JP2006332437A - 被研磨膜の研磨方法 - Google Patents

被研磨膜の研磨方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006332437A
JP2006332437A JP2005155636A JP2005155636A JP2006332437A JP 2006332437 A JP2006332437 A JP 2006332437A JP 2005155636 A JP2005155636 A JP 2005155636A JP 2005155636 A JP2005155636 A JP 2005155636A JP 2006332437 A JP2006332437 A JP 2006332437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
film
polished
abrasive
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005155636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4499613B2 (ja
Inventor
Naoki Itani
直毅 井谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2005155636A priority Critical patent/JP4499613B2/ja
Publication of JP2006332437A publication Critical patent/JP2006332437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4499613B2 publication Critical patent/JP4499613B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】 被研磨膜の研磨方法に関し、平坦性の高い研磨を短時間で行う。
【解決手段】 基板1上に成膜した被研磨膜3を研磨する研磨工程を三分割し、第1の研磨ステップで、主に純水、第1の研磨砥粒5、分散剤6からなる第1の研磨剤4を用いて研磨し、第2の研磨ステップで、主に純水、被研磨膜3及び第1の研磨砥粒5よりも硬度の低い第2の研磨砥粒8、界面活性剤9からなる第2の研磨剤7を用いて研磨し、第3の研磨ステップで、第2の研磨剤7を純水で希釈した第3の研磨剤10を用いて研磨する。【選択図】 図1

Description

本発明は被研磨膜の研磨方法に関するものであり、特に、埋込酸化膜等の被研磨膜を過剰研磨することなく、迅速に且つ高い平坦性を有して研磨するための手法に特徴のある被研磨膜の研磨方法に関するものである。
従来より、半導体集積回路技術分野において素子領域を画定する素子分離領域を形成するための技術として、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法が広く知られている。
しかし、LOCOS法により素子分離領域を形成した場合には、バーズビークによって素子領域が小さくなるという問題があり、素子分離領域を形成する際の酸化量を小さくすれば、バーズビークを小さくすることが可能であるが、酸化量を小さくした場合には、十分な素子分離機能を得ることができなくなってしまう。
また、LOCOS法により素子分離領域を形成した場合には、基板表面に大きな段差が形成されてしまうため、LOCOS法を用いて素子分離領域を形成する技術では、更なる微細化・高集積化が困難であった。
この様な多くの問題のある LOCOS法に代わる方法として、STI(Shallow Trench Isolation)法が注目されているので、ここで、図13を参照してSTI法による素子分離領域の形成方法を説明する。
図13参照
まず、半導体基板71上に、シリコン酸化膜72、シリコン窒化膜73を順次形成したのち、フォトリソグラフィ技術を用い、シリコン窒化膜73及びシリコン酸化膜72をパターニングして半導体基板71に達する開口部74を形成する。
次いで、開口部74が形成されたシリコン窒化膜73をマスクとして半導体基板71に異方性エッチングを施して半導体基板71にトレンチ75を形成する。
次いで、全面にシリコン酸化膜76を堆積させてトレンチ75及び開口部74を完全に埋め込んだのち、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法により、シリコン窒化膜73の表面が露出するまで、被研磨膜となるシリコン酸化膜76を研磨することによって、トレンチ75内にシリコン酸化膜76が埋め込まれて埋込酸化膜からなる素子分離領域77を形成され、この素子分離領域77により素子領域78が画定される。
なお、この研磨工程において、シリコン窒化膜73は、研磨ストッパとして機能する。 また、この研磨工程における研磨剤としては、例えば、シリカ(SiO2 )より成る研磨砥粒とKOHより成る添加剤とを含む研磨剤を用いる。
以降は図示を省略するが、シリコン窒化膜73及びシリコン酸化膜72をエッチング除去したのち、素子領域78内にトランジスタ等を形成することによって半導体装置が製造される。
このように、STI法を用いて素子分離領域77を形成すれば、LOCOS法で素子分離領域を形成する場合のようなバーズビークが発生することはなく、素子領域78が狭くなってしまうのを防止することができる。
また、トレンチ75の深さを深く設定することにより、実効的な素子間距離を長くすることができるため、高い素子分離機能を得ることができる。
しかしながら、上記のような研磨剤、即ち、シリカより成る研磨砥粒とKOHより成る添加剤とを含む研磨剤を用いた従来の研磨方法では、研磨速度があまり速くなく、また、必ずしも良好な平坦性が得られないとうい問題がある。
そこで、近時、研磨速度が速く、良好な平坦性が得られる研磨剤として、研磨砥粒と界面活性剤よりなる添加剤とを含む研磨剤が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)ので、ここで、図14を参照して、提案されている研磨剤を用いた研磨方法を説明する。
なお、提案されている研磨剤では、研磨砥粒として、例えば酸化セリウム(セリア:CeO2 )が用いられており、また、添加剤としては、例えばポリアクリル酸アンモニウム塩が用いられている。
図14参照
図14は、提案されている研磨剤を用いた研磨工程における研磨のメカニズムを示す概念図であり、被研磨膜84の表面に凹凸が存在している状態では、界面活性剤よりなる添加剤86が凹部に付着するため、凹部では被研磨膜84に対する研磨が阻害される。
なお、図における符号81,82は半導体基板及びトレンチである。
