JP2000146039A - コア内蔵型防食管継手およびコア内蔵型防食管継手と管との接続構造 - Google Patents

コア内蔵型防食管継手およびコア内蔵型防食管継手と管との接続構造

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JP2000146039A
JP2000146039A JP10326886A JP32688698A JP2000146039A JP 2000146039 A JP2000146039 A JP 2000146039A JP 10326886 A JP10326886 A JP 10326886A JP 32688698 A JP32688698 A JP 32688698A JP 2000146039 A JP2000146039 A JP 2000146039A
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pipe
tubular core
pipe joint
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core portion
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JP10326886A
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English (en)
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Tsumoru Nakada
積 中田
Mannish Matsuru
マニッシュ マツル
Hiromi Onuma
浩身 大沼
Tetsuhiro Okuyama
哲弘 奥山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的簡単に製造でき、かつ、製造にあたり自
動化も可能で、シール性も良好に得られるコア内蔵型防
食継手を提供する。 【解決手段】管継手本体と、この管継手本体内に配置さ
れる管状コア部とが、別途形成されていると共に、金型
内に管継手本体および管状コア部が得ようとする継手形
状に配置された状態で、金型、管継手本体および管状コ
ア部によって形成された連結部用キャビティ内に溶融樹
脂を充填して、管継手本体と管状コア部とが連結部を介
して一体化されたコア内蔵型防食管継手において、管状
コア部の継手開口側の外周面に、接続管の接続時に接続
管内壁面に水密に圧接する環状の突条を設け、この突条
の外周面を継手開口側に向かって縮径させる構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ライニング鋼
管(以下、ライニング鋼管あるいは単に管ということが
ある。)用の管継手であって、管端を防食する管状コア
部を内蔵したコア内蔵型防食管継手に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水道及び温水配管などにおける赤
水対策として管端部を防食する防食管継手が多く使用さ
れている。その多くは、管継手本体にめねじを設け、該
管継手本体に接続されるライニング鋼管に直接おねじを
切って、両者をねじ込みにより接続する、いわゆるねじ
込み式のものであった。
【0003】しかし、この場合は、現場においてライニ
ング鋼管に直接めねじを切る必要があり、しかもこのと
き管の長さとねじの太さのばらつきにより、シール性能
と防食性能に影響を与えるので、この作業は熟練を要
し、大変面倒なものであった。
【0004】そこで、シール性能および防食性能を向上
するための防食管継手として以下の2種類のものが考え
られる。一つは、ライニング鋼管の管端部を挿着する樹
脂製のおねじ付き管状コア部を継手本体にねじ込むよう
にしたコア装着型で、もう一つは、継手本体の内面に管
状コア部を予め射出成形により形成したコア一体型であ
る。
【0005】まず、コア装着型のコア内蔵型防食管継手
について説明すると、該コア装着型は、特開平4−20
3688号公報に開示され、かつ、図12に示すよう
に、管継手本体Aの開口端部内周面にテーパー内面Bを
有する凹溝Cを形成し、ここに半径方向に拡縮自在な抜
