JP2000149669A - 絶縁電線 - Google Patents

絶縁電線

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JP2000149669A
JP2000149669A JP10321720A JP32172098A JP2000149669A JP 2000149669 A JP2000149669 A JP 2000149669A JP 10321720 A JP10321720 A JP 10321720A JP 32172098 A JP32172098 A JP 32172098A JP 2000149669 A JP2000149669 A JP 2000149669A
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JP
Japan
Prior art keywords
insulated wire
projecting part
wires
insulator
wire
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Pending
Application number
JP10321720A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakajima
寛士 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁体自体あるいは絶縁体表面の粘着性を低下
させるのではなく、たば巻き時の電線同士の接触面積を
減少させることにより電線同士の粘着性を低下させた絶
縁電線を提供すること。 【解決手段】導体の上から被覆した主成分がテトラフル
オロエチレン−プロピレン系共重合体絶縁体の外周表面
に、その高さとその幅が共に0.1mm〜1mmであり且つ
そのピッチが前記絶縁電線をたば巻きした時の外径の2
分の1以下である螺旋状の突起部を長手方向に形成した
ことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絶縁電線、特にテト
ラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体を絶縁体と
する絶縁電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中心となる導体の周りに絶縁体が設けら
れてなる絶縁電線はさまざまな分野・用途に適用されて
いる。適用分野・用途を決定する要素の一つは絶縁体の
材質である。一般に、テトラフルオロエチレン−プロピ
レン系共重合体は、高度の熱安定性、耐油性、絶縁性、
耐薬品性および難燃性を有する架橋可能な含ふっ素エラ
ストマ共重合体として知られており、これを導体または
電線コア外周に被覆した絶縁電線は、モータや変圧器等
の口出し線または熱器具等の内部配線等に用いられてい
る。
【0003】また、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体は、粘着性が強いために、絶縁電線をたば
巻き状態から引き出す場合、電線同士が粘着し電線の引
き出しが困難になるという問題を抱えていた。従来、上
記の問題を回避するために絶縁体表面に離型剤を塗布す
る等して電線同士の粘着性を低下させることにより電線
を引き出し易くしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の絶縁電線には以
下の問題点があった。
【0005】絶縁体として用いているテトラフルオロエ
チレン−プロピレン系共重合体は、粘着性が強いため
に、絶縁電線をたば巻き状態から引き出す場合電線同士
が粘着し、絶縁電線の引き出しが困難であるという問題
を抱えており、この問題を回避するために絶縁体表面に
離型剤を塗布する等して電線同士の粘着性を低下させる
方法を用いていた。しかし、離型剤の最適量が定まら
ず、離型剤の塗布量は多ければ滑りすぎてワイヤストリ
ッパーによる端末剥離時の作業性が悪化し、少なければ
電線同士が粘着してたば巻き状態から絶縁電線が引き出
せなくなるといった不具合があった。
【0006】従って本発明の目的は、前記した従来技術
の欠点を解消し、絶縁体自体あるいは表面の粘着性を低
下させるのではなく、たば巻き時の電線同士の接触面積
を減少させることにより電線同士の粘着性を低下させた
絶縁電線を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、導体の上から被覆した絶縁体の外周表面に
螺旋状の突起部を長手方向に形成した。
【0008】また、前記の突起部は、その高さとその幅
が共に0.1mm〜1mmであり、且つそのピッチが前記絶
縁電線をたば巻きした時の外径の2分の1以下であるよ
うにした。
【0009】さらに、前記の絶縁体および突起部は、そ
の主成分がテトラフルオロエチレン−プロピレン系共重
合体とした。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の絶縁電線の一実
施例を示した断面図である。図2は、図1の絶縁電線の
側面図である。1は導体、2は絶縁体、3は突起部であ
る。突起部3は、絶縁電線の長手方向に螺旋状に形成さ
れている。このように突起部3を絶縁体2の外周に形成
することで、絶縁電線をたば巻きした時の電線同士の接
触面積を減少させることが可能であり、その結果として
電線同士の粘着性を低下させることができる。
【0011】突起部3の寸法は、絶縁電線たば巻き時の
巻き付け力による突起部の潰れの防止およびワイヤスト
リッパーによる端末剥離時の作業性を考慮して、高さお
よび幅共に0.1mm〜1mm、より好ましくは0.3mm〜
0.7mmとするのが望ましい。また、ピッチについて
は、絶縁電線たば巻き時に突起部3と絶縁電線との接触
個所が最低でも6個以上となるように、絶縁電線たば巻
き時の外径の2分の1以下とするのが望ましい。
【0012】以下では、実際に絶縁電線を試作し引き出
し易さについて検討した結果について述べる。
【0013】導体1に外径0.78mmの錫メッキ軟銅線
を、絶縁体2と突起部3にテトラフルオロエチレン−プ
ロピレン系共重合体を用い、絶縁体の厚さが0.35mm
となるように押出機で押し出し被覆した後、適度に架橋
して外径1.48mmの絶縁電線を製造した。突起部3の
高さと幅は共に0.5mm、ピッチは20cmとした。そし
て、製造した絶縁電線を外径40cmでたば巻きし、1ヶ
月放置した。同時に突起部3がなく、離型剤を塗布しな
い絶縁電線も準備した。
【0014】その後、絶縁電線の引き出し易さを比較し
てみたところ、突起部3がなく離型剤を塗布しなかった
絶縁電線は電線同士が粘着し電線を容易に引き出すこと
ができなかったのに対し、突起部3を設けた絶縁電線は
容易に電線を引き出すことが可能であった。
【0015】なお、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体としては、主成分のテトラフルオロエチレ
ンとプロピレンに加えて、これらと共重合可能な成分、
例えばエチレン、イソブチレン、アクリル酸およびその
アルキルエステル、メタクリル酸およびそのアルキルエ
ステル、ふっ化ビニル、ふっ化ビニリデン、ヘキサフル
オロプロペン、クロロエチルビニルエーテル、クロロト
リフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエー
テル等を適当に含有させたものでも良い。
【0016】
【発明の効果】本発明の絶縁電線は、絶縁体の外周面上
に螺旋状の突起部を長手方向に形成したことから、絶縁
電線たば巻き時の電線同士の接触面積を減少させ電線同
士の粘着性を低下させることが可能となり、たば巻きし
た絶縁電線を容易に引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁電線の一実施例を示した断面図で
ある。
【図2】図1の絶縁電線の側面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁体 3 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体の上から被覆した絶縁体の外周表面に
    螺旋状の突起部を長手方向に形成してなることを特徴と
    する絶縁電線。
  2. 【請求項2】突起部は、その高さとその幅が共に0.1
    mm〜1mmであり、且つそのピッチが前記絶縁電線をたば
    巻きした時の外径の2分の1以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の絶縁電線。
  3. 【請求項3】絶縁体および突起部は、その主成分がテト
    ラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体であること
    を特徴とする請求項1記載の絶縁電線。
JP10321720A 1998-11-12 1998-11-12 絶縁電線 Pending JP2000149669A (ja)

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