JP2003331568A - テープ状媒体走行装置 - Google Patents
テープ状媒体走行装置Info
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- JP2003331568A JP2003331568A JP2003052106A JP2003052106A JP2003331568A JP 2003331568 A JP2003331568 A JP 2003331568A JP 2003052106 A JP2003052106 A JP 2003052106A JP 2003052106 A JP2003052106 A JP 2003052106A JP 2003331568 A JP2003331568 A JP 2003331568A
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Abstract
き、高速のまま磁気記録テープの終端に突入してテープ
が損傷することを防止でき、かつ早送り/巻戻し時間を
短縮できるテープ状媒体走行装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 巻径変化検出手段12により巻径の変化
を検出し、検出した巻径変化と前回までに検出した巻径
変化の最大値との比を予め設定した巻径変化比較基準と
比較して異常判別することにより、巻径誤検出の判別の
精度を向上でき、減速点を磁気記録テープの終端により
近づけることができ、早送り/巻戻し時間を短縮でき
る。
Description
録媒体を用いるカセットビデオテープレコーダ等の磁気
記録再生装置に搭載されている、高速走行を行うテープ
状媒体走行装置に関するものである。
の有利なディスクが伸びてきている中、アクセス速度の
不利な磁気記録テープについてモータの回転速度を高速
にすることにより、テープの巻取り走行速度を高速にし
て早送り/巻戻し時間を短縮して使いやすさを改善する
ことが求められている。
どに記載されたものが知られている。図10は従来のテ
ープ状媒体走行装置を示す。1はテープを駆動するモー
タ、2は磁気記録テープの一端が巻かれた巻取側リール
で、モータ1の回転がベルトや歯車により伝達され回転
により磁気記録テープを走行させる。3は磁気記録テー
プの他端が巻かれた供給側リールで、巻取側リール2の
回転により磁気記録テープが走行し巻取側リール2に磁
気記録テープを供給する。
所定の間隔で着磁されている極性(N極とS極)を検出
して周波数信号を出力するMR素子(磁気抵抗素子)を
有しモータ1の回転速度に比例した周波数の信号を出力
する。5は巻径検出手段で、巻取側リール2および供給
側リール3の回転数から巻径を繰り返し計算して巻径に
応じた信号を出力する。
回転速度を、高速で磁気記録テープを巻き取る第1の速
度に設定する高速目標速度を出力する。7は低速目標速
度算出手段で、モータ1の回転速度を、第1の速度から
時間と共に徐々に減速させ最終的に磁気記録テープの終
端で停止する第2の速度に設定する低速目標速度を出力
する。
力と予め内部に設定された巻径比較基準値との比較を行
い結果を出力する。101は巻径検出手段5の出力に基
づいて異常状態を検出する異常検出手段で、前回巻径検
出出力記憶手段35と、巻径異常判別手段36と、巻径
異常回数カウンタ37および巻径異常回数比較手段38
とで構成されている。
出手段5の出力が更新される直前の値を一時的に記憶し
その値を出力する。巻径異常判別手段36は、巻径検出
手段5の出力と前回巻径検出出力記憶手段35の出力と
を比較して、巻径検出手段5の出力が前回巻径検出出力
記憶手段35の出力よりも大きい場合に異常と判断して
パルスを出力する。
別手段36の出力パルスをカウントし結果を出力する。
巻径異常回数比較手段38は、巻径異常回数カウンタ3
7の出力と予め内部に設定された巻径異常回数上限値と
の比較を行い比較結果を出力する。
101の出力信号である前記巻径異常回数比較手段38
の出力信号とに基づいて選択した信号を出力する目標速
度設定手段9には、高速目標速度算出手段6の出力と低
速目標速度算出手段7の出力とが入力されており、この
いずれかを目標速度として選択して出力する。
前記モータ1の速度制御を実施するもので、前記回転検
出手段4の出力が前記目標速度設定手段9の出力する目
標速度に近づくように制御する。
給リールに磁気記録テープを巻き取るようにテープ状媒
体走行装置に指令が入力されると、早送りおよび巻戻し
の開始時の目標速度設定手段9は、高速目標速度算出手
段6の出力を選択して目標速度として速度制御手段10
に出力し、磁気記録テープを高速(第1の速度)で巻き
取れるようにモータ1の回転速度が制御される。
給リールが巻取側リール2となり、テープカセットの巻
取リールが供給側リール3となるので、モータ1の回転
により巻取側リール2は磁気記録テープを供給側リール
3から巻き取り、巻き取り中の供給側リール3であるテ
ープカセットの巻取リールの巻径は、時間の経過と共に
細くなっていく。
側リール3の時々の巻径は、巻径検出手段5で検出され
て、巻径比較手段8で巻径比較基準値と比較される。巻
径比較手段8に入力されている巻径比較基準値は、供給
側リール3に残った磁気記録テープが終端に近づいたこ
とを検出できるように予め設定されており、巻径比較手
段8は、巻径検出手段5の出力が巻径比較基準値よりも
小さくなったことから磁気記録テープの終端が近づいた
と判定する。
テープの終端が近づいたと判定したタイミングには、こ
れを認識した目標速度設定手段9は、モータ1の目標速
度として、第1の速度よりも低速(第2の速度)を出力
するように低速目標速度算出手段7の出力を選択して速
度制御手段10に出力し、モータ1の回転速度が磁気記
録テープの終端の手前のポイントで第1の速度よりも低
速(第2の速度)に自動減速して巻取られる。
の検出が正常に行われ続けた場合であって、巻径検出手
段5での巻径の検出を誤った場合には、磁気記録テープ
の終端の手前のポイントでモータ1の回転速度が低速
(第2の速度)に減速されずに終端に突入する異常事態
が発生する。この異常事態が発生した場合にはテープ切
れが発生するおそれがある。
段101によって上記の異常事態の発生を回避しようと
している。つまり、巻径異常判別手段36では、巻戻し
中に巻径検出手段5から出力されている最新の巻径と、
巻径検出出力記憶手段35から出力されている前回の巻
径とを繰り返し比較しており、最新の巻径が前回の巻径
より小さい場合は、巻径検出手段5の巻径の検出が正常
であると判定され、一方、最新の巻径が前回の巻径より
大きい場合には、巻径検出手段5の巻径の検出が異常で
あると判定される。
による異常な巻径検出が発生した場合には、巻径異常判
別手段36から巻径異常カウンタ37にパルスが出力さ
れる。
回数カウンタ37で計数された巻径異常判別手段36の
出力パルス数と予め内部に設定されている巻径異常回数
上限値を比較しており、巻径異常回数カウンタ37の計
数値が巻径異常回数の上限値よりも大きくなった状態を
検出すると、巻径検出手段5が誤動作していることを示
す信号を巻径異常回数比較手段38が目標速度設定手段
9に出力する。
出手段5の誤動作が検出されたことを認識した目標速度
