JP3052681U - 情報記録再生機器のテープ巻取制御装置 - Google Patents

情報記録再生機器のテープ巻取制御装置

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JP3052681U
JP3052681U JP1998001880U JP188098U JP3052681U JP 3052681 U JP3052681 U JP 3052681U JP 1998001880 U JP1998001880 U JP 1998001880U JP 188098 U JP188098 U JP 188098U JP 3052681 U JP3052681 U JP 3052681U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装填されたテープカセットが細ハブタイプで
あって、かつ供給側リールからのテープ引き出し量が全
体の半分程度であった場合でも、次に巻取モードを実行
するときには高速巻取モードに移行できるようにする。 【解決手段】 巻取モードの開始時、システムコントロ
ーラ5は、ハブ径判別部9によりテープカセットのリー
ルハブ径が細ハブと判別され、かつ周期比算出部10に
より算出された周期比が細ハブのテープカセットにおい
て供給側リール2と巻取側リール3とにほぼ同じ量のテ
ープが巻き取られている状態の周期比を示していると
き、移行情報記憶部12を検索して移行情報の有無を確
認し、移行情報が記憶されている場合には、その周期比
に従った高速巻取モードを実行し、移行情報が記憶され
ていない場合には、高速巻取モードを実行することなく
通常の巻取モードを実行する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、早送り又は巻き戻しといった通常の巻取モードに加えて高速早送り 及び高速巻き戻しといった高速巻取モードを有する情報記録再生機器のテープ巻 取制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテープ巻取制御装置には、テープの巻取りをより早く行うために、通常 の巻取モードに加えて高速巻取モードを備えているものがある(例えば、特開昭 63−78359号公報参照)。 高速巻取モードとは、テープの種類(すなわち、リールハブ径)やテープ残量 によって早送り時(FF時)及び巻き戻し時(REW時)の巻取り速度を複数段 階に変化させるもので、例えば120分テープでは、テープの初めから終わりま で約2分30秒程度で巻き取ることができる。
【0003】 また、リールハブ径には、62mmの太ハブタイプと、26mmの細ハブタイ プとがあり、30分テープや60分テープは太ハブタイプ、90分テープ、12 0分テープ、160分テープ、180分テープなどは細ハブタイプとなっている 。 高速巻取モードでは、このリールハブ径の違い(太ハブタイプと細ハブタイプ )によってテープ巻取り速度の切り換え方法が異なるため、テープカセットを機 器本体に装填し、最初の巻取モードを実行する時点で、リールハブ径を判別する 必要がある。
【0004】 リールハブ径の判別は、下記の計算式(1)の計算値Aに基づいて行う。 (Tt×4)2 +(Ts×4)2 =A(一定値) ・・・(1) ただし、Tt:巻取側リールのリールパルス周期、Ts:供給側リールのリー ルパルス周期である。
【0005】 (1)式において、各リールパルス周期Tt,Tsを4倍しているのは、リー ルパルスがリール1回転につき4パルス出力されるためである。つまり、各リー ルパルス周期を4倍することによって、供給側リールの1回転の周期と巻取側リ ールの1回転の周期とを求めている。従って(1)式は、供給側リールの1回転 の周期の2乗と巻取側リールの1回転の周期の2乗との和を求める計算式となっ ている。
【0006】 この値Aは、テープカセットの種類(太ハブタイプ、細ハブタイプ等)によっ て決まる固有値であり、この値Aによって太ハブタイプと細ハブタイプとを区別 することができる。 すなわち、5倍速度のFS(FF時)/RS(REW時)に移行し、SPモー ド固定として上記(1)式を計算し、その値Aに基づいて以下の判別条件により リールハブ径を判別する。
【0007】 A>3の場合は太ハブ(62mm)タイプ、1.8<A≦3の場合は細ハブ( 26mm)タイプ、1.8≧Aの場合はCカセットタイプ。 一方、このようにしてリールハブ径の判別を行った後は、その判別したリール ハブ径に対応した速度モードで巻取モード時のテープ速度の切り換え制御を行う ことになる。
