JP4657650B2 - 弾球遊技機用遊技板の加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製の遊技板の前面側に複数の釘打孔を形成する弾球遊技機用遊技板の加工装置に関するものである。
パチンコ機等の弾球遊技機には、遊技領域を形成するための遊技盤が装着されている。この遊技盤は、例えばベニヤ板等の平板状の遊技板の前側に、液晶表示手段等の表示手段、各種入賞手段、ランプ等の各種遊技部品が装着され、更に多数の遊技釘が植設されて形成されている。
このようなベニヤ板等の遊技板に遊技釘を植設する方法としては、まず遊技釘の植設位置に対応する多数のポンチを備えたゲージ板を遊技板の前面に押し付けて浅い下孔を形成し、その下孔の上から釘打ち機により遊技釘を打ち込む方法が一般的である。
ところで、近時の弾球遊技機は、演出性を高めるために液晶式表示手段等の表示画面が大型化し、それに伴って遊技領域に占める表示領域の割合が徐々に大きくなって周囲の領域を圧迫する傾向にあり、遊技球が自由に通過できる実質的な遊技領域を十分に確保できなくなってきている。
このようなことから、表示領域と実質的な遊技領域とを共に広く確保すべく、遊技板を透明な合成樹脂により形成し、この透明な遊技板の後方に液晶表示手段を配置して遊技板を通してその後方の表示画面を視認可能とし、遊技球が自由に通過できる実質的な遊技領域と表示領域とを共に広く確保できるようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
このような合成樹脂製の遊技板では、ベニヤ板等の遊技板と同様の方法で遊技釘を打ち込むことは非常に困難であり、また仮に打ち込み得たとしても、遊技釘の打ち込み部分の周辺に割れや歪みが生じて、それが裏側の液晶表示手段の画像を透視する際の障害となる虞がある。
そこで、合成樹脂製の遊技板に遊技釘を植設する場合には、遊技板の前面側に予めドリル等で釘打孔を穿孔しておき、それら釘打孔に夫々遊技釘を植設する方法が最も容易且つ現実的であると考えられる。
特開2004−160029号公報
合成樹脂製の遊技板にドリル等で釘打孔を穿孔する場合、例えば単軸ボール盤を用いて釘打孔を1個ずつ順次形成するのは極めて非効率的であるため、できればベニヤ板の遊技板にゲージ板を押し付けて下孔を形成する場合のように、多軸ボール盤を用いて1回の動作で全ての釘打孔を形成したいところである。
しかしながら、多軸ボール盤の場合、各ドリルの駆動系の配置等の制約により、各ドリル間の距離を狭めるには限界があり、極めて狭い範囲に密集する形で配置される釘打孔を一時に形成できるように各ドリルを配置することは事実上不可能である。
本発明は、このような問題点に鑑み、合成樹脂製の遊技板への釘打孔の穿孔を極力少ない工程で効率よく行うことが可能な弾球遊技機用遊技板の加工装置を提供することを目的とする。
本発明は、平行に配置された複数のドリル94を有し且つ合成樹脂製の遊技板16の前面側に複数の釘打孔29を一時に形成可能な多軸ボール盤38a〜38cを備えた弾球遊技機用遊技板の加工装置であって、前記遊技板16に形成すべき全ての前記釘打孔29を前記ドリル94の最小軸芯間距離よりも中心間距離が大となるようにグループ化したそのグループ数分の前記多軸ボール盤38a〜38cを配置し、それら各多軸ボール盤38a〜38cを順次経由するように前記遊技板16を搬送する搬送装置34を設け、該搬送装置34により搬送される前記遊技板16に、前記各多軸ボール盤38a〜38cにより順次前記各グループに属する前記釘打孔29を形成することにより、前記遊技板16に前記全ての釘打孔29を形成するように構成され、前記多軸ボール盤38a〜38cは、前記搬送装置34により搬送されてきた前記遊技板16を保持する遊技板保持手段51と、前記複数のドリル94を一体的に保持するドリル保持手段96と、前記遊技板保持手段51により保持された前記遊技板16の前面側に前記釘打孔29を形成する際に、前記ドリル保持手段96を前記遊技板16側に相対移動させるドリル送り手段97とを備え、前記ドリル保持手段96は、全ての前記ドリル94を、前記遊技板保持手段51により保持された前記遊技板16の法線方向に対して同一方向に所定角度傾斜し且つ前記遊技板16の前面から略同一距離となる相対姿勢で保持し、前記ドリル送り手段97は、前記ドリル保持手段96を、前記各ドリル94の軸方向に沿って移動させるように構成されているものである。
本発明によれば、合成樹脂製の遊技板16への釘打孔29の穿孔を極力少ない工程で効率よく行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図13〜図16は、本発明に係る弾球遊技機用遊技板の加工装置を含む遊技機製造ラインにより製造されるパチンコ機の一例を示している。
このパチンコ機1は、図13に示すように、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に上下一対のヒンジ3を介して開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4には、遊技盤5と、この遊技盤5の裏側に配置された画像表示手段としての液晶表示手段6(図14)とが装着され、その遊技盤5の前側にガラス扉7と前面板8とが上下に配置されている。ガラス扉7、前面板8は前枠4に開閉自在に枢支されている。
前枠4の下部には、余剰球を貯留する下皿9と、遊技盤5の遊技領域Aへと遊技球を発射する発射手段10とが左右に配置されている。発射手段10は、発射レール11と、発射レール11上の遊技球を打撃する打撃槌12と、打撃槌12を駆動する発射モータ13と、発射ハンドル14とを備え、遊技者が発射ハンドル14を把持して回動操作したときに、発射モータ13が打撃槌12を揺動駆動して、発射レール11上に1個ずつ供給される遊技球を遊技盤5側へと発射させるようになっている。前面板8には、その前面に発射用の遊技球を貯留する上皿15が装着されている。
