JPH11305071A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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Publication number
JPH11305071A
JPH11305071A JP11380498A JP11380498A JPH11305071A JP H11305071 A JPH11305071 A JP H11305071A JP 11380498 A JP11380498 A JP 11380498A JP 11380498 A JP11380498 A JP 11380498A JP H11305071 A JPH11305071 A JP H11305071A
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JP
Japan
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ferrule
spring element
optical fiber
spring
adapter
Prior art date
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Pending
Application number
JP11380498A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tokita
広行 鴇田
Masahiro Nakajima
正洋 中嶋
Junji Taira
淳司 平
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光ファイバケーブルに外部から引張力が作用
しても光ファイバの適正な接続状態を得るST型の光コ
ネクタを提供する。 【解決手段】 ST型プラグハウジング30と、光ファ
イバを固定する一つの共通寸法構造を有するフェルール
21、これを接続時に保持された第2のばね要素25、
及び円筒管を具備すると共に前記ハウジングに係合可能
なベーシックプラグ20とを具備する光ファイバコネク
タプラグで、ST型アダプタとの連結状態では、ばね要
素35がバヨネット締結構造による連結を保持する方向
に作用し、フェルール21の先端がアダプタ内の他のフ
ェルールとの当接位置より突出し、ばね要素35及び2
5の圧縮可能量がフェルール先端の当接位置からの突出
量より大きく、光ファイバケーブルが後方に引っ張られ
てばね要素35が完全に圧縮された状態では、フェルー
ル21の先端がST型アダプタ内の当接位置より後方に
は位置しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを接続
するときに用いられる光コネクタに関するものである。
なお、本発明で、光コネクタとは、光ファイバの端部に
組み込んだ要素全般をいい、結合先端が雄型となったプ
ラグ、あるいはこれに雌型となったアダプタを組み合わ
せたもの、結合先端が雌型となったアダプタ形状のもの
等、種々の形状のものを含む概念である。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの対向接続を行うため、フェ
ルールの中心に光ファイバを固定し、このフェルールを
プラグハウジング内に取り付けるようにした光コネクタ
構成が公知である。図7に従来のST光ファイバコネク
タプラグの概略を示す。図7に示すように、従来のST
光ファイバコネクタプラグ010は、光ファイバ001
が固定される円筒状部材及び円筒鍔部材から構成される
フェルール002と、フェルール002の外周部に圧縮
ばね004を介して装着される締結部材005とを具備
する。光ファイバケーブル003のフェルール002後
端部への把持・固定は、抗張力材008をフェルール0
02の後端部に被せた後、円筒部材007をかしめるか
接着するかすることのよりなされる。このST型光ファ
イバコネクタプラグ10は、いわゆるバヨネット締結構
造により図示しないST型アダプタと連結可能なもので
あり、締結部材005には図示しないアダプタの係合ピ
ンが係止する係止孔006が形成されている従って、こ
の光ファイバコネクタプラグ010はアダプタを用いて
他のST光コネクタと接続するとき、アダプタの係合ピ
ンがST光ファイバコネクタプラグ010の締結部材0
05に形成された係止孔006に係止することで両者が
一体となり、且つ、フェルール002の先端面が他のS
T光コネクタのフェルールの先端面に圧接されることで
両者が光接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のST光
コネクタ010はバイヨネット締結構造となっており、
光コネクタ010の締結部材005の係止孔006にア
ダプタの係合ピンが係止した状態で両者は圧縮ばね00
4によって密着し、フェルール002の先端面が他のS
T光コネクタのフェルールの先端面に圧接して接続され
ている。
【0004】そのため、ST光コネクタ010とアダプ