【0008】 ここで、巻取モード時のテープ速度の切り換えは、供給側リール(又は巻取側 リール)のテープ残量を推測しながら行うことになるが、このテープ残量を推測 する方法として、供給側リールのリールパルス周期Tsと巻取側リールのリール パルス周期Ttとの比〔下式(2)、(3)〕を用い、その値Nに基づいてテー プ速度の切り換えを行うようになっている。 FFモードの場合 : N=Tt/Ts ・・・(2) REWモードの場合: N=Ts/Tt ・・・(3)
【0009】 図3は、細ハブ(26mm)タイプの高速巻取モード時の速度モードの一例を 表形式で示している。すなわち、高速巻取モード時の速度モードとして、倍速比 が12倍、11倍、10倍、9倍の4段階の速度切り換えを行っている。因みに 、7.26倍が通常の巻取モードの最高速度である。 ところで、テープカセットには、上記した規格テープ、すなわち30分テープ や60分テープといった太ハブタイプと、90分テープや120分テープ等とい った細ハブタイプとは別に、10分テープや20分テープといった規格外のテー プカセットが存在する。この規格外のテープカセットは、太ハブタイプとなって いる。
【0010】 ところが、この規格外のテープカセットを機器本体に装填してリールハブ径の 判別を行うと、上記(1)式の計算値Aが、1.8<A≦3の範囲に入ってしま い、規格外のテープカセットであるにも係わらず細ハブタイプであると判別され てしまう。そのため、機器本体側では、この規格外のテープカセットが巻取モー ドに移行した場合には、図3に示す速度モードに従って高速巻取モードを実行す ることになる。
【0011】 一方、この規格外のテープカセットが巻取モードに移行すると、テープの巻取 り状態に係わらず、供給側リールのリールパルス周期Tsと巻取側リールのリー ルパルス周期Ttとの比Nが、0.8<N≦12の範囲に入ることになる。 このN値は、細ハブタイプのテープカセットの場合、供給側リールと巻取側リ ールとにほぼ同じ量のテープが巻き取られている状態(すなわち、テープの真ん 中当たり)の周期比と同じ値であって、図3に示す速度モードでは12倍速に相 当する。
【0012】 そのため、この規格外のテープカセットに対にて何ら手当てを施さない場合に は、この規格外のテープカセットが装填され、これが巻取モードに移行した場合 には、テープ量が元々少ないにも係わらず、図3に示す速度モードに従って、1 2倍速の高速FF又は高速REWを行うことになる。 そこで、このような不具合が起きないように、従来のテープ巻取制御装置では 、装填されたテープカセットが細ハブタイプであると判別され、各巻取モードに 移行したときのN値が、0.8<N≦12の範囲に入っている場合には、装填さ れたテープカセットが規格外のテープカセットである可能性があるとして高速巻 取モードには移行せず、通常の巻取モード(図3のFF4/REW4モード)を 実行するようになっている。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
すなわち、従来のテープ巻取制御装置は、例えば120分テープを機器本体に 装填してテープ始端又はテープ終端からFF又はREWを開始し、テープの真ん 中当たりでFF又はREWを一旦中止し、その後再びFF又はREWを行った場 合、供給側リールからのテープ引き出し量は全体の半分程度であるにも係わらず 、高速FF又は高速REW〔FF8/REW8モード(12倍速)〕には移行せ ず、通常のFF又はREW〔FF4/REW4モード(7.26倍速)〕を行う ことになる。
【0014】 つまり、装填されているテープカセットが規格の細ハブテープであって、供給 側リールからのテープ引き出し量が全体の半分程度である場合、この状態で巻取 モードを実行しても、高速巻取モードに移行することができないため、巻取りに 時間がかかってしまうといった問題があった。 本考案はこのような問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、装填 されたテープカセットが細ハブタイプであって、かつ供給側リールからのテープ 引き出し量が全体の半分程度であった場合でも、次に巻取モードを実行するとき には高速巻取モードに移行できるようにしたテープ巻取制御装置を提供すること にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の請求項1に記載のテープ巻取制御装置は、 早送り又は巻き戻しといった通常の巻取モードに加えて高速早送り及び高速巻き 戻しといった高速巻取モードを有する情報記録再生機器において、装填されたテ ープカセットのリールハブ径を判別するハブ径判別部と、供給側リールの周期と 巻取側リールの周期との比を算出する周期比算出部と、前記ハブ径判別部により 判別されたリールハブ径と前記周期比算出部により算出された周期比とに基づい て通常巻取モード時及び高速巻取モード時の巻取速度を複数段階に制御する巻取 速度制御部と、装填されたテープカセットが高速巻取モードに移行した場合には 、高速巻取モードに移行したことを示す移行情報を記憶する移行情報記憶部とを 備え、巻取モードの開始時、前記巻取速度制御部は、前記ハブ径判別部によりテ ープカセットのリールハブ径が細ハブと判別されたときには、前記移行情報記憶 部に記憶される移行情報の有無に基づいて、細ハブのテープカセットであるのか 規格外のテープカセットであるのかの判別を行い、その判別結果に基づいて巻取 モードを実行するように構成している。
