JP2002352640A - 極細同軸ケーブル - Google Patents
極細同軸ケーブルInfo
- Publication number
- JP2002352640A JP2002352640A JP2001157392A JP2001157392A JP2002352640A JP 2002352640 A JP2002352640 A JP 2002352640A JP 2001157392 A JP2001157392 A JP 2001157392A JP 2001157392 A JP2001157392 A JP 2001157392A JP 2002352640 A JP2002352640 A JP 2002352640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- coaxial cable
- conductor
- wire
- cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
同軸ケーブルを提供するものである。 【解決手段】 本発明に係る極細同軸ケーブル10は、
導体11の径が0.127mm以下又は導体11の断面
積が0.01267mm2以下であり、その導体11を
含んだ線材20の外周に、金属蒸着層17を有するプラ
スチックシース層14を設ける際、内層側に金属蒸着層
17を有するプラスチックテープ16を線材20の長手
方向に縦添えして設けたものである。
Description
に係り、特に、金属蒸着層付きプラスチックシース層を
有する極細同軸ケーブルに関するものである。
面積が0.01267mm2以下(A.W.G.(Ameri
can Wire Gauge)のゲージ値が36以上)であり、図3
に示すように、内部導体11の外周に順に絶縁層12、
外部導体層13を設けた極細同軸ケーブル30におい
て、外部導体層13の外周に、内層側に金属蒸着層37
を有するプラスチックテープ36を巻回すことでプラス
チックシース34を設け、シールド効果や減衰量などの
電気特性の向上を図ることができるということが知られ
ている。
クテープ36を巻回すことで内層側に金属蒸着層37を
有するプラスチックシース34を設けているため、外部
導体層13の外周に接して設けられている金属蒸着層3
7が、ちょうどコイルの役割を果たし、ノイズが発生す
る原因となっていた。
で用いる場合においてはノイズの影響は少ないものの、
100MHzを超える高周波領域で用いる場合において
はノイズの影響が大きくなり、十分な電気特性が得られ
ないという問題があった。
目的は、高周波領域においても電気特性が良好な極細同
軸ケーブルを提供することにある。
発明に係る極細同軸ケーブルは、導体径が0.127m
m以下又は導体断面積が0.01267mm2以下で、
導体を含んだ線材の外周に、金属蒸着層を有するプラス
チックシース層を設けた極細同軸ケーブルにおいて、上
記線材の外周に上記プラスチックシース層を設ける際、
内層側に金属蒸着層を有するプラスチックテープを線材
の長手方向に縦添えして設けたものである。
設けられる金属蒸着層に起因するノイズの発生がなくな
るため、高周波領域においても電気特性が良好な極細同
軸ケーブルを得ることができる。
が1.1〜1.3Lの上記プラスチックテープを線材の
長手方向に縦添えして設けることが好ましい。
を添付図面に基いて説明する。
図1に、外部導体層の外周にプラスチックテープを巻き
付ける際の横断面図を図2に示す。尚、図3と同様の部
材には同じ符号を付している。
細同軸ケーブル10は、導体(内部導体)11の径が
0.127mm以下又は導体(内部導体)11の断面積
が0.01267mm2以下であり、内部導体11を含
んだ線材20、具体的には内部導体11の外周に順に絶
縁層12、外部導体層13を設けてなる線材20の外周
に、内層側に金属蒸着層17を有するプラスチックテー
プ16を、外部導体層13の長手方向に縦添えして設け
てプラスチックシース層14を設け、そのプラスチック
シース層14の外周にジャケット15を設けてなるもの
である。
スチックテープ16の幅Wは、外部導体(導体)13の
