JP2007019428A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
基板の大型化と共に新たに発見された研磨残を生じる課題を解決する。
【解決手段】
半導体装置の製造方法は、(a)二酸化セリウム砥粒と、界面活性剤よりなる添加剤と、を含む第1の研磨剤を研磨パッドを設けた研磨テーブル上に供給しながら、研磨ヘッドに支持された半導体基板上に形成された被研磨膜の表面を、研磨パッドを用いて被研磨膜表面が平坦化されるまで、研磨する工程と、
(b)工程(a)の後、物理的研磨機能を有する第2の研磨剤を用いて、被研磨膜表面を研磨する工程と、
(c)工程(b)の後、二酸化セリウム砥粒と、界面活性剤よりなる添加剤と、希釈剤と、を含む第3の研磨剤を用いて、被研磨膜表面を研磨する工程と、
を含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に被研磨膜を研磨して平坦化する化学機械研磨(chemical mechanical polishing, CMP)工程を含む半導体装置の製造方法に関する。
素子領域を画定する分離領域の形成技術として、シリコン基板上にバッファ酸化膜を介して形成した窒化シリコンマスクを介してシリコン基板を選択的に酸化するシリコン局所酸化(local oxidation of silicon, LOCOS)が広く用いられていた。LOCOSにより酸化シリコンの分離領域を形成すると,窒化シリコンマスク端部下方でも,シリコン基板の酸化が生じ,バーズビークが形成され,素子領域を狭くしてしまう。また,形成される酸化シリコンの分離領域はシリコン基板の表面から盛り上がり,大きな段差を形成してしまう。更なる微細化,高集積化を行うためには、LOCOSでは困難であった。
LOCOSに代わる技術として,シリコン基板にトレンチ(溝)をエッチングし,トレンチ内を絶縁膜、例えば酸化シリコン膜、で埋め,トレンチ外の絶縁膜を化学機械研磨(chemicalmechanical polishing, CMP)して除去し、トレンチ内にのみ絶縁膜を残すシャロートレンチアイソレーション(shallow trenchisolation, STI)が用いられるようになった。トレンチのエッチング前に、LOCOS同様、バッファ酸化シリコン膜,窒化シリコン膜を形成し,窒化シリコンマスクを形成し、CMPの際に窒化シリコンマスクをストッパとして利用する。残った窒化シリコンマスクは熱燐酸等でエッチングし、バッファ酸化シリコン膜は希フッ酸等でエッチングする。
CMPにおいては、例えばシリカよりなる研磨砥粒とKOHよりなる添加剤と水を含む研磨剤が用いられた。研磨剤は、酸化シリコンに対する研磨速度が速く、窒化シリコンに対する研磨速度ができるだけ遅く(窒化シリコンが研磨のストッパとして機能する)、また研磨後の表面を高度に平坦化できることが望ましい。シリカよりなる研磨砥粒とKOHよりなる添加剤を含む研磨剤は、酸化シリコンに対する研磨速度が余り速くなく、窒化シリコンのストッパが露出した後も、300nm/分程度の研磨速度を示してしまう。また、研磨後の表面は一応平坦化されるが、ある程度の段差は残ってしまう。酸化シリコンに対して研磨速度がより速く、選択性が高く、研磨後の表面の平坦性が高い研磨剤が望まれていた。
これらの要求を満足する研磨剤として、研磨砥粒として酸化セリウム(セリア、二酸化セリウムCeO)、添加剤としてポリアクリル酸アンモニウム塩等を含む研磨剤が提案されている。酸化セリウムを水と混合した研磨剤は、研磨速度が速すぎ、段差緩和機能が低い。ポリアクリル酸アンモニウム塩を添加すると、研磨速度を適当な値に制御でき、凹部での研磨を抑制して平坦化機能が高くなり、研磨面が平坦化された時には自己停止(オートストップ)機能を生じる。酸化セリウムと添加剤とを含む研磨剤は、凹凸を有する表面を平坦化する研磨剤として優れた性能を持つ。
