JP2000146534A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JP2000146534A
JP2000146534A JP10316458A JP31645898A JP2000146534A JP 2000146534 A JP2000146534 A JP 2000146534A JP 10316458 A JP10316458 A JP 10316458A JP 31645898 A JP31645898 A JP 31645898A JP 2000146534 A JP2000146534 A JP 2000146534A
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thin film
optical
film
unit
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JP10316458A
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Teiji Honjo
禎治 本庄
Masayasu Kakinuma
正康 柿沼
Hirokazu Ishikawa
博一 石川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材に薄膜を成膜する成膜装置において、比較
的簡単な構成で薄膜の光学特性を基材の幅方向において
連続的に測定可能な成膜装置を提供する。 【解決手段】真空チャンバ2内に設けられ、薄膜が成膜
されたプラスチックフィルムFに薄膜の光学特性を測定
するための光学特性測定用光を出力する光出力部と、薄
膜の光学特性を反映した光に変換された測定光が入力さ
れる光入力部とからなる光学ヘッド21と、真空チャン
バ2外に設けられ、光学特性測定用光を発生し、測定光
を受光し、光学特性測定用光と測定光との光量差に基づ
いて薄膜の光学特性を検出する光学特性検出手段として
の分光光度計32と、分光光度計32と光学ヘッド21
との間で光を導く第1および第2の光導波手段としての
光ファイバ22、23とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、プラス
チックフィルム等の基材に薄膜を成膜する成膜装置に係
わり、特に、基材上に成膜された光学薄膜の光学特性を
測定可能な成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、プラスチックフィルムやガラ
ス板等の基材に、たとえば、電子ビーム蒸着法、スパッ
タリング法、CVD(Chemical Vapour Deposition)法等
によって薄膜を形成する成膜装置では、成膜された薄膜
の膜厚を管理するために、成膜装置を構成する真空チャ
ンバ内に薄膜の光反射率や光透過率等の光学特性を測定
するための光学モニタ装置が設けられている。光学モニ
タ装置は、たとえば、光源と受光素子とを備え、光源か
らの光を薄膜が成膜された基材に照射し、薄膜を透過し
た光、または、薄膜で反射した光の光量を受光素子で検
出することにより、薄膜の光反射率や光透過率を測定す
る。従来において、たとえば、プラスチックフィルム等
の基材の長手方向に連続的に成膜するような場合には、
上記の光学モニタ装置を基材の幅方向に沿って複数配置
し、幅方向の各位置で薄膜の光学特性を測定していた。
これは、薄膜の膜厚は基材の幅方向でばらつくため、基
材の幅方向で薄膜の光学特性がばらつき、単一の光学モ
ニタ装置では、基材の幅方向における薄膜の光学特性を
測定することができないからである。特に、スパッタリ
ング法によって成膜する場合には、イオン衝撃された薄
膜となるターゲットのエロージョンの進行に伴い成膜さ
れる薄膜の膜厚は変化しやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように光学モニ
タ装置を基材の幅方向に沿って複数配置した場合には、
コストがかかるだけでなく、真空チャンバ内に光源や受
光素子を設けるため光学モニタ装置のメンテナンス等が
困難であるという不利益が存在した。また、光学モニタ
装置を基材の幅方向に沿って複数配置しても、各光学モ
ニタ装置の膜厚の分布は測定することができないという
