段133を配置して、
この照明手段133により遊技盤基材31上の釘134
を斜め上方から照明しているので、単に各TVカメラ1
32相互間の間隔を小さくできるだけでなく、通常の遊
技盤基材31は絵を表示した合成樹脂板等を釘打ち面側
に装着して光沢状に仕上げているにも拘わらず、その遊
技盤基材31の釘打ち面で反射した反射光がTVカメラ
132に入り難くなり、釘打ち面の光沢、装飾図柄等に
影響されることなく、TVカメラ132により釘134
の頭部を確実に撮像することができる。
【0041】遊技盤基材31の幅方向に4個のTVカメ
ラ132を配置し、間欠送り手段161による間欠送り
毎に遊技盤基材31の幅方向の全域を撮像する関係か
ら、遊技盤基材31の幅方向に5個の蛍光灯133aを
配置して照明手段133を構成しているが、光透過性を
有する乱反射板135を介して各蛍光灯133aにより
釘134の頭部を照明しているので、遊技盤基材31の
幅方向の各位置における照度のバラツキを少なくでき、
遊技盤基材31の幅方向の全体をムラなく照明できる。
このため、TVカメラ132による撮像精度が向上す
る。また間欠送り手段161によりTVカメラ132の
検査視野137単位で遊技盤基材31を間欠的に送りな
がら、その間欠送り位置でTVカメラ132による撮像
及び判定を行うので、検査視野137の小さいTVカメ
ラ132を使用して大きな遊技盤基材31の全面を容易
に検査できる。なお、良否の判別原理と、この原理によ
る判別の可否につき説明すると、図14に示す通りであ
る。
【0042】図14の(a)は高輝度像134aの全体
がウインドウ137aの中にあるので、釘134の状態
が正常であり、良と判別する。(b)及び(c)は高輝
度像134aの全体がウインドウ137a外に完全に外
れており、不良と判別する。(d)は高輝度像134a
の極く一部しかウインドウ137a内に位置しないの
で、基準値以下となり不良と判別できる。(e)は高輝
度像134aの半分以上がウインドウ137a内に位置
しているので、基準値を上回り良と判別する。(g)
(h)(l)及び(m)は、釘134の曲がりにより頭
部が搬送方向の側面或いは正面から見て所定角度以上に
傾いている場合であり、高輝度像134aがウインドウ
137aに対して傾き側に振れることにより不良と判別
できる。なお、(f)(i)は側面からも正面からも正
常であり、良と判別できる。
【0043】検査工程ライン15cのリジェクタ47
は、昇降式のストッパ47cと、ガイド47dに沿って
摺動するプーラー47aとを備え、釘曲がり検査機46
により不良と判別された遊技盤基材31が到達した時
に、ストッパ47cが上昇して遊技盤基材31を停止さ
せ、次いでプーラー47aが作動して遊技盤基材31を
排出コンベア49側に取り出し検査工程ライン15cか
ら排除する。移動補給手段52は、図1に示すように、
各釘打ち機1〜6に対して供給コンベヤ14、取り出し
コンベヤ15及びロボット11,12等と反対側に配置
されている。このため、ロボット11,12と移動補給
手段52とが干渉することがなく、夫々を円滑に作動さ
せることができると共に、ロボット11,12及び移動
補給手段52を最適な位置に設置することが可能であ
る。
【0044】移動補給手段52は図15乃至図18に示
すように、釘打ち機1〜6の側方近傍で上部側に横架さ
れたガイドレール141と、ガイドレール141に支持
案内されて走行するトロリー142と、トロリー142
に装着された補給ホッパ143と、ガイドレール141
の途中でガイドレール141に対して釘打ち機1〜6と
反対側の下部に配置された釘供給源のホストホッパ51
と、補給ホッパ143よりも上側に配置された供給ホッ
パ146と、ホストホッパ51の釘を送り出す振動フィ
ーダ143bと、振動フィーダ143bからの釘を供給
ホッパ146へと持ち上げるバケット式等のリフトコン
ベア145とを備えている。
【0045】ガイドレール141は、図1及び図15に
示すように、両端の支柱141aにより支持され、釘打
ち機1〜6列の一側に近接させた状態で、その釘打ち機
1〜6列の上方に架設されている。トロリー142は、
ガイドレール141の釘打ち機1〜6側の側面に配置さ
れており、ガイドレール141の上側を転動する車輪1
42aを介してガイドレール141により移動自在に支
持されると共に、ガイドレール141に沿って張設され
た駆動ワイヤー143a等を介してガイドレール141