設定手段9は、巻径比較手段8の出力信号にかかわらず
に、モータ1の回転速度を第1の速度よりも低速(第2
の速度)に強制減速して巻き取る。
説明したが、早送りの場合も同様である。
つまり第1の速度から第2の速度に減速を開始させる巻
径位置(以降、減速点と呼ぶ)をより供給側リール3の
巻径の小さい位置に設定して、第2の速度で走行する区
間を短くすることによって、早送りまたは巻戻し時間の
更なる短縮を実現できる。
検出手段5で検出された巻径が、誤って検出されている
にもかかわらず、巻径検出手段5による最新検出の巻径
が前回の巻径より小さい場合には、前記減速点を検出せ
ず、また異常検出手段101では異常と検出されないの
で、第2の速度に減速できずに、高速(第1の速度)の
まま磁気記録テープの終端に突入する事態が発生し、磁
気記録テープに損傷を与えることになる。
は、供給側リール3の巻径について、実際の値と巻径検
出手段5で検出された値の一例を時間の経過と共に示し
たグラフで、縦軸に供給側リール3の巻径、横軸に経過
時間を示す。実際の巻径の変化を破線Jで示し、巻径検
出手段5で検出された時々の巻径をP1,P2,P3,
P4,P5,P6,・・・で示す。磁気記録テープの走
行中に負荷変動などが発生して、巻径が誤検出された個
所が点P5,P6,・・・である。その前後の要部Qの
拡大を、その右側に示した。
発生して、巻径が誤検出された場合、従来の異常検出手
段101では、検出された巻径P5は、前回巻径検出出
力記憶手段35で記憶されている前回の巻径P4よりも
小さいため異常と検出されない。巻径P5,P6,・・
・は、このような巻径の誤検出が磁気記録テープの終端
まで続けて発生した場合には、減速点を正しく検出でき
ずに、実際には巻径Pnにおいて高速(第1の速度)か
ら低速(第2の速度)に切り換わって磁気記録テープの
終端に向かうところが、磁気記録テープの走行速度は高
速(第1の速度)のまま、磁気記録テープの終端に突入
する。
で、巻径検出手段5での巻径の誤検出をより正確に検出
することができ、走行速度が高速のまま磁気記録テープ
の終端に突入してテープが損傷することを防止でき、か
つ早送り/巻戻し時間を短縮できるテープ状媒体走行装
置を提供することを目的とする。
に本発明のテープ状媒体走行装置は、一方のリールに巻
かれた磁気記録テープを他方のリールに高速の第1の速
度で巻き取る場合に、リールに巻かれた磁気記録テープ
の巻径に応じて磁気記録テープ終端の手前位置で巻取り
速度を第2の速度に減速するテープ状媒体走行装置であ
って、供給側リールに巻かれている磁気記録テープの巻
径を検出する巻径検出手段の出力に基づき異常状態を検
出する異常検出手段を、前記巻径検出手段で検出した巻
径をもとに巻径変化を検出する巻径変化検出手段と、前
記巻径変化検出手段で検出した巻径変化と巻径変化比較
基準とをもとに前記巻径検出手段で検出した巻径につい
て正誤判別を行い前記目標速度設定手段に異常状態の発
生を通知する巻径変化異常判別手段とで構成したことを
特徴とする。
の誤検出により、走行速度が高速のまま磁気記録テープ
の終端に突入してテープが損傷することを防止でき、且
つ、早送りおよび巻戻し時間を短縮できる。
媒体走行装置は、一方のリールに巻かれた磁気記録テー
プを他方のリールに高速の第1の速度で巻き取る場合
に、リールに巻かれた磁気記録テープの巻径に応じて磁
気記録テープ終端の手前位置で巻取り速度を第2の速度
に減速するテープ状媒体走行装置であって、モータと、
前記モータの回転速度に比例した周波数の信号を検出す
る回転検出手段と、前記磁気記録テープの一端が巻かれ
前記モータの回転に同期して回転する巻取側リールと、
前記磁気記録テープの他端が巻かれた供給側リールと、
前記供給側リールに巻かれている磁気記録テープの巻径
を検出する巻径検出手段と、前記モータの回転速度を前
記第1の速度に設定する目標速度を出力する高速目標速
度算出手段と、前記モータの回転速度を前記第2の速度
に設定する目標速度を出力する低速目標速度算出手段
と、前記巻径検出手段の出力と予め内部に設定された巻
径比較基準値との比較を行う巻径比較手段と、前記巻径
検出手段の出力に基づき異常状態を検出する異常検出手
段と、前記異常検出手段の出力が異常状態を示す場合又
は前記巻径検出手段の出力が巻径比較基準値よりも小さ
いと検出した場合は前記低速目標速度算出手段の出力を
目標速度として出力し、それ以外の場合は前記高速目標
速度算出手段の出力を目標速度として出力する目標速度
設定手段と、前記回転検出手段の出力と前記目標速度設
定手段の出力とに基づいて回転指令信号を出力する速度
制御手段と、回転指令信号に基づいて前記モータを回転
させる駆動手段とを備え、前記異常検出手段には、前記
巻径検出手段で検出した巻径をもとに巻径変化を検出す
る巻径変化検出手段と、前記巻径変化検出手段で検出し
た巻径変化と巻径変化比較基準とをもとに前記巻径検出
手段で検出した巻径について正誤判別を行い前記目標速
度設定手段に異常状態の発生を通知する巻径変化異常判
別手段とを設けたことを特徴とする。
り検出した巻径変化と巻径変化比較基準とをもとに、巻
径検出手段で検出した巻径について正誤を判断すること
により、巻径の誤検出を正確に検出することができ、巻
径の誤検出によって減速点を誤り、走行速度が高速のま
ま磁気記録テープの終端に突入してテープが損傷するこ
とを防止でき、且つ、減速点を供給側リールの巻径のよ
り小さい位置に設定することができるようになり、モー
タが第2の速度である低速速度で走行する時間を最小限
にすることができるため、早送り/巻戻し時間を短縮で
きる。
装置は、請求項1において、巻径変化比較基準を前記巻
径変化検出手段で検出した巻径変化最大値に応じて変化
させる巻径変化比較基準最適化手段を備えたことを特徴
とする。
記巻径変化検出手段で検出した巻径変化最大値に応じて
変化させることにより、磁気記録テープの厚みや長さの
違いにより発生する巻径変化異常判別手段での異常検出
感度のばらつきを小さくできる。
装置は、請求項1において、予め内部に設定された複数
の巻径比較基準値と前記巻径検出手段で検出した巻径に
応じて現在のテープ位置を判別して前記異常検出手段な
らびに前記目標速度設定手段を制御して、異常検出手段
を経由せずにモータの目標速度を前記第1の速度に設定
する区間と、巻径変化の検出と巻径変化の最大値の記憶
だけ行った後にモータの目標速度を前記第1の速度に設
定する区間と、異常検出手段を経由して前記モータの目
標速度を前記第1の速度あるいは前記第2の速度に設定
する区間と、異常検出手段を経由せずに前記モータの目
標速度を前記第2の速度に設定する区間とを、テープ位
置に応じて切り替えて、巻径変化の異常検出を行う巻径
領域と行わない巻径領域を設けるように構成したことを
特徴とする。
て、巻径検出手段で検出した巻径について正誤判別を行
う巻径領域と行わない巻径領域を分けることができ、巻
径について誤検出しても減速点の検出には影響がない巻
径領域では正誤判別を行わないようにすることが可能と
なることにより、減速点の検出には影響がない巻径領域
での正誤判別による早送り/巻戻し時間の延びを防ぐこ
とができる。
装置は、請求項1において、前記低速目標速度算出手段
の第2の速度を、第1の速度から時間と共に減速させ最
