JP2000147315A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JP2000147315A
JP2000147315A JP10325702A JP32570298A JP2000147315A JP 2000147315 A JP2000147315 A JP 2000147315A JP 10325702 A JP10325702 A JP 10325702A JP 32570298 A JP32570298 A JP 32570298A JP 2000147315 A JP2000147315 A JP 2000147315A
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康博 玉木
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雅昭 高谷
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真二 長沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッチ付きの光コネクタにあっては、ラッチ
周囲からの異物の侵入防止に鑑みて壁を設けようとする
と、樹脂で一体成形することが困難であった。 【解決手段】 ハウジング先端23aからハウジング後
端部23bに亘って、該ハウジング23の側壁部23e
外面に沿って延在突設したラッチ28a、28bをハウ
ジング23の対向する両側部に備え、ハウジング後端部
23b近傍に設けられるブーツ24と、このブーツ24
以外の位置に設けられたハウジング23とによって、ラ
ッチ28a、28bの周囲を取り囲むようにした光コネ
クタ20を提供する。これにより、ハウジング後端部2
3bを、樹脂成形時の型抜きが容易な形状とすることが
でき、ラッチ28a、28bを含むハウジング23全体
の一体成形を可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌側ハウジングに
挿入することで、内蔵した光コネクタフェルールを雌側
ハウジング側の光コネクタフェルールと突き合わせ接続
する光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来例の光コネクタ1を示す。
この光コネクタ1は、JIS C 5981に制定され
る、いわゆるMT形光コネクタフェルール2(Mecanica
lly Transferable:以下、「フェルール」)をプラスチ
ック製ハウジング3内に収納してなるものであり、例え
ば、光コネクタアダプタ4等の雌側ハウジングに挿入す
ることで、フェルール2を別のフェルールと突き合わせ
接続するようになっている。光コネクタアダプタ4に両
側から光コネクタ1を挿入して、フェルール2同士を突
き合わせ接続すると、このフェルール2によって突き合
わせ接続可能に成端された光ファイバ5(主として多心
光ファイバ)同士が光接続される。この時、光コネクタ
1は、ラッチ6と光コネクタアダプタ4とが係合して、
光コネクタアダプタ4からの引き抜きが規制される。具
体的には、例えば、ラッチ6から突設された係合突起6
aが、光コネクタアダプタ4の係合穴4aに、光コネク
タアダプタ4内面側から入り込んで係合することで、光
コネクタ1の引き抜きが規制される。ラッチ6と光コネ
クタアダプタ4との間の係合構造は、係合突起6aと係
合穴4aとの係合に限定されず、各種構成の採用が可能
である。
【0003】前記ラッチ6先端の操作端6bは、光コネ
クタ1を光コネクタアダプタ4に挿入した時であって
も、光コネクタアダプタ4の外側に露出されるようにな
っており、この操作端6bを光コネクタ1のハウジング
3内に押し込むようにしてラッチ6を弾性変形させる
と、係合突起6aと係合穴4aとの係合が解除され、光
コネクタアダプタ4から光コネクタ1を引き抜くことが
可能となる。なお、図7中、符号1aはブーツであり、
ハウジング3先端に保持されたフェルール2から筒状の
ハウジング3を貫通してハウジング3後端から引き出さ
れた光ファイバ5を収納、保護する。フェルール2の接
合端面2aには、光ファイバ5端末に引き出された裸フ