半径がr、円周長がL(=2πr)の場合、1.1〜
1.3Lに形成、好ましくは1.2L前後に形成し、テ
ープ16の重なり部分(ラップ部分)の長さを限定す
る。
本(図2中では7本)の素線を撚り合わせてなるもの、
又は一本の素線からなるもののいずれであってもよい。
内部導体11が撚線からなる場合は断面積が適用され、
内部導体11が単線からなる場合は径が適用される。
って設けられる。絶縁層12を構成する樹脂材として
は、PFA(テフロン(登録商標))樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ETFE(エチレン四ふっ化エチ
レン共重合体)樹脂、FEP(ふっ化エチレンプロピレ
ン)樹脂などが挙げられる。
6本を図示)の金属導体の素線21を横巻きしたり、金
属メッキなどによって設けられる。ここで、横巻きと
は、複数本の素線21を同時、かつ、螺旋状に巻き付け
ることを示している。
チック材としては、例えば、ポリエステル、ポリフェニ
レンサルファイドなどが挙げられる。また、プラスチッ
クテープ16の層厚は、特に限定するものではないが、
1〜10μmが好ましく、2〜5μmが特に好ましい。
は、例えば、Cu、Alなどが挙げられる。また、金属
蒸着層17の層厚は、特に限定するものではないが、
0.1〜1μmが好ましく、0.2〜0.5μmが特に
好ましい。
巻回したり、溶融プラスチックを押出し被覆することな
どによって設けられる。また、ジャケット15を構成す
るプラスチック材としては、例えば、ポリエステル、ポ
リフェニレンサルファイドなどが挙げられる。
ては、線材20における外部導体層13の外周に、内層
側に金属蒸着層17を有するプラスチックテープ16
を、外部導体層13の長手方向に縦添えして設けている
ため、外部導体層13の外周に接して設けられる金属蒸
着層17がコイルの役割を果たすことがなくなり、その
結果、金属蒸着層17に起因するノイズの発生がなくな
る。よって、このケーブル10を、100MHzを超え
る高周波領域で用いた場合、ノイズの発生が無い分、従
来のケーブルと比較して電気特性が向上する。
て、高周波領域における電気特性を良好にするために行
うことは、従来は巻き回しにより行っていたプラスチッ
クテープの巻き付けを、縦添えに変更するだけである。
このため、従来のケーブル30(図3参照)と本発明に
係るケーブル10の製造工程の変更部分は、テープ16
の巻き付け工程だけとなり、その結果、本発明に係るケ
ーブル10の製造コストが、従来のケーブル30と比較
して、大幅に上昇することはない。
よりプラスチックテープ36を巻き付けていたため、プ
ラスチックシース34に占めるラップ部分の割合が多か
った。このラップ部分における上側のテープ36の金属
蒸着層37は、ケーブル30の電気特性の向上に殆ど寄
与していないことから、テープ36における無寄与部分
の割合が多かった。これに対して、本発明に係るケーブ
ル10は、縦添えによりプラスチックテープ16を巻き
付け、かつ、そのラップ部分の長さを前述したように規
定している(W=1.1〜1.3L)ため、プラスチッ
クシース14に占めるラップ部分の割合が、ケーブル3
0と比較して少なくなる。よって、テープ16の殆どが
ケーブル10の電気特性の向上に寄与することになり、
テープ16における無寄与部分の割合が少ない。また、
ケーブル10に占めるテープ16の原料コストの割合
が、ケーブル30と比較して少ないため、製造コストの
削減を図ることができる。
気特性が良好な極細同軸ケーブル10が得られるため、
このケーブル10を、高周波領域において優れた電気特
性が要求されるノートパソコンの本体部と液晶画面部を
ヒンジ部を通じて接続するためのケーブルに適用するこ
とで、低周波領域から高周波領域に亘って安定した電気
特性を得ることができる。
m)のSnメッキ銅合金線からなる内部導体の外周にP
FA樹脂を押出被覆して絶縁層を形成し、外径が0.2
5mmの絶縁線心を得る。この絶縁線心の外周に、素線
径が0.032mmのSnメッキ銅線を横巻きして外部
導体層を形成し、外径が0.314mm、円周長が0.
