JP2000156002A - テ―プレコ―ダ装置 - Google Patents

テ―プレコ―ダ装置

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JP2000156002A
JP2000156002A JP11256224A JP25622499A JP2000156002A JP 2000156002 A JP2000156002 A JP 2000156002A JP 11256224 A JP11256224 A JP 11256224A JP 25622499 A JP25622499 A JP 25622499A JP 2000156002 A JP2000156002 A JP 2000156002A
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tape
cassette
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discrimination
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JP11256224A
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English (en)
Inventor
Kazuya Hanabusa
和也 花房
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Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Video Products Japan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセット判別の精度に影響されることなく、
巻戻し/早送りの時間を短縮させることを可能にする。 【解決手段】 動作決定手段12は、テープ走行制御手
段13を介してテープ駆動手段14を制御し、供給リー
ルおよび巻取りリールを駆動してテープを高速で走行さ
せる。所定位置までテープが走行したことをカセット判
別/テープ位置判別手段15で判別したら、所定速度ま
で減速させてからテープ端で走行を停止させる。このと
き、記憶手段16に記憶されたカセット判別時の動作モ
ード情報あいはテープ巻き位置情報によって、減速を開
始させるタイミングを変えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのリールに巻
回されたテープが収容されたカセットを用いるテープレ
コーダ装置に関し、特にテープの巻戻し/早送り等の動
作モードが確実にかつより短い時間で実行されるように
構成されたテープレコーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばビデオテープレコーダ(以
下VTRと称す)においては、テープの巻戻し/再生の
時間が長いことが取り扱いの不便さの一つの要因として
挙げられており、それを克服すべく早送り/巻戻し時間
をいかに短縮するかという点を技術課題として種々の開
発がなされている。
【0003】テープの巻戻し/早送り動作は、テープの
走行速度をテープの端付近までは高速で走行させ、端付
近で速度を落とし、所定速度になった時点でその速度の
まま走行させテープ端が検出された時に走行を停止する
ように動作する。すなわち、高速のままテープ端まで走
行させると、テープ端が検出されてから実際にリールの
回転が止まるまでに時間が掛かるためテープが切断され
てしまうことがあるため、テープ端が検出されてから停
止させても事故が発生しないような速度に減速させるよ
うにしている。
【0004】巻戻し/早送り時において、例えば、図3
に示すように、カセット30の供給リール31に巻回さ
れているテープ32はカセット内のガイドポール33,
34を介してカセット外に引出され、供給リール側31
のテープ引出し部材36によってシリンダ37に巻回さ
れる。シリンダ37の巻取りリール側もテープ引出し部
材38によってテープがシリンダ37に巻回されるよう
に引出されており、さらに音声コントロールヘッド3
9,ガイドポール40を介してカセット内に挿入配置さ
れるキャプスタン41とガイドポール42を介してカセ
ット内に入り、ガイドポール43,44を経て巻取りリ
ール45に至るようにテープパスが構成される。また、
ピンチローラ46は図示しない駆動機構によってピンチ
レバー47がキャプスタン41から離れる方向に移動さ
れているためキャプスタン41には圧着されていない。
【0005】このような状態において、リール31,4
5にはリール駆動モータとして使用されるキャプスタン
モータ48からの駆動力が、図示しない首振り機構等で
構成されるリール駆動機構によって伝達され、それによ
ってリール31,45が巻戻し方向あるいは早送り方向