終的に磁気記録テープの終端で停止する目標速度とした
ことを特徴とする。
端でのより安全な磁気記録テープ走行の終了を期待でき
る。本発明の請求項5記載のテープ状媒体走行装置は、
請求項2において、巻径変化比較基準を巻径変化最大値
に応じて変化させるに代わって、前回までの巻径の平均
値などの別の統計値に応じて巻径変化比較基準を変化さ
せるよう構成したことを特徴とする。
みや長さの違いにより発生する巻径変化異常判別手段で
の異常検出感度のばらつきを小さくできる。以下、本発
明の各実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
(実施の形態1)を示す。図1は本発明の(実施の形態
1)におけるテープ状媒体走行装置を示し、従来と同一
の構成要素には同一番号を付けて説明を省略する。
径変化検出手段12と巻径変化最大値記憶手段13およ
び巻径変化異常判別手段15によって構成されている。
なお、この実施の形態では、破線で囲んだ各種の機能手
段をマイクロコンピュータ100を主要部として実現し
ている。
段5の出力を予め内部に設定された単位時間毎に検出し
て単位時間当たりの巻径変化を検出し出力する。巻径変
化最大値記憶手段13は、前回までに巻径変化検出手段
12から出力された巻径変化の中の最大値を記憶し出力
する。
大値記憶手段13から出力される値と巻径変化検出手段
12から出力される値および予め入力した巻径変化比較
基準とをもとに、巻径検出手段5で検出した巻径の正誤
を判別する。この巻径変化異常判別手段15の出力が異
常検出手段101から目標速度設定手段9への出力信号
となっている。
ア処理の部分を図2に示す。この図2に基づいて異常検
出手段101の構成を詳しく説明する。なお、巻径検出
手段5は図2の巻径検出ステップ16で実現される。巻
径比較手段8は図2の巻径T比較ステップ26で実現さ
れる。巻径変化検出手段12は図2の巻径変化検出ステ
ップ27で実現される。巻径変化異常判別手段15は図
2の巻径変化比較ステップ31で実現される。巻径変化
最大値記憶手段13は図2の巻径変化最大値比較ステッ
プ23と巻径変化最大値記憶ステップ24で実現され
る。高速目標速度算出手段6と低速目標速度算出手段7
および目標速度設定手段9は図2の高速目標速度設定ス
テップ25で実現される。速度制御手段10は図2の速
度制御ステップ34で実現されている。
かれている磁気記録テープの巻径を検出する巻径検出ス
テップ、17は巻径変化を検出する時間間隔の入力を行
う巻径変化検出間隔入力ステップ、18は巻径比較基準
値:Tの入力を行う巻径比較基準値入力ステップ、20
は前回巻径変化を検出してからの経過時間が巻径変化検
出間隔入力ステップ17で入力した時間間隔より大か否
かを判別する巻径変化検出間隔比較ステップ、23は今
回検出した巻径変化が前回までに検出した巻径変化の最
大値より大か否かを判別する巻径変化最大値比較ステッ
プ、24は今回検出した巻径変化を巻径変化最大値とし
て記憶する巻径変化最大値記憶ステップ、25はモータ
1の回転速度が第1の速度である高速目標速度になるよ
うに目標速度を設定する高速目標速度設定ステップ、2
6は巻径検出ステップ16で得た巻径が巻径比較基準値
入力ステップ18で入力した巻径比較基準値:Tより大
か否かを判別する巻径T比較ステップ、27は巻径変化
を検出する巻径変化検出ステップ、28は巻径変化基準
の入力を行う巻径変化比較基準入力ステップ、29は前
回までに検出された巻径変化の中の最大値を入力する巻
径変化最大値入力ステップ、31は、巻径変化検出ステ
ップ27で検出された巻径変化が正常な値であるか、異
常な値であるかを判別する巻径変化比較ステップ、32
はモータ1の回転速度が第2の速度である低速目標速度
になるように目標速度を設定する低速目標速度設定ステ
ップ、33は回転検出手段4で検出した回転速度を入力
する回転速度入力ステップ、34は回転速度と目標速度
からモータ1を目標速度で回転するための回転指令を出
力する速度制御ステップである。
置について、図1、図2を用いてその動作を説明する。
まず、テープカセットの巻取リールから供給リールに磁
気記録テープを巻戻するようにテープ状媒体走行装置に
指令が入力されると、速度制御手段10は駆動手段11
を介してモータ1を起動する。巻戻しの場合にはテープ
カセットの供給リールが巻取側リール2となり、テープ
カセットの巻取リールが供給側リール3となるので、モ
ータ1の回転により、回転を伝達された巻取側リール2
(テープカセットの供給リール)は磁気記録テープを供
給側リール3(テープカセットの巻取リール)から巻き
取る。
テップ16において、巻取側リール2および供給側リー
ル3の1回転する時間から供給側リール3に巻かれてい
る磁気記録テープの巻径を検出する。
体的な巻径算出方法を説明する。巻取側リール2の1回
転する時間と供給側リール3の1回転する時間より求め
られたテープ速度をV、供給側リール3が1回転する時
間をT、供給側リール3に巻かれている磁気記録テープ
の巻径をLとすると、リール1回転で巻取られる磁気記
録テープの長さは、 V・T (1) で求められる。このときのリールの外周は、円周率πを
用いると、 π・L (2) である。巻取側リール2の回転により磁気記録テープは
巻き取られるため、(1)式と(2)式の長さは等し
い。従って、両者から巻径Lは、 L = V × T / π (3) で求められる。
は、例えば、リールに設けられたスリットが、フォトセ
ンサによる検出位置を通過したか否かで検出する方法が
ある。また、上記ではリール1回転の時間を用いた巻径
算出方法を説明したが、上記スリットがリールにA個設
けられていた場合、(1/A)回転のリール回転時間か
らも巻径を求めることができる。前記フォトセンサに代
わってMR素子を用いても同様に実施できる。
予め設定されている巻径変化の検出の時間間隔を入力
し、巻径比較基準値入力ステップ18では、予め設定さ
れている巻径比較基準値:Tを入力する。
巻径変化検出間隔入力ステップ17で入力された検出間
隔と、前回の巻径変化が検出された時からの経過時間と
を比較する。なお、前回の巻径変化が検出された時から
の経過時間は、後述の巻径変化検出ステップ27で検出
される。更に具体的には、巻径変化検出間隔比較ステッ
プ20では“条件a”を満たすかどうかが判定されてお
り、この“条件a”とは、前回の巻径変化が検出された
時からの経過時間が入力された検出間隔より大きい場
合、または、前回までに一度も巻径変化を検出していな
いとき、初めて巻径変化検出間隔比較ステップ20に進
んでからの経過時間が巻径変化検出間隔入力ステップ1
7で入力された検出間隔より大きい場合であって、この
“条件a”を満たすとき( = 条件a )は、巻径変化
検出間隔比較ステップ20に次いで巻径比較ステップ2
6を実行する。巻径変化検出間隔比較ステップ20にお
いて“条件a”を満たさない( ≠ 条件a )ときは、
次いで高速目標速度設定ステップ25を実行する。
タ1の回転速度が磁気記録テープを高速(第1の速度)
である高速目標速度になるように目標を設定する。巻径
比較ステップ26では、巻径検出ステップ16で検出さ
れた巻径と巻径比較基準値:Tとを比較し、巻径が巻径
比較基準値:Tより大きい場合は、巻径変化検出ステッ