特開2001−009702号公報 特開2001−085373号公報 特開2000−248263号公報 凹凸が消滅するまでの研磨をメイン研磨と呼ぶ。研磨面の凹凸が消滅した研磨終点を検出する技術として、研磨面の温度や回転トルクを検出する技術も提案されている。 特開平11−104955号公報 CMPを行う研磨装置は、研磨面を有する回転可能な研磨テーブルと、基板を保持する回転可能な研磨ヘッドと、研磨剤や純水を供給する複数のノズルを備え、研磨テーブルに対して研磨ヘッドに押圧力を加えながら、研磨ヘッド、研磨テーブルを回転させ、研磨剤を供給しながら研磨を行う。 特開2001−338902号公報 特開2002−083787号公報
本発明の目的は、基板の大型化と共に新たに発見された課題を解決することである。
本発明の他の目的は、研磨後の平坦性に優れた研磨工程を含む半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の1観点によれば、
(a)二酸化セリウム砥粒と、界面活性剤よりなる添加剤と、を含む第1の研磨剤を研磨パッドを設けた研磨テーブル上に供給しながら、研磨ヘッドに支持された半導体基板上に形成された被研磨膜の表面を、前記研磨パッドを用いて被研磨膜表面が平坦化されるまで、研磨する工程と、
(b)工程(a)の後、物理的研磨機能を有する第2の研磨剤を用いて、前記被研磨膜表面を研磨する工程と、
(c)工程(b)の後、二酸化セリウム砥粒と、界面活性剤よりなる添加剤と、希釈剤と、を含む第3の研磨剤を用いて、前記被研磨膜表面を研磨する工程と、
を含む半導体装置の製造方法
が提供される。
工程(b)により、半導体基板上の被研磨膜表面が研磨され、第1の研磨剤の残渣が除去される。工程(c)により、半導体基板全面で平坦性の高い表面が形成される。
二酸化セリウム砥粒と界面活性剤よりなる添加剤とを含む研磨剤は、酸化シリコンに対する研磨速度が高く、研磨面が平坦化すると研磨が自動的に停止する自動停止機能を有する。研磨剤に水を加え、砥粒と添加剤に対する水の組成を高くすると自動停止機能が抑制され、平坦表面を有する酸化シリコンに対する研磨速度が復活し、窒化シリコン膜に対する研磨選択性は維持する。
従って、二酸化セリウム砥粒と界面活性剤よりなる添加剤とを含む第1の組成の研磨剤を用いて被研磨膜を平坦化し、その後研磨剤に水を加えた第2の組成の研磨剤で研磨することにより、下地表面を良好に露出できると考えられた。
図1A−1Dを参照して、実験に用いた研磨装置の構成例を説明する。図1Aは研磨装置の平面図、図1Bは1つの研磨テーブル分の一部破断側面図、図1Cは1つの研磨テーブル分の平面図、図1Dは目立て部の一部破断側面図である。
図1Aに示すように、研磨装置の基台100には3つの研磨テーブル102a、102b、102cが設けられている。以下複数の同等部材を区別するときに、添字a、b、c、d等を用いる。同等部材をまとめて指す時は添字a、b等は省略する。基台100上には、4つのアーム108a〜108dを有するカルーセル110が設けられている。各アーム108先端には被研磨物を支持する研磨ヘッド112が結合されている。3つの研磨ヘッドを研磨テーブル上に配置して同時に研磨することができる。余った1つの研磨ヘッドでは被研磨物の交換を行うことができる。研磨テーブル102、カルーセル110、研磨ヘッド112はそれぞれ回転可能である。各研磨テーブル102には、目立て114も設けられている。
図1B、1Cに示すように、各研磨テーブル102上には、研磨パッド104が設けられている。例えば、ニッタハース社製型番IC1400の研磨パッドが用いられる。なお、研磨パッドなしで研磨することも可能である。研磨ヘッド112は、半導体ウエハ10等の被研磨物を支持し、研磨テーブル102上に押圧することができる。ノズル124a、124b、124cは、研磨剤、希釈剤などを研磨テーブル102上に供給する。例えば、3つのノズル124a、124b、124cは、それぞれ砥粒としてセリアを含む研磨剤、希釈材ないし洗浄剤としての純水、砥粒としてシリカを含む研磨剤を供給する。なお、当初はノズル124cは使用していなかった。