遊技盤5は、図14〜図16に示すように、透明な合成樹脂製、例えばポリカーボネート樹脂製の遊技板16を備え、前枠4の裏側に固定された遊技盤装着枠17を介して前枠4の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤5の前面には、ガラス扉7の窓孔7aと略対応するように、発射手段10により発射された遊技球を遊技領域Aへと案内する外ガイドレール18及び内ガイドレール19が装着されている。遊技盤装着枠17は遊技盤5が裏側等から嵌合する構造であって、裏側から締結具20により遊技盤5を締め付けて固定するようになっている。
液晶表示手段6は遊技盤5に略対応する大きさの矩形状であって、遊技盤5との間に所定の間隔を置いた状態で、遊技盤装着枠17に取り付け部材21を介して取り付けられる等、前枠4の裏側に着脱自在に装着されている。そして、この液晶表示手段6は少なくとも遊技盤5の遊技領域Aの裏側に対応しており、前側のガラス扉7の窓孔7aから遊技盤5の遊技領域A及びその周辺部分(ガイドレール18,19により形成される球案内通路)を介して液晶表示手段6の画像を透視できるようになっている。
遊技盤5は、図15(a)に示すように、遊技板16の前面に外ガイドレール18、内ガイドレール19が装着され、その内ガイドレール19の内側の遊技領域Aの下部側等の所定部位に始動手段22、大入賞手段23、普通入賞手段24等の各種遊技部品が、上部所定部位に球案内用庇部25が夫々配置され、また遊技領域A内の各部に遊技釘26が植設されている。
始動手段22、大入賞手段23、普通入賞手段24等の各遊技部品は、1又は複数の装着ユニット27上に設けられており、これら装着ユニット27が遊技板16に着脱自在に装着されている。
遊技板16には、図15(b)に示すように、装着ユニット27を装着するための1又は複数の装着孔16a、及びアウト球を遊技盤5の裏側に案内するためのアウト口を構成するアウト孔16b、位置決め孔16c等が板厚方向に貫通状に形成され、また遊技釘26を植設するための多数の釘打孔29が前面側から所定深さで形成されている。図16に示すように、各装着孔16aには、各装着ユニット27が例えば前側から装着され、圧入、ネジ止め、その他の任意の方法で遊技板16に固定されており、また各釘打孔29には夫々遊技釘26が植設されている。
ここで、位置決め孔16cは、遊技板16の加工工程等において遊技板16を位置決めするためのもので、例えば遊技領域Aの外側に複数、例えば4個設けられている。なお、位置決め孔16cは、例えば装着孔16aと一体的に設けてもよいし、装着孔16a自体を位置決め孔として用いるようにしてもよい。また、位置決め孔16cは貫通孔でなくてもよいし、他の方法で位置決めを行う場合には省略してもよい。
遊技釘26は、図16に示すように、丸棒状の本体部26aの前端側に半球面状の頭部26bを、本体部26aの後端側に例えば錐状の錐状端部26cを夫々有し、その錐状端部26c側が釘打孔29に前側から圧入されている。
なお、釘打孔29は、遊技板16の前面の法線方向に対して所定角度、例えば略5°の角度で前上がり状に傾斜して形成されており、遊技釘26はその釘打孔29に沿って遊技板16に対して斜め方向に打ち込まれている。
また、一部の遊技釘26は、装着ユニット27の前側に例えばインサート成形等の方法で植設されている。これら装着ユニット27に設けられた各遊技釘26についても、他の遊技釘と同様、遊技板16の前面の法線方向に対して所定角度、例えば5°前上がり状に傾斜した状態で植設されている。
液晶表示手段6は、図15(a)に点線で示すように、遊技領域Aの上部中央に対応する位置に特別図柄表示部30を画像表示すると共に、その周辺部分に他のデモ画像、背景画像等を表示するようになっている。特別図柄表示部30は左右方向に複数個、例えば3個の特別図柄30aを表示するものであって、その特別図柄30aは始動手段22の遊技球の検出を条件に所定時間変動して、その変動後に特定態様の大当たり図柄と、それ以外の外れ図柄との何れかで停止するようになっている。なお、特別図柄30aが大当たり図柄で停止した場合に、大入賞手段23が開放する特別遊技状態を発生させるようになっている。
上記のようなパチンコ機1を製造する製造ラインを構成する各種装置のうち、遊技板16の加工を行う遊技板加工装置31について説明する。
遊技板加工装置31は、図1に示すように、下孔形成装置32と釘打孔形成装置33と搬送装置34とを備えている。
下孔形成装置32は、釘打孔形成装置33による釘打孔29の形成前に遊技板16の前面側に下孔を形成するためのもので、ゲージプレス装置35、冷却装置36、バリ除去装置(バリ除去手段)37等を備えている。
また、釘打孔形成装置33は、下孔形成装置32により形成された下孔上に釘打孔29を形成するためのもので、複数台、例えば3台の多軸ボール盤38a〜38c等を備えている。
搬送装置34は、下孔形成装置32を構成するゲージプレス装置35、冷却装置36、バリ除去装置37、及び釘打孔形成装置33を構成する3台の多軸ボール盤38a〜38cを直列状に接続し且つそれらを順次経由するように遊技板16を搬送するためのもので、図2〜図4等に示すように、例えば平行に配置された一対のベルトコンベア41,42と、それらベルトコンベア41,42を例えば下側から支持する搬送支持フレーム43とを備えている。