一方、凸部では、高い圧力が加わるため、界面活性剤よりなる添加剤86が剥がされ、被研磨膜84に対する研磨が阻害されず、このため、被研磨膜84の表面に存在する凸部が、研磨砥粒87により選択的に研磨されることになり、被研磨膜84の表面が平坦化される。
なお、被研磨膜84の表面を平坦化するための研磨はメイン研磨と称される。
中図に示すように、被研磨膜84の表面が平坦化された状態では、被研磨膜84の表面全体に界面活性剤よりなる添加剤86が付着しているため、被研磨膜84に対する研磨が阻害され、研磨速度が極めて遅くなり、ストッパ膜83上に被研磨膜84が残ってしまう。
そこで、このような膜残りの問題を解決するためには、被研磨膜84の凹部における表面の高さとストッパ膜83の表面の高さとがほぼ等しくなるように、被研磨膜84の堆積膜厚を設定することも考えられる。
しかし、被研磨膜84の膜厚は、設計値に対して±30nm程度変動するのが一般的であるため、被研磨膜84が設計値より厚く形成されてしまった場合には、ストッパ膜83上に被研磨膜84が残ってしまうことになる。
ストッパ膜83上に被研磨膜84が残っていると、ストッパ膜83やその下のパッド酸化膜(図示を省略)をエッチング除去することができないため、ストッパ膜83上の被研磨膜84を、何らかの方法により除去しなければならない。
この様なストッパ膜83上に残った被研磨膜84を除去する方法として、研磨剤の供給を止め、純水を供給しながら、被研磨膜84を更に研磨することが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
下図は、研磨パッド85上に研磨剤を供給するのを止め、研磨パッド85上に純水を供給しながら、被研磨膜84を更に研磨する、所謂仕上げ研磨を行う際の状態を示しており、仕上げ研磨を開始する際、被研磨膜84と研磨パッド85との間には、メイン研磨の際に用いられた研磨剤が残っている。
研磨剤に含まれていた添加剤86は、水溶性であるため純水を供給すると短時間で除去されるのに対して、研磨剤に含まれていた研磨砥粒87は水溶性ではないため除去されにくく、被研磨膜84と研磨パッド85との間に残ることになる。
添加剤86は、上述のように、被研磨膜84の表面が平坦化された際に、被研磨膜84に対する研磨速度を遅くするのに寄与していたものであるので、この添加剤86が短時間に除去される一方、研磨に寄与する研磨砥粒87は被研磨膜84と研磨パッド85との間に残るため、残された研磨砥粒87により被研磨膜84を更に研磨することができる。
このような仕上げ研磨を所定時間行うと、ストッパ膜83上に残存していた被研磨膜84をストッパ膜83から除去することができ、こうして、被研磨膜84に対する研磨が終了する。
特開2001−009702号公報 特開2001−085373号公報 特開2000−248263号公報 特開2004−296591号公報
しかしながら、従来の研磨方法ではウエハ1枚あたりに要する研磨時間が300秒を超え、スループットが大幅に増加するという問題を抱えている。
また、近年になってきて、ウエハの大口径化が進み、ウエハ径が300mmになってくると、研磨パッドとの接触面積が増加することで、研磨時に発生する熱が増え、二酸化セリウムを含んだスラリー、すなわち化学反応を利用するようなスラリーでは、研磨の進行とともに熱が発生し、研磨が不安定になるという問題がある。
因に、研磨を行った際のウエハ表面温度の測定は難しいため、二酸化セリウムを含んだスラリーで絶縁膜を研磨した際の研磨パッド表面温度を赤外線方式の温度計で測定すると、200mmウエハの場合、300秒程度の研磨でも40℃から50℃程度であったのが、300mmでは200秒を超えたあたりから60℃から70℃程度となり、かなり温度が上昇することがわかり、特に300mmのような大口径ウエハ上に成膜した絶縁膜を研磨する際には、研磨の安定のため研磨時間を短くする必要が出てきた。
したがって、本発明は、平坦性の高い研磨を短時間で行うことを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、基板1上に成膜した被研磨膜3を研磨する工程において、研磨工程を三分割し、第1の研磨ステップで、主に純水、第1の研磨砥粒5、分散剤6からなる第1の研磨剤4を用いて研磨し、第2の研磨ステップで、主に純水、被研磨膜3及び第1の研磨砥粒5よりも硬度の低い第2の研磨砥粒8、界面活性剤9からなる第2の研磨剤7を用いて研磨し、第3の研磨ステップで、第2の研磨剤7を純水で希釈した第3の研磨剤10を用いて研磨することを特徴とする。
このように、硬い第1の研磨砥粒5を含んだ第1の研磨剤4で大まかな研磨を行う第1のステップ、柔らかい第2の研磨砥粒8を含んだ第2の研磨剤7で平坦な研磨を行う第2のステップ、第2の研磨砥粒8を少なくした第3の研磨剤で仕上げ研磨を行う第3のステップの3工程に分けることによって、平坦性の高い研磨を短時間で行うことができ、それによって、発熱を低減して安定な研磨が可能になる。
この場合、第1の研磨ステップ乃至第3の研磨ステップをそれぞれ別々の研磨テーブルにおいて行うことが望ましく、それによって、それぞれの研磨テーブルで別の研磨ステップにある異なるウェハを同時に処理することが可能になるので、スループットが向上する。
なお、第3の研磨ステップにおいて、第3の研磨剤10を別個に用意しても良いが、第3の研磨ステップを行う研磨テーブル上で第2の研磨剤7を純水と希釈しても良く、それによって、第3の研磨剤10を別個に用意する必要がなくなる。
このような研磨工程としては、被研磨膜3が絶縁膜であり、且つ、第1の研磨砥粒5として二酸化珪素粒子を、また、第2の研磨砥粒8として二酸化セリウム粒子を用いる工程が典型的な工程である。
この場合、第1の研磨ステップ終了後における下地ストッパ膜2上の上記絶縁膜の残存膜厚を150〜250nmとし、第2の研磨ステップ終了後における下地ストッパ膜2上の絶縁膜の残存膜厚を50nm以上とすることが望ましく、それによって、過剰研磨を発生することなく、短時間で安定した研磨を行うことが可能になる。
上述の研磨工程としては、半導体基板への素子分離埋込膜の形成工程、半導体基板上に設けた電極或いは配線の上に成膜した絶縁膜の平坦化工程、或いは、半導体基板上に形成されたキャパシタ上に成膜された絶縁膜の平坦化工程が典型的な工程である。
或いは、研磨剤として上述の硬度の関係を有する研磨砥粒を含んだ導電体用スラリーを用いることにより、半導体基板上に成膜された絶縁膜に凹部へ導電体を埋め込むダマシン工程にも適用されるものである。
本発明では、研磨ステップを三ステップに分けるため、スループットを大幅に向上することができる。
本発明は、半導体基板等の基板上に成膜したSiO2 膜等の被研磨膜を研磨する工程において、研磨工程を三分割し、まず、主に純水、シリカ等の第1の研磨砥粒、分散剤からなる第1の研磨剤で被研磨膜の残存膜厚を150〜250nmになるように研磨し、次いで、主に純水、被研磨膜及び第1の研磨砥粒よりも硬度の低いセリア等の第2の研磨砥粒、界面活性剤からなる第2の研磨剤で被研磨膜の残存膜厚が50nm以上且つ50nm近傍になるように研磨して平坦化し、最後に、第2の研磨剤を純水で希釈した第3の研磨剤を用いて研磨してストッパ膜上の残存膜を除去するものである。
