JP2528934Y2 - 三層押し出し電力ケーブル - Google Patents

三層押し出し電力ケーブル

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JP2528934Y2 JP1991083881U JP8388191U JP2528934Y2 JP 2528934 Y2 JP2528934 Y2 JP 2528934Y2 JP 1991083881 U JP1991083881 U JP 1991083881U JP 8388191 U JP8388191 U JP 8388191U JP 2528934 Y2 JP2528934 Y2 JP 2528934Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内部半導電層、絶縁
体、外部半導電層の三層を同時に押し出して製造する
力ケーブルに係り、特に、外部半導電層の上に半導電性
テープを介さずに金属製の遮蔽テープを巻き付けても外
部半導電層を傷付けることがなく、ケーブル径を小さく
でき、ケーブル布設時の端末処理をスムーズに行うこと
のできる三層押し出し電力ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、三層押し出し電力ケーブルは、
図3に示す如き構成を有している。すなわち、電力ケー
ブル100は、中心に導体110の外側に内部半導電性
テープ120が縦添されており、この内部半導電性テー
プ120の上に内部半導電層130が被覆されている。
また、この内部半導電層130の外側に絶縁体140が
被覆されており、この絶縁体140の外側に外部半導電
層150が被覆されている。この内部半導電層130、
絶縁体140、外部半導電層150は、三層がほぼ同時
に押し出されて被覆される。
【0003】外部半導電層150の外側には、金属製の
遮蔽テープ(遮蔽銅テープ)170が巻回されており、
この遮蔽銅テープ170の上に押え巻テープ180が巻
回されている。そして、押え巻テープ180の上に合成
樹脂製(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂)の最外層シース
190が被覆されている。この外部半導電層150の外
側に巻回される遮蔽銅テープ170は、長尺幅のテープ
をスリット状に押し切りして図4に示す如く、巻き取っ
て形成されているため、遮蔽銅テープ170の両側端部
には、図5に示す如く、同一方向に向かったバリ17
1、172が発生している。
【0004】従来、この遮蔽銅テープ170は、両側端
部に発生しているバリ171、172を外部半導電層1
50に当接する方向に向けて巻回している。このため、
バリ171、172が外部半導電層150に食い込んだ
り、ケーブル曲げ時に外部半導電層150と遮蔽銅テー
プ170が滑らず遮蔽銅テープ170にキズ、シワ、凹
み等が発生する問題があった。そこで、従来は、図6に
示す如く、外部半導電層150の外周に半導電性テープ
160を巻回させて、外部半導電層150と遮蔽銅テー
プ170との間に半導電性テープ160を介在するよう
に構成している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
三層押し出し電力ケーブルにあっては、遮蔽銅テープ1
70を外部半導電層150の外周に巻回された半導電性
テープ160の上に巻回させる際に、遮蔽銅テープ17
0の両側端部に形成されたバリ171、172の向きを
考慮しないで半導電性テープ160の上に巻きつけてい
る。このため、半導電性テープ160の上に遮蔽銅テー
プ170を無造作に巻き付けると、バリ171、172
が半導電性テープ160を通して外部半導電層150に
食い込んだり、電力ケーブル100を曲げる際に、外部
半導電層150と遮蔽銅テープ170が滑らず金属テー
プにキズ、シワ、凹み等が発生するという問題点を有し
ている。
【0006】また、従来の三層押し出し電力ケーブルに
あっては、外部半導電層150の外側に半導電性テープ
160を巻き付け、この半導電性テープ160の上に遮
蔽銅テープ170を巻き付け、さらに、遮蔽銅テープ1
70の上に押え巻テープ180を巻回して、押え巻テー
プ180の上に最外層シース190を押し出し被覆して
いる。このため、シース190を押し出し被覆する際の
被覆熱で外部半導電層150に貼り付き、ケーブル布設
時に端末処理をする際、最外層シース190、押え巻テ
ープ180、遮蔽銅テープ170、半導電性テープ16
0、外部半導電層150、絶縁体140、内部半導電層
130と各層を階段状に剥離して接続するに、作業性が
著しく悪いという問題点を有している。
【0007】本考案の目的は、外部半導電層の上に金属