ァイバ5aが複数本、配列状態に露出されている。フェ
ルール2が光コネクタアダプタ4側のフェルールと突き
合わせ接続されると、両フェルールの裸ファイバ同士が
突き合わせ接続される。
【0004】しかしながら、前述のような光コネクタ1
では、係合穴4aと係合突起6aとの係合状態の維持
を、一本のラッチ6から光コネクタアダプタ4内面へ向
けて作用するバネ力に頼っているため、ラッチ6と光コ
ネクタアダプタ4との間の係合力が不足して、光コネク
タアダプタ4から光コネクタ1が抜けやすいといった不
満があった。この問題に鑑みて、近年では、例えば、図
8、図9に示すように、樹脂製のハウジング7の対向す
る両側部にラッチ8を備えた構成の光コネクタ9が提案
されている。この光コネクタ9は、図8中仮想線に示す
ように、光コネクタアダプタ等の雌側ハウジング10に
挿入した時に、両側のラッチ8から雌側ハウジング10
を押し広げるように作用するバネ力によって、各ラッチ
8の係合突起8aが雌側ハウジング10の係合穴10a
へ押し込まれた状態が確実に維持され、ラッチ8と雌側
ハウジング10との係合(係合突起8aと係合穴10a
との係合)が解除されにくい。なお、図8、図9中、符
号11はフェルール2同士を位置決めするガイドピン、
12はピンクランプ、13はスプリングである。雌側ハ
ウジング10としては、光コネクタアダプタ、光コネク
タレセプタクル等、各種構成が採用可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記光コネ
クタ9では、ラッチ8の周囲をハウジング7で取り囲
み、さらに、ラッチ8よりもハウジング7内部側を閉塞
する壁7aを備えたことにより、ラッチ8の周囲の隙間
からハウジング7内に異物が入り込むことを防止してい
る。また、ラッチ8の周囲のハウジング7をラッチ8に
近接させて、ラッチ8の周囲の隙間をできるだけ狭くす
ることで、ラッチ8と壁7aとの間への異物の侵入を防
止して、ラッチ8の作動(弾性変形)を正常に維持す
る。しかしながら、このような構成の光コネクタ9で
は、ラッチ8を含めたハウジング7全体を樹脂で一体成
形することが困難であるといった問題がある。すなわ
ち、ラッチ8周囲を取り囲む形状のハウジング7では、
樹脂成形時の型抜き等が極めて困難な作業となり、実際
問題として、量産化が困難である。これに鑑みて、ハウ
ジング7を複数の部品から構成するとなれば、部品点数
の増加、組み立て作業の煩雑化を招くことが避けられ
ず、問題の根本的な解決には至らない。また、図7の光
コネクタ1では、片側のみのラッチ6が逆差し防止用の
キーの機能を果たしているが、図8および図9の光コネ
クタ9では、対向する両側にラッチ8を備えているた
め、逆差しが可能になってしまうといった問題もある。
逆差しが可能であると、雌側ハウジング10側のフェル
ールと、光コネクタ9側のフェルール2との間で接続さ
れる裸ファイバの組み合わせが逆になってしまい、正し
い接続を行うことが困難になる。また、逆差しを防止す
るには、別途、光コネクタ9のハウジング7に突壁等を
設ける必要が生じ、これによって、ハウジング7の樹脂
による一体成形が一層困難になる懸念がある。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、構造が単純で、しかも、ハウジング内への異物の
侵入を防止でき、さらに逆差しも容易に防止できる、低
コストの光コネクタを提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、光ファイバを突き合わせ接続可能に成端した光コネ
クタフェルールを先端に収納、保持する筒状のハウジン
グを備え、このハウジング先端を雌側ハウジングに挿入
することで、前記光コネクタフェルールが、前記雌側ハ
ウジングに収納された別の光コネクタフェルールと突き
合わせ接続されるようになっている光コネクタにおい
て、前記ハウジングの対向する両側部からは、前記ハウ
ジング先端からハウジング後端部に亘って、該ハウジン
グの側壁部外面に沿って延在し、かつ、前記雌側ハウジ
ングと係脱可能に係合する係合部を備えてなる弾性変形
可能なラッチが突設され、前記光コネクタフェルールか
ら前記ハウジング内を通って、前記ハウジング後端部に
