JP2000156360A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000156360A
JP2000156360A JP11186411A JP18641199A JP2000156360A JP 2000156360 A JP2000156360 A JP 2000156360A JP 11186411 A JP11186411 A JP 11186411A JP 18641199 A JP18641199 A JP 18641199A JP 2000156360 A JP2000156360 A JP 2000156360A
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polishing
film
insulating film
oxide film
silicon oxide
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JP11186411A
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English (en)
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Masanobu Hatanaka
正信 畠中
Naoyuki Takada
尚幸 高田
Motomori Miyajima
基守 宮嶋
Shuichi Miyata
修一 宮田
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、表面に凹凸のある酸化絶縁膜を研磨
する工程を含む半導体装置の製造方法に関し、凹部内に
絶縁膜を埋め込む際のスループットを向上するととも
に、その研磨面の平坦性を向上すること。 【解決手段】半導体基板21上に開口部を有する研磨ス
トップ膜26を形成し、開口部を通して半導体基板21
をエッチングして溝23a〜23dを形成し、溝23a
〜23dの中と半導体基板21の上に絶縁膜27を形成
する工程と、第1の研磨スラリーを絶縁膜27の研磨面
に供給するとともに第1の硬さの研磨表面を有する第1
の研磨布102を用いて酸化絶縁膜を研磨し、続いて、
第2の研磨スラリーを絶縁膜27の研磨面に供給すると
ともに第1の硬さよりも軟いの第2の硬さを有する第2
の研磨布101を用いて研磨ストブ膜26が露出するま
で酸化絶縁膜27の研磨面を研磨する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、より詳しくは絶縁膜の研磨工程やシャロー
トレンチアイソレーション(STI)の形成工程を含む
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスにおいては、微細
化の進展に伴い、従来から用いてきたLOCOS(Loca
l oxidation of silicon)法を用いた素子分離方法で
は、素子間を精度良く分離することが難しくなってきて
いる。そのため、LOCOS法に代わる新しい素子分離
方法としてシャロートレンチを用いた方法が注目され、
すでに使用されつつある。
【0003】図1〜図3は、従来のシャロートレンチの
形成工程を示す断面図である。まず、図1(a) に示すよ
うに、シリコン基板1の表面に酸化膜5と窒化膜6をこ
の順に形成する。続いて、図1(b) に示すように、フォ
トリソグラフィー法により素子分離領域となる領域の窒
化膜5及び酸化膜6を除去する。
【0004】さらに、図1(c) に示すように窒化膜6及
び酸化膜5をマスクとしてシリコン基板1をエッチング
により除去して種々の幅を有する第1の溝3a〜第4の
3dを浅く形成する。このとき、溝によってシリコン基
板1が区画されることによって、狭い面積の第1の溝3
cによって区画された領域は狭い面積の凸状の第1の素
子領域2cとなり、中程度の幅の溝3bによって区画さ
れた領域は中程度の面積の第2の素子領域2bとなり、
広い幅の溝3a,3dにより区画された領域は広い面積
の第3の素子領域2aとなる。
【0005】次いで、図2(a) に示すように、膜厚が第
1〜第3の溝3a〜3dの深さよりも厚いシリコン酸化
膜7をシリコン基板1上に形成して第1の溝3a〜第4
の溝3dを埋め込む。この場合、幅の狭い第4の溝3d
内にシリコン酸化膜7を緻密に埋め込む条件でシリコン
酸化膜7を形成すると、シリコン酸化膜7の膜厚は広い
幅の第1の素子領域2aの上で最も厚くなる一方、狭い
幅の第3の素子領域2c上で最も薄くなるのが一般的で
ある。また、幅の広い第1、第2の溝3a,3bのシリ
コン酸化膜7の膜厚t1 、t2 よりも幅の狭い第3の溝
3bが集まっている領域の膜厚t3 が厚くなる。
【0006】次に、図2(b) に示すように全面にフォト
レジスト8を形成する。続いて、フォトレジスト8を露
光、現像してフォトレジスト8に窓9a,9bを形成す
る。それらの窓9a,9bの形成位置は、幅の広い第1
の素子領域2a及び中程度の幅の第2の素子領域2bの
上方の位置である。続いて、窓9a,9bを通してシリ
コン酸化膜7をエッチングする。この場合のシリコン酸
化膜7のエッチング深さは窒化膜6を露出させない程度
に浅くしてもよい。
【0007】次いで、図3(a) に示すようにレジスト膜
8を除去した後に、図3(b) に示すようにシリコン酸化
膜7の表面を研磨する。この場合、第1の素子領域2a
と第2の素子領域2bの上のシリコン酸化膜7の研磨は
容易に進み、窒化膜6で研磨が実質的に停止する。これ
により、第1〜第4の溝3a〜3d内にシリコン酸化膜
7が埋め込まれ、第1〜第3の素子領域2a〜2cでは
シリコン酸化膜7が除去された状態になる。
【0008】シリコン酸化膜7が埋め込まれた第1〜第
4の溝3a〜3dは、シャロートレンチとなって第1〜
第3の素子領域2a〜2cを分離することになる。以上
のような工程において、第1の素子領域2a及び第2の
素子領域2bの上のシリコン酸化膜7の幅を狭くするの
は、シリコン酸化膜7のうち膜厚の厚い部分での研磨を
促進してシリコン酸化膜7の研磨面を平坦にするためで
ある。最も広い幅の第1の素子領域2a及び中程度の幅
の第2の素子領域2bにシリコン酸化膜7を厚く残す
と、その領域の研磨抵抗が大きくなって、均一な研磨が
得られ難くなるからである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したシ
ャロートレンチの作成方法によれば、フォトリソグラフ
ィ工程とエッチング工程と研磨工程という複数の異なる
工程が必要になるので、半導体装置の製造の工程が増え
ることになる。また、シリコン酸化膜7の膜厚にバラツ
キがある場合に、エッチングの後に第1及び第2の素子
領域2a,2b上にシリコン酸化膜7が残ったり、第1
及び第2の素子領域2a,2bの上に残るシリコン酸化
膜7の膜厚にバラツキが生じているので、上記した方法
ではシリコン酸化膜7の膜厚のバラツキを解消すること
はできない。
【0010】さらに、シリコン酸化膜7が均一であると
しても、例えば25枚の半導体ウェハのSTIを形成し
たところ、図4に示すようなエッチング量のバラツキが
生じて、半導体ウェハ上に残ったシリコン酸化膜7の膜
厚は不均一になり易い。素子領域2a〜2c上の各々の
シリコン酸化膜7の膜厚が不均一になる場合に素子領域
2a〜2cからシリコン酸化膜7が完全に除去されるま
で研磨すると、第1〜第4の溝3a〜3dの中でも研磨
が進んでその中のシリコン酸化膜7の上面が湾曲し、皿
形状(ディッシング)となる。
【0011】本発明の目的は、シャロートレンチ形成の
スループットを向上するとともに、溝の中に埋め込まれ
たシリコン酸化膜の研磨による平坦性を向上することが
できる半導体装置の製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半導体
基板の主面の上に絶縁膜を形成する工程と、第1の硬さ
を有する第1の研磨布を用いて前記絶縁膜の一部を研磨
する工程と、前記第1の研磨布による前記絶縁膜の研磨
の後に、前記第1の硬さよりも軟い第2の硬さを有する
第2の研磨布を用いて、前記絶縁膜を研磨する工程とを
有することを特徴とする半導体装置の製造方法によって
解決される。
【0013】上記した半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板の前記主面の凹凸の段差は、例えば20
mm四方の任意の領域において200nm未満であり、
かつ、5mm四方の任意の領域において例えば50nm
未満であることが好ましい。上記した半導体装置の製造
方法において、前記半導体基板は、1×104 N/m2
〜1×1010N/m2 のヤング率を有する弾性体が下部
に形成された研磨ヘッドの下に取り付けられるようにし
てもよい。
【0014】上記した半導体装置の製造方法において、
前記絶縁膜は、例えばシリコン酸化膜である。上記した
半導体装置の製造方法において、前記第1の研磨布によ
り前記絶縁膜を研磨する際には、第1のスラリーが前記
絶縁膜の上に供給され、前記第2の研磨布により前記絶
縁膜を研磨する際には、第2のスラリーが前記絶縁膜の
上に供給されるようにしてもよい。
【0015】上記した半導体装置の製造方法において、
前記第1の研磨布は、圧縮加重に対する圧縮歪み量の比
が0.06μm・cm2 /g以下であることが好まし
い。上記した半導体装置の製造方法において、前記第2
の研磨布による前記絶縁膜の研磨の後に、前記研磨スト
ップ膜を除去することによって、前記溝内に充填された
前記絶縁膜を前記半導体基板の上面から突出させて凸部
を形成する工程とを含むようにしてもよい。
【0016】上記した半導体装置の製造方法において、
前記絶縁膜を形成する前に、前記半導体基板の上の第1
の領域に研磨ストップ膜を形成する工程と、前記研磨ス
トップ膜に覆われない第2の領域に溝を形成する工程を
有し、前記第2の研磨布による前記絶縁膜の研磨は、前
記研磨ストップ膜が露出するまで続けられるようにして
もよい。この場合、前記絶縁膜はプラズマCVD法によ
り形成されたシリコン酸化膜であって、前記研磨ストッ
プ膜はCVD法により形成されたシリコン窒化膜である
ようにしてもよい。
【0017】この場合、前記研磨ストップ膜と前記半導
体基板の間に初期酸化膜を形成する工程をさらに含むと
ともに、前記半導体基板はシリコン基板であり、前記絶
縁膜はCVD法により形成されたシリコン酸化膜であ
り、前記研磨ストップ膜はCVD法により形成されたシ
リコン窒化膜であり、前記初期酸化膜は前記半導体基板
の表面に形成されたシリコン酸化膜であり、前記第2の
研磨布により前記絶縁膜を研磨した後の状態では、前記
溝に埋め込まれた前記絶縁膜の膜厚の値は、前記溝の底
から前記研磨ストップ膜の最上面までの高さの値の1倍
〜2倍の範囲に存在するようにしてもよい。
【0018】また、前記絶縁膜よりも研磨速度の遅い研
磨用被覆膜を前記絶縁膜の上に形成する工程をさらに含
むようにしてもよい。ここで、前記半導体基板はシリコ
ン基板であり、前記絶縁膜はCVD法により形成された
シリコン酸化膜であり、前記研磨ストップ膜はCVD法
により形成されたシリコン窒化膜であり、前記第2の研
磨布により前記絶縁膜を研磨した後の状態では、前記溝
に埋め込まれた前記絶縁膜の膜厚は、前記溝の底から前
記研磨ストップ膜の最上面までの高さの1.1倍〜1.
