JP2004296596A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Toshiyuki Izome
敏之 井染
Naoki Itani
直毅 井谷
Takashi Watanabe
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Abstract

【課題】より高いスループットで被研磨膜を平坦化し得る半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】複数の研磨テーブル102a〜102cと、研磨テーブルの数より多い研磨ヘッド112a〜112dとを有する研磨装置を用いて被研磨膜を平坦化する平坦化工程を有する半導体装置の製造方法であって、平坦化工程では、複数の研磨テーブルを用いて順次行われる複数の研磨工程を経ることにより、半導体基板上に形成された被研磨膜の表面を平坦化し、各々の研磨工程では、被研磨膜を研磨テーブルを用いて研磨している際に、研磨に用いられていない研磨ヘッド112aに対して、半導体基板の取り付け及び/又は取り外しを行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、被研磨膜を研磨する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、素子領域を画定する素子分離領域を形成するための技術として、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon、局所酸化)法が広く知られている。
【0003】
しかし、LOCOS法により素子分離領域を形成した場合には、バーズビークによって素子領域が小さくなる傾向がある。素子分離領域を形成する際の酸化量を小さくすれば、バーズビークを小さくすることが可能であるが、酸化量を小さくした場合には、十分な素子分離機能を得ることができなくなってしまう。また、LOCOS法により素子分離領域を形成した場合には、基板表面に大きな段差が形成されてしまう。このため、LOCOS法を用いて素子分離領域を形成する技術では、更なる微細化・高集積化が困難であった。
【0004】
LOCOS法に代わる方法として、STI(Shallow Trench Isolation)法が注目されている。STI法による素子分離領域の形成方法を図15を用いて説明する。図15は、従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0005】
まず、図15(a)に示すように、半導体基板210上に、シリコン酸化膜212、シリコン窒化膜214を順次形成する。
【0006】
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、シリコン窒化膜214及びシリコン酸化膜212をパターニングする。これにより、シリコン窒化膜214及びシリコン酸化膜212に、半導体基板210に達する開口部216が形成される。
【0007】
次に、開口部216が形成されたシリコン窒化膜214をマスクとして半導体基板210を異方性エッチングする。こうして、半導体基板210にトレンチ216、即ち溝が形成される。
【0008】
次に、図15(b)に示すように、トレンチ216内及びシリコン窒化膜214上にシリコン酸化膜220を形成する。
【0009】
次に、図15(c)に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学的機械的研磨)法により、シリコン窒化膜214の表面が露出するまで、シリコン酸化膜220表面を研磨する。シリコン窒化膜214は、シリコン酸化膜220を研磨する際のストッパとして機能する。研磨剤としては、例えば、シリカより成る研磨砥粒とKOHより成る添加剤とを含む研磨剤を用いる。こうして、トレンチ216に内に、シリコン酸化膜220より成る素子分離領域221が埋め込まれる。素子分離領域221により素子領域222が画定される。
【0010】
この後、シリコン窒化膜214及びシリコン酸化膜212をエッチング除去する。この後、素子領域222内にトランジスタ(図示せず)を形成する。こうして、半導体装置が製造される。
【0011】
STI法を用いて素子分離領域221を形成すれば、LOCOS法で素子分離領域を形成する場合のようなバーズビークが発生することはなく、素子領域222が狭くなってしまうのを防止することができる。また、トレンチ218の深さを深く設定することにより、実効的な素子間距離を長くすることができるため、高い素子分離機能を得ることができる。
【0012】
しかしながら、上記のような研磨剤、即ち、シリカより成る研磨砥粒とKOHより成る添加剤とを含む研磨剤を用いた従来の半導体装置の製造方法では、研磨速度があまり速くなかった。
【0013】
近時、研磨速度が速く、良好な平坦性が得られる研磨剤として、研磨砥粒と界面活性剤より成る添加剤とを含む研磨剤が提案されている(特許文献1〜3参照)。研磨砥粒としては、例えば酸化セリウム(セリア、CeO)が用いられている。添加剤としては、例えばポリアクリル酸アンモニウム塩が用いられている。
【0014】
このような提案されている研磨剤を用いれば、シリカより成る研磨砥粒とKOHより成る添加剤とを含む研磨剤を用いた場合と比較して、速い速度で被研磨膜220の表面を研磨することができる。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−248263号公報
【特許文献2】
特開平8−22970号公報
【特許文献3】
特開平5−326469号公報
【特許文献4】
特開2001−9702号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、提案されている研磨剤を用いて被研磨膜を研磨した場合であっても、必ずしも十分に高いスループットで被研磨膜を研磨することは困難であった。近時、更なる低コスト化を実現すべく、更に高いスループットで被研磨膜を平坦化する技術が待望されている。
【0017】
本発明の目的は、より高いスループットで被研磨膜を平坦化し得る半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、複数の研磨テーブルと、前記研磨テーブルの数より多い研磨ヘッドとを有する研磨装置を用いて被研磨膜を平坦化する平坦化工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記平坦化工程では、前記複数の研磨テーブルを用いて順次行われる複数の研磨工程を経ることにより、半導体基板上に形成された被研磨膜の表面を平坦化し、各々の前記研磨工程では、前記被研磨膜を前記研磨テーブルを用いて研磨している際に、研磨に用いられていない前記研磨ヘッドに対して、半導体基板の取り付け及び/又は取り外しを行う半導体装置の製造方法が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
[本発明の原理]
まず、本発明の原理について説明する。
【0020】
従来では、一般に、単一の研磨テーブルを有する研磨装置を用いて被研磨膜を研磨することにより、半導体装置を製造していた。単一の研磨テーブルを有する研磨装置は、同時に複数の被研磨膜の平坦化を行うことができない。このため、単一の研磨テーブルを有する研磨装置を用いた場合には、高いスループットで被研磨膜を平坦化するのは困難である。
【0021】
一方、複数の研磨テーブルと複数の研磨ヘッドとを有する研磨装置が提案されている。そして、このような研磨装置を用いて被研磨膜を研磨することにより半導体装置を製造することが提案されている。
【0022】
提案されている半導体装置の製造方法を図1乃至図3並びに図16乃至図21を用いて説明する。
【0023】
図1は、複数の研磨テーブルと複数の研磨ヘッドとを有する研磨装置を示す平面図である。図2は、図1に示す研磨装置の一部を示す側面図である。図3は、図1に示す研磨装置の一部を示す拡大側面図である。図16乃至図20は、提案されている半導体装置の製造方法を示す工程平面図である。図21は、提案されている半導体装置の製造方法を示す工程図である。
【0024】
図1に示すように、基台100上には、回転可能な研磨テーブル102a〜102cが3つ設けられている。