【0016】 また、本考案の請求項2に記載のテープ巻取制御装置は、請求項1に記載のも のにおいて、巻取モードの開始時、前記巻取速度制御部は、前記ハブ径判別部に よりテープカセットのリールハブ径が細ハブと判別され、かつ前記周期比算出部 により算出された周期比が細ハブのテープカセットにおいて供給側リールと巻取 側リールとにほぼ同じ量のテープが巻き取られている状態の周期比を示している とき、前記移行情報記憶部を検索して移行情報の有無を確認し、移行情報が記憶 されている場合には、その周期比に従った高速巻取モードを実行し、移行情報が 記憶されていない場合には、高速巻取モードを実行することなく通常の巻取モー ドを実行するように構成している。
【0017】 また、本考案の請求項3に記載のテープ巻取制御装置は、請求項2に記載のも のにおいて、前記巻取速度制御部は、前記移行情報記憶部に移行情報が記憶され ていない場合において通常の巻取モードを実行中に、周期比が規格外のテープカ セットの周期比の範囲外となった場合には、そのときの周期比に従った高速巻取 モードに移行するように構成している。 また、本考案の請求項4に記載のテープ巻取制御装置は、請求項1、2又は3 に記載のものにおいて、ハブ径判別部は、供給側リールの周期の2乗と巻取側リ ールの周期の2乗との和の値に基づいて太ハブ、細ハブの判別を行う構成として いる。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は、本考案のテープ巻取制御装置を備えた情報記録再生機器の主要部の電 気的構成を示すブロック図である。 図において、1は図示しない機器本体に装填されたテープカセットであり、供 給側リール2及び巻取側リール3は、リールモータ駆動回路4によって記録、再 生、早送り(FF)、巻き戻し(REW)等の各種動作モードにあわせた回転駆 動制御が行われるようになっている。このリールモータ駆動回路4はシステムコ ントローラ5によって制御されている。
【0019】 また、機器本体には、装填されたテープカセット1の供給側リール2の回転を 検出する供給側リールセンサ6及び巻取側リール3の回転を検出する巻取側リー ルセンサ7が設けられているとともに、機器本体内に装填されたテープカセット 1を検出するカセット検出センサ(マイクロスイッチ等)8が設けられている。 そして、供給側リールセンサ6の出力及び巻取側リールセンサ7の出力は、ハ ブ径判別部9と周期比算出部10とに導かれており、カセット検出センサ8の出 力は、システムコントローラ5に導かれている。また、システムコントローラ5 とハブ径判別部9及び周期比算出部10とは、それぞれ双方向の接続となってい る。
【0020】 また、システムコントローラ5には、速度モード記憶部11が接続されている とともに、移行情報記憶部12が双方向に接続されている。また、システムコン トローラ5には、図示しない記録ボタン、再生ボタン、早送り(FF)ボタン、 巻き戻し(REW)ボタン、停止ボタン等の各種機能ボタンを備えた操作入力部 13の出力が導かれた構成となっている。
【0021】 ハブ径判別部9は、供給側リールセンサ6から入力される供給側リールパルス の周期Tsと、巻取側リールセンサ7から入力される巻取側リールパルスの周期 Ttとに基づいて、装填されたテープカセット1のリールハブ径(太ハブ、細ハ ブ、コンパクトカセット用ハブ等)の判別を行うブロックであり、その判別結果 はシステムコントローラ5に出力される。なお、このハブ径判別部9での判別方 法は、上記従来の技術で説明した判別方法と全く同じである。つまり、上記(1 )式による算出値Aに基づき、上記従来の技術で説明した判別条件に従ってリー ルハブ径を判別する。
【0022】 周期比算出部10は、供給側リールセンサ6から入力される供給側リールパル スと、巻取側リールセンサ7から入力される巻取側リールパルスとに基づいて、 供給側リール2のリールパルス周期Tsと巻取側リール3のリールパルス周期T tとの比Nを算出するブロックであり、その算出結果はシステムコントローラ5 に出力される。なお、この周期比算出部10での算出方法は、上記従来の技術で 説明した判別方法〔(2)式、(3)式〕と全く同じである。