ベルトコンベア41,42は、夫々、搬送方向に沿って配列される複数のプーリ44と、それら複数のプーリ44に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト45とを備え、複数のプーリ44のうちの少なくとも1つが駆動手段により回転駆動されることにより、搬送ベルト45が所定速度で動作するようになっている。
また、ベルトコンベア41,42の搬送方向に対する外側近傍には、搬送方向の左右両側を規制する一対の規制板46が設けられており、これら規制板46の内側に沿って遊技板16が所定方向に搬送されるようになっている。
搬送支持フレーム43は、例えば搬送方向に対する左右方向の一端側が他端側よりも高くなるように傾斜状に形成されており、例えばベルトコンベア42側がベルトコンベア41側よりも高くなるように、ベルトコンベア41,42を搬送方向に対する左右方向に所定角度、例えば鉛直方向に対して略5°の角度で傾斜状に保持している。
なお、搬送装置34には、その上流端側において、図示しない供給装置により、遊技板16が間欠的に供給されるようになっている。このとき、遊技板16は、図1等に示すように、その前面側が上向きとなり、上縁側がベルトコンベア42側に、下縁側がベルトコンベア41側に沿うように搬送装置34上に供給される。これにより、搬送装置34上に供給された遊技板16は、上縁側が高くなるように略5°の角度で傾斜した状態で横向きに搬送される。
以下の説明では、搬送装置34の搬送面の法線方向(鉛直方向に対して搬送方向廻りに略5°傾いた方向)を「傾斜法線方向」という。
また、搬送装置34上に供給される際の遊技板16には、図1に示すように、既に装着孔16a、アウト孔16b、及び複数、例えば4つの位置決め孔16cが板厚方向に貫通状に設けられているものとする。
ゲージプレス装置35は、遊技板16の前面側に釘打孔29に対応する下孔を形成するためのもので、図2,図4,図5等に示すように、搬送装置34により下孔形成作業位置P1まで搬送されてきた遊技板16をその下孔形成作業位置P1において保持する遊技板保持手段51と、本体板部52の下面側に遊技釘26の植設位置に対応する多数のポンチ52aを備えたゲージ板(ゲージ部材)53と、このゲージ板53を遊技板保持手段51により保持された遊技板16の前面側に対向するように下孔形成作業位置P1の上側で保持すると共にそのゲージ板53を遊技板16の前面側に押し付ける下孔形成作動手段54とを備えている。
下孔形成作業位置P1は、搬送装置34の搬送経路上に設けられており、その下孔形成作業位置P1の上流側には下孔形成待機位置P0が隣接して設けられている。また、搬送装置34の搬送経路上には、下孔形成待機位置P0と下孔形成作業位置P1との間に、遊技板16を下孔形成待機位置P0で待機させるためのストッパー55が、下孔形成作業位置P1の下流端側に、遊技板16を下孔形成作業位置P1で停止させるためのストッパー56が夫々配置されている。ストッパー55,56は、図4等に示すように、ガイド手段57を介して搬送支持フレーム43に対して傾斜法線方向に案内され、エアシリンダ等の昇降シリンダ58の駆動により傾斜法線方向に沿って上昇位置と下降位置との間で昇降可能であり、上昇位置にあるときに、上流側から下孔形成待機位置P0、下孔形成作業位置P1に搬送されてきた遊技板16の下流端側に夫々当接してその移動を規制し、下降位置にあるときに、遊技板16の下流側への移動を許容するようになっている。
遊技板保持手段51は、支持台61と、この支持台61を搬送支持フレーム43に対して傾斜法線方向に沿って上昇位置と下降位置との間で昇降駆動する昇降シリンダ62とを備えている。
支持台61は、その下面側に設けられた1又は複数のガイド手段63を介して搬送支持フレーム43に対して傾斜法線方向に昇降自在に支持されている。また、支持台61の上面側には、遊技板16の位置決め孔16cに対応する突起状の位置決めピン64と、この位置決めピン64により位置決めされた遊技板16を支持台61上に固定するクランプ手段(図示省略)とが設けられている。
下孔形成作業位置P1にある遊技板16は、図5(b)に示すように、昇降シリンダ62の作動により上昇位置まで上昇した支持台61により例えばベルトコンベア41,42から若干持ち上げられた位置で保持される。このとき、位置決めピン64が下孔形成作業位置P1にある遊技板16の位置決め孔16cに下側から嵌合して面内方向に位置決めされ、クランプ手段により固定される。
下孔形成作動手段54は、ゲージ板53が固定されたゲージ板固定手段65と、このゲージ板固定手段65を鉛直方向移動可能に支持するガイド部材66と、ゲージ板固定手段65を介してゲージ板53を鉛直方向に沿って下降位置と上昇位置との間で昇降駆動する昇降シリンダ67と、ゲージ板53を所定温度に加熱する加熱手段(図示省略)とが設けられており、加熱手段により所定温度まで加熱されたゲージ板53が昇降シリンダ67の作動により下降位置まで降下したとき、そのゲージ板53の下面側に設けられたポンチ52aが、遊技板保持手段51により保持されている遊技板16の前面側に押し付けられて、遊技板16側がポンチ52aの形状に溶解して下孔68が形成されるようになっている(図5(a)→(b),図6及び図7参照)。
ゲージ板53は、図6に示すように、その本体板部52の法線方向が傾斜法線方向と一致するようにゲージ板固定手段65の下部側に固定されており、ポンチ52aは、本体板部52の下面側に鉛直方向下向きに突設されている。即ち、ポンチ52aの突出方向は、ゲージ板固定手段65の昇降方向(鉛直方向)と一致しており、ゲージ板固定手段65が降下してゲージ板53が遊技板16の前面側に押し付けられたとき、図7に示すように、下孔68は遊技板16に対して斜め方向に形成される。