【0025】
図2に示すように、メイン研磨を行う際に用いられる研磨テーブル102a〜102c上には、それぞれ研磨パッド104a〜104cが設けられている。研磨パッド104a〜104cとしては、例えばロデールニッタ株式会社製の研磨パッド(IC1400)が用いられている。
【0026】
基台100上には、4つのアーム108a〜108dを有するカルーセル110が設けられている。
【0027】
アーム108a〜108dには、回転可能な研磨ヘッド112a〜112dがそれぞれ設けられている。即ち、研磨ヘッド112a〜112dは4つ設けられている。研磨ヘッド112a〜112の数は、研磨テーブル102a〜102cの数より多い。カルーセル110を適宜回転させることにより、研磨ヘッド112a〜112dを移動させることが可能である。
【0028】
図2に示すように、研磨ヘッド112は、それぞれ半導体基板10を支持する。研磨ヘッド112は、半導体基板10を回転させながら、半導体基板10を研磨パッド104に押し付ける。
【0029】
研磨テーブル102上には、それぞれ複数のノズル124a、124bが設けられている。ノズル124aは、研磨剤を研磨パッド104上に供給するためのものである。ノズル124bは、純水等を研磨パッド104上に供給するためのものである。
【0030】
図1に示すように、研磨テーブル102a〜102cの側部には、研磨パッド104の目立てを行うための目立て装置114a〜114cがそれぞれ設けられている。
【0031】
図3に示すように、目立て装置114は、ダイヤモンドディスク116を有している。ダイヤモンドディスク116は、例えばステンレスより成る台金118に、例えば150μm程度の粒状のダイヤモンド120を固定することにより構成されている。ダイヤモンド120を配置する密度は、1cm当たり数個程度となっている。ダイヤモンド120は、例えばニッケルめっき層122により台金118に固定されている。
【0032】
こうして、複数の研磨テーブル102a〜102cと複数の研磨ヘッド112a〜112dとを有する研磨装置が構成されている。
【0033】
このような研磨装置では、以下のようにして、複数の被研磨膜を同時に研磨することが可能である。
【0034】
即ち、まず、図16(a)に示すように、研磨ヘッド112aに、被研磨膜が形成された半導体基板10aを取り付ける(ステップ101)
次に、図16(b)に示すように、カルーセル110を反時計回りに90度回転させる(ステップ102)。
【0035】
次に、被研磨膜が形成された半導体基板10bを研磨ヘッド112bに取り付ける(ステップ103)。
【0036】
次に、図17(a)に示すように、カルーセル110を反時計回りに更に90度回転させる(ステップ104)。
【0037】
次に、被研磨膜が形成された半導体基板10cを研磨ヘッド112cに取り付ける(ステップ105)。
【0038】
次に、図17(b)に示すように、カルーセル110を90度回転させる(ステップ106)。
【0039】
次に、研磨ヘッド112a〜112cをそれぞれ回転させながら降下させるとともに、研磨テーブル102a〜102cを回転させる。この際、ノズル124を介して、研磨パッド104a〜104c上に研磨液を供給する。こうして、それぞれの半導体基板10a〜10cに形成された被研磨膜が同時に平坦化される。半導体基板10a〜10cに形成された被研磨膜を研磨している際、研磨に用いられていない研磨ヘッド10dに半導体基板10dを取り付ける(ステップ107)。
【0040】
次に、図18(a)に示すように、カルーセル110を時計回りに270°反転させる(ステップ108)。
【0041】
次に、被研磨膜が平坦化された半導体基板10aを研磨ヘッド112aから取り外す。
【0042】
次に、図18(b)に示すように、未だ研磨されていない半導体基板10e、即ち、未研磨の半導体基板10eを研磨ヘッド112aに取り付ける(ステップ109)。
【0043】
次に、図19(a)に示すように、カルーセル110を反時計回りに90°反転させる(ステップ110)。
【0044】
次に、被研磨膜が平坦化された半導体基板10bを研磨ヘッド112bから取り外す。
【0045】
次に、未研磨の半導体基板10fを研磨ヘッド112bに取り付ける(ステップ111)。
【0046】
次に、図20(a)に示すように、カルーセル110を反時計回りに90°反転させる(ステップ112)。
【0047】
次に、半導体基板10e、10f、10dに形成された被研磨膜を、研磨ヘッド112a、112b、112dと研磨テーブル102a〜102cとを用いて研磨する。この際、半導体基板10e、10f、10dに形成された被研磨膜を研磨している際、被研磨膜が平坦化された半導体基板10cを研磨ヘッド112cから取り外す。また、半導体基板10e、10f、10dに形成された被研磨膜を研磨している際、図20(b)に示すように、未研磨の半導体基板10gを研磨ヘッド112cに取り付ける(ステップ113)。
【0048】
この後の工程は、上記と同様であるので、説明を省略する(ステップ114以降)。なお、ステップ126以降は、図21においては省略されている。
【0049】
このような提案されている研磨装置では、複数の研磨テーブル102a〜102c及び複数の研磨ヘッド112a〜112dを用いて、複数の被研磨膜を同時に平坦化することができるため、単一の研磨テーブルを用いて被研磨膜を研磨する場合と比較して、被研磨膜を平坦化する際のスループットを向上することが可能となる。
【0050】
しかしながら、更なる低コスト化を図るべく、更に高いスループットで被研磨膜を平坦化することが要求されている。
【0051】
本願発明者らは、鋭意検討した結果、以下のようにして、被研磨膜を平坦化する際のスループットをより向上することに想到した。
【0052】
本発明の原理を図4乃至図6を用いて説明する。図4及び図5は、本発明による半導体装置の製造方法の原理を示す平面図である。図6は、本発明による半導体装置の製造方法の原理を示す工程図である。
【0053】
まず、図4(a)に示すように、半導体基板10aを、研磨ヘッド112aにより支持する(ステップ1)。
【0054】
次に、図4(b)に示すように、カルーセル110を反時計回りに90度回転させる。これにより、研磨ヘッド112aが、研磨テーブル102a上に位置することとなる。研磨ヘッド112bは、ウェハの搬出入口に位置することとなる(ステップ2)。
【0055】
次に、研磨ヘッド112aと研磨テーブル102aとを用いて、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して、第1段階の研磨、即ち、初期段階の研磨を行う。こうして、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して第1段階の研磨が行われ、半導体基板10aに形成された被研磨膜の表面がある程度研磨される。研磨ヘッド112aと研磨テーブル102aとを用いて半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して第1段階の研磨を行っている際、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10bを研磨ヘッド112bに取り付ける。半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して研磨工程を行っている際に、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10bを研磨ヘッド112bに取り付けるため、全体として所要時間の短縮化を図ることが可能となる(ステップ3)。
【0056】
次に、図5(a)に示すように、カルーセル110を反時計回りに90度更に回転させる。これにより、研磨ヘッド112aが、研磨テーブル102b上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112bが研磨テーブル上に位置することとなる。研磨ヘッド112cは、ウェハの搬出入口に位置することとなる(ステップ4)。
【0057】
