JPH11110852A - テープ装置およびテープの高速送り制御方法 - Google Patents

テープ装置およびテープの高速送り制御方法

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JPH11110852A
JPH11110852A JP9270979A JP27097997A JPH11110852A JP H11110852 A JPH11110852 A JP H11110852A JP 9270979 A JP9270979 A JP 9270979A JP 27097997 A JP27097997 A JP 27097997A JP H11110852 A JPH11110852 A JP H11110852A
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tape
speed
core
diameter
hub
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JP9270979A
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Tomonori Kato
智則 加藤
Ichiro Nakajima
伊智郎 中島
Tatsuya Kushima
達也 九島
Yoshiyuki Arai
淑之 新井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大径および小径のハブが混用されているテー
プの早送り・巻き戻しの際に、小径ハブを用いたテープ
の所要時間を、安全かつ確実に短縮する。 【解決手段】 磁気テープの両端に固着された1対のハ
ブが係合された1対のリール台の一方を回転駆動して、
磁気テープの早送り・巻き戻しをする際に、供給側・巻
き取り側のリール台の回転数を継続的に測定して、その
比を求める。この回転数比と、ハブ径の大小に対応する
2つの設定値との大小を比較することにより、ハブ径の
大小を自動的に判別して、それぞれ最適なタイミングま
で、高速で早送り・巻き戻しを行なってから、減速す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数種のハブ径
に対応した早送りや巻き戻しなどの高速送りが可能な、
テープの高速送り制御方法およびこの方法を用いたテー
プ再生装置、テープ記録再生装置などのテープ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウォークマン(登録商標)のよう
なヘッドホン式ステレオカセットプレーヤが、パーソナ
ル・オーディオ装置として、広く用いられている。ま
た、AM・FMのラジオ受信機と、カセットテープを記
録媒体とするステレオテープレコーダとを複合したオー
ディオ装置、いわゆる「ラジカセ」も、ラジオ放送番組
の録音、いわゆるエヤチェックを容易に行なうことがで
きるため、広く用いられている。
【0003】上述のようなオーディオ装置で用いられる
「コンパクトカセット」では、図4Aに示すように、磁
気テープMTの一端が一方の巻心(以下、ハブ(hu
b)という)1Sに固定されて巻回されており、磁気テ
ープMTの他端が他方のハブ2Sに固定されている。
【0004】そして、テープ装置のテープ駆動系のモー
タによりドライブされる1対のリール駆動軸が、1対の
ハブ1S,2Sにそれぞれ挿通されて、例えば、右側の
ハブ2Sが反時計方向に駆動されるときは、矢印FWD
で示す順方向に、磁気テープMTが左側のハブ1Sから
送り出されて、右側のハブ2Sに巻き取られる。
【0005】ハブ2Sが同方向に駆動され続けて、ハブ
1Sに巻回されていた磁気テープMTは全てハブ2Sに
巻き取られると、後述のように、テープの終端が検出さ
れて、ハブ2Sの駆動が停止される。
【0006】また、図4Bに示すような、左側のハブ1
Bが時計方向に駆動されるときには、矢印REVで示す
逆方向に、磁気テープMTが右側のハブ2Bから送り出
されて、左側のハブ1Bに巻き取られ、上述と同様に、
制御される。
【0007】そして、磁気テープMTの早送り・巻き戻
し(FF/REW)の際に、巻き取りに要する時間を短
縮するため、はじめは高速でFF/REWを行ない、磁