冷却装置36は、ゲージプレス装置35により下孔68が形成された遊技板16の前面側を冷却して下孔68及びその周囲に形成されたバリ69(図7)を硬化させるためのもので、搬送装置34により冷却作業位置P2まで搬送されてきた遊技板16にエアを吹き付けるエア噴射手段71を備えている。なお、冷却作業位置P2は下孔形成作業位置P1の下流側に配置されている。
搬送装置34の搬送経路上には、冷却作業位置P2の下流端側に、遊技板16を冷却作業位置P2で停止させるためのストッパー72が配置されている。ストッパー72は、ストッパー55,56と同様、ガイド手段57を介して搬送支持フレーム43に対して傾斜法線方向に案内され、エアシリンダ等の昇降シリンダ58の駆動により傾斜法線方向に沿って上昇位置と下降位置との間で昇降自在であり、上昇位置にあるときに、上流側から冷却作業位置P2に搬送されてきた遊技板16の下流端側に当接してその移動を規制し、下降位置にあるときに、遊技板16の下流側への移動を許容するようになっている。
エア噴射手段71は、例えばその下面側にエアノズル75が略下向きに多数設けられており、それらエアノズル75が、冷却作業位置P2上の遊技板16の前面側(下孔68が形成された面)に対向するように支持手段76により搬送装置34の上側に支持されている。
バリ除去装置37は、遊技板16の下孔68の周囲に形成されたバリ69を除去するためのもので、搬送装置34によりバリ除去作業位置P3まで搬送されてきた遊技板16をそのバリ除去作業位置P3において保持する遊技板保持手段51と、かんな部材81を遊技板保持手段51により保持された遊技板16の前面側に対向するようにバリ除去作業位置P3の上側で保持すると共にそのかんな部材81を遊技板16の前面側に沿って摺動させるバリ除去作動手段82とを備えている。
バリ除去作業位置P3は、冷却作業位置P2の下流側に配置されており、そのバリ除去作業位置P3の下流端側には、遊技板16をバリ除去作業位置P3で待機させるためのストッパー83が配置されている。ストッパー83は、ガイド手段57を介して搬送支持フレーム43に対して傾斜法線方向に案内され、エアシリンダ等の昇降シリンダ58の駆動により傾斜法線方向に沿って上昇位置と下降位置との間で昇降自在であり、上昇位置にあるときに、上流側からバリ除去作業位置P3に搬送されてきた遊技板16の下流端側に当接してその移動を規制し、下降位置にあるときに、遊技板16の下流側への移動を許容するようになっている。
遊技板保持手段51は、ゲージプレス装置35に設けられているものと同様の構成を採用しており、バリ除去作業位置P3にある遊技板16は、図8(b)に示すように、昇降シリンダ62の作動により上昇位置まで上昇した支持台61により例えばベルトコンベア41,42から若干持ち上げられた位置で保持されるようになっている。このとき、位置決めピン64がバリ除去作業位置P3にある遊技板16の位置決め孔16cに下側から嵌合して面内方向に位置決めされ、クランプ手段により固定される。
バリ除去作動手段82は、かんな部材81を例えば搬送方向及び傾斜法線方向に直交する方向に配設されたスライドレール86に沿って摺動自在に保持するかんな部材保持手段87と、このかんな部材保持手段87を鉛直方向移動可能に支持するガイド部材88と、かんな部材保持手段87を介してかんな部材81を鉛直方向に沿って下降位置と上昇位置との間で昇降駆動する昇降シリンダ89と、かんな部材81をスライドレール86に沿って移動させるかんな駆動手段(図示省略)とが設けられており、昇降シリンダ89を降下方向に作動させてかんな部材81の底面81aを遊技板16の前面側に当接させ、更にその状態でかんな駆動手段を作動させてかんな部材81を遊技板16の前面側に沿って移動させ、下孔68の周囲に形成されたバリ69をかんな部材81により削り取るようになっている。
なお、かんな部材81は、例えば直方体状の鋼材を用いることができるが、その底面81aは、遊技板16の前面側に摺接する際の摩擦が小さくなるように鏡面仕上げ等の低摩擦加工を施すことが望ましい。
釘打孔形成装置33を構成する3台の多軸ボール盤38a,38b,38cは、夫々釘打孔形成作業位置P5a,P5b,P5c上の遊技板16に釘打孔29を形成するもので、多軸ボール盤38aにより全ての釘打孔29のうちの第1グループに属する第1釘打孔29aが、多軸ボール盤38bにより第2グループに属する第2釘打孔29bが、多軸ボール盤38cにより第3グループに属する第3釘打孔29cが夫々形成されて、これら3台の多軸ボール盤38a,38b,38cを通過することによって全ての釘打孔29が形成されるようになっている。
図1及び図3に示すように、バリ除去作業位置P3の下流側には釘打孔形成待機位置P4が設けられており、釘打孔形成作業位置P5a〜P5cはその釘打孔形成待機位置P4の下流側に配列されている。釘打孔形成待機位置P4及び釘打孔形成作業位置P5a〜P5cの下流端側には、夫々遊技板16を釘打孔形成待機位置P4、釘打孔形成作業位置P5a〜P5cで停止させるためのストッパー90,91a〜91cが配置されている。
ストッパー90,91a〜91cは、ストッパー55,56,72と同様、ガイド手段57を介して搬送支持フレーム43に対して傾斜法線方向に案内され、エアシリンダ等の昇降シリンダ58の駆動により傾斜法線方向に沿って上昇位置と下降位置との間で昇降自在であり、上昇位置にあるときに、上流側から釘打孔形成待機位置P4、釘打孔形成作業位置P5a〜P5cに搬送されてきた遊技板16の下流端側に夫々当接してその移動を規制し、下降位置にあるときに、遊技板16の下流側への移動を許容するようになっている。