プ27を実行し、大きくない場合は低速目標速度設定ス
テップ32を実行する。
径変化検出時に計算に用いた変化前と変化後の巻径のう
ち、変化後の巻径と、巻径検出ステップ16で検出され
た最新の巻径との差を計算して巻径変化として出力す
る。
を検出していない場合は、初めて巻径変化検出間隔比較
ステップ20に進んだ時の巻径と今回検出された巻径と
の差を計算して、巻径変化として出力する。
変化比較基準入力ステップ28が実行される。ここで
は、予め設定されている巻径変化比較基準を入力する。
次いで、巻径変化最大値入力ステップ29では、後述の
巻径変化最大値記憶ステップ24で記憶された巻径変化
最大値を入力する。ここで、巻径変化最大値が記憶され
ていない場合は“0”を入力する。
実行される巻径変化比較ステップ31では、巻径変化検
出ステップ27で検出した巻径変化の値が正常な値か、
異常な値かを判別する。ここで、その判別の方法として
は、下記の“条件b”を満足するかどうかが判定する。
とができる。巻径変化最大値ステップ29で入力された
巻径変化最大値を巻径変化検出ステップ27で検出した
巻径変化の値で割った値が、巻径変化比較基準入力ステ
ップ28で予め設定されている巻径変化比較基準より大
きいか、または、“0”より小さい場合であって、この
“条件b”を満たす( = 条件b )ときは、低速目標
速度設定ステップ32を実行する。巻径変化最大値ステ
ップ29において“条件b”を満たさない( ≠ 条件b
)と検出された場合には、巻径変化最大値比較ステッ
プ23を実行する。
記の“条件c”を満足するかどうかが判定する。“条件
c”とは、今回検出された巻径変化と前回までの巻径変
化最大値とを比較する。このとき、今回検出された巻径
変化が巻径変化最大値より大きい場合、あるいは、巻径
変化最大値が記憶されていない場合であって、“条件
c”を満たさない( ≠ 条件c)と巻径変化最大値比較
ステップ23で検出された場合には、巻径変化最大値記
憶ステップ24を飛び越して高速目標速度設定ステップ
25を実行する。巻径変化最大値比較ステップ23で
“条件c”を満たす( = 条件c )と検出された場合
には、巻径変化最大値記憶ステップ24を実行してから
高速目標速度設定ステップ25を実行する。
は、今回検出された巻径変化を最大値として記憶する。
前記の巻径変化比較ステップ31において、“条件b”
を満足する( = 条件b )と検出された場合には、低
速目標速度設定ステップ32が次いで実行される。
タ1の回転速度を高速(第1の速度)から時間の経過と
共に減速させ最終的に磁気記録テープの終端で停止する
ための第2の速度である低速目標速度になるように目標
を設定し、回転速度入力ステップ33を次いで実行す
る。
手段4で検出したモータ1の回転速度を入力し、速度制
御ステップ34では、回転検出ステップ33で検出され
た回転速度と高速目標速度設定ステップ25あるいは低
速目標速度設定ステップ32で設定された目標速度から
モータ1を目標速度で回転させるための回転指令信号を
出力する。速度制御ステップ34で出力された回転指令
信号に基づき駆動手段11によりモータ1を回転駆動す
る。
高速目標速度でモータ1の回転が制御されている場合に
は、再び巻径検出ステップ16に戻り、低速目標速度設
定ステップ32を実行して低速目標速度でモータ1の回
転が制御されている場合には、その速度設定でテープの
巻戻しを完了する。
説明したが、早送りの場合も同様である。この(実施の
形態1)の構成によると、図11で示したような従来の
巻径異常検出手段では検出できない巻径の誤検出を検出
してモータ1の回転速度を制御できる。
説明する。図3は、供給側リール3の巻径について、実
際の値と巻径検出手段5で検出された値の一例を時間の
経過と共に示したグラフで、縦軸に供給側リール3の巻
径、横軸に経過時間を示し、実際の巻径の変化を破線R
で示す。また、巻径変化検出手段12を実現している巻
径変化検出ステップ27で巻径変化を検出した時に、巻
径検出手段5を実現している巻径検出ステップ16で検
出された巻径をP1,P2,P3,P4,・・・で示し
ている。
巻径変化を検出された順番に下記のようにD1からD4
で示している。 D1 = P1−P2 D2 = P2−P3 D3 = P3−P4 D4 = P4−P5 の関係にある。DTは巻径変化検出間隔を示し、巻径変
化検出間隔入力ステップ17で入力される巻径変化検出
間隔(規定値)に基づくものであり、巻径P1〜P5に
おける検出ポイント間のDTは等間隔とした。
動などが発生したその前後の要部Kの拡大を、その右側
に示した。巻径P5に示すように誤検出された場合につ
いて詳しく説明する。
録テープを停止状態から高速走行させ、所定時間間隔で
巻径検出を行い、モータ1の速度制御を行う。その具体
的な流れは図2に示した通りである。
出ステップ16で巻径P1が検出され、前回までに検出
された巻径変化の統計値としての最大値:Mが巻径変化
最大値記憶ステップ24で記憶される。
れてから時間DTの経過後に、巻径検出ステップ16で
巻径P2が検出され、巻径変化検出間隔入力ステップ1
7で巻径変化検出間隔DTが入力され、巻径比較基準値
入力ステップ18でTが入力され、巻径変化検出間隔比
較ステップ20で前回巻径が検出されてから時間DTが
経過したと判断され、巻径T比較ステップ26を実行す
る。
判断され、巻径変化検出ステップ27を実行する。巻径
変化検出ステップ27では、巻径変化D1をD1=P2
−P1に基づき検出し、巻径変化比較基準入力ステップ
28で巻径変化比較基準:Eが入力され、巻径変化最大
値入力ステップ29で巻径変化最大値Mが入力され、巻
径変化比較ステップ31に入力される。
<Eと判断され、巻径変化最大値比較ステップ23を実
行する。巻径変化最大値比較ステップ23では、M>D
1と判断され、高速目標速度設定ステップ25を実行す
る。
タ1の回転速度が高速目標速度になるように目標を設定
され、モータ1の回転が制御され、再度巻径検出ステッ
プ16に戻る。
P4を検出し、巻径変化検出ステップ27で巻径変化D
2,D3を検出する。ステップ23で最大値:Mと比較
して,最大値:MよりもD2,D3の方が大きければス
テップ24で最大値:Mを更新して高速目標速度設定ス
テップ25に進み、最大値:Mの方が大きければ最大
値:Mはそのままで高速目標速度設定ステップ25を実
行する。そして巻径検出ステップ16に戻る。
上がると、巻取側リール2に巻かれたテープ間空気層が
抜けるため、回転速度が一時的に上がる場合がある。巻
径検出手段5では、巻取側リール2の回転速度に基づき
磁気記録テープの速度:Vを算出しているため、回転速
度が上がると磁気記録テープの速度:Vの値も上がる。
速度:Vの値が上がると、前述の(3)式から算出され
る巻径:Lの値も、実際の供給側リール3の巻径に比べ
て大きな値が算出される。
プテンションが急に上がった際にリールに巻かれたテー
プの空気層が抜けるため、回転速度は一時的に上昇する
もののテープ速度は変わっておらず、よって供給側リー
ル3の巻径も図3の破線に沿って変化している。図3を
用いて説明すると、巻径P4の次の巻径検出は、実際の
検出は巻径P5aの付近であるにもかかわらず、巻径検
出手段5では巻径P5の位置にあると検出される。つま
