JP2020013658A - ケーブル - Google Patents

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恭輔 大石
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【課題】本発明の課題は、細線化かつ減衰量等の電気特性に優れるとともに、可撓性、耐屈曲性にも優れるケーブルを提供することにある。【解決手段】内部導体の外周に、少なくとも誘電体、外部導体を、順次被覆してなるケーブルにおいて、内部導体は、複数の素線を集合させて断面を略円形に圧縮した、圧縮導体であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報通信機器、通信端末機器、さらには計測機器等の高周波部品の信号伝達線路、および内視鏡、超音波診断装置等の医療用器具の機器配線路として用いられるケーブルに関する。
近年、情報通信機器や通信端末機器等はますます小型化され、機器内の配線スペースはより狭くなり、ケーブルは更なる細線化、可撓性の向上が求められている。
一方、細線であっても、高速、大容量化する情報通信機器において、減衰量等の電気特性を向上させることが切望されている。
ケーブルの内部導体の構造としては、単線構造と撚線構造に大別される。
特許文献1のように、内部導体が単線構造である場合は、ケーブルの減衰量等の電気特性は優れるが、可撓性に欠けるため、柔軟性に劣り、耐屈曲性に懸念がある。
特許文献2のように、内部導体が撚線構造である場合は、ケーブルの可撓性、耐屈曲性は優れるが、減衰量等の電気特性は単線構造に比べて劣る。
従前より、可撓性及び耐屈曲性に優れ、かつ、細線であっても減衰量等の電気特性に優れるケーブルを提供することは困難であり、改善が切望されている。
特開2001−23456号公報 特開2014−22145号公報
本発明の課題は、細線化かつ減衰量等の電気特性に優れるとともに、可撓性及び耐屈曲性にも優れるケーブルを提供することにある。
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)内部導体の外周に、少なくとも誘電体、外部導体を、順次被覆してなるケーブルにおいて、内部導体は、複数の素線を集合させて断面を略円形に圧縮した、圧縮導体であることを特徴とする。
(2)内部導体の外周に誘電体を被覆する電線を複数本束ね、その外周に外部導体を施すケーブルにおいて、内部導体は、複数の素線を集合させて断面を略円形に圧縮した、圧縮導体であることを特徴とする。
(3)内部導体は、素線の本数が19本以下であることが好ましい。
(4)内部導体の外径の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、tmin/tmaxの比が0.75〜1.0であることが好ましい。
(5)内部導体と誘電体間の密着強度が、10N/mm以上であることが好ましい。
(6)内部導体の外周に、誘電体を被覆した状態の電線構造において、電線構造の外径の標準偏差が、0.02mm以下であることが好ましい。
(7)内部導体の外径が、0.5mm以下であることが好ましい。
(8)上記のいずれかに記載のケーブルを1本以上備えている、多芯ケーブルが好ましい。
本発明によれば、以下に記載する優れた効果が期待できる。
(1)内部導体は、複数の素線を集合させて、断面を略円形に圧縮した、圧縮導体であるため、内部導体の細線化が可能となり、ケーブルの細線化、軽量化が可能となる。また、可撓性、耐屈曲性にも優れるケーブルが得られる。
(2)内部導体の素線の本数が19本以下である場合、内部導体の外周の平滑性が向上するため、ケーブルの電気特性が向上する。
(3)内部導体の外径の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、tmin/tmaxの比が0.75〜1.0である場合、内部導体の表面が略円形に近いため、単線に近い平滑な表面性が得られ、一般的な撚線構造と比べ、ケーブルの電気特性が向上する。
(4)内部導体の外周に、誘電体を被覆した状態の電線構造において、電線構造の外径の標準偏差が、0.02mm以下である場合、外径のばらつきが小さいため、ケーブル全長における特性インピーダンスのばらつきも小さくなり、ケーブルの電気特性が向上する。