5倍の範囲に存在し、前記研磨用被覆膜は30nm〜1
50nmの膜厚を有するようにしてもよい。
【0019】また、前記溝の中には、前記半導体基板の
一部を突出させてなる微小凸部を形成するようにしても
よい。また、前記第2の研磨布を使用して前記絶縁膜を
研磨する工程においては、前記絶縁膜の研磨から前記研
磨ストップ膜の研磨に変わる際の前記第2の研磨布によ
る研磨トルクの変化を検出する方法によって研磨終了点
を検出するようにしてもよい。
【0020】また、前記第2の研磨布を使用して前記絶
縁膜を研磨する工程においては、前記絶縁膜に向けて波
長100nm〜1000nmの単一波長のレーザ光を照
射して、前記絶縁膜の研磨から前記研磨ストップ膜の研
磨に変わる際の前記レーザ光の反射強度の変化点を検出
する方法によって研磨終了点を検出するようにしてもよ
い。
【0021】次に、上記した発明の作用について説明す
る。本発明においては、半導体基板に形成した溝内に絶
縁膜を充填する際に、研磨布を変える2ステップの研磨
によって半導体基板上の絶縁膜を除去するようにしてい
る。これによれば、第1ステップの研磨によって絶縁膜
の凸部の体積を減らし、その後の第2ステップの研磨に
よる平坦化が促進される。
【0022】第1ステップの研磨工程の研磨では、研磨
布として圧縮加重(g/cm2 )に対する圧縮歪み量
(μm)の比が0.06(μm・cm2 /g)以下の硬
さの硬い研磨表面を有する研磨布を用い、研磨剤として
酸素を主成分とする絶縁膜の研磨レートが200nm/
分以下と小さい第1の研磨レートとなるような研磨剤を
用いて研磨する。
【0023】第1ステップの研磨工程では、被研磨基板
の表面の凹凸差が小さくなった時点で研磨レートが非常
に遅くなるため、ここで研磨を終了する。第2ステップ
の研磨工程では、絶縁膜の研磨レートが第1の研磨レー
トよりも大きい第2の研磨レートとなるような研磨剤を
用い、かつ第1の研磨布に比べて軟らかい研磨布を用い
る。そして、研磨対象物の研磨布への押圧力を小さくし
て研磨布の表面追随性を低下させ、かつ研磨布を高速回
転させて線速度を上げて研磨を行う。
【0024】ここで、研磨布の表面追随性とは、被研磨
基板の被研磨面に凹凸が存在し、かつ研磨布が比較的軟
らかい場合、研磨中に被研磨面の凹凸に従って研磨布の
表面が変形する性質をいう。第2ステップの研磨工程に
おいて、研磨レートが大きくなるような研磨剤を用い、
かつ比較的軟らかい研磨布を用いるのは、表面を平坦化
するためである。
【0025】第2ステップの研磨工程では窒素を主成分
とする研磨ストップ膜が現れ、研磨面が平坦になった時
点で研磨が終る。これにより、半導体基板の溝が絶縁膜
により埋め込まれ、平坦化した基板表面が得られる。こ
れに対して、従来の技術、即ち第1ステップの研磨を省
略して第2ステップの研磨と同じ条件だけで研磨を行っ
た場合には、研磨は被研磨基板のパターンの疎密の影響
を受けて微細な凸部領域の研磨の制御が不可能になる。
【0026】なお、絶縁膜が充填された溝は、素子分離
として適用してもよいし、或いは、溝から突出した絶縁
膜の凸部、又は、その凸部に囲まれた凹部をアライメン
トマークとして適用してもよい。ところで、層間絶縁膜
の表面に凹凸が生じている場合に、特定のスラリーを用
いて特定の硬さの研磨布によって層間絶縁膜を研磨する
と、従来の研磨方法に比べてその平坦性は改善される。
そのスラリーとしては、OH基を有する分散剤中にシリ
カ系物質又は酸化セリウムよりなる砥粒を含むものがあ
る。また、研磨布としては、圧縮加重に対する圧縮歪み
量の比が0.06μm・cm2 /g以下である硬さのも
のが好ましい。この場合、被研磨基板と研磨布の相対線
速度は40nm/分が好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)まず、本発明の実施の形態に用い
られる研磨装置について説明し、その後にその研磨装置
を用いた研磨方法について説明する。
【0028】研磨装置 図5(a) 、(b) は本発明の実施の形態に用いられる研磨
装置について示す側面図であり、図5(a) はその側面
図、図5(b) はその上面図である。その研磨装置は、研
磨板31とその上に配置される基板保持具32とを有し
ている。
【0029】研磨板31は、基台101とその上面に張
りつけられる研磨布102とを有し、さらにその下面の
中心には回転可能な支持軸103が固着されている。基
台101は、例えばアルマイトにより被覆されたアルミ
ニウム板や熱変形の小さい大理石、御影石などの石板か
ら構成されている。研磨布102として第1の研磨工程
では非常に硬いものを用い、第2の研磨工程で軟らかい
ものを用いる。硬い研磨布として、例えば厚さ1270
μmの発砲性ポリウレタンからなるローデル(Rodel )
社製の商品名IC−1000があり、また軟らかい研磨
布として、例えばローデル社製の不織布構造の商品名S
uba400がある。
【0030】研磨布102としては、渦巻き状の溝(K
グルーブ)、又は縦横の格子状の溝、又は多数の孔など
が研磨面に形成されたものを用いる。基板保持具32
は、保持台104とリテイナーリング105とを有して
いる。基板保持具32の保持台104は、その下面に、
表面張力を利用して被研磨基板(研磨対象物)33が張
りつけられ、また、その上面の中央には回転可能な支持
軸106が取付けられている。さらに、保持台104に
は、押し下げられる方向に押圧力Pが加えられ、これに
よって被研磨基板33全体を研磨布102に押圧できる
ようになっている。保持台104には、保持台104を
貫通する多数の小孔(不図示)が形成されており、小孔
に窒素等ガスを外部から吹き込んで被研磨基板33に吹
き出させることによって被研磨基板33への押圧力を部
分的に調整することができるようになっている構造のも
のもある。この押圧力は、研磨剤とともに研磨対象物の
研磨レートを左右する。
【0031】基板保持具32のリテイナーリング105
は、保持台104の下面における被研磨基板33の横方
向の移動を規制するために設けられているものである。
またリテナーリング105は、保持台104下側に被研
磨基板33を貼り付けた状態で、被研磨基板33の下面
からの被研磨基板33の突出量と同程度の突出量となる
ように保持台104の周縁に取付けられる。リテイナー
リング105は、高さを調節できない固定式のもの又は
高さを調節できる調整式のものがあり、どちらを選択し
てもよい。
【0032】研磨装置は、その製造元の違いによって基
板保持具32の構造が異なっているため、被研磨基板を
押圧する力についての呼び方が異なる。研磨装置とし
て、例えば、ストラスバー社の商品名6DP−SPや商
品名6EDではウェハを貼り付けた板がウェハを下方に
押す力をダウンホースといい、ウェハを貼り付ける板に
設けられている小孔から放出されるガスがウェハを押す
力をバックプレッシャーという。
【0033】研磨装置MIRRA3400(商品名)の
場合、保持台104の保持面のメンブレンに加わる圧力
をメンブレン圧力といい、保持台104の裏側をゴムチ
ューブにより加える圧力をインナーチューブ圧力とい
う。なお、押圧力とは異なるが、保持台104上に突出
する高さを調整するためにリテーナリング105に加え
る圧力であるリテイナーリング圧力も規定することがあ
る。研磨レートに多少影響を与えるためである。
【0034】また、研磨の最中には研磨面に研磨剤が供
給される。研磨剤として、分散剤又は研磨促進剤に砥粒
を分散させたものを使用する。分散剤又は研磨促進剤と
しては、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
(TMAH;(CH3)4NOH)アミン系材料のような有機物、
又はKOH 、NH4OH などの無機物を使用する。砥粒とし
て、コロイダルシリカ、ヒュームドシリカのようなシリ
カ、又は酸化セリウム(CeO2)を用いる。
【0035】次に、図5に示す研磨装置を用いて被研磨
基板33を研磨する方法の概要について説明する。ま
ず、基板保持具32の保持台104の下面に被研磨基板
33を貼り付ける。次に、基板保持具32を降ろして被
研磨基板33の被研磨面を研磨布102の表面に接触さ
せる。そして、研磨板31と基板保持具32ともに支持
軸106を中心として互いに回転させ、更に、研磨板3
1の上で基板保持具32をX軸方向に一定の速度で往復
動させる。その往復動作を以下に振動という。
【0036】この場合、2つの支持軸103、106の
駆動力により回転する保磁台104と基台101の相対
速度を所定の値に設定するとともに、振動の速度を所定
の値に設定して、被研磨基板33を研磨する。そのよう
な回転動作と振動によって被研磨基板33の研磨が進む
が、本実施形態では研磨の最初から最後まで同じ条件で
研磨するのではなく、研磨条件を変えて2ステップで実
施する。
【0037】この2ステップの研磨条件として、研磨
剤、研磨布又は回転速度のうちの少なくとも1つの条件
を異ならせる。研磨剤については上記した材料から選択
する。研磨布については、第1ステップに使用する研磨
布として、第2ステップで使用する研磨布よりも硬いも
のを選択する。例えば第1の研磨工程では、図6に示す
ように、研磨布102として圧縮加重に対する圧縮歪み
量の比が0.06μm・cm2 /g以下の硬い研磨表面
を有するものを用いることが必要である。例えばローデ
ル社の商品名IC−1000はその条件を満たしてい
る。
【0038】研磨布102が単一材料により形成された
単層構造を有する場合には、その研磨布102の素材の
特性を示す物理量のうちのヤング率が、106 〜109
N/m2 オーダー、好ましくは1×107 N/m2 〜5
×108 N/m2 である素材から整形された研磨布を使
用する。一方、研磨布102である商品名Suba40
0は図7に示すような柔らかい性質を有しているので、
第1の研磨工程に使用するよりも第2の研磨工程で使用
するのが好ましい。また、ローデル社の研磨布である商
品名IC1400も使用可能である。
【0039】なお、図6及び図7の縦軸は線形目盛りで
表した圧縮歪み量を示し、横軸は線形目盛りで表した圧
縮加重を示す。次に、研磨装置における被研磨基板33
表面の複数の点における線速度について説明する。被研
磨基板33の所定部分での線速度は、以下のような式か
ら求められる。以下の式において、図5(b) に見られる
ように、研磨板31の半径をL0 とし、研磨板31の中
心及び基板保持具32の中心からそれぞれ被研磨基板3
3上の任意の点(x,y)に至る距離をL1,L2とす
る。また、研磨板31の中心及び基板保持具32の中心
と点(x,y)とを結ぶ2つの直線とX軸とのなす内角
の角度をそれぞれθ,φとする。さらに、基板保持具3
2の中心が振動する範囲を研磨板31の中心からX軸方
向に所定の距離l0 内とする。
【0040】また、研磨板31及び基板保持具32はそ
れぞれ支持軸103,106を中心として同じ方向に回
転し、それらの角速度をそれぞれω1及びω2とする。
この場合、任意の点(x,y)において、プラテン(研
磨板31)による線速度、ヘッド(基板保持具32)に
よる線速度およびヘッドの振動成分は、それぞれ次のよ
うな式で示される。
【0041】研磨板31による線速度(vpx, vpy)
は次式(1)、(2)で示される。
【0042】
【数1】
【0043】
【数2】
【0044】基板保持具32による線速度(vhx, v
hy)は次式(3)、(4)で示される。
【0045】
【数3】
【0046】
【数4】
【0047】基板保持具32の振動fは次の式(5)
で表される。ただし、ヘッドの振動が角速度ω3 で周期
的に振動しているとする。
【0048】
【数5】
【0049】また、振動の微分値f ’は、時間の関数
として基板保持具32のX軸方向の線速度に影響を与
え、次の式(6)で表される。
【0050】
【数6】
【0051】以上のことから、被研磨基板33表面の任
意の点(x,y)における線速度は〜を合成して式
(7)、(8)で表される。但し、研磨板31と基板保
持具32の回転方向は同一の方向としている。
【0052】
【数7】
【0053】
【数8】
【0054】上記した式を各社の研磨装置に適用した場
合の被研磨基板33の線速度を以下の条件の下で上記の
式を用いて計算した結果を表1に示す。表1の計算で
は、各社の研磨装置の回転の条件を次のような値とし
た。但し、表1中の測定点A〜Eは、図5(b) に示した
被研磨基板33の中央の点をAとし、左右の点をB,C
とし、上下の点をD,Eとした。なお、表1を求める際
に振動成分を計算に含めなかった。
【0055】研磨装置6DP−SP L0 =17.5cm ◇第1ステップの研磨 基板保持具の回転数=45rpm 研磨板の回転数=45rpm ω1=90πrad/min ω2=90πrad/min ◇第2ステップの研磨 基板保持具の回転数=30rpm 研磨板の回転数=30rpm ω1=60πrad/min ω2=60πrad/min 研磨装置6ED L0 =24cm ◇第1及び第2の研磨工程 基板保持具の回転数=40rpm 研磨板の回転数=33rpm ω1=66πrad/min ω2=80πrad/min 研磨装置MIRRA3400 L0 =12.7cm ◇第1及び第2の研磨工程 基板保持具の回転数=97rpm 研磨板の回転数=103rpm ω1=206πrad/min ω2=194πrad/min
【0056】
【表1】
【0057】次に、半導体基板にシャロートレンチアイ
ソレーションを形成する工程を例に挙げて、研磨の具体
例を説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態に係