ここで、図2乃至図9を参照して、本発明の実施例1の絶縁膜の研磨方法を説明するが、まず、図2乃至図5を参照して本発明の実施例に用いる研磨装置を説明する。
図2参照
図2は、本発明の実施例に用いる研磨装置の概略的平面図であり、基台11、基台11上に設けられた回転可能な3つの研磨テーブル12a 〜12c 、研磨テーブル12a 〜12c 上にそれぞれ設けられた研磨パッド13a 〜13c 、研磨ヘッド16a 〜16d が回転可能に取付けられた4本のアーム15a 〜15d を有するカルーセル14、各研磨テーブル12a 〜12c の側部に設けられたダイヤモンドディスク18a 〜18c を備えた目立て装置17a 〜17c から基本構成が構成される。
この研磨装置においては、カルーセル14を適宜回転させることにより、研磨ヘッド16a 〜16d を順次次の研磨テーブル12a 〜12c に移動させて研磨ヘッド16a 〜16d に取り付けられた被研磨膜の表面の研磨を行う。
なお、研磨パッド13a 〜13c としては、例えば、ニッタハース社製の研磨パッド(型番:IC1510)を用いる。
図3及び図4参照
図3は、図2に示した研磨装置の一部側面図であり、また、図4は、図3に対応する平面図であり、ここでは、研磨テーブル12a と研磨ヘッド16a の組合せとして示している。
図3に示すように、研磨ヘッド16a 〜16d は、半導体基板等の被処理基板30を支持するとともに、被処理基板30の飛び出しを抑えるストッパ19が設けられている。
この場合、搬送工程或いは待機・退避工程においては、回転軸20を介した真空吸引により被処理基板30を真空チャックして保持し、研磨工程においては回転軸20を介して気体を吹きつけることによって被処理基板30を研磨パッド13a 〜13c に押し付ける。
また、研磨テーブル12a 〜12c 上には、それぞれ複数のノズル21a 〜21c が設けられている。
例えば、ノズル21a からは、セリア研磨剤を研磨パッド12a 〜12c 上に供給し、また、ノズル21b からは、純水を研磨パッド12a 〜12c 上に供給し、さらに、ノズル21c からはシリカ研磨剤を研磨パッド12a 〜12c に供給する。
ノズル21a 〜21c は、図4に示すように、研磨テーブル12a 〜12c の半径方向にそれぞれ個別に移動可能に構成されており、そのため、研磨剤を供給する位置と純水を供給する位置とを、適宜個別に設定することが可能である。
図5参照
図5は、目立て装置を説明するための要部拡大断面図であり、ここでは目立て装置17a を代表して説明する。
図に示すように、目立て装置17a は回転自在のダイヤモンドディスク18a を備えており、このダイヤモンドディスク18a は、例えば、ステンレスよりなる台金22にニッケルめっき23により、例えば、150μm程度の粒状のダイヤモンド24を1cm2 当たり数個程度固定することにより構成されている。
次に、図6乃至図8を参照して、本発明の実施例1の半導体装置の製造工程を説明する。
図6参照
まず、シリコン基板31上の全面に、例えば熱酸化法により、厚さが、例えば、10nmのシリコン酸化膜32を形成したのち、全面に、例えばCVD法により厚さが、例えば、100nmのシリコン窒化膜33を形成する。
次いで、通常のフォトリソグラフィ技術を用い、シリコン窒化膜33及びシリコン酸化膜32にシリコン基板31に達する開口部34を形成したのち、開口部34が形成されたシリコン窒化膜33をマスクとしてシリコン基板31に異方性エッチングを施すことによってトレンチ35を形成する。
なお、トレンチ35の深さは、シリコン窒化膜33の表面から例えば300nm程度とする。
次いで、全面に、例えば高密度プラズマCVD法により、厚さが、例えば、450nmのシリコン酸化膜36を形成してトレンチ35を完全にシリコン酸化膜36で埋め込むことによって、被処理基板30となる。
図7参照
次いで、被処理基板30を、上述の研磨ヘッド16a により被研磨膜であるシリコン酸化膜36が下面側に位置するように支持したのち、カルーセル14を反時計回りに90度程度回転させることにより、被処理基板30を支持する研磨ヘッド16a を、上面に研磨パッド13a が設けられた研磨テーブル12a 上に位置するように移動する。
次いで、CMP法により、被処理基板30に形成されたシリコン酸化膜36に対して第1の研磨ステップを研磨テーブル12a で行う。
この第1の研磨ステップにおいては、研磨ヘッド16a により被処理基板30を回転させながら、研磨ヘッド16a を降下させ、シリコン酸化膜36の表面を研磨パッド13a の表面に押し付けるとともに、研磨テーブル12a を回転させながら、ノズル21c を介して研磨パッド13a 上に研磨剤を供給して研磨を行う。
この第1の研磨ステップにおける研磨条件としては、研磨ヘッド16a を100〜500g重/cm2 、例えば、210g重/cm2 の研磨圧力で研磨パッド13a に押し付けた状態で、研磨ヘッド16a を70〜150回転/分、例えば、98回転/分の回転数で回転させるとともに、研磨テーブル12a を70〜150回転/分、例えば、100回転/分の回転数で回転させる。
また、研磨剤としては、純水に12重量%程度のシリカと、分散剤としてKOHのようなアルカリ溶液を加えてpHを10〜11程度に調整した研磨剤を用い、0.1〜0.3リットル/分、例えば、0.2リットル/分の供給量で、研磨パッド13a の中心の位置P1 に供給する。
なお、このような研磨剤としては、例えば、キャボット社製の研磨剤(型番:Semi−Sperse 12、或いは、Semi−Sperse 25を2倍希釈したもの)を挙げることができる。
この第1の研磨ステップ後におけるシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚は150〜300nmとするものであり、例えば、第1の研磨ステップの研磨時間を40秒程度とすることにより250nmとする。
なお、第1の研磨ステップの研磨時間を長くしすぎると、後述するように第2の研磨ステップでシリコン窒化膜33が露出する。
なお、この第1の研磨工程において、目立て装置17a を用いて研磨パッド13a の目立てを同時に行う。
この目立てを行う際の条件としては、ダイヤモンドディスク18a が研磨パッド13a に加える荷重を例えば、1300〜4600g重とし、ダイヤモンドディスク18a の回転数を、例えば70〜120回転/分として行う。
次いで、カルーセル14を用いて研磨パッド16a を90°回転させて、研磨パッド16a を次の研磨テーブル12b へ移動させて第2の研磨ステップを行う。
