JP2003045245A - 極細同軸ケーブル - Google Patents

極細同軸ケーブル

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JP2003045245A
JP2003045245A JP2001226183A JP2001226183A JP2003045245A JP 2003045245 A JP2003045245 A JP 2003045245A JP 2001226183 A JP2001226183 A JP 2001226183A JP 2001226183 A JP2001226183 A JP 2001226183A JP 2003045245 A JP2003045245 A JP 2003045245A
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JP
Japan
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outer conductor
coaxial cable
conductor
elongation
inner conductor
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Pending
Application number
JP2001226183A
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English (en)
Inventor
Kandai Tanaka
寛大 田中
Hitoshi Ueno
仁志 上野
Yuuki Yamamoto
勇揮 山本
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアが断線されずに外部導体の切断除去が容
易に行える端末加工性の高い極細同軸ケーブルを提供す
る。 【解決手段】 内部導体2を絶縁体3で被覆してなるコ
ア4の周囲に外部導体5を設けた極細同軸ケーブル1に
おいて、上記外部導体5を、上記内部導体2の伸びより
も小さい伸びの材質で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示器(LC
D)等に使用される極細同軸ケーブルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示器等に使用される極細同
軸ケーブルのうち、コアを2心有する2心平行極細同軸
ケーブル(ツイナックス)は、内部導体を絶縁体で被覆
してなるコアを2心並列に並べた状態で、その周囲に直
に外部導体を被覆してその外周にジャケットが形成され
ているのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、極細同軸ケー
ブルの端末加工は、ジャケットをストリップした後、外
部導体もレーザにより切断して除去しているが、上述の
2心平行極細同軸ケーブルでは、その外形の断面が楕円
状になっているため、外部導体を切断処理する際には、
外部導体をはんだ槽に浸けて固め、コアと共に外部導体
を折り曲げて、外部導体を切断する方法が採用されてい
る。
【0004】しかしながら、上述の極細同軸ケーブルで
は、内部導体と外部導体とが同じ伸びを有する材質で構
成されているため、外部導体を折り曲げて切断する際
に、内部導体も同様に折り曲げられて、破損し、断線し
てしまうことがあるといった問題があった。
【0005】そこで、本発明は上記問題を解決すべく案
出されたものであり、その目的は、コアが断線されずに
外部導体の切断除去が容易に行える端末加工性の高い極
細同軸ケーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明は、内部導体を絶縁体で被覆してなるコアの周囲
に外部導体を設けた極細同軸ケーブルにおいて、上記外
部導体を、上記内部導体の伸びよりも小さい伸びの材質
で構成したものである。
【0007】上記構成によれば、外部導体を、内部導体
よりも伸びの小さい材質で構成したことによって、外部
導体を折り曲げて切断する際に、内部導体は外部導体よ
りも伸びることとなるので、内部導体が破損して断線さ
れるのを防止することができると共に、微妙な力加減で
作業を行う必要がないので、外部導体の切断除去の作業
が容易となる。
【0008】また、上記外部導体は、伸びが5%以下の
硬質銅合金線にて構成され、上記内部導体は、伸びが7
%以上の軟質銅合金線にて構成されたものが好ましい。
【0009】さらに好ましくは、外部導体の伸びを2%
以下とするのがよく、最も望ましくは1%以下とするの
がよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0011】図1は本発明に係る極細同軸ケーブルの好
適な実施の形態を示した断面図である。
【0012】なお、本実施の形態では、極細同軸ケーブ
ルのうち、コアを2心有する2心平行極細同軸ケーブル
を例に挙げて説明する。まず、係る2心平行極細同軸ケ
ーブルの構成を説明する。
【0013】図示するように、係る2心平行極細同軸ケ
ーブル(ツイナックス)1は、複数の素線7を撚り合わ
せてなる内部導体2を絶縁体3で被覆してなる2本のコ
ア4を平行に並べ、これらコア4の周囲に外部導体5を
設け、その外周にジャケット6を形成して構成されてい
る。
【0014】内部導体2は、36AWG(Americ
an Wire Gauge)(外径約0.13mm)
以下のサイズが一般的に用いられる。本実施の形態で
は、内部導体2は、所定条件下における伸びが、内部導
体2の長さに対して約7%である軟質銅合金線にて構成
されている。内部導体2は、例えば0.03mmの素線
7を7本撚り合わせて構成されている。このときの内部
導体2の外径は約0.09mmとなる。なお、内部導体
2は単線で構成してもよい。
【0015】内部導体2の周囲を被覆する絶縁体3は、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、四フッ化エチ
レン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロ
プロピルビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化
エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、エ
チレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE)やフッ
