JP2001126552A - 極細同軸ケーブル及びこれを用いた多芯ケーブル - Google Patents

極細同軸ケーブル及びこれを用いた多芯ケーブル

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JP2001126552A
JP2001126552A JP30401599A JP30401599A JP2001126552A JP 2001126552 A JP2001126552 A JP 2001126552A JP 30401599 A JP30401599 A JP 30401599A JP 30401599 A JP30401599 A JP 30401599A JP 2001126552 A JP2001126552 A JP 2001126552A
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coaxial cable
copper
cable
tape
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JP30401599A
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Kandai Tanaka
寛大 田中
Osamu Seya
修 瀬谷
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたシールド効果特性,柔軟性及び耐屈曲
性を兼ね備えた新規な極細同軸ケーブル及びこれを用い
た多芯ケーブルの提供。 【解決手段】 絶縁体3上に横巻きシールド4を施すと
共にその横巻きシールド4上に外部ジャケット6を施し
てなる極細同軸ケーブルにおいて、上記横巻きシールド
4上に、プラスチックテープ7の両側にそれぞれ銅8,
8を蒸着させた銅蒸着テープ5aを重ね巻きしてなるシ
ールド層5を備える。これによって、低周波数帯域から
100MHzを超える高周波数帯域でも優れたシールド
効果特性が発揮されると同時に柔軟性及び耐屈曲性を同
時に満足することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に超音波診断装
置や内視鏡装置等の医療機器の分野で用いられる極細同
軸ケーブル及びこれを用いた多芯ケーブルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、係る医療機器の分野で用いられ
る外径0.5mm以下の極細同軸ケーブルは、シールド
効果を高めるために内部導体を被覆する絶縁体上に編組
シールドや二重編組シールドを施しているが、いずれも
外径増加が大きくなり柔軟性に欠けるといった問題点が
ある。
【0003】そのため、近年では、この編組シールドや
二重編組シールドに代えて多数本の素線を絶縁体上にス
パイラル状に巻き付けた横巻きシールドが採用されてき
ている。
【0004】このような横巻きシールドが施された極細
同軸ケーブルは、外径増加が少なく柔軟性に優れている
上に、10MHz近辺までの低周波帯域まではシールド
効果に特に問題が生じないことから、今後医療機器の分
野で用いられる0.5mm以下の極細同軸ケーブルの殆
どを占めるものと考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
横巻きシールドが設けられた極細同軸ケーブルは、横巻
きシールドを構成する各素線間に連続的な隙間が存在し
ていることから、超音波診断装置等といった10MHz
以上の高周波帯域で使用される医療機器に適用した場
合、十分なシールド効果が得られないといった欠点があ
る。
【0006】このシールド効果を高めるためには、横巻
きシールドを二重に施すことで達成されることは知られ
ているが、そうすると上述したように外径が増加してし
まい、柔軟性を損ねるといった問題が生じる。
【0007】そのため、この横巻きシールド上にさらに
極薄の銅箔テープ或いは銅箔を接着した複合テープを巻
き付けることで外径増加による柔軟性の低下を抑えつ
つ、シールド効果を高めた極細同軸ケーブルが考えられ
ている。
【0008】しかしながら、この銅箔テープ或いは銅箔
を接着した複合テープは、銅箔自体が柔軟性に欠けるた
め、超音波診断装置等のような過酷な屈曲条件が要求さ
れる機器のケーブルとして使用した際に、その銅箔が破
れてシールド効果が著しく損なわれてしまうといったお
それがある。