この第2の研磨ステップにおいては、研磨ヘッド16a により被処理基板30を回転させながら、研磨ヘッド16a を降下させ、シリコン酸化膜36の表面を研磨パッド13b の表面に押し付けるとともに、研磨テーブルさせながら、ノズル21a を介して研磨パッド13b 上に研磨剤を供給してメイン研磨を行う。
なお、この場合も第1の研磨ステップと同様の目立てを同時に行う。
この第2の研磨ステップにおける研磨条件としては、研磨ヘッド16a を100〜500g重/cm2 、例えば、280g重/cm2 の研磨圧力で研磨パッド13b に押し付けた状態で、研磨ヘッド16a を70〜150回転/分、例えば、118回転/分の回転数で回転させるとともに、研磨テーブル12b を70〜150回転/分、例えば、120回転/分の回転数で回転させる。
また、研磨剤としては、主に純水、二酸化セリウム、界面活性剤からなる研磨剤を用い、0.05〜0.3リットル/分、例えば、0.2リットル/分の供給量で、研磨パッド13b の中心の位置P1 に供給する。
なお、このような研磨剤としては、例えば、デュポンエアープロダクツナノマテリアルズ製の研磨剤(型番:MICROPLANAR STI2100)を挙げることができる。
この第2の研磨ステップ後におけるシリコン窒化膜33上の酸化膜シリコン酸化膜36の膜厚は50〜150nmとするものであり、例えば、第2の研磨ステップの研磨時間を120秒程度とすることにより100nmとする。
なお、第2の研磨ステップの研磨時間を長くしすぎるとシリコン窒化膜33が露出することになる。
図8参照
次いで、カルーセル14を用いて研磨パッド16a を90°回転させて、研磨パッド16a を次の研磨テーブル12c へ移動させて第3の研磨ステップを行う。
この第3の研磨ステップにおいては、研磨ヘッド16a により被処理基板30を回転させながら、研磨ヘッド16a を降下させ、シリコン酸化膜36の表面を研磨パッド13c の表面に押し付けるとともに、研磨テーブルさせながら、ノズル21a 及びノズル21b を介して研磨パッド13c 上に研磨剤及び純水を供給して仕上げ研磨を行う。
なお、この場合も第1の研磨ステップと同様の目立てを同時に行う。
この第3の研磨ステップにおける研磨条件としては、研磨ヘッド16a を100〜500g重/cm2 、例えば、210g重/cm2 の研磨圧力で研磨パッド13c に押し付けた状態で、研磨ヘッド16a を70〜150回転/分、例えば、98回転/分の回転数で回転させるとともに、研磨テーブル12c を70〜150回転/分、例えば、100回転/分の回転数で回転させる。
また、研磨剤としては、主に純水、二酸化セリウム、界面活性剤からなる研磨剤を用い、0.05〜0.3リットル/分、例えば、0.08リットル/分の供給量で、研磨パッド13c の中心の位置P1 に供給するとともに、純水を0.05〜0.5リットル/分、例えば、0.35リットル/分の供給量でノズル21a の位置よりも研磨パッド13c の中心に対して外側に供給する。
この第3の研磨ステップによって、シリコン窒化膜33上の酸化膜シリコン酸化膜36を完全に除去するように、例えば、第3の研磨ステップの研磨時間を90秒程度とすることによって、1枚の被処理基板に対する全ての研磨工程が終了する。
以降は、シリコン窒化膜33及びシリコン酸化膜32をエッチング除去することによりトレンチ35内に埋め込まれたシリコン酸化膜36より素子分離領域37が形成され、この素子分離領域37により、素子領域38が画定される。
この後、素子領域38内に、トランジスタ等が形成される。
この本発明の実施例においては1枚の被処理基板の処理に要する時間は約250秒(=40+120+90)であるので、1時間当たりの処理枚数は14となり、従来の1ステップで研磨した場合の9枚/時間に比べて研磨時間が大幅に短縮された。
但し、生産ラインによる実際の工程では、3つの研磨テーブルにおいて3つの研磨ステップの研磨を同時に行うので、実際の研磨時間は一番研磨時間の長い第2の研磨ステップの研磨時間120秒で決まることになり、各研磨テーブル間の搬送時間を加えた実測値では17枚/時間となり、研磨時間はさらに短縮されることになる。
このように、シリカスラリーと二酸化セリウムのスラリーを併用し、且つ研磨を3ステップに分けることで、二酸化セリウムを含むスラリーでの研磨時間を短くすることができ、且つ研磨のスループットを上げることが可能になる。
次に、図9乃至図11を参照して、上記の実施例1における研磨時間条件及び研磨膜厚条件の根拠を説明する。
この条件出しにおいては、まず、第1の研磨ステップ完了後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚を条件振りし、第2ステップを段差緩和が進まなくなる領域まで研磨を行い第2の研磨ステップ後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚を測定した。
なお、膜厚測定は光学式膜厚測定装置ASET−F5x(KLA−Tencor社製商品名)を用いて行った。
図9参照
図9は、第2の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚の第1の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚依存性の説明図であり、シリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚は、第1の研磨ステップ後の膜厚が150nm程度までは差が無く、150nm程度を下回ると薄くなることがわかった。
図10参照
図10は、第3の研磨ステップ後のシリコン窒化膜の膜厚の第2の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚依存性の説明図であり、第2の研磨ステップ完了後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36が50nmを下回ると、第3の研磨ステップでシリコン窒化膜33が膜減する所謂過研磨状態になることがわかった。
図11参照
図11は、第2の研磨ステップに要する時間の第1の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚依存性の説明図であり、第1の研磨ステップ完了後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36が300nm程度を上回ると、第2の研磨ステップに要する時間が増大することがわかる。
なお、第1の研磨ステップに要する時間は、第1の研磨ステップでの研磨レートが300nm/分程度であることから、第1の研磨ステップ完了後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚が40nmになる場合でも60秒はかからないため、本発明の研磨にけるスループットは第2の研磨ステップに左右されることになる。