止め用割リングDを収容し、さらにその内方に凹溝Eを
形成して、ここには、ライニング鋼管の外面に圧接する
管状パッキンFを収容し、この凹溝Eよりも内方側に管
状コア部Hがねじ込みにより装着される雌ねじ部Gを形
成している。
【0006】そして、管継手本体A内の前記雌ねじ部G
に、ライニング鋼管を接続する管状コア部Hをねじ込み
により取り付けるのであって、この管状コア部Hは、外
面中央部に雄ねじ部Iを、外面両側部に凹溝Jを形成し
ており、該凹溝Jにライニング配管の管端部内面に水密
に密着する環状パッキンKを収容している。
【0007】従って、コア装着型の場合は、ライニング
鋼管Pを差し込むだけで、管の内周面に管状コア部Hの
環状パッキンKが圧接され、管の外周面は管状パッキン
Fが圧接してそれぞれ水密シールがなされ管端部が防食
される。その後、管を引き抜き方向に引っ張ると、割リ
ングDがテーパー内面Bに沿って移動し管外面に押圧さ
れ、抜け止めされる。
【0008】
【発明が解決ようとする課題】ところが、この防食管継
手の管状コア部Hは、外面中央部に雄ねじ部Iを、ま
た、外面両側部に凹溝Jを形成して、この凹溝J内にO
リング状の環状パッキンKを装着し、その後、雄ねじ部
Iを管継手本体Aに設ける雌ねじ部Gにねじ込んで管状
コア部Hを管継手本体A内に取り付けていた。このた
め、このコア装着型の構造では、管状コア部Hを管継手
本体A内に別途回転工具などを用いてねじ込む工程が必
要であり、自動化と大量生産が難しく、かなりの手間と
製造コストを必要としていた。
【0009】また、コア一体型のコア内蔵型防食管継手
では、管継手本体内に管状コア部自体を射出成形により
一体的に成形する構造であるため、管継手本体内に管状
コア部を射出成形する場合、金型は管継手本体内を管の
軸方向にスライドさせなければ射出成形できない。
【0010】したがって、管状コア部の継手外周面に、
ライニング鋼管の内面に圧接させるためのパッキンを収
容する凹溝を成形しようとする場合、凹溝は金型のスラ
イド方向に対し直交する方向に形成することになるの
で、アンダーカット部を設けなければならない。
【0011】しかし、管継手本体の存在によりこのアン
ダーカット部は設けることができないので、結局凹溝を
成形することができず、シール性に問題があった。
【0012】本発明は、上記問題に鑑みてなしたもので
あって、比較的簡単に製造でき、かつ、製造にあたり自
動化も可能で、シール性も良好に得られるコア内蔵型防
食継手を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、管継手本体と、この管継手本体内に配置
される管状コア部とが、別途形成されていると共に、金
型内に管継手本体および管状コア部が得ようとする継手
形状に配置された状態で、金型、管継手本体および管状
コア部によって形成された連結部用キャビティ内に溶融
樹脂を充填して、管継手本体と管状コア部とが連結部を
介して一体化されたコア内蔵型防食管継手において、管
状コア部の継手開口側の外周面に、接続管の接続時に接
続管内壁面に水密に圧接する環状の突条を設け、この突
条の外周面を継手開口側に向かって縮径させる構成とし
た。
【0014】また、前記管状コア部の接続管嵌合部の外
周面に、リング状の突条を複数本間隔をあけて形成する
構成としてもよい。
【0015】さらに、前記管状コア部の接続管嵌合部の
外周面に、凹溝を環状に設け、管状コア部の端部から凹
溝に至る少なくとも1本の通水溝を管状コア部外周面に
設けるとともに、前記凹溝に水膨張性ゴムリングをはめ
込む構成としてもよい。
【0016】また、前記管状コア部の接続管嵌合部の外
周面に、管状コア部より軟質な材料からなる突条部を環
状に設ける構成としてもよい。
【0017】さらに、上記した各コア内蔵型防食管継手
の管状コア部に接続管を外嵌するにあたって、管状コア
部の外面と接続管の内面とが接着剤を介して固着される
ことが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明のコア内蔵型防食管継手1
の第1の実施の形態をあらわしている。この図1に示す
コア内蔵型防食管継手1は、二つの受け口21,21を
有する管継手本体2と、該管継手本体2内に一体的に設
けられ、ライニング配管などの接続管9が接続される二
つの継手開口部31,31を有する管状コア部3と、該