タと他のST光コネクタとの連結状態では、フェルール
002同士が密着した接続状態となっているが、光ファ
イバケーブルに外部から引張力が作用したときには、圧
縮ばね004が圧縮されて光ファイバ001を介してフ
ェルール002が後方に引っ張られて他のST光コネク
タのフェルールとの接続面が離脱してしまい、適正な接
続状態が得られなくなってしまうという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、光ファ
イバケーブルに外部から引張力が作用してもフェルール
の接続面が離脱せずに光ファイバの適正な接続状態を得
ることができるST型の光コネクタを提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
第1のばね要素を含みバヨネット締結構造によりST型
アダプタに連結可能なST型プラグハウジングと、光フ
ァイバを固定する少なくとも一つの共通寸法構造を有す
るフェルール、該フェルールを接続時に軸方向に付勢す
るように保持された第2のばね要素、及び前記フェルー
ルとの間に前記第2のばね要素を保持すると共に前記光
ファイバを内蔵する光ファイバケーブルを固定する機能
を備えた円筒管を具備すると共に前記ST型プラグハウ
ジングに係合可能な形状を有するベーシックプラグとを
具備する光ファイバコネクタプラグであって、前記光フ
ァイバコネクタプラグが前記ST型アダプタに連結した
状態では、前記第1のばね要素が圧縮状態になって前記
バヨネット締結構造による連結を保持する方向に作用
し、また、前記フェルールの先端が当該ST型アダプタ
内の他のフェルールとの当接位置より突出し且つ前記第
1のばね要素及び前記第2のばね要素の圧縮可能量が当
該フェルール先端の前記当接位置からの突出量より大き
く、一方、前記光ファイバコネクタプラグが前記ST型
アダプタに連結した状態で前記光ファイバケーブルの後
端部を前記ST型プラグハウジングに対して後方に引っ
張られて前記第1のばね要素が完全に圧縮された状態で
は、前記フェルールの先端が前記ST型アダプタ内の前
記当接位置より後方には位置しないことを特徴とする光
コネクタにある。
【0007】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、さらに、前記フェルールの後端部に嵌合すると共に
周囲の少なくとも一部にフランジを有する嵌合部と、こ
の嵌合部の後端に延設されて前記ばね要素を周囲に保持
する長尺円筒部と、この長尺円筒部の後端部に設けられ
て前記円筒管に係止可能な係止部とを有する係合部材を
有し、この係合部材の前記長尺円筒部の周囲に保持する
と共に前記係止部を前記円筒管に係止することで当該ば
ね部材を前記嵌合部のフランジと前記円筒管との間に保
持することを特徴とする光コネクタにある。
【0008】本発明の第3の態様は、第1の態様におい
て、前記第1のばね要素及び前記第2のばね要素は弾発
コイルばねであり、該第2のばね要素のばね定数よりも
前記第1のばね要素のばね定数を大きく設定したことを
特徴とする光コネクタにある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。図1は本発明に
よる光コネクタの実施の形態の一例を示す断面図、図2
はこの光コネクタの分解斜視図、図3は光コネクタとア
ダプタとの連結状態を表す断面図、図4は光コネクタと
アダプタと光コネクタとの連結初期状態を表す断面図、
図5は光コネクタとアダプタと光コネクタとの連結状態
を表す断面図、図6は光ファイバケーブルに引張力が作
用した光コネクタとアダプタとの連結状態を表す断面図
である。
【0010】本発明の実施の形態の一例につき詳細に説
明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の光フ
ァイバコネクタプラグ10はST型の場合であり、この
光ファイバコネクタプラグ10は光ファイバケーブル1
が取り付けられているベーシックプラグ20と、このベ
ーシックプラグ20を収納するためのSTプラグハウジ
ング30とからなっている。
【0011】STプラグハウジング30は、嵌合部材3
1を有し、嵌合部材31のフェルール挿入端部32の近
くには係合孔33がその周方向に90度間隔で形成され
ている。嵌合部材31の外周には、ST型のアダプタと
の連結のためのバイヨネット締結部材34が装着されて
いる。バイヨネット締結部材34は嵌合部材31上に滑
動自在に取り付けられており、バイヨネット締結部材3
4と嵌合部材31との間には第1のばね要素である弾発
コイルばね35が介装されている。
【0012】この弾発コイルばね35は嵌合部材31の
段付き部31bとCリング36との間に圧縮状態で装着
され、段付き部31bと弾発コイルばね35との間にバ
イヨネット締結部材34の縮径部34aが介在してい
る。そのため、バイヨネット締結部材34はこの弾発コ
イルばね35のばね力によって嵌合部材31対して図1
で右方に付勢されており、縮径部34aが段付き部31
bに当接する位置で停止している。
【0013】一方、ベーシックプラグ20は、光ファイ