引き出された前記光ファイバを収納するブーツが、前記
ラッチに近接して設けられ、このブーツと、当該ブーツ
を避けて前記ラッチの周囲に設けられた前記ハウジング
とによって、前記ラッチの周囲が取り囲まれていること
を特徴とする光コネクタを前記課題の解決手段としてい
る。この光コネクタによれば、ラッチの周囲をハウジン
グとブーツとによって取り囲むことで、ラッチの周囲に
形成される隙間からの異物の侵入を防止する。ハウジン
グ側壁部によってハウジング内への異物の侵入は確実に
防止できる。また、ラッチ周囲の隙間から、ハウジング
側壁部とラッチとの間への異物の侵入は、ラッチの周囲
を取り囲むハウジングとブーツとによって防止され、ラ
ッチの作動を正常に維持できる。ハウジング側壁部は、
ハウジング先端から後端部へのラッチの突出方向先端ま
で到達されていれば良く、ラッチの周囲を取り囲む形状
とする必要が無いので、樹脂成形上有利であり、ラッチ
を含めたハウジング全体の一体成形が可能である。請求
項2記載の発明は、請求項1記載の光コネクタにおい
て、前記ハウジングの断面形状が、対向する一対の両側
部間で非対称になっていることを特徴とするので、雌側
ハウジングへの逆差しを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光コネクタの1実
施形態を、図1から図6(a)、(b)を参照して説明
する。図1は、本実施形態の光コネクタ20を示す全体
斜視図、図2(a)は光コネクタ20の側面図、図2
(b)は光コネクタ20の先端側から見た正面図、図3
は光コネクタ20の側断面図、図4は光コネクタ20の
分解斜視図である。図1および図2(a)、(b)に示
すように、この光コネクタ20は、光ファイバ21を突
き合わせ接続可能に成端した光コネクタフェルール22
を先端23aに収納、保持する筒状のハウジング23
と、このハウジング23の前記先端23aに対向する後
端部23b近傍に設けられ、前記ハウジング23内を通
って後端部23bから引き出された光ファイバ21を収
納するブーツ24とを備えている。
【0009】光コネクタフェルール22は、JIS C
5981に制定される、いわゆるMT形光コネクタフ
ェルール(Mecanically Transferable)であり、接合端
面22aから突出するガイドピン22bを備えている。
また、図3に示すように、この光コネクタフェルール2
2の後端(図3中右側)の鍔部22cには、前記ガイド
ピン22bをクランプ固定するピンクランプ22dが一
体的に設けられている。本実施形態では、光ファイバコ
ードである光ファイバ21端末に引き出した2心の光フ
ァイバテープ心線21aを光コネクタフェルール22に
挿入し、さらに、この光ファイバテープ心線21a先端
に露出した2本の裸ファイバ21cを、光コネクタフェ
ルール22の接合端面22aに配列状態に露出、固定し
て成端した構成を示すが、本発明に係る光コネクタフェ
ルールとしては、これに限定されず、単心あるいは3心
以上の多心の光ファイバコードを成端するもの、コード
化されること無く、ハウジング23内に直接引き込まれ
た単心あるいは多心の光ファイバ心線を成端するもの
等、各種構成が採用可能である。
【0010】図3および図4に示すように、光ファイバ
コードである光ファイバ21は、端末に露出させた抗張
力体21b(ケブラ)を、ハウジング後端部23bに固
定した押し輪25と、その外側にかしめや接着剤等によ
り固定されるリング26との間に挿入して、両者の間に
挟み込むようにして固定することで引き留められる。押
し輪25は、ハウジング後端部23b近傍に形成された
押し輪固定部23d(図1、図4参照)によって固定さ
れる。前記リング26の外側には、ブーツ24が接着剤
等により固定される。光ファイバ21端末から引き出さ
れた光ファイバテープ心線21aは、前記リング26、
押し輪25を貫通し、さらに、押し輪25とピンクラン
プ22dとの間に収納されたコイルスプリングである付
勢部材27、ピンクランプ22dを貫通して、光コネク
タフェルール22に到達されている。また、ブーツ24
は、光コネクタフェルール22からハウジング23を通
ってハウジング後端部23bから引き出された光ファイ
バ21を保護収納する。
【0011】ハウジング23内に収納された付勢部材2