管状コア部3を管継手本体2に一体的に固着するための
連結部7とを備えている。
【0020】管状コア部3は、図2に示すように、射出
成形により形成される硬質塩化ビニル製の成形体であ
り、管継手本体2とは別個に形成される。
【0021】また、管状コア部3は、ライニング鋼管な
どの接続管9が接続される継手開口部31と、該継手開
口部31の他方開口部につば部32を形成し、該つば部
32に、大小二つの環状突起33,33を形成してい
る。
【0022】さらに、管状コア部3の継手開口部31側
の外周面に、接続管9の接続時に、該接続管9の内壁面
に水密に圧接する環状の突条34を設け、その最大径を
接続管9の内径よりも大きくしている。また、突条34
には、その外周面を継手開口側に向かって縮径させるテ
ーパー面34aを形成している。なお、前記つば部32
の外径は、前記突条34の最大径よりも大きく成形して
いる。
【0023】前記管状コア部3は、図3に示すように、
管状コア部3の軸方向にスライドされる内金型41と、
管状コア部3の径方向にスライドされる外金型42とに
より射出成形され、これら金型により、テーパー面34
aを有する突条34があっても、管状コア部3を簡単に
一体成形で大量生産ができる。なお、前記テーパー面3
4aを有する突条34だけでなく、後記する他の実施の
形態に示すように、複数の環状突起や凹溝も簡単に一体
成形により製造することができる。
【0024】次に、本発明のコア内蔵型防食管継手の製
造方法について図4に基づいて説明する。
【0025】コア内蔵型防食継手は、まず、金属または
高分子材料からなる管継手本体2を予め成形しておくの
であって、受け口21,21を有する二つの環状の接続
管固定部22,22と、これら接続管固定部22,22
間に設ける筒状のグリップ部23とからなり、前記各接
続管固定部22,22とグリップ部23とは、図4に示
すように一部分で連結されている。
【0026】そして、前記接続管固定部22に、内面に
接続管に噛み合う刃部26を形成すると共に、図4の上
部において接続管固定部22を切り離して接続管固定部
22を縮径できるようにし、切り離し部に形成するボル
ト穴24へボルトを挿通してナットで締め付けて固定す
るようにしている。
【0027】また、管継手本体2のグリップ部23に
は、管状コア部3のつば部32を当接させて、該管状コ
ア部3を位置決めする二つの環状突起25,25を成形
している。
【0028】この管継手本体2は、二分割される保持具
5内にセットしておく、該保持具5は、管継手本体2の
外周を覆う構造となっている。
【0029】そして、予め射出成形しておいた二つの前
記管状コア部3は、まず、筒部内面側に位置する第1金
型61と、該第1金型61の外面側に位置する第2金型
62との間に形成される保持空間に装着しておく。
【0030】第1金型61は、管状コア部3を挿着した
ときに、該管状コア部3のつば部32よりも突出させる
ようにしており、この突出量は、二つの管状コア部3を
管継手本体2内に挿入して、該管状コア部3のつば部3
2が管継手本体2に設ける環状突起25に当接して位置
決めされた状態のとき、二つの第1金型61の端面が当
接するように突出させている。
【0031】また、第2金型62は、第1金型61に挿
嵌される筒状をしており、第2金型62の開口部の最大
内径を、管状コア部3に成形する突条34の最大径と同
一径にすると共に、開口部の外径を管状コア部3に成形
するつば部32の最大径より大径に形成している。
【0032】そして、第1金型61に第2金型62を挿
嵌させておいて、管状コア部3を第1金型61に挿通さ
せて、該管状コア部3のつば部32を第2金型62の筒
部開口端面に当接させる。これにより、第2金型62で
管状コア部3の突条34外周が気密状に覆われる。
【0033】なお、第2金型62の開口部の最大内径
を、管状コア部3に成形する突条34の最大径と同一径
にしているので、突条34が何れの形状をしていても、
管状コア部3のつば部32と第2金型62により、管状
コア部3の突条34外周に、後記する管継手本体2と管
状コア部3とを連結する連結部を成形するための溶融樹
脂が流れ込むのを防止することができる。
【0034】また、二つの前記第1金型61のうち、一
方の第1金型61には、射出成形用の溶融樹脂注入通路