に回転駆動されることで、テープ32の巻戻し/早送り
が実行される。
【0006】さらに、リール31,45の回転をそれぞ
れ検出する回転検出器49,50が設けられ、各検出器
49,50の出力が図示しないマイクロコンピュータに
入力されている。マイクロコンピュータでは、回転検出
器49,50の出力から各リール31,45の回転周期
を求め、その比に基づいてテープの位置を判別して減速
タイミングを得、駆動モータを制御すると共に図示しな
いリールブレーキ機構を動作させてテープ走行速度を減
速させている。
【0007】以上のような装置において、巻戻し/早送
り時間の短縮を実現させるということは、テープをより
早い速度で走行させ、かつその速度のまま、よりテープ
端に近い位置まで走行できるようにして低速で走行する
期間を短くするということに他ならないが、その前提と
して、カセットの種類すなわちテープの全長が正しく認
識されている必要がある。カセットの種類が正しく認識
されていないと、減速を開始しなければいけないテープ
位置より遥かに手前で減速が開始されて巻戻し/早送り
の時間が長くなってしまったり、逆に減速を開始しなけ
ればならないテープ位置になっても依然として高速でテ
ープが走行され、テープ端でテープが切断されてしまう
という事故が発生しかねない。
【0008】カセットの判別は、例えば、テープをキャ
プスタン41とピンチローラ46で駆動する、いわゆる
テープ定速走行時に、両リール31,45の回転パルス
と、テープ走行速度情報あるいはテープ走行量を示すキ
ャプスタンモータ48の回転検出器(キャプスタンF
G)51の出力パルスとから演算により求めることがで
きる(特開昭58−6544号、特公平2−27756
号参照)。
【0009】しかしながら、キャプスタン41とピンチ
ローラ45による走行駆動時に、テープの汚れや傷のた
めに、キャプスタン41とテープ32との間でスリップ
が発生することがあり、その場合、テープ速度が変動し
たりあるいはキャプスタンFGパルス数がテープの実際
の走行量と比例しないという事態が発生して、正しいカ
セット判別が行えずに、巻戻し/早送り時にテープ走行
速度を正しく制御できないという問題があった。このた
め、巻戻し/早送り時でのテープ速度の減速の開始を十
分に余裕を持たせて、早い時期に行うようにしているた
め、巻戻し/早送りの時間を短縮できないという問題が
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のテ
ープレコーダ装置では、カセットの誤判別が発生する虞
があるため、巻戻し/早送り時のテープ走行速度の制御
を事故の発生しないように十分に余裕を持たせて行う必
要があり、巻戻し/早送りの時間を短縮できないという
問題があった。
【0011】そこで、この発明は上記問題点に鑑みてな
されてもので、カセットの判別精度を、テープ走行方向
によって異なる値として特定して、判別精度に応じたテ
ープ走行速度の制御を行うことで巻戻し/早送りの時間
を短縮できるようにしたテープレコーダ装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータによっ
て駆動され所定量のテープが収容されたカセットのテー
プを第1の方向およびそれとは逆の第2の方向に走行駆
動する駆動手段と、前記テープの時間あたりの走行量と
前記モータの時間あたりの回転量が一定の関係にある動
作モードにおいて前記カセットの種類を判別するカセッ
ト判別手段と、このカセット判別手段の判別結果に基づ
いてテープの走行を制御して巻戻し/早送りを行わせる
テープ走行制御手段とを備えたテープレコーダ装置にお
いて、前記テープ走行制御手段が、前記カセット判別手
段が前記テープが第1の方向に走行しているときにカセ
ットを判別したか第2の方向に走行しているときにカセ
ットを判別したかによって、テープ走行の制御を異なら
せるように構成したものである。
【0013】上記のように、構成することにより、カセ
ットの判別が、記録時と同じテープ走行方向の動作モー
ドで実行されたか、記録時とは逆方向にテープを走行さ
せるモードで実行させたかによって、巻戻し/早送り時
のテープ走行制御を異ならせたので、巻戻し/早送りを
短時間で行うことができる。
【0014】さらに、本発明は、モータによって駆動さ
れ所定量のテープが収容されたカセットのテープを第1
の方向およびそれとは逆の第2の方向に走行駆動する駆
動手段と、前記テープの時間あたりの走行量と前記モー
タの時間あたりの回転量が一定の関係にある動作モード
において前記カセットの種類を判別するカセット判別手
段と、このカセット判別手段の判別結果に基づいてテー
プの走行を制御して巻戻し/早送りを行わせるテープ走
行制御手段とを備えたテープレコーダ装置において、前
記カセット判別手段がカセットの種類の判別を行った時
点でのテープ巻き位置を判定するテープ位置判別手段を