素ゴム等のフッ素系樹脂にて形成され、例えば0.06
mmの厚さとなっている。
【0016】外部導体5は、所定条件下における伸び
が、外部導体5の長さに対して約2%である硬質銅合金
線にて構成されている。外部導体5は、硬質銅合金線か
らなる例えば0.03mmの素線をコア4の周囲に巻き
付けて構成されている。
【0017】ジャケット6は、外部導体5の周囲に、ポ
リエステルテープを2重巻きにして形成されている。な
お、ジャケット6の材質は、ポリエステルテープに限ら
れるものではなく、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、PTFE、PFA、FEP、
ETFEやフッ素ゴム等を被覆して形成してもよい。
【0018】次に上記構成による2心平行極細同軸ケー
ブル1の端末加工の手順と共にその作用を説明する。
【0019】本実施の形態に係る2心平行極細同軸ケー
ブル1の端末加工を行う際には、まず、外部導体5をは
んだ槽に浸けて固め、その後、外部導体5を折り曲げて
切断して、外部導体5を2心平行極細同軸ケーブル1か
ら除去する。
【0020】このとき、外部導体5の伸びが2%で、内
部導体2の伸びが7%であるため、外部導体5を折り曲
げても、内部導体2は外部導体5よりも伸びることとな
るので、内部導体2が破損して断線されるのを防止する
ことができる。
【0021】さらに、従来のように、内部導体2を傷つ
けないような微妙な力加減で作業を行う必要がないの
で、外部導体5の切断除去の作業が容易となる。
【0022】なお、本発明者は、内部導体2と外部導体
5の伸びの条件を変えた4個の試料を用いて、その特性
を確認した。4個の試料の条件を以下に示す。
【0023】試料1は、内部導体2を伸び10%の軟銅
線にて構成し、外部導体5を伸び1%の硬銅線にて構成
したものである。
【0024】試料2は、内部導体2を伸び10%の軟銅
線にて構成し、外部導体5を伸び2%の硬質銅合金線に
て構成したものである。
【0025】試料3は、内部導体2を伸び7%の軟質銅
合金線にて構成し、外部導体5を伸び1%の硬銅線にて
構成したものである。
【0026】試料4は、内部導体2を伸び7%の軟質銅
合金線にて構成し、外部導体5を伸び2%の硬質銅合金
線にて構成したものである。
【0027】以上の試料1〜4の端末加工性と屈曲特性
とを表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】なお、屈曲特性は、曲げ半径R=2.0m
m、荷重W=200gの屈曲条件で求められた数値を示
す。
【0030】表1に示すように、端末加工性は、試料1
及び2が従来品に対して比較的良、試料3が良、試料4
が非常に良という結果が得られた。屈曲特性は、従来品
が300回で劣化するのに対して、試料1は300回、
試料2は350回、試料3は400回、試料4は500
回まで劣化しないという結果が得られた。
【0031】以上のように、上記実施の形態のように内
部導体2を伸び7%の軟質銅合金線にて構成し、外部導
体5を伸び2%の硬質銅合金線にて構成した試料4が、
非常に良い結果を得られることが判った。
【0032】なお、本発明は、外部導体5の伸びが内部
導体2の伸びよりも小さいものであれば、上記実施の形
態以外のものであってもよい。例えば、内部導体2を、
伸びが10%以上の材質で構成し、外部導体5を、従来
と同様の伸びが7%の材質で構成するようにしてもよ
い。
【0033】また、本実施の形態では、コア4を2心有
する2心平行極細同軸ケーブル1を例に挙げて説明した
が、コアが1心或いは3心以上の極細同軸ケーブルであ
っても適用できるのは勿論である。
【0034】内部導体2においても、複数の素線7を撚
り合わせてなるものとして説明したが、単線を使用した
ものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、外部導体
を、内部導体よりも伸びの小さい材質で構成したことに
よって、外部導体を折り曲げて切断する際に、内部導体
は外部導体よりも伸びることとなるので、内部導体が破
損して断線するのを防止することができるといった優れ
た効果を発揮する。
【0036】また、微妙な力加減で端末加工作業を行う
必要がないので、外部導体の切断除去の作業が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る極細同軸ケーブルの好適な実施の
形態を示した断面図である。
【符号の説明】
1 2心平行極細同軸ケーブル(極細同軸ケーブル) 2 内部導体 3 絶縁体 4 コア 5 外部導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 勇揮 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 5G319 FA10 FB07 FC19 GA01 GA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部導体を絶縁体で被覆してなるコアの
    周囲に外部導体を設けた極細同軸ケーブルにおいて、上
    記外部導体を、上記内部導体の伸びよりも小さい伸びの
    材質で構成したことを特徴とする極細同軸ケーブル。
  2. 【請求項2】 上記外部導体は、伸びが5%以下の硬質
    銅合金線にて構成され、上記内部導体は、伸びが7%以
    上の軟質銅合金線にて構成された請求項1記載の極細同
    軸ケーブル。
JP2001226183A 2001-07-26 2001-07-26 極細同軸ケーブル Pending JP2003045245A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011010558A1 (ja) * 2009-07-24 2011-01-27 住友電気工業株式会社 同軸線ハーネス

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011010558A1 (ja) * 2009-07-24 2011-01-27 住友電気工業株式会社 同軸線ハーネス
JP2011028984A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 同軸線ハーネス
CN102396039A (zh) * 2009-07-24 2012-03-28 住友电气工业株式会社 由同轴电缆组成的线束

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