63を形成している。
【0035】つぎに、管状コア部3を管継手本体2内に
装着して、該管状コア部3を管継手本体2に固定するた
めの製造方法について説明する。
【0036】まず、図4の(a)に示すように、保持具
5に保持される管継手本体2内に、該管継手本体2の各
継手開口部31,31から第1金型61および第2金型
62に装着された管状コア部3,3を挿入する。
【0037】そして、図4の(b)に示すように、管状
コア部3のつば部32を管継手本体2のグリップ部23
内面に形成する環状突起25に当接させると共に、第1
金型61,61同士を突き合わせることにより、管継手
本体2の内面と管状コア部3のつば部32と、第1金型
61によって、連結部用キャビティ71が形成される。
【0038】その後、第1金型61に形成する溶融樹脂
注入通路63から、管状コア部3と同質の硬質塩化ビニ
ルの溶融樹脂を前記キャビティ71内に注入し、溶融樹
脂の射出成形により管継手本体2に管状コア部3を固定
するための連結部7を成形する。
【0039】このとき、管状コア部3のつば部32は、
溶融樹脂と直接接触することになり、つば部32の接触
部分も溶融して、該つば部32は連結部7に一体的に固
着される。
【0040】さらに、前記つば部32には、二つの環状
突起33,33が形成されているので、溶融樹脂との接
触面積をより大きくでき、固着をより強固にできる。な
お、管継手本体2の内面には、溶融樹脂との固着を強度
を高めるため、ホットメルト接着剤を塗布しておくこと
が好ましい。
【0041】このようにして、図1に示すような、管継
手本体2と、該管継手本体2内に連結部7を介して固定
される管状コア部3とを有するコア内蔵型防食管継手1
を得ることができる。
【0042】次に、このコア内蔵型防食管継手1への接
続管9の接続について説明する。まず、接続管9の接続
端部内面、または管状コア部3の継手開口部31および
突条34の少なくとも一方に、接着剤を塗布しておき、
接続管9を管継手本体2内の管状コア部3の継手開口部
31にはめ込むと、接続管9は、管状コア部3の突条3
4のテーパー面34aに沿って拡径されながら進み、接
続管9の開口端部が管状コア部3のつば部32に当接さ
れて位置決めされる。
【0043】そして、管継手本体2の接続管固定部22
をボルトへのナットの締め付けで縮径させて接続管9を
固定して接続管9の抜けを防止すると共に、接続管固定
部22の内面に形成する刃部26が接続管9の外面に圧
接される。
【0044】これにより、接続管9の内面が突条34に
圧接して管内面が水密にシールされると共に、接続管固
定部22に形成する刃部26の接続管9の外面への圧接
で管外面が水密にシールされて、接続管9の管端部が防
食シールされる。
【0045】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、管状コア部3を管継手本体2とは、別途に射出成形
により成形して、管状コア部3を溶融樹脂による連結部
で一体的に固着するようにしているので、管状コア部3
の水密シール部分である突条34を確実に形成できなが
ら、管状コア部3を管継手本体2に一体的に固着するこ
とができるのである。その結果、コア内蔵型防食管継手
を比較的簡単に製造でき、かつ、製造にあたり自動化も
可能で、シール性も良好に得られる。
【0046】また、第1の実施の形態では、管状コア部
3の突条34には、その外周面が継手開口側に向かって
縮径するテーパー面34aを形成しているので、該テー
パー面34aにより、接続管9を容易に継手開口部31
に挿入させられるのである。
【0047】さらに、接続管9の内面と管状コア部3の
外面とに接着剤を塗布しているので、接着剤により固着
をより確実にできるばかりか、止水も同時に行え、止水
ゴムを不要にできるので、低コストで製造が可能とな
る。また、止水ゴムの挿入セット作業も不要となり、作
業性も向上できる。しかも、接着剤に、管状コア部3を
溶融させられるものを使用すれば、接着剤を管状コア部
3に塗布したとき、該管状コア部3を溶融させて、接続
管の挿入力を小さくさせられ、該接続管9の挿着をさら
に容易におこなうことができる。
【0048】なお、前記管継手本体2は、第1の実施の
形態では、グリップ式としたが、接続管の抜け止めが行
えるものであれば、TM式のもの等、他の構造のもので