気テープの端部になると速度を低減して低速のFF/R
EWに切り換えるようにして、テープの損傷を防止して
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、FF/RE
Wの際の速度を低減するテープの端部位置の検出は、例
えば供給側リール台の回転数と、巻き取り側リール台の
回転数の比により求める方法などが用いられている。
【0009】ところが、図4A,図4Bに示したよう
に、「コンパクトカセット」のハブには、小さい直径D
sのハブ(細ハブ)1S,2Sと、大きい直径Dbのハ
ブ(太ハブ)1B,2Bとがあって、テープの長短など
によって使い分けられている。
【0010】例えば、往復の記録・再生時間が46分
と、比較的短いテープには、図4Bに示すような、太ハ
ブ1B,2Bが用いられ、また、記録・再生時間が60
分と、比較的長いテープには、図4Aに示すような、細
ハブ1S,2Sが用いられる。
【0011】上述のような、太ハブを用いたテープ(以
下、太ハブテープという)と、細ハブを用いたテープ
(以下、細ハブテープという)とが混在する状況では、
1対のリール台の回転数比に基づく、テープ端末部の検
出のスレッショールド値(しきい値)として、安全のた
め、太ハブテープに対応する回転数比に選定せざるを得
なかった。
【0012】従って、従来のテープ装置では、太ハブテ
ープのFF/REWを行なう場合には、最適なタイミン
グで、高速FF/REWモードから低速FF/REWモ
ードに切り換えられてしまい、安全に、かつ、短時間
で、早送り・巻き戻しを終了することができる。
【0013】しかしながら、細ハブテープのFF/RE
Wを行なう場合にも、リール台の回転速度比が太ハブテ
ープ対応のスレショルドに達した時点で、高速FF/R
EWモードから低速FF/REWモードに切り換えられ
てしまう。そして、この切り換え時点で供給側の細ハブ
に残った、太ハブの直径Dbよりもやや大きな巻径のテ
ープは、低速FF/REWモードで巻き取られることに
なって、その分だけ、早送り・巻き戻しを終了するまで
の時間が長くなってしまうという問題があった。
【0014】かかる点に鑑み、この発明の目的は、大小
のハブ径のテープが混在する状況で、テープの早送り・
巻き戻しのテープ高速送りの際に、ハブ径の大小を自動
的に判別して、ハブ径の大小に拘わらず、最適なタイミ
ングで、高速モードから低速モードに切り換えることが
できて、小径ハブの場合、早送り・巻き戻しの所要時間
を、安全かつ確実に、短縮することができる、テープ装
置およびテープの高速送り制御方法を提供するところに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明によるテープ装置は、一方にテープ
始端が、他方にテープ終端が固定された、大径もしくは
小径の1対の巻心を備えるテープカセットの装填部と、
前記テープカセットの前記1対の巻心に係合する1対の
リール台と、前記1対のリール台を回転駆動してテープ
を一方の巻心側から他方の巻心側に走行させるリール台
駆動手段と、前記1対のリール台のそれぞれの回転数を
測定するリール台回転数測定手段と、前記1対のリール
台のテープ供給側およびテープ巻き取り側のリール台の
回転数の比を求める回転数比演算手段と、前記リール台
駆動手段により前記テープが高速送りされている場合に
おいて、前記回転数比演算手段に求められた前記1対の
リール台の回転数比と、前記大径の巻心の場合のテープ
端部近傍に対応して予め設定された第1の終期回転数比
とに基づくタイミングで、テープ走行速度を低減するよ
うに前記リール台駆動手段を制御する第1の速度低減制
御手段と、前記第1の速度低減制御手段でテープ走行速
度を低減した後の前記回転数比演算手段からの前記1対
のリール台の回転数比と、前記小径の巻心であるかどう
かを判別するために予め設定された第1の判別回転数比
とを比較することにより、前記テープカセットの巻心が
小径であると判別したときに、前記テープ走行速度を再
度高速送り速度にするように前記リール台駆動手段を制
御する再高速制御手段と、前記再高速制御手段でテープ
走行速度が高速にされた後の前記回転数比演算手段から
の前記1対のリール台の回転数比と、前記小径の巻心の
場合のテープ端部近傍に対応して予め設定された第2の