の一端側の駆動モータ140により往復駆動される。ガ
イドレール141には、供給ホッパ146に対応するホ
ームポジションに位置センサ150が、各釘打ち機1〜
6に対応する対応位置に位置センサ151が夫々設けら
れ、この各位置センサ150,151がトロリー142
を機械的、光学的、磁気的又は電磁的に検出した時に、
その位置でトロリー142が停止するようになってい
る。このため、ガイドレール141側に簡単な位置セン
サ150,151を設けることによって、トロリー14
2をホームポジション及び各対向位置に確実に停止させ
ることができる。
【0046】ホームポジションはガイドレール141の
一端側にあり、このホームポジションには、ガイドレー
ル141に対して釘打ち機1〜6と反対側の上部に供給
ホッパ146が、下部にホストホッパ51と振動フィー
ダ143bが夫々配置され、その振動フィーダ143b
と供給ホッパ146とが上下方向のリフトコンベア14
5により接続されている。ホームポジション側では、ホ
ストホッパ51内の釘を振動フィーダ143bでリフト
コンベア145側に送り出し、その釘をリフトコンベア
145で供給ホッパ146側に送り込み、この供給ホッ
パ146からホームポジションに停止中の補給ホッパ1
43へと釘を自然流下により投入する。このようにホス
トホッパ51を下部に配置し、このホストホッパ51か
ら振動フィーダ143b、リフトコンベア145を介し
て供給ホッパ146に釘を投入すべく構成すれば、ホス
トホッパ51への釘の供給を下部側で容易に行える。
【0047】また振動フィーダ143bを使用している
ため、ホストホッパ51からの釘の単位時間当たりの送
り出し量の設定、送り出し、停止を、振動フィーダ14
3bの振動数の設定や、振動の開始、停止によって容易
に行える。供給ホッパ146は補給ホッパ143よりも
上にあり、この供給ホッパ146から自然流下により釘
を補給ホッパ143に投入するので、その投入が容易で
ある。しかも、ホストホッパ51から振動フィーダ14
3bにより取り出された釘をリフトコンベア145で持
ち上げて供給ホッパ146に送り込むので、ホストホッ
パ51が下部にあり、供給ホッパ146が補給ホッパ1
43よりも上にあるにも拘わらず、ホストホッパ51か
ら供給ホッパ146へと容易に釘を送り込むことができ
る。
【0048】またガイドレール141、補給ホッパ14
3、供給ホッパ146が上部にあり、下部側にホストホ
ッパ51、振動フィーダ143b等を配置すれば良いの
で、釘打ち機1〜6の周辺部分に十分なスペースを確保
でき、少ないスペースで容易に設置できる利点がある。
補給ホッパ143に釘が投入されると、トロリー142
は釘切れ(エンプティ)信号を発している釘打ち機1〜
6側へとガイドレール141に沿って走行し、その釘打
ち機1〜6の対向位置に到達して位置センサ151が検
出した時に停止する。そしてトロリー142の停止後、
補給ホッパ143から釘打ち機1〜6のホッパ146a
側へと釘を補給する。各釘打ち機1〜6ではホッパ14
6aから釘打ち部へと釘を供給し、その釘打ち部で遊技
盤基材31の所定位置に順次釘打ちを行う。
【0049】補給ホッパ143は、支軸147a廻りに
回動自在な開閉蓋147を底部一側に備え、トロリー1
42が対向位置に停止した時に、ガイドレール141の
下側に設けた操作シリンダ148を作動させて開閉蓋1
47を開放し、その中の釘を釘打ち機1〜6のホッパ1
46a側へと補給する。このため、トロリー142が停
止すれば、補給ホッパ143から釘打ち機1〜6側に自
動的に釘を補給できる。
【0050】開閉蓋147はバネ147bで常時閉方向
に付勢されると共に、連結ロッド147cを介して開放
レバー149に連結されている。開放レバー149は開
閉蓋147と反対側で補給ホッパ143に支軸149a
により枢支され、操作シリンダ148の押動片148a
の下側に対向するように配置されている。そして、操作
シリンダ148を作動させて押動片148aにより開放
レバー149を下方へと押せば、バネ147bに抗して
開閉蓋147が開放する。なお、開閉蓋147、バネ1
47b、連結ロッド147c、開放レバー149等によ
り補給用開閉機構147dが構成され、また操作シリン
ダ148により操作手段が構成されている。このため、
ガイドレール141側の操作シリンダ148により、補
給ホッパ143の開閉蓋147を簡単に開閉操作するこ
とができる。また各対向位置にある全ての操作シリンダ