り、実際の巻径変化よりも小さな巻径変化である、と誤
検出している。
が発生し、巻径検出ステップ16で、巻径P5が検出さ
れたとする。この時、巻径変化最大値としてMが記憶さ
れているとして、巻径変化検出ステップ27で巻径変化
D4が検出され、巻径変化比較ステップ31を実行す
る。
巻径変化比較基準:Eとが比較されるが、巻径変化D4
が最大値:Mに比べて極端に低くなっているため、M/
D4>Eと判断され、巻径の検出は誤検出であると認識
され、低速目標速度設定ステップ32を実行する。
タ1の回転速度が低速目標速度になるように目標を設定
され、モータ1の回転は減速する。次に、巻径比較基
準:Tおよび巻径変化比較基準値:Eの設定根拠につい
て説明する。
からモータを減速した時、磁気記録テープが終端に到達
するまでにテープ速度が始終端突入速度(本実施の形態
の低速目標速度)まで減速可能な巻径値に設定してい
る。なお、この巻径値は、テープのばらつき(記録時間
やテープ厚さなど)に影響されない値を実験によって求
めてある。例えば、本実施の形態ではテープ終端位置ま
でのテープ残量の長さが約10メートルの位置での供給
側リール3の巻径を、巻径比較基準:Tとした。
の検出感度に影響されるので、検出感度に大きく影響さ
れない値を実験によって求めた値となっている。例え
ば、巻径変化比較基準:Eの値を小さく設定すると、巻
径誤検出の無い状態での巻径変化に対してわずかに巻径
検出ズレが発生しただけで「誤検出」と判別するため、
高速から低速に移行する頻度が高くなり、結果的に早送
り/巻戻し時間が伸びてしまう。また、巻径変化比較基
準:Eの値を大きく設定すると、実際に巻径後検出して
いるにもかかわらず「誤検出」と判別されないため、テ
ープ終端への高速突入が発生する。よって、リールセン
サーの検出感度のばらつきやテープのばらつき等で発生
する巻径検出の誤差は巻径後検出として検出しないよう
な値を実験によって求め、巻径変化比較基準:Eとして
設定している。例えば、本実施の形態では、巻径誤検出
の無い状態での巻径変化に対して、約30%の巻径検出
ズレが発生したときに誤検出と判断するように設定し
た。
径の変化の割合によって巻径の誤検出を判別する巻径変
化異常判別手段15を設けることにより、巻径の誤検出
を正確に判別することができ、巻径を誤検出して減速点
を検出できずに、磁気記録テープの走行速度が高速のま
ま磁気記録テープの終端に突入する事態の発生を防ぐこ
とができる。
(実施の形態2)におけるテープ状媒体走行装置を示
す。同図において従来と同一の構成要素には同一番号を
付与し説明を省略する。
別手段15は、巻径変化最大値記憶手段13から出力さ
れる値と、巻径変化検出手段12から出力される値と、
予め入力した巻径変化比較基準とをもとに、巻径検出手
段5で検出した巻径の正誤を判別し、この巻径変化異常
判別手段15の出力を異常検出手段101から目標速度
設定手段9への出力信号とするように構成されており、
巻径変化異常判別手段15に入力される巻径変化比較基
準は一定であったが、この(実施の形態2)において
は、巻径変化比較基準最適化手段14から巻径変化異常
判別手段15に巻径変化比較基準が供給されており、こ
の巻径変化比較基準最適化手段14は、巻径変化検出手
段12で検出した巻径変化最大値に応じて、予め内部に
設定された巻径変化比較基準を変化させる巻径変化比較
基準最適化手段14を備えた点だけが(実施の形態1)
とは異なっている。
4は、予め内部に設定された巻径変化比較基準を、巻径
変化検出手段12で検出した巻径変化最大値を記憶して
いる巻径変化最大値記憶手段13の出力に応じて変化さ
せて巻径変化異常判別手段15に入力するように構成さ
れている。
ア処理の部分を図5に示す。この図5に基づいて異常検
出手段101の構成を詳しく説明する。なお、巻径検出
手段5は図5の巻径検出ステップ16で実現される。巻
径比較手段8は図5の巻径T比較ステップ26で実現さ
れる。巻径変化検出手段12は図5の巻径変化検出ステ
ップ27で実現される。巻径変化比較基準最適化手段1
4は図5の巻径変化比較基準最適化ステップ30で実現
される。巻径変化異常判別手段15は図5の巻径変化比
較ステップ31で実現される。巻径変化最大値記憶手段
13は図5の巻径変化最大値比較ステップ23と巻径変
化最大値記憶ステップ24で実現される。目標速度設定
手段9は、図5の高速目標速度設定ステップ25と高速
目標速度算出手段6および低速目標速度算出手段7とで
実現される。速度制御手段10は図5の速度制御ステッ
プ34で実現されている。
かれている磁気記録テープの巻径を検出する巻径検出ス
テップ、17は巻径変化を検出する時間間隔の入力を行
う巻径変化検出間隔入力ステップ、18は巻径比較基準
値:Tの入力を行う巻径比較基準値入力ステップ、20
は前回巻径変化を検出してからの経過時間が巻径変化検
出間隔入力ステップ17で入力した時間間隔より大か否
かを判別する巻径変化検出間隔比較ステップ、23は今
回検出した巻径変化が前回までに検出した巻径変化の最
大値より大か否かを判別する巻径変化最大値比較ステッ
プ、24は今回検出した巻径変化を巻径変化最大値とし
て記憶する巻径変化最大値記憶ステップ、25はモータ
1の回転速度が第1の速度である高速目標速度になるよ
うに目標速度を設定する高速目標速度設定ステップ、2
6は巻径検出ステップ16で得た巻径が巻径比較基準値
入力ステップ18で入力した巻径比較基準値:Tより大
か否かを判別する巻径比較ステップ、27は巻径変化を
検出する巻径T変化検出ステップ、28は巻径変化基準
の入力を行う巻径変化比較基準入力ステップ、29は前
回までに検出された巻径変化の中の最大値を入力する巻
径変化最大値入力ステップ、30は巻径変化比較基準入
力ステップ28で入力された巻径変化比較基準を巻径変
化最大値入力ステップ29で入力された巻径変化最大値
に応じて変化させる巻径変化比較基準最適化ステップ、
31は巻径変化検出ステップ27で検出された巻径変化
が正常な値であるか、異常な値であるかを判別する巻径
変化比較ステップ、32はモータ1の回転速度が第2の
速度である低速目標速度になるように目標速度を設定す
る低速目標速度設定ステップ、33は回転検出手段4で
検出した回転速度を入力する回転速度入力ステップ、3
4は回転速度と目標速度からモータ1を目標速度で回転
するための回転指令を出力する速度制御ステップであ
る。
置について、図4、図5を用いてその動作を説明する
と、図2に示した(実施の形態1)のフローチャートで
は、巻径変化最大値入力ステップ29に次いで巻径変化
比較ステップ31が実行されていたが、図5に示した
(実施の形態2)のフローチャートでは、巻径変化比較
基準最適化ステップ30が、巻径変化最大値入力ステッ
プ29と巻径変化比較ステップ31との間に介装されて
いる点が異なっている。
実行される巻径変化比較基準最適化ステップ30では、
巻径変化比較基準入力ステップ28で入力された巻径変
化比較基準を巻径変化最大値入力ステップ29で入力さ
れた巻径変化最大値に応じて変化させる。例えば、予め
入力した巻径変化比較基準をE、巻径変化最大値をM、
巻径変化最大値:Mの基準となる値をM0、最適化され
た巻径変化比較基準をNとすると、 N = E × M / M0 (4) の計算を行い、最適化された巻径変化比較基準を求め