(5)内部導体の外径が、0.5mm以下である場合、ケーブルの細線化が可能となる。
(6)本発明の内部導体の素線が19本以下である圧縮導体の構成、内部導体の表面が略円形に近い構成、内部導体の外径が0.5mm以下である構成、電線構造の外径のばらつきが小さい構成を組み合わせたケーブルは、各構造における効果を合わせて期待できる。すなわち、ケーブルの細線化、軽量化が可能となる、ケーブルの電気特性の向上、優れた可撓性、耐屈曲性を有するケーブルが得られる、等、全てにおいて効果を奏する。
本発明に係るケーブルの一例を示す断面図 本発明に係るケーブルの他の一例を示す断面図 本発明に係る内部導体の一例を示す断面図 本発明に係る内部導体の他の一例を示す断面図 本発明における耐屈曲性の評価方法を表す概略図
以下、本発明のケーブルの一例として、基本構成について、図面を参照しながら説明する。
図1のケーブル1は、中心より順に、内部導体2、誘電体3、外部導体5、そして、シース6である。
本発明では、内部導体2は、複数の素線を集合させて断面を略円形に圧縮した、圧縮導体であることを特徴とする。
圧縮導体は、内部導体2の細線化が可能となるため、ケーブル1の細線化が可能となる。
また、内部導体2の外周の凹凸が小さくなり表面が略円形に近いため、単線構造のような平滑な表面に近づき、電気特性が向上する。
さらに、複数本の素線を集合した撚線構造であるため、単線構造である場合と比較して、内部導体2の可撓性、耐屈曲性が向上するため、可撓性、耐屈曲性に優れたケーブル1を得ることができる。
内部導体2が細線化されることで、誘電体3も細線化が可能となり、単位長さあたりの材料使用量が減少するため、ケーブル1の軽量化、及び、ケーブル1の製造コストの低減も可能となる。
圧縮導体は、例えば、撚線構造の導体を圧縮して得られるが、これに限定されない。
圧縮導体は、複数の素線を集合させて、素線間の隙間が小さくなるよう圧縮し、断面を略円形に変形させた導体であるが、導体の構造が類似すれば、変形に用いる手段は圧縮に限定されず、圧縮以外の方法で変形させてもよい。また、初めから変形(異型)の導体を複数本集合した導体であってもよい。
すなわち、複数の素線から構成され、かつ、導体の表面が単線の表面に近い平滑な構造であれば、その製法については限定されない。
さらに圧縮導体について補足すると、複数の素線間は少し隙間を有する構造の方が、可撓性、耐屈曲性に優れるため好ましい。
内部導体2の素線の本数は、19本以下であることが好ましい。内部導体の外周の平滑性が向上するため、ケーブルの電気特性が向上する。
より好ましくは、内部導体2の素線の本数は、7本または19本である。断面を略円形に圧縮しやすくなるため、圧縮による内部導体2の細線化効果が大きくなり、内部導体2の外周の平滑性が向上するため、ケーブルの電気特性がより向上する。
さらに、可撓性、耐屈曲性を向上させるため、中心の素線を有しない中空構造であってもよい。
内部導体2の外径の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、tmin/tmaxの比が0.75〜1.0であることが好ましい。撚線構造の場合と比較して、内部導体の表面が略円形に近く、内部導体の外表面が平滑となるため、単線に近い構造となり、撚線と比べケーブルの電気特性が向上する。特に高周波帯においては、表皮効果により導体表面を電送するため、特に改善効果が大きい。より好ましくは、tmin/tmaxの比が0.90〜1.0であり、最も好ましくは、tmin/tmaxの比が0.95〜1.0である。
本発明における、内部導体の例を図3及び図4に図示する。図3においては、tminは凹部にあたり、図4においては、tmax≒tminであり、内部導体の表面は平滑で単線に近い。
ここで、tmin/tmaxの比は、マイクロスコープで内部導体の断面を観察し、外径の最大値及び外径の最小値を測定し算出している。
内部導体11を構成する、中心導体12の形状は、特に限定されない。例えば図3のような略六角形や、図4のような略円形等が挙げられる。中心導体12の外周に位置する外周導体13の素線の形状についても特に限定されないが、略環状扇型であることが好ましい。内部導体11の外周の平滑性が向上し、かつ、効率的に圧縮できるため、電気特性の改善、及び電気導体の内部導体11の細線化の効果が大きくなる。