研磨テーブル102、研磨ヘッド112を回転させながら、研磨ヘッド112を研磨テーブル102に押し付け、ノズル124aからセリア系研磨剤を研磨テーブル上に供給することにより、研磨ヘッドに指示した被研磨物をメイン研磨することができる。メイン研磨後には、セリア系研磨剤と水とを供給することにより、均一な仕上げ研磨を行うことができる。複数工程の研磨を行う時は、各工程を同一研磨テーブル上で行っても、異なる研磨テーブル上で行っても良い。
図1Dに示すように、目立て114は、各研磨テーブル102の研磨パッド104の目立てを行うことができる。目立て114は、回転軸に結合されたダイアモンドディスク116を有している。ダイアモンドディスク116は、例えばステンレスの台金118に、例えば150μm程度の粒径のダイアモンド粒120をニッケルメッキ層122で1cm当たり数個程度固定している。研磨テーブル102を回転させながら、ダイアモンドディスク116を回転させ、研磨パッドに押し付けることにより、研磨パッドの目立てを行うことができる。目立ては、研磨前に行っても、研磨中に行ってもよい。
図1A〜1Dに示すような研磨装置を用い、セリアを含む研磨剤を用いて、シャロートレンチアイソレーション(STI)用の埋め込み酸化シリコン膜の研磨を行った。
図2Aは、研磨前の被研磨膜の状態を概略的に示す段面図である。酸化シリコンの被研磨膜220は、表面に凹凸を有している。界面活性剤よりなる添加剤224が表面に付着する。研磨パッド104が被研磨膜220に押圧され、相対的に回転される。被研磨膜220の凸部では研磨パッド104から高い圧力が与えられ、添加剤224が剥がされる。
図2Bに示すように、研磨砥粒226により凸部の研磨が行われる。凹部では添加剤224が表面に付着するため研磨は阻害される。このようにして、被研磨膜220の凸部が選択的に研磨される。
図2Cに示すように、被研磨膜220の表面が平坦化されると、界面活性剤よりなる添加剤224が被研磨膜220全面に付着することになり、研磨速度は極めて遅くなる。ここで研磨剤の供給を止め、純水を供給する。
図2Dに示すように、予想では、添加剤226は水溶性のため短時間で除去される。研磨砥粒224は水溶性ではないため、除去されにくく、研磨パッド104と被研磨膜220との間に残る。残された研磨砥粒により、被研磨膜220がさらに研磨される。このようにして、被研磨膜を一様に研磨して除去できるものと考えられた。
ところが、図2Eに示すように、半導体ウエハ10上の酸化シリコンの被研磨膜220が全面的には除去されず、中央部に残ることがある。特にウエハが200mm径から300mm径へと大口径化すると、ウエハ中央部の酸化膜の残りが、より顕在化した。
本発明者は、ウエハ中央部の酸化シリコン膜が残りやすいのは、ウエハ表面に付着した添加剤が除去しきれないことに原因するのであろうと考えた。ウエハ表面に付着した研磨剤をムラなく除去するためには、ウエハ表面を物理的に研磨することがもっとも確実であろう。物理的な研磨は例えばシリカないしジルコニアを研磨砥粒とする研磨剤で行うことができる。以下、本発明の実施例を説明する。
図3Aに示すように、シリコンウエハである半導体基板10の表面を熱酸化し、厚さ10nm程度の酸化シリコン膜12を形成する。酸化シリコン膜12上に、化学気相成長(CVD)により、窒化シリコン膜13を厚さ100nm程度堆積する。ホトリソグラフィとエッチングにより、窒化シリコン膜13、酸化シリコン膜12に半導体基板10表面を露出する開口14を形成する。ここでホトリソグラフィで形成したレジストパターンを除去してもよい。少なくとも開口14の形成された窒化シリコン膜13をマスクとして、半導体基板10をリアクティブイオンエッチング(RIE)により異方的にエッチングし、例えば窒化シリコン膜13表面からの深さ300nm程度のトレンチ15を形成する。トレンチ側面は傾斜させる条件でエッチングすることが好ましい。
図3Bに示すように、トレンチ表面に露出したシリコン表面を熱酸化し、例えば厚さ1〜5nm程度の酸化シリコン膜17を形成する。酸化シリコン膜17、窒化シリコン膜13の表面を覆うように、例えば厚さ2〜8nm程度の窒化シリコン膜18を低圧(LP)CVDにより堆積する。厚さ1〜5nm程度の酸化シリコン膜は、希フッ酸が浸入しにくい厚さであり、厚さ2〜8nm程度の窒化シリコン膜は、熱燐酸が浸入しにくい厚さである。窒化シリコン膜18を形成した半導体基板上に、高密度プラズマ(HDP)CVDにより、例えば厚さ450nm程度の酸化シリコン膜20を堆積する。トレンチ15内は酸化シリコン膜20で埋め込まれる。窒化シリコン膜13(及び窒化シリコン膜18)表面より上の埋め込み酸化シリコン膜20が被研磨膜となる。