る。このように、巻径変化基準値を巻径変化最大値の値
に応じて変化させるのは、巻径変化最大値が大きい場合
に、巻径変化比較基準が小さ過ぎると、巻径を誤検出し
ても減速点の検出には影響せず、異常検出する必要のな
い巻径変化まで、異常と判断してしまうことを防ぐため
である。つまり、巻径変化最大値が大きいほど、巻径変
化比較基準を大きくして、巻径変化異常判別の感度を緩
める方が、不必要な異常検出を防ぐことができるためで
ある。
径変化検出ステップ27で検出した巻径変化の値が正常
な値か、異常な値かを判別する。ここで、その判別の方
法としては、下記の“条件b”を満足するかどうかが判
定する。
とができる。巻径変化最大値ステップ29で入力された
巻径変化最大値を巻径変化検出ステップ27で検出した
巻径変化の値で割った値が、巻径変化比較基準最適化ス
テップ30で算出した巻径変化比較基準より大きいか、
または、“0”より小さい場合であって、この“条件
b”を満たす( = 条件b )ときは、低速目標速度設
定ステップ32を実行する。巻径変化最大値ステップ2
9において“条件b”を満たさない( ≠ 条件b )と
検出された場合には、巻径変化最大値比較ステップ23
を実行する。
と巻径変化比較ステップ31の他の部分は(実施の形態
1)と同様である。なお、ここでは巻戻しの場合を例に
挙げて説明したが、早送りの場合も同様である。
径変化最大値に応じて巻径変化比較基準を最適に設定で
きる巻径変化比較基準最適化手段14を設けることによ
り、磁気記録テープの巻かれている量や磁気記録テープ
の厚みが変化した場合でも、それぞれに適した巻径変化
比較基準によって巻径の誤検出を判別できる。
記録テープの厚み」とは次のことを言う。まず、磁気記
録テープの「量」とは長さのことで、「厚み」とはテー
プ厚である。磁気記録テープはテープカセットの種類
(120分テープや180分テープなど)毎に、異なる
長さや厚さを有しており、記録時間が短い磁気記録テー
プ(例えば120分テープ)の場合は、テープ長さは短
くテープ厚は厚く、記録時間が長い磁気記録テープ(例
えば180分テープ)の場合は、テープ長さは長くテー
プ厚は薄くなる。
と、早送り/巻戻し時の巻径変化も図6に示すように異
なる。図6は、テープの種類の一例として120分テー
プの実際の巻径変化特性W120と180分テープの実
際の巻径変化特性W180を示しており、120分テー
プは180分テープに対してテープ長さが短いので、テ
ープ始端からテープ終端までの巻取り時間が短くなり、
巻径変化の特性も傾斜が急になる。
明する。テープ始端から巻取りを開始し、一定時間おき
に巻径検出手段5によって巻径検出P1,P2,P3,
P4,P5,・・・を行い(図中●印)、上記の処理に
基づき異常判別を行った場合、誤検出巻径P5の前後の
要部Gの拡大図に見られるように、D1の値は、M/D
1>Eか成り立ち、巻径P5では「異常」と判別され、
テープ速度を低速に移行する。実際の巻径との関係は要
部Gに示すように、巻径P5における実際の巻径P5a
(図中○印)と算出された巻径との差:Xは大きく、実
際に巻径検出の異常が発生しているので、異常判別の結
果は正しいということになる。
は、一定時間おきに巻径検出手段5によって巻径検出p
1,p2,p3,p4,p5,・・・を行い(図中●
印)、前述の120分テープの巻径検出および異常検出
方法および巻径変化比較基準値:Eを用いて異常判別を
行うと、M/D2>Eの関係が成り立ち、誤検出巻径p
5の前後の要部Hの拡大図に見られるように、120分
テープと同様に巻径p5で「異常」と判別する。しか
し、要部Hに示すように、巻径p5における実際の巻径
p5a(図中○印)と検出された巻径との差:Yは小さ
く、検出された巻径は実際の巻径に近似し、実際には
「異常」ではないにも関わらず「異常」と判別され、テ
ープ速度は低速へ移行してしまう。したがって、低速で
走行させる期間が多くなり、テープ巻取りに要する時間
が増加してしまう。
「長さ」や「厚さ」が異なる磁気記録テープに応じて巻
径変化比較基準値:Eを変化させ、どのような種類のテ
ープカセットがカセットビデオテープレコーダに挿入さ
れても、短時間で早送り/巻戻しを行えるようにしたも
のである。
径変化最大値Mに応じて巻径変化比較基準値:Eを最適
化したNを算出し、巻径変化比較基準値(最適化)Nに
基づき巻径変化比較を行っている。巻径変化最大値:M
は、図6からもわかるようにテープの種類により異なる
値(記録可能時間が長くなるほど小さくなる)となり、
巻径変化最大値:Mを基準値:M0との除算で算出され
る割合を、巻径変化比較基準値:Eに乗算することで、
巻径変化最大値つまりテープカセットの種類に応じて最
適化された巻径変化比較基準値Nを算出することができ
る。このように算出された巻径変化比較基準値Nに基づ
き異常判別を行うことで、テープカセットの種類に応じ
て異常判別精度を向上させ、「長さ」や「厚さ」が異な
るテープカセットであっても早送り/巻戻しを短時間で
完了させることができる。
(実施の形態3)を示す。図7は本発明の(実施の形態
3)におけるテープ状媒体走行装置を示し、従来と同一
の構成要素には同一番号を付けて説明を省略する。
には単一の巻径比較基準値が設定されていたのに対し
て、この(実施の形態3)では3つの巻径比較基準値を
設定して、この3つの基準値のうちの適当な一つと前記
巻径検出手段5の出力との比較を行う。また、(実施の
形態1)における異常検出手段101の巻径変化検出手
段12には巻径比較手段8から信号が入力されていなか
ったが、この(実施の形態3)では巻径比較手段8から
異常検出手段101に信号が入力するように構成した点
だけが(実施の形態1)とは異なっている。
ア処理の部分を図8に示す。この図8に基づいて異常検
出手段101の構成を詳しく説明する。図8と図2との
フローチャート違いは、下記の3点である。
プ18では巻径比較基準値:F,S,Tの3つの基準値
入力を行う点 (2) 巻径比較基準値入力ステップ18と巻径変化検
出間隔比較ステップ20の間に、巻径F比較ステップ1
9が介装されている点 (3) 巻径変化検出間隔比較ステップ20と巻径T比
較ステップ26の間に巻径S比較ステップ21が介装さ
れている点である。
テップ16で得た巻径が巻径比較基準値入力ステップ1
8で入力した巻径比較基準値:Fより大か否かを判別す
る。巻径が巻径比較基準値:Fより大きい( 巻径 >
巻径比較基準値:F )と検出された場合には高速目標
速度設定ステップ25を実行する。巻径F比較ステップ
19において、巻径が巻径比較基準値:Fより大きくは
ない( 巻径 ≦ 巻径比較基準値:F )と検出された場
合には巻径変化検出間隔比較ステップ20を実行する。
前回巻径変化を検出してからの経過時間が巻径変化検出
間隔入力ステップ17で入力した時間間隔より大か否か
を判別する。この巻径変化検出間隔比較ステップ20に
おいて、前記“条件a”を満たさない( ≠ 条件a )
と検出された場合には、高速目標速度設定ステップ25
を実行する。巻径変化検出間隔比較ステップ20におい
て、前記“条件a”を満たす( = 条件a )と検出さ
れた場合には、巻径S比較ステップ21を実行する。
テップ16で得た巻径が巻径比較基準値入力ステップ1