内部導体2の外径は、0.5mm以下が好ましい。ケーブルの細線化が可能である。より好ましくは、内部導体2の外径は、0.3mm以下である。
また、内部導体2の外径は、同じ断面積の撚線構造の外径と比べて、5%以上小さいことが好ましい。内部導体2の断面積及び材質が同じである場合、内部導体2の伸びや引張強度等の物性に差はないため、内部導体2の物性を維持しながら、ケーブルの細径化が可能である。同じ断面積の撚線構造の外径と比べて、10%以上小さいことが、より好ましい。
内部導体2の材質は、導電性を有する材質であれば特に限定されないが、例えば、銅や銀、アルミニウム等の金属線や、あるいは、それらに錫、鉄、亜鉛、銀、ニッケル等を添加した合金線等を素線として用いられる。金属線の表面は、銀、錫等のメッキが施されてもよい。電気特性の観点において、特に好ましくは、銀メッキである。
内部導体2の空隙率は、5%以下であることが好ましい。空隙率が小さい場合、内部導体2は、優れた電気特性を有しつつ、細線化が可能となる。より好ましくは、3%以下である。
ここで、内部導体2の空隙率とは、外径がtmaxの円の断面を基準として、空隙の割合を算出した値である。
可撓性、耐屈曲性の観点において、複数の素線間は少し隙間を有する構造の方が好ましく、空隙率は0%より大きい。
内部導体2の導体抵抗は、2.0Ω/m以下であることが好ましい。ケーブルの電気特性が向上する。より好ましくは、1.5Ω/m以下である。
誘電体3の材質は、電気絶縁性を有する材質であれば特に限定されないが、例えば、ふっ素樹脂やポリオレフィン等の熱可塑性樹脂や、シリコーンゴム、ふっ素ゴム、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン等が挙げられる。
好ましくは、ふっ素樹脂やポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を用いるとよい。ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂は、柔軟性や押出成型性等で優れる。
さらに好ましくは、ふっ素樹脂であり、他と比較して、誘電率が低く、かつ、体積抵抗率が高く絶縁性も高いため、ケーブルの細線化に適している。
内部導体2と誘電体3間の密着強度は、10N/mm以上であることが好ましい。より好ましくは、13N/mm以上である。内部導体2が単線構造である場合と比較して、高い密着強度を有するため、ケーブルの電気特性が線方向において安定する。
内部導体2の外周に、誘電体3を被覆した状態の電線構造4において、電線構造4の外径の標準偏差は、0.02mm以下であることが好ましい。
内部導体が単線構造の場合と比較して、電線構造4の外径のばらつきが小さくなる傾向が見られる。これは、押出成形時、単線より撚線の方が導体への密着(引っ掛かり)に優れ、導体上を滑ることなく成形されるためである。その結果、ケーブルの特性インピーダンスのばらつきも小さくなり、ケーブルの電気特性が向上する。より好ましくは、電線構造4の外径の標準偏差は、0.01mm以下である。
ここで、電線構造4の外径の標準偏差は、レーザー測定器でXY方向から電線構造4の外径を測定することによって算出している。
図2のケーブル1´は、内部導体2の外周に、誘電体3を被覆した状態である電線構造4を2本有し、2本の電線構造4の外周に、外部導体5、シース6を設けた構造である。
本発明では、内部導体2の外周に誘電体3を被覆する電線構造4を複数本束ね、その外周に外部導体5を施した構造も特徴とする。電線構造4の本数は、図2のように2本の他、さらにこれらを複数組み合わせる構造でもよく、その組合せや本数は特に限定されない。単に電線構造4を複数本束ねても良い。
複数の電線構造4は、平行に配置した状態であっても良いし、撚り合わせた状態であってもよい。2本の電線構造4を1対として撚り合わせると、電線構造4間での電磁波放出を減少させると共に、ノイズの影響を小さくすることが可能となる。
外部導体5の構造は、特に限定されず、複数本の導電材料を用いた編組構造、複数本の導電材料を螺旋状に巻回した横巻構造が挙げられるが、細線化の点で、特に好ましくは横巻構造である。