るシャロートレンチアイソレーションを作成する方法に
ついて示すフローチャートである。また、図9(a) 〜
(c) 、図10(a),(b) はシャロートレンチアイソレーシ
ョンを形成する工程を示す断面図である。
【0058】図8においてP1で示す SiN膜に被覆され
た凹凸のある基板の形成工程は次のようになる。まず、
図9(a) に示すように、直径8インチのシリコン基板
(半導体基板)1の表面に膜厚約10nmの酸化膜25
と膜厚約100〜250nmの窒化膜26を順に形成す
る。ここで、酸化膜は酸化シリコン(SiO2)であり、窒
化膜26は窒化シリコン(Si3N4 )、窒化酸化シリコン
(SiON)のように窒素を成分とする下地絶縁膜である。
窒化シリコンを成長する場合には、例えば反応ガスとし
てジクロールシラン(SiH2Cl2 )とアンモニア(NH3
を用いて、成長温度を800℃、成長雰囲気圧力を約
0.2Torrに設定する条件を採用する。
【0059】続いて、図9(b) に示すように、素子分離
領域となる領域の窒化膜26及び酸化膜25を除去した
後に、図9(c) に示すように、窒化膜26及び酸化膜2
5に覆われない部分のシリコン基板21をエッチングし
て深さが0.2μm〜0.5μm程度の浅い第1〜第4
の溝(凹部)23a〜23dを形成する。このとき、第
1〜第4の溝23a〜23dによりシリコン基板1の素
子形成領域が区画され、0.25μm程度の狭い幅の第
1の溝23cに隣接した領域は狭い面積の第1の素子領
域22cとなり、幅10μmの中程度の幅の溝23bに
隣接した領域は中程度の面積の第2の素子領域22bと
なり、数十μm以上の広い幅の溝23a,23dに隣接
した領域は広い面積の第3の素子領域2aとなる。
【0060】続いて、シリコン基板21の露出面を熱酸
化して膜厚約10nmのシリコン酸化膜24を形成す
る。これによって、第1〜第4の溝23a〜23dに隣
接する凸状の素子形成領域が窒化膜26により覆われた
基板の形成工程が終了する。次に、図8に示すP2の工
程に移る。この工程では、図10(a) に示すように、I
CP(誘導結合型プラズマ)法、ECR(Electron Cyc
lotron Resonance)法のような、いわゆる高密度プラズ
マ(HDP(high density prasma )CVD(Chemical
Vapor Deposition )法を用いて、シリコン基板21の
表面に第1〜第4の溝23a〜23dの深さよりも厚い
膜厚、例えば約730nm程度のシリコン酸化膜27を
シリコン基板21に形成し、併せてこのシリコン酸化膜
27を第1〜第4の溝23a〜23d内に完全に埋め込
む。高密度プラズマCVD法を用いて成膜すると、幅の
狭い第3の溝23c内へのシリコン酸化膜27の埋め込
みがより完全に行われる。このシリコン酸化膜27は、
不純物がドープされたPSG、BPSG、BSGのよう
なものであってもよい。
【0061】HDP−CVD法によってシリコン酸化膜
27を成長する場合には、例えば反応チャンバ(不図
示)内にSiH4を約150sccm、酸素を約230sccm、希
釈ガスを約400sccmの流量で導入する。そのシリコン
酸化膜の露出面の形状は平坦ではなく、凹凸が生じてい
る。しかも、第1の素子領域22a、第2の素子領域2
2bの上のシリコン酸化膜27の膜厚が厚くなる一方、
狭い面積の第3の素子領域22cの上のシリコン酸化膜
27の膜厚が薄くなっている。また、狭い第3の溝23
cの埋込領域のシリコン酸化膜27の膜厚t6 は、第2
の溝23b又は第1の溝23aの埋込領域のシリコン酸
化膜27の膜厚t4 ,t5 よりも厚くなっている。その
厚くなっている量は溝23a〜23dの深さが0.4μ
m、狭い第3の溝23cの幅が0.25μm程度の場合
に、シリコン酸化膜27を第1の素子領域22aで約7
30nmの厚さに成長させると、t6 はt4 、t5 よりも
約1.1倍厚くなる。
【0062】この状態のシリコン基板21が、上記した
被研磨基板33と呼ばれるものである。次いで、図1の
P3に示す第1ステップの研磨工程に移る。第1ステッ
プの研磨工程では、研磨布102として硬い商品名IC
−1000を用いる。また、研磨剤として、フジミ社製
の商品名PLANERLITE-6103 、キャボット社の商品名SS
−25、或いはロデール社製の商品名ロデール2371
を用いる。PLANERLITE-6103 、SS−25を用いる場合
には純水により希釈する。研磨材料の種類による研磨結
果の違いについては後述する。
【0063】まず、シリコン酸化膜27を下側にして被
研磨基板33を基板保持具32の下面に取付けた後に、
研磨板31を所定の回転数R1 で回転させるとともに、
基板保持具32も研磨板31と同じ方向又は反対方向に
所定の回転数R2 で回転させる。続いて、基板保持具3
2と研磨板31とを近づけると同時に流量350cc/
分でスラリーを研磨布102の上に流し、これにより研
磨布102と被研磨基板33の間にスラリーを供給す
る。スラリーは、スラリー供給ノズル107から供給さ
れる。
【0064】そして、基板保持具32を押圧することに
よって被研磨基板33のシリコン酸化膜27と研磨布1
02を接触させて研磨を開始する。その研磨状態を所定
の時間維持すると、狭い面積の第3の素子領域22c、
及び中程度の面積の素子領域22b上に突出しているシ
リコン酸化膜27のみが硬い研磨布102によって主と
して研磨されてシリコン酸化膜27の体積が減少する。
所定の研磨時間が経過した時点で第1ステップの研磨工
程を終了する。
【0065】このように硬い研磨布102を用いると、
凸部の突出量の大きな部分が選択的に研磨パッドに接触
し、凸部は凹部に比べて強く研磨布102に接触するの
で凸部の研磨レートは速くなり、選択研磨が実現する。
そして、第1ステップの初期段階では、主に凸部の平坦
化に研磨が消費される。なお、第1ステップの研磨を有
効に行うためは、第1〜第4の溝23a〜23dを除い
た領域に存在するシリコン窒化膜26の残存領域が、ウ
エハ上面の全面積の10%以上、好ましくは30%以上
であって最大70%程度の被研磨基板33を用いること
が好ましい。
【0066】次に、図1のP4に示す第2ステップの研
磨工程に移る。この第2ステップの研磨工程では、研磨
布102としてIC−1400を用いて残りのシリコン
酸化膜27を除去する。この場合のスラリーの材料を変
える。その材料として、例えば、KOHを含む分散剤
(研磨促進剤)中にヒームドシリカ(砥粒)を分散させ
たものを用いる。例えば、キャボット社のSS−25
(商品名)があり、このSS−25を純水により1:1
に希釈する。
【0067】このスラリーを研磨布102上に流量30
0cc/分で供給しながら、研磨板31を回転数R3
回転させるとともに、基板保持具32も研磨板31と同
じ方向又は逆方向に回転数R4 で回転させる。そして、
被研磨基板33を研磨布102に押しつけると、シリコ
ン酸化膜27の研磨が開始し、さらに窒化膜26を研磨
終点として研磨を終了する。第2ステップの研磨では、
柔らかい研磨布102に交換されるので、シリコン酸化
膜27の凸部への研磨布102の押圧力が第1ステップ
の研磨よりも小さくなってシリコン酸化膜27の凸部の
研磨量と凹部の研磨量の差が小さくなる。
【0068】そのような第2ステップの研磨工程では、
図10(b) に示すように、広い面積の第1の素子領域2
2a上のシリコン酸化膜27も併せて研磨され、除去さ
れる。即ち、全ての素子領域22a〜22c上のシリコ
ン酸化膜27が研磨され、除去されてシリコン窒化膜2
6が現れ、この状態で研磨レートが小さくなる。全ての
窒化膜26が現れた時点で、研磨を停止する。これによ
り、シリコン酸化膜27が埋め込まれた第1〜第3の溝
23a〜23dによって素子分離用のシャロートレンチ
アイソレーション(STI)が形成される。続いて、窒
化膜26と酸化膜25を除去する。
【0069】その後に、STIによって分離された第1
〜第3の素子領域22a〜22cにDRAM、SRAM
又はロジック回路、その他の素子を作成する。なお、上
記した実施形態では、被研磨物である絶縁膜としてHD
P−CVD法により形成されたシリコン酸化膜27を用
いているが、成膜とスパッタエッチングを同時に或いは
繰り返しながら成膜した膜を用いてもよい。このような
膜であれば、第1の実施の形態と同じように狭い溝内へ
の埋め込みがより完全になる。
【0070】次に、第1ステップの研磨と第2ステップ
の研磨の条件を変えた場合に、研磨がどのように相違す
るかを説明する。第1例 図10(a) に示す状態で、シリコン酸化膜27の研磨に
使用する研磨装置としてストラバー社製の商品名6DS
−SPを使用し、第1ステップの研磨と第2ステップの
研磨を行なう。
【0071】まず、第1ステップの研磨は、研磨布10
2としてIC−1000を用いて行なう。また、スラリ
ーとして、アミン系の分散剤(研磨促進剤)中にコロイ
ダルシリカ(砥粒)を分散させた研磨剤(スラリー)を
用いたもの。例えば、フジミ社製の商品名PLANERLITE-6
103 を使用する。その研磨布102、その他の研磨条件
を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】スラリーであるPLANERLITE-6103 は、ポリ
シリコンの研磨剤として使用されるのが一般的であり、
シリコン酸化膜27と化学的にほとんど反応しないため
研磨レートは小さいが、上記した押圧力(ダウンフォー
ス、バックプレッシャー)の条件などによって研磨レー
トを200nm/分以下になるように調整する。研磨レ
ートを大きくすると、機械的な圧力が強くなって、第1
〜第4の溝23a〜23dの上のシリコン酸化膜27の
研磨速度も大きくなるからである。
【0074】表2に示す条件によって図10(a) に示す
シリコン酸化膜27を研磨すると、面積の大きな第1の
素子領域22aの上のシリコン酸化膜27の上部は図1
1に示すように丸みを帯びてその体積が小さくなる。こ
のように第1の素子領域22aのシリコン酸化膜27の
凸部のみが丸みを帯びる程度に研磨されるのは次のよう
な理由による。
【0075】即ち、面積の狭い第3の素子領域22c、
及び中程度の面積の第2の素子領域22b上に突出して
いるシリコン酸化膜27はそれぞれ機械的に弱くなって
いるために、硬質の研磨布によって物理的な圧力が加わ
るからである。また、第1の素子領域22a上のシリコ
ン酸化膜27は、その突出量が大きいので研磨布102
に押圧される力が強くその体積が大きく減少する。
【0076】以上のように、図10(a) において凸部と
なっているシリコン酸化膜27の量を減らすことで、次
の第2の研磨工程において第1〜第4の溝23a〜23
dの上のシリコン酸化膜27の過剰研磨が抑制される。
次に、第2ステップの研磨工程に移る。第2ステップの
研磨では研磨布をIC−1000からIC−1400に
交換するとともに、商品名SS−25を純水で1対1の
割合で希釈したスラリーとして使用する。IC−140
0は、IC1000と同じ発泡ポリウレタンから成形さ
れているが、その下にはSuba400と同程度の柔ら
かさを持った素材が形成されている2重構造を有する研
磨布である。
【0077】この第2ステップの研磨条件を表3に示
す。
【0078】
【表3】
【0079】一方、第2の研磨工程の研磨では、表3に
示すように押圧力を小さくし、かつ研磨板31を比較的
高速回転させ、さらに被研磨基板33の表面の凹凸に対
する研磨板31表面の研磨布102の追従性(表面の凹
凸に対する研磨布変形の追従性)を低下させて研磨す
る。これにより、面積の広い第1の素子領域22aに残
った厚いシリコン酸化膜27での研磨レートが高くな
り、ついには窒化膜26の上のシリコン酸化膜27が除
去される。窒化膜27は、研磨の終点検出用の膜として
機能する。これにより、第1〜第4の溝23a〜23d
内に埋め込まれたシリコン酸化膜27の表面から窒化膜
26の表面を含む領域は平坦になる。
【0080】以上のように、第1ステップの研磨工程で
は、機械的要素が強い研磨を行って広い面積又は中程度
の面積の第1又は第2の素子領域22a,22bに存在
するシリコン酸化膜27の体積を減らすと、第2ステッ
プの研磨を終えたときに第1〜第4の溝23a〜23d
内のシリコン酸化膜27の上面が皿状に窪む現象、即ち
ディッシングが発生しにくくなる。
【0081】しかも、本実施形態では、従来技術のよう
にレジストを用いてシリコン酸化膜をエッチングする工
程を有していないので、工程が短縮されてスループット
が向上する。ところで、以上のような第1ステップの研
磨工程を開始する前のシリコン酸化膜27の表面段差と
第1ステップの研磨工程を終えた状態の被研磨基板の表
面段差をそれぞれ段差測定器(HRP)によって測定し
たところ、図12〜図15のようになった。
【0082】図12、図13は、初期のシリコン酸化膜
27の表面の段差形状であり、図14、図15は第1ス
テップの研磨を終えたシリコン酸化膜27の表面の段差
形状である。測定領域は、DRAMを形成しようとする
シリコン基板のうち、スクライブ部分と、周辺回路領域
内の大パターン形成部分と、セル部の周辺と、セル内部
の4つの領域である。
【0083】窒化膜26が存在するスクライブ部分と周
辺回路領域内の大パターン形成部分は、それ自体で面積
が広いので、第1ステップの研磨を終えると、図12か
ら図14への変化に見られるように、それらの部分の上
に残るシリコン酸化膜27の凸部は角が丸められた状態
になる一方で、セル部の周辺とセル内部では図13、図
15を比較するとシリコ酸化膜の凸部がかなり低くなっ