8で入力した巻径比較基準値:Sより大きいか否かを判
別する。巻径S比較ステップ21において、巻径が巻径
比較基準値:Sより大きい(巻径 > 巻径比較基準値:
S )と検出された場合には、巻径変化を検出する巻径
変化検出ステップ22を実行して巻径変化最大値比較ス
テップ23を実行する。巻径S比較ステップ21におい
て、巻径が巻径比較基準値:Sより大きくない( 巻径
≦ 巻径比較基準値:S )と検出された場合には、巻径
T比較ステップ26を実行する。その他は図2と同じで
ある。
置について、図7,図8を用いてその動作を説明する。
まず、テープ状媒体走行装置に磁気記録テープを巻き取
るように指令が入力されると、速度制御手段10は駆動
手段11を介してモータ1を起動する。モータ1の回転
により、回転を伝達された巻取側リール2は磁気記録テ
ープを供給側リール3から巻き取る。
プ16において、巻取側リール2および供給側リール3
の1回転する時間から供給側リール3に巻かれている磁
気記録テープの巻径を検出する。
予め設定されている巻径変化の検出の時間間隔を入力
し、巻径比較基準値入力ステップ18では、予め設定さ
れている巻径比較基準値:F,S,Tを入力する。な
お、F > S > T の関係にある。
ップ16で検出された巻径と巻径比較基準値:Fを比較
し、巻径が巻径比較基準値:Fよりも大きい場合は、高
速目標速度設定ステップ25を実行する。高速目標速度
設定ステップ25では、モータ1の回転速度が磁気記録
テープを高速で巻き取るための第1の速度である高速目
標速度になるように目標を設定する。一方、巻径が巻径
比較基準値:Fよりも大きくない場合は、巻径変化検出
間隔比較ステップ20に進み、巻径変化検出ステップ2
2あるいは巻径変化検出ステップ27で、前回の巻径変
化が検出された時からの経過時間と巻径変化検出間隔入
力ステップ17で入力された検出間隔とを比較する。す
なわち、前回の巻径変化が検出された時からの経過時間
が入力された検出間隔より大きい場合、または、前回ま
でに一度も巻径変化を検出していないとき、初めて巻径
変化検出間隔比較ステップ20に進んでからの経過時間
が巻径変化検出間隔入力ステップ17で入力された検出
間隔より大きい場合、以上の場合を“条件a”と定義
し、“条件a”を満たすとき( = 条件a )は、巻径
比較ステップ21に進み、“条件a”を満たさないとき
( ≠ 条件a )は、高速目標速度設定ステップ25を
実行する。
検出ステップ16で検出された巻径と巻径比較基準値:
Sとを比較し、巻径が巻径比較基準値:Sより大きい場
合は、巻径変化検出ステップ22に進み、大きくない場
合は、巻径比較ステップ26を実行する。
径変化検出時に計算に用いた変化前と変化後の巻径のう
ち、変化後の巻径と、今回巻径検出ステップ16で検出
された巻径との差を計算して、巻径変化として出力す
る。このとき、前回までに一度も巻径変化を検出してい
ない場合は、初めて巻径変化検出間隔比較ステップ20
に進んだ時の巻径と今回検出された巻径との差を計算し
て、巻径変化として出力する。次に、巻径変化最大値比
較ステップ23では、今回検出された巻径変化と前回ま
での巻径変化最大値とを比較する。このとき、今回検出
された巻径変化が巻径変化最大値より大きい場合、ある
いは、巻径変化最大値が記憶されていない場合、以上の
場合を“条件c”と定義し、“条件c”を満たすとき
( = 条件c)は、巻径変化最大値記憶ステップ24で
今回検出された巻径変化を最大値として記憶した後、高
速目標速度設定ステップ25に進み、“条件c”を満た
さないとき( ≠ 条件c )は、直接に高速目標速度設
定ステップ25を実行する。
ップ16で検出された巻径と巻径比較基準値:Tとを比
較し、巻径が巻径比較基準値:Tより大きい場合は、巻
径変化検出ステップ27に進み、大きくない場合は、低
速目標速度設定ステップ32を実行する。低速目標速度
設定ステップ32では、モータ1の回転速度を第1の速
度から時間と共に減速させ最終的に磁気記録テープの終
端で停止するための第2の速度である低速目標速度にな
るように目標を設定する。巻径変化検出ステップ27で
は、前回、巻径変化検出時に計算に用いた変化前と変化
後の巻径の変化後の方の巻径と、今回巻径検出ステップ
16で検出された巻径との差を算出して出力する。
予め設定されている巻径変化比較基準を入力し、巻径変
化最大値入力ステップ29では、巻径変化最大値記憶ス
テップ24で記憶された巻径変化最大値を入力する。こ
のとき、巻径変化最大値が記憶されていない場合は、
“0”を入力する。
検出ステップ27で検出した巻径変化の値が正常な値
か、異常な値かを判別する。ここで、その判別の方法と
しては、例えば、以下を挙げることができる。巻径変化
最大値ステップ29で入力された巻径変化最大値を巻径
変化検出ステップ27で検出した巻径変化の値で割った
値が、巻径変化比較基準入力ステップ28で予め設定さ
れている巻径変化比較基準より大きいか、または、
“0”より小さい場合、以上の場合を“条件b”と定義
し、“条件b”を満たすとき( = 条件b)は、低速目
標速度設定ステップ32へ進み、“条件b”を満たさな
いとき( ≠ 条件b)には、巻径変化最大値比較ステッ
プ23を実行する。
転検出手段4で検出したモータ1の回転速度を入力す
る。速度制御ステップ34では、回転検出ステップ33
で検出された回転速度と高速目標速度設定ステップ25
あるいは低速目標速度設定ステップ32で設定された目
標速度からモータ1を目標速度で回転させるための回転
指令信号を出力する。速度制御ステップ34で出力され
た回転指令信号に基づき駆動手段11によりモータ1が
回転する。
制御されている場合には再び巻径検出ステップ16に戻
り、低速目標速度でモータ1の回転が制御されている場
合にはその速度設定でテープの早送り/巻戻しを完了す
る。
手段5で行い、巻径F比較ステップ19と巻径S比較ス
テップ21と巻径T比較ステップ26は巻径比較手段8
で行い、巻径変化検出ステップ22と27は巻径変化検
出手段12で行い、巻径変化比較ステップ31は巻径変
化異常判別手段15で行い、巻径変化最大値比較ステッ
プ23と巻径変化最大値記憶ステップ24は巻径変化最
大値記憶手段13で行い、高速目標速度設定ステップ2
5は高速目標速度算出手段6と目標速度設定手段9で行
い、低速目標速度設定ステップ32は低速目標速度算出
手段7と目標速度設定手段9で行い、速度制御ステップ
34は速度制御手段10で行う。
出された巻径と巻径比較基準値:F,S,Tとの比較結
果により、現在のテープ位置を検出するとともに、巻径
検出や異常検出の動作を制御するものあり、図9に示す
ように、検出された供給側リール3の巻径が第1の巻径
比較基準値である巻径比較基準値:Fより大きいテープ
始端付近( F < 巻径 )では、目標速度設定手段9は
モータ1の目標速度を高速に設定し、磁気記録テープを
高速走行させる。この時、巻径変化検出手段12は巻径
比較手段8からの比較結果により動作せず、異常判別は
行わない。
く第2の巻径比較基準値である巻径比較基準値:Sより
大きい場合( S < 巻径 < F )は、テープを高速走
行させるとともに、巻径比較手段8からの比較結果によ
り巻径変化検出手段12は動作し、巻径を巻径変化最大
値記録手段13に出力する。