次に、研磨ヘッド112aと研磨テーブル102bとを用いて半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して第2段階の研磨、即ち、中途段階の研磨を行うとともに、研磨ヘッド112bと研磨テーブル102aとを用いて半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して第1段階の研磨を行う。こうして、半導体基板10に形成された被研磨膜に対して第2段階の研磨が行われ、半導体基板10に形成された被研磨膜の表面がある程度平坦化される。また、半導体基板10に形成された被研磨膜に対して第1段階の研磨が行われ、半導体基板10に形成された被研磨膜の表面がある程度研磨される。研磨ヘッド112a、11bと研磨テーブル102a、102bとを用いて被研磨膜に対する研磨工程をそれぞれ行っている際、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10cを研磨ヘッド112cに取り付ける(ステップ5)。
【0058】
次に、図5(b)に示すように、カルーセル110を反時計回りに90度更に回転させる。これにより、研磨ヘッド112aが、研磨テーブル102c上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112bが研磨テーブル102b上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112cが研磨テーブル102a上に位置することとなる。研磨ヘッド112dは、ウェハの搬出入口に位置することとなる(ステップ6)。
【0059】
次に、研磨ヘッド112aと研磨テーブル102cとを用いて半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して第3段階の研磨、即ち最終段階の研磨を行い、研磨ヘッド112bと研磨テーブル102bとを用いて半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して第2段階の研磨を行うとともに、研磨ヘッド112cと研磨テーブル102aとを用いて半導体基板10cに形成された被研磨膜に対して第1段階の研磨を行う。こうして、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して第3段階の研磨が行われ、半導体基板10aに形成された被研磨膜の表面が平坦化される。また、半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して第2段階の研磨が行われ、半導体基板10bに形成された被研磨膜の表面がある程度平坦化される。また、半導体基板10cに形成された被研磨膜に対して第1段階の研磨が行われ、半導体基板10cに形成された被研磨膜の表面がある程度研磨される。研磨ヘッド112a〜112cと研磨テーブル102a〜102cとを用いて被研磨膜に対する研磨工程をそれぞれ行っている際、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10dを研磨ヘッド112dに取り付ける(ステップ7)。
【0060】
次に、カルーセル110を時計回りに270度回転させる。これにより、研磨ヘッド112aがウェハの搬出入口に位置することとなる。また、研磨ヘッド112bは、研磨テーブル102c上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112cは、研磨テーブル102b上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112dは、研磨テーブル102a上に位置することとなる(ステップ8)。
【0061】
次に、半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112bと研磨テーブル102cとを用いて第3段階の研磨工程を行い、半導体基板10cに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112cと研磨テーブル102bとを用いて第2段階の研磨工程を行うとともに、半導体基板10dに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112dと研磨テーブル102dとを用いて第1段階の研磨工程を行う。研磨テーブル102a〜102cを用いてそれぞれの研磨工程を行っている際、平坦化された被研磨膜が形成された半導体基板102aを研磨ヘッド112aから取り外す。この後、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板112eを研磨ヘッド112aに取り付ける。半導体基板10b〜10dに形成された被研磨膜に対して研磨工程を行っている際に、既に平坦化された被研磨膜が形成された半導体基板10aを研磨ヘッド112aから取り外すとともに、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10eを研磨ヘッド112aに取り付けるため、所要時間を全体として短縮することが可能となる(ステップ9)。
【0062】
この後の工程は、図6(b)を用いて上述した半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する(ステップ10以降)。こうして、半導体基板10に形成された被研磨膜が、複数の研磨工程を順次経ることにより、順次平坦化される。
【0063】
このように、本発明による半導体装置の製造方法では、研磨テーブル102aでは第1段階の研磨工程が行われるようになっており、研磨テーブル102bでは第2段階の研磨工程が行われるようになっており、研磨テーブル102cでは第3段階の研磨工程が行われるようになっており、複数の研磨テーブル102a〜102cを用いて順次行われる研磨工程を経ることにより、被研磨膜が順次平坦化される。しかも、本発明による半導体装置の製造方法では、被研磨膜を研磨している際に、研磨に用いられていない研磨ヘッド112から、平坦化が完了した半導体基板10を取り外すとともに、未研磨の半導体基板10をその研磨ヘッド112に取り付ける。従って、本発明によれば、全体として所要時間を短縮することができる。従って、本発明によれば、高いスループットで被研磨膜を平坦化し得る半導体装置の製造方法を提供することができる。
【0064】
[一実施形態]
次に、本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法について図1乃至図10を用いて説明する。図7及び図8は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0065】
まず、図7(a)に示すように、半導体基板10を用意する。半導体基板10としては、例えばシリコン基板を用いる。ここでは、例えばシリコンウェハを用いる。
【0066】
次に、半導体基板10上の全面に、例えば熱酸化法により、シリコン酸化膜12を形成する。シリコン酸化膜12の厚さは、例えば10nm程度とする。
【0067】
次に、全面に、例えばCVD法により、シリコン窒化膜14を形成する。シリコン窒化膜14の膜厚は、例えば100nm程度とする。
【0068】
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、シリコン窒化膜14及びシリコン酸化膜12に半導体基板10に達する開口部16を形成する。
【0069】
次に、開口部16が形成されたシリコン窒化膜14をマスクとして、半導体基板10を異方性エッチングする。これにより、半導体基板10にトレンチ18、即ち、溝が形成される。トレンチ18の深さは、例えば300nm程度とする。
【0070】
次に、図7(b)に示すように、全面に、例えば高密度プラズマCVD法により、シリコン酸化膜20を形成する。シリコン酸化膜20の膜厚は、例えば450nm程度とする。こうして、トレンチ18内にシリコン酸化膜20が埋め込まれる。こうして、表面に凹凸が存在するシリコン酸化膜20が形成される。シリコン酸化膜20は、被研磨膜となるものである。
【0071】
こうして、被研磨膜20が形成された半導体基板10が形成される。なお、被研磨膜の平坦化を行う前に、被研磨膜20が形成された半導体基板10を多数形成しておく。