設け、前記テープ走行制御手段が、前記カセット判別手
段が特定の範囲の巻き位置でカセットを判別したかその
範囲外の巻き位置でカセットを判別したかによって、テ
ープ走行の制御を異ならせるように構成したものであ
る。
【0015】上記のように、構成することにより、テー
プの走行方向や巻き位置によってはカセットの種類の判
別が正確に行えない可能性がある場合に、カセット判別
が正しく行える走行方向(動作モード)や巻き位置で再
度判別を行うことにより、その後に実行する巻戻し/早
送りで正確にテープ走行制御を行い、かつ巻戻し/早送
りを短時間で行うことができる。
【0016】以上のように本発明によれば、カセット判
別の精度が高い場合には、巻戻し/早送り時に、よりテ
ープ端に近い位置まで高速でテープを走行させることが
できるため、巻戻し/早送りの時間の短縮が実現できる
ようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明に係わるテープ
レコーダ装置の一実施の形態を示すブロック構成図であ
る。
【0018】図1において10はマイクロコンピュータ
で、動作設定手段11を介してユーザが入力した動作を
設定するための信号を入力して動作を決定する機能とし
ての動作決定手段12を備え、この動作決定手段12に
よってVTRの各部の動作を制御するための信号を出力
する。制御信号の一つがテープ走行を制御するためにマ
イクロコンピュータ10内に組み込まれた機能としての
テープ走行制御手段13に供給され、テープ走行制御手
段13は、動作決定手段12で決定された動作モードに
応じてテープ駆動手段14を介してテープ走行を制御す
る。
【0019】マイクロコンピュータ10には、さらにカ
セット判別およびテープ位置判別を実行するための機能
としてのカセット判別/テープ位置判別手段15が設け
られ、このカセット判別/テープ位置判別手段15にキ
ャプスタンFG51からの信号と、供給リール回転検出
器49、巻取りリール回転検出器50から回転検出信号
が供給されている。さらにマイクロコンピュータ10に
は、カセット判別/テープ位置判別手段15によって判
別されたカセット種別と、その判別が、どのテープ走行
方向で行われたかに関する情報が記憶される記憶手段1
6を備えている。
【0020】以上、図1のように構成された装置におい
て、ユーザが動作設定手段11によって再生、早送り再
生、巻戻し再生等キャプスタンとピンチローラによって
テープが定速走行駆動されて、キャプスタンモータ回転
量とテープの走行量が常に一定の関係にある動作モード
が設定されると、動作決定手段12は、テープ走行制御
手段13を介してテープ駆動手段14を動作させ、テー
プ32をキャプスタン41とピンチローラによって走行
駆動させると共に、供給リール31あるいは巻取りリー
ル45を駆動してテープ32の繰り出し、巻取り動作を
行わせる。
【0021】マイクロコンピュータ10のカセット判別
/テープ位置判別手段15は、リール回転検出器49,
50からの信号と、キャプスタンFG51からの信号に
基づいてカセットの種類を判別し、判別結果を、テープ
走行方向情報と共に記憶手段16に記憶させる。
【0022】カセット判別が行われた後、ユーザが動作
設定手段11によって巻戻しあるいは早送りモードを設
定した際には、動作決定手段12はテープ走行制御手段
13を介してテープ駆動手段14を動作させ、ピンチロ
ーラ46をキャプスタン41から離脱させて、供給リー
ル31あるいは巻取りリール45でテープ32を高速で
走行させる。
【0023】カセット判別/テープ位置判別手段15
で、リール回転検出器49,50からの信号と、記憶手
段16に記憶されたカセット種別情報に基づいてテープ
位置(リールに巻回されているテープの巻き位置をい
う、テープ位置検出については特公平5−61705号
参照)を判別し、テープ端から所定距離にまでに近付い
たときに動作決定手段12はテープ走行制御手段13に
テープ走行速度を所定速度まで減速させるように指示を
出し、テープ走行制御手段13はテープ駆動手段14を
制御してテープ速度を減速させる。そしてテープ端が図
示しないテープ端検出手段で検出されると動作決定手段
12はテープの走行を停止すべく、テープ走行制御手段
13を介してテープ駆動手段14を制御する。
【0024】この際、動作決定手段12はテープの走行
速度の減速を開始するタイミングを、カセット種類の判
別がどの方向にテープが走行されている動作モードで実
行されたかによって変えている。
【0025】すなわち、一般に供給リール31にテープ
を巻取る場合のトルクが、巻取りリール45にテープを
巻取る場合のトルクに比べて大きいため、記録時と逆方
向にテープを走行させた場合には、テープに汚れ、傷等
があってもキャプスタンとの間でスリップが発生するこ
とはほとんどなく、正確なカセット判別が行えるもので
ある。
【0026】ここで、図1の装置における第1の動作形