多軸ボール盤38a,38b,38cは、ドリルの配置以外は全て同様に構成されており、図9等に示すように、搬送装置34により釘打孔形成作業位置P5a〜P5cまで搬送されてきた遊技板16をその釘打孔形成作業位置P5a〜P5cにおいて保持する遊技板保持手段51と、遊技板保持手段51により保持された遊技板16に対向するようにその上側に配置された穿孔ヘッド91とを備えている。
穿孔ヘッド91は、ドリル94を有する穿孔部95を複数備えたドリル保持手段96と、
遊技板保持手段51により保持された遊技板16の前面側に釘打孔29を形成する際に、ドリル保持手段96を遊技板16側に移動させるドリル送り手段97とを備えている。
穿孔部95は、図10に示すように、ドリル保持手段96の下面側に下向きに配置され且つドリル駆動手段(図示省略)により回転駆動可能なドリル94と、このドリル94の基部の近傍に配置されるエア噴射手段98と、ドリル94の基部の周囲をエア噴射手段98の外側から略覆うカバー部材99とを備えている。
エア噴射手段98は、ドリル94の外面に向けてエアを噴射するエアノズル100と、このエアノズル100を支持するノズル支持手段101とを備えている。エアノズル100は、ドリル94の基部近傍に配置されており、図10及び図11に示すように、その配置位置から、ドリル94の外面に形成された螺旋状の溝94aに沿う方向に向けて、例えばドリル94の接線方向で且つ斜め下向きの状態でノズル支持手段101により支持されている。
カバー部材99は、例えばドリル94の基部及びエアノズル100の周囲を覆う筒状部102と、この筒状部102の下端側を閉鎖する底壁部103とを例えば一体に備えており、その底壁部103に、ドリル94の先端側を下向きに突出させるための開口部104が形成されている。底壁部103は、開口部104側が低くなるように傾斜状に形成されている。なお、エアノズル100は、噴射したエアが開口部104の近傍でドリル94の外面にぶつかるように配置することが望ましい。
なお、本実施形態では、2つの隣接する穿孔部95,95における各ドリル94,94の軸芯間距離Ldの最小値(以下、最小軸芯間距離という)をLdminとする。即ち、本実施形態の多軸ボール盤38a,38b,38cでは、この最小軸芯間距離Ldminよりも中心間距離Lhが小さい複数の釘打孔29を同時に形成することはできない。
ドリル保持手段96は、その下側のドリル保持面96aが、遊技板保持手段51により保持された遊技板16に平行に形成されており、このドリル保持面96aに、複数の穿孔部95が、各ドリル94が鉛直方向下向きとなるように配置されている。即ち、各ドリル94は、ドリル保持手段96により、それら全てが遊技板16の法線方向に対して同一方向に略5°傾斜し且つ遊技板16の前面から略同一距離となる姿勢で保持されている。
穿孔部95の数及びそれらの配置位置は、多軸ボール盤38aでは第1グループに属する第1釘打孔29aに、多軸ボール盤38bでは第2グループに属する第2釘打孔29bに、多軸ボール盤38cでは第3グループに属する第3釘打孔29cに、夫々対応している。
ここで、第1〜第3グループは、各グループ内の釘打孔29の中心間距離Lhが全てドリル94の最小軸芯間距離Ldminよりも大となり、且つ遊技板16に形成する全ての釘打孔29が何れかのグループに属するように振り分けたものである(図12(d)参照)。
ドリル送り手段97は、ドリル保持手段96を、各ドリル94の軸方向に沿って、即ち鉛直方向に移動させるように構成されており、各ドリル94を回転駆動しつつ、ドリル保持手段96を最上部の待機位置から最下部の穿孔完了位置まで移動させることにより、遊技板保持手段51に保持された遊技板16の前面側に、下孔68の上から釘打孔29を穿孔させるようになっている。
なお、釘打孔29の穿孔時にドリル94の表面に付着した切削屑は、次の穿孔動作が始まるまでにエア噴射手段98により吹き飛ばされる。
以上説明した遊技板加工装置31による遊技板16の加工手順を具体的に説明する。遊技板加工装置31の最上流側では、図示しない供給装置により、既に装着孔16a,アウト孔16b,位置決め孔16c等が形成された遊技板16が、その前面側が上向きとなり、上縁側がベルトコンベア42側に、下縁側がベルトコンベア41側に沿うように搬送装置34上に間欠的に供給される。
搬送装置34は、ベルトコンベア42側がベルトコンベア41側よりも高くなるように、搬送方向に対して略5°右に傾いているため、搬送装置34上に供給された遊技板16は、上縁側が下縁側よりも高くなるように略5°傾いた状態で横向きに搬送される。
搬送装置34により搬送されてきた遊技板16が下孔形成作業位置P1に達すると、その下孔形成作業位置P1の下流端側で上昇位置に保持されているストッパー56に遊技板16の下流端側が当接し、遊技板16はその下孔形成作業位置P1においてその下流側への移動が規制される。
なお、遊技板16が下孔形成作業位置P1にある間は、次の遊技板16は、下孔形成作業位置P1の上流側にあるストッパー55によってその下流側への移動が規制され、下孔形成待機位置P0で待機する。
遊技板16が下孔形成作業位置P1で停止すると、ゲージプレス装置35の遊技板保持手段51が作動して、遊技板16はその下孔形成作業位置P1において下側から保持される。即ち、昇降シリンダ62が上昇方向に作動することにより支持台61が傾斜法線方向に沿って上昇し、下孔形成作業位置P1上にある遊技板16をベルトコンベア41,42から若干離間した位置まで持ち上げる(図5(a)→(b)、ゲージ板53は二点差線位置)。このとき、位置決めピン64が下孔形成作業位置P1にある遊技板16の位置決め孔16cに嵌合して面内方向に位置決めされ、図示しないクランプ手段により固定される。