バケーブル1が取り付けられているフェルール21と、
鍔部22aを有してフェルール21の後端部に取り付け
られる管状部材22と、この管状部材22に軸方向に滑
動自在に嵌め合わされる円筒管24とを有し、円筒管2
4の後端に光ファイバケーブル1の基端1aを把持して
固定する。光ファイバケーブル1の円筒管24の後端部
への把持、固定は、抗張力材210を円筒管24の後端
部に被せたあと円筒部材215をかしめるか接着により
なされる。
【0014】管状部材22の鍔部22aと円筒管24と
の間には第2のばね要素である弾発コイルばね25が介
装され、鍔部22aと円筒管24が互いに離間するよう
に弾発コイルばね25のばね力が働いている。つまり、
管状部材22、フェルール21は円筒管24に対してフ
ェルール21の先方側に向けて弾発付勢されたばね浮動
構造となっている。
【0015】具体的には、本実施形態では、管状部材2
2の鍔部22aの後端部に一体的に延設された長尺円筒
部22bの後端部の外周面上には突起部22cが径方向
内側に弾性変形可能に形成されると共に、円筒管24の
前端部にこの突起部22cが摺動自在に嵌入する矩形穴
203が形成されている。管状部材22が円筒管24に
対して先方に移動したとき、矩形穴203に嵌入した突
起部22cが矩形穴203の前端部に当接することで移
動が制限されるようになっている。
【0016】自由状態では、管状部材22を先方へ付勢
する弾発コイルばね25のばね力によって突起部22c
が矩形穴203の前端部に当接した状態を維持してい
る。弾発コイルばね25のばね力に抗して管状部材22
を後方へ押し込むと、突起部22cが矩形穴203内を
軸方向に摺動することで管状部材22、フェルール21
の円筒管24に対する位置を変化させることができる。
【0017】また、本実施形態では、フェルール21の
ばね力に抗しての移動は突起部22cの矩形穴203の
後端部への当接で規制される。なお、この移動量の規制
は、長尺円筒部22bの周囲に移動規制部を設け、この
移動規制部の円筒管24の開口端部への当接により行っ
てもよい。この移動規制部としては、長尺円筒部22b
の外周に設けた突起又は長尺円筒部22bと弾発コイル
ばね25との間に設けた他の短尺円筒などが例示でき
る。
【0018】また、円筒管24の後端部には弾発係止片
27が一体に形成されている。弾発係止片27は、円筒
管24の周壁にコ字状スリット26を設けることによっ
て形成された舌片27aと、舌片27aの自由端部に突
設された係止突起27bを有し、舌片27aの弾性変形
によって自由端部の係止突起27bが内外方に変位でき
るようになっている。この実施形態では、弾発係止片2
7は円周方向に180度隔てて2個形成されている。こ
の係止突起27bはその端部に行くに従って厚みが漸増
する楔形に形成され、実質的に円筒管24の周面よりも
外側に突出した状態となっている。
【0019】かかるベーシックプラグ20は、上述した
STプラグハウジング30と係合可能な形状を有し、ベ
ーシックプラグ20をSTプラグハウジング30の挿入
端部32から挿入して行くと、係止突起27bが挿入端
部32を通過する際に係止突起27bは挿入端部32の
内縁に当接して円筒管24の内側へ漸次押し込まれ、係
止突起27bが係合孔33のいずれかと対向した時に舌
片27aの弾力によって元の状態に復帰して係止突起2
7bが係合孔33に係入する。この状態でベーシックプ
ラグ20とSTプラグハウジング30とが連結が保持さ
れる。
【0020】また、ベーシックプラグ20において、円
筒管24の外周面には係止突起27bから周方向に90
度ずれた位置に矩形の突起部201が設けられると共
に、STプラグハウジング30の挿入端部32の係合孔
33のある部分の内周面には突起部201と係合する図
示しない溝部が設けられている。突起部201の前端に
はテーパが形成されており、溝部と係合し易くなってい
る。したがって、ベーシックプラグ20をSTプラグハ
ウジング30に挿入すると、溝部内に突起部201が嵌
入し、ベーシックプラグ20とSTプラグハウジング3
0との周方向の相対的な回転が規制される。
【0021】ここで、ベーシックプラグ20をSTプラ
グハウジング30の挿入端部32から挿入して行く過程
において、係止突起27bが係合孔33に係入する前に
管状部材22の鍔部22aが嵌合部材31内の内向きフ
ランジに当接するよう寸法が設定されており、係止突起
27bがいずれかの係合孔33に係入した時点において
は弾発コイルばね25は縮められた状態となっている。
したがって、係止突起27bが係合孔33に係入するこ
とによって嵌合部材31と円筒管24とが連結される
と、フェルール21は弾発コイルばね25のばね力によ
って内向きフランジに圧接され、そこに固定、収容され
る。すなわち、STプラグハウジング30とベーシック
プラグ20とが所定の組立状態になる。
【0022】この組立状態の解除は、係止突起27bを
舌片27aの弾力に抗して押し下げて係止突起27bと
係合孔33との係合状態を解くことにより、弾発コイル
ばね25のばね力によって円筒管24が嵌合部材31か
らはじき出されることによってなされる。さらに、嵌合