99mm(約1mm)の線心を得る。
0.0065mmで、内層側にCu蒸着層を有するポリ
エステル樹脂テープを、長手方向に縦添えして設けてプ
ラスチックシース層を形成した後、そのプラスチックシ
ース層の外周にプラスチックテープを巻回してジャケッ
トを形成し、極細同軸ケーブルを作製する。
m、厚さ0.0065mmで、内層側にCu蒸着層を有
するポリエステル樹脂テープを巻回してプラスチックシ
ース層を形成する以外は、実施例1と同様にして極細同
軸ケーブルを作製する。
に対して電気特性の評価試験を行った。電気特性の評価
は、周波数領域0.1〜1GHzにおけるシールド効果
(dB)および周波数が100MHz,250MHz,
500MHzの時の減衰量(dB/m)について行っ
た。その評価結果を表1に示す。
の極細同軸ケーブルのシールド効果は、それぞれ61d
B、55dBであり、実施例1のケーブルは、比較例1
のケーブルと比較してシールド効果が10%以上向上し
ていることが確認できた。
z,500MHzの時の、実施例1及び比較例1の極細
同軸ケーブルの減衰量は、それぞれ1.46,2.40,3.42
(dB/m)、1.51,2.48,3.55(dB/m)であり、
実施例1のケーブルは、比較例1のケーブルと比較して
減衰量が3.2〜3.7%減少していることが確認でき
た。
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定されることは言うまでもない。
周に接して設けられる金属蒸着層に起因するノイズの発
生がなくなるため、高周波領域においても電気特性が良
好な極細同軸ケーブルを得ることができるという優れた
効果を発揮する。
る。
付ける際の横断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 導体径が0.127mm以下又は導体断
面積が0.01267mm2以下で、導体を含んだ線材
の外周に、金属蒸着層を有するプラスチックシース層を
設けた極細同軸ケーブルにおいて、上記線材の外周に上
記プラスチックシース層を設ける際、内層側に金属蒸着
層を有するプラスチックテープを線材の長手方向に縦添
えして設けたことを特徴とする極細同軸ケーブル。 - 【請求項2】 円周長がLの上記線材に対して、幅が
1.1〜1.3Lの上記プラスチックテープを線材の長
手方向に縦添えして設けた請求項1記載の極細同軸ケー
ブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001157392A JP2002352640A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 極細同軸ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001157392A JP2002352640A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 極細同軸ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002352640A true JP2002352640A (ja) | 2002-12-06 |
Family
ID=19001259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001157392A Pending JP2002352640A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 極細同軸ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002352640A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7291786B2 (en) | 2004-06-30 | 2007-11-06 | Hitachi Cable, Ltd. | Differential signal transmission cable |
JP2008293729A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Kurabe Ind Co Ltd | 同軸ケーブル |
US10587082B1 (en) * | 2019-03-20 | 2020-03-10 | Huizhou Durwy Intelligent Technology Co., Ltd. | Network connection device |
JP2020042894A (ja) * | 2018-09-04 | 2020-03-19 | 株式会社フジクラ | 同軸ケーブル |
-
2001
- 2001-05-25 JP JP2001157392A patent/JP2002352640A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7291786B2 (en) | 2004-06-30 | 2007-11-06 | Hitachi Cable, Ltd. | Differential signal transmission cable |
JP2008293729A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Kurabe Ind Co Ltd | 同軸ケーブル |
JP2020042894A (ja) * | 2018-09-04 | 2020-03-19 | 株式会社フジクラ | 同軸ケーブル |
US10587082B1 (en) * | 2019-03-20 | 2020-03-10 | Huizhou Durwy Intelligent Technology Co., Ltd. | Network connection device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3678179B2 (ja) | 2重横巻2心平行極細同軸ケーブル | |
US4641110A (en) | Shielded radio frequency transmission cable having propagation constant enhancing means | |
WO2013069755A1 (ja) | 高速信号伝送ケーブル | |
EP0635850B1 (de) | Breitband-Hochfrequenz-taugliches elektrisches Koaxialkabel | |
JP2018181591A (ja) | 二芯平行ケーブル | |
US5414215A (en) | High frequency electric cable | |
JP3900864B2 (ja) | 2心平行極細同軸ケーブル | |
JP2008171690A (ja) | 同軸ケーブル及び多心ケーブル | |
KR20180088668A (ko) | 고속 데이터 송신들을 위한 데이터 케이블 | |
JP4445084B2 (ja) | フラットシールドケーブル | |
JP2854076B2 (ja) | ケーブル コアを包囲する編組を有するケーブル | |
JP2002352640A (ja) | 極細同軸ケーブル | |
JP4686931B2 (ja) | 超極細同軸ケーブル | |
JP2004214137A (ja) | 同軸ケーブル | |
JP2004214138A (ja) | 同軸ケーブル | |
JP2003031046A (ja) | 蒸着テープ縦添え2心平行極細同軸ケーブル | |
JP2003346569A (ja) | 通信ケーブル | |
KR101120365B1 (ko) | 코팅형 금속 차폐층을 포함하는 마이크로 동축케이블 및 이의 제조방법 | |
JP2005166560A (ja) | ケーブルコア及び伝送ケーブル | |
JP2020013658A (ja) | ケーブル | |
JP2002358842A (ja) | 極細同軸ケーブルの外部導体層構造及び極細同軸ケーブル | |
JP2001126552A (ja) | 極細同軸ケーブル及びこれを用いた多芯ケーブル | |
JP4134714B2 (ja) | 2重横巻2心平行極細同軸ケーブル | |
JP2003151380A (ja) | 同軸ケーブル | |
JP2003031045A (ja) | 蒸着テープ縦添え2心平行極細同軸ケーブル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080701 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080829 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091222 |