製の遮蔽テープを巻き付けても外部半導電層に傷を付け
ることがなく、ケーブル外径を小さくすることができ
ケーブル布設時の端末処理をスムーズに行うことができ
るようにしようとすることにある。
【0008】本願考案に係る三層押し出し電力ケーブル
は、導体に内部半導電テープを縦添えした上に内部半
導電層、絶縁体、外部半導電層の三層を同時押し出し被
覆し、該外部半導電層の外周面に動粘度10〜100
0cStのシリコーン・オイルを塗布した後、遮蔽銅テ
ープを両側端部のバリが中心軸より外周に向くように
回し、遮蔽銅テープの上に押え巻きテープを巻回してシ
ースを押し出し被覆して構成したものである。
【0009】
【0010】
【作用】外部半導電層と遮蔽銅テープとの間にシリコー
ン・オイルを介在させいているため、外部半導電層と遮
蔽銅テープとの間に半導電性テープを介在させることが
なく、同一の特性の電力ケーブルを従来より0.1mm
〜3mmケーブル外径を小さくすることができる。
【0011】また、外部半導電層と遮蔽銅テープとの間
にシリコーン・オイルを介在させいているため、外部半
導電層と遮蔽銅テープとの間に半導電性テープを介在さ
せることがなく、シースの押し出し被覆の際、シースの
被覆熱で半導電性テープが外部半導電層に貼り付くこと
がなくなり、ケーブル布設時の端末処理をスムーズに行
うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。図
1〜図2には、本考案に係る三層押し出し電力ケーブル
の一実施例が示されている。
【0013】図において、1は電力ケーブルである。2
は導体で、複数の銅の心線を撚り合わせて構成されてい
る。3は内部半導電性テープで、導体2の上に縦添えさ
れている。4は内部半導電層で、内部半導電性テープ3
の上に押出し機によって押し出し被覆されている。この
内部半導電性テープ3は、内部半導電層4を導体2の上
に直接押し出し被覆すると、押し出された合成樹脂が導
体2を構成する複数の心線の隙間に入り込み導体2の上
に直接押し出し被覆した内部半導電層4の表面に凹凸が
できてしまい、粗悪な製品となってしまうためである。
すなわち、導体2の上に内部半導電性テープ3を縦添え
することによって、内部半導電性テープ3の上に内部半
導電層4を押し出し被覆した場合、内部半導電性テープ
3によって内部半導電層4の表面の導体2を構成する複
数の心線の隙間への落ち込みを防止している。
【0014】5は絶縁体で、導体2に流れる電流が外部
に漏電するのを防止するためのものである。この絶縁体
5は、内部半導電層4の外周に押出し機によって押し出
し被覆される。6は外部半導電層で絶縁体5の外周に押
出し機によって押し出し被覆される。この内部半導電層
4、絶縁体5、外部半導電層6は、1つの押出し機によ
って三層がほぼ同時に、すなわち、内部半導電性テープ
3の上に内部半導電層4を押し出し、その直後に絶縁体
5を押し出し、さらにその直後、外部半導電層6を押し
出する。このように電力ケーブル1は、三層押し出しに
よって製造される。
【0015】7はシリコーン・オイルで、外部半導電層
6の外周面に塗布される。シリコーン・オイルは、比較
的重合度の低い油状の直鎖状ジメチルポリシロキサン
で、熱的、化学的安定性に特別に優れ、電気的性質も良
く、蒸気圧の低い液体である。このシリコーン・オイル
は、一般には、1〜10000センチストークス(cS
)の動粘度のものが使用されるが、外部半導電層6の
外周面に塗布されるシリコーン・オイル7は、動粘度
が、10〜1000cSのシリコーン・オイルであ
る。シリコーン・オイルの動粘度を、10〜1000c
としたのは、動粘度が10cS以下だと引火点が
200℃以下となり、電力ケーブル製造時の作業におい
て火災等を引き起こす危険があり、また、動粘度が10
00cS以上になると、外部半導電層6の外周面に塗
布した際に、外部半導電層6の外側に厚いシリコーン被
膜を形成してしまうため、この厚いシリコーン被膜が絶
縁層を形成し、外部半導電層6のうえに巻き付ける遮蔽
銅テープ8の遮蔽効果が低減するからである。
【0016】また、ここにいう動粘度は、流体の内部抵
抗を示す物性で、粘度(粘性率)ηを密度ρで割った値
で、その単位は、ストークス(St)である。この動粘
度の単位Stは、粘度(粘性率)ηの単位がグラム毎秒
センチメートル(g/s・cm)、密度ρの単位がグラ
ム毎立方センチメートル(g/cm3 )であるから、平
方センチメートル毎秒(cm2 /s)となる。そして、
1ストークス(St)は、 1St=1cm2 /s となる。
【0017】このシリコーン・オイル7の塗布は、三層
押し出しによって内部半導電層4、絶縁体5、外部半導
電層6が押し出し被覆された電力ケーブル1の外部半導