遊技板16が下孔形成作業位置P1において遊技板保持手段51によって固定されると、続いて下孔形成作動手段54による下孔形成動作が行われる。即ち、昇降シリンダ67が降下方向に作動して、図示しない加熱手段により所定温度まで加熱されたゲージ板53が鉛直方向下向きに降下する(図5(b))。これにより、ゲージ板53の下面側に設けられたポンチ52aが、遊技板保持手段51により保持されている遊技板16の前面側に押し付けられて、遊技板16側がポンチ52aの形状に溶解して下孔68が形成される。このとき、下孔68の周囲には、例えばポンチ52aの外面に沿ってバリ69が生成される(図7)。
下孔形成作動手段54による下孔形成動作が終了すると、昇降シリンダ67が上昇方向に作動して、ゲージ板53が鉛直方向上向きに遊技板16から離間する。また、クランプ手段による遊技板16の固定が解除され、更に昇降シリンダ62が降下方向に作動することにより支持台61が傾斜法線方向に沿って降下する。これにより、遊技板16は再びベルトコンベア41,42上に載置されると共に、支持台61はその遊技板16の下側に離間する。
そして、ストッパー55が降下して遊技板16の移動規制が解除されると、遊技板16は下流側に搬送され、冷却作業位置P2においてその下流端側のストッパー72により下流側への移動が規制され、冷却作業位置P2で停止する。そして、その遊技板16の前面側の略全体に、冷却装置36に設けられたエア噴射手段71の多数のエアノズル75からエアが吹き付けられる。これにより、ゲージプレス装置35により形成された下孔68及びその周囲に形成されたバリ69が冷却され、硬化する。
なお、この冷却装置36による冷却動作は、遊技板16を停止させることなく行うようにしてもよい。
その後、ストッパー72が降下して遊技板16の移動規制が解除されると、遊技板16は下流側に搬送され、下流側のバリ除去作業位置P3においてその下流端側のストッパー83により下流側への移動が規制され、バリ除去作業位置P3で停止する。
遊技板16がバリ除去作業位置P3で停止すると、バリ除去装置37の遊技板保持手段51が作動して、遊技板16はそのバリ除去作業位置P3において下側から保持される。即ち、昇降シリンダ62が上昇方向に作動することにより支持台61が傾斜法線方向に沿って上昇し、バリ除去作業位置P3上にある遊技板16をベルトコンベア41,42から若干離間した位置まで持ち上げる(図8(a)→(b)、かんな部材81は二点差線位置)。このとき、位置決めピン64がバリ除去作業位置P3にある遊技板16の位置決め孔16cに嵌合して面内方向に位置決めされ、図示しないクランプ手段により固定される。
遊技板16がバリ除去作業位置P3において遊技板保持手段51によって固定されると、続いてバリ除去作動手段82によるバリ除去動作が行われる。即ち、昇降シリンダ89が降下方向に作動して、かんな部材81がその底面81aが遊技板16の前面側に当接する位置まで鉛直方向下向きに降下する(図8(b))。そして、かんな駆動手段(図示省略)によりかんな部材81がスライドレール86に沿って移動される。これにより、かんな部材81が遊技板16の前面に沿って摺動し、そのかんな部材81の角部により下孔68の周囲のバリ69が削り取られる。
バリ除去作動手段82によるバリ除去動作が終了すると、昇降シリンダ89が上昇方向に作動して、かんな部材81が鉛直方向上向きに遊技板16から離間する。また、クランプ手段による遊技板16の固定が解除され、更に昇降シリンダ62が降下方向に作動することにより支持台61が傾斜法線方向に沿って降下する。これにより、遊技板16は再びベルトコンベア41,42上に載置されると共に、支持台61はその遊技板16の下側に離間する。
そして、ストッパー83が降下して遊技板16の移動規制が解除されると、遊技板16は下流側に搬送され、釘打孔形成作業位置P5aにおいてその下流端側のストッパー91aにより下流側への移動が規制され、釘打孔形成作業位置P5aで停止する。
なお、遊技板16が釘打孔形成作業位置P5aにある間は、次の遊技板16は、釘打孔形成作業位置P5aの上流側にあるストッパー90によってその下流側への移動が規制され、釘打孔形成待機位置P4で待機する。
遊技板16が釘打孔形成作業位置P5aで停止すると、多軸ボール盤38aの遊技板保持手段51が作動して、遊技板16はその釘打孔形成作業位置P5aにおいて下側から保持される。即ち、昇降シリンダ62が上昇方向に作動することにより支持台61が傾斜法線方向に沿って上昇し、釘打孔形成作業位置P5a上にある遊技板16をベルトコンベア41,42から若干離間した位置まで持ち上げる(図9(a)→(b)、穿孔部95は二点差線位置)。このとき、位置決めピン64が釘打孔形成作業位置P5aにある遊技板16の位置決め孔16cに下側から嵌合して面内方向に位置決めされ、図示しないクランプ手段により固定される。
遊技板16が釘打孔形成作業位置P5aにおいて遊技板保持手段51によって固定されると、続いて穿孔ヘッド91による釘打孔形成動作が行われる。即ち、ドリル94を回転させた状態で、ドリル送り手段97が降下方向に作動して、ドリル保持手段96を介して穿孔部95を鉛直方向下向きに降下させる(図9(b))。これにより、各ドリル94によって遊技板16の前面側が下孔68の上から穿孔され、全ての釘打孔29のうち、第1グループに属する第1釘打孔29aが形成される(図12(a)→(b))。
なお、釘打孔29が穿孔された後、次の穿孔動作が始まるまでにエア噴射手段98が作動して、ドリル94の表面に付着した切削屑がエアノズル100から噴射されるエアにより吹き飛ばされる。もちろん、エア噴射手段98はドリル94による穿孔動作中も作動させてもよい。なお、ドリル94の基部の周囲は、エア噴射手段98の外側からカバー部材99により略覆われているため、エア噴射時にドリル基部周辺のエア圧の急激な低下を防止できる。
