JP2000144937A - 可動通路構造 - Google Patents

可動通路構造

Info

Publication number
JP2000144937A
JP2000144937A JP36385899A JP36385899A JP2000144937A JP 2000144937 A JP2000144937 A JP 2000144937A JP 36385899 A JP36385899 A JP 36385899A JP 36385899 A JP36385899 A JP 36385899A JP 2000144937 A JP2000144937 A JP 2000144937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
guide rail
passage body
pair
support roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36385899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4112141B2 (ja
Inventor
Muneo Kamoto
宗夫 嘉本
Yuichi Mochiki
祐一 持木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Aluminium Co Ltd filed Critical Nippon Aluminium Co Ltd
Publication of JP2000144937A publication Critical patent/JP2000144937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4112141B2 publication Critical patent/JP4112141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、一対の躯体間を所要のとおり
に接続することができる可動通路構造を提供する。 【解決手段】 一方の躯体204に第1の案内レール2
16,218を設け、他方の躯体206に第2の案内レ
ール220を設け、通路体214には、第1の案内レー
ルに対して移動自在な第1の支持コロ体244と、第2
の案内レール220に対して移動自在な第2の支持コロ
体282とを設ける。通路体214は、他方の躯体20
6に接続される接続位置と、前記一方の躯体に収納され
る収納位置との間を移動自在であり、通路体214と前
記一方の躯体との間に耐火帯316,318を折畳み可
能に設け、通路体214に押さえ部材332を設け、一
方の躯体に収容凹部322を設ける。通路体214を接
続位置に位置付けると、耐火帯316,318は収容凹
部322から引出されて通路体214の外側で各躯体2
04,206間を覆い、通路体214を収納位置に位置
付けるとともに押さえ部材332の作用によって、折畳
まれて前記収容凹部322に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の躯体間を通
行可能に接続するための通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一対の躯体を通行可能に接続
するために、種々の伸縮継手装置が提案され実用に供さ
れている。このような伸縮継手装置においては、一対の
躯体間に設けられた床体およびこの床体の両側部から上
方に立上がる側壁体を備え、床体および側壁体が相対的
に変位自在に連結されて構成されている。したがって、
一対の躯体が相対的に近接または離反する方向に変位す
ると、床体および側壁体が相対的に変位し、これによっ
て一対の躯体の相対的変位が許容される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような伸縮継手装
置では、床体および側壁体を相対的に変位自在に構成し
なければならず、その構成が複雑で部品点数も多くな
り、またその設置作業が煩雑となる問題がある。そのた
め、一対の躯体間を通行可能に接続するための、比較的
簡単な構成の通路構造の実現が望まれている。
【0004】上記の先行技術では、各建物と渡り廊下と
が急激な地震または地盤の不等沈下によって相互に近接
/離反する方向に相対的な変位を生じても、これらの各
方向への変位を許容できるのは目地プレートの幅方向両
端部を各支持レールによって把持した状態に維持するこ
とができる変位量以下という限界があり、しかもこれに
相反して渡り廊下の両端部と各建物との間の隙間は、相
互の干渉を避け得る範囲で通行者の安全のためにできる
だけ小さくしなければならない。したがって上記の先行
技術では、各建物および渡り廊下間の大きな変位を許容
することができないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、比較的簡単な構成でもっ