半導体基板10を、被研磨膜20が下になるように、図1A〜1Cに示す研磨ヘッド112により支持する。カルーセル110を回転し、研磨ヘッド112を研磨パッド104を設けた研磨テーブル102上方に配置する。研磨ヘッド112を回転させながら降下させ、ノズル112aからセリア砥粒と添加剤を含む研磨剤を供給しつつ、研磨テーブル102の研磨パッド104上に半導体基板10を押し付ける。
図3Cに示すように、メイン研磨を行い、被研磨膜20の表面を平坦化する。メイン研磨は、例えば以下の条件で行えばよい。
研磨ヘッドを研磨パッドに押し付ける圧力:100〜500g重/cm、例えば210g重/cm
研磨ヘッドの回転数:70〜150回転/分、例えば142回転/分、
研磨テーブルの回転数:70〜150回転/分、例えば140回転/分、
研磨剤:純水中に、研磨砥粒としてセリア砥粒、添加剤としてポリアクリル酸アンモニウム塩を含む研磨剤(例えば、デュポンエアプロダクトナノマテリアル社製、型番Micro Planer STI2100)、
研磨剤の供給量:0.1〜0.3リットル/分、例えば0.15リットル/分、
研磨剤の供給位置:研磨テーブル(研磨パッド)中央。
図4は、メイン研磨中に研磨テーブル又は研磨ヘッドに働くトルクの変化を示すグラフである。研磨開始から80秒程度までほぼ一定のトルクが働き、その後一旦トルクが減少してから、急激にトルクが増大し、やがて飽和する。最後のトルクの増大を検出し、その後トルクの増加率が一定値より小さくなった時を研磨終点とできる。一定回転数で研磨ヘッド及び研磨テーブルを回転し駆動電圧又は駆動電流をモニタすれば、トルクをモニタすることができる。なお、メイン研磨終点の検出はこれに限らない。例えばトルク自身をモニタしてもよい。また、必要に応じて、メイン研磨前又はメイン研磨中に研磨パッドの目立てを行ってもよい。
研磨パッドの目立ては、例えば以下の条件で行えばよい。
ダイアモンドディスク116が研磨パッド104に与える荷重:1300〜4600g重、
ダイアモンドディスク116の回転数:70〜120回転/分。
メイン研磨が終了し、酸化シリコン膜20表面が平坦化したら、ノズル124bから純水を供給し、研磨剤を流し去る。半導体基板表面に付着した添加剤は、この純水洗い流し工程のみでは除去しきれない可能性がある。
次に、仕上げ研磨の予備研磨を行う。仕上げ研磨の予備研磨は、例えばノズル124cから研磨パッド中央上にシリカベースの研磨剤を供給して行う。シリカベースの研磨剤としては、例えばキャボット社製の型番SEMI SPRES 25の研磨剤を用いることができる。研磨ヘッド112を回転させながら、回転する研磨テーブル102の研磨パッド104上に押し付ける。仕上げ研磨の予備研磨は、例えば以下の条件で行えばよい。
研磨圧力:100〜500g重/cm、たとえば210g重/cm
研磨ヘッドの回転数:70〜150回転/分、例えば122回転/分、
研磨テーブルの回転数:70〜150回転/分、例えば120回転/分、
研磨剤の供給量:0.05〜0.3リットル/分、例えば0.1リットル/分、
研磨量(時間):膜厚10nm以下、例えば5秒程度
仕上げ研磨の予備研磨は、被研磨膜表面を浅く除去することにより、付着している可能性のある添加剤を除去することであり、窒化シリコン膜18,13は露出させないことが好ましい。
仕上げ研磨の予備研磨の後、ノズル124bから純水を例えば10秒程度供給し、シリカベースの研磨剤を流し去る。シリカベースの研磨剤が残ると、仕上げ研磨の選択性が劣化し得る。
その後、図3Dに示すように、仕上げ研磨の本研磨を、ノズル124aからセリアベースの研磨剤、ノズル124bから純水を供給して行う。例えば、セリアベースの研磨剤は研磨パッドの中央に、純水はそれより外側で供給する。但し、供給位置は、これに限定されない。研磨ヘッド、研磨パッドは共に回転させる。