態について説明する。テープを記録時とは逆方向に走行
する動作モード、例えばレビュー(巻戻し再生モード)
でカセットの判別が行われていれば、正確なカセット種
別情報が記憶手段16に記憶されていると見做せるた
め、テープ速度の減速を開始させるタイミングをぎりぎ
りまで遅らせることが可能となる。また記録時と同じテ
ープ走行方向の動作モード、例えば再生、キュー(早送
り再生モード)でカセットが判別されていれば、誤判別
されている可能性があることを考慮して、テープ速度の
減速を開始させるタイミングを事故が発生することのな
いように早めることができる。
【0027】すなわち、図2の特性図において、実線で
示すように、テープを記録時とは逆方向に走行する動作
モードでカセットの判別が行われていれば、テープ速度
の減速を開始させるタイミングをぎりぎりまで遅らせる
ことが可能となり、記録時と同じテープ走行方向の動作
モードでカセットが判別されていれば、図2の破線で示
すように、テープ速度の減速を開始させるタイミングを
事故が発生することのないように早くする。
【0028】これによって、カセット判別が行われた動
作モードに応じて適宜にテープ走行の減速開始タイミン
グを変えることができるので、テープの巻戻し/早送り
時間を短縮することが可能となる。
【0029】次に、図1の装置における第2の動作形態
について説明する。テープ走行方向が記録時と同じ方向
であり、この走行方向でカセット判別した後、記録時と
は逆のテープ走行方向でのカセット判別がなされた場合
には、以降巻戻し/早送り時のテープ走行制御手段13
によるテープ走行制御が、前記記録時とは逆のテープ走
行方向でのカセット判別結果に基づいてなされるように
構成することもできる。即ち、記録時と同じテープ走行
方向の動作モードでカセット判別がなされてその情報が
記憶手段16に記憶されている場合、その後、記録時と
は逆のテープ走行モードであるレビューモードが設定さ
れた際に、改めてそのレビューモードでカセットの判別
を行って、結果を記憶手段16に記憶させておき、その
後、巻戻し/早送り時にその記憶情報に基づいてテープ
走行を制御するように構成してもよい。
【0030】次に、図1の装置における第3の動作形態
について説明する。テープ走行方向が記録時と同じ方向
であり、この走行方向でカセット判別した後、巻戻し/
早送り時のようなカセットの正確な判別結果を必要とす
る動作モードが設定された際に、当該動作モードに移行
する前に前記記録時とは逆の走行方向でのカセット判別
が実行されるように構成することもできる。即ち、記録
時と同じテープ走行方向の動作モードでカセット判別が
なされ、その情報が記憶手段16に記憶されている状態
において、巻戻し/早送りモードが設定された場合に、
強制的に一旦レビューモードに移行させて、カセット判
別を行わせてから、巻戻し/早送りを実行させるように
構成してもよい。
【0031】以上述べた第1〜第3の動作形態によれ
ば、テープ走行方向が記録時と同じ方向の動作モードで
はカセットの種類の判別が正確に行えない可能性のある
装置において、巻戻し/早送りのような高速走行モード
等の、使用しているカセット種別に応じた正確なテープ
走行制御を必要とする動作モードでの減速開始タイミン
グ等の制御失敗を防ぎ、また、記録時とは逆の走行方向
における、判別が正しく行える動作モードで再度判別を
行うことにより、その後の高速走行モード等で正確にテ
ープ走行制御を行える(即ちテープ走行の減速開始タイ
ミングをぎりぎりまで遅らせるよう制御することが可能
となる)。
【0032】ところで、テープの巻き位置によってカセ
ットの種類の判別に誤判別が生じる場合がある。即ち、
カセット判別に誤りを発生する可能性のあるテープ巻き
位置が存在する。
【0033】例えば、記録時と同じ方向にテープを走行
させている時のテープ終端付近では、巻取りリールのテ
ープ巻径が大きくなり、テープを巻き取るトルクが弱く
なるため、テープとキャプスタンとの間でスリップが発
生しやすくなる。特に、テープに傷や汚れがある場合に
はその位置で発生しやすい。上記のテープ終端付近以外
のテープ巻き位置でテープを走行させている場合は、リ
ールの駆動トルクが大きくテープとキャプスタンとの間
でスリップが起こりにくい。テープ終端に近づくにした
がって巻径が変化してスリップの発生する可能性が大き
くなる。なお、テープ終端は、記録時と同じ方向にテー
プを走行させている場合に限らず、記録時と逆の方向に
テープを走行させている場合にも存在するので、一般的
には上記のスリップの発生のしやすさは逆の走行方向に
おけるテープ終端付近においても起こり得るものであ
る。
【0034】以下に、誤判別が発生する可能性のあるテ
ープ位置でカセットを判別した場合の対処を行うことが
可能なテープレコーダ装置の実施の形態を説明する。
【0035】次に、図1の装置における第4の動作形態
について説明する。ユーザ入力による動作設定手段11
