JP3556329B2 - テープ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気記録再生装置に用いられるテープ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気記録再生装置(以下、VTRと称す)に用いられるテープ駆動装置の一例として、特公平5−80065号に示されるものがある。図7は従来のテープ駆動装置の一例を示すブロック図である。このテープ駆動装置は、早送モードや巻戻モード等におけるテープ速度の速いテープ移送を行う第1のテープ駆動モードと、記録モード等におけるテープ速度の遅いテープ移送を行う第2のテープ駆動モードとを有している。
【0003】
記録又は早送モードでは、テープ巻取リール1に対しテープ供給リール2からテープ3が矢印A方向に移送される。Tリール回転検出手段4は、巻取リール1の回転量を検出するもの、またSリール回転検出手段5は、供給リール2の回転量を検出するものである。
6はキャプスタン、7はピンチローラであり、第1のテープ駆動モードではピンチローラ7がキャプスタン6に当接せず、巻取リール1と供給リール2の間で直接テープ移送が行われる。反対にピンチローラ7がキャプスタン6と当接してテープ移送が行われるモードが第2のテープ駆動モードである。
【0004】
第2のテープ駆動モードにおいてテープ移送速度を速くしようとすると、キャプスタン6の回転速度を速くする必要がある。この場合キャプスタンの軸受け構造やキャプスタンモータへの供給電圧等に大きな問題を生じるので、キャプスタン6を高速回転させることは通常行っていない。このため第2の駆動モードでは、比較的テープ速度の遅いモード(VTRの記録、再生モード等)を受け持ち、早送モードや巻戻モードのテープ高速移送を要求されるモードでは、第1の駆動モードのリール間直接移送の駆動モードがこれを受け持つようになっている。
【0005】
早送モードや巻戻モードにおけるテープ速度は、移送速度が速いほど使い勝手がよいが、テープの始終端を検出してからテープを停止するまでのオーバーラン量が長くなり、突入をおこしテープダメージやテープ駆動装置の損傷を与えてしまう。このため、早送モードでは供給リール2の、また巻戻モードでは巻取リール1のテープ残量を検出し、テープ始終端から所定位置に到達したらテープ速度を落とし、始終端での突入を予防している。
【0006】
第1のテープ駆動モードではリール・ツウ・リールでテープが移送されており、両リールの回転量の比は検出できるものの、絶対的なテープ速度が検出できず、テープ残量を得ることができない。そこで第2のテープ駆動モードが実行された際、キャプスタン回転量と両リール回転量からテープ総量Tを求めておき、第1のテープ駆動モードになった時に、このテープ総量Tと両リール回転量からテープ残量を演算する方法を採っている。
【0007】
テープ総量残量演算手段9には、Tリール回転量検出手段4の出力情報、Sリール回転量検出手段5の出力情報、キャプスタン回転検出手段8の出力情報、それに端子10から、テープ厚、リールハブサイズのテープ情報が入力されており、後述するテープ総量演算処理17、テープ残量演算処理48を行い、Tリール駆動手段11、Sリール駆動手段12を制御する構成になっている。
【0008】
図8は前述したテープ総量Tを求める処理手順を示したフローチャート図、図9はテープ残量(早送モードでの供給リール残量)を求める処理手順を示したフローチャート図である。
図8を用い、テープ総量演算処理17の処理手順について説明する。第2のテープ駆動モード実行中に、テープ総量残量演算手段9にはテープ総量演算処理17が起動される。ステップ18において、キャプスタン駆動モードでテープの移送方向が変化した時は、ステップ24へ進みテープ総量演算を行わず終了する。テープ移送方向が変化しない際は、ステップ19へ進み、一定量のテープ移送が経過しているかチェックする。テープ移送量が一定量に満たない際は、ステップ24へ進み、演算を実行せずに終了する。
【0009】
一定量のテープ移送が経過した場合は、ステップ20へ進み、テープ供給リール(以下、Sリールと称す)の断面積ASを求める演算を実行する。Sリールの断面積ASはキャプスタン6の回転量とSリール2の回転量の比に、キャプスタン6の半径を乗じてSリール半径RSを求め、このSリール半径RSからSリール断面積ASを演算する。AS=π(RS)2
ステップ21ではテープ巻取リール1(以下、Tリールと称す)断面積ATを演算する。手順はステップ20と同様で、キャプスタン6の回転量とTリール1の回転量の比に、キャプスタン6の半径を乗じてTリール半径RTを求め、Tリール断面積ATを演算する。AT=π(RT)2
ステップ22ではテープ総断面積Aの演算を行う。これはステップ20とステップ21で求めた両リールの断面積ASとATとを加えることで得られる。A=AS+AT
ステップ23ではテープ総量時間Tを導出する演算を行う。テープ総量残量演算手段9には端子10からテープ情報が入力されており、テープ厚、リールハブ情報が入力されている。ステップ22で得られたテープ総断面積Aから両リールハブ断面積AHを減じ、これをテープ厚Δで割ればテープ長さを得ることができるので、さらにこれをノーマルテープ速度Vで割れば、テープ総量時間Tを導出することができる。T=(A−2・AH)/(Δ・V)
そしてステップ24へ進み一連の処理を終了する。
【0010】
次に、図9を用いてテープ残量演算処理48の処理手順について説明する。この処理48は前述のテープ総量残量演算手段9において、テープ総量Tが既に求められており、第1の駆動モードで走行中に起動される。テープ残量と表現するのは一般的には、Sリール側の残量であるが、早送モードや巻戻モードにおけるテープ速度のスローダウンの判断に用いられるのは、早送モードではSリール残量、巻戻モードではTリール残量であり、本発明におけるテープ残量はこのスローダウンの判断に用いるためのテープ残量として記載している。図9では早送モードにおけるテープ残量(Sリール側の残量)を演算する処理を示している。図示していないが巻戻モードにおけるテープ残量(Tリール側の残量)は、図9の処理においてSリール側とTリール側を入れ替えて処理すればよい。
【0011】
ステップ49ではテープの移送方向が変化したかチェックし、移送方向が反転した場合はステップ50へ進んでテープ残量演算を行わず終了する。テープ移送が一定方向でかつ一定量の移送が経過すれば、ステップ51からステップ52へ進み、両リール回転量から両リール巻径比Kが演算される。
K=RT/RS RT:Tリール半径
RS:Sリール半径
ステップ53ではステップ52において求めた両リール巻径比Kと、テープ総量演算処理17におけるステップ22で求めたテープ総断面積AをもとにSリール断面積ASを導出する。
【0012】
AS=A/(1+K2 ) A:テープ線断面積
ステップ54では、ステップ53にて得たSリール断面積からテープ残量時間を演算する。これはSリール断面積からハブ断面積AHを減じ、これをテープ厚Δとノーマルテープ速度Vで割ることで算出する。
TS=(AS−AH)/(Δ・V)
AH:ハブ断面積
Δ:テープ厚
V:ノーマルテープ速度
このような演算を行いテープ残量TSを求め、そしてステップ50へ進んでテープ残量処理を終了していいる。
【0013】
そしてテープ駆動装置が第1の駆動モードにてテープ移送中、テープ残量が所定時間以下と判断された場合、図7におけるTリール駆動装置11またはSリール駆動装置12に減速指令が出力され、テープ速度が減速されテープ始終端での突入が防止されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のテープ駆動装置では、下記のような問題があった。
テープ走行中にテープテンション変動が発生すると、可動ポストが動き、両リール回転量に変化が生じ、テープ総量Tの演算結果がばらつく。実際のテープ総量よりも長めに検出すると、テープ残量演算してテープ速度をスローダウンさせる位置がテープ始終端の方へ移動することになり、突入やダメージにつながる可能性がある。
【0015】
また逆にテープ総量を実際のテープ総量よりも短めに検出してしまうと、スローダウン位置がテープ巻中側に早めにずれ、テープ始終端に近い領域での操作性が著しく悪くなってしまうという問題があった。
本発明は上記のような問題点を解決するもので、テープ総量を精度よく求めることのできるテープ駆動装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、第1発明では、供給リールの回転量を検出する供給リール回転検出手段と、巻取リールの回転量を検出する巻取リール回転検出手段と、キャプスタンの回転量を検出するキャプスタン回転検出手段を有し、前記供給リールと巻取リール間で直接テープ移送を行う第1のテープ駆動モードと、前記キャプスタンとピンチローラによりテープ移送を行う第2のテープ駆動モードとを持ち、この第2のテープ駆動モードでテープ移送を実行中に前記両リール回転検出手段とキャプスタン回転検出手段によりテープ総量Tを演算し、前記第1のテープ駆動モードによるテープ移送実行中は、前記テープ総量Tと前記両リール回転検出手段の出力情報から巻取られている側のリールのテープ残量を演算するテープ総量残量演算手段を有したテープ駆動装置であって、前記テープ総量残量演算手段によるテープ総量演算処理を複数回(n回)実行してそれぞれテープ総量値T1st ,T2nd ,─,Tnth を検出し、この得られたそれぞれのテープ総量値の差が所定値β以内である時、前記テープ総量値T1st ,T2nd ,─,Tnth の中から最小値Tmin を選択し、この最小値Tmin をテープ総量Tとして確定する処理を行うシステム制御手段を具備するテープ駆動装置とした。
【0017】
第2発明では、第1発明の制御手段として、請求項1に記載のシステム制御手段において、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、前記第2のテープ駆動モードを維持するようにし、前記テープ総量残量演算手段に対してテープ総量演算を再実行するようにする処理を行うテープ駆動装置とした。
【0018】
第3発明では、請求項1に記載のシステム制御手段において、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、テープ移送速度の最高速度制限処理を行うテープ駆動装置とした。
第4発明では、請求項1に記載のシステム制御手段において、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、カセットテープを強制排出し、テープ総量演算異常が発生したことを表示する処理を行うテープ駆動装置とした。
【0019】
第5発明では、請求項1に記載のシステム制御手段は外部制御手段と接続され、実装されたカセットテープの収録時間情報TTVを受信可能なように構成されており、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、前記収録時間TTVよりも長く、かつ最も近い値を前記固定のデータ群の中から選択し、この選択された値をテープ総量Tとして確定する処理を行うテープ駆動装置とした。
【0020】
【作用】
第1発明のシステム制御手段は、テープ総量演算を複数回実行し、これらの検出結果のそれぞれの差が所定値β以内であるかどうかを調べることで、それぞれのテープ総量データの信憑性をチェックしている。そうして全てのテープ総量値の差が所定値β以内の場合は、テープ総量値として複数回検出したテープ総量値の最小値を選択し、これをテープ総量Tとして確定する処理を行い、テープ総量値の精度を高め、テープ突入やスローダウン位置の精度が向上される。
【0021】
第2発明では、第1発明での差が所定値βよりも大きいと判断された場合、検出したテープ総量値に信頼性が欠けるものとして、テープ総量演算を再実行し安全処理が実行される。
第3発明では、差が所定値βよりも大きいと判断された場合、テープ移送速度を制御し、第4発明では、カセットテープの強制排出と異常発生の表示をし、第5発明では、カセットテープの収録時間情報を外部制御手段から受信して比較し、安全処理を実行するようにした。
【0022】
【実施例】
(第1実施例)
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施例におけるテープ駆動装置のブロック図である。
図1において、図7と同じ動作を行うブロック1〜12には同番号を付与し、説明を省略する。又、図8の符号17〜24も引用する。
【0023】
図1において、13は後述する処理を実行するシステム制御手段、14は異常情報手段で、システム制御手段13の処理結果を受けてワーニング表示等の異常情報を外部に表示する。15はピンチローラ圧着手段で、システム制御手段13によってピンチローラ7をキャプスタン6に圧着させたり、離したりする制御を行う。16は外部制御手段で、システム制御手段13と接続されており、例えば、放送局用のVTRでは再生開始の信号を外部制御手段16から入力され、自動でオンエアーしたり、テープ上に記録されたタイムコード信号を用いて、所定位置へテープ移送を行う等の動作を行っている。
【0024】
この第1実施例のテープ駆動装置におけるテープ総量演算処理動作を、図2を用いて説明する。
図2は、図1のシステム制御手段13の処理を示すフローチャート図である。
システム制御手段13では、テープ総量残量演算手段9のテープ総量演算処理17で得られたテープ総量データTを確定するか、再度演算し直すかを一連の処理25にて行っている。
【0025】
まず、ステップ26においてテープ総量残量演算手段9の処理17にて得られたテープ総量値Tと最も近い値を、予め用意しておいたデータ群の中から選択し、この選択値をTFIX とする。
一般にVTRに使用されるカセットテープは、そのテープ総量が予め決まった値のものが普通であり、VTRユーザーがテープをカットして使用してなければ、複数種類の定まった値の中から選択できる。例えば、放送用D3規格のカセットテープでは、カセットサイズがS、M、Lの3種類あり、Mサイズのカセットであれば、5分、10分、20分、30分、60分、90分のテープ総量のカセットが存在する。そしてこれらのカセットテープのテープ長やハブ径は、公差についても規格で定められており、テープ総量値のばらつきも、ほぼ計算できるようになっている。
【0026】
図2のステップ26において選択値TFIX は、上述した規格上に存在する複数のテープ総量値のデータ群(T1, T2,─,Tn )の1つである。
ステップ27では、ステップ26で選択された選択値TFIX とテープ総量演算処理17で得られたテープ総量データTとの差をチェックする。前述した公差から計算できるばらつき値から決定される判定値αと、TFIX −Tの絶対値の大小関係をチェックする。|TFIX −T|<α
もしTFIX −Tの絶対値が所定値αよりも小さい時は、テープ総量残量演算手段9のテープ総量演算処理17にて得たテープ総量値Tが、異常な数値でないと判断され、ステップ31へ進みテープ総量値としてTを確定し、ステップ32へ進んで処理25を終了する。
【0027】
もしステップ27において所定値αよりもTFIX −Tの絶対値が大きい時は、ステップ28へ進みユーザーから設定される安全保護モード設定の有無をチェックする。ここで安全保護モードについて説明する。
演算して得たテープ総量値が実際のテープ総量値と大きく異なれば、テープ突入の可能性がある。しかし、ユーザーによってはテープをカットして使用したり、また放送局での使用ではオンエアーできることを最優先に考え、突入の危険性が存在しても、通常操作に制限を加える安全保護モードを避けなければならない場合がある。ステップ28ではこのような安全保護モードを実行するか否かの判定を行うもので、図示していないがシステム制御手段13にユーザーから設定可能な安全保護モード設定がなされているかチェックする。
【0028】
ステップ28にて安全保護モード設定がなされていないと判定された場合は、ステップ31へ進みテープ総量値Tを確定してステップ32へ進み、処理25を終了する。
ステップ28にて安全保護モード設定を実行すると判定された場合、ステップ29、ステップ30の安全保護処理を実行し、その後ステップ32へ進んで一連の処理を終了する。
【0029】
以下、安全保護処理の第1例について説明する。
ステップ29ではピンチローラ7が離れて第1のテープ駆動モードとならないように、ピンチローラ圧着手段15に対してピンチローラOFF禁止信号を出力するものである。このようにすることで、ピンチローラ7がキャプスタン6に当接したままの第2のテープ駆動モードを維持し、テープ速度が突入の危険性を持った高速状態にならない。そしてステップ30において、テープ総量演算を再度やり直すため、テープ総量残量演算手段9に対してテープ総量演算処理17をリトライする指示を出力する。
【0030】
図3に示した処理33は、安全保護処理の第2例を実行する場合のテープ総量データ確定処理を示したフローチャート図であり、ステップ34が図2におけるステップ29、30と置き換わったものである。ステップ34ではテープ最高速度を制限する処理を行うもので、この処理を実行することにより、テープ突入の可能性はなくなっている。
【0031】
図4に示した処理35は、安全保護処理の第3例を実行する場合のテープ総量データ確定処理を示したフローチャート図である。この例ではステップ36でカセットテープを強制排出するためインジェクトモードとし、ステップ37ではテープ総量演算データに異常が発生したことをユーザーに知らせるため、ワーニングランプや表示パネル等の異常情報表示手段14にテープ総量異常発生情報を出力している。
【0032】
図5は安全保護処理の第4例を実行する場合のテープ総量データ確定処理を示したフローチャート図である。放送局用のVTRは自動でオンエアーしたり、所定位置へサーチしたり、カセット排出したり、等を外部制御装置16のコントロールによって実現している。この外部制御装置16とシステム制御手段13との通信データには、VTR操作コマンド、VTR動作ステイタス等の他に、VTRに装着したカセットテープの収録時間データTTVを通信することも可能である。安全保護処理第4例はこの外部制御装置16からシステム制御手段13に送信された収録時間データTTVを用いる。ステップ39では、収録時間情報TTVより長く、かつ最も近い値を予め用意しておいた固定のテープ総量値のデータ群(T1, T2,─,Tn )から選択し、この値をテープ総量値Tとして確定させる。そしてステップ32へ進み一連の処理38を終了する。
【0033】
上記のように、本発明の第1実施例のテープ駆動装置では、予め用意しておいたデータ群と演算して得られたテープ総量データとの差が、所定値α以内に入った場合に演算して得た結果を確定することでテープ総量データの信頼性が高いものとなり、テープ突入予防やスローダウン位置のばらつき防止に効果がある。
【0034】
(第2実施例)
図6は本発明の第2実施例におけるテープ総量データ確定処理40のフローチャート図である。
ステップ41においては、テープ総量残量演算手段9の処理17を2回実行し、第1回目の演算で得られたテープ総量値をT1st 、第2回目の演算で得られたテープ総量値T2nd とする処理を行う。ステップ42では、第1回目で得られたテープ総量値T1st と第2回目で得られたテープ総量値T2nd の差をチェックする。両リール回転検出手段の精度、テープ総量残量演算手段9の語長や演算精度等から決定される所定値βと、前述の第1回目と第2回目との差T1st −T2ndの絶対値の大小判定を行う。この差の絶対値が所定値βよりも小さい場合、第1回目と第2回目の演算結果の差が殆どなく、検出された演算結果が異常でないと判断しステップ43へ進む。ステップ43では第1回目と第2回目のテープ総量値T1st ,T2nd のうち小さい方の総量値を選択し、この値をテープ総量値Tとして確定し、ステップ44ヘ進んで処理40を終了する。ステップ43においてテープ総量値を確定させるのに小さい方の値を選択するのは、テープ突入の現象を考えた場合、テープ総量値を実際よりも小さい目に確定した方がスローダウン位置がテープ巻中方向へ移動し、安全側に働くためである。
【0035】
第2発明では、ステップ42において、第1回目と第2回目の検出値の差が所定値βよりも大きかった場合、テープ総量演算結果の信憑性が乏しいと判断されステップ45の処理へ進む。テープ総量演算結果の信憑性が乏しく、安全保護モードが実行される場合は、ステップ46、47の処理を行う。これは本発明の第1実施例で説明した処理と同様の安全保護処理である。
【0036】
本実施例の第1発明におけるその他の安全保護処理は、第1実施例と同様であり、第3発明として図3に示したステップ34、第4発明として図4に示したステップ36、37、第5発明として図5に示したステップ39の各処理を実行するものであり、フローチャート図と説明は省略する。
以上のように、第1発明の実施例によればテープ総量検出処理を2回行い、その2回のデータの信憑性をチェックすることで、精度のよいテープ総量値を確定しており、第1実施例と同様にテープ突入予防やスローダウン位置精度向上に対して効果がある。
【0037】