部材31とファイバコアの中心ずれとの方向合わせは、
係止突起27bと嵌合部材31との間の周方向の相対位
置を変えることにより行われる。つまり、鍔部22aの
外周部に複数の突起部22dが形成されると共に、嵌合
部材31の内側にその突起部22dに嵌入しうる図示し
ない複数のキーが突設されることで方向性結合キー要素
が構成されており、両者を周方向に相対回転させて突起
部22dとキーとの嵌め合わせの位相を変更することに
より最良の位置に設定することができる。
【0023】そして、STプラグハウジング30のバイ
ヨネット締結部材34にはアダプタ40の係合ピン41
aが係止する係止孔37が形成されている。この係止孔
37は、前方に開口して係合ピン41aが進入する進入
部37aと、この進入部37aに連続して周方向に沿っ
た回転部37bと、この回転部37bに連続して軸方向
に沿った係止部37cとから構成されている。
【0024】なお、円筒管24は射出成形にて一体加工
が可能であり、このとき材質としてはポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルイミドのガラス繊維強化あるいはポリ
ブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
のガラス強化が強度的にみて好適に使用できる。このよ
うに、光ファイバコネクタプラグ10によれば、ベーシ
ックプラグ20をSTプラグハウジング30内に装着、
固定するだけでST型の一方の光コネクタが構成され、
これと相応するST型の他方の光コネクタとアダプタ4
0を介して接続することができる。なお、実際には、こ
のようにして組立られた光ファイバコネクタプラグ10
の後端には光ファイバケーブルを曲げや、捻り等の外力
から保護するため、フードCが取り付けられる。
【0025】具体的には、図3に示すように、光ファイ
バコネクタプラグ10はアダプタ40を介して相応する
ST型の他方の光コネクタと接続できるものである。こ
のアダプタ40は、円筒状をなし、軸方向両端部の外周
部に形成されて光ファイバコネクタプラグ10側におけ
るバイヨネット締結部材34の係止孔37に係止する係
合ピン41a,41bと、STプラグハウジング30の
嵌合部材31とバイヨネット締結部材34との隙間に貫
入する貫入部42a,42bと、フェルール21の外周
部が摺動自在に嵌合する嵌合部43とを有している。
【0026】したがって、光ファイバコネクタプラグ1
0とアダプタ40とを連結するには、アダプタ40の一
端の貫入部42aをSTプラグハウジング30の嵌合部
材31とバイヨネット締結部材34との隙間に貫入して
押し込むと共に、係合ピン41aを係止孔37の進入部
37aに進入させる。そして、バイヨネット締結部材3
4をアダプタ40側に移動すると、バイヨネット締結部
材34を弾発コイルばね35のばね力に抗して移動し、
係合ピン41aを係止孔37の進入部37aから回転部
37bを介して係止部37cに移動してときに、バイヨ
ネット締結部材34の移動を解除すると、係合ピン41
aは弾発コイルばね35のばね力によって係止部37c
に係止し、光ファイバコネクタプラグ10とアダプタ4
0とが連結される。
【0027】この状態では、弾発コイルばね35は圧縮
力を受けた収縮状態にあり、弾発コイルばね25も多少
の圧縮力を受けた収縮状態にあり、弾発コイルばね25
のばね力により、フェルール21の先端面(接続面)は
アダプタ40の中心位置Sから距離Lだけ前方、すなわ
ち、他方の光コネクタの接続側に突出した状態で、且
つ、後退可能であるばね浮動構造となっている。
【0028】したがって、アダプタ40の他端側にも光
コネクタを接続するには、図4に示すように、前述と同
様の作動によって光ファイバコネクタプラグ100を接
続できる。つまり、アダプタ40の他端の貫入部42b
をSTプラグハウジング300の嵌合部材310とバイ
ヨネット締結部材340との隙間に貫入して押し込んで
バイヨネット締結部材340を弾発コイルばね350の
ばね力に抗して移動し、係合ピン41bを係止孔370
に係止することで、光ファイバコネクタプラグ100と
アダプタ40とが連結される。この光ファイバコネクタ
プラグ100とアダプタ40との連結初期時には、フェ
ルール210の先端面がフェルール21の先端面に当接
し、徐々に押し込むことにより、図5に示すように、光
ファイバコネクタプラグ10のフェルール21先端面と
光ファイバコネクタプラグ100のフェルール21先端
面とが、アダプタ40の中心位置Sで圧接状態となり、
この圧接状態を維持したままで、左右方向に弾発コイル
ばね35と弾発コイルばね350とが密着状態になるま
で移動できる。
【0029】ここで、本実施形態では、図6に示すよう
に、光ファイバコネクタプラグ10とアダプタ40との
連結状態で、光ファイバケーブル1を同図右方に引っ張
って、弾発コイルばね35が完全に圧縮された状態で、
フェルール21の端面がアダプタ40の少なくとも中心
位置Sにある、又はそれ以上突出しているようにしてい
る。これにより、フェルール21の浮動構造が実現でき
る。
【0030】すなわち、図5のような光接続状態で前記