ていることわかる。
【0084】その後で、第2ステップの研磨を終える
と、図10(b) に示すように被研磨基板33の研磨面は
平坦になる。第2例 図10(a) に示す状態で、シリコン酸化膜27の研磨に
使用する研磨装置としてアプライドマテリアル社のMI
RRA3400を使用し、第1ステップの研磨と第2ス
テップの研磨を行なう。
【0085】第2例では、研磨布、スラリーについては
第1例と同じものを用いた。第1ステップの研磨の条件
を表4に示し、第2ステップの研磨の条件を表5に記載
する。
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】第1ステップの研磨工程では、第1例と同
様に、面積の狭い第3の素子領域22cに突出している
シリコン酸化膜27は、硬い研磨布102との接触によ
り物理的に除去され易い。一方、広い面積の第1の素子
領域22a上のシリコン酸化膜27は機械的に強い上、
研磨剤が研磨対象となるシリコン酸化膜と化学的に反応
しにくいものであるため、その領域ではシリコン酸化膜
27が殆ど研磨されず、その上部の角は図11に示した
ように丸みを帯びる。
【0089】第2ステップの研磨工程の研磨では、研磨
対象物と化学的に反応する研磨剤を用い、研磨対象物と
研磨布102との押圧力を小さくし、かつ基台101を
高速回転させて研磨する。これにより、被研磨基板33
の被研磨面による研磨布102の表面追随性を低下させ
て、広い面積の第1の素子領域22aに残った厚いシリ
コン酸化膜27を研磨し、かつ第1〜第4の溝23a〜
23dにシリコン酸化膜27が埋め込まれ、平坦化した
面を得ることができる。
【0090】第2の実施の形態によれば、単一の研磨工
程だけで簡便に被研磨基板の凹部内にシリコン酸化膜2
7を埋め込み、かつ被研磨基板33の表面を平坦化する
ことが可能となる。次に、図11に示すように、第1ス
テップの研磨を終えた状態において、第1の素子領域2
2aでのシリコン基板21の上に存在する全ての膜の厚
さt10と、第1の溝23aのうちのシリコン基板21の
上面から突出している厚さt11を調べる。なお、以下
に、厚さt10を素子領域での膜厚、t11を突出し量とい
う。
【0091】まず、上記した第1ステップの研磨の後に
はt10とt11がどの様に分布し、さらに、第2ステップ
の研磨の後にはt10、t11がどのように分布するかを調
べたところ、図16(a), (b)ようになった。第1ステッ
プの研磨の後の膜厚を示す図16(a) では、第1ステッ
プの研磨の後のt10とt11には約600nmの膜厚差が
あった。これに対して、第2ステップの研磨の後の膜厚
を示す図16(b) では、t10とt11には約80nmの膜
厚差となってかなり平坦化されていることがわかる。
【0092】第3例 図10(a) に示す状態で、シリコン酸化膜27の研磨に
使用する研磨装置としてアプライドマテリアル社のMI
RRA3400を使用し、第1ステップの研磨と第2ス
テップの研磨を行なう。第3例では、第1ステップの研
磨の際のスラリーを除いて研磨条件を第2例と同じにし
た。本例では、第1ステップの研磨に使用するスラリー
として、分散剤としてKOHを含んでいる商品名SS−
25を純水で希釈したものを用いた。この場合、SS−
25の量を1とした場合に純水の量を2.5とした。ま
たスラリーに含まれる砥粒として、シリカ又は酸化セリ
ウム(CeO2)を含むものを用いてもよい。また、分散剤
としてNH4 OHを含んでいるものを使用してもよい。
【0093】第1ステップの研磨の条件を表6に示し、
第2ステップの研磨の条件を表7に記載する。なお、被
研磨基板33と基台101の相対線速度を40m/mi
n以上とすることが好ましい。
【0094】
【表6】
【0095】
【表7】
【0096】上記した条件で第1ステップの研磨を行な
ったところ、図12、図13で示したシリコン酸化膜2
7の初期状態の表面の凹凸は、図17、図18のように
なり、面積の大きなスクライブ部では、図17(a) に示
すように、第1例及び第2例で示す場合に比べて、シリ
コン酸化膜27の膜厚は大幅に減少した。その他の領域
でも図17(b) 、図18(a) 、図18(b) に示すよう
に、シリコン酸化膜27はほぼ平坦になった。
【0097】この第1ステップの研磨の条件によって研
磨されたシリコン酸化膜27の膜厚の分布を調べたとこ
ろ、図19(a) に示すようになり、膜厚t10と膜厚11
膜厚差は数十nmであり、極めて平坦になっていること
がわかる。したがって、シリコン酸化膜27のさらなる
平坦化を行なうための第2ステップの研磨では、その研
磨量は僅かであって研磨時間が短くてすみ、スループッ
トがさらに向上する。その第2ステップの研磨を終えた
状態でのシリコン酸化膜27の膜厚の分布を調べたとこ
ろ、図19(b) に示すようになり、膜厚t10と膜厚 11
膜厚差はさらに小さくなってシリコン酸化膜27の上面
の平坦性がさらに良くなっていることがわかる。
【0098】以上のように、第1ステップの研磨によっ
てシリコン酸化膜27の平坦性が極めて改善された理由
として次のことが推測される。まず、純水によって1/
2.5倍の濃度に希釈されたスラリーによる研磨は、機
械的要素の他に化学的な要素が大きいと考えられる。シ
リコン酸化膜(SiO2)は、水中で次式(10)のような平
衡反応を示す。
【0099】 SiO2+ H2O ⇔ Si(OH)4 (10) その水中にKOHを添加すると、Kイオンの触媒作用に
より反応が式(10)の右側に進み易くなる。これは、Si
O2からSi(OH)4 に変わる間にKSi(OH)3などの中間体が生
じて、式(10)の右側への反応をよりスムーズに起こ
させるからである。一般に使用されている研磨剤はその
反応を利用してシリコン酸化膜を研磨します。
【0100】その水にKOHだけでなく、アミン系分散
剤(例えばTMAH(テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド)を添加すると、アミン系分散剤によって
KOHのイオンへの解離率が低下する。これは、[H+ ]
[OH- ] =10-14 =1E−14という法則があるため
に、アミン系の分散剤によってもOH- イオンもしくは
OHマイナスイオンは生成されるので、結果的にKOH
の解離率が低下するからである。
【0101】もとより、アミン系分散剤により形成され
るイオンの種類によっては式(10)において触媒作用を
示すが、分子自体が大きくなると、その大きさがシリコ
ン酸化膜の表面反応を阻害するためにK+ イオンもしく
はKプラスイオンのような強力な触媒作用を示さなくな
ることが多い。例として挙げたTMAHにより生成され
るN(CH3)4 プラスイオンにおいてもK+ イオンもしくは
Kプラスイオンのような強力な触媒作用は示さない。
【0102】従って、KOHとアミン系分散剤を水に同
時に添加した場合に、化学式(10)において、右側への
反応が進み難くなる。これは、スラリーにおいても同様
で、KOH系スラリーとアミン系スラリーを混ぜること
によってそれぞれが式(10)の右側への反応を阻害し合
うためにシリコン酸化膜の研磨レートを低下させること
になる。
【0103】なお、酸化セシウムは、シリカと異なり、
シリコン酸化膜に対して還元的な反応を及ぼしながら研
磨を行わせる。以上のことから、研磨の際の化学的な要
素を調整することによって、研磨レートの制御や研磨状
態の制御が容易になる。例えば、スラリーとして商品名
SS−25と商品名PLANAERLITE6103 を混合したものを
使用すると、その混合比の違いによって図20〜図23
に示すように研磨状態が相違する。
【0104】図20〜図23は、DRAMのスクライブ
部、周辺回路の大パターン部、セル部の周辺部、セル内
部のそれぞれに形成したシリコン酸化膜27の第1ステ
ップの研磨を行なった後の状態を示している。また、図
20、図21は、商品名SS−25にその2倍の量の商
品名PLANAERLITE6103 を加えたスラリーを使用してい
る。さらに、図22、図23は、商品名SS−25と商
品名PLANAERLITE6103 を同じ割合で加えたスラリーを使
用している。その他の研磨条件は、表6と同じに設定し
た。
【0105】それらの実験結果によれば、SS−25の
割合が多いほど、研磨量が増える上に、研磨面の平坦性
が増すことがわかる。したがって、それらの混合比を調
整することによって研磨状態を調整することが可能にな
る。次に、SS−25の純水による希釈度が研磨レート
にどのような影響を及ぼすかを説明する。
【0106】図24は、SS−25と純水の割合と研磨
レートの関係を示すものであり、その関係から、シリコ
ン酸化膜(SiO2)については、純水による希釈度が大き
くなるにつれて、研磨レートが小さくなってくることが
わかる。なお、図24の破線は、純水によるSS−25
の希釈度とシリコン窒化膜(Si3N4 )の研磨レートの関
係磨レートの関係を示すものであるが、希釈度はシリコ
ン窒化膜の研磨レートには殆ど影響を及ぼさないので、
その希釈度を変えることはシリコン窒化膜の研磨ストッ
プ機能を損なうものではないことがわかる。なお、図2
4の結果からシリコン窒化膜に対するシリコン酸化膜の
研磨選択比を求めると、図25のようになる。
【0107】上記した実施形態では、半導体基板の溝内
及び素子領域上に形成された埋込絶縁膜を研磨して平坦
化する方法として、硬さの異なる研磨布を交換する2ス
ップ研磨法を使用することについて説明した。しかし、
その研磨工程の後に、溝内の埋込絶縁膜にディッシング
が発生しているかどうかについて調べてみると、溝の幅
の相違によってディッシングの発生状況が異なることが
実験によって確認された。
【0108】その実験は、試料として図26(a),(b) に
示すようなパターンを有するTEG(test element grou
p )パターンを用いて行われた。TEGパターンは、8
インチのシリコン基板51に複数個形成されている。本
TEGには、実製品レベルのパターンも形成されてい
る。本TEG内の単一の最大活性領域のパターンは、例
えば800μm×600μmである。
【0109】図26(a),(b) において、シリコン基板5
1には一辺の長さLの正方形の溝(trench)52が38
0nmの深さに形成されている。また、その溝52は、
幅100〜150μmの凸状の活性領域53に囲まれて
形成されており、溝52の底面とその周囲のシリコン基
板51の最上面との段差は380nmとなっている。活
性領域53のシリコン基板51の表面には、SiO2よりな
る初期酸化膜54が10nmの厚さに形成され、さら
に、その活性領域53の上には初期酸化膜54を介して
シリコン窒化膜55が99nmの厚さに形成されてい
る。シリコン窒化膜55は研磨停止膜として機能する。
【0110】なお、活性領域53は、例えば実質的に素
子形成領域又はスクライブ領域に相当する領域である。
次に、TEGパターンの溝52内に埋込絶縁膜を充填す
る工程について説明する。まず、図27(a) に示すよう
に、高密度プラズマ(HDP)CVD法を用いてシリコ
ン基板51の上に埋込絶縁膜としてシリコン酸化膜56
を形成した。シリコン酸化膜56は、活性領域53の上
で最も突出した状態となる。
【0111】なお、シリコン酸化膜56の膜厚は、溝5
2の深さよりも厚く、例えば700nmに設定される。
次に、研磨装置としてアプライドマテリアル社の商品名
MIRRA3400を使用してシリコン酸化膜56を2
ステップで研磨した。その研磨装置は図5で示したよう
な概要構成を有している。
【0112】MIRRA3400の研磨装置では、半導
体ウェハを支持する研磨ヘッドと、半導体ウェハと研磨
ヘッドの間に介在するエアバックのような弾性体と、研
磨ヘッドの下面の周囲に取り付けられるリテイナーリン
グとを有している。その弾性体のヤング率として、1×
1010N/m2 〜1×104 N/m2 の範囲、好ましく
は、1×105 N/m2 〜1×107 N/m2 の範囲の
値を選択する。その弾性体は、半導体ウェハの被研磨面
にかかる応力を一様に分布させるために設けられてい
る。
【0113】即ち、第1ステップの研磨は、図5に示し
た研磨布102として硬質のIC−1000を用いて行
う。その研磨布102の上面には、K-grooveと呼ばれる
複数の同心円の溝が形成されている。また、研磨布10
2の上に供給されるスラリーとしてKOHを含む商品名
SS−25を純水で希釈したものを用いた。なお、純水
は、体積で換算してSS−25の2.5倍で供給され
る。その研磨布102、スラリー、その他の研磨条件を
表8に示す。
【0114】
【表8】
【0115】この第1ステップの研磨工程は、溝52の
中央におけるシリコン酸化膜56の膜厚が530nm〜
550nmの厚さになった時点で終了される。第1ステ
ップの研磨が終了すると、図27(b) に示すように、活
性領域53におけるシリコン酸化膜56の突出部が薄く
且つ丸くなる。その第1ステップの研磨工程に続いて第
2ステップの研磨工程に移る。
【0116】第2ステップの研磨工程では、研磨布10
2を硬いIC−1000から柔らかいIC−1400に
交換してシリコン酸化膜56を研磨する。そのIC−1
400の上面にはK-grooveが形成されている。第2ステ
ップの研磨で使用されるスラリーは、第1ステップの研
磨で使用したものと同じものとする。その研磨布10
2、スラリー、その他の研磨条件を表9に示す。
【0117】
【表9】
【0118】第2ステップの研磨は、図27(c) に示す
ように、シリコン窒化膜55がシリコン基板51の全面
で露出した状態で終了する。上記した第1ステップの研