【0072】
次に、CMP法により、被研磨膜20の平坦化を以下のようにして行う。
【0073】
即ち、図4(a)に示すように、まず、半導体基板10aを、研磨ヘッド112aにより支持する。この際、被研磨膜であるシリコン酸化膜20が下面側に位置するようにする(ステップ1)。
【0074】
次に、カルーセル110を反時計回りに90度回転させる。これにより、半導体基板10を支持する研磨ヘッド112aが、研磨テーブル102a上に位置することとなる(ステップ2)。
【0075】
次に、目立て装置114aを用いて研磨パッド102aの目立てを行う。研磨パッド104aの目立てを行う際の条件は、例えば以下の通りとする。
【0076】
ダイヤモンドディスク116が研磨パッド104aに加える荷重は、例えば100〜200g重/cmとする。ダイヤモンドディスク116の回転数は、例えば70〜120回転/分とする。
【0077】
こうして、研磨パッド102aの目立てが終了する。
【0078】
上記のように、本実施形態では、被研磨膜を研磨する直前に研磨パッド102の目立てを行う。被研磨膜を研磨する前に研磨パッド102の目立てを行うことは、Ex−Situドレスと称されている。
【0079】
次に、図4(b)に示すように、CMP法により、研磨ヘッド112aと研磨テーブル102aとを用いて、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して、第1段階の研磨、即ち、初期段階の研磨を行う。
【0080】
第1段階の研磨は、以下のようにして行う。即ち、研磨ヘッド112aにより半導体基板10aを回転させながら、研磨ヘッド112aを降下させ、被研磨膜20の表面を研磨パッド104aの表面に押し付ける。この際、研磨テーブル102aを回転させるとともに、ノズル124a(図1参照)を介して研磨パッド104a上に研磨剤126(図1参照)を供給する。研磨時間は、予め定められた所定時間とする。ここでは、研磨時間を例えば60秒とする。こうして、半導体基板10aに形成された被研磨膜であるシリコン酸化膜20の表面がある程度研磨される。
【0081】
半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して研磨テーブル102aを用いて第1段階の研磨を行っている際、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10bを、搬出入口を経由して搬入する。そして、半導体基板10bを研磨ヘッド112bに取り付ける。
【0082】
半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して研磨を行っている際に、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10bを研磨ヘッド112bに取り付けるため、所要時間を全体として短縮することが可能となる。
【0083】
研磨剤126、即ち、スラリーとしては、例えば、被研磨膜20の表面に凹凸が存在する際には比較的速い研磨レートで被研磨膜20の表面を研磨し、被研磨膜20の表面がほぼ平坦化された際には被研磨膜20に対する研磨レートが遅くなるような特性を有する研磨剤を用いる。
【0084】
このような研磨剤としては、研磨砥粒と界面活性剤より成る添加剤とを含む研磨剤を用いることができる。研磨砥粒としては、例えば酸化セリウム(セリア)を用いることができる。添加剤としては、例えばポリアクリル酸アンモニウム塩を用いることができる。このような研磨剤としては、例えばEKCテクノロジー株式会社製の研磨剤(型番:Micro Planer STI2100)を挙げることができる。
【0085】
図9は、研磨速度が変化するメカニズムを示す概念図である。
【0086】
図9(a)に示すように、被研磨膜20の表面に凹凸が存在している状態においては、被研磨膜20の凸部における角の部分に圧力が集中するため、被研磨膜20の凸部における角の部分に高い圧力が加わる。このため、被研磨膜20の凸部における角の部分では界面活性剤24が剥がれやすい。このため、界面活性剤24が剥がれやすい部分において、被研磨膜20が研磨砥粒26により研磨される。このため、被研磨膜20の表面に凹凸が存在している状態においては、比較的速い研磨速度で被研磨膜20が研磨される。
【0087】
これに対し、図9(b)に示すように被研磨膜20の表面がほぼ平坦化された状態においては、高い圧力が一部に集中して加わることはなく、被研磨膜20に加わる圧力は全体として平均化される。このため、界面活性剤24が被研磨膜20の表面から剥がれにくい。このため、被研磨膜20の表面がほぼ平坦化された状態においては、被研磨膜20に対する研磨速度は極めて遅くなる。
【0088】
このように、本実施形態で用いられる研磨剤126は、表面に凹凸が存在する被研磨膜20に対する研磨速度は速く、表面が平坦化された被研磨膜20に対する研磨速度は遅くなるという特性を有している。
【0089】
第1段階の研磨を行う際における研磨条件は、例えば以下の通りとする。
【0090】
研磨ヘッド112aを研磨パッド104aに押し付ける研磨圧力は、例えば100〜500g重/cmの範囲とする。ここでは、例えば350g重/cmとする。
【0091】
研磨ヘッド112aの回転数は、例えば70〜130回転の範囲とする。ここでは、例えば122回転/分とする。
【0092】
研磨テーブル112aの回転数は、例えば70〜130回転/分の範囲とする。ここでは、例えば120回転/分とする。
【0093】
研磨剤126の供給量は、例えば0.1〜0.3リットルの範囲とする。ここでは、例えば0.2リットル/分とする。
【0094】
なお、第1段階の研磨を行う際の条件は、上記に限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
【0095】
こうして、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して、第1段階の研磨が終了する(ステップ3)。
【0096】
次に、研磨ヘッド112aを上昇させる。
【0097】
次に、図5(a)に示すように、カルーセルを反時計回りに90度更に回転させる。これにより、研磨ヘッド112aが、研磨テーブル102b上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112bが研磨テーブル102a上に位置することとなる(ステップ4)。
【0098】
次に、目立て装置114aを用いて研磨パッド104aの目立てを行うとともに、目立て装置114bを用いて研磨パッド104bの目立てを行う。研磨パッド104a、104bの目立てを行う際の条件は、上記と同様とする。
【0099】
次に、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112aと研磨テーブル104bとを用いて第2段階の研磨工程を行うとともに、半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112bと研磨テーブル104aとを用いて第1段階の研磨工程を行う。
【0100】
研磨テーブル104a、104bを用いてそれぞれの研磨工程を行っている際、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10cを研磨ヘッド112cに取り付ける。
【0101】
半導体基板10a、10bに形成された被研磨膜に対して研磨を行っている際に、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10cを研磨ヘッド112cに取り付けるため、所要時間を全体として短縮することが可能となる。
【0102】
研磨テーブル102aを用いて行われる第1段階の研磨については、上記と同様であるので説明を省略する。
【0103】
研磨テーブル102bを用いて行われる第2段階の研磨は、以下のようにして行う。即ち、まず、研磨ヘッド112aにより半導体基板10aを回転させながら、研磨ヘッド112aを降下させ、被研磨膜20の表面を研磨パッド104bの表面に押し付ける。この際、研磨テーブル102bを回転させるとともに、ノズル124a(図1参照)を介して研磨パッド104b上に研磨剤126を供給する。