【0009】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、1
0MHz以上の高周波帯域でも高いシールド効果を有す
ると共に優れた柔軟性及び耐屈曲性を兼ね備えた新規な
極細同軸ケーブル及びこれを用いた多芯ケーブルを提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、内部導体を被覆する絶縁体上に横巻きシー
ルドを施すと共にその横巻きシールド上に外部ジャケッ
トを施してなる仕上り外径が0.5mm以下の極細同軸
ケーブルにおいて、上記横巻きシールド上に、プラスチ
ックテープの両側にそれぞれ0.1μm以上の厚さで銅
を蒸着させた銅蒸着テープを重ね巻きしてなるシールド
層を備えたものである。
【0011】すなわち、プラスチックテープの両側に銅
を蒸着させた銅蒸着テープを上記横巻きシールド上に重
ね巻きすることにより、10MHz以上の高周波帯域で
も高いシールド効果を発揮できると共に、外径増加を極
力抑えることができるため、柔軟性や耐屈曲性を損なう
ことがない。
【0012】また、このような極細同軸ケーブルを複数
本撚り合わせ、その上にシースを施すことにより、優れ
たシールド効果を維持しつつ柔軟性や耐屈曲性に優れた
多芯ケーブルを提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は本発明に係る極細同軸ケーブル1の
実施の一形態を示す拡大断面図である。
【0015】図示するように、この極細同軸ケーブル1
は、ケーブルの中心に位置する内部導体2の周囲に絶縁
体3が形成されると共に、その絶縁体3の周囲に外部導
体となる横巻きシールド4が形成され、さらにこの横巻
きシールド4の周囲にテフロン等の絶縁物からなるジャ
ケット6が外部被覆として被覆された構造となってお
り、その仕上がり外径は0.5mm以下の極細のケーブ
ルとなっている。
【0016】ここで、内部導体2は、軟銅線,すずめっ
き軟銅線,銅合金線等の単線、或いはこれら単線を複数
本撚り合わせた撚り線等から形成されており、また、絶
縁体3は、テフロン或いは発泡テフロン等の絶縁物を内
部導体2上に押出し被覆等によって形成されるようにな
っている。さらに、横巻きシールド4は、軟銅線,すず
めっき軟銅線,銅合金線等の素線4a,4a…を多数本
適当なピッチにて横巻きして形成されている。
【0017】また、本発明に係る極細同軸ケーブル1に
あっては、図示するようにこの横巻きシールド4の外側
にこれを被覆するようにシールド層5が形成されてい
る。
【0018】このシールド層5は、図2に示すように例
えば厚さが4μm以下のポリエステル等の極薄プラスチ
ックテープ7の両面に、それぞれ0.1μm以上の厚さ
で銅を蒸着した銅層8,8を備えた銅蒸着テープ5aを
横巻きシールド4の外側に1/2〜1/3程度に重ね巻
きして形成されている。
【0019】従って、このような構成をした本発明の極
細同軸ケーブル1にあっては、シールド層4を形成する
銅蒸着テープ5aの銅層8,8が横巻きシールド4の素
線間に発生する連続的な隙間を確実に覆い隠すことによ
って優れたシールド効果を発揮することができるため、
後述するように10MHz以下の低周波数域は勿論、1
00MHz以上の高周波帯域でも十分使用することがで
きる。しかも、このシールド層4を構成する銅蒸着テー
プ5aはその厚さが4μm程度の極薄テープであるた
め、これを重ね巻きした場合でも10μmを超えるよう
なことがないため、ケーブルの外径増加が極力抑えら
れ、柔軟性の低下を招くことがない。さらに、この銅層
8,8を蒸着した銅蒸着テープ5aはそれ自身が上述し
たような銅箔テープに比べて優れた柔軟性を有している
ため、超音波診断装置等のような過酷な屈曲条件が要求
される機器のケーブルとして使用した場合であっても優
れた耐屈曲性を発揮することができる。
【0020】そして、このように優れたシールド効果特
性,柔軟性,耐屈曲性を兼ね備えた極細同軸ケーブル1
を用い、これを図3に示すように複数本撚り合わせると
共にその周囲にビニル等のシース10を施すことによっ
て、同じくシールド効果特性,柔軟性,耐屈曲性に優れ
た極細多芯ケーブル9を容易に得ることができる。
【0021】尚、本発明において、銅層8,8の蒸着厚
さを0.1μm以上と限定したのは、0.1μm以下で
は十分なシールド効果が得られないからである。
【0022】
【実施例】(実施例)内部導体に直径0.03mmの銀