仕上げ研磨の本研磨は、例えば以下の条件で行う。
研磨圧力:100〜500g重/cm、例えば210g重/cm
研磨ヘッドの回転数:70〜150回転/分、例えば122回転/分、
研磨テーブルの回転数:70〜150回転/分、例えば120回転/分、
研磨剤の供給量:0.05〜0.3リットル/分、例えば0.05リットル/分、
純水供給量:0.05〜0.3リットル/分、例えば0.15リットル/分、
研磨量(時間):窒化シリコン膜を露出させるまで、例えば60秒程度
なお、仕上げ研磨の本研磨の条件は上記に限定されるものではない。窒化シリコン膜13(窒化シリコン膜18)上の酸化シリコン膜が除去され、窒化シリコン膜が露出する状態とできればよい。薄い窒化シリコン膜18は除去されても、残ってもよい。
図3Eに示すように、例えば熱燐酸で窒化シリコン膜13(18)をエッチングし、希フッ酸で酸化シリコン膜12をエッチングする。埋め込み酸化シリコン膜20、半導体基板10に挟まれた酸化シリコン膜17、窒化シリコン膜18はエッチングしないことが好ましい。上述の膜厚とすれば、エッチング液が進入しにくいのでエッチングを抑制できる。
このように、仕上げ研磨の本研磨前に仕上げ研磨の予備研磨を物理的研磨で行うことにより、ウエハ表面に添加剤が付着していても、その添加剤を確実に除去することができる。大口径ウエハでも全面の酸化シリコン膜を残なく除去できるようになる。その後、STIに画定された活性領域に半導体素子、たとえばCMOSトランジスタを形成する。
図5A,5Bは、CMOSトランジスタの構成例を示す。
図5Aは、素子分離領域20により画定された活性領域ARと、シリコン基板表面に形成されたゲート電極32の形状を示す平面図である。STIにより素子分離領域20が形成され、活性領域を画定する。図では、2つの活性領域ARによりCMOSインバータが構成されている。なお、この状態はサイドウォールスペーサが形成される前である。
図5Bは、図5AのVB−VB線に沿う断面図である。トレンチ表面は酸化シリコン膜ライナ17、窒化シリコン膜ライナ18で覆われた後、酸化シリコン膜20がトレンチを埋め込んでいる。酸化シリコン膜20の不要部を除去するのに、上述のメイン研磨、仕上げ研磨の予備研磨、仕上げ研磨の本研磨を含む研磨が行われる。p型活性領域を横切って、酸化窒化シリコンのゲート絶縁膜31、多結晶シリコンのゲート電極32が形成され、その両側に低濃度のn型不純物がイオン注入されてLDD領域が形成されている。ゲート電極の側壁上にサイドウォールスペーサSWが形成され、さらに高濃度n型不純物がイオン注入され、高濃度ソース/ドレイン領域S/Dが形成されている。なお、他の活性領域ARはn型であり、p型不純物のイオン注入が行われる。イオン注入後、例えば、Co膜を堆積し、シリサイド反応を行わせることにより、シリコン表面にシリサイド膜33が形成される。このようにしてCMOSトランジスタが形成される。その後、層間絶縁膜形成、配線作成を行い、半導体装置を形成する。
埋め込み絶縁膜を、ウエハ全面で残なく、除去できるので、ウエハ全面に歩留まりよく、半導体チップを形成することができる。
以上実施例に従って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、セリア系研磨剤に用いる添加剤は、ポリアクリル酸アンモニウム塩の他、ポリビニルピロリドン等を用いてもよい。物理的研磨はシリカ系研磨剤の他ジルコニア系研磨剤で行ってもよい。被研磨膜は、酸化シリコン膜に限らず、酸化窒化シリコン膜等でもよい。その他、種々の変更、改良、組み合わせなどが可能なことは、当業者に自明であろう。
図1Aは研磨装置の平面図、図1Bは1つの研磨テーブル分の一部破断側面図、図1Cは1つの研磨テーブル分の平面図、図1Dは目立て部の一部破断側面図である。 図2A〜2Dは、予備考察で行った研磨工程における被研磨膜の状態を概略的に示す段面図、図2Eは、研磨工程で残を生じたウエハの平面図である。 図3A〜3Eは、実施例による研磨工程を示す半導体ウエハの断面図である。 研磨工程中のトルクの変化を示すグラフである。 図5A,5Bは、半導体装置の平面図及び断面図である。