【0104】
第2段階の研磨工程では、研磨テーブル102aの駆動電圧又は駆動電流を観測し、研磨テーブル102aの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて、研磨を終了する。
【0105】
図10は、研磨テーブルの駆動電圧・駆動電流の変化を示すグラフである。横軸は、研磨時間を示している。縦軸は、研磨テーブルの駆動電圧・駆動電流を示している。研磨テーブルの駆動電圧と駆動電流はほぼ同様に変化する傾向があるため、図10では、駆動電圧と駆動電流の両方を一つの曲線で表している。
【0106】
研磨テーブルの駆動電圧及び駆動電流は、研磨が開始されてからある程度の時間においては、あまり変化しない。第1段階の研磨工程は、上述したように、予め定められた所定時間行われる。このため、第1段階の研磨工程は、図10中のAの時点で終了する。
【0107】
第2段階の研磨工程では、研磨テーブル102bの駆動電圧及び駆動電流は、図10中のDの時点から増加し始める。そして、研磨テーブル102bの駆動電圧及び駆動電流は、徐々に増加する。そして、研磨テーブル102bの駆動電圧及び駆動電流は、増加から減少に転じる。本実施形態では、研磨テーブル102bの駆動電圧又は駆動電流が増加から減少に転じる時点Bで第2段階の研磨工程を終了する。換言すれば、本実施形態では、研磨テーブル102bの駆動電圧又は駆動電流が極大値となる時点で、第2段階の研磨を終了する。
【0108】
なお、ここでは、研磨テーブル102の駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて第2段階の研磨工程を終了する場合を例に説明したが、研磨テーブル102のトルク等の変化に基づいて第2段階の研磨工程を終了してもよい。また、研磨ヘッド112の駆動電圧、駆動電流、トルク等の変化に基づいて第2段階の研磨工程を終了してもよい。
【0109】
また、第2段階の研磨工程を行う際における他の研磨条件は、第1段階の研磨工程を行う際における研磨条件と同様とする。
【0110】
こうして、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して、研磨ヘッド112aと研磨テーブル102bとを用いて第2段階の研磨工程が行われ、半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して、研磨ヘッド112bと研磨テーブル102aとを用いて第1段階の研磨工程が行われる(ステップ5)。
【0111】
次に、研磨ヘッド112a、112bを上昇させる。
【0112】
次に、図5(b)に示すように、カルーセル110を反時計回りに90度程度更に回転させる。これにより、研磨ヘッド112aが、研磨テーブル102c上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112bが研磨テーブル102b上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112cが研磨テーブル102a上に位置することとなる(ステップ6)。
【0113】
次に、目立て装置114a〜114cを用いて、それぞれの研磨パッド104a〜104cに対して目立てを行う。研磨パッド104a〜104cの目立てを行う際の条件は、上記と同様とする。
【0114】
次に、半導体基板102aに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112aと研磨テーブル102cとを用いて第3段階の研磨、即ち最終段階の研磨工程を行い、半導体基板102bに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112bと研磨テーブル102bとを用いて第2段階の研磨工程を行うとともに、半導体基板10cに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112cと研磨テーブル102aとを用いて第1段階の研磨工程を行う。
【0115】
研磨テーブル102a〜102cを用いてそれぞれの研磨工程を行っている際、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10dを研磨ヘッド112dに取り付ける。
【0116】
半導体基板10a〜10cに形成された被研磨膜に対して研磨工程を行っている際に、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10dを研磨ヘッド112dに取り付けるため、所要時間を全体として短縮することが可能となる。
【0117】
研磨テーブル102aを用いて行われる第1段階の研磨については、上記と同様であるので説明を省略する。また、研磨テーブル102bを用いて行われる第2段階の研磨についても、上記と同様であるので、説明を省略する。
【0118】
研磨テーブル102cを用いて行われる第3段階の研磨は、以下のようにして行う。即ち、まず、研磨ヘッド112aにより半導体基板10を回転させながら、研磨ヘッド112aを降下させ、被研磨膜20の表面を研磨パッド104cの表面に押し付ける。この際、研磨テーブル102cを回転させるとともに、ノズル124を介して研磨パッド104上に研磨剤126を供給する。
【0119】
第3段階の研磨工程では、研磨テーブル102cの駆動電圧又は駆動電流を観測し、研磨テーブル102cの駆動電圧又は駆動電流に基づいて、研磨の終点を検出する。
【0120】
図10に示すように、第3段階の研磨工程では、研磨テーブル102cの駆動電圧及び駆動電流は徐々に減少する。そして、被研磨膜の表面がほぼ平坦化されると、研磨テーブル102cの駆動電圧及び駆動電流は殆ど変化しなくなる。そして、研磨テーブル102cの駆動電圧及び駆動電流が殆ど変化しなくなった時点Cを、研磨の終点とする。
【0121】
このように、本実施形態では、研磨テーブル102cの駆動電圧又は駆動電流に基づいて、研磨テーブル102cの研磨の終点を検出する。
【0122】
こうして、研磨剤を供給しながら行われるメイン研磨が終了する(図7(c)参照)。
【0123】
メイン研磨が終了した段階では、図7(c)に示すように、シリコン窒化膜14上に被研磨膜20が残っている。シリコン窒化膜14上に被研磨膜20が残っていると、シリコン窒化膜14及びシリコン酸化膜12をエッチング除去することができないため、シリコン窒化膜14上の被研磨膜20を除去しなければならない。このため、第3の研磨工程では、メイン研磨が終わった後、引き続いて、シリコン窒化膜14上の被研磨膜20を除去するための仕上げ研磨を行う。
【0124】
仕上げ研磨は、以下のようにして行う。即ち、研磨剤を供給するのを止め、ノズル124bを介して純水を供給しながら、研磨ヘッド112aを回転させる。この際、研磨テーブル102cも回転させる。仕上げ研磨の時間は、所定時間とする。ここでは、仕上げ研磨の時間を、例えば30秒とする。
【0125】
仕上げ研磨を開始する際には、被研磨膜であるシリコン酸化膜20の表面には、メイン研磨の際に用いられた研磨剤126が付着している。また、研磨パッド104cの表面にも、研磨剤126が付着している。研磨剤126に含まれていた界面活性剤より成る添加剤24は水溶性であるため、純水を供給すると、添加剤24(図9参照)は短時間で除去される。一方、研磨剤126に含まれていた研磨砥粒26(図9参照)は、水溶性ではないため、除去されにくく、研磨パッド124cと被研磨膜20との間に残ることとなる。添加剤24は、被研磨膜の表面が平坦化された際に、被研磨膜20の研磨速度を遅くするのに寄与していたものである。このような添加剤24が短時間に除去される一方、研磨に寄与する研磨砥粒26は研磨パッド104と被研磨膜20との間に残るため、被研磨膜20を研磨砥粒26により更に研磨することができる。
【0126】
なお、このように、研磨剤126を供給するのを止め、純水128を供給しながら被研磨膜20を研磨する技術は、水ポリッシュと称されている。
【0127】
仕上げ研磨を行う際における研磨条件は、例えば以下のように設定する。
【0128】
研磨ヘッド112aを研磨パッド104cに押し付ける研磨圧力は、例えば50〜500g重/cmの範囲とする。ここでは、例えば140g重/cmとする。