めっき合金線を7本撚り合わせたものを用い、絶縁体と
してテフロンを被覆し、外径を0.21mmに抑えた
後、その上に0.05mmの合金線を13本ピッチ約
5.5mmで横巻きシールドを施した。その後さらにそ
の上に上記銅蒸着テープを重ね巻きしてからテフロンジ
ャケットを被覆して本発明の極細同軸ケーブルを形成し
た。尚、この銅蒸着テープは厚さが約4μm、幅が2m
mのもの1/2〜1/3で重ね巻きし、銅蒸着の厚さは
両面とも約0.3μmのものを用いた。
【0023】そして、このようにして形成された極細同
軸ケーブルに対して、周波数−シールド効果特性の測定
を行い、その結果を図4に示した。尚、測定方法として
は、この極細同軸ケーブルを3mの長さに切り取り、真
っ直ぐに伸ばした状態で50Ωの抵抗で終端し、吸収ク
ランプ法にて行った。
【0024】(比較例)上記実施例の比較例として、シ
ールド層を有しない従来の極細同軸ケーブル(1重横巻
き)と二重の横巻きシールドを備えた極細同軸ケーブル
(2重横巻き)に対しても上記実施例と同様な条件で周
波数−シールド効果特性の測定を行った。
【0025】この結果、図4に示すように、本発明に係
る極細同軸ケーブル(両面Cu蒸着テープ)は、低周波数
域は勿論、この低周波数域から100MHzを超える略
全域の周波数帯に亘って1重横巻きや2重横巻きの従来
の極細同軸ケーブルに比べて優れたシールド効果特性を
発揮し、シールド効果特性が最も改善されることが確認
された。
【0026】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、低周波数
域から100MHz以上の高周波帯域の全域に亘って優
れたシールド効果特性を発揮することができる上に優れ
た柔軟性及び耐屈曲性を兼ね備えることができる。従っ
て、超音波診断装置等のような高周波帯域で過酷な条件
で使用される機器のケーブルとして最適であり、しかも
長期に亘って安定した特性を維持することができる等と
いった優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る極細同軸ケーブルの実施の一形態
を示す拡大断面図である。
【図2】本発明に適用する銅蒸着テープの実施の一形態
を示す拡大断面図である。
【図3】本発明に係る極細同軸ケーブルからなる多芯ケ
ーブルの実施の一形態を示す拡大断面図である。
【図4】本実施例に係る周波数−シールド効果特性の測
定結果を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 極細同軸ケーブル 2 内部導体 3 絶縁体 4 横巻きシールド 4a 素線 5 シールド層 5a 銅蒸着テープ 6 ジャケット 7 プラスチックテープ 8 銅箔 9 多芯ケーブル 10 シース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部導体を被覆する絶縁体上に横巻きシ
    ールドを施すと共にその横巻きシールド上に外部ジャケ
    ットを施してなる仕上り外径が0.5mm以下の極細同
    軸ケーブルにおいて、上記横巻きシールド上に、プラス
    チックテープの両側にそれぞれ0.1μm以上の厚さで
    銅を蒸着させた銅蒸着テープを重ね巻きしてなるシール
    ド層を備えたことを特徴とする極細同軸ケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の極細同軸ケーブルを複数
    本撚り合わせ、その上にシースを施してなることを特徴
    とする多芯ケーブル。
JP30401599A 1999-10-26 1999-10-26 極細同軸ケーブル及びこれを用いた多芯ケーブル Pending JP2001126552A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003068153A (ja) * 2001-08-23 2003-03-07 Junkosha Co Ltd 同軸ケーブル
EP1535291A1 (en) * 2002-09-04 2005-06-01 Draeger Medical Systems, Inc. An ekg wiring system
WO2023058250A1 (ja) * 2021-10-06 2023-04-13 東京特殊電線株式会社 同軸ケーブル

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