の設定によって、装置が再生、早送り再生、巻戻し再生
などキャプスタンとピンチローラによってテープが定速
走行駆動されて、テープ駆動手段14のキャプスタンモ
ータ回転量とテープの走行量が常に一定の関係にある
(比例する)動作モードに入ると、動作決定手段12
は、テープ走行制御手段13を介してテープ駆動手段1
4を動作させ、テープ32をキャプスタン41とピンチ
ローラ46によって走行駆動させると共に、供給リール
31あるいは巻取りリール45を駆動して、テープ32
の繰り出し、巻取り動作を行わせる。
【0036】このとき、カセット判別/テープ位置判別
手段15は、リール回転検出器49,50からの信号
と、キャプスタンFG51からの信号に基づいてカセッ
トの種類を判別し、判別結果を、テープ走行方向情報と
共に記憶手段16に記憶させる。
【0037】また、カセット判別/テープ位置判別手段
15では、リール回転検出器49,50からの信号と、
記憶手段16に記憶されたカセット種別情報に基づいて
テープの巻き位置を判別し、その結果を記憶手段16に
記憶すると共に動作決定手段12へ出力する。
【0038】その後、ユーザ入力に基づく動作設定手段
11の設定によって、装置が巻戻しあるいは早送りとい
ったカセット判別の結果を必要とする動作モードに入っ
たら、動作決定手段12は先に判別した判別結果をもと
にテープ走行制御を行うが、もしカセットの種類の判別
が、特定の範囲の巻き位置(カセットの誤判別が発生す
る可能性のあるテープ位置)で行われていた場合、動作
決定手段12はカセットの種類を判別した際にテープに
傷や汚れがあればテープとキャプスタンとの間でスリッ
プが発生してテープ駆動手段14の駆動量(キャプスタ
ンモータ回転量)とテープの走行量が比例せず判別結果
が正しくない可能性があることを考慮し、その範囲以外
の巻き位置での正常にカセット種類の判別が行える場合
とは異なるテープ走行制御を行うようにしている。
【0039】すなわち、特定範囲以外の巻き位置におけ
るカセット判別では、正確なカセット種別情報が記憶手
段16に記憶されていると見做せるため、テープ速度の
減速開始タイミングをぎりぎりまで遅らせることが可能
となる。また特定範囲の巻き位置においては、カセット
種類が誤判別されている可能性があることを考慮して、
テープ速度の減速タイミングの失敗による事故が発生す
ることのないように早めるものである。
【0040】このように、特定範囲の巻き位置において
カセット種類の誤判別の発生する可能性が高い場合、そ
の点を考慮した制御を行い、事故等の発生を防ぐことが
できる。
【0041】次に、図1の装置における第5の動作形態
について説明する。記録時と同じテープ走行方向の動作
モード、例えばレビューモードや再生モードにおいて特
定の範囲のテープ巻き位置(カセットの誤判別が発生す
る可能性のあるテープ位置)でカセット種類の判別を実
施すると誤判別の発生する可能性が高い場合に、記録時
と同じテープ走行方向の動作モードでその範囲の巻き位
置でカセット種類の判別を実施した後、装置がレビュー
モードのような記録時とは逆方向に走行する、カセット
種別を正確に判別できる動作モードヘ移行した場合は、
カセット判別/テープ位置判別手段15はそのモードで
再度カセットの種類判別(再判別)を実施し、その結果
を記憶手段16に記憶すると共に動作決定手段12へ出
力する。動作決定手段12はそれ以後の装置動作の決定
において巻戻し/早送り時のようなカセット種類の情報
を必要とする場合は、この再判別による正確なカセット
種別情報を使用することにより、テープ走行制御手段1
3及びテープ駆動手段14を介して正確にテープ走行制
御を行える(即ちテープ走行の減速開始タイミングをぎ
りぎりまで遅らせるよう制御することが可能となる)。
【0042】次に、図1の装置における第6の動作形態
について説明する。特定の範囲のテープ巻き位置(カセ
ットの誤判別が発生する可能性のあるテープ位置)でカ
セット種類の判別を実施すると誤判別の発生する可能性
が高い場合に、その範囲の巻き位置でカセット種類の判
別を実施した後、装置が巻戻し/早送り時のようなカセ
ット種別の正確な判別結果を必要とする動作モードヘ移
行する場合、動作決定手段12はそのモードヘ移行する
前にその範囲以外の巻き位置でカセット種類を正確に判
別できるモード(即ち記録時と同じ走行方向又は逆の走
行方向における前記特定範囲以外でのテープ走行形態)
ヘ移行し、その移行した時点でカセット判別/テープ位
置判別手段15は再度テープの種類の判別(再判別)を
実施し、その結果を記憶手段16に記憶すると共に動作
決定手段12へ出力する。動作決定手段12はそれ以後
の装置動作の決定において巻戻し/早送り時のようなカ
セット種類の情報を必要とする場合は、この再判別によ
る正確なカセット種別情報を使用することにより、テー
プ走行制御手段13及びテープ駆動手段14を介して正
確にテープ走行制御を行える(即ちテープ走行の減速開