終期回転数比とに基づくタイミングで、テープ走行速度
を低減するように前記リール台駆動手段を制御する第2
の速度低減制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】この請求項1の発明のテープ装置において
は、早送りや巻き戻し時には、カセットテープが細ハブ
テープの場合には、一旦、第1の速度低減制御手段によ
り太ハブテープの場合のテープ端部近傍でテープ速度が
低減されるが、再高速制御手段により再び高速の早送り
および巻き戻し速度にされ、その後、第2の速度低減制
御手段により細ハブテープのテープ端部近傍でテープ速
度が低減される。したがって、細ハブテープの場合に
も、従来に比べて短時間の早送り、巻き戻しができる。
【0017】また、請求項2の発明のテープ装置におい
ては、請求項1において、テープの高速送りの初期に、
前記回転数比演算手段で求められた前記1対のリール台
の回転数比と、前記小径の巻心であるか否かを判別する
ために予め設定された第2の判別回転数比とを比較し
て、前記装填されたテープカセットが小径の巻心である
か否かを判定する小径巻心判定手段を備え、前記小径巻
心判定手段で前記テープカセットの巻心が小径であると
判定されたときには、前記第1の速度低減制御手段と、
前記再高速制御手段とは実行せずに、前記第2の速度低
減制御手段のみを実行するようにすることを特徴とす
る。
【0018】この請求項2の発明によれば、早送りや巻
き戻しのテープ高速送りの初期に、小径巻心判定手段に
よりカセットテープが細ハブかどうかを判定する。そし
て、細ハブと判定したときには、第2の速度低減制御手
段のみにより、テープ端部近傍を検出するようにするの
で、細ハブテープの場合に、従来に比べて、より短時間
の早送り、巻き戻しができる。
【0019】また、請求項3の発明のテープ装置におい
ては、請求項1または請求項2に記載のテープ装置にお
いて、前記再高速制御手段における前記回転数比演算手
段からの前記1対のリール台の回転数比と、前記第1の
判別回転数比との比較結果により、あるいは、前記小径
巻心判定手段における前記回転数比演算手段で求められ
た前記1対のリール台の回転数比と、前記第2の判別回
転数比との比較結果により、前記装填部に装填されたテ
ープカセットの巻心が大径であるか、小径であるかを判
別したときに巻心径判別情報を生成する巻心径判別情報
生成手段を設けると共に、前記巻心径判別情報生成手段
で前記装填されているテープカセットの巻心径判別情報
が生成された後に、前記テープの高速送りがなされたと
きには、前記巻心径判別情報に応じて定まる前記第1の
終期回転数比あるいは前記第2の終期回転数比を用い
て、前記第1の速度低減制御手段あるいは前記第2の速
度低減制御手段で前記テープの終端部近傍での速度低減
制御を行うようにすることを特徴とする。
【0020】この請求項3の発明の場合には、装填され
たテープカセットが細ハブテープか、太ハブテープかを
検出すると、巻心径判別情報を生成して保持する。そし
て、一旦装填されたカセットテープの巻心の径が小径か
大径かが検出された後には、太ハブテープの場合には、
第1の速度低減制御手段が用いられて、テープ端部近傍
の検出がなされて、テープ高速送りから速度低減され
る。また、細ハブテープの場合には、第2の速度低減制
御手段が用いられて、テープ端部近傍の検出がなされ
て、テープ高速送りから速度低減される。
【0021】したがって、それぞれのハブ径に応じた適
切な速度低減がなされ、ハブ径に応じた短時間の早送
り、巻き戻しが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明によるテープ装置およびテープの高速送り制御方法の
実施の形態について説明する。
【0023】図1は、この実施の形態のテープ装置のテ
ープ走行駆動制御装置10を示すものである。
【0024】図1に示すような、テープ走行駆動制御装
置10の1対のリール駆動軸11,12が、例えば図4
Aに示した1対のハブ1S,2Sにそれぞれ挿通され
て、例えば、右側のハブ2Sが反時計方向に駆動される
ときは、図4Aに示したように、矢印FWDで示す順方
向に、磁気テープMTが左側のハブ1Sから送り出され
て、右側のハブ2Sに巻き取られる。
【0025】ハブ2Sが同方向に駆動され続けて、ハブ