【0129】
研磨ヘッド112aの回転数は、例えば40〜140回転/分の範囲とする。ここでは、例えば120回転/分とする。
【0130】
研磨テーブル102bの回転数は、例えば40〜140回転/分の範囲とする。ここでは、例えば120回転/分とする。
【0131】
純水128の供給量は、例えば0.1〜10リットル/分の範囲とする。ここでは、例えば0.15リットル/分とする。
【0132】
仕上げ研磨を行う際における研磨条件は、上記に限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
【0133】
こうして、仕上げ研磨が終了し、シリコン窒化膜14上のシリコン酸化膜20が除去される(図8(a)参照)。
【0134】
こうして、半導体基板10aに形成された被研磨膜に対して第3段階の研磨工程が終了する(ステップ7)。
【0135】
次に、研磨ヘッド112a〜112cを上昇させる。
【0136】
次に、カルーセル110を時計回りに270度回転させる。これにより、研磨ヘッド112aがウェハの搬出入口に位置することとなる。また、研磨ヘッド112bは、研磨テーブル102c上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112cは、研磨テーブル102b上に位置することとなる。また、研磨ヘッド112dは、研磨テーブル102a上に位置することとなる(ステップ8)。
【0137】
次に、上記と同様にして、目立て装置114a〜114cを用いて、それぞれの研磨パッド104a〜104cに対して目立てを行う。研磨パッド104a〜104cの目立てを行う際における条件は、上記と同様とする。
【0138】
次に、上記と同様にして、半導体基板10bに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112bと研磨テーブル102cとを用いて第3段階の研磨工程を行い、半導体基板10cに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112cと研磨テーブル102bとを用いて第2段階の研磨工程を行い、半導体基板10dに形成された被研磨膜に対して研磨ヘッド112dと研磨テーブル102dとを用いて第1段階の研磨工程を行う。
【0139】
研磨テーブル102a〜102cを用いてそれぞれの研磨工程を行っている際、平坦化された被研磨膜が形成された半導体基板10aを研磨ヘッド112aから取り外す。そして、搬出入口を経由して、半導体基板10aを搬出する。搬出入口を経由して、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10eを搬入する。この後、半導体基板10eを研磨ヘッド112aに取り付ける。
【0140】
半導体基板10b〜10dに形成された被研磨膜に対して研磨工程を行っている際に、既に平坦化された被研磨膜が形成された半導体基板10aを研磨ヘッド112aから取り外すとともに、未研磨の被研磨膜が形成された半導体基板10eを研磨ヘッド112aに取り付けるため、所要時間を全体として短縮することが可能となる(ステップ9)。
【0141】
この後の工程は、図6(b)を用いて上述した半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する(ステップ10以降)。なお、ステップ26以降については、図6においては省略されている。こうして、半導体基板10に形成された被研磨膜が、複数の研磨工程を順次経ることにより、順次平坦化される。
【0142】
次に、図8(b)に示すように、シリコン窒化膜14及びシリコン酸化膜12をエッチング除去する。トレンチ18内に埋め込まれたシリコン酸化膜20より成る素子分離領域21により、素子領域22が画定される。
【0143】
この後、素子領域22内に、トランジスタ等(図示せず)を形成する。
【0144】
こうして、本実施形態による半導体装置が製造される。
【0145】
このように、本実施形態による半導体装置の製造方法では、研磨テーブル102aでは第1段階の研磨工程が行われるようになっており、研磨テーブル102bでは第2段階の研磨工程が行われるようになっており、研磨テーブル102cでは第3段階の研磨工程が行われるようになっており、複数の研磨テーブル102a〜102cを用いて順次行われる研磨工程を経ることにより、被研磨膜が順次平坦化される。そして、本実施形態では、被研磨膜を研磨している際に、研磨に用いられていない研磨ヘッド112から、平坦化が完了した半導体基板10を取り外すとともに、未研磨の半導体基板10をその研磨ヘッド112に取り付ける。しかも、本実施形態では、3つの研磨工程を経ることにより被研磨膜を平坦化するため、研磨に用いられていない研磨ヘッドにおいて半導体基板を脱着するための所要時間と、各研磨工程における所要時間との差を比較的小さくすることができる。このため、本実施形態によれば、被研磨膜を平坦化する際における所要時間を全体として短縮することができる。このため、本実施形態によれば、高いスループットで被研磨膜を平坦化し得る半導体装置の製造方法を提供することができる。
【0146】
また、本実施形態によれば、3つの研磨工程を経ることにより被研磨膜を平坦化するため、各研磨テーブル102a〜102cにおける研磨時間が短い。このため、研磨パッド104a〜104cの目立てに要する時間を短くすることができる。研磨パッド104a〜104cの目立てに要する時間を短くすることができるため、ダイヤモンドディスク116の寿命を延ばすことができる。
【0147】
また、本実施形態によれば、各研磨テーブル102a〜102cにおける研磨時間が短いため、研磨パッド104a〜104cの寿命を延ばすことができる。
【0148】
また、本実施形態によれば、各研磨テーブル102a〜102cにおける研磨時間が短いため、研磨の安定性を向上することができる。
【0149】
(評価結果)
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法の評価結果について図11及び図12を用いて説明する。図11は、本実施形態による半導体装置の製造方法における平坦化工程の所要時間を示す図である。図12は、提案されている半導体装置の製造方法における平坦化工程の所要時間を示す図である。なお、図11及び図12では、ステップ26以降は省略されている。また、ここでは、25枚のウェハに対して被研磨膜の平坦化を行った。
【0150】
図16乃至図21を用いて上述した提案されている半導体装置の製造方法の場合、各部の所要時間は図12に示すようになる。提案されている半導体装置の製造方法では、ウェハ1枚当たりの平均所要時間は176.1秒であった。
【0151】
本実施形態による半導体装置の製造方法の場合には、各部の所要時間は図11に示すようになる。本実施形態による半導体装置の製造方法では、ウェハ一枚当たりの平均処理時間は150.7秒であった。
【0152】
このことから、本実施形態によれば、提案されている半導体装置の製造方法と比較して、平坦化工程におけるスループットを向上し得ることが分かる。
【0153】
(変形例)
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法の変形例を図13及び図14を用いて説明する。図13及び図14は、本変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0154】
まず、図13(a)に示すように、トランジスタ(図示せず)等が形成された半導体基板10上に、層間絶縁膜28を形成する。
【0155】
次に、全面に、積層膜30を形成する。積層膜30は、配線の材料となるものである。積層膜30は、例えば、膜厚5nmのTi膜、膜厚50nmのTiN膜、膜厚300nmのAl膜、膜厚5nmのTi膜、及び膜厚80nmのTiN膜を順次積層することにより形成することができる。
【0156】
次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、積層膜30をパターニングする。これにより、積層膜30より成る複数の配線32が形成される。
【0157】