電層6の上から適量のシリコーン・オイル7を滴下し、
ワニスまたはスポンジ等によって均一に塗布する。この
シリコーン・オイル7の供給は、ポンプ等で定量的に行
う。
【0018】8は遮蔽銅テープで、外周面にシリコーン
・オイル7が均一に塗布された外部半導電層6の外側に
巻回されている。この遮蔽銅テープ8は、長尺幅のテー
プをスリット状に押し切りして製造されているため図5
に示す如き遮蔽銅テープ170同様、遮蔽銅テープ8の
両側端部に同一方向に向かったバリ81、82が発生し
ている。したがって、本実施例においては、図2に示す
如く、この遮蔽銅テープ8のバリ81、82が外部半導
電層6側に向かないように外部半導電層6の外側に巻き
つけている。こうすることにより、遮蔽銅テープ8のバ
リ81、82によって外部半導電層6の外表面を傷付け
るのを防止することができる。
【0019】9は押え巻テープで、遮蔽銅テープ8の上
に巻回されている。10はシースで、押え巻テープ9の
上に合成樹脂製(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂)を押出
し機によって押し出し被覆する。
【0020】したがって、本実施例によれば、外部半導
電層6と遮蔽銅テープ8との間にシリコーン・オイル7
を介在させているため、従来外部半導電層と遮蔽銅テー
プとの間に介在させていた半導電性テープを取り除くこ
とができ、同一の特性の電力ケーブルを従来より0.1
mm〜3mmケーブル外径を小さくすることができる。
【0021】また、本実施例によれば、外部半導電層6
と遮蔽銅テープ8との間にシリコーン・オイル7を介在
させいているため、従来外部半導電層と遮蔽銅テープと
の間に介在させていた半導電性テープを取り除くことが
でき、シース10を押し出し被覆する際、従来のような
シースの被覆熱で半導電性テープが外部半導電層に貼り
付くということがなく、ケーブル布設時の端末処理をス
ムーズに行うことができる。
【0022】
【考案の効果】本考案は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0023】請求項1に記載の三層押し出し電力ケーブ
ルによれば、導体に内部半導電テープを縦添えした上
に内部半導電層、絶縁体、外部半導電層の三層を同時
し出し被覆し、該外部半導電層の外周面に動粘度10
〜1000cStのシリコーン・オイルを塗布した後、
遮蔽銅テープを両側端部のバリが中心軸より外周に向く
ように巻回し、遮蔽銅テープの上に押え巻きテープを巻
回してシースを押し出し被覆して構成してあるため、外
部半導電層の上に金属製の遮蔽テープを巻き付けても外
部半導電層に傷を付けることがなく、ケーブル外径を小
さくすることができ、ケーブル布設時の端末処理をスム
ーズに行うことができる
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る三層押し出し電力ケーブルの実施
例を示す全体構成図である。
【図2】図1に図示の三層押し出し電力ケーブルの一部
断面正面図である。
【図3】従来の三層押し出し電力ケーブルを示す全体構
成図である。
【図4】図3に図示の遮蔽銅テープの全体図である。
【図5】図4に図示の遮蔽銅テープの断面構成図であ
る。
【図6】図3に図示の三層押し出し電力ケーブルの一部
断面正面図である。
【符号の説明】
1…………………………………………………電力ケーブ
ル 2…………………………………………………導体 3…………………………………………………内部半導電
性テープ 4…………………………………………………内部半導電
層 5…………………………………………………絶縁体 6…………………………………………………外部半導電
層 7…………………………………………………シリコーン
・オイル 8…………………………………………………遮蔽銅テー
プ 9…………………………………………………押え巻テー
プ 10………………………………………………シース 81,82………………………………………バリ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体に内部半導電テープを縦添えした
    上に内部半導電層、絶縁体、外部半導電層の三層を同時
    押し出し被覆し、該外部半導電層の外周面に動粘度1
    0〜1000cStのシリコーン・オイルを塗布した
    後、遮蔽銅テープを両側端部のバリが中心軸より外周に
    向くように巻回し、遮蔽銅テープの上に押え巻きテープ
    を巻回してシースを押し出し被覆してなる三層押し出し
    電力ケーブル。
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