外部導体5の素線径は、特に限定されないが、ケーブルの細線化を考慮すると、0.5mm以下が好ましい。より好ましくは、0.3mm以下である。
外部導体5の材質は、導電性を有する材質であれば特に限定されないが、例えば、銅やアルミニウム等の金属線や、あるいは、それらに錫、鉄、亜鉛、銀、ニッケル等を添加した合金線等を素線として用いられる。金属線の表面は、銀、錫等のメッキが施されてもよい。
必要に応じて誘電体3の外周に、導電性テープが施される。(図示せず)
導電性テープは、少なくとも金属層を有する。金属層の材質は導電性を有していれば、特に限定されない。例えば、銅、アルミニウム、鉛、錫、銀、金等が挙げられる。シールド特性や価格等を考慮すると、銅が好ましい。
金属層は、ケーブルにおいてシールド部材として作用するので、ケーブルのシールド特性を向上させ、電磁ノイズの遮蔽作用を高めることが可能である。
導電性テープは、金属層の他に、樹脂層を有していても良い。樹脂層の材質は、特に限定されない。例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエチレン、ポリウレタン、ふっ素樹脂等が挙げられる。
導電性テープは、金属層の他に、接着層を有していても良い。接着層の材質は、特に限定されない。例えば、ポリエステル系、アクリル系、オレフィン系、ウレタン系、シリコーン系等が挙げられる。
導電性テープ及び外部導体間の少なくとも一部に接着層を有することによって、外部導体5の乱れや浮き、ばらけを抑えることが可能である。
必要に応じてケーブルの保護等を目的とし、シース6が施される。
シース6の材質は特に限定されないが、例えば、ふっ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル系エラストマー等が挙げられる。
以下、本発明のケーブル1(図1)について、実施例及び比較例を挙げ、さらに具体的に説明するが、本発明の範囲について、これらに限定されるものではない。
実施例1は、内部導体として、7本の素線を略円形に圧縮した圧縮導体を用いる。圧縮後の外径は、0.130mmであり、tmin/tmaxの比は、0.96である。材質は銀メッキ軟銅線である。
誘電体はPFAからなり、肉厚は0.14mm、外径は0.41mmである。
誘電体の外周には、金属層及び樹脂層を有する複合テープ材を設ける。金属層の材質は銅であり、樹脂層の材質はPETである。樹脂層は誘電体と接する(金属層は外部導体と接する)よう複合テープ材を配設する。
外部導体は、外径が0.03mmの素線45本を螺旋状に巻回した横巻構造である。横巻のピッチは6.3mmであり、外部導体の材質は、いずれも銀メッキ軟銅線を用いる。
外部導体の外周にシースを設ける。材質はPFAであり、外径は0.55mmである。
特性インピーダンスは50Ωである。
実施例2は、実施例1の内、図3のように凹部を有する内部導体を用いる。tmin/tmaxの比は、0.86である。
誘電体は、肉厚は0.14mm、外径は0.41mmである。
比較例1−1は、実施例1の内、内部導体として、外径が0.127mmの単線を用いる。
誘電体は、肉厚は0.15mm、外径は0.42mmである。
比較例1−2は、実施例1の内、内部導体として、外径が0.045mmの素線を7本使用した撚線を用いている。撚線の最大外径は、0.135mmである。
誘電体は、肉厚は0.14mm、外径は0.41mmである。
実施例及び比較例について、密着強度、誘電体外径の標準偏差、減衰量、耐屈曲性の評価を行い、結果を表1に示す。
(密着強度の評価方法)
誘電体の長さが20mmである電線構造のサンプルを、オートグラフで50mm/minの速度で長さ方向に引っ張った際に、誘電体が内部導体から抜ける際の強度[N/mm]を、内部導体と誘電体間の密着強度とする。
密着強度について、以下の基準で評価した。
◎:密着強度が、16N/mm以上
○:密着強度が、13N/mm以上16N/mm未満
△:密着強度が、10N/mm以上13N/mm未満(良品限界)
×:密着強度が、10N/mm未満
(誘電体外径の標準偏差の評価方法)
誘電体の押出し時に、レーザー測定器で5cm毎に1回、XY方向から電線構造の外径を測定することによって、誘電体外径の標準偏差を算出している。測定長は200mである。
標準偏差について、以下の基準で評価した。
◎:標準偏差が、0.005mm未満