もよい。さらに、前記管状コア部3は、材質を硬質塩化
ビニルとしたが、軟質塩化ビニルとすることがより好ま
しく、このような軟質塩化ビニルを使用することによ
り、接続管の挿入時における管状コア部3の変形力を小
さくできる。
【0049】また、第1の実施の形態では、管状コア部
3に形成する突条34は、テーパー面34aを成形する
だけであったが、図5および図6に示す第2の実施の形
態のように、管状コア部3の継手開口部31に複数の切
り込み34bを形成するようにしてもよい。
【0050】第2の実施の形態のように、突条34に切
り込み34bを形成することにより、接続管の挿入時、
管状コア部3の継手開口部31を縮径させられ、接続管
の挿入力を低減できる。
【0051】図7は、第3の実施の形態であって、管状
コア部3の形状を変えたものである。第3の実施の形態
の管状コア部3は、該管状コア部3の接続管嵌合部35
の外周面に、リング状の突条36を複数本間隔をあけて
形成したものである。管継手本体2は、第1の実施の形
態のものと同じなので、説明を省略する。
【0052】前記管状コア部3は、図7に示すように、
管継手本体2とは、別個に射出成形により形成されるポ
リエチレン製のものであって、ライニング鋼管などの接
続管が接続される接続管嵌合部35と、該接続管嵌合部
35の他方開口部につば部32を形成し、該つば部32
に、環状突起33aを形成している。
【0053】さらに、管状コア部3の接続管嵌合部35
の外周面に設けるリング状の突条36は、等間隔をあけ
て3本設けている。これら突条36は、接続管の接続時
に、該接続管内壁面に水密に圧接するようになってい
る。各突条36は、その最大径を接続管9の内径よりも
大きくしており、その根元厚みを0.5mmとして、先
端を尖らしている。なお、前記つば部32の外径は、前
記突条34の最大径よりも大きく成形している。
【0054】この管状コア部3を管継手本体2へ固着す
る製造方法は、前記第1の実施の形態と同じように、管
継手本体2の内面と管状コア部3のつば部32と第1金
具により形成されるキャビティ内に管状コア部3の同質
のポリエチレンの溶融樹脂を射出して成形することによ
り連結部7を形成するもので、詳細は第1の実施の形態
と同じなので省略する。
【0055】なお、管状コア部3の外面(少なくとも突
条36に)または接続管9の内面の少なくとも一方に、
予めシーラントを塗布しておくことが好ましい。
【0056】以上第3の実施の形態における管状コア部
3によれば、複数の突条36により水密シールを良好に
行える。しかも、各突条36の厚みを薄くし、かつ、先
端を鋭くすれば、接続管の挿入時に、突条36を倒す力
をより少なくでき、挿入が容易におこなえる。また、突
条36の本数を多くすれば、それだけシール性を向上で
きる。
【0057】次に、第4の実施の形態について図8乃至
図10に基づいて説明する。第4の実施の形態における
コア内蔵型防食管継手1は、前記各実施の形態と同様の
製造方法であって、管継手本体2と管状コア部3とを別
途に形成しておいて、あとから、溶融樹脂の射出成形に
より連結部7を形成して、管状コア部3を管継手本体2
に一体的に固着するものであるので、製造方法は省略す
る。
【0058】第4の実施の形態では、管継手本体2の形
状は、筒状体をしており、該筒状体の内面に、接続管9
の抜けを防止するためのロックリング81を収容する凹
溝27と、接続管9の外面を止水するための外面止水ゴ
ム82を収容するための凹溝28とをそれぞれ形成して
いる。なお、接続管9の外面には、前記ロックリング8
1を食い込ませるための凹溝91を形成しておく。
【0059】また、管状コア部3は、図8及び図9に示
すように、管継手本体2とは、別個に射出成形により形
成されるポリブデン製の成形体である。管状コア部3に
は、ライニング鋼管などの接続管が接続される接続管嵌
合部35と、該接続管嵌合部35の他方開口部につば部
32を形成している。
【0060】さらに、管状コア部3の接続管嵌合部35
の外周面に、凹溝37を環状に設けると共に、管状コア
部3の端部から凹溝37に至る4本の通水溝38を管状
コア部3の外周面に設けている。そして、前記凹溝37
に水膨張性ゴムリング83をはめ込んでいる。この水膨
張性ゴムリング83は、その外径を接続管9の内径と同