不利益が存在した。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、基材に薄膜を成膜する成膜装置において、比
較的簡単な構成で薄膜の光学特性を基材の幅方向におい
て連続的に測定可能な成膜装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、真空チャンバ
内で基材上に薄膜を成膜する成膜手段を有する成膜装置
であって、前記真空チャンバ内に設けられ、薄膜が成膜
された基材に当該薄膜の光学特性を測定するための光学
特性測定用光を出力する光出力部と、前記薄膜によって
当該薄膜の光学特性を反映した光に変換された測定光が
入力される光入力部と、前記真空チャンバ外に設けら
れ、前記光学特性測定用光を発生し、前記測定光を受光
し、前記光学特性測定用光と測定光との光量差に基づい
て前記薄膜の光学特性を検出する光学特性検出手段と、
前記光学特性検出手段からの光を前記光出力部に導く第
1の光導波手段と、前記測定光を前記光学特性検出手段
に導く第2の光導波手段とを有する。
【0006】前記光入力部および光出力部を前記薄膜が
成膜された基材に対して指定された位置に移動させる移
動手段をさらに有する。
【0007】前記第1および第2の光導波手段は、光フ
ァイバ部材からなる。
【0008】前記光入力部と前記光出力部とは、一体に
形成され、前記第1の光導波手段を通じて光出力部から
出力された前記光学特性測定用光と同じ方向から前記測
定光が前記光入力部に入力され前記第2の光導波手段を
通じて前記光学特性検出手段に出力される。
【0009】前記基材は、長手方向に連続しており、前
記移動手段は、前記光入力部と光出力部とを前記基材の
幅方向に移動する。
【0010】前記基材は、光を透過する材料からなり、
前記光入力部は、前記基材を介して前記光出力部に対向
する位置に設けられている。
【0011】前記測定光は、前記基材に成膜された薄膜
によって反射する反射光である。
【0012】前記測定光は、前記基材に成膜された薄膜
および前記基材を透過した透過光である。
【0013】前記基材を挟んで前記光出力部に対向する
位置に光反射手段をさらに有し、前記光入力部には、前
記光出力部から出力され、前記薄膜および基材を透過
し、前記光反射手段によって反射して再度前記基材およ
び薄膜を透過した測定光が入射する。
【0014】前記基材は、プラスチックフィルムからな
り、前記成膜手段は、前記基材の長手方向に連続的に薄
膜を成膜する。
【0015】本発明では、光学特性検出手段から出力さ
れた光学特性測定用光は、第1の光導波手段を通じて真
空チャンバ内に導かれ、光出力部から薄膜が形成された
基材に向けて出力される。光入力部には、薄膜の光学特
性を反映した光に変換された測定光が入力され、第2の
光導波手段を通じて真空チャンバ外の光学特性検出手段
に出力され、光学特性検出手段において、光学特性測定
用光および測定光の光量に基づいて薄膜の光学測定が測
定される。したがって、本発明の成膜装置では、真空チ
ャンバ内では、光学特性測定用光および測定光の入出力
のみが行われ、光学特性測定用光を出力する光源や測定
光を検出する受光素子は真空チャンバ外に設けられるこ
とから、真空チャンバ内の光学機器の構成は非常に簡素
化される。
【0016】また、本発明では、真空チャンバ内の光入
力部および光出力部は、移動手段によって基材上の任意
の位置に移動でき、この結果、成膜された薄膜の光学特
性を基材の面内で連続的に得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の成膜装置
の一実施形態の構成を示す構成図である。図1におい
て、成膜装置1は、真空チャンバ2と、真空チャンバ2
外に設けられた制御装置31とを有する。真空チャンバ
2内には、光学ヘッド21と、成膜部41と、フィルム
巻き付け用ロール51と、フィルム巻き取り用ロール5
2とが設けられている。本実施形態では、薄膜を形成す
る基材に、プラスチックフィルムFを用いる。プラスチ
ックフィルムFは、たとえば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート等の材料である。
本実施形態に係る成膜装置1は、プラスチックフィルム
Fに成膜した薄膜の光の反射率を測定しながらプラスチ
ックフィルムFに薄膜を成膜可能となっている。
【0018】真空チャンバ2には、真空ポンプ7が設け
られており、真空ポンプ7は、真空チャンバ2内の空気
を真空引きして、真空チャンバ2内を真空または低圧に
する。また、真空チャンバ2には、導入部3が設けてあ
り、導入部3から真空チャンバ2内に、たとえば、Ar
等の放電用ガスGが供給される。
【0019】真空チャンバ2内に設けられた成膜部41
は、たとえば、スパッタリング装置から構成され、陽極
として機能するロール部43と、陰極として機能するタ
ーゲット部42とを有する。ロール部43は、所定の回
転軸を中心に回転自在に保持され、ロール部43の外周
にはプラスチックフィルムFが巻回される。ターゲット
部42は、プラスチックフィルムFに形成する薄膜の材
料となる物質からなるターゲットを保持しており、ロー
ル部43の外周に巻回されるプラスチックフィルムFの
幅方向に沿って配置されている。真空状態にある真空チ
ャンバ2内に放電用ガスGを導入し、ロール部43とタ
ーゲット部42との間に電圧を印加すると、グロー放電
が発生し、ターゲット部42に保持されたターゲット表
面にイオンが衝突し、ターゲット原子がはじきだされ
て、このターゲット原子がプラスチックフィルムF上に
堆積することにより薄膜が形成される。
【0020】フィルム巻き付け用ロール51は、薄膜形
成前のプラスチックフィルムFを巻き付け保持してい
る。フィルム巻き付け用ロール51に巻き付けられたプ
ラスチックフィルムFは、フィルム巻き付け用ロール5
1と上記のロール部43との間に設けられた案内ロール
53および54を介して、成膜部41に繰り出される。
【0021】フィルム巻き取り用ロール52は、図示し
ない駆動手段によって所定の回転軸を中心に駆動され、
成膜部41において薄膜が形成されたプラスチックフィ
ルムFを案内ロール55および56を介して巻き取る。
案内ロール53〜56のうち、光学ヘッド21が対向配
置された案内ロール56は、たとえば、外周面が光を反
射しない、または、低反射率になっている。案内ロール
56は、たとえば、黒色のゴム部材から構成される。案
内ロール56を上記のように構成するのは、薄膜が形成
されたプラスチックフィルムFの反射率を測定する際
に、プラスチックフィルムFを透過した光が案内ロール
56で反射して、薄膜の反射率の測定精度が悪化するの
を防止するためである。また、案内ロール56上でプラ
スチックフィルムFに形成された薄膜の反射率を測定す
るのは、案内ロール56上ではプラスチックフィルムF
がばたつかず、光が乱反射することがないことから薄膜
の反射率の測定精度を保つことができるからである。
【0022】光学ヘッド21は、薄膜が形成されたプラ
スチックフィルムFを挟んで案内ロール56に対向する
位置に設けられており、光学ヘッド21には2本の光フ
ァイバ22、23が接続されている。光学ヘッド21
は、薄膜が形成されたプラスチックフィルムFに向けて
光を出射し、薄膜で反射した反射光を入力する入出力部
が設けられており、この入出力部が光ファイバ22、2
3に接続されている。光ファイバ22は、真空チャンバ
2の外部に設けられた分光光度計32から出力された光
を光学ヘッド21に導き、この光は光学ヘッド21の入
出力部を通じてプラスチックフィルムに向けて出力され
る。光ファイバ23は、薄膜からの反射光が光学ヘッド
21の入出力部を通じて導入され、この反射光を真空チ
ャンバ2の外部に導き、分光光度計32に出力する。
【0023】また、光学ヘッド21は、図2に示すよう
に、案内ロール56に平行にプラスチックフィルムFの
幅方向に沿って設けられたガイド軸24に保持されてお
り、光学ヘッド21はガイド軸24に沿う方向の任意の
位置に移動可能となっている。図2に示すように、ガイ
ド軸24の外周には、雄ねじ部24aが形成され、光学
ヘッド21内には、雄ねじ部24aに螺合する図示しな
い雌ねじ部が内蔵されている。さらに、光学ヘッド21
内には、ガイド軸24の雄ねじ部24aに螺合する雌ね
じ部を駆動する駆動モータが内蔵されている。光学ヘッ
ド21は、内蔵された駆動モータを駆動することによ
り、ガイド軸24の軸方向に指定された位置に移動す
る。なお、光学ヘッド21内とガイド軸24との間に
は、ねじ部や駆動モータ等から塵等の汚染物質が流出し
ないように、防塵処理が施されている。
【0024】制御装置31は、分光光度計32と、駆動
制御部33を有している。分光光度計32は、上記の光
ファイバ22、23と接続されており、光ファイバ22
を通じて薄膜が形成されたプラスチックフィルムFに出
射する所定の光量の光を発生する光源部と、光ファイバ
23を通じて入射されるプラスチックフィルムFからの
反射光を受光して光量を検出する受光部とを有してい
る。また、分光光度計32は、光源部から出力された光
の光量と受光部と測定光との光量差に基づいて、反射
率、透過率等の光学特性を検出する。駆動制御部33
は、信号線25によって上記した光学ヘッド21と接続
されており、光学ヘッド21に内蔵された駆動モータの
駆動制御を行う。
【0025】図3は、制御装置31および光学ヘッド2
1周辺の構成例を示す図である。制御装置31は、たと
えば、図3に示すように、分光光度計32と駆動制御部
33とを同一の筐体内に内蔵しており、制御装置31の
外部に設けられた操作レバー33を矢印の向きに動かす
ことにより、光学ヘッド21のガイド軸24方向の位置
を調整することができる。また、制御装置31には、表
示部34が設けられており、この表示部34に分光光度
計32の検出結果等が表示される。
【0026】図3に示すように、制御装置31に接続さ
れた光ファイバ22、23および信号線25は、真空チ
ャンバ2の外では、チューブ26内に挿通され、真空チ
ャンバ2内では、可撓性のチューブ27内を通じて光学
ヘッド21に接続されている。可撓性のチューブ27と
真空チャンバ2との間は、シール部材28によってシー
ルされている。
【0027】次に、上記構成の成膜装置1の動作の一例
について説明する。フィルム巻き付け用ロール51から
繰り出されたプラスチックフィルムFは、成膜部41に
おいて薄膜が形成される。薄膜が形成されたプラスチッ
クフィルムFは、フィルム巻き取りロール52に順次巻
き取られる。プラスチックフィルムFに形成された薄膜
の光学特性を測定したい場合には、まず、プラスチック
フィルムFの移動を停止する。この状態で、分光光度計
32から光ファイバ22に光を出力し、光学ヘッド21
から薄膜が形成されたプラスチックフィルムF上に出射
する。プラスチックフィルムFの薄膜によって反射され
た反射光は、光学ヘッド21に入力され、光ファイバ2
3を通じて分光光度計32に出力される。分光光度計3
2では、出力した光の光量と反射光の光量に基づいて、
プラスチックフィルムFに形成された薄膜の反射率を算
出する。これによって、プラスチックフィルムFに形成
された薄膜の光学特性が得られる。
【0028】このとき、光学ヘッド21をプラスチック
フィルムFの幅方向の指定された位置に移動しながら測
定を行う。これによって、プラスチックフィルムFの幅
方向において、薄膜の光学特性および膜厚分布を測定す
ることができる。得られた薄膜の光学特性および膜厚分
布をフィードバックして、成膜条件等を調整することに
より、プラスチックフィルムFに形成される薄膜の光学
特性や膜厚を調整することが可能になる。
【0029】以上のように、本実施形態によれば、真空
チャンバ2内では、光ファイバ22によって光をプラス
チックフィルムFに出力し、プラスチックフィルムFで
反射した光を光ファイバ23によって真空チャンバ2の
外部に導くだけであり、真空チャンバ2での光学機器の
構成が非常に簡素化される。このため、真空チャンバ2
に存在する光学機器のメンテナンス等が容易となる。ま
た、本実施形態によれば、光学ヘッド21を真空チャン
バ2内でプラスチックフィルムFの幅方向に沿って移動
させる移動機構を設けたことにより、単一の光学ヘッド
21で、プラスチックフィルムFの幅方向の複数位置の
薄膜の光学特性を測定可能となり、プラスチックフィル
ムFの幅方向の薄膜の膜厚分布を連続的に測定すること
ができる。また、複数の光学ヘッド21を設ける必要が
ないので、装置構成が簡略化され、装置コストを低減で
きる。
【0030】第2の実施形態 図4は、本発明の成膜装置の第2の実施形態を説明する
ための図である。なお、第1の実施形態と同一の構成部
分については同一の符号をもって示す。上述した第1の
実施形態では、プラスチックフィルムFに成膜した薄膜
の反射率を測定する場合について説明した。本実施形態
では、プラスチックフィルムFに成膜した薄膜の透過率
を測定する場合について説明する。本実施形態に係る成
膜装置は、図1において示した成膜装置1と基本的には
同一であるが、図4に示すように、案内ロール81およ
び82に巻回された光学ヘッド薄膜が形成されたプラス
チックフィルムFの案内ロール81および82が配置さ
れていない領域に光学ヘッド21を設ける。また、光学
ヘッド21のプラスチックフィルムFを挟んだ対向位置
には、反射鏡91を配設する。
【0031】光学ヘッド21からプラスチックフィルム
Fに向けて出力された出射光L1は、プラスチックフィ
ルムFに形成された薄膜およびプラスチックフィルムF
を透過して反射鏡91に入射する。反射鏡91で反射し
た反射光L2は、再度プラスチックフィルムFおよびプ
ラスチックフィルムFに形成された薄膜を透過して光学
ヘッド21に入力される。上記した分光光度計32で
は、出射光L1と反射光L2の光量に基づいて、プラス
チックフィルムFに形成された薄膜の透過率が算出され
る。なお、薄膜の透過率は、薄膜およびプラスチックフ
ィルムFを2回透過したことを考慮して算出される。
【0032】以上のように、本実施形態によれば、第1
の実施形態に係る成膜装置1に反射鏡91を設けるだけ
で、プラスチックフィルムFに形成された薄膜の透過率
を測定できる。なお、この場合も、光学ヘッド21をプ
ラスチックフィルムFの幅方向に移動させることによ
り、第1の実施形態において説明したのと同様の効果が
奏される。
【0033】第3の実施形態 上述した第2の実施形態では、光ヘッド21はプラスチ
ックフィルムFの一方側に設けられ、光の入出力を同時
に行なう機能を有するため、光ヘッド21に対向する位
置に反射鏡91を設けることで、プラスチックフィルム
Fに形成された薄膜の透過率を測定した。本実施形態で
は、たとえば、図5に示すように、分光光度計32から
の光の出力のみを行う光学ヘッド95と、薄膜が形成さ
れたプラスチックフィルムFを透過した光の入力のみを
行う光学ヘッド96とを設ける構成としている。光学ヘ
ッド95は、プラスチックフィルムFに対向する位置に
設け、光学ヘッド96は、プラスチックフィルムFを挟
んで光学ヘッド95に対向する位置に設ける。
【0034】分光光度計32から光ファイバ22を通じ
て光学ヘッド95から出力された光Lは、プラスチック
フィルムFに形成された薄膜およびプラスチックフィル
ムFを透過して光学ヘッド96に入射する。光学ヘッド
96に入射した光Lは、光ファイバ23を通じて分光光
度計32に出力される。分光光度計32では、光ファイ
バ22に出力した光の光量と光ファイバ23から入力さ
れた光の光量とに基づいてプラスチックフィルムFに形
成された薄膜の透過率が算出される。
【0035】上述した第1〜第3の実施形態では、薄膜
を形成する基材としてプラスチックフィルムFを用いた
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるわ
けではなく、他にも、たとえば、ガラス板等の基材を用
いた場合にも本発明を適用できる。また、プラスチック
フィルムFの場合のように、長手方向に連続的に薄膜を
形成する場合に限らず、基材を固定した場合にも本発明
は適用可能である。また、上述した実施形態では、成膜
装置1の成膜部41にスパッタリング法を用いた場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるわけでは
なく、たとえば、蒸着法、CVD(Chemical Vapour Dep
osition)法等を用いて成膜する場合にも適用可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、真空チャンバ内の薄膜
の光学特性を測定する光学機器の構成を簡素化すること
ができる。また、本発明によれば、薄膜の光学特性を基
材の面内において連続的に測定可能となり、薄膜の膜厚
分布を容易に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜装置の一実施形態の構成を示す構
成図である。
【図2】光学ヘッドの移動機構部の構成例を示す斜視図
である。
【図3】制御装置および光学ヘッド周辺の構成例を示す
図である。
【図4】本発明の成膜装置の他の実施形態を示す説明図
である。
【図5】本発明の成膜装置のさらに他の実施形態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…成膜装置、2…真空チャンバ、21…光学ヘッド、
22、23…光ファイバ、31…制御装置、32…分光
光度計、33…駆動制御部、41…成膜部。
フロントページの続き (72)発明者 石川 博一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA30 BB15 CC02 CC31 FF44 FF46 HH15 LL02 LL67 MM03 MM07 MM28 2G059 AA05 BB10 BB20 CC20 DD12 EE01 EE02 EE12 FF06 GG10 JJ17 KK01 LL04 NN07 PP04 4K029 AA11 AA25 EA00 EA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空チャンバ内で基材上に薄膜を成膜する
    成膜手段を有する成膜装置であって、 前記真空チャンバ内に設けられ、薄膜が成膜された基材
    に当該薄膜の光学特性を測定するための光学特性測定用
    光を出力する光出力部と、 前記薄膜によって当該薄膜の光学特性を反映した光に変
    換された測定光が入力される光入力部と、 前記真空チャンバ外に設けられ、前記光学特性測定用光
    を発生し、前記測定光を受光し、前記光学特性測定用光
    と測定光との光量差に基づいて前記薄膜の光学特性を検
    出する光学特性検出手段と、 前記光学特性検出手段からの光を前記光出力部に導く第
    1の光導波手段と、 前記測定光を前記光学特性検出手段に導く第2の光導波
    手段とを有する成膜装置。
  2. 【請求項2】前記光入力部および光出力部を前記薄膜が
    成膜された基材に対して指定された位置に移動させる移
    動手段をさらに有する請求項1に記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の光導波手段は、光フ
    ァイバ部材からなる請求項1に記載の成膜装置。
  4. 【請求項4】前記光入力部と前記光出力部とは、一体に
    形成され、 前記第1の光導波手段を通じて光出力部から出力された
    前記光学特性測定用光と同じ方向から前記測定光が前記
    光入力部に入力され前記第2の光導波手段を通じて前記
    光学特性検出手段に出力される請求項1に記載の成膜装
    置。
  5. 【請求項5】前記基材は、長手方向に連続しており、 前記移動手段は、前記光入力部と光出力部とを前記基材
    の幅方向に移動する請求項2に記載の成膜装置。
  6. 【請求項6】前記基材は、光を透過する材料からなり、 前記光入力部は、前記基材を介して前記光出力部に対向
    する位置に設けられている請求項1に記載の成膜装置。
  7. 【請求項7】前記測定光は、前記基材に成膜された薄膜
    によって反射する反射光である請求項1に記載の成膜装
    置。
  8. 【請求項8】前記測定光は、前記基材に成膜された薄膜
    および前記基材を透過した透過光である請求項1に記載
    の成膜装置。
  9. 【請求項9】前記基材を挟んで前記光出力部に対向する
    位置に光反射手段をさらに有し、 前記光入力部には、前記光出力部から出力され、前記薄
    膜および基材を透過し、前記光反射手段によって反射し
    て再度前記基材および薄膜を透過した測定光が入射する
    請求項1に記載の成膜装置。
  10. 【請求項10】前記基材は、プラスチックフィルムから
    なり、 前記成膜手段は、前記基材の長手方向に連続的に薄膜を
    成膜する請求項1に記載の成膜装置。
JP10316458A 1998-11-06 1998-11-06 成膜装置 Pending JP2000146534A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1243894A1 (en) * 2001-03-20 2002-09-25 Ford Global Technologies, Inc. A range-image-based method and system for automatic sensor planning
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