光ファイバケーブル1の後端部を前記ST型プラグハウ
ジングに対して後方に引っ張ると、弾発コイルばね35
が圧縮されフェルールの先端が後方に移動するが、弾発
コイルばね35の圧縮量が上述した距離Lより小さく設
定されているので、光ファイバケーブル1が引っ張られ
ても、光接続状態を維持したままとなる。
【0031】このように、本発明では、弾発コイルばね
35および25のばね定数および圧縮可能量とを所定の
値に設定することにより、フェルールの浮動構造を実現
している。また、第1のばね要素である弾発コイルばね
35のばね定数を第2のばね要素である弾発コイルばね
25のばね定数より大きく設定すると、図3〜図5の状
態で、弾発コイルばね35がほぼ完全に圧縮された状態
に調整できる。この場合、光ファイバケーブル1が引っ
張られてもフェルール21の先端はほとんど移動しない
ので、さらに好適な浮動構造が実現されることになる。
【0032】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、従
来、フェルールの浮動構造が不可能とされていたST型
光コネクタににおいて、光ファイバケーブルに外部から
引張力が作用してもフェルールの接続面が離脱せずに光
ファイバの適正な接続状態を得ることができる浮動構造
を実現するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光コネクタの実施の形態の一例を
示す断面図である。
【図2】光コネクタの分解斜視図である。
【図3】光コネクタとアダプタとの連結状態を表す断面
図である。
【図4】光コネクタとアダプタと光コネクタとの連結初
期状態を表す断面図である。
【図5】光コネクタとアダプタと光コネクタとの連結状
態を表す断面図である。
【図6】光ファイバケーブルに引張力が作用した光コネ
クタとアダプタとの連結状態を表す断面図である。
【図7】従来のST光コネクタの概略図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル 10 光コネクタ 20 ベーシックプラグ 21 フェルール 24 円筒管 25 弾発コイルばね(第2のばね要素) 30 プラグハウジング 31 嵌合部材 33 係合孔 34 バイヨネット締結部材 35 弾発コイルばね(第1のばね要素)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のばね要素を含みバヨネット締結構
    造によりST型アダプタに連結可能なST型プラグハウ
    ジングと、 光ファイバを固定する少なくとも一つの共通寸法構造を
    有するフェルール、該フェルールを接続時に軸方向に付
    勢するように保持された第2のばね要素、及び前記フェ
    ルールとの間に前記第2のばね要素を保持すると共に前
    記光ファイバを内蔵する光ファイバケーブルを固定する
    機能を備えた円筒管を具備すると共に前記ST型プラグ
    ハウジングに係合可能な形状を有するベーシックプラグ
    とを具備する光ファイバコネクタプラグであって、 前記光ファイバコネクタプラグが前記ST型アダプタに
    連結した状態では、前記第1のばね要素が圧縮状態にな
    って前記バヨネット締結構造による連結を保持する方向
    に作用し、また、前記フェルールの先端が当該ST型ア
    ダプタ内の他のフェルールとの当接位置より突出し且つ
    前記第1のばね要素及び前記第2のばね要素の圧縮可能
    量が当該フェルール先端の前記当接位置からの突出量よ
    り大きく、 一方、前記光ファイバコネクタプラグが前記ST型アダ
    プタに連結した状態で前記光ファイバケーブルの後端部
    を前記ST型プラグハウジングに対して後方に引っ張ら
    れて前記第1のばね要素が完全に圧縮された状態では、
    前記フェルールの先端が前記ST型アダプタ内の前記当
    接位置より後方には位置しないことを特徴とする光コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、前記フェル
    ールの後端部に嵌合すると共に周囲の少なくとも一部に
    フランジを有する嵌合部と、この嵌合部の後端に延設さ
    れて前記ばね要素を周囲に保持する長尺円筒部と、この
    長尺円筒部の後端部に設けられて前記円筒管に係止可能
    な係止部とを有する係合部材を有し、この係合部材の前
    記長尺円筒部の周囲に保持すると共に前記係止部を前記
    円筒管に係止することで当該ばね部材を前記嵌合部のフ
    ランジと前記円筒管との間に保持することを特徴とする
    光コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第1のばね要素
    及び前記第2のばね要素は弾発コイルばねであり、該第
    2のばね要素のばね定数よりも前記第1のばね要素のば
    ね定数を大きく設定したことを特徴とする光コネクタ。
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