148を同時に作動させても、所定の対向位置に停止中
のトロリー142に対応する操作シリンダ148が、そ
の補給ホッパ143の開放レバー149を操作するのみ
であり、開閉用の制御系を簡単に構成でき、制御が容易
である。しかも、ガイドレール141側に操作シリンダ
148を設け、補給ホッパ143側に開放レバー149
等を設ければ良いので、補給ホッパ143側に開閉駆動
機構を設ける場合に比較して、補給ホッパ143側の構
造を簡略化できる。
【0051】なお、図中、231は釘打ち機1〜6の釘
切れを検出する釘切れセンサ、232はホストホッパ5
1の釘切れを検出する釘切れセンサ、233は補給ホッ
パ143の釘切れを検出する釘切れセンサである。な
お、供給ホッパ146にも釘切れを検出する釘切れセン
サを設けても良い。図19は製造ラインを制御する制御
系の概略を示し、その主な制御例を図20乃至図27に
示す。ホストコンピュータ68は、図19に示すよう
に、CPUに各種の情報を設定し入力するキーボード1
81を備えている。ホストコンピュータ68は各端末機
1a〜6a,61〜67,69との間で互いに通信を行
い、必要な種々の信号、データを入出力する。
【0052】図20は制御系の主な制御内容を示すメイ
ンルーチンのフローチャートであり、このフローチャー
トに従って各部を制御する。図21は単軸ボール盤24
の動作処理サブルーチンのフローチャートを示し、遊技
盤基材31の搬入をセンサ等で確認した時に、このサブ
ルーチンが実行される。即ち、単軸ボール盤24に搬入
された遊技盤基材31の位置決めが終了すると、その時
点で図20の入出力制御において製造機種が何であるか
を判別する。そして、機種A又はBと判別すれば、その
機種A又はBに応じて遊技盤基材31の所定位置に3か
所づつ穴明けを行い、また機種Cと判別すれば、その機
種Cに応じた位置に3か所づつ穴明けを行う。この穴明
けが完了すると、位置決めを解除して穴明け後の遊技盤
基材31を次段側へと排出し、センサがその遊技盤基材
31の排出を検出した時に、ストッパを上昇させて後続
の遊技盤基材31を停止させるべく位置決め予備動作を
行い、メインルーチンに戻る。
【0053】図22は遊技盤基材31の供給処理サブル
ーチンのフローチャートを示す。このサブルーチンは、
供給フラグが1にセットされている場合に実行される。
供給フラグは第1釘打ち対象物供給位置33に遊技盤基
材31がない場合にセットされるもので、釘打ち対象物
供給位置33,34の前工程ライン14bから搬送終端
部14aに釘打ち前の遊技盤基材31が供給され始める
時の状態である。遊技盤基材31が第1釘打ち対象物供
給位置33に到着したことをセンサにより確認すると、
供給フラグを0にセットした後、プッシャ37を作動さ
せてローディング部35側に送り込む。そして、ローデ
ィング部35の先端が空状態であることをセンサで確認
してストッパ93を下降させ、第1ローディング部35
側に送り込まれた遊技盤基材31をその先端部側へと搬
送する。
【0054】遊技盤基材31がローディング部35の先
端のストッパ91に当接すると、センサでその遊技盤基
材31を検出して左右の位置決めアーム92を内側へと
回動させて、この位置決めアーム92により第1ローデ
ィング部35上の遊技盤基材31のセンタリングを行
う。これにより第1ローディング部35では、遊技盤基
材31を供給可能な状態になるので、次段に第1供給可
信号を発信する。そして、次の遊技盤基材31が第1釘
打ち対象物供給位置33及び第2釘打ち対象物供給位置
34の双方に順次搬入されたのを確認した時のみ供給フ
ラグを1にセットし、更に次の遊技盤基材31が第2釘
打ち対象物供給位置34に到達した時に、第2ローディ
ング部36に搬入し供給する。この動作の繰り返しによ
って、第1釘打ち対象物供給位置33では奇数番目の遊
技盤基材31を第1ローディング部35に、第2釘打ち
対象物供給位置34では偶数番目の遊技盤基材31を第
2ローディング部36に夫々供給する。
【0055】図24は各ロボット11,12の動作処理
サブルーチンのフローチャートを示し、釘打ち前対象物
把持フラグが0にリセットされている時に実行される。
この釘打ち前対象物把持フラグは、ロボット11,12
が釘打ち前の遊技盤基材31を把持している時にセット
され、初期状態では0にリセットされている。各釘打ち
対象物供給位置33,34のローディング部35,36
が供給可信号を発したか否かを判別して、その供給可信