一、または、若干小さくしている。
【0061】なお、管状コア部3を管継手本体2に連結
部7を介して固着させる際には、管継手本体2の凹溝2
7にロックリング81を、凹溝28に外面止水ゴム82
を予め収容しておくと共に、管状コア部3の凹溝37に
水膨張性ゴムリング83をはめ込んでおく。
【0062】以上のように第4の実施の形態によれば、
管状コア部3の凹溝37に、外径が接続管9の内径と同
一またはそれより小径の水膨張性ゴムリング83をはめ
込んでいるので、接続管9を管状コア部3に容易に挿着
できながら、挿着後は、水膨張性ゴムリング83に通水
溝38から流入してくる水を吸収させて膨張させること
により、接続管9の内面をシールすることができるので
ある。
【0063】図11は、第5の実施の形態を示してお
り、管状コア部3の形状を変形させたものである。第5
の実施の形態の管状コア部3は、管状コア部3の接続管
嵌合部35の外周面に、管状コア部3より軟質な材料か
らなる突条部39を環状に形成している。管継手本体2
は、第1の実施の形態のものと同じなので、説明を省略
する。
【0064】前記管状コア部3は、図11に示すよう
に、管継手本体2とは別個に射出成形により形成される
ポリエチレン製の成形体である。管状コア部3は、ライ
ニング鋼管などの接続管が接続される接続管嵌合部35
と、該接続管嵌合部35の他方開口部につば部32を形
成し、該つば部32に、大小3つの環状突起33b,3
3b,33bを形成している。
【0065】さらに、管状コア部3の接続管嵌合部35
の外周面に、凹溝30を形成しておき、該凹溝30に、
後から、管状コア部3より軟質な材料で射出成形により
突条部39を環状に形成している。
【0066】該突条部39は、複数の山部と谷部とを有
する環状の凹凸形状をしており、先端を尖らしている。
なお、前記つば部32の外径は、前記突条部39の最大
径よりも大きく成形している。
【0067】この管状コア部3を管継手本体2へ固着す
る製造方法は、前記第1の実施の形態と同じで、管継手
本体2の内面と管状コア部3のつば部32と第1金具に
より形成されるキャビティ内に管状コア部3の同質のポ
リエチレンの溶融樹脂を射出して成形することにより連
結部7を形成するので、その製造方法についての詳細は
省略する。
【0068】以上第5の実施の形態における管状コア部
3によれば、軟質材料で突条部39を形成しているの
で、接続管を挿入しやすく、かつ、水密シールも良好に
行える。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、管継手
本体と、この管継手本体内に配置される管状コア部と
が、別途形成されていると共に、金型内に管継手本体お
よび管状コア部が得ようとする継手形状に配置された状
態で、金型、管継手本体および管状コア部によって形成
された連結部用キャビティ内に溶融樹脂を充填して、管
継手本体と管状コア部とが連結部を介して一体化された
コア内蔵型防食管継手において、管状コア部の継手開口
側の外周面に、接続管の接続時に接続管内壁面に水密に
圧接する環状の突条を設け、この突条の外周面を継手開
口側に向かって縮径させる構成としたから、管状コア部
の外周面に、周方向の環状突起や環状溝、さらに、二層
成形部があっても、管状コア部を管継手本体とは別個に
成形した後、該管状コア部を管継手本体に連結部を介し
て一体的に固着することにより、コア内蔵型防食管継手
を容易に制作できる。
【0070】従って、管状コア部を管継手本体とは別個
に成形するので、管状コア部の形状に制限がなく、防食
性能に優れた管状コア部を成形できることとなる。
【0071】また、本発明によれば、管状コア部の成
形、管継手本体の成形、そして、管状コア部の管継手本
体への固着の自動化が可能となり、大量生産が可能とな
る。
【0072】さらに、接続管や管状コア部における接続
部にねじ切りを手作業で行う必要もなくなり、施工が簡
単にでき、施工ミスを少なくできる。
【0073】しかも、管状コア部の突条は、その外周面
が継手開口側に向かって縮径する構成としているので、
接続管を容易に継手開口部に挿入させられる。
【0074】また、前記管状コア部の接続管嵌合部の外
周面に、リング状の突条を複数本間隔をあけて形成する
構成とする場合には、複数の突条により水密シールを良
好に行える。しかも、各突条の厚みを薄くし、かつ、先