以上の結果より、第2の研磨ステップ完了後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚を再現性良く制御するとともに第2の研磨ステップに要する時間を短くするためには、第1の研磨ステップ完了後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚を150〜250nmとすることが望ましいことがわかる。
また、第3の研磨ステップにおいて所謂過研磨状態を発生させないためには、第2の研磨ステップ完了後のシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚は50nm以上が必要となることがわかる。
次に、図12を参照して、本発明の研磨方法を適用した本発明の実施例2のDRAMの製造工程を簡単に説明する。
図12参照
まず、n型シリコン基板41に上述の3段階に分割したCMP法を用いてSTI構造の素子分離絶縁膜42を形成したのち、素子分離絶縁膜42で囲まれた矩形状の素子領域にBをイオン注入してp型ウエル領域43を形成する。
次いで、ウエットO2 を用いて熱酸化によってゲート絶縁膜44を形成したのち、アモルファスSi層を、例えば、厚さ100nm堆積させ、次いで、AsまたはPをイオン注入することによって導電性を有するSiゲート電極層46とする。
次いで、例えば、厚さが100nmのWSi2 層47及び、プラズマCVD法を用いて、例えば、厚さが100nmのSiN膜48を順次堆積させたのち、フォトリソグラフィ技術を用いて、メモリセル部においてパターニング及びエッチングを行うことによって、ゲート電極及びそれに連続するワード線45を形成する。
次いで、Pをイオン注入することによってn型ドレイン領域49及びn型ソース領域50を形成したのち、CVD法を用いて全面に、厚さが、例えば、60nmのSiN膜51を堆積させ、メモリセル部をレジストでマスクした状態で異方性エッチングを施すことによって、他のトランジスタ部のゲート電極の側壁にスペーサを形成し、次いで、このスペーサをマスクとしてAsをイオン注入することによって他のトランジスタ部にn+ 型ソース・ドレイン領域(いずれも図示を省略)を形成したのち、RTA(Rapid Thermal Anneal)法を用いて熱処理を行うことによってイオン注入に伴う欠陥を回復する。
次いで、全面にCoを堆積させたのち熱処理を行うことによって、他のトランジスタ部におけるn+ 型ソース・ドレイン領域の表面にのみCoSi2 からなるシリサイド電極を形成し、次いで、過酸化水素水とアンモニア水の混合液または硫酸と過酸化水素水の混合液を用いてエッチングすることによって未反応のCoを除去する(図示は省略)。
次いで、再び、CVD法を用いて全面に、厚さが、例えば、20nmのSiN膜52を堆積させたのち、全面にSiO2 膜53を堆積させ、次いで、再び、上述の3段階に分割したCMP法を用いてSiO2 膜53を平坦化する。
なお、この場合の平坦化はSiN膜52をストッパ膜とするものではなく、SiO2 膜53の表面の凹凸をなくして表面を平坦化するものである。
次いで、SiO2 膜53、SiN膜52、及び、SiN膜51を順次をエッチングして、n型ドレイン領域49及びn型ソース領域50を露出させる。
このエッチング工程において、ワード線45の側壁にSiN膜51,52の残部によるサイドウォール54が形成される。
次いで、全面に、例えば、Pをドープしたドープト多結晶シリコン層を厚く堆積させたのち、上述の3段階に分割したCMP法を用いてSiO2 膜53の表面が露出するまで研磨することによって、SiO2 膜53上に堆積したドープト多結晶シリコン層を除去してコンタクトホール内に埋め込まれた多結晶シリコンプラグ55,56を形成する。
次いで、プラズマCVD法を用いて全面に、厚さが、例えば、100nmのP−SiO2 膜57を形成したのち、ビット線に対するコンタクト部において多結晶シリコンプラグ56に対するコンタクトホールを形成し、次いで、再び、上述の3段階に分割したCMP法を用いてこのコンタクトホールをドープト多結晶シリコンで埋め込んでプラグ58を形成する。
次いで、全面に、厚さが、例えば、20nmのTi膜、厚さが、例えば、50nmのTiN膜、及び、厚さが、例えば、100nmのW膜を順次堆積させてTi/TiN/W構造を形成したのち、その上にSiN膜60を形成し、次いで、所定パターンにエッチングすることによって、n型ドレイン領域49に接続するTi/TiN/W構造のビット線59を形成する。
次いで、全面にSiN膜を形成したのち、異方性エッチングを施すことによって、サイドウォール61を形成し、次いで、HDP(Hi Density Plasma)−CVD法を用いて、SiO2 膜62を堆積させたのち、再び、上述の3段階に分割したCMP法を用いてSiO2 膜62を平坦化する。
次いで、多結晶プラグ55に達するコンタクトホールを形成したのち、全面に、例えば、Pをドープしたドープト多結晶シリコン層を堆積させ、次いで、再び、上述の3段階に分割したCMP法を用いてSiO2 膜62の表面が露出するまで研磨することによって、多結晶シリコンプラグ63を形成する。
次いで、減圧化学気相成長法(LPCVD法)を用いて、エッチングストッパとなるLP−SiN膜64を、例えば、厚さ10nmに成膜したのち、全面に、厚さが、例えば、1μmのBPSG膜(図示せず)を堆積させる。
次いで、BPSG膜及びLP−SiN膜64を順次エッチングすることによって、多結晶シリコンプラグ63に達する広い開口部を形成したのち、全面に、厚さが、例えば、50nmのPをドープしたドープト多結晶シリコン層を堆積させ、次いで、CMPを用いてBPSG膜上に堆積したドープト多結晶シリコン層を除去することによって両面シリンダー構造のストレージノード65を形成する。
次いで、LP−SiN膜64をエッチングストッパとして用いて、HF水溶液によってBPSG膜を選択的に除去したのち、LPCVD法を用いてストレージノード65の表面に、例えば、700℃において、厚さが、例えば、5nmのSiN膜を堆積させてキャパシタの誘電体膜(図示を省略)とし、次いで、全面に、厚さが、例えば、100nmのPをドープしたドープト多結晶シリコン層を堆積して複数のストレージノード65に共通のセルプレート66を形成することによって蓄積容量67を形成する。
次いで、CVD法を用いて全面に厚さが、例えば、1.5μmのSiO2 膜68を堆積させたのち、再び、3段階に分割したCMP法を用いてSiO2 膜68を平坦化することによって、CMP工程の伴うメモリセル部の基本的製造工程は終了する。
このように、本発明の実施例2においては、素子分離絶縁膜の形成工程、層間絶縁膜の平坦化工程、プラグの形成工程において、実施例1に示した3段階に分割したCMP法を用いているので、研磨表面を平坦にするととに、研磨時間を短縮することが可能になる。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は各実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、上記の研磨装置においては研磨テーブルを3つ設けて3枚のウェハを順次異なった3段階の研磨ステップで同時に研磨しているが、同じ研磨テーブルで順次3段階の研磨ステップを行っても良いものである。