号があればロボット11,12がローディング部35,
36の遊技盤基材31を把持する。そして、この把持の
終了によって釘打ち前対象物把持フラグを1にセット
し、釘打ち動作の完了した釘打ち機1〜6があるか否か
をその動作信号によって確認し、遊技盤基材31のない
エンプティ状態の釘打ち機1〜6があれば、その釘打ち
機1〜6に優先順位に従って遊技盤基材31を順次供給
する。
【0056】この優先順位は、各ロボット11,12が
互いに干渉しないように、各ロボット11,12が対応
する3個の釘打ち機1〜3,4〜6の内、第1釘打ち機
1と第4釘打ち機4から順に指定し、その後はエンプテ
ィ信号を出した順番に供給すべく決めれば良い。遊技盤
基材31の供給が終了すると、釘打ち前対象物把持フラ
グを0にリセットして、次の遊技盤基材31の把持を開
始し、この動作の繰り返しによって各釘打ち機1〜6に
釘打ち前の遊技盤基材31を順次供給し、各釘打ち機1
〜6で釘打ち作業を実行して行く。
【0057】各釘打ち機1〜6において順次釘打ちが完
了すると、その完了機を確認してその釘打ち機1〜6の
釘打ち後の遊技盤基材31を取り出す。そして、取り出
し後の釘打ち機1〜6に次の遊技盤基材31を供給し、
次の釘打ち作業を実行する。この場合にも、遊技盤基材
31の供給が完了した時点で釘打ち前対象物把持フラグ
を0にリセットして、次の遊技盤基材31を把持できる
ようにする。また釘打ち機1〜6から取り出した釘打ち
後の遊技盤基材31はアンローディング部41,42に
移載し、これが完了するとメインルーチンにリターンす
る。
【0058】図23は受取動作処理サブルーチンのフロ
ーチャートを示し、このサブルーチンは各アンローディ
ング部41,42の遊技盤基材31を釘打ち対象物受取
位置38,39で取り出しコンベヤ15に送り出す際
に、各アンローディング部41,42に遊技盤基材31
が移載されたことをセンサ等で確認した後に実行する。
即ち、第1アンローディング部41に遊技盤基材31が
移載され、その遊技盤基材31が所定位置にあるか否か
確認し、所定位置に遊技盤基材31があれば、各プーラ
ー44を作動させて遊技盤基材31を取り出しコンベヤ
15の搬送始端部15a側へと送り出す。この場合に第
1アンローディング部41側の遊技盤基材31を先に送
り出し、その後に第2アンローディング部42の遊技盤
基材31を送り出す。
【0059】図25は釘曲がり検査動作サブルーチンの
フローチャートを示し、このサブルーチンは検査位置に
遊技盤基材31が搬入されたことを確認して実行する。
下手側のストッパ162が上昇した状態で、この下手側
のストッパ162に当接するまで遊技盤基材31が搬入
されると、上手側のストッパ163を上昇させた後に下
手側のストッパ162を下降させて、その遊技盤基材3
1を検査位置へと送り込む。そして、遊技盤基材31が
検査位置にある固定のストッパ211に当接すると、間
欠送り手段161の間欠送り板166を上昇させて遊技
盤基材31を所定高さまで持ち上げると共に、基準ピン
167を遊技盤基材31の基準孔32に嵌合させて遊技
盤基材31を間欠送り手段161に対して位置決めし、
間欠送り手段161の間欠送り板166を所定量だけ駆
動する。
【0060】次に照明手段133により照明された遊技
盤基材31の釘134の頭部側をTVカメラ132によ
り撮像して、その検査視野137内にある各釘134の
良否を検査する初回の検査を行う。なお、間欠送り手段
161上での遊技盤基材31の位置決め精度が良く、遊
技盤基材31を初期検査位置に正確に位置決めできる場
合には、初回の間欠送り動作は省略できる。初回検査
後、カウンタをインクリメントし、そのカウント値が4
になるまで間欠送り手段161による遊技盤基材31の
間欠送り動作と検査動作とを行い、1個の遊技盤基材3
1につき4回の釘曲がり検査を実行し、その遊技盤基材
31の全域の検査を終える。
【0061】カウンタのカウント値が4になれば、その
カウント値をリセットした後、検査結果に不良信号があ
るか否かを判別し、不良信号があれば間欠送り手段16
1の復帰と共に、その不良と判別された遊技盤基材31
をリジェクタ47によりリジェクト処理を行う。不良信
号がなければ、正常な遊技盤基材31として検査工程ラ
イン15cの後方へと搬出する。最後に下手側のストッ
パ162を上昇させて、同様の動作を繰り返し行う。図
26は図25の検査動作サブルーチンのフローチャート