次に、全面に、例えば高密度プラズマCVD法により、シリコン酸化膜20を形成する。シリコン酸化膜20の膜厚は例えば700nm程度とする。シリコン酸化膜20は、被研磨膜となるものである。
【0158】
次に、第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、シリコン酸化膜より成る被研磨膜20を平坦化する。
【0159】
こうして、図14に示すように、被研磨膜であるシリコン酸化膜20の表面が平坦化された半導体装置が形成される。
【0160】
このように、被研磨膜20は、配線32上に形成された被研磨膜20であってもよい。本変形例のように、配線32上に形成された被研磨膜20を平坦化する場合にも、高いスループットで被研磨膜20を平坦化することができる。
【0161】
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0162】
例えば、上記実施形態では、酸化セリウム(セリア)より成る研磨砥粒を含む研磨剤124を用いる場合を例に説明したが、本発明は、研磨剤に含まれる研磨砥粒は酸化セリウムに限定されるものではない。即ち、表面に凹凸が存在する被研磨膜20に対する研磨速度が比較的速く、表面がほぼ平坦化された被研磨膜20に対しては研磨速度が遅くなるような特性を有する研磨剤を適宜用いることができる。例えば、酸化シリコン(シリカ)より成る研磨砥粒を含み、上記のような特性を有する研磨剤を用いてもよい。例えば、かかる研磨剤として、花王株式会社製のKS−S−210を挙げることができる。
【0163】
また、上記実施形態では、表面に凹凸が存在する被研磨膜20に対する研磨速度が比較的速く、表面がほぼ平坦化された被研磨膜20に対しては研磨速度が遅くなるような特性を有する研磨剤を用いたが、このような特性を有する研磨剤に限定されるものではなく、あらゆる研磨剤を用いることが可能である。
【0164】
また、上記実施形態では、第3段階の研磨工程において、終点が検出された直後に仕上げ研磨を行ったが、かならずしも終点が検出された直後に仕上げ研磨を行わなくてもよい。例えば、終点が検出された後に所定時間のオーバー研磨を行い、オーバー研磨の後に仕上げ研磨を行うようにしてもよい。オーバー研磨の時間は、例えば60秒以内、望ましくは15秒以内とする。
【0165】
また、上記実施形態では、第2段階の研磨工程において、研磨テーブル102bの駆動電圧又は駆動電流が極大値になった時点で研磨工程を終了したが、研磨テーブル102bの駆動電圧又は駆動電流が極大値になった時点で研磨工程を終了しなくてもよい。例えば、研磨テーブル102bの駆動電圧又は駆動電流が極大値になった後に、所定時間のオーバー研磨を行ってもよい。オーバー研磨の時間は、例えば60秒以内、望ましくは15秒以内とする。
【0166】
また、上記実施形態では、研磨テーブルの駆動電圧又は駆動電流が極大値になった時点で研磨工程を終了したが、研磨テーブルの駆動電圧又は駆動電圧が極小値になった時点で研磨工程を終了してもよい。
【0167】
また、上記実施形態では、第1段階の研磨工程において、予め定められた所定時間で研磨を終了したが、予め定められた所定時間で研磨を終了しなくてもよい。例えば、予め定められた所定時間の研磨を行った後、更に所定時間のオーバー研磨を行ってもよい。オーバー研磨の時間は、例えば60秒以内、望ましくは15秒以内とする。
【0168】
また、上記実施形態では、第1段階の研磨工程において、予め定められた所定時間で研磨を終了したが、予め定められた研磨時間で研磨を終了しなくてもよい。例えば、研磨テーブル102aの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて、第1段階の研磨を終了してもよい。例えば、研磨テーブル102aの駆動電圧又は駆動電流が増加し始める時点で、即ち、図10中のDの時点で、第1段階の研磨を終了してもよい。また、例えば研磨テーブル102aの駆動電圧又は駆動電流が増加し始めた後、所定時間のオーバー研磨を行うようにしてもよい。
【0169】
また、上記実施形態では、第2段階の研磨工程において、研磨テーブル102bの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて研磨を終了したが、第2段階の研磨工程は、研磨テーブル102bの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて終了しなくてもよい。例えば、予め定められた所定時間で第2段階の研磨工程を行うようにしてもよい。
【0170】
また、上記実施形態では、3つの研磨工程を経ることにより被研磨膜を平坦化したが、必ずしも3つの研磨工程を経ることにより被研磨膜を平坦化しなくてもよい。例えば、2つの研磨工程を経ることにより被研磨膜を平坦化してもよい。また、4つ以上の研磨工程を経ることにより被研磨膜を平坦化してもよい。但し、被研磨膜を平坦化する際における所要時間を全体として短縮するためには、研磨に用いられていない研磨ヘッドにおいて半導体基板を脱着するための所要時間と、各研磨工程における所要時間との差が比較的小さくなるようにすることが望ましい。
【0171】
(付記1) 複数の研磨テーブルと、前記研磨テーブルの数より多い研磨ヘッドとを有する研磨装置を用いて被研磨膜を平坦化する平坦化工程を有する半導体装置の製造方法であって、
前記平坦化工程では、前記複数の研磨テーブルを用いて順次行われる複数の研磨工程を経ることにより、半導体基板上に形成された被研磨膜の表面を平坦化し、
各々の前記研磨工程では、前記被研磨膜を前記研磨テーブルを用いて研磨している際に、研磨に用いられていない前記研磨ヘッドに対して、半導体基板の取り付け及び/又は取り外しを行う
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0172】
(付記2) 付記1記載の半導体装置の製造方法において、
前記研磨工程では、研磨砥粒と界面活性剤より成る添加剤とを含む研磨剤を供給しながら、前記被研磨膜を研磨する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0173】
(付記3) 付記2記載の半導体装置の製造方法において、
最終段階の前記研磨工程では、前記研磨テーブルの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて研磨の終点を検出する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0174】
(付記4) 付記3記載の半導体装置の製造方法において、
前記最終段階の研磨工程より前の段階の前記研磨工程では、前記研磨テーブルの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて研磨を終了する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0175】
(付記5) 付記3記載の半導体装置の製造方法において、
前記最終段階の研磨工程より前の段階の前記研磨工程では、予め定められた研磨時間で研磨を終了する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0176】
(付記6) 付記3記載の半導体装置の製造方法において、
前記最終段階の研磨工程では、研磨の終点を検出した後、前記被研磨膜を更に所定時間研磨する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0177】
(付記7) 付記4記載の半導体装置の製造方法において、
前記最終段階の研磨工程より前の段階の前記研磨工程では、前記研磨テーブルの駆動電圧又は駆動電流の値が極値になった後、前記被研磨膜を更に所定時間研磨する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0178】
(付記8) 付記1乃至7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記平坦化工程の前に、前記半導体基板上に前記被研磨膜と異なるエッチング特性を有する絶縁膜を形成する工程と;前記絶縁膜に開口部を形成する工程と;前記絶縁膜をマスクとして前記半導体基板をエッチングし、前記半導体基板に溝を形成する工程と;前記溝内及び前記絶縁膜上に前記被研磨膜を形成する工程とを更に有する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0179】