磨工程によるシリコン酸化膜56の研磨量は300nm
〜380nmであり、第2ステップの研磨工程によるシ
リコン酸化膜56の研磨量は100nm〜200nmと
なる。第1及び第2の研磨工程によれば、平坦面上のシ
リコン酸化膜の研磨量に換算すると、約500nmの厚
さが研磨されたことになる。
【0119】シリコン酸化膜56の研磨を終えた後に、
溝52の中央部でのシリコン酸化膜56の最大ディッシ
ング量と溝52の広さ(底面積)との関係を測定したと
ころ図28の実線で示すような結果が得られた。なお、
図28の横軸は対数目盛で示され、その縦軸は比例目盛
で示されている。図28の実線によれば、溝52の一辺
の長さLが長くなるにつれ、即ち、溝52の底面積が増
えるにつれて最大ディッシング量が増えることがわか
る。
【0120】ところで、従来のように1ステップのみの
研磨法によれば、1mm×1mmの大きさの溝内のシリ
コン酸化膜の最大ディッシング量は300nmとなる。
これに対して、本発明の2ステップ研磨法を用いると、
1mm×1mmの大きさの溝52内でのシリコン酸化膜
56の最大ディッシング量は約80nmとなって、従来
の最大ディッシング量の1/4になることがわかった。
その従来の1ステップ研磨の条件を表10に示す。
【0121】
【表10】
【0122】このように、本発明の2ステップ研磨法に
よれば、第1ステップの研磨工程により硬い研磨布10
2を使用して活性領域53でのシリコン酸化膜56の突
出部を研磨によって選択的に減らすことを目的としてい
る。従って、第1ステップの研磨工程は、シリコン基板
51の表面に本質的に存在する凹凸などのモホロジーの
影響を受け難く、シリコン基板51の全体に渡って均一
にシリコン酸化膜56を研磨仕上げすることができる。
【0123】半導体基板の表面に存在する凹凸は、20
mm四方の任意の領域において凹凸による段差が200
nm未満であり、または5mm四方の任意の領域におい
て凹凸による段差が50nm未満であることは、基板面
の全体を均一に研磨するために最も好ましい。そのよう
な凹凸が存在する場合には、半導体基板と支持基板の間
に上記した弾性体を介在させることによって基板面の全
体に渡って均一な研磨速度が得られることになる。
【0124】ところで、半導体基板の表面のモフォロジ
ーの相違が、第1ステップの研磨(選択研磨ともい
う。)工程終了後のシリコン酸化膜の表面にどのような
影響を及ぼすかを実験した。半導体基板として、図29
に示すように主面に11μmの厚さのシリコン膜をエピ
タキシャル成長した8インチの円形のシリコンウェハW
1 ,W2 を用いた。なお、図29において、符号Nc
は、面方位を示すノッチを示している。
【0125】実験に際して用いる第1のシリコンウェハ
1 としては、図30の左側に示すように、凹凸が緩や
かに変化するものを用い、第2のシリコンウェハW2
しては、図30の右側に示すように凹凸が小刻みに変化
するものを用いた。そして、それら第1及び第2のシリ
コンウェハW1 ,W2 の主面の上にプラズマCVD法に
よって1000nmの厚さのシリコン酸化膜S0 を形成
した後に、表8に示した条件でシリコン酸化膜S0 を6
0秒間研磨した。その研磨量は、平均で350nmとな
った。なお、研磨装置としては図5(c) に示したような
基板支持具32を有するアプライドマテリアル社のMI
RRA3400を使用した。
【0126】そして、第1のシリコンウェハW1 上と第
2のシリコンウェハW2 上のそれぞれのシリコン酸化膜
0 の膜厚を測定したところ、図31、図32のような
膜厚分布が得られた。そのシリコン酸化膜S0 の膜厚
は、光学式膜厚測定法によって図29の破線に沿って4
9箇所で測定された。図31のよれば、第1のシリコン
ウェハW1 の上のシリコン酸化膜S0 は、シリコンウェ
ハW1 の表面に沿って凹凸の変化が緩やかな膜厚分布と
なるように研磨された。したがって、シリコンウェハW
1 に複数個形成される半導体装置においては、研磨後に
溝内に残るシリコン酸化膜S0 の膜厚が均一になる。
【0127】しかし、図32によれば、第2のシリコン
ウェハW2 の上のシリコン酸化膜S 0 は、シリコンウェ
ハW2 の表面に沿って凹凸の変化が激しい膜厚分布とな
るように研磨された。したがって、シリコンウェハW2
に複数個形成される半導体装置においては、研磨後に溝
内に残るシリコン酸化膜S0 の膜厚が不均一になる。し
たがって、半導体ウェハ上のシリコン酸化膜を選択研磨
によって研磨する場合には、半導体ウェハの表面のモフ
ォロジーが上記した条件となることが好ましいことにな
る。
【0128】さらに、本発明者は、図26(b) で破線で
示すように、複数の微小な活性領域(ダミー凸部)57
を溝52内に形成した場合に、2ステップ研磨終了後の
溝52のシリコン酸化膜56の最大ディッシング量と溝
52の底面積との関係を測定したところ、図28の破線
で示すような結果が得られた。図28の破線によれば、
溝52内にダミー凸部57を形成しない場合に比べて、
ダミー凸部57を形成した場合の方が最大ディッシング
量が半分以下になることがわかった。例えば、7.5m
m×7.5mmの大きさの溝52内に、10μm×10
μmの平面形状のダミー凸部57を50μmピッチで複
数個配置したところ、溝52内のシリコン酸化膜56の
最大ディッシング量が61.5nmとなった。即ち、ダ
ミー凸部57を溝52内に形成した場合には、それを溝
52内に形成しない場合に比べて、シリコン酸化膜56
の最大ディッシングが約1/2となった。
【0129】従って、2ステップによる研磨法において
は、面積の広い溝内にダミー凸部を複数形成しておくこ
とは、ディッシングを抑制する効果がさらに高くなるこ
とがわかる。なお、微小な活性領域(ダミー凸部)57
は、シリコン基板51の一部であって、活性領域53の
シリコン基板51の最上面と同じ高さを有している。
【0130】ところで、2ステップ研磨方法の終点の検
出は方法としては、研磨対象がシリコン酸化膜からシリ
コン窒化膜に変わる時の研磨速度の差によって生じる研
磨トルクの変化を利用する方法、もしくは、波長100
nm〜1000nmの単一波長のレーザ光を被研磨面に
照射して研磨対象がシリコン酸化膜からシリコン窒化膜
に変わる時のレーザ光の反射光路の光路差に依存する反
射強度の変化を利用する方法などがある。 (第2の実施の形態)半導体ウェハのうち、DRAMセ
ル、SRAMセル等が形成される活性領域とウェハ分割
用のスクライブライン領域の上の埋込絶縁膜を研磨する
ために、上記したような2ステップ研磨法を採用しても
溝内の埋込酸化膜にディッシングが発生する可能性があ
ることは既に述べた。
【0131】そこで、図33に示した半導体ウェハ60
の複数箇所にそれぞれ図34に示すTEGパターン61
を形成して、溝の上での埋込酸化膜のディッシングの発
生状況を調べた。TEGパターン61内にある活性領域
パターンのうち、単一の最大活性パターンは、例えば8
00μm×600μmである。それらのTEGパターン
61は、図34に示したように、シリコンウェハ60に
おいて、幅100μmのスクライブライン62に囲まれ
た領域に平面正方形の溝63を形成する。その溝63の
一辺の長さL1 は、スクライブライン62の中心から換
算して20mmとなっている。また、その溝63の中には
約5mm×20mmの長方形の第1の活性パターン密集領域
64と、約5mm×15mmの長方形の第2の活性パターン
密集領域65とが間隔をおいてL字状に形成されてい
る。また、溝63内において、約15mm×15mmの大き
さの残りの領域66には、ダミー凸部(微小活性領域)
67が複数個形成されている。そのダミー凸部67は、
スクライブライン62と同じ高さを有している。
【0132】そのダミー凸部67は、7μm×7μmの
平面形状で且つ25mmピッチで複数個配置されるか、又
は、10μm×10μmの平面形状で且つ25mmピッチ
で複数個配置されている。7μm×7μmのダミー凸部
67は面積に換算して溝63内の残りの領域66の8%
を占めることになる。また、10μm×10μmの複数
のダミー凸部67は、面積に換算して溝63内での残り
の領域66の16%を占めることになる。
【0133】そして、複数のTEGパターン61の活性
領域64,65及びスクライブ領域62の上にそれぞれ
初期酸化膜を介してシリコン窒化膜を形成し、各TEG
パターンの全体にシリコン酸化膜を形成した後に、シリ
コン窒化膜が半導体ウェハ60の全面に渡って露出する
までシリコン酸化膜を2ステップ研磨法により研磨し
た。
【0134】なお、溝63の底面は、シリコンウェハ6
0の活性領域64,65及びスクライブライン62とダ
ミー凸部67のそれぞれの上面に対して380nmの深
さを有している。シリコン酸化膜を2ステップ研磨法に
よって研磨したところ、8%のダミー凸部67を有する
TEGパターン61においては、溝63の上で図35の
ようなディッシングが発生して、溝63の側面の頂から
上方に突出したシリコン酸化膜の量が最小で10nmと
なった。また、16%のダミー凸部67を有するTEG
パターン61においては、図36のようなディッシング
が発生して、溝63の側面の頂から上方に突出したシリ
コン酸化膜の量が最小で30nmとなった。
【0135】なお、図35,図36において、TOP 、LE
FT、CENTOER 、RIGHT 、BOTTOMは、図33のTOP 、LEF
T、CENTOER 、RIGHT 、BOTTOMの領域に形成された各T
EGパターン61でのディッシング量を示している。と
ころで、第1及び第2の活性領域64,65にそれぞれ
MOSトランジスタのゲート電極を形成する場合に、溝
63の上のシリコン酸化膜の好ましいディッシング量が
どの位になるかを検討してみる。
【0136】まず、2ステップ研磨法によりシリコン酸
化膜の研磨を終えた状態では、シリコン窒化膜上にシリ
コン酸化膜の研磨残が発生しているおそれがある。そこ
で、その研磨残を除去するために、溝63内に充填され
たシリコン酸化膜の膜厚が10nm程度減少するまでシ
リコン窒化膜上にフッ酸を供給する必要がある。これに
続いて、シリコン窒化膜を170℃のリン酸によって除
去した後に、第1及び第2の活性領域64,65、スク
ライブライン62及びダミー凸部67の上にさらにフッ
酸を供給して初期酸化膜を除去する。ついで、シリコン
ウェハ60における第1及び第2の活性領域64,6
5、スクライブライン62及びダミー凸部67のそれぞ
れの表面を熱酸化して犠牲酸化膜を10nmの厚さに形
成すると、それらの表面を構成するシリコンウェハ60
が5nmだけ消費される。この結果、溝63の深さは実
質的に5nmだけ浅くなったに等しいことになる。さら
に、その犠牲酸化膜をフッ酸によって除去するが、この
とき溝63内のシリコン酸化膜の厚さが16.8nm減
少するまでフッ酸が供給される。その後に、シリコンウ
ェハ61の露出面である第1及び第2の活性領域64,
65、スクライブライン66及びダミー凸部37の各表
面を熱酸化して10nmの厚さのゲート酸化膜を形成す
る。このとき、シリコン基板の表面は5nmだけ消費さ
れるので、溝63の深さはさらに5nmだけ浅くなる。
【0137】以上のフッ酸処理や熱酸化処理を経てゲー
ト酸化膜を形成した直後には、溝63の上に存在するシ
リコン酸化膜は合計で28.8nm厚さだけ減少するこ
とになすなる。従って、溝63内のシリコン酸化膜が約
30nm以上に減少すれば、溝63内のシリコン酸化膜
には、第1及び第2の活性領域の表面よりも低いディッ
シング面が発生ことが防止される。
【0138】したがって、図36に示したように、ダミ
ー凸部67の面積占有率は16%以上にする必要がある
ことがわかる。なお、ダミー凸部67の面積占有率が高
すぎても研磨処理に支障をきたすので、その面積占有率
を40%以下にすることが好ましい。そのようなダミー
凸部67の面積占有率の調整によってディッシング量の
調整が可能である。しかし、溝63内のシリコン酸化膜
のディッシング量が溝63のコーナー部とそこから離れ
た部分では差が生じている。そのようなディッシング量
の分布の均一化を図り、さらに、ディッシング量を減ら
すために、本発明者等は、溝63内を充填するためのシ
リコン酸化膜の上にさらにシリコン窒化膜からなる研磨
用被覆膜を数十nmの厚さに形成する工程を採用した。
【0139】その研磨用被覆膜を使用して2ステップ研
磨法によりシリコン酸化膜を研磨する工程を図37(a)
〜(e) に基づいて説明する。まず、図37(a) に示すよ
うに、シリコンウェハ61のうち広い第1の活性領域6
4aに隣接して形成される広い第1の溝63aを形成す
るとともに、狭い第2の溝63bを介して密集した複数
の狭い第2の活性領域64bを形成する。また、第1の
溝63aの中には、孤立した第3の活性領域68が形成
されている。
【0140】第1及び第2の溝63a、63bの深さ
は、シリコンウェハ61の最上面に対して380nmと
なっている。また、シリコンウェハ61のうち第1及び
第2の活性領域64a、63b、第3の活性領域68な
どの上には、膜厚10nmのSiO2よりなる初期酸化膜7
0を介して膜厚99nmのシリコン窒化膜よりなる研磨
停止膜71が形成されているので、研磨停止膜71の上
面と溝63の底面の差は、489nmとなる。
【0141】その後に、シリコンウェハ61のうち、溝
63a,63b、活性領域64a,64b等が形成され
た面側の全体に膜厚700nmのシリコン酸化膜69を
形成する。続いて、図37(b) に示すように、プラズマ
CVD法により膜厚50nmのシリコン窒化膜(研磨用
被覆膜)72をシリコン酸化膜69の上に形成する。