を示す。検査時には、TVカメラ132で検査視野13
7内の釘134の頭部を撮像し、それを画像処理する。
そして、ウインドウ137a内での高輝度像134aの
面積が所定の基準値以下であるか否かによって良・不良
を判別し、不良の時には不良信号を発生して図25のサ
ブルーチンにリターンする。
【0062】図27は釘補給動作処理サブルーチンのフ
ローチャートを示す。このサブルーチンでは、先ずホス
トホッパ51が釘切れのエンプティ状態か否かを判別
し、エンプティ状態の時には警告を発し続ける。そし
て、ホストホッパ51に釘が投入された後、次に移行す
る。続いて補給ホッパ143が釘切れのエンプティ状態
か否かを確認し、トロリー142がホームポジションに
あるか否かを確認する。そしてトロリー142をホーム
ポジションに戻した後、ホストホッパ51から振動フィ
ーダ143b、リフトコンベア145を介して供給ホッ
パ146に釘を送り込み、この供給ホッパ146から補
給ホッパ143に釘を投入する。補給ホッパ143に対
する釘の投入が完了すると、振動フイーダ143b、リ
フトコンベア145等を停止させた後、次の制御に移行
する。続いてエンプティ状態の釘打ち機1〜6があるか
否かを判別し、優先順位に従うか又は釘切れ信号を先に
発したものを最優先して、その釘打ち機1〜6の対向位
置にトロリー142を移動させて行く。そして、トロリ
ー142が到達すると、補給ホッパ143の開閉蓋14
7を開放して、その釘打ち機1〜6に釘を補給する。こ
の補給が完了すれば、補給ホッパ143を閉じた後、ト
ロリー142をホームポジションに戻す。
【0063】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、製造ラインに関する具体的な動作や制御は種々に変
更可能であり、本発明はこの実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、実施形態では、人がホストコンピュ
ータ68等に機種情報を入力するようにしたが、遊技盤
基材31にその機種を表示するバーコード等を貼付し、
これを自動的に読み取って機種情報を入力することもで
きる。また図1に仮想線で示すように供給コンベヤ14
の搬送終端部14aに別のローディング部35a,36
aを、取り出しコンベヤ15の搬送始端部15aに別の
アンローディング部41a,42aを夫々設ける等し
て、コンベア14,15の両側に釘打ち機1〜6等を配
置することも可能である。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、釘1
34の頭部を照明する照明手段133と、この照明手段
133により照明される釘134の頭部側を上方から撮
像する撮像手段132と、撮像手段132により撮像さ
れた検査視野137内の釘134の頭部データと基準頭
部データとを比較して良否を判別する判別手段67とを
備えているので、釘の位置ずれ、曲がり等の良否を自動
的に能率良く、しかも正確に検査できる。また搬送手段
15cの搬送方向と直交する方向に検査視野137の一
部が重なるように、遊技盤基材31に対応させて撮像手
段132を前記直交する方向に複数配置し、搬送手段1
5cの検査位置側に、遊技盤基材31を搬送方向に間欠
送りする間欠送り手段161を設けているので、間欠送
り手段161により遊技盤基材31を間欠的に送りなが
ら、複数の撮像手段132により遊技盤基材31の全幅
に亘って撮像できる。このため、撮像手段132及び照
明手段133を移動させる場合に比較して撮像手段13
2及び照明手段133に対する電気系の接続を容易にで
きると共に、その支持構造を簡単にでき、遊技盤基材3
1の全域に亘って容易に能率的に検査できる。しかも、
撮像手段132が遊技盤基材31の複数の釘134が入
る検査視野137を持っているので、搬送方向と直交す
る方向に配置する撮像手段132の数を少なくできる。
また間欠送り手段161により遊技盤基材31を前記検
査視野137単位づつ間欠的に送り、遊技盤基材31の
間欠送り位置にて前記撮像及び判定を検査視野137単
位で行うようにしているので、遊技盤基材31の停止状
態で撮像手段132により撮像でき、撮像時の頭部画像
のブレ等がなく信号処理が容易であると共に、検査精度
が著しく向上する。更に 撮像手段132が遊技盤基材
31の複数の釘134を含む検査視野137を持ってお
り、その検査視野137を単位として間欠送り手段16