て一対の躯体間を接続し、一対の躯体の大きな相対的変
位を許容することができる可動通路構造を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の躯体間
を通行可能に設けられた通路体を備えた可動通路構造で
あって、一方の躯体には第1の案内レールが設けられ、
他方の躯体には第2の案内レールが設けられており、前
記第1の案内レールは、前記他方の躯体に近接および離
反する第1の方向に延びており、前記通路体には、前記
第1の案内レールに移動自在に支持された第1の支持コ
ロ体と、前記第2の案内レールに移動自在に支持された
第2の支持コロ体とが設けられており、前記一対の躯体
が前記第1の方向に相対的に変位すると、前記第1の支
持コロ体が前記第1の案内レールに沿って相対的に移動
され、また前記一対の躯体が前記第2の方向に相対的に
変位すると、前記第2の支持コロ体が前記第2の案内レ
ールに沿って移動され、前記通路体は、前記他方の躯体
に接続される接続位置と、前記一方の躯体に収納される
収納位置との間を移動自在であり、前記通路体と前記一
方の躯体との間には耐火帯が折畳み可能に装着され、前
記通路体には前記耐火帯を押圧収容するための押さえ部
材が設けられ、また前記一方の躯体には前記耐火帯を収
容するための収容凹部が設けられており、前記通路体を
前記接続位置に位置付けると、前記耐火帯は前記収容凹
部から引出されて前記通路体の外側にて前記一対の躯体
間を覆い、前記通路体を前記収納位置に位置付けるとと
もに前記押さえ部材を作用させることによって、前記耐
火帯は折畳まれて前記収容凹部に収容されることを特徴
とする可動通路構造である。
【0007】本発明に従えば、一方の躯体に第1の方向
に延びる第1の案内レールが設けられ、他方の躯体に
は、上記第1の方向に対して垂直に延びる第2の案内レ
ールが設けられ、一対の躯体間を接続する通路体には、
第1の案内レールに支持される第1の支持コロ体と、第
2の案内レールには支持される第2の支持コロ体とが設
けられている。したがって、一対の躯体が第1の方向に
変位すると、第1の支持コロ体が第1の案内レールに沿
って相対的に移動し、また一対の躯体が第2の方向に相
対的に変位すると、第2の支持コロ体が第2の案内レー
ルに沿って移動し、このようにして一対の躯体の大きな
相対的変位を許容することができる。また、一対の躯体
に第1および第2の案内レールを設けるとともに、通路
体に第1および第2の支持コロ体を設けるという比較的
簡単な構成によって通路体を一対の躯体間に設けること
ができ、その設置も容易に行うことができる。
【0008】このような可動通路構造にはさらに、通路
体に関連して耐火帯および押さえ部材が設けられ、また
一方の躯体には耐火帯を収容するための収容凹部が設け
られている。したがって、通路体を収納位置に位置付け
るとともに押さえ部材を作用させることによって耐火帯
が折畳まれて収容凹部に収容され、耐火帯が他方の躯体
から外側に実質上突出することなく収納することができ
る。また、通路体を接続位置に位置付けると、耐火帯が
通路体の外側にて一対の躯体間を覆うので、外側から炎
が侵入してきても耐火帯によって通路体を保護すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、本発明の実施の一
形態の可動通路構造202を示している。図1は、本発
明に従う可動通路構造202を一対の躯体204,20
6間に設置した状態を上方から見た簡略化した断面図で
あり、図2は図1における切断面線II−IIから見た
断面図であり、図3は図1の可動通路構造202におけ
る通路体214の支持構造を示す部分断面図であり、図
4は第2の支持コロ体282およびその近傍を示す部分
断面図であり、図5は第2の案内レール220の一部を
示す斜視図であり、図6は通路体214と第2の案内レ
ール220とのロック構造を示す断面図であり、図7は
耐火帯318の取付部位を拡大して示す部分拡大断面図
であり、図8は通路体214を収納位置に収納したとき
の状態を示す部分断面図である。
【0010】図1および図2を参照して、可動通路構造
202は、隣接して設けられた一対の躯体204,20
6の間を通行可能に設けられる。この実施形態における
一対の躯体204,206は、大型建造物の内部に通路
を形成するために設けられるたとえば通路体であり、一
方の躯体204には通路208が形成され、他方の躯体
206には通路210が形成され、これら通路208,
210が可動通路構造202を介して接続される。躯体
204,206は、躯体206に対して躯体204が変
位した場合、たとえば矢印212で示す横方向に移動し
た場合、一方の躯体204を所定位置に位置付けると、
図1および図2に示すとおり、躯体204の通路208
と他方の躯体206の通路210とが相互に対向する位
置関係に保持される。
【0011】この実施形態の可動通路構造202は、通
路体214と、通路体214を支持するための第1の案