【0142】次に、表8と同じ条件の第1ステップの研
磨工程によって研磨用被覆膜72とシリコン酸化膜69
を研磨する。第1ステップの研磨工程の初期の段階で
は、図38(c) に示すようにシリコン酸化膜69が最も
突出した第1の活性領域64aの上で研磨用被覆膜72
が研磨されてそこからシリコン酸化膜69が露出する。
そして、第1の溝63aの上のシリコン酸化膜69の膜
厚が530nm〜550nmの厚さとなった時点で第1
ステップの研磨を終了すると、図37(d) に示すよう
に、第1の活性領域64aの上の凸形状のシリコン酸化
膜69が薄くなるとともにその凸形状の角が丸くなる。
この場合、溝63a、63bの上や第2の活性領域64
bの上のシリコン酸化膜69は研磨用被覆膜72によっ
て研磨レートが小さくなっている。
【0143】第1ステップの研磨工程を終了した時点で
は、シリコンウェハ61全体でシリコン酸化膜69が露
出することになる。なお、研磨用被覆膜72の膜厚は、
シリコン酸化膜69の膜厚や、活性領域64,65の大
きさなどに合わせて適度に調整することにより、面積の
広い活性領域64,65の上の凸状のシリコン酸化膜6
9の研磨レートに対して、溝63や狭い活性領域68の
上のシリコン酸化膜69の研磨レートをより遅くして研
磨による平坦化処理のマージンをより広げることができ
る。
【0144】続いて、表9と同じ条件の第2ステップの
研磨工程によってシリコン酸化膜69を研磨する。その
第2ステップの研磨は、図37(e) に示すようにシリコ
ンウェハ61全体で研磨停止膜71が露出した時点で終
了される。このようなシリコン窒化膜よりなる研磨用被
覆膜72を用いることによって、TEGパターン61の
溝63におけるシリコン酸化膜69のディッシング量の
分布を調べたところ、図38,図39のような結果が得
られた。なお、図38,図39に示したディッシング量
は、図34において「・」で示した箇所で測定された。
【0145】図38は、ダミー凸部67の占有面積率を
8%とした場合の研磨分布を示している。図38におい
て、最大のディッシング量が存在する領域では、溝63
の上のシリコン酸化膜69はシリコンウェハ61の最上
面から上方に約55nmの量で突出し、しかも、溝63
の上のシリコン酸化膜69の膜厚分布は均一化してい
る。
【0146】図39は、ダミー凸部67の占有面積率を
16%とした場合の研磨量分布を示している。図39に
おいて、最大のディッシング量が存在する領域では、溝
63の上のシリコン酸化膜69は、シリコンウェハ61
の最上面から上方に約60nmの量で突出し、しかも、
溝63の上のシリコン酸化膜69の膜厚分布は均一化し
ている。
【0147】したがって、2ステップの研磨を終えてか
ら第1の活性領域64にゲート電極を形成するまでの間
に、溝63の上のシリコン酸化膜69の厚さが例えば3
0nm程度減ったとしても、溝63の上のシリコン酸化
膜69がシリコンウェハ61の最上面よりも低くなるこ
とはない。 (第3の実施の形態)上記した第1実施形態では、シリ
コン基板に溝を形成し、活性領域にシリコン窒化膜を形
成し、シリコン基板上に埋込用のシリコン酸化膜を形成
した後に、2ステップ研磨法によりシリコン酸化膜を行
うことにより、溝内に埋め込まれるシリコン酸化膜の平
坦性を高めるようにしている。さらに、第4実施形態で
は、2ステップの研磨の前に、シリコン酸化膜69の上
にシリコン窒化膜72を形成する工程を加えることによ
り、その平坦性はさらに向上させている。
【0148】本実施形態では、2ステップ研磨の前に、
シリコンウェハの活性領域の上に突出するシリコン酸化
膜をエッチングにより除去する工程をさらに加えてい
る。例えば、図37(a) に示すように、プラズマCVD
法によりシリコン酸化膜69を形成するまでは第2実施
形態と同じである。次に、図40(a) に示すように、シ
リコン酸化膜69のうち最も突出量が大きな第1の活性
領域64aの上の突出部分の一部をフォトリソグラフィ
ー法によって除去してその膜厚を薄くする。続いて、シ
リコン酸化膜69の上に、膜厚50nmのシリコン窒化
膜(研磨用被覆膜)72を形成する。
【0149】さらに、表8と同じ条件の第1ステップの
研磨工程によって研磨用被覆膜72とシリコン酸化膜6
9を研磨して、第1の溝63aの上のシリコン酸化膜6
9の膜厚が530nm〜550nmの厚さになった時点
で第1ステップの研磨を終了すると、図40(b) に示す
ように、第1の活性領域64aの上のシリコン酸化膜6
9の突出部分は薄くなるとともに凸形状の角が丸くな
る。この場合、第1の活性領域64aの上のシリコン酸
化膜69の研磨速度が第4実施形態の第1ステップの研
磨に比べて速く、しかも、溝63a,63bや第3の活
性領域68の上に存在するシリコン酸化膜69は研磨用
被覆膜72の存在によって研磨レートが小さくなってい
る。
【0150】なお、研磨用被覆膜72の膜厚は、研磨停
止膜71の膜厚や、活性領域64a,64bの大きさや
などに合わせて適度に調整することにより、面積の広い
活性領域64の上の凸状のシリコン酸化膜69の研磨レ
ートに対して、溝63a,63bや狭い活性領域68の
上のシリコン酸化膜69の研磨レートを遅くして研磨に
よる平坦化処理のマージンをより広げることができる。
【0151】続いて、表9と同じ条件の第2ステップの
研磨工程によってシリコン酸化膜69を研磨する。その
第2ステップの研磨は、図40(c) に示すようにウェハ
全体で研磨停止膜71が露出した時点で終了される。こ
のような研磨用被覆膜72を用いることによって、図3
4(b) に示したTEGパターンの溝63に埋め込まれた
シリコン酸化膜のディッシング量の分布を調べたとこ
ろ、図41のような結果が得られた。
【0152】図41は、ダミー凸部の占有面積率を0%
とした場合の研磨分布量を示し、溝63において最大の
ディッシング量が存在する領域では、溝63の上のシリ
コン酸化膜は、シリコンウェハ61の最上面から上方に
約70nmの量で突出している。したがって、溝63内
にダミー凸部67を形成しない場合には、面積の大きな
活性領域64の上に存在するシリコン酸化膜と研磨用被
覆膜72の一部を予めエッチングによって除去した後
に、2ステップ研磨を行うことが好ましいことがわか
る。
【0153】これにより、活性領域64上の研磨停止膜
71の除去からゲート酸化膜を形成する前までの間の諸
工程により溝63上のシリコン酸化膜の膜厚が減少して
も、溝63の中のシリコン酸化膜はシリコンウェハ61
の最上面よりも低くなることが防止される。 (第4の実施の形態)第1の実施の形態で説明した研磨
は、シャロートレンチアイソレーションの形成工程以外
にも適用することが可能である。本実施形態では、多層
配線構造を形成する際に使用する層間絶縁膜の研磨につ
いて説明する。
【0154】図42は、本発明の第4の実施の形態の研
磨工程を示す断面図である。図42(a) において、下地
絶縁膜41の上には密度が異なる下側配線42が形成さ
れ、配線膜厚である400nmが段差として下地絶縁膜4
1上に現れている。さらに、下地絶縁膜41及び下側配
線42の上にはSiO2、PSG、BPSG等の層間絶縁膜
43が800nmの厚さに形成されている。
【0155】その層間絶縁膜43の上面は、下側配線4
2の密度の影響を受けて凹凸が生じている。その凹凸が
存在した状態で、層間絶縁膜43の上に上側配線を形成
ればその凹凸による段差によって上側配線に断線が生じ
る可能性が高くなる。したがって、層間絶縁膜43を研
磨によって平坦化する必要が生じてくる。その層間絶縁
膜43の研磨方法としては、第1実施形態の第3例に示
した第1ステップの研磨と同じ条件を用いることが好ま
しい。即ち、研磨布102として硬いIC−1000を
用いるとともに、スラリーとしてKOH又はNH4 OH
の分散剤又は研磨促進剤を含む材料を使用する。スラリ
ーには、砥粒としてシリカ又は酸化セリウムを含む。
【0156】そして、表7に示すと同じ研磨条件によ
り、層間絶縁膜43の残り膜厚が200nmとなるように
層間絶縁膜43を研磨する。この場合、層間絶縁膜43
の凸部の研磨速度が速くなって、図42(b) に示すよう
に、下側配線42が露出しない状態で層間絶縁膜43の
上面が平坦になる。その後に、層間絶縁膜43の上にさ
らに上側の配線(不図示)を形成する。
【0157】このように、層間絶縁膜43を研磨する場
合には、KOH、NH4 OHを含むスラリーを用いる
と、その上面の凹凸差が極めて小さな平坦面が形成され
ることになる。本実施例では、配線段差の平坦化を例に
挙げたが、DRAMなどのスタックトキャパシタが絶縁
膜から突出してスタックトキャパシタと絶縁膜の段差が
1μmと大きい場合には、硬い研磨布を使用し、KOH
又はNH3 OHを含むスラリーを用いる条件によってス
タックトキャパシタを覆う層間絶縁膜を研磨してその表
面を平坦化することは極めて有効である。 (第5の実施の形態)第1の実施の形態で説明した研磨
は、シャロートレンチアイソレーション(STI)の形
成工程以外にも適用することが可能である。本実施形態
では、フォトリソグラフィーの際に使用される位置合わ
せマーク(以下、アライメントマークという。)の形成
のために、第1実施形態で説明した第1及び第2ステッ
プの研磨工程を採用するものである。
【0158】アライメントマークの上には、その上に光
を透過しない膜、例えばGATE配線材料膜が形成され
ることがある。そこで、アライメントマークの構造とし
て、凹凸(段差)のある構造が採用され、例えば、選択
酸化法によってシリコン基板に形成したLOCOSを利
用することがある。しかし、選択酸化法によって形成さ
れたアライメントマークは、その側部にバーズビークが
形成されるので、アライメントマークとしては好ましい
ものではない。
【0159】そこで、側縁部の凹凸が急峻であり、しか
も、ウェハの面でほぼ均一な高さが得られるアライメン
トマークの形成が求められる。次に、そのような要求に
対応できるアライメントマークの形成工程を以下に説明
する。まず、図43(a) に示すようにシリコン基板21
の上に膜厚10nmのSiO2膜25と膜厚100〜250nm
のSi3N4 膜26を形成した後に、これらのSiO2膜25と
Si3N4 膜26をフォトリソグラフィー法によってパター
ニングしてアライメントマーク形成位置に開口部26a
を形成する。
【0160】ついで、図43(b) に示すように、開口部
26aを通してシリコン基板21をエッチングし、これ
によりに深さが0.2〜0.5μm程度のアライメント
用溝45を形成する。このアライメント用溝45は、第
1実施形態で示したSTIを構成する第1〜第4の溝2
3a〜23dと同時に形成してもよい。次に、図43
(c) に示すように、HDP−CVD法によってアライメ
ント用溝45の中とシリコン基板21の上面にシリコン
酸化膜27を形成する。そのシリコン酸化膜27の形成
条件は、第1実施形態と同様である。
【0161】続いて、シリコン酸化膜27の第1ステッ
プの研磨と第2ステップの研磨を行なう。それらの研磨
条件は、例えば第1実施形態で示した第1例の表2、表
3、又は、第2例の表4、表5、又は、第3例の表6、
表7に示すようになる。第1ステップの研磨では、硬質
の材料からなる研磨布、例えばIC−1000を使用す
る。
【0162】この第1ステプの研磨の際に表2又は表4
に示す条件を採用すると、研磨の後のシリコン酸化膜2
7の断面は図43(d) のようになって凸部の縁が丸くな
るとともにその体積が減ることになる。これに対して、
表6に示す研磨条件を採用すると、シリコン酸化膜27
の断面は図44のようになって平坦性がさらに改善され
る。
【0163】次に、第2ステップの研磨工程に移る。そ
の研磨は、図43(e) に示すように、IC−1000よ
りも軟質の研磨布を用いてシリコン酸化膜27の上面を
研磨し、これにより、Si3N4 膜26の上のシリコン酸化
膜27を除去する。この場合、アライメント用溝45の
中と開口部26aの中にシリコン酸化膜27が残る程度
であれば、過剰に研磨してもよい。
【0164】次に、図43(f) に示すように、Si3N4
26を燐酸によって除去し、ついでSiO2膜26をフッ酸
によって除去すると、アライメント用溝45からはシリ
コン酸化膜27が凸部となって現れる。なお、その凸部
は、フッ酸処理の際にわずかにエッチングされるが、そ
の凸部の元々の突出量は100〜250nm程度であるの
で、消滅することはない。
【0165】そして、アライメント用溝45から突出し
たシリコン酸化膜27の凸部を、アライメントマーク4
6として使用する。以上の工程で形成されたアライメン
トマーク46は、最初に硬質の研磨布を用いる第1ステ
ップの研磨と、それよりも柔らかい研磨布を用いる第2
ステップの研磨布によって形成されており、それら2ス
テップの研磨によれば、ウェハ上での研磨は平坦性が増
すので、ウェハに形成される複数のアライメントマーク
46の凸部の突出量はほぼ均一となる。したがって、そ
のようなアライメントマーク46を用いると、露光の際
の位置合わせ精度は向上し、パターン認識の安定性を向
上させる。
【0166】ウェハ上に複数のアライメントマークを上
記した方法で形成したところ、それらのアライメントマ
ークのウェハからの突出量は実質的に均一になった。そ
のような半導体ウェハをステッパー(不図示)のXYス
テージ上に載置してアライメントマークを検出させて自
動的に位置補正を行なわせた。その補正量の測定は、露
光装置において繰り返して複数回測定される。その補正
量の測定の一例を次に説明する。
【0167】用意した試料は、図45に示すように、ロ