1により遊技盤基材31を搬送方向に間欠的に送るよう
にしているので、検査視野137に応じて遊技盤基材3
1の間欠送り回数を少なくできる。しかも撮像手段13
2が遊技盤基材31の釘134の頭部を上方から撮像す
るのに対して、釘134の頭部を斜め上方から照明する
ように照明手段133を配置しているので、撮像手段1
32と照明手段133とを分離して配置でき、照明手段
133の大きさ等に制約されずに各撮像手段132間の
間隔を小さくできる。遊技盤基材31を搬送する搬送手
段15cの検査位置側の上方に撮像手段132と照明手
段133とを配置する一方、搬送手段15c側に、遊技
盤基材31を搬送方向に間欠送りする間欠送り手段16
1を設けているので、搬送手段15cにより順次搬送さ
れて来る遊技盤基材31を、その搬送途中で間欠送り手
段161により直ちに間欠的に送りながら容易且つ迅速
に検査できる。請求項2に記載の本発明によれば、各撮
像手段132を下向きに配置し、この撮像手段132よ
りも搬送方向の下手側に照明手段133を配置している
ので、照明手段133の照明光が遊技盤基材31の表面
で反射して撮像手段132側に入ることがなく、遊技盤
基材31の表面の図柄等に影響されずに釘134の頭部
を撮像手段132で撮像できる。
【0065】請求項3に記載の本発明によれば、釘13
4の頭部側の高輝度の頭部データと基準頭部データとを
比較して良否を判別するように判別手段67を構成して
いるので、判別手段67による良否の判別が容易であ
る。請求項4に記載の本発明によれば、照明手段133
に、遊技盤基材31に対応させて前記直交する方向に配
置された複数個の光源133aを備えているので、照明
手段133の各光源133aにより遊技盤基材31の全
幅に亘ってその釘134の頭部を容易に照明できる。ま
た照明手段133の遊技盤基材31側に、各光源133
aからの照明光を透過させて遊技盤基材31の釘134
の頭部を照明するように光透過性の乱反射板135を設
けているので、複数個の光源133aで照明するにも拘
わらず、遊技盤基材31側での照度ムラを防止でき、遊
技盤基材31の各釘134の頭部を確実に照明できる。
請求項5に記載の本発明によれば、検査視野137の撮
像面に、釘134の頭部位置に対応させて適正な頭部位
置範囲137aを設定し、この頭部位置範囲137aを
基準にして釘134の頭部位置の良否を判別するように
しているので、良否の判別が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパチンコ機製造ライ
ンの平面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すゲージプレスの分解
斜視図である。
【図3】発明の一実施形態を示す単軸ボール盤の斜視図
である。
【図4】本発明の一実施形態を示すコンベアの斜視図で
ある。
【図5】本発明の一実施形態を示すロボット、釘打ち機
等の側面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すロボットの正面図で
ある。
【図7】本発明の一実施形態を示すロボットの斜視図で
ある。
【図8】本発明の一実施形態を示すロボットのハンド部
の斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態を示す釘曲がり検査部の斜
視図である。
【図10】本発明の一実施形態を示す釘曲がり検査部の
平面図である。
【図11】本発明の一実施形態を示す釘曲がり検査部の
側面図である。
【図12】本発明の一実施形態を示す撮像状態の平面図
である。
【図13】本発明の一実施形態を示す撮像状態の側面図
である。
【図14】本発明の一実施形態を示す釘曲がり検査の良
否の説明図である。
【図15】本発明の一実施形態を示す移動補給手段の斜
視図である。
【図16】本発明の一実施形態を示す釘供給部の斜視図
である。
【図17】本発明の一実施形態を示す釘補給部の斜視図
である。
【図18】本発明の一実施形態を示す釘補給部の側面図
である。
【図19】本発明の一実施形態を示す制御系のブロック
図である。
【図20】本発明の一実施形態を示すメインルーチンの
フローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態を示す単軸ボール盤動作
処理サブルーチンのフローチャートである。
【図22】本発明の一実施形態を示す対象物供給動作処