内レール216,218および第2の案内レール220
とを備えている。一方の躯体204には略矩形状の大き
な貫通開口が形成され、このような貫通開口の底面の両
側部に一対の第1の案内レール216,218が設けら
れている。第1の案内レール216,218は、他方の
躯体206に近接および離反する第1の方向(図1にお
いて上下方向、図2において左右方向)に延びており、
それらの一端部は、躯体204の前面から他方の躯体2
06に向けて突出している。また、他方の躯体206に
は、一方の躯体204の貫通開口に接続される略矩形状
の大きな貫通開口が設けられ、このような貫通開口の開
口部の下側に支持突部222が設けられ、このような支
持突部222の上面に第2の案内レール220が設けら
れている。第2の案内レール220は上記第1の方向に
対して水平面内で垂直な第2の方向(図1において左右
方向、図2において紙面に垂直な方向)に延びている。
【0012】次に、通路体214およびこの通路体21
4を支持する支持構造について説明する。図3をも参照
して、図示の通路体214は、一対の躯体204,20
6の通路208,210を接続するための床体224を
有し、床体224は第1の方向に間隔を置いて配設され
た複数のフレーム226と、これらフレーム226間に
設けられたプレート228とを備え、プレート228の
上面には床部材230(図5をも参照)が設けられてい
る。この床体224の両側端部には側壁232,234
が設けられ、側壁232,234の上端部には天井23
6が設けられている。本実施形態では、側壁234(2
32)(側壁234については図5に具体的に図示して
いるが、側壁232については具体的に図示してない)
の下端部は、フレーム226に固定された取付ブラケッ
ト238に取付ねじ240によって取付けられ、その上
端部は天井236の垂下部に取付ねじ242によって取
付けられている。このように構成されているので、この
通路体214は内部に略矩形状の大きな貫通開口を形成
し、通路体214の貫通開口を介して、一方の躯体20
4の通路208と、他方の躯体206の通路210とを
後述するように接続する。
【0013】この実施形態では、床体224の3本のフ
レーム226(図1において3本示し、図3において1
本のみ示す)の両端部に第1の支持コロ体244が取付
けられている。3本のフレーム226の各々の一端部
(または他端部)は、側壁234(または232)を越
えて外側に幾分突出しており、これら突出端部に第1の
支持コロ体244がそれぞれ装着されている(図3にお
いてそれらの一つを示す)。各第1の支持コロ体244
は、フレーム226に取付けられた取付部材246と、
この取付部材246に任意の方向に回転自在に支持され
た複数個のコロ248とから構成されている。
【0014】第1の案内レール216,218は実質上
同一の構成であり、支持底壁250と、支持底壁250
から上方に延びる一対の案内側壁252,254と、一
対の案内側壁252,254の上端部を接続する天壁2
56を有し、内側の案内側壁252の上下方向中間部に
これに沿って直線状に延びるスリット258が形成され
ている。フレーム226の一端部(または他端部)は、
第1の案内レール218(または216)の案内側壁2
52に形成されたスリット258を通して案内レール2
18(または216)内に受入れられ、その一端部(ま
たは他端部)に取付けられた第1の支持コロ体248の
複数個のコロ248が第1の案内レール218(または
216)の支持底壁250に支持されている。このよう
に構成されているので、通路体214は一対の第1の案
内レール216,218の一対の案内側壁252,25
4に沿って第1の方向に他方の躯体206に近接および
離反する方向に移動自在に支持されている。
【0015】本実施形態では、通路体214の天壁23
0にも第1の方向に間隔を置いて3本の補助フレーム2
60(図3において1本のみ示す)が固定されている。
3本の補助フレーム260は、天壁230の両端部およ
び中間部に設けられ、それらの各々の一端部(または他
端部)は、床体240のフレーム226と同様に、側壁
234(または232)を越えて外側に幾分突出してお
り、これら突出端部に補助コロ体262がそれぞれ装着
されている(図2において3個示し、図3においてそれ
らの一つを示す)。各補助コロ体262は、第1の支持
コロ体244と実質上同一の構成である。これら補助コ
ロ体262に関連して、一対の補助案内レール264,
266が設けられ、補助案内レール264,266が一
方の躯体204の貫通開口の上端部に取付けられてい
る。補助案内レール264,266は実質上同一の構成
であり、第1の案内レール216,218と同様に、支
持底壁268と、一対の案内側壁270,272と、天
壁274とを有し、内側の案内側壁270にスリット2
76が形成されている。
【0016】補助フレーム260の一端部(または他端
部)は、補助案内レール266(または264)の案内
側壁270に形成されたスリット276を通して補助案