穿孔ヘッド91による穿孔動作が終了すると、ドリル送り手段97が上昇方向に作動して、穿孔部95が鉛直方向上向きに遊技板16から離間する。また、クランプ手段による遊技板16の固定が解除され、更に昇降シリンダ62が降下方向に作動することにより支持台61が傾斜法線方向に沿って降下する。これにより、遊技板16は再びベルトコンベア41,42上に載置されると共に、支持台61はその遊技板16の下側に離間する。
そして、ストッパー91aが降下して遊技板16の移動規制が解除されると、遊技板16は次の釘打孔形成作業位置P5b側に搬送される。
以上のような多軸ボール盤38aによる釘打孔29の穿孔動作と同様の工程が、多軸ボール盤38b,38cにおいて同様に繰り返される。これにより、第2グループに属する第2釘打孔29b、第3グループに属する第3釘打孔29cが順次穿孔され(図12(c),(d))、全ての釘打孔29の穿孔が完了する。
以上説明したように、本実施形態の遊技板加工装置31は、遊技板16に形成すべき全ての釘打孔29をドリル94の最小軸芯間距離Ldminよりも中心間距離Lhが大となるようにグループ化したそのグループ数分の多軸ボール盤38a〜38cを配置し、それら各多軸ボール盤38a〜38cを順次経由するように遊技板16を搬送する搬送装置34を設け、搬送装置34により搬送される遊技板16に、各多軸ボール盤38a〜38cにより順次各グループに属する第1〜第3釘打孔29a〜29cを形成することにより、遊技板16に全ての釘打孔29を形成するように構成しているため、合成樹脂製の遊技板16への釘打孔29の穿孔を極力少ない工程で効率よく行うことが可能となる。
多軸ボール盤38a〜38cは、搬送装置34により搬送されてきた遊技板16を保持する遊技板保持手段51と、複数のドリル94を一体的に保持するドリル保持手段96と、遊技板保持手段51により保持された遊技板16の前面側に釘打孔29を形成する際に、ドリル保持手段96を遊技板16側に相対移動させるドリル送り手段97とを備え、ドリル保持手段96は、全てのドリル94を、遊技板保持手段51により保持された遊技板16の法線方向(傾斜法線方向)に対して同一方向に所定角度傾斜し且つ遊技板16の前面から略同一距離となる相対姿勢で保持し、ドリル送り手段97は、ドリル保持手段96を、各ドリル94の軸方向に沿って移動させるように構成されているため、多数のドリル94により遊技板16に対して同時に斜め方向の釘打孔29を形成できる。
更に、ドリル保持手段96は、各ドリル94を略鉛直方向下向きに保持し、遊技板保持手段51は、そのドリル保持手段96により保持される各ドリル94が遊技板16に対して前記相対姿勢となるように遊技板16を水平に対して所定角度斜めに保持し、ドリル送り手段97は、ドリル保持手段96を略鉛直方向に移動させるように構成されているため、ドリル送り手段97によるドリル94の送り方向を鉛直方向とした状態で遊技板16に対して斜め方向の釘打孔29を同時に複数形成できる。
ドリル94に向けてエアを噴射するエア噴射手段98を備え、そのエア噴射手段98のエアノズル100を、ドリル94の外面に形成された螺旋状の溝94aに沿う方向に配置しているため、穿孔時にドリル94の表面、特に溝94aに付着した切削屑をその都度除去することができ、連続穿孔による穿孔能力、穿孔品質の低下等を防止できる。
また、ドリル94の基部の周囲をエアノズル100の外側から略覆うカバー部材99を備えているため、エア噴射時にドリル基部周辺のエア圧の急激な低下を防止できる。
多軸ボール盤38a〜38cによる釘打孔29の形成前に遊技板16の前面側に下孔68を形成する下孔形成装置32を備え、この下孔形成装置32は、釘打孔29に対応する多数のポンチ52aを備えたゲージ部材53と、ポンチ52aを発熱させた状態でゲージ部材53を遊技板16の前面側に押し付ける下孔形成作動手段54と、下孔形成作動手段54による下孔形成後に、遊技板16の表面に沿ってかんな部材81を移動させるバリ除去手段37とを備えているため、多軸ボール盤38a〜38cによる釘打孔29の形成を正確且つ効率的に行うことができ、また、下孔68周辺のバリ69のムラによるドリル94の芯ブレを防止できる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、多軸ボール盤は、全ての釘打孔29をドリル94の最小軸芯間距離Ldminよりも中心間距離Lhが大となるようにグループ化したそのグループ数分だけ設ければよく、2台であっても4台以上であってもよい。
下孔形成装置32の構成は任意であって、例えばゲージプレス装置35、冷却装置36、バリ除去装置37を1箇所の作業位置で行うように構成してもよい。また、例えば下孔68の周囲のバリ69が釘打孔29の穿孔に悪影響を及ぼさないような場合には、バリ除去装置37を省略してもよい。また、下孔形成装置32自体を省略して、下孔形成なしで多軸ボール盤による釘打孔29の穿孔を行うようにしてもよい。
実施形態では、遊技板16側を水平方向に対して斜めに保持し、ドリル94側を鉛直方向に移動させて釘打孔29を穿孔するように構成したが、遊技板16側を水平に保持し、ドリル94側を鉛直方向に対して斜めに移動させて釘打孔29を穿孔するように構成してもよい。要は、遊技板16とドリル94の相対位置関係が実施形態と同じであればよい。