また、上記の実施例においては、研磨と目立てを同時に行っているが、同時に行う必要はないものであり、研磨を行う前に目立てを行っても良いものである。
なお、この場合には、目立ては、純水乃至は第1の研磨ステップに用いるシリカ系のスラリーを用いて目立てを行えば良い。
また、上記の各研磨ステップにおいては、研磨時間を制御することによって研磨量を制御しているが、各研磨ステップにおいて光学式の終点検出装置を用いてシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚をリアルタイムに測定しながら研磨しても良いものである。
或いは、研磨テーブルの制御電圧、ないしは制御電流の変化を捉える所謂トルク式終点検出を用いてシリコン窒化膜33上のシリコン酸化膜36の膜厚を制御しても良いものである。
また、上記の実施の形態においては、商品名の一例を挙げるだけで、セリア系研磨剤に用いる界面活性剤については特に言及していないが、水溶性であることが必要であり、アルフォオレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、メチルタウリン酸塩、アラニネート塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸塩、エーテルカルボン酸、エーテルカルボン酸塩、アミノ酸塩、ポリカルボン酸型ポリマーの塩等のアニオン系界面活性剤が挙げられる。
具体的にはラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリアクリル酸アンモニウム塩、ポリアクリル酸アミン塩等が挙げられ、研磨特性の観点からは、ポリアクリル酸アンモニウム塩、ポリアクリル酸アミン塩が望ましい。
また、上記の実施例においては、第1の研磨剤としてシリカ系スラリーを用い、第2の研磨剤としてセリア系スラリーを用いているが、これらに限られるものではなく、第1の研磨剤としては相対的に硬度の大きな研磨砥粒と分散剤とを含む研磨剤であれば良く、また、第2の研磨剤としては被研磨膜及び第1の研磨砥粒より硬度の小さな研磨砥粒と界面活性剤とを含む研磨剤であれば良い。
また、研磨砥粒もシリカ及びセリアの組合せに限られるものではなく、これらの他にアルミナ、SiN、チタニア、或いは、ハフニア等を被研磨膜の硬度に応じて適宜組み合わせれば良い。
また、上記の実施例2においては、導電体膜の研磨工程としては、多結晶シリコン膜の研磨工程しか説明していないが、ダマシン法によりCu等の金属埋込配線を形成する場合にも適用されるものであり、その場合には、各研磨ステップにおいて研磨砥粒としてシリカ粒子を用いたCu用スラリー及び研磨砥粒としてセリア粒子を用いたCu用スラリーを用いれば良い。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) 基板1上に成膜した被研磨膜3を研磨する工程において、前記研磨工程を三分割し、第1の研磨ステップで、主に純水、第1の研磨砥粒5、分散剤6からなる第1の研磨剤4を用いて研磨し、第2の研磨ステップで、主に純水、前記被研磨膜3及び第1の研磨砥粒5よりも硬度の低い第2の研磨砥粒8、界面活性剤9からなる第2の研磨剤7を用いて研磨し、第3の研磨ステップで、前記第2の研磨剤7を純水で希釈した第3の研磨剤10を用いて研磨することを特徴とする被研磨膜の研磨方法。
(付記2) 上記第1の研磨ステップ乃至第3の研磨ステップをそれぞれ別々の研磨テーブルにおいて行うことを特徴とする付記1記載の被研磨膜の研磨方法。
(付記3) 上記第3の研磨ステップにおいて、前記第3の研磨ステップを行う研磨テーブル上で上記第2の研磨剤7を純水と希釈することによって上記第3の研磨剤10とすることを特徴とする付記1または2に記載の被研磨膜の研磨方法。
(付記4) 上記被研磨膜3が絶縁膜であり、且つ、上記第1の研磨砥粒5が二酸化珪素粒子であり、また、上記第2の研磨砥粒8が二酸化セリウム粒子であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の被研磨膜の研磨方法。
(付記5) 上記第1の研磨ステップ終了後における下地ストッパ膜2上の上記絶縁膜の残存膜厚を150〜250nmとし、上記第2の研磨ステップ終了後における前記下地ストッパ膜2上の絶縁膜の残存膜厚を50nm以上とすることを特徴とする付記4記載の被研磨膜の研磨方法。
(付記6) 上記基板1が半導体基板であり、上記研磨工程が素子分離埋込膜の研磨工程であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の被研磨膜の研磨方法。
(付記7) 上記基板1が半導体基板であり、上記研磨工程が前記半導体基板上に設けた電極或いは配線の上に成膜した絶縁膜の平坦化工程であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の被研磨膜の研磨方法。
(付記8) 上記基板1が半導体基板であり、上記研磨工程が前記半導体基板上に形成されたキャパシタ上に成膜された絶縁膜の平坦化工程であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の被研磨膜の研磨方法。
(付記9) 上記基板1が半導体基板であり、且つ、上記被研磨膜3は導電体膜であり、上記研磨工程が前記半導体基板上に成膜された絶縁膜に凹部への導電体の埋込工程であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の被研磨膜の研磨方法。
本発明の活用例としては、半導体集積回路装置のSTI構造の形成工程が典型的なものであるが、半導体装置の製造工程に限られるものではなく、アクティブマトリクス型液晶表示装置やアクティブマトリクス型有機EL表示装置のTFT基板の平坦化膜の研磨工程や、酸化物超電導デバイスの研磨工程、さらには、強誘電体を用いた光偏向素子等の強誘電体デバイスの平坦化工程にも適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の実施例に用いる研磨装置の概略的平面図である。 図2に示した研磨装置の一部側面図である。 図3に対応する平面図である。 目立て装置を説明するための要部拡大断面図である。 本発明の実施例1の半導体装置の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の半導体装置の図6以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の半導体装置の図7以降の製造工程の説明図である。 第2の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚の第1の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚依存性の説明図である。 第3の研磨ステップ後のシリコン窒化膜の膜厚の第2の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚依存性の説明図である。 第2の研磨ステップに要する時間の第1の研磨ステップ後のシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚依存性の説明図である。 本発明の研磨方法を適用した本発明の実施例2のDRAMの製造工程の説明図である。 STI法による素子分離領域の形成工程の説明図である。 提案されている研磨剤を用いた研磨工程における研磨のメカニズムを示す概念図である。