端を鋭くすれば、接続管の挿入時に、突条を倒す力をよ
り少なくでき、挿入が容易におこなえる。また、突条の
本数を多くすれば、それだけシール性を向上できる。
【0075】さらに、前記管状コア部の接続管嵌合部の
外周面に、凹溝を環状に設け、管状コア部の端部から凹
溝に至る少なくとも1本の通水溝を管状コア部外周面に
設けるとともに、前記凹溝に水膨張性ゴムリングをはめ
込む構成とする場合には、管状コア部の凹溝にはめ込む
水膨張性ゴムリングに水を吸収させて膨張させ、外径を
大きくすることができる。したがって、水膨張性ゴムリ
ングの外径を接続管の内径と同一またはそれより小径と
することができ、接続管を管状コア部に容易に挿着でき
ながら、挿着後は、水膨張性ゴムリングに通水溝から流
入してくる水を吸収させて膨張させることにより、接続
管の内面をシールすることができる。
【0076】また、前記管状コア部の接続管嵌合部の外
周面に、管状コア部より軟質な材料からなる突条部を環
状に設ける構成とする場合には、軟質材料で突条部を形
成しているので、接続管を挿入しやすく、かつ、水密シ
ールも良好に行える。
【0077】さらに、上記した各コア内蔵型防食管継手
の管状コア部に接続管を外嵌するにあたって、管状コア
部の外面と接続管の内面とが接着剤を介して固着する場
合には、接着剤により管状コア部への接続管の固着をよ
り確実にできるばかりか、止水も同時に行え、止水ゴム
を不要にできるので、低コストで製造が可能となる。ま
た、止水ゴムの挿入セット作業も不要となり、作業性も
向上できる。しかも、接着剤に、管状コア部を溶融させ
られるものを使用すれば、接着剤を管状コア部に塗布し
たとき、該管状コア部を溶融させて、接続管の挿入力を
小さくさせられ、該接続管の挿着をさらに容易におこな
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるコア内蔵型
防食管継手に接続管を挿着した状態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態における管状コア部
の断面・ 側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における管状コア部
を射出成形する際の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における管状コア部
を管継手本体に固着させるための製造方法の説明図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態における管状コア部
の断面・ 側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における管状コア部
の正面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における管状コア部
の断面・ 側面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における管状コア部
の断面・ 側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における管状コア部
の正面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるコア内蔵
型防食管継手に接続管を挿着した状態を示す断面・側面
図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態における管状コア
部の断面・ 側面図である。
【図12】従来のコア内蔵型防食管継手に接続管を挿着
した状態を示す断面・側面図である。
【符号の説明】
1 コア内蔵型防食管継手 2 管継手本体 3 管状コア部 34 突条 7 連結部 71 連結部用キャビティ 35 接続管嵌合部 36 リング状の突条 37 凹溝 38 通水溝 83 水膨張性ゴムリング 39 突条部 9 接続管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マツル マニッシュ 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内 (72)発明者 大沼 浩身 滋賀県栗太郡栗東町野尻75 積水化学工業 株式会社内 (72)発明者 奥山 哲弘 滋賀県栗太郡栗東町野尻75 積水化学工業 株式会社内 Fターム(参考) 3H014 AA03 AA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管継手本体と、この管継手本体内に配置さ