7は、前記押し輪25に反力をとり、ピンクランプ22
dを介して光コネクタフェルール22を接続方向前方
(図3中左側)へ付勢する。光コネクタフェルール22
は、ハウジング先端23a内部に形成された支持部23
cに鍔部22cが当接することで、それ以上の接続方向
前方への移動が規制され、ハウジング先端23aからの
抜け落ちが防止される。図3において、付勢部材27
は、コイルスプリングであるが、これに限定されず、例
えば、板バネ、ゴム等の弾性体等の、各種構成が採用可
能である。
【0012】ハウジング23は、全体がプラスチック等
の樹脂から一体成形されている。図2(a)、(b)お
よび図3に示すように、前記ハウジング23の対向する
両側部には、該ハウジング23の前記先端23aからそ
の後端部23bに亘って延在するラッチ28a、28b
が突設されている。このラッチ28a、28bは、ハウ
ジング23の側壁部23e(図3参照)外面に沿ってク
リアランス29を介して延在し、このクリアランス29
の範囲で弾性変形可能になっている。
【0013】図3に示すように、このラッチ28a、2
8bには、光コネクタ20が挿入される雌側ハウジング
30と係脱可能に係合する係合部31を備えている。図
3においては、係合部31は、ラッチ28a、28bか
ら突設された係合突起であり、雌側ハウジング30に光
コネクタ20を挿入した時に、雌側ハウジング30に形
成された係合穴30aに、ラッチ28a、28b自体の
バネ力によって、雌側ハウジング30内側から押し込ま
れることで係合する。しかも、係合部31の係合穴30
aへの押込力は、両側のラッチ28a、28bのバネ力
によって十分に与えられるので、係合部31と係合穴3
0aとの係合状態が安定に維持されるようになってい
る。係合穴30aに係合した係合部31は、ラッチ28
a、28bの突出方向先端の操作部32をハウジング2
3内部方向へ押し込んでラッチ28a、28bを弾性変
形させることで、容易に解除できる。操作部32は、光
コネクタ20の雌側ハウジング30への挿入完了時で
も、雌側ハウジング30の外側に露出するので、いつで
も容易に操作することができる。なお、ラッチ28a、
28b形状や、係合部31は、本実施形態に限定され
ず、各種変更が可能であることは言うまでも無い。光コ
ネクタ20を挿入する雌側ハウジング30としては、光
コネクタアダプタ、光コネクタレセプタクル等、各種構
成が採用可能である。
【0014】図1および図2(b)に示すように、ハウ
ジング23の両側(図1、図2(b)中上下)のラッチ
28a、28bは、いずれも、ハウジング23の両側部
から突設した一対の突壁33、33、34、34間の、
ラッチ収納溝35、36内に収納されている。一方のラ
ッチ28aを収納するラッチ収納溝35を構成する両側
の突壁33、33には、その先端角部を面取りした形状
の傾斜面37が形成されているが、他方のラッチ28b
を収納するラッチ収納溝36を構成する両側の突壁3
4、34には、前記傾斜面37に相当する構成が設けら
れていない。このため、ハウジング23の断面形状は、
前記ラッチ28a、28bが設けられている両側部間で
非対称になっている。
【0015】図5、図6(a)、(b)は雌側ハウジン
グ30を示す図であって、図5は斜視図、図6(a)は
側断面図、図6(b)は正面図である。図5、図6
(a)、(b)に示すように、雌側ハウジング30に挿
入される光コネクタ21を収納する筒状の側壁部30b
の断面形状は、光コネクタ20のハウジング23断面形
状に対応して、対向する上壁部30c近傍と下壁部30
d近傍との間が非対称になっている。すなわち、上壁部
30c近傍では、ハウジング23の傾斜面37に対応す
る傾斜内面30eが側壁部30b内に形成されている
が、下壁部30d近傍には、傾斜内面30eは形成され
ていない。このため、光コネクタ20を雌側ハウジング
30に挿入するには、傾斜面37を傾斜内面30eに対
応させ、突壁34、34先端を下壁部30d両側の角部
30fに対応させる向きとする必要があり、それ以外の
向き、例えば、180度反転した向きや、90度回転し
た向きでの挿入は不可能であり、逆差しを防止できる。
【0016】図2(b)中、符号38はパーティング部
収納溝であり、光コネクタフェルール22の樹脂成形