【0023】 速度モード記憶部11には、細ハブタイプの速度モードと太ハブタイプの速度 モードとが記憶されている。図3は、この速度モード記憶部11に記憶されてい る細ハブタイプの速度モードの例を示している。 移行情報記憶部12は、装填されたテープカセット1が高速巻取モードに移行 したとき、高速巻取モードに移行したことを示す情報を記憶する(具体的には、 高速FF/REWフラグを1とする)ようになっている。この移行情報は、装填 されたテープカセット1が機器本体から取り出されたときに消去される。
【0024】 システムコントローラ5は、巻取モードの開始時、ハブ径判別部9によりテー プカセット1のリールハブ径が細ハブと判別され、かつ周期比算出部10により 算出された周期比が細ハブのテープカセット1において供給側リール2と巻取側 リール3とにほぼ同じ量のテープ1aが巻き取られている状態の周期比Nを示し ているとき、移行情報記憶部12を検索して移行情報の有無を確認し、移行情報 が記憶されている場合には、その周期比Nに従った高速巻取モードを実行し、移 行情報が記憶されていない場合には、高速巻取モードを実行することなく通常の 巻取モードを実行するようにリールモータ駆動回路4を駆動制御するブロックで あり、請求項1に記載の巻取速度制御部に対応している。
【0025】 なお、図1では、テープ1aへの記録/再生系の回路ブロックや、ローディン グメカ機構部の駆動制御系の回路ブロックは省略している。 次に、上記構成のテープ巻取制御装置の巻取り動作について、図2に示すフロ ーチャートを参照して説明する。 使用者は、機器本体に細ハブタイプである例えば120分のテープカセット1 を装填し(ステップS1)、操作入力部13の例えば早送り(FF)ボタンを操 作したとする(ステップS2)。
【0026】 システムコントローラ5は、カセット検出センサ8からの検出信号によってテ ープカセット1が装填されたことを確認し、操作入力部13からFFボタンの操 作信号が入力されたことを確認すると(ステップS3)、装填されたテープカセ ット1のリールハブ径の判別をハブ径判別部9で行わせる(ステップS4)。
【0027】 すなわち、システムコントローラ5は、FFに移行する前に、SPモード固定 として5倍速のFSを1.5秒間行う。ハブ径判別部9は、この間に供給側リー ルセンサ6から入力される供給側リールパルス及び巻取側リールセンサ7から入 力される巻取側リールパルスに基づいて上記(1)式を計算し、その値Aに基づ いてリールハブ径を判別する。この場合、Aの値は1.8<A≦3の範囲に入る ため、ハブ径判別部9では装填されたテープカセット1が細ハブ(26mm)タ イプであると判別し、その判別結果をシステムコントローラ5に出力する。
【0028】 この後、システムコントローラ5は、速度モード記憶部11に記憶されている 細ハブタイプの速度モード(図3)に従って、FFを開始する(ステップS5) 。 すなわち、FF開始時にFF2モード(このモードは図3に示したFF4/R EW4モードの1段下のモードである)を2.0秒間行い、その後FF4モード に移行する。
【0029】 この状態において、周期比算出部10は、供給側リールセンサ6から入力され る供給側リールパルスと、巻取側リールセンサ7から入力される巻取側リールパ ルスとに基づいて、供給側リール2のリールパルス周期Tsと巻取側リール3の リールパルス周期Ttとの比Nを算出し(ステップS6)。その算出結果をシス テムコントローラ5に入力する。システムコントローラ5は、このN値が、0. 8<N≦1.2の範囲内に入っているか否かを判別する(ステップS7)。ここ で、テープカセット1がテープ始端からのFFである場合には、周期比算出部1 0で算出されたN値は、0.8<N≦1.2の範囲外(すなわち、N<0.8) となる。
【0030】 そのため、システムコントローラ5は、周期比算出部10から入力された算出 結果(0.8<N≦1.2)に基づき、速度モード記憶部11を検索して、図3 に示す速度モードから倍速比12(12倍速)を示すデータを読み取る。そして 、この倍速比12(12倍)のデータに基づいてリールモータ駆動回路4を制御 し、供給側リール2及び巻取側リール3を12倍速で回転させる(ステップS8 )。また、システムコントローラ5は、このような高速FFに移行した場合には (ステップS9)、移行情報記憶部12に移行情報が記憶されているか否かを確 認し(ステップS10)、記憶されていない場合には、高速巻取モードに移行し たことを示す移行情報を移行情報記憶部12に記憶させる(ステップS11)。
【0031】 このようなFFモードの実行中において、供給川リール2からのテープ引き出 し量が全体の半分程度(すなわち、テープ1aを真ん中当たりまで引き出した状 態)になったとき、使用者が操作入力部13の停止ボタンを操作すると(ステッ プS15)、システムコントローラ5はFF動作を停止する(ステップS16) 。 この後、使用者が例えば再生ボタンを操作して記録されている内容の確認を行 った後、操作入力部13の早送り(FF)ボタンを再度操作したとする(ステッ プS2)。