なお、実施形態ではパチンコ機に用いる遊技板16の加工を例に挙げて説明したが、アレンジボール機等の他の弾球遊技機に用いる遊技板の加工についても同様に実施可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態を示す遊技板加工装置の全体構成図である。 本発明の一実施形態を示す下孔形成装置の側面部分断面図である。 本発明の一実施形態を示す釘打孔形成装置の側面部分断面図である。 本発明の一実施形態を示すゲージプレス装置の正面図である。 本発明の一実施形態を示すゲージプレス装置の作動状態、非作動状態での正面図である。 本発明の一実施形態を示すゲージ板周辺の部分拡大図である。 本発明の一実施形態を示すゲージプレス装置により形成された下孔周辺の拡大断面図である。 本発明の一実施形態を示すバリ除去装置の作動状態、非作動状態での正面図である。 本発明の一実施形態を示す多軸ボール盤の作動状態、非作動状態での正面図である。 本発明の一実施形態を示す穿孔部の側面断面図である。 ドリルに対するエアノズルの姿勢を示す説明図である。 3台の多軸ボール盤により釘打孔が順次形成される様子を示す説明図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の全体正面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の要部側面断面図である。 本発明の一実施形態を示す遊技盤及びそれを構成する遊技板の一例である。 本発明の一実施形態を示す遊技盤の要部側面断面図である。
符号の説明
16 遊技板
29 釘打孔
32 下孔形成装置
34 搬送装置
37 バリ除去装置(バリ除去手段)
38a〜38c 多軸ボール盤
51 遊技板保持手段
52a ポンチ
53 ゲージ板(ゲージ部材)
54 下孔形成作動手段
68 下孔
81 かんな部材
94 ドリル
94a 溝
96 ドリル保持手段
97 ドリル送り手段
98 エア噴射手段
99 カバー部材
100 エアノズル

Claims (6)

  1. 平行に配置された複数のドリル(94)を有し且つ合成樹脂製の遊技板(16)の前面側に複数の釘打孔(29)を一時に形成可能な多軸ボール盤(38a)〜(38c)を備えた弾球遊技機用遊技板の加工装置であって、前記遊技板(16)に形成すべき全ての前記釘打孔(29)を前記ドリル(94)の最小軸芯間距離よりも中心間距離が大となるようにグループ化したそのグループ数分の前記多軸ボール盤(38a)〜(38c)を配置し、それら各多軸ボール盤(38a)〜(38c)を順次経由するように前記遊技板(16)を搬送する搬送装置(34)を設け、該搬送装置(34)により搬送される前記遊技板(16)に、前記各多軸ボール盤(38a)〜(38c)により順次前記各グループに属する前記釘打孔(29)を形成することにより、前記遊技板(16)に前記全ての釘打孔(29)を形成するように構成され、前記多軸ボール盤(38a)〜(38c)は、前記搬送装置(34)により搬送されてきた前記遊技板(16)を保持する遊技板保持手段(51)と、前記複数のドリル(94)を一体的に保持するドリル保持手段(96)と、前記遊技板保持手段(51)により保持された前記遊技板(16)の前面側に前記釘打孔(29)を形成する際に、前記ドリル保持手段(96)を前記遊技板(16)側に相対移動させるドリル送り手段(97)とを備え、前記ドリル保持手段(96)は、全ての前記ドリル(94)を、前記遊技板保持手段(51)により保持された前記遊技板(16)の法線方向に対して同一方向に所定角度傾斜し且つ前記遊技板(16)の前面から略同一距離となる相対姿勢で保持し、前記ドリル送り手段(97)は、前記ドリル保持手段(96)を、前記各ドリル(94)の軸方向に沿って移動させるように構成されていることを特徴とする弾球遊技機用遊技板の加工装置。
  2. 前記ドリル保持手段(96)は、前記各ドリル(94)を略鉛直方向下向きに保持し、前記遊技板保持手段(51)は、そのドリル保持手段(96)により保持される各ドリル(94)が前記遊技板(16)に対して前記相対姿勢となるように前記遊技板(16)を水平に対して所定角度斜めに保持し、前記ドリル送り手段(97)は、前記ドリル保持手段(96)を略鉛直方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の弾球遊技機用遊技板の加工装置。
  3. 前記ドリル(94)に向けてエアを噴射するエア噴射手段(98)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機用遊技板の加工装置。
  4. 前記エア噴射手段(98)のエアノズル(100)を、前記ドリル(94)の外面に形成された螺旋状の溝(94a)に沿う方向に配置したことを特徴とする請求項に記載の遊技板加工装置。
  5. 前記ドリル(94)の基部の周囲を前記エアノズル(100)の外側から略覆うカバー部材(99)を備えたことを特徴とする請求項又はに記載の弾球遊技機用遊技板の加工装置。
  6. 前記多軸ボール盤(38a)〜(38c)による前記釘打孔(29)の形成前に前記遊技板(16)の前面側に下孔(68)を形成する下孔形成装置(32)を備え、該下孔形成装置(32)は、前記釘打孔(29)に対応する多数のポンチ(52a)を備えたゲージ部材(53)と、前記ポンチ(52a)を発熱させた状態で前記ゲージ部材(53)を前記遊技板(16)の前面側に押し付ける下孔形成作動手段(54)と、該下孔形成作動手段(54)による前記下孔形成後に、前記遊技板(16)の表面に沿ってかんな部材(81)を移動させるバリ除去手段(37)とを備えたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の弾球遊技機用遊技板の加工装置。
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