上、金型の境目等に形成されるパーティング部39(パ
ーティングライン。図3等参照)に発生するバリ等を収
納するものであり、ハウジング23先端の両側内面に形
成される。ハウジング先端23aでは、僅かなクリアラ
ンスを以て光コネクタフェルール22を若干の浮動を許
容して収納し、別の光コネクタフェルール22との突き
合わせ接続時の位置決め性を確保しているが、光コネク
タフェルール22のパーティング部39に発生するバリ
等は、光コネクタフェルール22の前記浮動の障害とな
るため、突き合わせ接続する光コネクタフェルール22
間の位置決め作業性を向上できなくなる可能性がある。
また、光コネクタフェルール22のパーティング部39
に発生するバリ等は、接合端面22aでは、研磨により
除去されるが、それ以外の光コネクタフェルール22両
側部等では、完全除去に手間のかかる作業が別途必要で
あり、光コネクタフェルール22全体に亘ってパーティ
ング部39の処理を行うとなると、組み立て時間の延
長、コスト上昇を余儀なくされることとなる。本実施形
態では、ハウジング先端23aに収納した光コネクタフ
ェルール22のパーティング部39に対応する位置に形
成したパーティング部収納溝38によって、パーティン
グ部39のバリ等を収納できることで、ハウジング先端
23aにおける光コネクタフェルール22の自由な浮動
が確実に得られる。このため、パーティング部39のバ
リ等が、ハウジング先端23aにおける光コネクタフェ
ルール22の自由な浮動が確実に得られる範囲であれ
ば、手間のかかる完全除去作業を行うことなく、光コネ
クタフェルール22をハウジング23に収納することが
可能となり、その結果、光コネクタ20の組み立て時間
の短縮、低コスト化が可能になる。
【0017】図3に示すように、この光コネクタ20で
は、ハウジング先端23aを雌側ハウジング30に挿入
することで、前記光コネクタフェルール22が、前記雌
側ハウジング30に収納された別の光コネクタフェルー
ル22と突き合わせ接続されるようになっている。光コ
ネクタ20を雌側ハウジング30に挿入すると、各ラッ
チ28a、28bの係合部31である係合突起が雌側ハ
ウジング30の側壁部30bに当接しつつ、その内面側
に入り込むことで、両ラッチ28a、28bが、互いに
接近するように若干弾性変形されつつ雌側ハウジング3
0内側に挿入される。光コネクタフェルール22同士が
突き合わせられた後、さらに、若干距離だけ、光コネク
タ20の雌側ハウジング30への挿入を継続し、係合部
31を雌側ハウジング30の係合穴30aに到達せしめ
ると、両ラッチ28a、28bのバネ力によって、各ラ
ッチ28a、28bの係合部31が係合穴30aに押し
込まれて係合する。これにより、雌側ハウジング30か
らの光コネクタ20の引き抜きが規制される。この時、
光コネクタ20の光コネクタフェルール22は、ハウジ
ング先端23aからハウジング後端部23b方向へ若干
押し込まれており、光コネクタ20内の付勢部材27が
押し縮められているため、この付勢部材27の付勢力
が、突き合わせ接続状態の光コネクタフェルール22間
の突き合わせ力として作用し、これら光コネクタフェル
ール22によって成端された光ファイバ間が低接続損失
を以て光接続される。
【0018】具体的には、図1および図2(b)に示す
ように、光コネクタ20側の光コネクタフェルール22
の接合端面22aに複数本(図中2本)露出されている
光ファイバ(裸ファイバ)21cが、相手側の光コネク
タフェルール22の接合端面22aに同様に複数本露出
されている裸ファイバにそれぞれ突き合わせ接続される
ことで、光ファイバ21と相手側光コネクタフェルール
22によって成端されている光ファイバとが光接続され
る。光コネクタフェルール22同士の位置決めは、接合
端面22aから突出されている2本のガイドピン22b
を、相手側の光コネクタフェルール22の接合端面22
aに開口されているガイドピン穴(図示せず)にそれぞ
れ挿入嵌合することで、精密になされる。光コネクタフ
ェルール22の接合端面22aに露出されている光ファ
イバ21cは、一列に配列状態になっているから、ガイ
ドピン22bとガイドピン穴との嵌合が180度反転し
た向きでなされると、互いに突き合わせ接続される光フ