なお、第1発明ではステップ41においてテープ総量検出を2回行う処理で説明したが、さらに安全度を高めるために3、4回のテープ総量検出を行い、これらの全ての検出データの差をチェックするようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明のテープ駆動装置によれば、第1発明から第5発明において、テープ総量検出が精度の高いものとなり、テープ残量演算が精度よく求まり、安全保護モードが実行されることによりテープ突入の予防やスローダウン位置の精度もよいものとなり、操作性を向上するとともに信頼性も高めることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のテープ駆動装置を示すブロック図
【図2】第1実施例におけるテープ総量データ確定処理のフローチャート図
【図3】第1実施例の安全保護処理を実行する場合のフローチャート図
【図4】第1実施例の安全保護処理を実行する場合のフローチャート図
【図5】第1実施例の安全保護処理を実行する場合のフローチャート図
【図6】第2実施例におけるテープ総量データ確定処理及び第2発明の安全保護処理のフローチャート図
【図7】従来のテープ駆動装置のブロック図
【図8】従来のテープ駆動装置におけるテープ総量演算処理を示すフローチャート図
【図9】従来のテープ駆動装置におけるテープ残量演算処理を示すフローチャート図
【符号の説明】
1 巻取リール
2 供給リール
3 テープ
4 Tリール回転検出手段
5 Sリール回転検出手段
6 キャプスタン
7 ピンチローラ
8 キャプスタン回転検出手段
9 テープ総量残量演算手段
10 テープ情報供給端子
11 Tリール駆動手段
12 Sリール駆動手段
13 システム制御手段
14 異常情報表示手段
15 ピンチローラ圧着手段
16 外部制御手段

Claims (5)

  1. 供給リールの回転量を検出する供給リール回転検出手段と、巻取リールの回転量を検出する巻取リール回転検出手段と、キャプスタンの回転量を検出するキャプスタン回転検出手段を有し、前記供給リールと巻取リール間で直接テープ移送を行う第1のテープ駆動モードと、前記キャプスタンとピンチローラによりテープ移送を行う第2のテープ駆動モードとを持ち、この第2のテープ駆動モードでテープ移送を実行中に前記両リール回転検出手段とキャプスタン回転検出手段によりテープ総量Tを演算し、前記第1のテープ駆動モードによるテープ移送実行中は、前記テープ総量Tと前記両リール回転検出手段の出力情報から巻取られている側のリールのテープ残量を演算するテープ総量残量演算手段を有したテープ駆動装置であって、
    前記テープ総量残量演算手段によるテープ総量演算処理を複数回(n回)実行してそれぞれテープ総量値T1st ,T2nd ,─,Tnth を検出し、この得られたそれぞれのテープ総量値の差が所定値β以内である時、前記テープ総量値T1st ,T2nd ,─,Tnth の中から最小値Tmin を選択し、この最小値Tmin をテープ総量Tとして確定する処理を行うシステム制御手段を具備することを特徴とするテープ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のシステム制御手段において、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、前記第2のテープ駆動モードを維持するようにし、前記テープ総量残量演算手段に対してテープ総量演算を再実行するようにする処理を行うことを特徴とするテープ駆動装置。
  3. 請求項1に記載のシステム制御手段において、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、テープ移送速度の最高速度制限処理を行うことを特徴とするテープ駆動装置。
  4. 請求項1に記載のシステム制御手段において、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、カセットテープを強制排出し、テープ総量演算異常が発生したことを表示する処理を行うことを特徴とするテープ駆動装置。
  5. 請求項1に記載のシステム制御手段は外部制御手段と接続され、実装されたカセットテープの収録時間情報TTVを受信可能なように構成されており、前記それぞれのテープ総量値の差が前記所定値βよりも大きいと判断された場合、前記収録時間TTVよりも長く、かつ最も近い値を前記固定のデータ群の中から選択し、この選択された値をテープ総量Tとして確定する処理を行うことを特徴とするテープ駆動装置。
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