内レール266(または264)内に受入れられ、その
一端部(または他端部)に取付けられた補助コロ体26
2の複数個のコロ278が補助案内レール266(また
は264)の支持底壁268に支持されている。このよ
うに構成されているので、通路体214の上端部は一対
の補助案内レール264,266の一対の案内側壁27
0,272に沿って第1の方向に他方の躯体206に近
接および離反する方向に移動自在である。なお、第1の
案内レール216,218によって通路体214を第1
の方向に移動自在に確実に支持することができる場合、
このような補助案内レール264,266およびこれに
関連する構成を省略することができる。
【0017】この通路体214は、第1の案内レール2
16,218および補助案内レール264,266に案
内されて、図1および図2に実線で示す接続位置と、図
1および図2に二点鎖線で示す収納位置との間を移動自
在に支持されている。収納位置においては、通路体21
4が一方の躯体204の貫通開口内にほぼ収納され、こ
のように収納することによって躯体204の移動が容易
となる。一方、接続位置においては、通路体214が躯
体204から他方の躯体206に向けて突出し、躯体2
04の通路208と他方の躯体206の通路210とが
通路体214を介して接続され、通路体214を通って
両通路208,210間を通行することができる。この
接続位置においては、通路体214の一端部は第2の案
内レール220に移動自在に受入れられる。なお、この
形態では、接続位置にある通路体214と他方の躯体2
06との間隙を覆うために、通路210の両側部に化粧
パネル281(図1参照)が設けられている。
【0018】図1、図2および図4を参照して、通路体
214の床体224の一端部には、第2の方向に間隔を
置いて一対の第2の支持コロ体282が装着されてい
る。本実施形態では、通路体214のプレート228の
一端部には一対の取付部材284が固定され、第2の支
持コロ体282にはボルト286が設けられ、このボル
ト284にナット288を螺着することによって、第2
の支持コロ体282が取付部材284に取付けられてい
る。第2の支持コロ体282の構成は、上記第1の支持
コロ体244と実質上同一の構成でよい。
【0019】一方、他方の躯体206に設けられた第2
の案内レール220は、図4に示すとおり、第1の案内
レール216,218と略同様に、支持底壁290、一
対の案内側壁292,294および上壁296を有し、
上壁296にはこれに沿って直線状に延びるスリット2
98が形成されている。また、一方の案内側壁294お
よび上壁296の一部には、通路体214に取付けられ
た第2の支持コロ体282に対応して、図5の斜視図に
示されるように、上記スリット298に延びる切欠き3
00が形成されている。このように構成されているの
で、通路体214を接続位置まで移動させると、各第2
の支持コロ体282は第2の案内レール220に設けら
れた対応する切欠き300を通して一対の案内側壁29
2,294間に位置し、支持底壁290に移動自在に支
持される。このような支持状態においては、第2の支持
コロ体282は第2の案内レール220の一対の案内側
壁292,294に沿って第2の方向に移動自在であ
る。
【0020】本実施形態では、通路体214と他方の躯
体206との連結状態をロックするために、図6に示す
とおり、第2の案内レール220に関連してロック機構
302が設けられている。図示のロック機構302は、
通路体214のプレート228にブラケット304を介
して取付けられたばね受け306を有し、このばね受け
306を通して軸部材308が装着され、軸部材308
の一端部に、当接フランジ311を有する係合部材31
0が設けられ、その他端部に係止軸312が設けられて
いる。また、係合部材310の当接フランジ311とば
ね受け306との間には、係合部材310を第2の案内
レール220に向けて下方に弾性的に付勢するコイルば
ね314が介在されている。
【0021】このように構成されているので、通路体を
接続位置に位置付けてロック機構302をロック状態に
保持すると、コイル係合部材310が第2の案内レール
220の上壁296のスリット298内に挿入され、コ
イルばね314の作用によって、当接フランジ311が
上壁296に当接するロック状態(図6に示す状態)に
保持される。このようなロック状態においては、係合部
材310が第2の案内レール220のスリット298内
に挿入されているので、係合部材310はこのスリット
298内を第2の方向に相対的に移動することができる
が、第1の方向においては、係合部材310の移動が上
壁296によって確実に阻止され、このようにして通路
体214と躯体206との連結状態が維持され、通路体
214に設けられた第2の支持コロ体282が第2の案
内レール220から離脱することが防止される。
【0022】ロック機構302によるロック状態を解除
するには、コイルばね314の付勢に抗して係合部材3