符号の説明
10 シリコンウエハ
12 酸化シリコン膜
13 窒化シリコン膜
17 酸化シリコン膜
18 窒化シリコン膜
20 酸化シリコン膜(素子分離領域)
100 基台
102 研磨テーブル
104 研磨パッド
108 アーム
110 カルーセル
112 研磨ヘッド
124 ノズル
220 被研磨膜
224 添加剤
226 研磨砥粒

Claims (10)

  1. (a)二酸化セリウム砥粒と、界面活性剤よりなる添加剤と、を含む第1の研磨剤を研磨パッドを設けた研磨テーブル上に供給しながら、研磨ヘッドに支持された半導体基板上に形成された被研磨膜の表面を、前記研磨パッドを用いて被研磨膜表面が平坦化されるまで、研磨する工程と、
    (b)工程(a)の後、物理的研磨機能を有する第2の研磨剤を用いて、前記被研磨膜表面を研磨する工程と、
    (c)工程(b)の後、二酸化セリウム砥粒と、界面活性剤よりなる添加剤と、希釈剤と、を含む第3の研磨剤を用いて、前記被研磨膜表面を研磨する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の研磨剤が、研磨砥粒としてシリカ、またはジルコニアを含む請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記希釈剤は水であり、前記第3の研磨剤は前記第1の研磨剤と水とを研磨テーブル上で混合することで形成する請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. (d)工程(a)の後、工程(b)の後、の少なくとも一方において、前記研磨テーブルに水を供給して研磨剤を流し去る工程、
    をさらに含む請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 工程(a)、(b)、(c)を同一研磨テーブル上で行う請求項1〜4のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 工程(a)、(b)、(c)を2または3の研磨テーブル上で行う請求項1〜4のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  7. 工程(a)、(c)の少なくとも一方において、研磨の終点を研磨テーブル又は研磨ヘッドの回転トルクの変動から検出する請求項1〜6のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体基板がシリコン基板であり、工程(a)の前に、
    (x)シリコン基板表面にバッファ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜を積層して形成し、少なくとも前記窒化シリコン膜をパターニングしてエッチングマスクを形成する工程と、
    (y)前記エッチングマスクを利用して前記シリコン基板に素子領域を分離するトレンチを形成する工程と、
    (z)前記シリコン基板上に絶縁膜を堆積し、前記トレンチを絶縁膜で埋める工程と、
    を含み、工程(c)が前記エッチングマスクを研磨ストッパとして研磨を行う請求項1〜7のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  9. 工程(z)が、前記絶縁膜を堆積する前に前記トレンチ表面を熱酸化して酸化シリコン膜を形成し、続いて窒化シリコン膜を堆積し、その後高密度プラズマ化学気相堆積により酸化シリコン膜を堆積する請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 工程(c)の後、前記窒化シリコン膜、バッファ酸化シリコン膜をエッチングし、その後、前記素子領域にMOSトランジスタを形成する工程を含む請求項8又は9記載の半導体装置の製造方法。
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