(付記9) 付記1乃至7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記平坦化工程の前に、前記半導体基板上に配線を形成する工程と、前記配線上及び前記半導体基板上に前記被研磨膜を形成する工程とを更に有する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0180】
(付記10) 付記1乃至9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記研磨砥粒は、酸化セリウムを含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0181】
(付記11) 付記1乃至9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記研磨砥粒は、酸化シリコンを含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0182】
(付記12) 付記1乃至11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記添加剤は、ポリアクリル酸アンモニウム塩より成る
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0183】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、複数の研磨テーブルを用いて順次行われる研磨工程を経ることにより、被研磨膜を順次平坦化するとともに、被研磨膜を研磨している際に、研磨に用いられていない研磨ヘッドに対して半導体基板の脱着を行う。このため、本発明によれば、被研磨膜を平坦化する際における所要時間を全体として短縮することができる。このため、本発明によれば、高いスループットで被研磨膜を平坦化し得る半導体装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の研磨テーブルと複数の研磨ヘッドとを有する研磨装置を示す平面図である。
【図2】図1に示す研磨装置の一部を示す側面図である。
【図3】図1に示す研磨装置の一部を示す拡大側面図である。
【図4】本発明による半導体装置の製造方法の原理を示す平面図(その1)である。
【図5】本発明による半導体装置の製造方法の原理を示す平面図(その2)である。
【図6】本発明による半導体装置の製造方法の原理を示す工程図である。
【図7】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図8】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図9】研磨速度が変化するメカニズムを示す概念図である。
【図10】研磨テーブルの駆動電圧・駆動電流の変化を示すグラフである。
【図11】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法における平坦化工程の所要時間を示す図である。
【図12】提案されている半導体装置の製造方法における平坦化工程の所要時間を示す図である。
【図13】本発明の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図14】本発明の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図15】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図16】提案されている半導体装置の製造方法を示す工程平面図(その1)である。
【図17】提案されている半導体装置の製造方法を示す工程平面図(その2)である。
【図18】提案されている半導体装置の製造方法を示す工程平面図(その3)である。
【図19】提案されている半導体装置の製造方法を示す工程平面図(その4)である。
【図20】提案されている半導体装置の製造方法を示す工程平面図(その5)である。
【図21】提案されている半導体装置の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
10、10a〜10l…半導体基板
12…シリコン酸化膜
14…シリコン窒化膜
16…開口部
18…トレンチ
20…シリコン酸化膜、被研磨膜
21…素子分離領域
22…素子領域
24…添加剤、界面活性剤
26…研磨砥粒
28…層間絶縁膜
30…積層膜
32…配線
100…基台
102a〜102c…研磨テーブル
104a〜104c…研磨パッド
108a〜108d…アーム
110…カルーセル
112a〜112d…研磨ヘッド
114a〜114c…目立て装置
116…ダイヤモンドディスク
118…台金
120…ダイヤモンド
122…ニッケルめっき層
124a、124b…ノズル
126…研磨剤
210…半導体基板
212…シリコン酸化膜
214…シリコン窒化膜
216…開口部
218…トレンチ
220…シリコン酸化膜、被研磨膜
221…素子分離領域
222…素子領域

Claims (9)

  1. 複数の研磨テーブルと、前記研磨テーブルの数より多い研磨ヘッドとを有する研磨装置を用いて被研磨膜を平坦化する平坦化工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記平坦化工程では、前記複数の研磨テーブルを用いて順次行われる複数の研磨工程を経ることにより、半導体基板上に形成された被研磨膜の表面を平坦化し、
    各々の前記研磨工程では、前記被研磨膜を前記研磨テーブルを用いて研磨している際に、研磨に用いられていない前記研磨ヘッドに対して、半導体基板の取り付け及び/又は取り外しを行う
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記研磨工程では、研磨砥粒と界面活性剤より成る添加剤とを含む研磨剤を供給しながら、前記被研磨膜を研磨する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    最終段階の前記研磨工程では、前記研磨テーブルの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて研磨の終点を検出する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記最終段階の研磨工程より前の段階の前記研磨工程では、前記研磨テーブルの駆動電圧又は駆動電流の変化に基づいて研磨を終了する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記最終段階の研磨工程より前の段階の前記研磨工程では、予め定められた研磨時間で研磨を終了する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記最終段階の研磨工程では、研磨の終点を検出した後、前記被研磨膜を更に所定時間研磨する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記平坦化工程の前に、前記半導体基板上に前記被研磨膜と異なるエッチング特性を有する絶縁膜を形成する工程と;前記絶縁膜に開口部を形成する工程と;前記絶縁膜をマスクとして前記半導体基板をエッチングし、前記半導体基板に溝を形成する工程と;前記溝内及び前記絶縁膜上に前記被研磨膜を形成する工程とを更に有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記平坦化工程の前に、前記半導体基板上に配線を形成する工程と、前記配線上及び前記半導体基板上に前記被研磨膜を形成する工程とを更に有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記研磨砥粒は、酸化セリウムを含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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