【0032】 システムコントローラ5は、この早送り(FF)ボタンの操作信号に基づき、 今度はステップS3からステップS5へと動作を進めて、先程と同様にFF2モ ードを2.0秒間行い、その後FF4モードに移行する。この状態において、周 期比算出部10は、供給側リールセンサ6から入力される供給側リールパルスの 周期Tsと、巻取側リールセンサ7から入力される巻取側リールパルスの周期T tとの比Nを算出する(ステップS6)。この場合、テープカセット1のテープ 1aは、真ん中当たりまで引き出された状態であるので、周期比算出部10で算 出されたN値は、0.8<N≦1.2の範囲内となる。このN値の範囲は、従来 の技術でも述べたように規格外のテープカセットを装填した場合と同じであるの で、この場合、システムコントローラ5は、ステップS7からステップS12へ と動作を進める。
【0033】 すなわち、移行情報記憶部12を検索して移行情報の有無を確認する。この場 合、移行情報記憶部12には移行情報が記憶されているので、システムコントロ ーラ5は、装填されているカセットテープが細ハブタイプの規格テープであると 判断し、ステップS12からステップS8へと動作を進める。すなわち、周期比 算出部10から入力された算出結果(0.8<N≦1.2)に基づき、速度モー ド記憶部11を検索して、図3に示す速度モードから倍速比12(12倍速)を 示すデータを読み取る。そして、この倍速比12(12倍)のデータに基づいて リールモータ駆動回路4を制御し、供給側リール2及び巻取側リール3を12倍 速で回転させる(ステップS8)。
【0034】 すなわち、従来のテープ巻取制御装置では、算出されたN値が0.8<N≦1 .2の範囲内である場合には、規格外のテープカセットとの区別がつかないため 、規格の細ハブテープ(例えば、120分テープ等)であってもFF4モードで FFを行うことになるが、本考案のテープ巻取制御装置によれば、最高速のFF 8モードでFFを行うことができるため、テープの巻取り時間を早くできるもの である。
【0035】 一方、ステップS12において、移行情報記憶部12に移行情報が記憶されて いない場合には、装填されたテープカセット1が規格外のテープカセットである 可能性があるので、システムコントローラ5は、通常の巻取モードを実行する( ステップS13)。そして、この通常の巻取モードの実行中に、周期比算出部1 0で算出されたN値が、0.8<N≦1.2の範囲外となった場合には、その時 点で規格外のテープカセットではないと判断し、ステップS8へと動作を進めて 、速度モード記憶部11に記憶されている速度モードに従ってFF制御を行うこ とになる。
【0036】 なお、機器本体からテープカセット1が取り出されると、カセット検出センサ 8がこれを検出し、検出信号をシステムコントローラ5に送る。システムコント ローラ5は、この検出信号に基づいて移動情報記憶部12に記憶されている移動 情報を消去する。 なお、上記実施形態では、FFモードの場合について説明しているが、REW モードであっても全く同様の処理となる。
【0037】
【考案の効果】
本考案の請求項1に記載の情報記録再生機器のテープ巻取制御装置によれば、 巻取モードの開始時、巻取速度制御部は、ハブ径判別部によりテープカセットの リールハブ径が細ハブと判別されたときには、移行情報記憶部に記憶される移行 情報の有無に基づいて、細ハブのテープカセットであるのか規格外のテープカセ ットであるのかの判別を行い、その判別結果に基づいて巻取モードを実行するよ うに構成している。また、本考案の請求項2に記載の情報記録再生機器のテープ 巻取制御装置によれば、巻取モードの開始時、巻取速度制御部は、ハブ径判別部 によりテープカセットのリールハブ径が細ハブと判別され、かつ周期比算出部に より算出された周期比が細ハブのテープカセットにおいて供給側リールと巻取側 リールとにほぼ同じ量のテープが巻き取られている状態の周期比を示していると き、移行情報記憶部を検索して移行情報の有無を判別し、移行情報が記憶されて いる場合には、その周期比に従った高速巻取モードを実行し、移行情報が記憶さ れていない場合には、高速巻取モードを実行することなく通常の巻取モードを実 行するように構成している。すなわち、装填されたテープカセットが規格の細ハ ブタイプであって、かつ供給側リールからのテープ引き出し量が全体の半分程度 であった場合、この状態で巻取モードを実行しても高速巻取モードに移行できる ので、従来の巻取り制御に比べ、巻取り時間を大幅に短縮することができる。ま た、規格外のテープカセットである場合には従来と同様の巻取り制御を行うので 、規格外のテープカセットの巻取り制御に不具合を生じることもない。