1Sに巻回されていた磁気テープMTは全てハブ2Sに
巻き取られると、後述のように、テープの終端が検出さ
れて、ハブ2Sの駆動が停止される。
【0026】また、テープ走行駆動制御装置10のリー
ル駆動軸11,12は、それぞれリール台13,14と
結合され、伝達機構15を通じて、モータ16の動力が
リール駆動軸11,12に伝達される。なお、伝達機構
15は、複数のプーリおよび歯車、カムおよびプランジ
ャなどから構成される。
【0027】テープ走行駆動制御装置10には、マイク
ロコンピュータ21が搭載されて、複数の操作キーKa
〜Knが接続される。マイクロコンピュータ21により
生成された制御信号が、サーボ制御回路22に供給され
て、モータ16の回転方向および速度が制御される。
【0028】そして、リール台13,14の周縁部13
p,14pは、例えば、銀色と黒色とに交互に塗り分け
られ、この周縁部13p,14pにそれぞれ対向して、
フォトカプラのような発光・受光部23,24が配設さ
れて、光学的周波数発生器(FG)が形成される。両発
光・受光部23,24の出力がマイクロコンピュータ2
1に供給されて、リール台13,14の回転速度が検出
される。
【0029】なお、簡単のため、図示は省略したが、ハ
ブ1S,2S;1B,2Bの内周部には、複数の突起が
設けられ、これに対応して、リール駆動軸11,12に
は、軸方向に複数の突条が設けられる。また、図4で
は、磁気テープやハブなどを収納するテープカセットの
図示も省略した。
【0030】また、テープ端末部の検出は、マイクロコ
ンピュータ21において、発光・受光部23,24の出
力に基づき、リール台13,14の回転数の比率を演算
し、これと予め定められているスレッショールド値と比
較することにより行なうものである。
【0031】そして、この実施の形態では、発光・受光
部23,24の出力に基づいて、磁気テープの早送り・
巻き戻し中に、ハブ径の大小を自動的に判別しながらテ
ープ高速送り制御が、マイクロコンピュータ21のプロ
グラムにより、ソフトウェア的に実行される。
【0032】[ハブ径判別付きFF/REW処理]次
に、この実施の形態のハブ径判別付きFF/REW処理
について説明する。以下の説明においては、早送り・巻
き戻しに共通とするために、テープの走行方向に拘わら
ず、1対のリール台の一方を供給側とし、他方を巻き取
り側とすると共に、供給側および巻き取り側の各リール
の回転数(回転速度と同じ意味に用いる)をNs,Nt
とする。
【0033】テープ駆動装置の複数の操作キーのうち、
早送りキー、または、巻き戻しキーが押されて、図2に
示すようなハブ径判別付きFF/REW処理ルーチン1
00がスタートすると、まず、ステップ101におい
て、最初の数秒間は、低速FF/REWモードでテープ
が巻き取られて、次のステップ102では、ハブ判別フ
ラグの有無が判断される。
【0034】この判別フラグは、テープカセットが駆動
装置から取り出されるとクリヤされるようになってお
り、テープカセットの装填後、初めての早送り、また
は、巻き戻しの場合は、ハブ判別フラグが無く、処理は
ステップ103に進む。また、ハブ判別フラグが有る場
合には、図3に示すような判別ハブ径対応FF/REW
処理200に移行する。
【0035】ハブ判別フラグが無い場合は、ステップ1
03で、供給側と巻取側の各リール台の回転数Ns,N
tが測定されて、その比Ns/Ntが求められる。
【0036】なお、各リール台の回転数の測定と回転数
比の演算とは、テープの巻き取りが終了する直前まで、
継続して行なわれる。
【0037】リール台の回転数比は、供給側および巻き
取り側のテープの巻径に応じて変化する。例えば、前出
図4A,図4Bに示すように、巻き取り側のハブ2S,
1Bにテープが巻き取られていない状態では、供給側の
回転数が最小となって、回転数比も最小となる。
【0038】また、前出図4A,図4Bにおいて、矢印
FWD,REVで示したテープの送り方向を反転した場
合には、供給側の回転数が最大となって、回転数比も最
大となる。そして、この最大の回転数比は、ハブ径の大
小に応じて異なり、概ね、ハブ径に反比例する。
【0039】この実施の形態では、このことに基づい
て、高速FF/REWモードから低速FF/REWモー
ドに切り換えるタイミングを決定する、回転数比のスレ