始タイミングをぎりぎりまで遅らせるよう制御すること
が可能となる)。
【0043】次に、図1の装置における第7の動作形態
について説明する。装置が巻戻し/早送りといった高速
走行モードに入ると、動作決定手段12はカセット判別
/テープ位置判別手段15が判別したカセット種類の情
報をもとに、テープ走行制御手段13及びテープ駆動手
段14を介して走行速度を減速させるかどうかの判定、
つまりテープ走行の減速開始タイミングの判定を行う。
この時、動作決定手段12は、カセット種類を判別した
時の走行方向、巻き位置、及び判別結果の情報に応じ
て、減速させるかどうかの判定(つまりテープ走行の減
速開始タイミングの判定)の条件を変化させる。これに
より、誤判別による減速失敗等の事故を防ぐことができ
る。
【0044】以上述べた第4〜第7の動作形態によれ
ば、テープの走行方向(動作モード)や巻き位置によっ
てはテープカセットの種類の判別が正確に行えない可能
性のある装置において、巻戻し/早送りのような高速走
行モード等の、使用しているカセット種別に応じた正確
なテープ走行制御を必要とする動作モードでの減速開始
タイミング等の制御失敗を防ぎ、また、カセット判別が
正しく行える、記録時とは逆のテープ走行方向の動作モ
ード或いは巻き位置で再度判別を行うことにより、その
後の高速走行モード等で正確にテープ走行制御を行える
(即ちテープ走行の減速開始タイミングをぎりぎりまで
遅らせるよう制御することが可能となる)。
【0045】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、カ
セットの判別が、記録時と同じテープ走行方向の動作モ
ードで実行されたか、記録時とは逆方向にテープを走行
させるモードで実行させたかによって、巻戻し/早送り
時のテープ走行制御を異ならせたので、短時間で巻戻し
/早送りを行うことができるものである。
【0046】さらに、テープの走行方向や巻き位置によ
ってはカセットの種類の判別が正確に行えない可能性が
ある場合に、記録時とは逆方向のカセット判別が正しく
行える動作モードや巻き位置で再度判別を行うことによ
り、その後の巻戻し/早送り時等で正確にテープ走行制
御を行い、巻戻し/早送りを短時間で行うことができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープレコーダ装置の一実施形態を示
すブロック図。
【図2】図1に示す装置の動作を説明するための特性
図。
【図3】ビデオテープレコーダのテープ走行駆動状態を
説明するための構成図。
【符号の説明】
11…動作設定手段、12…動作決定手段、13…テー
プ走行制御手段、14…テープ駆動手段、15…カセッ
ト判別/テープ位置判別手段、16…記憶手段、30…
カセット、31…供給リール、45…巻取りリール、4
8…キャプスタンモータ、49…供給リール回転検出
器、50…巻取りリール回転検出器、51…キャプスタ
ンFG。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって駆動され所定量のテープ
    が収容されたカセットのテープを第1の方向およびそれ
    とは逆の第2の方向に走行駆動する駆動手段と、前記テ
    ープの時間あたりの走行量と前記モータの時間あたりの
    回転量が一定の関係にある動作モードにおいて前記カセ
    ットの種類を判別するカセット判別手段と、このカセッ
    ト判別手段の判別結果に基づいてテープの走行を制御し
    て巻戻し/早送りを行わせるテープ走行制御手段とを備
    えたテープレコーダ装置において、 前記テープ走行制御手段が、前記カセット判別手段が前
    記テープが第1の方向に走行されているときにカセット
    を判別したか第2の方向に走行されているときにカセッ
    トを判別したかによって、テープ走行の制御を異ならせ
    るように構成されていることを特徴とするテープレコー
    ダ装置。
  2. 【請求項2】 前記テープ走行制御手段は、前記巻戻し
    /早送り時にテープ端近傍でテープ走行速度を減速させ
    るように制御するものであり、そのテープ走行の減速開
    始タイミングを前記カセット判別手段が前記テープが第
    1の方向に走行しているときにカセットを判別したか第
    2の方向に走行しているときにカセットを判別したかに
    よって、異ならせるように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のテープレコーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の走行方向が記録時と同じ方向
    であり、この第1の走行方向でカセット判別がされた場
    合は、前記テープ走行制御手段は、前記減速開始タイミ
    ングを前記第2の走行方向でカセット判別がなされた場