符号の説明
1 基板
2 ストッパ膜
3 被研磨膜
4 第1の研磨剤
5 第1の研磨砥粒
6 分散剤
7 第2の研磨剤
8 第2の研磨砥粒
9 界面活性剤
10 第3の研磨剤
11 基台
12a 〜12c 研磨テーブル
13a 〜13c 研磨パッド
14 カルーセル
15a 〜15d アーム
16a 〜16d 研磨ヘッド
17a 〜17c 目立て装置
18a 〜18c ダイヤモンドディスク
19 ストッパ
20 回転軸
21a 〜21c ノズル
22 台金
23 ニッケルめっき
24 ダイヤモンド
30 被処理基板
31 シリコン基板
32 シリコン酸化膜
33 シリコン窒化膜
34 開口部
35 トレンチ
36 シリコン酸化膜
37 素子分離領域
38 素子領域
41 n型シリコン基板
42 素子分離絶縁膜
43 p型ウエル領域
44 ゲート絶縁膜
45 ワード線
46 Siゲート電極層
47 WSi2
48 SiN膜
49 n型ドレイン領域
50 n型ソース領域
51 SiN膜
52 SiN膜
53 SiO2
54 サイドウォール
55 多結晶シリコンプラグ
56 多結晶シリコンプラグ
57 P−SiO2
58 プラグ
59 ビット線
60 SiN膜
61 サイドウォール
62 SiO2
63 多結晶シリコンプラグ
64 LP−SiN膜
65 ストレージノード
66 セルプレート
67 蓄積容量
68 SiO2
71 半導体基板
72 シリコン酸化膜
73 シリコン窒化膜
74 開口部
75 トレンチ
76 シリコン酸化膜
77 素子分離領域
78 素子領域
81 半導体基板
82 トレンチ
83 ストッパ膜
84 被研磨膜
85 研磨パッド
86 添加剤
87 研磨砥粒

Claims (5)

  1. 基板上に成膜した被研磨膜を研磨する工程において、前記研磨工程を三分割し、第1の研磨ステップで、主に純水、第1の研磨砥粒、分散剤からなる第1の研磨剤を用いて研磨し、第2の研磨ステップで、主に純水、前記被研磨膜及び第1の研磨砥粒よりも硬度の低い第2の研磨砥粒、界面活性剤からなる第2の研磨剤を用いて研磨し、第3の研磨ステップで、前記第2の研磨剤を純水で希釈した第3の研磨剤を用いて研磨することを特徴とする被研磨膜の研磨方法。
  2. 上記第1の研磨ステップ乃至第3の研磨ステップをそれぞれ別々の研磨テーブルにおいて行うことを特徴とする請求項1記載の被研磨膜の研磨方法。
  3. 上記第3の研磨ステップにおいて、前記第3の研磨ステップを行う研磨テーブル上で上記第2の研磨剤を純水と希釈することによって上記第3の研磨剤とすることを特徴とする請求項1または2に記載の被研磨膜の研磨方法。
  4. 上記被研磨膜が絶縁膜であり、且つ、上記第1の研磨砥粒が二酸化珪素粒子であり、また、上記第2の研磨砥粒が二酸化セリウム粒子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被研磨膜の研磨方法。
  5. 上記第1の研磨ステップ終了後における下地ストッパ膜上の上記絶縁膜の残存膜厚を150〜250nmとし、上記第2の研磨ステップ終了後における前記下地ストッパ膜上の絶縁膜の残存膜厚を50nm以上とすることを特徴とする請求項4記載の被研磨膜の研磨方法。
JP2005155636A 2005-05-27 2005-05-27 絶縁膜の研磨方法 Expired - Fee Related JP4499613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005155636A JP4499613B2 (ja) 2005-05-27 2005-05-27 絶縁膜の研磨方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005155636A JP4499613B2 (ja) 2005-05-27 2005-05-27 絶縁膜の研磨方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006332437A true JP2006332437A (ja) 2006-12-07
JP4499613B2 JP4499613B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=37553794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005155636A Expired - Fee Related JP4499613B2 (ja) 2005-05-27 2005-05-27 絶縁膜の研磨方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4499613B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009133793A1 (ja) * 2008-05-01 2009-11-05 Jsr株式会社 化学機械研磨用水系分散体および該化学機械研磨用水系分散体を調製するためのキット、ならびに化学機械研磨方法
WO2016072370A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨方法およびポリシング用組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001015460A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2004296596A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
JP2005064450A (ja) * 2003-07-31 2005-03-10 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001015460A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2004296596A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