    れる管状コア部とが、別途形成されていると共に、金型
    内に管継手本体および管状コア部が得ようとする継手形
    状に配置された状態で、金型、管継手本体および管状コ
    ア部によって形成された連結部用キャビティ内に溶融樹
    脂を充填して、管継手本体と管状コア部とが連結部を介
    して一体化されたコア内蔵型防食管継手であって、管状
    コア部の継手開口側の外周面に、接続管の接続時に接続
    管内壁面に水密に圧接する環状の突条が設けられ、この
    突条の外周面が継手開口側に向かって縮径していること
    を特徴とするコア内蔵型防食管継手。
  2. 【請求項2】管継手本体と、この管継手本体内に配置さ
    れる管状コア部とが、別途形成されていると共に、金型
    内に管継手本体および管状コア部が得ようとする継手形
    状に配置された状態で、金型、管継手本体および管状コ
    ア部によって形成された連結部用キャビティ内に溶融樹
    脂を充填して、管継手本体と管状コア部とが連結部を介
    して一体化されたコア内蔵型防食管継手であって、管状
    コア部の接続管嵌合部の外周面に、リング状の突条が複
    数本間隔をあけて形成されていることを特徴とするコア
    内蔵型防食管継手。
  3. 【請求項3】管継手本体と、この管継手本体内に配置さ
    れる管状コア部とが、別途形成されていると共に、金型
    内に管継手本体および管状コア部が得ようとする継手形
    状に配置された状態で、金型、管継手本体および管状コ
    ア部によって形成された連結部用キャビティ内に溶融樹
    脂を充填して、管継手本体と管状コア部とが連結部を介
    して一体化されたコア内蔵型防食管継手であって、管状
    コア部の接続管嵌合部の外周面に、凹溝が環状に設けら
    れ、管状コア部の端部から凹溝に至る少なくとも1本の
    通水溝が管状コア部外周面に設けられているとともに、
    前記凹溝に水膨張性ゴムリングがはめ込まれていること
    を特徴とするコア内蔵型防食管継手。
  4. 【請求項4】管継手本体と、この管継手本体内に配置さ
    れる管状コア部とが、別途形成されていると共に、金型
    内に管継手本体および管状コア部が得ようとする継手形
    状に配置された状態で、金型、管継手本体および管状コ
    ア部によって形成された連結部用キャビティ内に溶融樹
    脂を充填して、管継手本体と管状コア部とが連結部を介
    して一体化されたコア内蔵型防食管継手であって、管状
    コア部の接続管嵌合部の外周面に、管状コア部より軟質
    な材料からなる突条部が環状に設けられていることを特
    徴とするコア内蔵型防食管継手。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載
    のコア内蔵型防食管継手の管状コア部に接続管が外嵌さ
    れていると共に、管状コア部の外面と接続管の内面とが
    接着剤を介して固着されていることを特徴とするコア内
    蔵型防食管継手と管との接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083485A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Mym Corp 管継手
CN113294604A (zh) * 2021-04-30 2021-08-24 广州永峰机械制造有限公司 一种硬管接头以及硬管接头与硬管之间的连接结构

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JP4657533B2 (ja) * 2001-09-12 2011-03-23 株式会社ケーブイケー 管継手
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