理サブルーチンのフローチャートである。
【図23】本発明の一実施形態を示す対象物受取動作処
理サブルーチンのフローチャートである。
【図24】本発明の一実施形態を示すロボット動作処理
サブルーチンのフローチャートである。
【図25】本発明の一実施形態を示す釘曲がり検査動作
処理サブルーチンのフローチャートである。
【図26】本発明の一実施形態を示す検査動作処理サブ
ルーチンのフローチャートである。
【図27】本発明の一実施形態を示す釘補給動作処理サ
ブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
31 遊技盤基材 15c 検査工程ライン(搬送手段) 67 端末機(判別手段) 132 TVカメラ(撮像手段) 133 照明手段 133a 光源 134 釘 135 乱反射板 137 検査視野 137a 頭部位置範囲 161 間欠送り手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤基材(31)を搬送する搬送手段
    (15c)の検査位置側の上方に、遊技盤基材(31)
    の表面に釘打ちされた釘(134)の頭部を斜め上方か
    ら照明する照明手段(133)と、遊技盤基材(31)
    の複数の釘(134)が入る検査視野(137)を有し
    かつ照明手段(133)により照明される釘(134)
    の頭部側を上方から撮像する撮像手段(132)とを備
    え、搬送手段(15c)の搬送方向と直交する方向に検
    査視野(137)の一部が重なるように、遊技盤基材
    (31)に対応させて撮像手段(132)を前記直交す
    る方向に複数配置し、搬送手段(15c)の検査位置側
    に、遊技盤基材(31)を搬送方向に前記検査視野(1
    37)単位づつ間欠送りする間欠送り手段(161)を
    設け、撮像手段(132)により撮像された検査視野
    (137)内の釘(134)の頭部データと基準頭部デ
    ータとを比較して良否を判別する判別手段(67)を備
    え、遊技盤基材(31)の間欠送り位置にて前記撮像及
    び判定を検査視野(137)単位で行うようにしたこと
    を特徴とする遊技盤製造用の釘検査装置。
  2. 【請求項2】 各撮像手段(132)を下向きに配置
    し、この撮像手段(132)よりも搬送方向の下手側に
    照明手段(133)を配置したことを特徴とする請求項
    1に記載の遊技盤製造用の釘検査装置。
  3. 【請求項3】 釘(134)の頭部側の高輝度の頭部デ
    ータと基準頭部データとを比較して良否を判別するよう
    に判別手段(67)を構成したことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の遊技盤製造用の釘検査装置。
  4. 【請求項4】 照明手段(133)に、遊技盤基材(3
    1)に対応させて前記直交する方向に配置された複数個
    の光源(133a)を備え、この照明手段(133)の
    遊技盤基材(31)側に、遊技盤基材(31)の釘(1
    34)の頭部を照明するように各光源(133a)から
    の照明光を透過させる光透過性の乱反射板(135)を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
    の遊技盤製造用の釘検査装置。
  5. 【請求項5】 検査視野(137)の撮像面に、釘(1
    34)の頭部位置に対応させて適正な頭部位置範囲(1
    37a)を設定し、この頭部位置範囲(137a)を基
    準にして釘(134)の頭部位置の良否を判別するよう
    にしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載
    の遊技盤製造用の釘検査装置。
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JPH0677621B2 (ja) * 1989-03-06 1994-10-05 太陽電子株式会社 弾球遊技機用遊技盤の自動釘調整機
JPH0683738B2 (ja) * 1990-08-21 1994-10-26 太陽電子株式会社 遊技盤用釘修正装置

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