【0038】 また、本考案の請求項3に記載の情報記録再生機器のテープ巻取制御装置によ れば、巻取速度制御部は、移行情報記憶部に移行情報が記憶されていない場合に おいて通常の巻取モードを実行中に、周期比が規格外のテープカセットの周期比 の範囲外となった場合には、そのときの周期比に従った高速巻取モードに移行す るように構成している。すなわち、移行情報記憶部移行情報が記憶されていない 場合でも、周期比が規格外のテープカセットの周期比の範囲外となった場合には 、装填されているテープカセットが規格外のテープカセットでないことが分かる ので、その後は細ハブのテープカセットの速度モードに従った高速巻取モードに 移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のテープ巻取制御装置を備えた情報記録
再生機器の主要部の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本考案のテープ巻取制御装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】速度モード記憶部に記憶されている細ハブタイ
プの速度モードの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 1a テープ 2 供給側リール 3 巻取側リール 4 リールモータ駆動回路 5 システムコントローラ(巻取速度制御部) 6 供給側リールセンサ 7 巻取側リールセンサ 8 カセット検出センサ 9 ハブ径判別部 10 周期比算出部 11 速度モード記憶部 12 移行情報記憶部 13 操作入力部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 早送り又は巻き戻しといった通常の巻取
    モードに加えて高速早送り及び高速巻き戻しといった高
    速巻取モードを有する情報記録再生機器において、 装填されたテープカセットのリールハブ径を判別するハ
    ブ径判別部と、 供給側リールの周期と巻取側リールの周期との比を算出
    する周期比算出部と、 前記ハブ径判別部により判別されたリールハブ径と前記
    周期比算出部により算出された周期比とに基づいて通常
    巻取モード時及び高速巻取モード時の巻取速度を複数段
    階に制御する巻取速度制御部と、 装填されたテープカセットが高速巻取モードに移行した
    場合には、高速巻取モードに移行したことを示す移行情
    報を記憶する移行情報記憶部とを備え、 巻取モードの開始時、前記巻取速度制御部は、前記ハブ
    径判別部によりテープカセットのリールハブ径が細ハブ
    と判別されたときには、前記移行情報記憶部に記憶され
    る移行情報の有無に基づいて、細ハブのテープカセット
    であるのか規格外のテープカセットであるのかの判別を
    行い、その判別結果に基づいて巻取モードを実行するこ
    とを特徴とする情報記録再生機器のテープ巻取制御装
    置。
  2. 【請求項2】 巻取モードの開始時、前記巻取速度制御
    部は、前記ハブ径判別部によりテープカセットのリール
    ハブ径が細ハブと判別され、かつ前記周期比算出部によ
    り算出された周期比が細ハブのテープカセットにおいて
    供給側リールと巻取側リールとにほぼ同じ量のテープが
    巻き取られている状態の周期比を示しているとき、前記
    移行情報記憶部を検索して移行情報の有無を確認し、移
    行情報が記憶されている場合には、その周期比に従った
    高速巻取モードを実行し、移行情報が記憶されていない
    場合には、高速巻取モードを実行することなく通常の巻
    取モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の
    情報記録再生機器のテープ巻取制御装置。
  3. 【請求項3】 前記巻取速度制御部は、前記移行情報記
    憶部に移行情報が記憶されていない場合において通常の
    巻取モードを実行中に、周期比が規格外のテープカセッ
    トの周期比の範囲外となった場合には、そのときの周期
    比に従った高速巻取モードに移行することを特徴とする
    請求項2に記載の情報記録再生機器のテープ巻取制御装
    置。
  4. 【請求項4】 ハブ径判別部は、供給側リールの周期の
    2乗と巻取側リールの周期の2乗との和の値に基づいて
    太ハブ、細ハブの判別を行うことを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の情報記録再生機器のテープ巻取制
    御装置。
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