JP2005064450A (ja) * 2003-07-31 2005-03-10 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009133793A1 (ja) * 2008-05-01 2009-11-05 Jsr株式会社 化学機械研磨用水系分散体および該化学機械研磨用水系分散体を調製するためのキット、ならびに化学機械研磨方法
JP5782257B2 (ja) * 2008-05-01 2015-09-24 Jsr株式会社 化学機械研磨用水系分散体および該化学機械研磨用水系分散体を調製するためのキット、ならびに化学機械研磨方法
WO2016072370A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨方法およびポリシング用組成物
JP2016096326A (ja) * 2014-11-07 2016-05-26 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨方法およびポリシング用組成物
JP2016093880A (ja) * 2014-11-07 2016-05-26 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨方法およびポリシング用組成物
CN107107302A (zh) * 2014-11-07 2017-08-29 福吉米株式会社 研磨方法及抛光用组合物
US10227517B2 (en) 2014-11-07 2019-03-12 Fujimi Incorporated Polishing method and polishing composition
US10759981B2 (en) 2014-11-07 2020-09-01 Fujimi Incorporated Polishing method and polishing composition
US11015098B2 (en) 2014-11-07 2021-05-25 Fujimi Incorporated Polishing composition

Also Published As

Publication number Publication date
JP4499613B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4537010B2 (ja) 化学機械的ポリシングスラリー及びこれを用いた化学機械的研磨方法
US6435942B1 (en) Chemical mechanical polishing processes and components
US8497210B2 (en) Shallow trench isolation chemical mechanical planarization
JP3207178B2 (ja) 高選択性を有するスラリ及び複合材料基板の化学機械研磨方法
KR100692472B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법과 반도체 장치
JP4202826B2 (ja) 有機膜の化学的機械的研磨方法および半導体装置の製造方法
WO1999046081A1 (en) Multi-step chemical mechanical polishing process and device
US20080220585A1 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
JP4499613B2 (ja) 絶縁膜の研磨方法
JP5261065B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4679277B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008021704A (ja) 半導体装置の製造方法
US7833908B2 (en) Slurry composition for chemical-mechanical polishing capable of compensating nanotopography effect and method for planarizing surface of semiconductor device using the same
JP2000091415A (ja) Stiの形成方法
US8211325B2 (en) Process sequence to achieve global planarity using a combination of fixed abrasive and high selectivity slurry for pre-metal dielectric CMP applications
JP2008200771A (ja) 基体研磨方法、半導体装置及びその製造方法
KR20070003145A (ko) 반도체 소자의 제조방법
US7109117B2 (en) Method for chemical mechanical polishing of a shallow trench isolation structure
JP2006005237A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000349148A (ja) 半導体層を有する基板の製造方法
TW521368B (en) Monitoring and measuring method for chemical mechanical polishing
US20090305438A1 (en) Trench isolation method of semiconductor device using chemical mechanical polishing process
JP2003007656A (ja) 半導体装置の製造方法
KR20060128391A (ko) 리세스게이트공정을 이용한 반도체소자의 제조 방법
JP2001057353A (ja) 基板の研磨方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080514

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100415

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4499613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees