JP2000146533A - 透光体の厚み測定装置及び測定方法 - Google Patents

透光体の厚み測定装置及び測定方法

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JP2000146533A
JP2000146533A JP10322627A JP32262798A JP2000146533A JP 2000146533 A JP2000146533 A JP 2000146533A JP 10322627 A JP10322627 A JP 10322627A JP 32262798 A JP32262798 A JP 32262798A JP 2000146533 A JP2000146533 A JP 2000146533A
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JP10322627A
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Kazuhiko Kusunoki
一彦 楠
Yoshiaki Yamade
善章 山出
Tadahisa Arahori
忠久 荒堀
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非破壊的に、且つ、容易な取扱いで透光体の
各透光層の厚みを測定する。 【解決手段】 光源2から200nmを中心とする波長
の光を出射し、石英坩堝1の直胴部に照射する。石英坩
堝1を透過した光は干渉フィルタ5により200nmの
光が選択的に受光され、光電子倍増管6で光強度が検出
されて演算装置7に入力される。演算装置7では光強度
が入力されて透過率算出部7aで透過率が求められラン
ベルト応用式に代入される。石英坩堝1の総厚み,石英
坩堝1の有泡層12bの厚みt3 が検出され、その他の
パラメータ値がランベルト応用式に代入され、石英坩堝
1の合成石英ガラス層11の厚みt1 が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の透光層を有
する複層ガラス材のような透光体について各透光層の厚
さを測定する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のガラス層を有する複層ガラス材は
透光体であり、例えばレンズ,プリズムなどの光学ガラ
ス,自動車用の窓ガラス,半導体基板材料である単結晶
シリコンのインゴットを製造するための石英坩堝などに
使用されている。
【0003】複層ガラス材の各層の厚みを測定するため
には以下の方法が用いられている。ガラス層毎に不純物
元素の含有量が異なるガラス材では、ガラス材を表面か
ら厚み方向に順次切り出し、夫々のガラス片について不
純物元素の含有量を検出する。この含有量が変化した位
置がガラス層界面であり、これにより各ガラス層の厚み
が測定できる。しかしながら、この方法は破壊試験であ
り、手間がかかり、例えば製品の出荷検査等のような日
常の品質確認に用いることができないという問題があっ
た。
【0004】また、不純物元素の種類及び含有量によ
り、二つのガラス層の着色の程度が異なるガラス材で
は、ガラス材の端部のようなガラス層の界面(貼り合わ
せ界面)が露出された領域で色相の差を検出することに
より、非破壊的に各層の厚みを測定することができる。
しかしながら、ガラス材の総厚みが端部とその他の領域
とで同一であるとは限らず、また、たとえ総厚みが同一
であったとしても、測定すべきガラス層の厚みがガラス
材全体で均一であるとは限らないという問題があった。
【0005】さらに、ガラス層上に形成された金属酸化
物層の厚みを蛍光X線を照射して測定する方法が特開平
4−223210号公報にて提案されている。この方法によ
り、厚みは非破壊的に測定されるが、取扱いに制限が多
いX線を用いる必要があった。また、特開平8−208376
号公報には、レーザ光をガラス層に照射し、反射光の位
置により一層側の透明層の厚みを測定する方法が提案さ
れている。しかしながら、この方法では、2層ともが透
明ガラス層である場合に夫々の厚みを測定することはで
きなかった。このように、ガラス材の各層の厚みを非破
壊的に測定することは困難であり、各層の厚みをガラス
材の位置毎に測定することはさらに困難である。
【0006】また、透過した光の減衰率を測定すること
により、透光体の厚みを検出する装置及び方法が提案さ
れている。例えば、特開昭57−57206 号公報,特開昭58
−73804 号公報,特開昭60−98303 号公報,特開昭61−
151406号公報及び特開平1−206236号公報などには、単
層又は実質的に単層である透光体の厚みを測定する方法
が開示されている。例えば、測定すべき透光体の赤外線
吸収、光の散乱などによる透過光の減衰率を測定し、同
透光材の減衰率と厚みとの検量線に基づいて透光体の厚
みを求めることができる。しかしながら、この方法では
複層の透光体の各層についての厚みを求めることはでき
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、単結晶シリ
コンのインゴットの製造装置である石英坩堝は2層構造
を有している。インゴット製造時に石英坩堝にはシリコ
ン融液が装填され、石英坩堝の内表面が溶融してシリコ
ン融液中に溶け出すので、インゴットの品質を向上させ
るために、内側にはシリコンの純度は高いがハイコスト
である合成石英ガラスが用いられる。そして、外側には
安価であるが純度が低い溶融石英ガラスが用いられてい
る。
【0008】このような石英坩堝は、通常、回転溶融法
により製造されるが、内側の合成石英ガラスの厚みは坩
堝の位置によりばらつきがある。内側の合成石英ガラス
の厚みが薄すぎる場合は、外側の溶融石英ガラスが内面
側に露出し、インゴット製造時に不純物元素がシリコン
融液に溶け出すためにインゴットの品質が低下する。こ
のために、石英坩堝の内側の合成石英ガラス層の厚みを
所定厚さ以上に保つことが重要であるが、上述したよう
に、複層ガラス材の各層の厚みを非破壊的に測定するこ
とは困難であり、ガラス材の位置による厚み、即ち、石
英坩堝の位置による合成石英ガラス層の厚みを測定する
ことはさらに困難であるという問題があった。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、透光体を透過した所定波長光の透過率を検出
することにより、非破壊的に、且つ、容易な取扱いで透
光体の各層の厚みを測定できる透光体の厚み測定装置及
び測定方法を提供することを目的とする。また、測定対
象物がガラス材、特に石英坩堝である場合に、非破壊的
に、且つ、容易な取扱いで透光体の各層の厚みを測定で
きる透光体の厚み測定装置及び測定方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る透光体の
厚み測定装置は、複数の透光層を有する透光体の各層の
積層方向の厚みを測定する装置において、エネルギー光
を出射する光源と、前記透光体を積層方向に透過した前
記エネルギー光の所定波長光を受光する光検出器と、該
光検出器で検出された光強度に基づいて前記透光層の厚
みを演算する演算部とを備えることを特徴とする。
【0011】また、第4発明に係る透光体の厚み測定方
法は、複数の透光層を有する透光体の各層の積層方向の
厚みを測定する方法において、エネルギー光を前記透光
体に入射せしめる過程と、前記透光体を積層方向に透過
した前記エネルギー光の所定波長光を受光して受光強度
を検出する過程と、該受光強度に基づいて各層の厚みを
演算する過程とを有することを特徴とする。
【0012】図10は、石英ガラスの透過光の波長に対
する透過特性を示すグラフであり、縦軸は透過率を、横
軸は透過光の波長を示している。グラフ中、合成石英ガ
ラスを実線で示し、溶融石英ガラスを破線で示してい
る。合成石英ガラスと溶融石英ガラスとは、紫外線領域
での透過率に明らかな違いが生じている。例えば石英坩
堝に対して紫外線領域の波長光を用いたときに、内層側
の合成石英ガラス層では溶融石英ガラス層に比べて高い
透過率で透過し、外層側の溶融石英ガラス層では減衰が
起きるので、全体の透過率は溶融石英ガラス層の厚みに
強く支配される。
【0013】従って、透光層間で透過率が大きく異なる
波長の光を透光体に透過せしめ、光検出器で検出された
受光強度から透光体全体の透過率を求めることにより、
各透光層の厚みを測定できる。なお石英ガラスには限ら
ず、透光層間で所定波長光の透過率が大きく異なる透光
性物質の組合せであれば、例えば有機高分子(樹脂)で
あっても本発明を適用できる。
【0014】第2発明に係る透光体の厚み測定装置は、
第1発明において、各透光層の前記所定波長光に対する
減衰特性が予め求められており、前記演算部は、前記光
検出器で検出された光強度により前記透光体の透過率を
求める手段と、求めた透過率と各透光層の前記減衰特性
とに基づいて、各透光層の厚みを算出する算出手段とを
備えることを特徴とする。
【0015】第2発明にあっては、透過率と被透過材の
厚みとの関係を表すLambert-Beerの法則を表す(1)式
に表面反射率を考慮した(2)式(以下、ランベルトの
応用式と呼ぶ)を用いて各透光層の厚みを演算する。 T=(1−R)2 ×exp(−αt) …(1) T=(1−R)×Z×exp(−α1 1 −α2 2 −α3 3 )…(2) ここで、Tは測定対象の石英坩堝の全体の透過率、Rは
合成石英ガラス層の内表面の反射率、Zは溶融石英ガラ
ス層の外表面の影響による減衰率、α1 ,α2,α3
びt1 ,t2 ,t3 は、積層された石英ガラス層夫々の
減衰率及び厚みである。
【0016】従って、透光体を構成する層数以上の数の
異なる波長を用い、各波長に対して透光体全体での透過
率Tと、表面の反射率,減衰率を含めた各透光層の減衰
特性とを上記(2)式に代入することにより、各透光層
の厚みを求めることができる。例えば、積層数が3以上
の場合でも、(2)式の連立方程式を解くことにより各
透光層の厚みを求めることができる。
【0017】第3発明に係る透光体の厚み測定装置は、
第1発明において、一の透光層の厚みに対する前記所定
波長光の透過特性が予め求められており、前記演算部
は、前記光検出器で検出された光強度により前記透光体
の透過率を求める手段と、求めた前記透過率と一の透光
層の前記透過特性とを用いて他の透光層の厚みを算出す
る算出手段とを備えることを特徴とする。
【0018】第3発明にあっては、例えば2層の透光層
を有する透光体の場合に、第1の透光層の透過率が略10
0 %であり、第2の透光層の透過率がこれとは大きく異
なるような波長の光を用いるので、第2の透光層の検量
線により第2の透光層の厚みが求まる。第1の透光層の
厚みは、透光体の総厚みから減算することにより求ま
る。
【0019】第5発明に係る透光体の厚み測定方法は、
第4発明において、前記透光体は、内層側の合成石英ガ
ラス層と外層側の溶融石英ガラス層とを有する石英坩堝
であることを特徴とする。
【0020】第5発明にあっては、合成石英ガラス層と
溶融石英ガラス層とで透過光量の波長依存性に違いがあ
り、これを利用して各層の厚みを測定している。合成石
英ガラスは含まれる不純物元素が極めて少なく、溶融石
英ガラスは不純物元素の含有量が多いので、両者の間で
光の吸収特性、特に短波長側での吸収特性に大きな違い
がある。上述した図10に示す如く、合成石英ガラス層
が略100 %透過し、溶融石英ガラス層の透過率が低いよ
うな、例えば150nm〜230nmの波長光を用いる
ことにより、各石英ガラス層の厚みを測定できる。
【0021】第6発明に係る透光体の厚み測定方法は、
第4発明において、前記透光体は、内層側の合成石英ガ
ラス層と、外層側の、泡含有領域を含む溶融石英ガラス
層とを有する石英坩堝であり、前記石英坩堝の泡含有領
域の厚みと各透光層の前記所定波長光に対する減衰特性
とが予め求められており、前記各層の厚みを演算する過
程は、検出された受光強度により前記透光体の透過率を
求める過程と、求めた透過率、前記石英坩堝の泡含有領
域の厚み及び各透光層の前記減衰特性に基づいて、前記
合成石英ガラス層の厚みを算出する手段とを備えること
を特徴とする。
【0022】第6発明にあっては、溶融石英ガラス層を
泡の含有量が多い泡含有層と少ない層との2層に分けて
夫々の厚みを求め、上述した式(2)に代入することに
より、合成石英ガラス層の厚みを求める。従って、検出
された透過率に与える泡の影響を除くことができる。
【0023】第7発明に係る透光体の厚み測定方法は、
第4発明において、前記透光体は、内層側の合成石英ガ
ラス層と外層側の溶融石英ガラス層とを有する石英坩堝
であり、溶融石英ガラスの厚みに対する前記所定波長光
の透過検量線と合成石英ガラスの厚みに対する前記所定
波長光の透過検量線とが予め求められており、前記各層
の厚みを演算する過程は、検出された受光強度により前
記透光体の透過率を求める手段と、求めた透過率と溶融
石英ガラスの前記透過検量線とに基づいて、前記合成石
英ガラス層の見かけの厚みを算出する第1算出手段と、
求めた透過率と合成石英ガラスの前記透過検量線と前記
合成石英ガラス層の見かけの厚みとに基づいて前記合成
石英ガラス層の厚みを算出する第2算出手段とを備える
ことを特徴とする。
【0024】第7発明にあっては、所定波長領域で透過
率が低い溶融石英ガラスの透過検量線により、合成石英
ガラス層の見かけの厚みを求め、所定波長領域で略100
%透過する合成石英ガラスの透過検量線により合成石英
ガラスの減衰率を求めて合成石英ガラス層の正確な厚み
を求めることができる。合成石英ガラス層の厚みが特に
大きく、合成石英ガラス層における透過光の減衰率が高
い場合は、前記第1算出手段及び第2算出手段を繰り返
し用いる。これにより、測定精度をさらに向上できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の測定装置の構成を示す
模式的断面図である。図中、1は厚み測定対象の石英坩
堝を部分的に示している。石英坩堝1は内層側に合成石
英ガラス層11を、外層側に溶融石英ガラス層12を有
している。光源2は出力30Wの重水素ランプであり、
石英坩堝1の内周側に配置されている。光源2は電源2
2に接続され、ランプハウス21内に保持されて照射対
象物への方向と異なる側に光が漏れないようになってい
る。光源2の前方には合成石英ガラスと蛍石とを組み合
わせたレンズ3が配され、さらに前方には絞り4が配さ
れている。レンズ3により光源から出射された光は平行
光となり、絞り4によりレンズ3の外周部からの光を遮
断して、石英坩堝1の必要面積のみに照射される。な
お、石英坩堝1に照射する光は必ずしも平行光にする必
要はなく、集束又は発散させても良いが、平行光とする
ことにより石英坩堝1の深さ方向の透過率の重みが均一
になる。また、絞り4はここでは直径5mmのものを用
いている。
【0026】図2は測定対象の石英坩堝の層構成を示す
拡大断面図であり、図1の領域Aを拡大して示してい
る。石英坩堝1の溶融石英ガラス層12の外表面12f
は粗く、合成石英ガラス層11の内表面11fは平滑で
ある。溶融石英ガラス層12は、外層側で溶融石英の泡
を含有している厚みt3 の有泡層12bと、内層側で泡
を含有していない厚みt2 の無泡層12aとを有してい
る。また、厚みt1 の合成石英ガラス層11は泡を含有
していない無泡層である。
【0027】石英坩堝1の外周側で、石英坩堝1を挟ん
で光源2と対向する位置に光検出器たる光電子増倍管6
が配されている。光電子増倍管6はハウジング61内に
保持され、石英坩堝1を透過した光が干渉フィルタ5を
通って光電子増倍管6で受光される。干渉フィルタ5
は、所定範囲の波長光のみを選択的に透過するものであ
り、本実施の形態では200nmを中心波長とするもの
を用いている。光電子増倍管6は電源62に接続されて
おり、光電子増倍管6で検出された光強度は電気信号に
変換され、図示しないA/Dコンバータで演算装置7に
取り込まれるようになっている。演算装置7は入力され
た光強度に基づいて透過率を算出し、算出された透過率
を用いて溶融石英ガラス層12及び合成石英ガラス層1
1夫々の厚みを求める。
【0028】図3は本実施の形態の演算装置の構成を示
すブロック図である。光電子増倍管6で検出された光強
度は透過率算出部7aに入力され、透過率が算出され
る。石英坩堝1の透過率は、測定対象物を置かない状態
で測定された透過率との比を求めることにより得られ
る。求めた透過率は合成石英ガラス層の厚み算出部7c
に与えられる。厚み算出部7cでは以下に示すランベル
トの応用式に基づいて合成石英ガラス層の厚みを求める
ようになっている。 T=(1−R)2 ×Z×exp(−α1 1 −α2 2
−α3 3 ) ここで、Tは石英坩堝1の全体の透過率、Rは合成石英
ガラス層11の内表面11fの反射率、Zは溶融石英ガ
ラス層12の外表面12fの影響による減衰率、α1
α2 ,α3 及びt1 ,t2 ,t3 は、合成石英ガラス層
11,無泡層12a,有泡層12b夫々の減衰率及び厚
みである。
【0029】メモリ部7bには、上述したランベルト応
用式のパラメータ値が格納されている。石英坩堝1の総
厚み(t1 +t2 +t3 )及び、石英坩堝1の有泡層1
2bの厚みt3 は、本工程とは別工程にて測定され、測
定対象が変わる都度、測定されてメモリ部7bに入力さ
れる。石英坩堝1の総厚みは超音波厚み計で測定した。
石英坩堝1の有泡層12bの厚みt3 は、簡易型の共焦
点顕微鏡を用いて坩堝内周面から泡が少ない厚み(t1
+t2 )を測定し、総厚みt3 から減算して求めた。
【0030】また、内表面11fの反射率R、外表面1
2fの減衰率Z、及び合成石英ガラス層11,無泡層1
2a,有泡層12b夫々の減衰率α1 ,α2 ,α3 は、
測定対象物と同じ構成の石英坩堝からパラメータ用サン
プルを作成して以下のように求め、予めメモリ部7bに
入力しておく。パラメータ用サンプルとして、石英坩堝
の合成石英ガラス層、並びに溶融石英ガラス層の無泡
層,有泡層及び外表面部分を夫々2mm厚さに切り出
し、外表面以外の面を鏡面研磨する。各サンプルの表面
の反射率は、反射率計を用いて測定した結果、4.5 %で
あった。溶融石英ガラス層の外表面の反射率について
は、有泡層と外表面との透過率の差を求め、これを見か
けの反射率とした。各サンプルに200nmの光を照射
して透過率を夫々測定する。各サンプルの減衰率は、こ
うして得られた透過率と反射率とを用いて求めた。
【0031】以上の如き構成の測定装置を用いて石英坩
堝1の合成石英ガラス層11の厚みt1 を求める方法を
説明する。測定対象の石英坩堝1は、外径560mm,
高さ360mm,厚み10mm〜12mmであり、直胴
部,底部及び直胴部と底部との境界部分との厚みを測定
する。まず、光源2から200nmを中心とする波長の
光を出射し、石英坩堝1の直胴部に照射する。石英坩堝
1を透過した光は干渉フィルタ5により200nmの光
が選択的に受光され、光電子増倍管6で光強度が検出さ
れて演算装置7に入力される。
【0032】図4は、実施の形態1の演算装置7の手順
を示すフローチャートである。演算装置7に与えられた
光強度は透過率算出部7aに入力され、石英坩堝1の全
体の透過率が求められ(ステップS11)、ランベルト
応用式に代入される。測定対象の石英坩堝1の総厚み
(t1 +t2 +t3 )が検出され、メモリ部7cに入力
される(ステップS12)。石英坩堝1の有泡層12b
の厚みt3 が検出され、メモリ部7cに入力される(ス
テップS13)。メモリ部7bに記憶されたパラメータ
値がランベルト応用式に代入され、石英坩堝1の合成石
英ガラス層11の厚みt1 が算出される(ステップS1
4)。
【0033】同様に、石英坩堝1の他の2箇所につい
て、合成石英ガラス層11の厚みt1を測定した。結果
を表1に示す。また、測定結果の精度を調べるために破
壊検査を行なった。破壊検査は、測定対象の石英坩堝1
を内周側から厚み方向にスライスして薬液に溶解し、I
CP−MS法によりこれらの成分分析を行ない、不純物
(Al)の分布に基づいて合成石英ガラス層11の厚み
1 を求めた。その結果も表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1から判るように、石英坩堝1の3箇所
について本実施の形態の測定結果は、ICP−MS法に
よる破壊検査の結果とほぼ同じ値を示している。従っ
て、本実施の形態の測定方法により、石英坩堝1の合成
石英ガラス層11の厚みt1 を高精度に測定できると言
える。
【0036】なお、上述した測定対象の石英坩堝1は、
合成石英ガラス層11と溶融石英ガラス層12との2層
積層構造を有しているが、本発明方法は2層構造に限ら
ず、3層以上が積層された透明体であっても測定可能で
ある。この場合は、層数に応じた複数の波長の光を透光
体に透過せしめ、夫々の波長光について透過率を検出す
る。そして、複数の透過率をランベルトの応用式に代入
して連立方程式を解くことにより、上述と同様にして各
層の厚みを算出することができる。
【0037】実施の形態2.実施の形態2で用いる測定
装置は、所定波長の光強度を検出するために図1と同様
の構成を有しており、その説明を省略する。検出された
光強度は演算装置7に与えられる。図5は、実施の形態
2の演算装置の構成を示すブロック図である。光電子増
倍管6で検出された光強度は透過率算出部7aに入力さ
れ、透過率が算出される。石英坩堝1の透過率は、測定
対象物を置かない状態で測定された透過率との比を求め
ることにより得られる。求めた透過率は、一次厚み算出
部7e(第1の算出手段)に与えられる。メモリ部7d
には、石英坩堝1の総厚み,溶融石英検量線,及び合成
石英検量線のデータが記憶されている。石英坩堝1の総
厚みは本工程とは別工程にて測定され、測定対象が変わ
る都度、測定されてメモリ部7dに入力される。石英坩
堝1の総厚みは超音波厚み計で測定した。
【0038】溶融石英検量線及び合成石英検量線は、溶
融石英ガラス坩堝及び合成石英ガラス材を用いて測定さ
れ、メモリ部7dに予め入力される。溶融石英検量線を
作成する際には、まず溶融石英ガラス坩堝の内表面側を
削って厚みが異なる検量サンプルを作成する。厚みが5
〜9mmの夫々のサンプルに200nmの光を照射し、
透過率を測定した。図6は溶融石英ガラス坩堝の厚みに
対する200nm波長光の透過率の検量線を示すグラフ
である。縦軸は透過率を、横軸は溶融石英ガラス坩堝の
厚みを示している。この検量線は坩堝の外表面の減衰の
影響を含んでおり、これにより石英坩堝1の外表面の減
衰の影響を差引することができる。
【0039】また、合成石英検量線を作成する際には、
まず合成石英ガラス材を削って厚みが1〜5mmに異な
る検量サンプルを作成する。サンプルの両面を鏡面に研
磨して表面の反射の影響を除き、200nmの光を照射
して透過率を測定した。図7は合成石英ガラス材の厚み
に対する200nm波長光の透過率の検量線を示すグラ
フである。縦軸は内部透過率を、横軸は合成石英ガラス
材の厚みを示している。内部透過率とは表面の反射の影
響を除いた透過率のことである。
【0040】図5に示すように、合成石英ガラス層11
の一次厚みを算出する一次厚み算出部7eには、石英坩
堝1の透過率、石英坩堝1の総厚み及び溶融石英検量線
が入力される。また、合成石英ガラス層11の二次厚み
を算出する二次厚み算出部7f(第2算出手段)には、
石英坩堝1の透過率、合成石英ガラス層11の一次厚
み、及び合成石英検量線が入力されるようになってい
る。なお、二次厚みとは一次厚みよりも高精度に算出さ
れた値であり、高次の厚みほど、透過光の反射及び減衰
等の影響を考慮して算出されている。
【0041】以上の如き構成の測定装置を用いて石英坩
堝1の合成石英ガラス層11の厚みを求める方法を説明
する。測定対象の石英坩堝1は、外径560mm,高さ
360mm,厚み10mm〜12mmであり、直胴部,
底部及び直胴部と底部との境界部分との厚みを測定す
る。まず、光源2から200nmを中心とする波長の光
を出射し、石英坩堝1の直胴部に照射する。石英坩堝1
を透過した光は干渉フィルタ5により200nmの光が
選択的に受光され、光電子増倍管6で光強度が検出され
て演算装置7に入力される。
【0042】図8は、実施の形態2の演算装置7の手順
を示すフローチャートである。演算装置7に与えられた
光強度は透過率算出部7aに入力され、石英坩堝1の全
体の透過率が求められ(ステップS21)、一次厚み算
出部7eに代入される。石英坩堝1の総厚みが検出さ
れ、メモリ部7cに入力される(ステップS22)。検
出された透過率を溶融石英検量線にプロットして溶融石
英ガラス層12の一次厚みを算出する(ステップS2
3)。算出された一次厚みを総厚みから減算し、合成石
英ガラス層11の一次厚みを算出する(ステップS2
4)。
【0043】次に、合成ガラス層11の減衰の影響を考
慮するために、合成石英検量線に合成石英ガラス層11
の一次厚みをプロットして合成ガラス層11の減衰率を
求める。石英坩堝1の全体の透過率を合成ガラス層11
の減衰率で割って2次透過率を求め、再度溶融石英検量
線にプロットすることにより、溶融石英ガラス層12の
二次厚みを求める(ステップS25)。算出された二次
厚みを総厚みから減算し、合成石英ガラス層11の二次
厚みを算出する(ステップS26)。
【0044】同様に、石英坩堝1の他の2箇所について
合成石英ガラス層11の二次厚みを測定した。結果を表
2に示す。また結果の精度を調べるために、上述したI
CP−MS法によりこれらの成分分析を行ない、合成石
英ガラス層11の厚みを求めた。その結果も表2に示し
た。
【0045】
【表2】
【0046】表2から判るように、石英坩堝1の3箇所
について本実施の形態2の測定結果は、ICP−MS法
による破壊検査の結果とほぼ同じ値を示している。従っ
て、本実施の形態2の測定方法により、石英坩堝1の合
成石英ガラス層11の厚みを高精度に測定できると言え
る。
【0047】なお、本実施の形態2では合成石英ガラス
層11の厚みを二次厚みまで測定する場合を説明してい
るが、目的によっては一次厚みを測定結果としても十分
である。また、一次厚みと二次厚みとの差はほとんどの
石英坩堝で1mm程度であった。同様の方法で三次の厚
みを求めると0.3 mm以下の差しか生じなかった。さら
に高次の厚みを求めても、これ以上の差を生じることは
なかった。これにより、合成石英ガラス層11の厚み
は、二次又は三次厚みをもって高精度に測定できたと言
える。勿論、三次,四次…と測定を繰り返す、即ち、前
記第1及び第2算出手段7e,7fを繰り返し用いるこ
とにより、測定精度は向上する。
【0048】石英坩堝1の表面の反射,散乱の影響、及
び実施の形態1にて説明した有泡層(図2参照)の影響
をなくすために、石英坩堝1を透過し易い300nm程
度の光を基準光として透過光強度を検出し、200nm
の透過光強度を規格化しても良い。この場合の測定装置
は、200nm及び300nmの波長光を含む光を石英
坩堝1に透過せしめ、干渉フィルタ5にて200nmの
光強度と300nmの光強度とを切り換えて検出し、透
過率を規格化して演算処理するように構成する。この規
格化により、例えば石英坩堝1の泡層の厚みに固体差が
生じる場合でもこれを差引することができる。
【0049】実施の形態3.上述した実施の形態1及び
実施の形態2は、石英坩堝の各ガラス層の厚みを測定す
る場合を説明しているが、本発明は石英坩堝に限るもの
ではない。本実施の形態3では、光学ガラスBK7 と光学
ガラス LaSFN9 とを圧着して構成された複層ガラス材の
厚みを測定する方法を説明する。
【0050】図9は、光学ガラスBK7 及び光学ガラス L
aSFN9 夫々の内部透過率の波長依存性を示すグラフであ
る。縦軸は内部透過率を示し、横軸は波長を示してい
る。夫々のガラスは5mmの厚みで測定した。グラフ
中、実線は光学ガラスBK7 を示し、破線は光学ガラス L
aSFN9 を示している。グラフから、両ガラスは短波長の
領域で内部透過率を大きく異ならせていることが判る。
これにより、370nm程度の波長光を透過せしめた場
合に、光学ガラス LaSFN9 の透過特性が複層ガラス材全
体の透過率を決定する。
【0051】複層ガラス材は、光学ガラスBK7 及び光学
ガラス LaSFN9 を板状に削作した後、重ねて500 ℃程度
の熱間プレスで一体化せしめ、厚みを変えない程度に表
面を鏡面に研磨した。厚み測定の精度を確認するため
に、微小な黒鉛粒子を層間に部分的に付着させた後、熱
間圧着した。このような複層ガラス材の総厚みを異なら
せて3種類を作成した。複層ガラス材A,B,Cは、総
厚みが夫々3.8 mm,4.2 mm,11.8mmである。これ
らの複層ガラス材A,B,CのBK7 光学ガラス層及び L
aSFN9 光学ガラス層の厚みを、図1及び図3に示す装置
を用い、実施の形態1と同様の方法にて測定した。な
お、この複層ガラス材に、実施の形態1で説明したよう
な泡が含有されていない場合は、ランベルトの応用式の
減衰率α及び厚みtは2層についてのみで良い。また、
干渉フィルタ5(図1参照)は中心波長が370nmの
ものを用いている。
【0052】
【表3】
【0053】結果を表3に示す。黒鉛マーカー法により
測定した結果も合わせて示した。表3から判るように、
各複層ガラス材のBK7 光学ガラス層の厚み及び LaSFN9
光学ガラス層の厚みは、黒鉛マーカー法による測定結果
とほぼ同じ値を示している。従って、本実施の形態3の
測定方法により、石英坩堝1の合成石英ガラス層11の
厚みを高精度に測定できると言える。
【0054】なお、実施の形態3では複層ガラス材の各
層の厚みを、実施の形態1と同様の演算装置を用いて求
める場合を説明したが、これに限るものではない。例え
ば実施の形態2で説明したような、各ガラス層について
厚みに対する透過検量線を用いて各ガラス層の厚みを求
めることもできる。
【0055】また、上述した実施の形態1〜3では石英
ガラス及び光学ガラスの厚みを測定する場合を説明して
いるが、これに限るものではない。透光性を有してお
り、積層された透光層が、或る波長で透過率に大きな差
異を生じるものであれば、例えば有機高分子(樹脂)な
どであっても測定でき、測定装置にあってはその波長の
みを受光できる光検出器を備えていれば良い。
【0056】さらに、上述した実施の形態1〜3では、
光源2を石英坩堝1の内周側に、光電子増倍管6を外周
側に配した場合を説明しているが、これに限るものでは
なく、光源2を外周側に、光電子増倍管6を内周側に配
しても同様の効果を得る。さらに、光源2と光電子増倍
管6とを石英坩堝1の同側に配しても良い。この場合
は、透過光を反射せしめて光電子増倍管6に導入する反
射板のようなものを配設する。
【0057】さらにまた、本発明装置は、光源側装置及
び受光側装置の夫々をアームに固定して、該アームを測
定対象の石英坩堝の表面に追随させるように構成してあ
っても良い。これにより、石英坩堝の所望の箇所につい
て、合成石英ガラス層の厚みを非破壊的に測定できるの
で、石英坩堝の品質確認が可能になる。
【0058】さらにまた、本発明装置は、受光器として
分光器,フィルタ,光電子増倍管及びシリコンフォトダ
イオード等を組合せても良い。光路にはレンズ,反射
鏡,プリズム,スリットのような光学部材を配しても良
い。さらに外部からの迷光の影響を除くためのフィル
タ、外部の光を遮断する暗箱などで受光器を覆っても良
い。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、積層
された透光層間で透過率が互いに大きく異なる波長の光
について透過率を検出するので、非破壊的に、且つ、容
易な取扱いで各層の厚みを算出できる。また、石英坩堝
を測定対象物とする際に、各層の素材の減衰特性及び表
面の反射を予め求めておき、これを差し引くので高精度
に厚みを測定できる。さらに、溶融石英ガラス層の有泡
層の減衰特性を考慮するので、さらに高精度に厚みを測
定できる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定装置の構成を示す模式的断面図で
ある。
【図2】測定対象の石英坩堝の層構成を示す拡大断面図
である。
【図3】実施の形態1の演算装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】実施の形態1の演算装置の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】実施の形態2の演算装置の構成を示すブロック
図である。
【図6】溶融石英ガラス坩堝の厚みに対する200nm
波長光の透過率の検量線を示すグラフである。
【図7】合成石英ガラス材の厚みに対する200nm波
長光の透過率の検量線を示すグラフである。
【図8】実施の形態2の演算装置の手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】光学ガラスBK7 及び光学ガラス LaSFN9 夫々の
内部透過率の波長依存性を示すグラフである。
【図10】石英ガラスの透過率の波長依存性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 石英坩堝 2 光源 4 絞り 5 干渉フィルタ 6 光電子増倍管 7 演算装置 11 合成石英ガラス層 11f 内表面 12 溶融石英ガラス層 12a 無泡層 12b 有泡層 12f 外表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒堀 忠久 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社エレクトロニクス技術研究所内 Fターム(参考) 2F065 AA30 BB08 BB22 CC00 FF00 FF46 FF61 FF63 HH03 HH13 HH15 JJ01 JJ09 JJ17 LL04 LL22 LL30 PP24 QQ03 QQ17 QQ23 QQ25 4G077 AA02 AB10 BA04 CF10 EG02 JB01 PD02 PD05 PD08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の透光層を有する透光体の各層の積
    層方向の厚みを測定する装置において、 エネルギー光を出射する光源と、前記透光体を積層方向
    に透過した前記エネルギー光の所定波長光を受光する光
    検出器と、該光検出器で検出された光強度に基づいて前
    記透光層の厚みを演算する演算部とを備えることを特徴
    とする透光体の厚み測定装置。
  2. 【請求項2】 各透光層の前記所定波長光に対する減衰
    特性が予め求められており、前記演算部は、前記光検出
    器で検出された光強度により前記透光体の透過率を求め
    る手段と、求めた透過率と各透光層の前記減衰特性とに
    基づいて、各透光層の厚みを算出する算出手段とを備え
    る請求項1記載の透光体の厚み測定装置。
  3. 【請求項3】 一の透光層の厚みに対する前記所定波長
    光の透過特性が予め求められており、前記演算部は、前
    記光検出器で検出された光強度により前記透光体の透過
    率を求める手段と、求めた前記透過率と一の透光層の前
    記透過特性とを用いて他の透光層の厚みを算出する算出
    手段とを備える請求項1記載の透光体の厚み測定装置。
  4. 【請求項4】 複数の透光層を有する透光体の各層の積
    層方向の厚みを測定する方法において、 エネルギー光を前記透光体に入射せしめる過程と、前記
    透光体を積層方向に透過した前記エネルギー光の所定波
    長光を受光して受光強度を検出する過程と、該受光強度
    に基づいて各層の厚みを演算する過程とを有することを
    特徴とする透光体の厚み測定方法。
  5. 【請求項5】 前記透光体は、内層側の合成石英ガラス
    層と外層側の溶融石英ガラス層とを有する石英坩堝であ
    る請求項4記載の透光体の厚み測定方法。
  6. 【請求項6】 前記透光体は、内層側の合成石英ガラス
    層と、外層側の、泡含有領域を含む溶融石英ガラス層と
    を有する石英坩堝であり、前記石英坩堝の泡含有領域の
    厚みと各透光層の前記所定波長光に対する減衰特性とが
    予め求められており、前記各層の厚みを演算する過程
    は、検出された受光強度により前記透光体の透過率を求
    める過程と、求めた透過率、前記石英坩堝の泡含有領域
    の厚み及び各透光層の前記減衰特性に基づいて、前記合
    成石英ガラス層の厚みを算出する手段とを備える請求項
    4記載の透光体の厚み測定方法。
  7. 【請求項7】 前記透光体は、内層側の合成石英ガラス
    層と外層側の溶融石英ガラス層とを有する石英坩堝であ
    り、溶融石英ガラスの厚みに対する前記所定波長光の透
    過検量線と合成石英ガラスの厚みに対する前記所定波長
    光の透過検量線とが予め求められており、前記各層の厚
    みを演算する過程は、検出された受光強度により前記透
    光体の透過率を求める手段と、求めた透過率と溶融石英
    ガラスの前記透過検量線とに基づいて、前記合成石英ガ
    ラス層の見かけの厚みを算出する第1算出手段と、求め
    た透過率と合成石英ガラスの前記透過検量線と前記合成
    石英ガラス層の見かけの厚みとに基づいて前記合成石英
    ガラス層の厚みを算出する第2算出手段とを備える請求
    項4記載の透光体の厚み測定方法。
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