ジック用半導体素子を形成するためにシリコンウェハに
円周に沿って複数個のアライメントマーク46が形成さ
れている。そして、補正量の測定を複数回行なったとこ
ろ、図30(a),(b) に示す結果が得られた。図46(a),
(b) の横軸は補正測定回数を示し、縦軸はX方向又はY
方向の測定方向を示している。その測定結果によれば、
上記した方法で形成したアライメントマーク46の補正
量は実質的に一定であり、その補正量で露光位置を修正
することになる。その補正量のバラツキが大きい場合に
は露光が行なわれない。
【0168】なお、図46(a),(b) の縦軸の単位は、1
ppmがウェハ半径方向の0.1μmに相当する。ステ
ッパによる補正量の測定では、アライメントマーク46
の測定位置データと基準データとのズレを比較してその
ズレを認識し、ウェハスケーリング、ウェハ回転数等を
算出して露光データに補正をかける。ウェハの回転量は
再現できないのでステッパのアライメント再現性はスケ
ーリングで確認される。
【0169】図43(f) では、溝45から基板面に突出
した凸部をアライメントマーク46として使用してい
る。そのような構造のアライメントマーク46は、図4
2(a),(b) の左側に示すように主に活性領域で採用され
る。これに対してフィールド領域では、図47(a),(b)
の右側に示すように、シリコン酸化膜27よりなる凸部
28で囲まれた領域(凹部)をアライメントマーク47
として適用することが多い。
【0170】半導体ウェハW上に図47(a),(b) に示す
2種類のアライメントマーク46、47を形成し、それ
らの平坦性を測定した。測定箇所は、図48に示すよう
に、半導体ウェハWのうちの円周に沿った4つの領域TO
P,RIGHT,BOTTOM,LEFT と円の中心の領域CENTERの計5か
所であり、それぞれの測定領域で活性領域のアライメン
トマーク46とフィールド領域のアライメントマーク4
7とその周辺の段差を測定した。
【0171】それら5か所のアライメントマーク46,
47を測定したところ、図49、50に示すような段差
の結果が得られ、複数の凸状のアライメントマーク46
の高さの誤差は100Å以内の範囲内にあり、また、複
数の凹状のアライメントマーク47の深さの誤差は10
0Å以内の範囲であった。以上のことから、上記した工
程によれば、ウェハの面内で実質的に均一な形状で均一
な高さ又は深さのアライメントが形成されていることが
確認された。 (付 記) (1)半導体基板の主面の上に絶縁膜を形成する工程
と、第1の硬さを有する第1の研磨布を用いて前記絶縁
膜の一部を研磨する工程と、前記第1の研磨布による前
記絶縁膜の研磨の後に、前記第1の硬さよりも軟い第2
の硬さを有する第2の研磨布を用いて、前記絶縁膜を研
磨する磨工程とを有することを特徴とする半導体装置の
製造方法。
【0172】(2)前記絶縁膜を形成する前に、前記半
導体基板の上の第1の領域に研磨ストップ膜を形成する
工程と、前記研磨ストップ膜に覆われない第2の領域に
溝を形成する工程を有し、前記第2の研磨布による前記
絶縁膜の研磨は、前記研磨ストップ膜が露出するまで続
けられることを特徴とする(1)記載の半導体装置の製
造方法。
【0173】(3)前記絶縁膜はシリコン酸化膜である
ことを特徴とする(1)記載の半導体装置の製造方法。 (4)前記第1の研磨布により前記絶縁膜を研磨する際
には、第1のスラリーが前記絶縁膜の上に供給され、前
記第2の研磨布により前記絶縁膜を研磨する際には、第
2のスラリーが前記絶縁膜の上に供給されることを特徴
とする(1)に記載の半導体装置の製造方法。
【0174】(5)前記第1のスラリーと前記第2のス
ラリーは、含有物質が同じであること特徴とする(1)
に記載の半導体装置の製造方法。 (6)前記第1のスラリーは、アミン系の分散剤中にシ
リカ系物質又は酸化セリウムよりなる砥粒を含むことを
特徴とする(1)又は(3)に記載の半導体装置の製造
方法。
【0175】(7)前記第1のスラリーは、OH基を有
する分散剤中にシリカ系物質又は酸化セリウムよりなる
砥粒を含むことを特徴とする(1)又は(3)に記載の
半導体装置の製造方法。 (8)前記OH基を有する分散剤は、KOH又はNH4
OHであることを特徴とする(7)に記載の半導体装置
の製造方法。
【0176】(9)前記第1の研磨布は、圧縮加重に対
する圧縮歪み量の比が0.06μm・cm2 /g以下で
あることを特徴とする(1)又は(3)に記載の半導体
装置の製造方法。 (10)前記溝を除いた前記半導体基板の上面の面積
は、前記半導体基板の該上面全体の面積の70%以下の
範囲にあることを特徴とする(2)に記載の半導体装置
の製造方法。
【0177】(11)前記絶縁膜は、誘導結合型プラズ
マ法又は電子サイクロトロン共鳴法によって形成される
ことを特徴とする(1)又は(3)に記載の半導体装置
の製造方法。 (12)前記絶縁膜は、プラズマ化学気相成長法による
成膜とスパッタエッチングとを繰り返すことにより成膜
されたことを特徴とする(1)又は(3)に記載の半導
体装置の製造方法。
【0178】(13)前記第2の研磨布による前記絶縁
膜の研磨の後に、前記研磨ストップ膜を除去することに
よって、前記溝内に充填された前記絶縁膜を前記半導体
基板の上面から突出させて凸部を形成する工程とを有す
ることを特徴とする(1)に記載の半導体装置の製造方
法。 (14)前記凸部は、露光位置合わせマークとして使用
されることを特徴とする(13)に記載の半導体装置の
製造方法。
【0179】(15)前記絶縁膜を形成する前には、前
記半導体基板の上に下地絶縁膜を介して配線を形成する
工程をさらに有することを特徴とする(1)に記載の半
導体装置の製造方法。 (16)前記絶縁膜はプラズマCVD法により形成され
たシリコン酸化膜であって、前記研磨ストップ膜はCV
D法により形成されたシリコン窒化膜であることを特徴
とする(2)に記載の半導体装置の製造方法。
【0180】(17)前記研磨ストップ膜と前記半導体
基板の間に初期酸化膜を形成する工程をさらに有するこ
とを特徴とする(2)に記載の半導体装置の製造方法。 (18)前記半導体基板はシリコン基板であり、前記絶
縁膜はCVD法により形成されたシリコン酸化膜であ
り、前記研磨ストップ膜はCVD法により形成されたシ
リコン窒化膜であり、前記初期酸化膜は前記半導体基板
の表面に形成されたシリコン酸化膜であり、前記第2の
研磨布により前記絶縁膜を研磨した後の状態では、前記
溝に埋め込まれた前記絶縁膜の膜厚の値は、前記溝の底
から前記研磨ストップ膜の最上面までの高さの値の1倍
〜2倍の範囲に存在することを特徴とする(17)に記
載の半導体装置の製造方法。
【0181】(19)前記絶縁膜よりも研磨速度の遅い
研磨用被覆膜を前記絶縁膜の上に形成する工程をさらに
有することを特徴とする(2)に記載の半導体装置の製
造方法。 (20)前記絶縁膜はシリコン酸化膜であり、前記研磨
用被覆膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする(1
9)に記載の半導体装置の製造方法。
【0182】(21)前記シリコン窒化膜は30nm〜
150nmの膜厚に形成されることを特徴とする(2
0)に記載の半導体装置の製造方法。 (22)前記半導体基板はシリコン基板であり、前記絶
縁膜はCVD法により形成されたシリコン酸化膜であ
り、前記研磨ストップ膜はCVD法により形成されたシ
リコン窒化膜であり、前記第2の研磨布により前記絶縁
膜を研磨した後の状態では、前記溝に埋め込まれた前記
絶縁膜の膜厚は、前記溝の底から前記研磨ストップ膜の
最上面までの高さの1.1倍〜1.5倍の範囲に存在
し、前記研磨用被覆膜は30nm〜150nmの膜厚を
有することを特徴とする(19)に記載の半導体装置の
製造方法。
【0183】(23)前記溝の中には、前記半導体基板
の一部を突出させてなる微小凸部を有することを特徴と
する(2)記載の半導体装置の製造方法。 (24)前記第1の研磨布による前記絶縁膜の前には、
前記第1の領域の上に存在する前記絶縁膜の一部をエッ
チングによって除去する工程をさらに有することを特徴
とする(2)に記載の半導体装置の製造方法。
【0184】(25)前記絶縁膜のエッチングの前又は
後には、前記絶縁膜よりも研磨速度の遅い材料よりなる
研磨用被覆膜を前記絶縁膜の上に形成することを特徴と
する(24)に記載の半導体装置の製造方法。 (26)前記第2の研磨布を使用して前記絶縁膜を研磨
する工程においては、前記絶縁膜の研磨から前記研磨ス
トップ膜の研磨に変わる際の前記第2の研磨布による研
磨トルクの変化を検出する方法によって研磨終了点を検
出することを特徴とする(2)に記載の半導体装置の製
造方法。
【0185】(27)前記第2の研磨布を使用して前記
絶縁膜を研磨する工程においては、前記絶縁膜に向けて
波長100nm〜1000nmの単一波長のレーザ光を
照射して、前記絶縁膜の研磨から前記研磨ストップ膜の
研磨に変わる際の前記レーザ光の反射強度の変化点を検
出する方法によって研磨終了点を検出することを特徴と
する(2)に記載の半導体装置の製造方法。
【0186】(28)前記半導体基板は、1×104
/m2 〜1×1010N/m2 のヤング率を有する弾性体
が下部に形成された研磨ヘッドの下に取り付けられるこ
とを特徴とする(1)に記載の半導体装置の製造方法。 (29)前記半導体基板の前記主面の凹凸の段差は、2
0mm四方の任意の領域において200nm未満であ
り、かつ、5mm四方の任意の領域において50nm未
満であることを特徴とする(1)に記載の半導体装置の
製造方法。
【0187】(30)表面に凸部のある絶縁膜を半導体
基板の上に形成する工程と、前記絶縁膜の前記表面を研
磨することによって、前記絶縁膜の前記凸部の突出量を
減らして前記絶縁膜を平坦化する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法。
【0188】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、基板
の溝の酸化絶縁膜を充填する場合に、研磨布に非常に硬
い研磨布を用い、スラリーとして研磨対象物の研磨レー
トが小さくなるような研磨剤を用いる第1ステップの研
磨工程を有しているので、機械的に弱い微細な素子領域
に突出している酸化絶縁膜が主に機械的に研磨されてそ
の体積を減らすことができ、第2ステップの研磨の際の
平坦化処理を容易にできる。
【0189】第2の研磨工程の研磨では、被研磨基板の
研磨布への押圧力を小さくし、かつ研磨布を高速回転さ
せることにより、被研磨面による研磨布の表面追随性を
低下させて研磨し、これにより、被研磨基板の平坦性が
得られる。また、本発明によれば、OH基を有する分散
剤中にシリカ系物質又は酸化セリウムよりなる砥粒を含
むスラリーを使用するとともに、圧縮加重に対する圧縮
歪み量の比が0.06μm・cm2 /g以下である硬さ
の研磨布を用いて酸化絶縁膜を研磨すると、酸化絶縁膜
の凸部での研磨を促進して平坦性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜図1(c) は、従来のシャロートレン
チアイソレーションの形成工程を示す断面図(その1)
である。
【図2】図2(a) 、図2(b) は、従来のシャロートレン
チアイソレーションの形成工程を示す断面図(その2)
である。
【図3】図3(a) 、図3(b) は、従来のシャロートレン
チアイソレーションの形成工程を示す断面図(その3)
である。
【図4】図4は、図1〜図3の工程に従ってSTIの形
成を行なうプロセスにおいて絶縁膜表面の凹凸のエッチ
ング量のバラツキ量をウェハ面内で見た図である。
【図5】図5(a) は、本発明の実施の形態に使用する研
磨装置の一例を示す側面図、図5(b) はその上面図、図
5(c) は研磨保持具の他の例を示す側面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態の半導体装置の製
造工程に用いる研磨布(IC−1000)の圧縮加重と
圧縮歪み量との関係を調査したグラフである。
【図7】図7は、本発明の実施の形態の半導体装置の製
造工程用いる研磨布(Suba400)の圧縮加重と圧
縮歪み量との関係を調査したグラフである。
【図8】図8は、本発明の第1の実施の形態に係るシャ
ロートレンチアイソレーションの作成方法について示す
フローチャートである。
【図9】図9(a)〜(c) は、本発明の第1の実施の形態
に係るシャロートレンチアイソレーションの製造工程を
示す断面図(その1)である。
【図10】図10(a),(b) は、本発明の第1の実施の形
態に係るシャロートレンチアイソレーションの製造工程
を示す断面図(その2)である。
【図11】図11は、本発明の第1の実施の形態に係る
シャロートレンチアイソレーションの形成工程における
第1ステップの研磨後の状態を示す断面図である。
【図12】図12(a),(b) は、本発明の第1の実施の形
態に係るシャロートレンチアイソレーション形成に用い
るシリコン酸化膜の研磨前の状態を段差測定器で測定図
(その1)である。
【図13】図13(a),(b) は、本発明の第1の実施の形
態に係るシャロートレンチアイソレーション形成に用い
るシリコン酸化膜の研磨前の状態を段差測定器で測定図
(その2)である。
【図14】図14は、本発明の第1の実施の形態に係る
シャロートレンチアイソレーション形成に用いるシリコ
ン酸化膜の第1ステップの研磨の後のシリコン酸化膜の
表面の段差状態を示す図(その1)である。
【図15】図15は、本発明の第1の実施の形態に係る
シャロートレンチアイソレーション形成に用いるシリコ