く、第3の巻径比較基準値である巻径比較基準値:Tよ
り大きい場合( T < 巻径 < S )は、巻径比較手段
8からの比較結果に基づき異常検出手段101が異常検
出動作を行う。具体的には、巻径変化検出手段12が巻
径変化最大値記憶手段13と巻径変化異常判別手段15
とに巻径変化を出力し、(実施の形態1)と同様に巻径
変化に基づき異常検出動作を行う。
い場合( 巻径 < T )は、目標速度設定手段9はテー
プを低速へ移行する。この時、巻径比較手段8の比較結
果により巻径変化検出手段12は動作を停止して異常判
別を実施しない。
巻径変化の異常検出を行う巻径領域と行わない巻径領域
を分けることができ、巻径がまだ十分に大きい場合に、
巻径検出手段5で検出した巻径が誤検出であると判断を
した場合、その後のテープ走行速度が遅くなるために発
生する早送り/巻戻し時間の延長を防ぐことができる。
記憶のみを行う巻径領域を設けることで、上記のように
早送り/巻戻し時間の延長を防ぎながら、異常検出の精
度を高めることができる。異常検出の精度を高めること
ができるのは、巻径変化最大値の検出に必要な巻径変化
の検出の数が多くなり、巻径検出手段5で検出した巻径
についての正誤判断の基礎となる巻径変化最大値のばら
つきを小さく抑えることができるためである。
場合を例に挙げて説明したが、早送りの場合も同様であ
る。具体的には、早送りの場合にはテープカセットの供
給リールから巻取リールにテープを早く巻き取るので、
テープカセットの供給リールが供給側リール3となり、
テープカセットの巻取リールが巻取側リール2となる。
した巻径の正誤判断を、前回までの巻径の最大値をもと
に行ったが、前回までの巻径の平均値などの別の統計値
をもとに行ってもよい。
検出した巻径と前回検出した巻径を比較するだけでは正
誤判断できない巻径についても正誤判断をすることがで
き、減速点を検出できずに走行速度が高速のまま磁気記
録テープの終端に突入してテープが損傷することを防止
でき、かつ、早送り/巻戻し時間を短縮できるという優
れた効果が得られる。
体走行装置の構成図
ト
時間の相関図
体走行装置の構成図
ト
時間の相関図
体走行装置の構成図
ト
プ速度の相関図
ロック図
し時の巻径と経過時間の相関図
Claims (5)
- 【請求項1】一方のリールに巻かれた磁気記録テープを
他方のリールに高速の第1の速度で巻き取る場合に、リ
ールに巻かれた磁気記録テープの巻径に応じて磁気記録
テープ終端の手前位置で巻取り速度を第2の速度に減速
するテープ状媒体走行装置であって、 モータと、 前記モータの回転速度に比例した周波数の信号を検出す
る回転検出手段と、 前記磁気記録テープの一端が巻かれ前記モータの回転に
同期して回転する巻取側リールと、 前記磁気記録テープの他端が巻かれた供給側リールと、 前記供給側リールに巻かれている磁気記録テープの巻径
を検出する巻径検出手段と、 前記モータの回転速度を前記第1の速度に設定する目標
速度を出力する高速目標速度算出手段と、 前記モータの回転速度を前記第2の速度に設定する目標
速度を出力する低速目標速度算出手段と、 前記巻径検出手段の出力と予め内部に設定された巻径比
較基準値との比較を行う巻径比較手段と、 前記巻径検出手段の出力に基づき異常状態を検出する異
常検出手段と、 前記異常検出手段の出力が異常状態を示す場合又は前記
巻径検出手段の出力が巻径比較基準値よりも小さいと検
出した場合は前記低速目標速度算出手段の出力を目標速
度として出力し、それ以外の場合は前記高速目標速度算
出手段の出力を目標速度として出力する目標速度設定手
段と、 前記回転検出手段の出力と前記目標速度設定手段の出力
とに基づいて回転指令信号を出力する速度制御手段と、 回転指令信号に基づいて前記モータを回転させる駆動手
段とを備え、 前記異常検出手段には、 前記巻径検出手段で検出した巻径をもとに巻径変化を検
出する巻径変化検出手段と、 前記巻径変化検出手段で検出した巻径変化と巻径変化比
較基準とをもとに前記巻径検出手段で検出した巻径につ
いて正誤判別を行い前記目標速度設定手段に異常状態の
発生を通知する巻径変化異常判別手段とを設けたテープ
状媒体走行装置。 - 【請求項2】巻径変化比較基準を前記巻径変化検出手段
で検出した巻径変化最大値に応じて変化させる巻径変化
比較基準最適化手段を備えたことを特徴とする請求項1
に記載のテープ状媒体走行装置。 - 【請求項3】予め内部に設定された複数の巻径比較基準
値と前記巻径検出手段で検出した巻径に応じて現在のテ
ープ位置を判別して前記異常検出手段ならびに前記目標
速度設定手段を制御して、 異常検出手段を経由せずにモータの目標速度を前記第1
の速度に設定する区間と、巻径変化の検出と巻径変化の
最大値の記憶だけ行った後にモータの目標速度を前記第
1の速度に設定する区間と、異常検出手段を経由して前
記モータの目標速度を前記第1の速度あるいは前記第2
の速度に設定する区間と、異常検出手段を経由せずに前
記モータの目標速度を前記第2の速度に設定する区間
(巻径<T)とを、テープ位置に応じて切り替えて、巻
径変化の異常検出を行う巻径領域と行わない巻径領域を
設けるように構成した請求項1に記載のテープ状媒体走
行装置。 - 【請求項4】前記低速目標速度算出手段の第2の速度
を、第1の速度から時間と共に減速させ最終的に磁気記
録テープの終端で停止する目標速度とした請求項1記載
のテープ状媒体走行装置。 - 【請求項5】巻径変化比較基準を巻径変化最大値に応じ
て変化させるに代わって、前回までの巻径の平均値など
の別の統計値に応じて巻径変化比較基準を変化させるよ
う構成した請求項2に記載のテープ状媒体走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003052106A JP4056406B2 (ja) | 2002-03-05 | 2003-02-28 | テープ状媒体走行装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002058219 | 2002-03-05 | ||
JP2002-58219 | 2002-03-05 | ||
JP2003052106A JP4056406B2 (ja) | 2002-03-05 | 2003-02-28 | テープ状媒体走行装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003331568A true JP2003331568A (ja) | 2003-11-21 |
JP4056406B2 JP4056406B2 (ja) | 2008-03-05 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4056406B2 (ja) |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003052106A patent/JP4056406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP4056406B2 (ja) | 2008-03-05 |
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