ァイバ21c同士の対応関係も逆になってしまうが、こ
の光コネクタ20では、雌側ハウジング30に対する逆
差しが不可能であるので、常に、目的の光ファイバ同士
が接続されることとなり、逆差しによる不都合は生じな
い。
【0019】光コネクタフェルール22同士の突き合わ
せ接続後、ラッチ28a、28bの操作部32を操作し
て、係合部31を係合穴30aから離脱させ、ラッチ2
8a、28bと雌側ハウジング30との係合を解除する
と、雌側ハウジング30から光コネクタ20を引き抜く
ことができる。
【0020】図3に示すように、この光コネクタ20に
よれば、ラッチ28a、28bの後端側(突出方向先端
側。操作部32近傍)に、ブーツ24が近接され、この
ブーツ24を避けたラッチ28a、28bの周囲が全て
ハウジング23によって取り囲まれているので、ラッチ
28a、28bの周囲に生じる隙間からクリアランス2
9への異物の侵入を防止でき、ラッチ28a、28bの
作動を正常に維持することができる。また、ラッチ28
a、28bよりも内面側(ハウジング23内部側)が、
側壁部23eによって閉塞されているため、異物が、ハ
ウジング23内に侵入することを確実に防止でき、ハウ
ジング23内での付勢部材27の自由な伸縮や、光コネ
クタフェルール22の自由な浮動等を確実に維持でき
る。
【0021】側壁部23eの後端は、ラッチ28a、2
8bの突出方向先端までで、それ以上、光コネクタ20
後端方向へ延出していない。すなわち、側壁部23e
は、ラッチ28a、28bの両側に突設した突壁33、
33、34、34によって、ラッチ28a、28bの両
側の隙間をできるだけ狭くして異物の侵入を防止するよ
うになっており、ラッチ28a、28bの周囲を全周に
亘って取り囲む形状では無く、ラッチ28a、28bを
収納するラッチ収納溝35、36の後端を開放した形状
である。そして、ラッチ収納溝35、36の開放された
後端を閉塞するようにして設けられたブーツ24を、ラ
ッチ28a、28bの突出方向先端に近接させて、ラッ
チ28a、28bの突出方向先端近傍の隙間をもできる
だけ狭くすることで、ラッチ28a、28bの周囲の隙
間をその全周に亘って狭くして異物の侵入を防止する構
造になっている。したがって、側壁部23eの後端は、
ラッチ28a、28bの突出方向先端を取り囲む形状と
する必要が無いので、樹脂成形時の型抜きが容易な形状
とすることが可能となり、ラッチ28a、28bを含め
た全体を、樹脂で一体成形することが可能である。これ
により、このハウジング23は、短時間で簡単に製造す
ることができ、光コネクタ20の低コスト化に寄与す
る。しかも、この光コネクタ20では、突壁33、33
に形成した傾斜面37のみで、逆差しを防止でき、別
途、逆差し防止のための機能を得るために、複雑な構成
を必要としないため、簡単に成形することができる。
【0022】なお、本発明の光コネクタは、前記実施形
態に限定されず、例えば、ハウジングの断面形状を非対
称とするための手段としては、前記傾斜面37に代え
て、キー溝や、突壁、ハウジングの断面輪郭形状自体の
変更を適用すること等、各種変更が可能であることは言
うまでも無い。また、ハウジングの断面形状は、ラッチ
28a、28bの設けられている両側部間で非対称にす
ることに限定されず、例えば、ラッチ28a、28bの
設けられていない、対向する一対の両側部間で非対称と
することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
コネクタによれば、ハウジングの先端から両側部の側壁
部外面に沿って後端へ向けて延在突設されたラッチを、
ハウジング後端部から引き出された光ファイバを収納す
るブーツと、このブーツを避けた周囲に設けられたハウ
ジングとによって取り囲み、ラッチの周囲に形成される
隙間から内側への異物の侵入を防止する構成であり、ハ
ウジング側壁部は、ラッチの周囲の全周を取り囲む形状
では無く、後端部を、樹脂成形時の型抜きに有利な形状
とすることが可能であるので、ラッチを含めてハウジン
グ全体を樹脂で一体成形することが可能となり、低コス
ト化することができるといった優れた効果を奏する。
【0024】請求項2記載の光コネクタによれば、前記
ハウジングの断面形状が、対向する一対の両側部間で非