10をプレート228に近接する方向に上方に移動さ
せ、係合部材310と第2の案内レール220のスリッ
ト298との係合状態を解除すればよい。このように解
除すると、コイルばね314の作用によって係合部材3
10が上方に移動し、係止軸312がばね受け306に
当接状態に保持される。再び図1および図2を参照し
て、この実施形態では、さらに、一方の躯体204と通
路体214の一端側との間には、通路体214の両側部
を覆うように耐火帯316,318が設けられている。
一方の耐火帯316は、図1において通路体214の左
外側に配置され、他方の耐火帯318は、図1において
通路体214の右外側に配置され、これら耐火帯31
6,318に関連する構成は実質上同一であり、以下耐
火帯318に関連する構成について説明する。
【0023】一方の躯体204の所定部位には、他方の
躯体206に対向して収容凹部322が設けられ、耐火
帯318の一端部は取付用ボルト320によって収容凹
部322の底部に取付けられている。また、通路体21
4の側壁234の一端部には外側に延びる支持部材32
6が取付けられ、この支持部材326の先端部には、相
互に旋回自在に伸縮可能に装着された旋回部材328,
330が旋回自在に連結され、この旋回部材330の先
端部に耐火帯318の他端部が取付けられている。この
旋回部材330の先端部には、図7に示すとおり、さら
に、耐火帯318を介して押さえ部材332が旋回自在
に取付けられ、押さえ部材332は、耐火帯318の前
面を覆うように外側に延びている。このように構成され
ているので、図1に示すように、通路体214を接続位
置に位置付け、さらに一対の旋回部材328,330を
躯体206に向けて延びるように伸張すると、耐火帯3
18の他端部が躯体206の表面に接触し、耐火帯31
8は、通路体214の外側にて一対の躯体204,20
6間の間隙の実質上全域を塞ぎ、外部からの炎の侵入を
防止することができる。
【0024】一方、通路体214を収納位置に位置付
け、さらに一対の旋回部材328,330を折って収縮
しながら押さえ部材332を耐火帯318に向けて旋回
すると、図8に示すように、押さえ部材332が耐火帯
318に作用してこれを大きく折曲げ、耐火帯318は
躯体204の収容凹部322に収納される。このような
収納状態においては、押さえ部材332は躯体204の
表面とほぼ同一面を規定し、耐火帯318が躯体204
の表面からはみ出るのを防止することができる。それ故
に、一方の躯体204が移動可能な場合、躯体204の
移動を容易に行うことができる。
【0025】本実施形態では、さらに、図7に示すよう
に、旋回部材330の先端部に取付部334が設けら
れ、この取付部334にシリコン製の耐火防煙用シール
336が取付られている。通路体214を接続位置に位
置付けるとともに、旋回部材328,330を伸張状態
にすると、耐火防煙用シール336の先端部が他方の躯
体206の表面に接触し、これによって耐火帯318の
他端部と躯体206との間隙が確実にシールされ、この
ようにして間隙を通しての外部からの煙などの侵入を確
実に防止することができる。防煙が特に問題とならない
場合、このシール336は省略することができる。
【0026】通路体214の上側には、不燃シート33
8が設けられている。図2を参照して、不燃シート33
8の一端部は一方の躯体204の前面に取付けられてい
る。通路体214の天壁236の先端部には支持部材3
40が設けられ、この支持部材340に相互に旋回自在
に連結された一対の旋回部材342,344が連結さ
れ、旋回部材344の先端部に不燃シート338の他端
部が取付けられている。このように構成されているの
で、通路体214を接続位置に位置付けるとともに、旋
回部材340,342を躯体206に向けて伸張する
と、不燃シート338が通路体214の上方を覆い、外
部の炎から通路体214を守ることができる。なお、通
路体214を収納位置に位置付けるとともに、旋回部材
342,344を旋回させて収縮すると、不燃シート3
38が折畳まれ、躯体204の前面側に収納することが
できる。
【0027】このような可動通路構造202においても
上述したと同様の効果が達成される。通路体214を接
続位置に位置付けて一対の躯体204,206を通路体
214を介して接続した状態においては、通路体214
の第1の支持コロ体244は一対の第1の案内レール2
16,218に第1の方向に移動自在に支持され、また
通路体214の第2の支持コロ体282は第2の案内レ
ール220に第2の方向に移動自在に支持されている。
このような支持状態において、たとえば、一対の躯体2
04,206が相互に近接(または離反)する方向に変
位すると、図1および図2から理解されるとおり、通路
体214に装着された第1の支持コロ体224が第1の
案内レール216,218に沿って移動し、このような
第1の支持コロ体244の相対的移動によって一対の躯
体204,206間の変位が吸収される。なお、このと