ッショールド値を、太ハブテープに対しては、例えば、
[1.6]に設定すると共に、細ハブテープに対して
は、例えば、[2.0]に設定する。
【0040】次のステップ104において、回転数比N
s/Ntが、太ハブテープに対応のスレッショールド値
[1.6]を超えているか否かが判断される。
【0041】このステップ104で、回転数比Ns/N
tが太ハブテープのスレッショールド値[1.6]を超
えている場合は、供給側のテープの初期の巻径が太ハブ
の直径より小さい状態にある、換言すれば、巻き取り中
のテープが細ハブテープであるので、処理はステップ1
11に進み、巻き取り中のテープを細ハブテープと判断
して、フラグを[0]とする。
【0042】次のステップ112では、高速FF/RE
Wモードに切り換えられて、回転数比Ns/Ntが細ハ
ブテープのスレッショールド値[2.0]に到達するま
で、高速モードが継続されてから、テープ損傷防止のた
めに減速される(ステップ113,114)。
【0043】そして、テープの終端まで巻き取られて、
リール台の回転が停止したことが、光学的FGの出力が
直流になったことによって、検出されると(ステップ1
15)、ステップ116に進み、いわゆる、オートシャ
ットオフで、モータの給電が遮断されて、ルーチン10
0が終了する。
【0044】一方、テープ中間部からのFF/REWで
あって、ステップ104において、回転数比Ns/Nt
が太ハブテープに対応のスレッショールド値[1.6]
以下の場合には、供給側のテープの初期の巻径が太ハブ
の直径より大きい状態であって、ハブ径の大小は判らな
い。
【0045】処理はステップ104からステップ121
に移行して、一旦、高速FF/REWモードに切り換え
られ、回転数比Ns/Ntが太ハブテープのスレッショ
ールド値[1.6]に到達するまで、高速モードが継続
されてから、減速される(ステップ122,123)。
【0046】次のステップ124では、回転数比Ns/
Ntが、太ハブテープに対応のスレッショールド値
[1.6]より大きい値、例えば、[1.8]以上にな
ったか否かが判断される。
【0047】回転数比Ns/Ntが、太ハブテープに対
応のスレッショールド値より大きい[1.8]以上にな
った場合は、ステップ123における減速中に、供給側
のテープの巻径が太ハブの直径より小さくなっているの
で、処理はステップ124からステップ111に移行し
て、巻き取り中のテープが細ハブテープと判断し、フラ
グを[0]とする。
【0048】そして、前述したステップ112〜ステッ
プ116の処理を経て、ルーチン100が終了する。
【0049】また、ステップ123における減速の後、
回転数比Ns/Ntが、太ハブテープに対応のスレッシ
ョールド値より大きい[1.8]に満たないまま、即
ち、供給側のテープの巻径が太ハブの直径より小さくな
らないまま、テープの終端まで巻き取られたことが検出
されると(ステップ124,125)、太ハブと判断し
てフラグ[1]を立て(ステップ126)、その後、ス
テップ116のオートシャットオフ処理を経て、ルーチ
ン100が終了する。
【0050】上述のように、ハブ径判別FF/REW処
理ルーチン100では、大径および小径のハブが混用さ
れているテープの早送り・巻き戻しの際、供給側・巻き
取り側のリール台の回転数を測定して、その比を求める
と共に、この回転数比と、ハブ径の大小に対応する2つ
の設定値との大小を比較することにより、ハブ径の大小
を自動的に判別して、それぞれに最適なタイミングま
で、高速で早送り・巻き戻しを行なってから、減速され
るようにしたので、小径ハブを用いたテープの所要時間
を、安全かつ確実に、短縮することができる。
【0051】図2のハブ径判別付きFF/REW処理ル
ーチン100のステップ102において、ハブ判別フラ
グが有る場合には、前述のように、図3に示すような判
別ハブ径対応FF/REW処理200に移行する。
【0052】この判別ハブ径対応FF/REW処理20
0が実行されると、最初のステップ201と次のステッ
プ202では、判別フラグに基づいて、細ハブ・太ハブ
の判断がなされる。
【0053】細ハブである場合、処理はステップ203
に進んで、高速FF/REWモードに切り換えられ、回
転数比Ns/Ntが細ハブテープのスレッショールド値
[2.0]に到達するまで、高速モードが継続されてか
ら、減速される(ステップ204,205)。
【0054】そして、テープの終端まで巻き取られたこ
とが検出されると(ステップ206)、ステップ207
のオートシャットオフ処理を経て、判別ハブ径対応FF
/REW処理200が終了する。
【0055】一方、ステップ202での判断が太ハブで
ある場合、処理はステップ208に移行して、高速FF
/REWモードに切り換えられ、回転数比Ns/Ntが
太ハブテープのスレッショールド値[1.6]に到達す
るまで、高速モードが継続されてから(ステップ20
9)、ステップ205に進んで減速される。
【0056】そして、テープの終端まで巻き取られると
(ステップ206)、ステップ207のオートシャット
オフ処理を経て、判別ハブ径対応FF/REW処理20
0が終了する。
【0057】上述のように、判別ハブ径対応FF/RE
W処理200では、大径および小径のハブが混在するテ
ープの早送り・巻き戻しの際に、ハブ径の大小に対応す
る判別フラグに基づいて、簡単な処理により、それぞれ
のハブ径に最適なタイミングまで、高速で早送り・巻き
戻しを行なってから減速されるようにしたので、同一テ
ープのFF/REWを繰り返し行なう場合に、小径ハブ
を用いたテープの早送り・巻き戻しの所要時間を、安全
かつ確実に、短縮することができる。
【0058】[他の実施の形態]上述の実施の形態で
は、この発明をコンパクトカセット用の、テープ駆動制
御装置および駆動制御方法に適用した場合について説明
したが、ビデオテープカセットにおいても、大径ハブと
小径ハブとが用いられているので、この発明は、ビデオ
テープカセットの、テープ駆動制御装置および駆動制御
方法にも全く同様に適用することができて、同様の効果
を奏する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項4の発明によれば、太ハブテープの場合には、安全
に早送りや巻き戻しのテープ高速送りができると共に、
細ハブテープの場合には、第1の速度低減制御手段によ
り太ハブテープの場合のテープ端部近傍でテープ速度が
低減されるが、再高速制御手段により再び高速の早送り
および巻き戻し速度にされ、その後、第2の速度低減制
御手段により細ハブテープのテープ端部近傍でテープ速
度が低減されるので、従来に比べて短時間の早送り、巻
き戻しができる。
【0060】また、請求項2および請求項5の発明によ
れば、大径および小径のハブが混用されているテープの
早送り・巻き戻しの際に、早送りや巻き戻しのテープ高
速送りの初期に、小径巻心判定手段によりカセットテー
プが細ハブかどうかを判定するので、細ハブテープの場
合の早送り・巻き戻しの所要時間を、安全かつ確実に、
短縮することができる。
【0061】また、請求項3および請求項6の発明によ
れば、装填されたテープカセットが細ハブテープか、太
ハブテープかが検出された後には、それぞれのハブ径に
応じたテープの端部近傍で速度低減することができるの
で、大径および小径のハブが混用されているテープの早
送り・巻き戻しの所要時間を、安全かつ確実に、短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるテープ装置の実施の形態のテー
プ走行駆動制御装置を示す図である。
【図2】この発明によるテープの高速送り制御方法の実
施の形態のハブ径判別付きFF/REW処理を説明する
ための流れ図の一部である。
【図3】この発明によるテープの高速送り制御方法の実
施の形態のハブ径判別付きFF/REW処理を説明する
ための流れ図の一部である。
【図4】この発明を説明するための概念図である。
【符号の説明】
1B,2B…大径ハブ(太ハブ)、1S,2S…小径ハ
ブ(細ハブ)、10…テープ駆動制御装置および駆動制
御方法、11,12…リール駆動軸、13,14…リー
ル台、15…伝達機構、16…モータ、21…マイクロ
コンピュータ、22…サーボ制御回路、23,24…発
光・受光部、100…ハブ径判別FF/REW処理ルー
チン、200…判別ハブ径対応FF/REW処理ルーチ
ン、MT…磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 淑之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方にテープ始端が、他方にテープ終端が
    固定された、大径もしくは小径の1対の巻心を備えるテ
    ープカセットの装填部と、 前記テープカセットの前記1対の巻心に係合する1対の
    リール台と、 前記1対のリール台を回転駆動してテープを一方の巻心
    側から他方の巻心側に走行させるリール台駆動手段と、 前記1対のリール台のそれぞれの回転数を測定するリー
    ル台回転数測定手段と、 前記リール台回転数測定手段で測定されたテープ供給側
    およびテープ巻き取り側のリール台の回転数の比を求め
    る回転数比演算手段と、 前記リール台駆動手段により前記テープが高速送りされ
    ている場合において、前記回転数比演算手段に求められ
    た前記1対のリール台の回転数比と、前記大径の巻心の
    場合のテープ端部近傍に対応して予め設定された第1の
    終期回転数比とに基づくタイミングで、テープ走行速度
    を低減するように前記リール台駆動手段を制御する第1
    の速度低減制御手段と、 前記第1の速度低減制御手段でテープ走行速度を低減し
    た後の前記回転数比演算手段からの前記1対のリール台
    の回転数比と、前記小径の巻心であるかどうかを判別す
    るために予め設定された第1の判別回転数比とを比較す
    ることにより、前記テープカセットの巻心が小径である
    と判別したときに、前記テープ走行速度を再度高速送り
    速度にするように前記リール台駆動手段を制御する再高
    速制御手段と、 前記再高速制御手段でテープ走行速度が高速にされた後
    の前記回転数比演算手段からの前記1対のリール台の回
    転数比と、前記小径の巻心の場合のテープ端部近傍に対
    応して予め設定された第2の終期回転数比とに基づくタ
    イミングで、テープ走行速度を低減するように前記リー
    ル台駆動手段を制御する第2の速度低減制御手段と、 を備えることを特徴とするテープ装置。
  2. 【請求項2】テープの高速送りの初期に、前記回転数比
    演算手段で求められた前記1対のリール台の回転数比
    と、前記小径の巻心であるか否かを判別するために予め
    設定された第2の判別回転数比とを比較して、前記装填
    されたテープカセットが小径の巻心であるか否かを判定
    する小径巻心判定手段を備え、 前記小径巻心判定手段で前記テープカセットの巻心が小
    径であると判定されたときには、前記第1の速度低減制
    御手段と、前記再高速制御手段とは実行せずに、前記第
    2の速度低減制御手段のみを実行するようにすることを
    特徴とする請求項1に記載のテープ装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のテープ装
    置において、 前記再高速制御手段における前記回転数比演算手段から
    の前記1対のリール台の回転数比と、前記第1の判別回
    転数比との比較結果により、あるいは、前記小径巻心判
    定手段における前記回転数比演算手段で求められた前記
    1対のリール台の回転数比と、前記第2の判別回転数比
    との比較結果により、前記装填部に装填されたテープカ
    セットの巻心が大径であるか、小径であるかを判別した
    ときに巻心径判別情報を生成する巻心径判別情報生成手
    段を設けると共に、 前記巻心径判別情報生成手段で前記装填されているテー
    プカセットの巻心径判別情報が生成された後に、前記テ
    ープの高速送りがなされたときには、前記巻心径判別情
    報に応じて定まる前記第1の終期回転数比あるいは前記
    第2の終期回転数比を用いて、前記第1の速度低減制御
    手段あるいは前記第2の速度低減制御手段で前記テープ
    の終端部近傍での速度低減制御を行うようにすることを
    特徴とするテープ装置。
  4. 【請求項4】一方にテープ始端が、他方にテープ終端が
    固定された、大径もしくは小径の1対の巻心を備えるテ
    ープカセット中のテープの高速送りをする際に、前記テ
    ープの固定端部近傍において、前記テープ速度を低減さ
    せるようにするテープの高速送り制御方法において、 前記テープカセットの巻心の径が不明であるときには、 前記1対の巻心に係合した1対のリール台のテープ供給
    側およびテープ巻き取り側の回転数の比と、前記大径の
    巻心の場合のテープ端部近傍に対応して予め設定された
    第1の終期回転数比とに基づくタイミングで、テープ走
    行速度を低減するようにする第1の速度低減工程と、 前記第1の速度低減工程の後の前記1対のリール台の回
    転数比と、前記小径の巻心であるかを判別するために予
    め設定された第1の判別回転数比とを比較することによ
    り、前記テープカセットの巻心が小径であると判別した
    ときに、前記テープ走行速度を再度高速送り速度にする
    ように制御する再高速制御工程と、 前記再高速制御工程でテープ走行速度が高速にされた後
    の前記1対のリール台の回転数比と、前記小径の巻心の
    場合のテープ端部近傍に対応して予め設定された第2の
    終期回転数比とに基づくタイミングで、テープ走行速度
    を低減するように制御する第2の速度低減工程と、 を行うことを特徴とするテープの高速送り制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のテープの高速送り制御方
    法において、 前記第1の速度低減工程の前に、前記1対のリール台の
    回転数比と、前記小径の巻心であるか否かを判別するた
    めに予め設定された第2の判別回転数比とを比較して、
    前記装填されたテープカセットが小径の巻心であるか否
    かを判定する小径巻心判定工程を設け、 前記小径巻心判定工程で前記テープカセットの巻心が小
    径であると判定されたときには、前記第1の速度低減工
    程と、前記再高速制御工程とは実行せずに、前記第2の
    速度低減工程のみを実行するようにすることを特徴とす
    るテープの高速送り制御方法。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載のテープの
    高速送り制御方法において、 前記小径巻心判定工程あるいは前記再高速制御工程にお
    いて、前記テープカセットの巻心が大径であるか、小径
    であるかを判別したときに巻心径判別情報を生成する巻
    心径判別情報生成工程を備え、 前記巻心径判別情報生成工程で前記テープカセットの巻
    心径判別情報が生成された後には、テープ高速送りの
    後、前記巻心径判別情報に基づいて前記第1の速度低減
    工程あるいは第2の速度低減工程のいずれかのみを実行
    することを特徴とするテープの高速送り制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1022734A2 (en) * 1999-01-25 2000-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tape-like medium running device
EP1041550A2 (en) * 1999-03-30 2000-10-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tape transport device

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EP1022734A2 (en) * 1999-01-25 2000-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tape-like medium running device
EP1022734A3 (en) * 1999-01-25 2004-02-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tape-like medium running device
EP1041550A2 (en) * 1999-03-30 2000-10-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tape transport device
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