対称になっているので、雌側ハウジングへの逆差しを防
止でき、光コネクタフェルールによって成端された目的
の光ファイバ同士を間違うことなく、確実に光接続でき
るといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態の光コネクタを示す全体
斜視図である。
【図2】 図1の光コネクタを示す図であって、(a)
は側面図、(b)は正面図である。
【図3】 図1の光コネクタを示す側断面図である。
【図4】 図1の光コネクタを示す分解斜視図である。
【図5】 図1の光コネクタが挿入される雌側ハウジン
グの一例である光コネクタアダプタを示す斜視図であ
る。
【図6】 図5の雌側ハウジングを示す図であって、
(a)は側断面図、(b)は正面図である。
【図7】 従来例の光コネクタを示す図であって、ハウ
ジングの一側部にのみラッチを有する光コネクタを示す
斜視図である。
【図8】 従来例の光コネクタを示す図であって、ハウ
ジングの対向する両側部にラッチを有する光コネクタを
示す側断面図である。
【図9】 図8の光コネクタを示す平断面図である。
【符号の説明】
20…光コネクタ、21…光ファイバ(光ファイバコー
ド)、21a…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、
21c…光ファイバ(裸ファイバ)、22…光コネクタ
フェルール、23…ハウジング、23a…ハウジング先
端、23b…ハウジング後端部、23e…ハウジング側
壁部、24…ブーツ、28a,28b…ラッチ、31…
係合部(係合突起)、30…雌側ハウジング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉木 康博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H036 JA02 QA03 QA32 QA46 QA49 QA57

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(21、21a、21c)を
    突き合わせ接続可能に成端した光コネクタフェルール
    (22)を先端に収納、保持する筒状のハウジング(2
    3)を備え、このハウジング先端(23a)を雌側ハウ
    ジング(30)に挿入することで、前記光コネクタフェ
    ルールが、前記雌側ハウジングに収納された別の光コネ
    クタフェルール(22)と突き合わせ接続されるように
    なっている光コネクタにおいて、 前記ハウジングの対向する両側部からは、前記ハウジン
    グ先端からハウジング後端部(23b)に亘って、該ハ
    ウジングの側壁部(23e)外面に沿って延在し、か
    つ、前記雌側ハウジングと係脱可能に係合する係合部
    (31)を備えてなる弾性変形可能なラッチ(28a、
    28b)が突設され、 前記光コネクタフェルールから前記ハウジング内を通っ
    て、前記ハウジング後端部に引き出された前記光ファイ
    バを収納するブーツ(24)が、前記ラッチに近接して
    設けられ、 このブーツと、当該ブーツを避けて前記ラッチの周囲に
    設けられた前記ハウジングとによって、前記ラッチの周
    囲が取り囲まれていることを特徴とする光コネクタ(2
    0)。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの断面形状が、対向する
    一対の両側部間で非対称になっていることを特徴とする
    請求項1記載の光コネクタ。
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JP2007121954A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ
JP2014006136A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Hitachi Automotive Systems Ltd 圧力センサ装置

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