き、通路体214に装着されたロック機構302の係合
部材310が第2の案内レール220に係合しているの
で、他方の躯体206に対して通路体214が相対的に
移動することはない。
【0028】また、一対の躯体204,206が第2の
方向に相対的に変位すると、図1から理解されるとお
り、通路体214に装着された第2の支持コロ体282
が第2の案内レール220に沿って第2の方向に相対的
に移動し、このような第2の支持コロ体282の相対的
移動によって一対の躯体204,206間の相対的変位
が吸収される。なお、このとき、通路体214は一方の
躯体204の一対の案内レール216,218間に位置
しているので、躯体204に対する通路体214の第2
の方向への移動が確実に阻止される。
【0029】上述した実施形態では、第1の方向の移動
を一対の第1の案内レール216,218によって支持
し、また第2の方向の移動を1個の第2の案内レール2
20によって支持しているが、通路体214の負荷が大
きい場合、第1および第2の案内レールの設置個数を適
宜増やすことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、一対の躯体が第1の方
向に相対的に変位すると、第1の支持コロ体が第1の案
内レールに沿って相対的に移動し、また一対の躯体が第
2の方向に相対的に変位すると、第2の支持コロ体が第
2の案内レールに沿って移動し、このようにして一対の
躯体の大きな相対的変位を許容することができる。ま
た、一対の躯体に第1および第2の案内レールを設ける
とともに、通路体に第1および第2の支持コロ体を設け
るという簡単な構成で、通路体を一対の躯体間に設ける
ことができ、その設置も容易に行うことができる。
【0031】さらに通路体に関連して耐火帯および押さ
え部材が設けられ、また一方の躯体には耐火帯を収容す
るための収容凹部が設けられている。したがって、通路
体を収納位置に位置付けるとともに押さえ部材を作用さ
せることによって耐火帯が折畳まれて収容凹部に所要の
とおりに収容され、耐火帯が他方の躯体から外側に実質
上突出することなく収納することができる。また、通路
体を接続位置に位置付けると、耐火帯が通路体の外側に
て一対の躯体間を覆うので、外側から炎が侵入してきて
も耐火帯によって通路体を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の可動通路構造202を
一対の躯体204,206間に設置した状態を上方から
見た簡略化した断面図である。
【図2】図1における切断面線II−IIから見た断面
図である。
【図3】図1の可動通路構造202における通路体21
4の支持構造を示す部分断面図である。
【図4】第2の支持コロ体282およびその近傍を示す
部分断面図である。
【図5】第2の案内レール220の一部を示す斜視図で
ある。
【図6】通路体214と第2の案内レール220とのロ
ック構造を示す断面図である。
【図7】耐火帯318の取付部位を拡大して示す部分拡
大断面図である。
【図8】通路体214を収納位置に収納したときの状態
を示す部分断面図である。
【符号の説明】
202 可動通路構造 204,206 躯体 208,210 通路 214 通路体 216,218 第1の案内レール 220 第2の案内レール 244 第1の支持コロ体 282 第2の支持コロ体 302 ロック機構 316,318 耐火帯 322 収容凹部 332 押さえ部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の躯体間を通行可能に設けられた通
    路体を備えた可動通路構造であって、 一方の躯体には第1の案内レールが設けられ、他方の躯
    体には第2の案内レールが設けられており、 前記第1の案内レールは、前記他方の躯体に近接および
    離反する第1の方向に延びており、 前記通路体には、前記第1の案内レールに移動自在に支
    持された第1の支持コロ体と、前記第2の案内レールに
    移動自在に支持された第2の支持コロ体とが設けられて
    おり、 前記一対の躯体が前記第1の方向に相対的に変位する
    と、前記第1の支持コロ体が前記第1の案内レールに沿
    って相対的に移動され、また前記一対の躯体が前記第2
    の方向に相対的に変位すると、前記第2の支持コロ体が
    前記第2の案内レールに沿って移動され、 前記通路体は、前記他方の躯体に接続される接続位置
    と、前記一方の躯体に収納される収納位置との間を移動
    自在であり、前記通路体と前記一方の躯体との間には耐
    火帯が折畳み可能に装着され、前記通路体には前記耐火
    帯を押圧収容するための押さえ部材が設けられ、また前
    記一方の躯体には前記耐火帯を収容するための収容凹部
    が設けられており、前記通路体を前記接続位置に位置付
    けると、前記耐火帯は前記収容凹部から引出されて前記
    通路体の外側にて前記一対の躯体間を覆い、前記通路体