ン酸化膜の第1ステップの研磨の後のシリコン酸化膜の
表面の段差状態を示す図(その2)である。
【図16】図16(a) は、本発明の第1の実施の形態に
係るシャロートレンチアイソレーションの形成に用いる
シリコン酸化膜の第1ステップの研磨の後の所定の場所
の膜厚分布を示す図であり、図16(b) は、本発明の第
1の実施の形態に係るシャロートレンチアイソレーショ
ン形成に用いるシリコン酸化膜の第2ステップの研磨の
後の所定の場所の膜厚分布を示す図である。
【図17】図17は、本発明の第1の実施の形態に係る
シャロートレンチアイソレーション形成の際の第1ステ
ップの研磨におけるスラリーを変えた場合の研磨後のシ
リコン酸化膜の段差を示す図(その1)である。
【図18】図18は、本発明の第1の実施の形態に係る
シャロートレンチアイソレーション形成の際の第1ステ
ップの研磨におけるスラリーを変えた場合の研磨後のシ
リコン酸化膜の段差を示す図(その2)である。
【図19】図19(a) は、本発明の第1の実施の形態に
おける第1ステップの研磨の際に使用するスラリーにK
OHを含ませたものを使用した場合の研磨後のシリコン
酸化膜の膜厚分布を示す図であり、図19(b) は、第1
ステップの研磨終了のシリコン酸化膜についてさらに第
2ステップの研磨を行なった後の膜厚分布を示す図であ
る。
【図20】図20(a),(b) は、本発明の第1の実施の形
態における第1ステップの研磨に使用するスラリーに第
1の分散剤を含ませた場合の1ステップの研磨後のシリ
コン酸化膜の段差を示す図(その1)である。
【図21】図21(a),(b) は、本発明の第1の実施の形
態における第1ステップの研磨に使用するスラリーに第
1の分散剤を含ませた場合の1ステップの研磨後のシリ
コン酸化膜の段差を示す図(その2)である。
【図22】図22(a),(b) は、本発明の第1の実施の形
態における第1ステップの研磨に使用するスラリーに第
2の分散剤を含ませた場合の1ステップの研磨後のシリ
コン酸化膜の段差を示す図(その1)である。
【図23】図23(a),(b) は、本発明の第1の実施の形
態における第1ステップの研磨に使用するスラリーに第
2の分散剤を含ませた場合の1ステップの研磨後のシリ
コン酸化膜の段差を示す図(その2)である。
【図24】図24は、本発明の第1の実施の形態におけ
る第1ステップの研磨に使用する分散剤・純水の混合比
と研磨レートとの関係を示す図である。
【図25】図25は、本発明の第1の実施の形態におけ
る第1ステップの研磨に使用する分散剤・純水の混合比
とSiO2・Si3N4 研磨選択比との関係を示す図である。
【図26】図26(a) は、本発明の第1実施形態の2ス
テップ研磨がなされた埋込絶縁膜のディッシング量を調
べるための試料の断面図、図26(b) は、その試料の平
面図である。
【図27】図27(a) 〜(c) は、図26(a) に示した試
料の溝への絶縁膜の埋込工程を示す断面図である。
【図28】図28は、図27(a) 〜(c) の工程によって
溝に埋め込まれた絶縁膜に発生するディッシング量とそ
の溝の面積との関係を示す図である。
【図29】図29は、本発明の第1実施形態において用
いられる半導体ウェハの平面図である。
【図30】図30は、図29に示した半導体ウェハの上
に形成されたシリコン酸化膜の表面の初期の状態と、そ
の表面の選択研磨後の状態を示す断面図である。
【図31】図31は、半導体ウェハの表面の凹凸が緩や
かに変化するシリコン酸化膜の選択研磨後の膜厚分布を
示す図である。
【図32】図32は、半導体ウェハの表面の凹凸が小刻
みに変化するシリコン酸化膜の選択研磨後の膜厚分布を
示す図である。
【図33】図33は、TEGパターンが形成される半導
体ウェハの平面図である。
【図34】図34は、半導体ウェハに形成されるTEG
パターンの平面図である。
【図35】図35は、第1実施形態の2ステップ研磨法
によって溝の上で研磨されたシリコン酸化膜の第1の膜
厚分布を示す図である。
【図36】図36は、第1実施形態の2ステップ研磨法
によって溝の上で研磨されたシリコン酸化膜の第2の膜
厚分布を示す図である。
【図37】図37(a) 〜(e) は、本発明の第2実施形態
の研磨工程を示す断面図である。
【図38】図38は、本発明の第2実施形態によって研
磨された溝の上のシリコン酸化膜の第1の膜厚分布を示
す図である。
【図39】図39は、本発明の第2実施形態によって研
磨された溝の上のシリコン酸化膜の第2の膜厚分布を示
す図である。
【図40】図40(a) 〜(c) は、本発明の第3実施形態
の研磨工程を示す断面図である。
【図41】図41は、本発明の第3実施形態によって研
磨された溝の上のシリコン酸化膜の膜厚分布を示す図で
ある。
【図42】図42(a),(b) は、本発明の第4の実施の形
態の半導体装置の製造工程における絶縁膜の研磨を示す
断面図である。
【図43】図43(a) 〜(f) は、本発明の第5の実施の
形態の半導体装置の製造工程におけるアライメントマー
クの製造工程を示す断面図である。
【図44】図44は、本発明の第5の実施の形態の半導
体装置の製造工程におけるアライメントマークの製造工
程における第1ステップの研磨条件を変えたシリコン酸
化膜の違いを示す断面図である。
【図45】図45は、本発明の第5の実施の形態により
形成したアライメントマークの配置の一例を示す平面図
である。
【図46】図46(a),(b) は、本発明の第5の実施の形
態により形成したアライメントマークのステッパによる
補正量の測定結果を示す図である。
【図47】図47(a),(b) は、本発明の第5の実施の形
態により形成したアライメントマークの形成領域を示す
平面図とその断面図である。
【図48】図48は、本発明の第5の実施の形態により
形成した複数のアライメントマークの段差測定箇所を示
す平面図である。
【図49】図49(a) 〜(c) は、図48で示した測定箇
所のうちのTOP 、RIGHT 、BOTTOMの領域のアライメント
マークの段差の測定結果を示す段差図である。
【図50】図50(a),(b) は、図48で示した測定箇所
のうちのLEFT、CENTERの領域のアライメントマークの段
差の測定結果を示す段差図である。
【符号の説明】 21 シリコン基板(半導体基板)、 22a 広い幅の素子領域、 22b 中程度の幅の素子領域、 22c 狭い幅の素子領域、 23a,23d 広い幅の溝(凹部)、 23b 中程度の幅の溝(凹部)、 23c 狭い幅の溝(凹部)、 24,25 シリコン酸化膜、 26 シリコン窒化膜(窒素を主成分とする下地絶縁
膜)、 27 シリコン酸化膜(酸素を主成分とする埋込絶縁
膜)、 31 研磨板、 32 基板保持具、 33 被研磨基板、 41 シリコン基板、 42 配線、 43 層間絶縁膜、 45 アライメント用溝、 46 凸部(アライメントマーク)、 101 基台、 102 研磨布、 103,106 支持軸、 104 保持台、 105 リテイナーリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 尚幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮嶋 基守 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮田 修一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F032 AA34 AA44 AA77 AA79 DA33

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の主面の上に絶縁膜を形成する
    工程と、 第1の硬さを有する第1の研磨布を用いて前記絶縁膜の
    一部を研磨する工程と、 前記第1の研磨布による前記絶縁膜の研磨の後に、前記
    第1の硬さよりも軟い第2の硬さを有する第2の研磨布
    を用いて、前記絶縁膜を研磨する工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記絶縁膜を形成する前に、前記半導体基
    板の上の第1の領域に研磨ストップ膜を形成する工程
    と、前記研磨ストップ膜に覆われない第2の領域に溝を
    形成する工程を有し、 前記第2の研磨布による前記絶縁膜の研磨は、前記研磨
    ストップ膜が露出するまで続けられることを特徴とする
    請求項1に半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記絶縁膜はシリコン酸化膜であることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1の研磨布により前記絶縁膜を研磨
    する際には、第1のスラリーが前記絶縁膜の上に供給さ
    れ、 前記第2の研磨布により前記絶縁膜を研磨する際には、
    第2のスラリーが前記絶縁膜の上に供給されることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の研磨布は、圧縮加重に対する圧
    縮歪み量の比が0.06μm・cm2 /g以下であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2の研磨布による前記絶縁膜の研磨
    の後に、前記研磨ストップ膜を除去することによって、
    前記溝内に充填された前記絶縁膜を前記半導体基板の上
    面から突出させて凸部を形成する工程とを有することを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記絶縁膜はプラズマCVD法により形成
    されたシリコン酸化膜であって、前記研磨ストップ膜は
    CVD法により形成されたシリコン窒化膜であることを
    特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記研磨ストップ膜と前記半導体基板の間
    に初期酸化膜を形成する工程をさらに含むとともに、 前記半導体基板はシリコン基板であり、 前記絶縁膜はCVD法により形成されたシリコン酸化膜
    であり、 前記研磨ストップ膜はCVD法により形成されたシリコ
    ン窒化膜であり、 前記初期酸化膜は前記半導体基板の表面に形成されたシ
    リコン酸化膜であり、 前記第2の研磨布により前記絶縁膜を研磨した後の状態
    では、前記溝に埋め込まれた前記絶縁膜の膜厚の値は、
    前記溝の底から前記研磨ストップ膜の最上面までの高さ
    の値の1倍〜2倍の範囲に存在することを特徴とする請
    求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記絶縁膜よりも研磨速度の遅い研磨用被
    覆膜を前記絶縁膜の上に形成する工程をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記半導体基板はシリコン基板であり、 前記絶縁膜はCVD法により形成されたシリコン酸化膜
    であり、 前記研磨ストップ膜はCVD法により形成されたシリコ
    ン窒化膜であり、 前記第2の研磨布により前記絶縁膜を研磨した後の状態
    では、前記溝に埋め込まれた前記絶縁膜の膜厚は、前記
    溝の底から前記研磨ストップ膜の最上面までの高さの
    1.1倍〜1.5倍の範囲に存在し、 前記研磨用被覆膜は30nm〜150nmの膜厚を有す
    ることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】前記溝の中には、前記半導体基板の一部
    を突出させてなる微小凸部を有することを特徴とする請
    求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記第2の研磨布を使用して前記絶縁膜
    を研磨する工程においては、前記絶縁膜の研磨から前記
    研磨ストップ膜の研磨に変わる際の前記第2の研磨布に
    よる研磨トルクの変化を検出する方法によって研磨終了
    点を検出することを特徴とする請求項2に記載の半導体
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記第2の研磨布を使用して前記絶縁膜
    を研磨する工程においては、前記絶縁膜に向けて波長1
    00nm〜1000nmの単一波長のレーザ光を照射し
    て、前記絶縁膜の研磨から前記研磨ストップ膜の研磨に
    変わる際の前記レーザ光の反射強度の変化点を検出する
    方法によって研磨終了点を検出することを特徴とする請
    求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】前記半導体基板は、1×104 N/m2
    〜1×1010N/m 2 のヤング率を有する弾性体が下部
    に形成された研磨ヘッドの下に取り付けられることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】前記半導体基板の前記主面の凹凸の段差
    は、20mm四方の任意の領域において200nm未満
    であり、かつ、5mm四方の任意の領域において50n
    m未満であることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
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