    合に比べて早くするように構成されていることを特徴と
    する請求項2記載のテープレコーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の走行方向が記録時と同じ方向
    であり、この第1の走行方向でカセット判別した後、第
    2の走行方向でのカセット判別がなされた場合には、以
    降の前記テープ走行制御手段によるテープ走行制御が、
    前記第2の走行方向でのカセット判別結果に基づいてな
    されるように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載のテープレコーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の走行方向が記録時と同じ方向
    であり、この第1の走行方向でカセット判別した後、前
    記カセットの正確な判別結果を必要とする動作モードが
    設定された際に、当該動作モードに移行する前に前記第
    2の走行方向でのカセット判別が実行されるように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のテープレコ
    ーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記カセットの正確な判別結果を必要と
    する動作モードが巻戻し/早送りモードであることを特
    徴とする請求項5記載のテープレコーダ装置。
  7. 【請求項7】 モータによって駆動され所定量のテープ
    が収容されたカセットのテープを第1の方向およびそれ
    とは逆の第2の方向に走行駆動する駆動手段と、前記テ
    ープの時間あたりの走行量と前記モータの時間あたりの
    回転量が一定の関係にある動作モードにおいて前記カセ
    ットの種類を判別するカセット判別手段と、このカセッ
    ト判別手段の判別結果に基づいてテープの走行を制御し
    て巻戻し/早送りを行わせるテープ走行制御手段とを備
    えたテープレコーダ装置において、 前記カセット判別手段がカセットの種類の判別を行った
    時点でのテープ巻き位置を判定するテープ位置判別手段
    を設け、 前記テープ走行制御手段が、前記カセット判別手段が特
    定の範囲の巻き位置でカセットを判別したかその範囲外
    の巻き位置でカセットを判別したかによって、テープ走
    行の制御を異ならせるように構成されていることを特徴
    とするテープレコーダ装置。
  8. 【請求項8】 前記カセットの種類の判別が、特定の範
    囲の巻き位置でかつ走行方向が記録時と同じ第1の方向
    のモードで行われた場合、その後走行方向が記録時とは
    逆の第2の方向の、カセット判別が正しく行われる可能
    性のあるモードに移行した時点で再度判別を行い、以降
    の前記テープ走行制御手段によるテープ走行制御が、前
    記の再判別した結果に基づいてなされるように構成され
    ていることを特徴とする請求項7記載のテープレコーダ
    装置。
  9. 【請求項9】 前記カセットの種類の判別が、特定の範
    囲の巻き位置でかつ走行方向が記録時と同じ第1の方向
    のモードで行われた場合、その後前記の範囲以外の巻き
    位置でカセット判別が正しく行われる可能性のあるモー
    ドに移行した時点で、再度判別を行い、以降の前記テー
    プ走行制御手段によるテープ走行制御が、前記の再判別
    した結果に基づいてなされるように構成されていること
    を特徴とする請求項7記載のテープレコーダ装置。
  10. 【請求項10】 前記テープ走行制御手段は、前記巻戻
    し/早送り時にテープ端近傍でテープ走行速度を減速さ
    せるように制御するものであり、巻戻し/早送り時に走
    行速度を減速させるかどうかの判定の条件を、前記カセ
    ット判別手段が前記カセットの種類の判別を実施した時
    のカセットテープの走行方向、巻き位置、及びカセット
    判別結果に応じて、変化させることを特徴とする請求項
    7記載のテープレコーダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6806109B2 (en) 2001-12-20 2004-10-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of fabricating nitride based semiconductor substrate and method of fabricating nitride based semiconductor device

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