    を前記収納位置に位置付けるとともに前記押さえ部材を
    作用させることによって、折畳まれて前記収容凹部に収
    容されることを特徴とする可動通路構造。
JP36385899A 1998-03-17 1999-12-22 可動通路構造 Expired - Lifetime JP4112141B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-67304 1998-03-17
JP6730498 1998-03-17

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32257298A Division JP4097810B2 (ja) 1998-03-17 1998-11-12 可動通路構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000144937A true JP2000144937A (ja) 2000-05-26
JP4112141B2 JP4112141B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=13341148

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32257298A Expired - Fee Related JP4097810B2 (ja) 1998-03-17 1998-11-12 可動通路構造
JP36385899A Expired - Lifetime JP4112141B2 (ja) 1998-03-17 1999-12-22 可動通路構造

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32257298A Expired - Fee Related JP4097810B2 (ja) 1998-03-17 1998-11-12 可動通路構造

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP4097810B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3583698B2 (ja) * 2000-08-29 2004-11-04 ドーエイ外装有限会社 渡り通路
JP4588869B2 (ja) * 2000-12-06 2010-12-01 株式会社日本アルミ 伸縮渡り通路
JP4729510B2 (ja) * 2007-02-06 2011-07-20 ドーエイ外装有限会社 渡り通路用手摺
JP5535157B2 (ja) * 2011-09-12 2014-07-02 ドーエイ外装有限会社 目地装置
JP6360085B2 (ja) * 2016-01-29 2018-07-18 ファナック株式会社 射出装置の取付架台および射出成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4097810B2 (ja) 2008-06-11
JPH11324139A (ja) 1999-11-26
JP4112141B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000144937A (ja) 可動通路構造
JP6293250B1 (ja) 手摺
JP3583698B2 (ja) 渡り通路
JP2022024231A (ja) 目地装置
JP4588869B2 (ja) 伸縮渡り通路
JP3061171B2 (ja) 渡り廊下の伸縮継手構造
JP4531577B2 (ja) ホームドア用侵入防止柵及びホームドア装置
JP3370567B2 (ja) 伸縮継手装置
JP3095358B2 (ja) スラブ用火炎遮断装置
JP2005263448A (ja) エレベータの出入り口装置
JP7441559B1 (ja) 防水装置
JP2884490B2 (ja) 床用目地装置
JP3382570B2 (ja) 耐火壁
JP7396723B1 (ja) 目地装置
JP6418703B2 (ja) 手摺
JP4099858B2 (ja) エレベータの乗降用出入口構造
JP4202635B2 (ja) 免震装置及びカバーユニット
JP6475878B1 (ja) 床用目地装置
JP2569688Y2 (ja) 出隅および入隅用伸縮継手装置
JP3072342B2 (ja) 免震装置用カバー壁
JP3650071B2 (ja) 免震建物用エキスパンション・ジョイントの内部床可動役物装置及び内部床可動方法
JP3579487B2 (ja) 伸縮継手装置の連結構造
JPH0634966Y2 (ja) 建物の外廊下用目隠板取付具
JP3189229B2 (ja) 目地カバー装置
JPS6341417Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term