○:標準偏差が、0.005以上0.01mm未満
△:標準偏差が、0.01以上0.02mm未満(良品限界)
×:標準偏差が、0.02mm以上
(減衰量の評価方法)
ネットワークアナライザーを用いて、長さ1000mmの同軸ケーブルに対して、300kHzから20GHzの範囲で減衰量を測定した。
20GHzにおける減衰量の変化率を測定して、以下の基準で評価した。
◎:減衰量が、13dB/m未満
○:減衰量が、13dB/m以上15dB/m未満
△:減衰量が、15dB/m以上17dB/m未満(良品限界)
×:減衰量が、17dB/m以上
(耐屈曲性の評価方法)
耐屈曲性の評価方法を表す概略図を、図5に示す。
サンプルの長さは1m、曲げ半径Rは5mm、荷重は0.5Nである。
図5中の矢印のように、試験サンプルを90度屈曲させた後、直線状に戻し、次に反対方向に90度屈曲させ、直線状に戻す。この1サイクルを1回と数える。
試験前の抵抗値と比較して、抵抗値が5%以上上昇するまでの屈曲回数を測定した。
耐屈曲性について、以下の基準で評価した。
◎:屈曲回数が、10万回以上
○:屈曲回数が、5万回以上10万回未満
△:屈曲回数が、1万回以上5万回未満(良品限界)
×:屈曲回数が、1万回未満
実施例1、実施例2、及び比較例1−2は、比較例1−1と比べて、高い密着強度を有するため、ケーブルの電気特性が線方向において安定する。
実施例1、実施例2、及び比較例1−2は、比較例1−1と比べて、誘電体外径のばらつきが小さいため、ケーブルの特性インピーダンスのばらつきも小さくなり、ケーブルの電気特性が向上する。
実施例1、及び比較例1−1は、実施例2、及び比較例1−2と比べて、内部導体の外周の平滑性が高いため、減衰量の値が小さい。
耐屈曲性の評価は、比較例1−2、実施例1及び実施例2、比較例1−1の順に良い評価を示している。これは、導体の耐屈曲性は、撚線構造、圧縮導体、単線構造の順に高いことを示している。
本発明のケーブルは、容易に細径化され、かつ、減衰量等の高周波特性においても優れるので、情報通信機器、通信端末機器、計測機器等の高周波部品の信号伝達線路、および内視鏡、超音波診断装置等の医療用器具の機器配線路のみならず、小型電子機器用の信号伝達線路全般において有用である。
1、1´ ケーブル
2 内部導体(圧縮導体)
3 誘電体
4 電線構造
5 外部導体
6 シース
11 内部導体
12 中心導体
13 外周導体

Claims (8)

  1. 内部導体の外周に、少なくとも誘電体、外部導体を、順次被覆してなるケーブルにおいて、
    前記内部導体は、複数の素線を集合させて断面を略円形に圧縮した、圧縮導体であることを特徴とするケーブル。
  2. 内部導体の外周に誘電体を被覆する電線を複数本束ね、その外周に外部導体を施すケーブルにおいて、
    前記内部導体は、複数の素線を集合させて断面を略円形に圧縮した、圧縮導体であることを特徴とするケーブル。
  3. 前記内部導体は、前記素線の本数が19本以下であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のケーブル。
  4. 前記内部導体の外径の最大値をtmax、最小値をtminとしたとき、
    min/tmaxの比が0.75〜1.0であることを特徴とする、
    請求項1〜3の何れか一項に記載のケーブル。
  5. 前記内部導体と前記誘電体間の密着強度が、10N/mm以上であることを特徴とする、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のケーブル。
  6. 前記内部導体の外周に、前記誘電体を被覆した状態の電線構造において、前記電線構造の外径の標準偏差が、0.02mm以下であることを特徴とする、
    請求項1〜5の何れか一項に記載のケーブル。
  7. 前記内部導体の外径が、0.5mm以下であることを特徴とする、
    請求項1〜6の何れか一項に記載のケーブル
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載のケーブルを1本以上備えていることを特徴とする、
    多芯ケーブル。
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